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2022年5月31日火曜日

FCとボランティア。

好きな映画のジャンルは何ですか?

授業テーマが「フィルム・コミッション」へ変わる。まずは学生の映画環境と称してアンケート。「好きな映画のジャンルは何ですか?」と尋ねると【恋愛映画が70%】。さすが女子学生!素敵な恋に憧れていたり、主人公に自分を重ね合わせて追体験をしたいよう。「推しメン(好きな俳優が出てるか否か)」もあるよう。そんな健気な姿こそ映画のよう!と思ったり・・・。

そして【アニメ作品が52%】。邦画の興行収入の上位10作品だけをみても2021年は1位から3位までをアニメ作品が独占で245億円(ちなみに上位3作品にはFCが制作支援)。0%だったのが【歴史/史実作品】。学生だからか、女性だからか、偶然か分からないけど全く興味ナシとのこと。そして皆んなから「私に見てほしい映画は?」と尋ねると【七番房の奇跡】という映画が複数人からリクエスト、見てみます。

と、学生の興味関心を掴んだ所で「フィルム・コミッションとボランティア」について。先日の撮影でもボランティアエキストラの方々にお世話になったことを話し、他にも「ロケハン」にも参加できると伝える。(えっ!?ボランティアってそんなに多様なの?)と“いい顔”をしてくれた学生たち。
「学生たちはいい授業を受講できてますよね」と大学事務の方。「私も受けたいです・・・」とリップサービス。

2022年5月30日月曜日

まさか!のできごと。


2023年度前期NHK連続テレビ小説は、高知県が舞台の「らんまん」。主人公は日本植物学の父とよばれる牧野富太郎氏。他にも映画の撮影もあったり、来年は“高知も”盛り上がるのは確実で「撮影をどう応援する?地域に撮影がくると?」などについて講演。「作品(撮影)を応援するために高知県下の自治体で協議会を設立しました。」と関係者。「竜とそばかすの姫」もあり、いい流れですね!とコメント。

私はJFC、隣には柴原プロデューサー、そして地元からは米津さんが登壇。米津さんとは先日の「大方あかつき館」での講演以来。
“巡り合わせ”か“ご縁”というか本当に不思議だったのが柴原Pとは初対面だったのに奥様を存じ上げていて、その奥様は2002年にインターンシップで受入れ、FCのボランティアスタッフとして関わったことが縁で映画業界に入った当時、大学生だった女性!

「泉谷さんが後押してなかったら彼女は東京に来てなかったですから、私とも結婚してなかったです。」と、まさか未来がそんなコトになっているとは!当時は言葉の責任なんて思ってなかったらシドロモドロ。「今度、みんなで会いましょう!」となるのは必然。
役目を終えて翌日。日曜朝市は人出も多く活気があり、観音様まで売りに出されてた、ご利益は85000JPY。よさこい踊りも披露されていて高知は元気だった件。

2022年5月29日日曜日

友達以上、保護者未満。


インターンシップも20年!これまで100人以上の学生を受け入れてきて、昨年は13名のインターン生を受け入れる。また「あんな」「こんな」「そんな」とインターン生のエピソードは多い。研修期間で区切りとなる人もいる(これが普通)けど、その後も繋がっている人がいるから不思議。これまでの説明会は対面式だったけど、コロナ禍で説明会はオンラインに変更。個人的には大賛成!

30人ほどの学生が画面越しに表示され、事前レクチャーを聞いたと思われる振る舞いに(緊張しなくていいいよ・・・)と思ったまま紹介。キッチリ、カッチリした受入先もあれば、ワイワイ、ガヤガヤな受入先もあることがあるということで。今年度も研修はコンセプトに「想像×創造」を掲げている「ココ大付属学園【夏】」。基本的に楽しい雰囲気であるけれど「友達以上、保護者未満」の立ち位置を強調。

また「正解、不正解がない環境での対応は、子供たちにとって今後の判断基準になるので導くことになる。」とも。理屈では分かっても実践では思う通りにいかないことも多いから、子供たちと大いに触れあって内省してください。と続けると神妙な顔になる学生。
(ハッ!硬い!)と思い、「私は教員免許などの資格を持っていないので“インチキ先生”と呼ばれています。」と、笑ってほしかったのに全員が真顔で???となり、大スベりした件。

2022年5月28日土曜日

誘拐もされるわけだ。


一時的に通された会議室がココだった件。特命副知事の「みきゃん」は不在でした。「みきゃん」と言えばエピソードがあり、ナント言っても2018年の「巨大みきゃん誘拐事件」は今、思い出しても奇跡の救出劇だった。そして2017年の飛行機はファーストクラス、宿泊はスイートの「セレブな外国人はみきゃん好き」もあった。外国人にあんなにウケるなんて!そして仲里依紗さんも巨大みきゃんを買っていたのをYoutubeで知る。

特命副知事室を見て回ると、机の横には、かつての人気投票で死闘を繰り広げた全国各地の「ゆるキャラたち(見たことあっても名前が出てこず・・・)」のキーホルダー&ストラップがどっさりと積まれてた。全体会議が終わっても個別打ち合わせとなり、たどり着いたのが「県民プラザ」。ココも「みきゃん」カラーな休憩室で、重厚で荘厳な大理石の県庁本館とは思えない空間。

「みきゃん」は誕生してから10周年で10年間のグッズ売上総額は537億円!
「みきゃん」のほかに「ダークみきゃん」「こみきゃん」もあり、着ぐるみは30体体制で19年度には1727回の貸出があったとのこと。実は愛媛のゆるキャラと言えば、ゆるキャラグランプリ2012でグランプリ受賞の「バリィさん」もいるけど、今も元気なのかな?ゆるキャラの寿命(人気)ってなんだろうと。

2022年5月27日金曜日

リアクション学生。


匿名で自分たちのニーズを書いて意見交換。「本を買うのは面倒だし、かさばるからレシピはネット!」「カロリー控えめでも小腹を満たしてほしい。」「お肌にいい成分があるなら推す!」「糖分が気になるお婆ちゃんへ孫からの気持ちにしたい」「気分転換だけじゃ嫌!」「飽きさせない工夫は大切!」「やっぱりコスパ重視!」「洗顔パックにエキス入らんのかな?」など、喧喧諤諤の意見交換。

そんなニーズの中に「河内晩柑を食べたらテストでいい点が取れる」があり、皆の気を引く。「買う!」「いいと思う!」「無理やわー!」「いま食べたい!」と“お約束”なリアクション女子学生。大盛り上がりのさなか、「実はアレ、うちが書いたんよ。」と、カミングアウトした友人に一同驚く。オチは「河内晩柑を食べたらテスト勉強を丸暗記できたらいい」と同じ記述した学生がいて「私と同じ考えを持つ人がこの教室に・・」と感慨深げだった学生(そこじゃないけど!)

「ニーズ(≒必要性、願望)は自分に引き寄せて考えます。」と教える。更に「自分のエピソードが絡むとより具体的なニーズになる」とも。「誰かのニーズではなくて私のニーズ」。今回学生が学んだのは河内晩柑をキーワードに「物事を自分ごと化(≒咀嚼)して考えること」。情報が溢れる中でも流されず、自分の意見を持ち、言語化できたのは素晴らしいと。

撮影の端から。


「残っちゃう(≒廃棄になる)ので、よかったらどうぞ!」といただいたハンバーガー。ロケ弁は「弁当」が多いけど夜食や朝食はパンも多い。行儀の良し悪しはさておき、立ちながらササッと食べられゴミも弁当に比べたら少ないハンバーガー/パンは、後の聖地巡礼で訪れる観光客らにとっても手軽に食べられる。でも肝心の「どこで作られたハンバーガー」かを聞くのを忘れてしまった・・・。

「お弁当の感想を教えていただけませんか?」とロケ弁を提供してくださった事業者。私はスタッフと近いから「ロケ弁、どうでした?」と尋ねたり、また「〇〇が美味しかったです!」と感想をいただくこともある。だけどロケ弁事業者は納品するだけで感想を直接受け取れないから、フィルム・コミッションとして伝える役目があると当事者と話して再確認。私ももう一歩、踏み込んでみよう!

これまで男性が多かった撮影現場も女性が多くなり、全体を統括するPも女性が多くなった。するとガッツリなボリュームモリモリ弁当もいいけど、温野菜など油控えめなヘルシー弁当もいい、もしかしたら少量でも消化がよくて栄養満点な弁当もいいかも。もちろん、これらは「地物活用弁当」であることはマスト。あっ!個人的には「食べた後に出るゴミ(ロス)の量」が少ない弁当も大賛成!

2022年5月26日木曜日

苦境なのにどうして。


子供たちの通学路、静かな住宅街に突如現れたパンケーキ屋。一時は警備員も立つほどの盛況だったけど2-3年で閉店。撤去に廃材剥き出しの店舗が寂しく見えたり。商店街に現れたコールドアイス店。海外で食べた味をもう一度!と思って食べたものの全くの別物に不安がよぎって束の間、案の定閉店。ティラミス、ナタデココ、タピオカ(台湾で食べたタピオカはゴロゴロして本当に美味しかった)

ブームをつくれば、一気に盛り上がり注目を集めるけど長続きはせず、その後は下降する。“そこ”をブームが去ったと指摘されると、世間から(一時的に)ダサいと思われマイナスへ沈んでツム。どうしたら、このブームを長続きさせたらいいですか?という相談には「ブームを作らなければいい」と禅問答のような返信をすることあり。流行り廃りを作らなければ、販売やPRに浮き沈みはない。当然のこと。

実はスイーツ界において「ソフトクリーム」のブームは平成から数えてもない。NICECREAMは今、企業や大学も巻き込んで自社製造に切り替え中、もう少し!
「モナカ」もブームがきてない!いや、正確に言えば「モナカ業界」では「皮と餡が別、野菜餡、求肥入り、アイス化」などトレンドはあるものの皆無。「ご当地モナカ」はさらにナシ。北条で勉強堂が閉店など老舗和菓子屋が苦境にあえぐ中で「ご当地モナカ」が生き続けられるのはブームがないだけじゃないと・・・。

シビれて泣く。


キャストがNGを出してしまった時、「大丈夫!応援してるよ!」「頑張って!」などの声をかけてしまったエキストラ。これまでなら、そんな行為は注意されるからハラハラすると、「ありがとうございます!」と、キャストが頭をさげた・・・。すると、エキストラ全員がオォーーー!と拍手喝采で盛り上がる。この瞬間「場の一体感」が誕生し、この撮影を応援するぞ!という雰囲気に包まれる。

「こんなに近くで見られたら恥ずかしい」と照れるキャスト。キャストとエキストラの距離が1mなんて稀。でも、そんな状況も持ち前の明るさでその場を自分のオーラで包んでしまい「一体感」を誕生させ、この撮影を応援するぞ!とエキストラは大盛りあがり。その証拠に大変な撮影だったにもかかわらず、「OK!よかった!」と監督からの労いの声にエキストラ、キャスト全員で拍手が起こる。この一体感は痺れる。

撮影を繰り返していたら深夜になってしまった。でも最後まで残ってくれたエキストラは(いい撮影にしよう!)と精一杯、演出に応える。「ハイカット!お疲れさまでした!皆さん良かった!」と監督。その瞬間、エキストラから拍手喝采歓喜の声があがり、監督やスタッフからも拍手。特に助監督のエキストラを“アゲアゲ”にする声がけは素晴らしく、監督が助監督の頑張りを労うと助監督が涙ぐむシーンにもらい泣きしてしまった私。

2022年5月25日水曜日

無双な彼女。


「河内晩柑にどんな期待が持てたら、みんなの購買意欲をギュッ!と鷲づかみにするかな?」「学園祭や文化祭で“青春のイメージ”ですよ!」「どうして?」私たちは河内晩柑を知らなかったですよね?だから若い子はもっと知らないと思います。だから高校生とか大学生が多く集まる機会を狙うんです。」「うーむ、スゴい視点!じゃあ給食はどう?」「給食は飲むしか選択肢がない“強制”だから、逆に嫌いになるかも。」「学園祭とか文化祭って学生の気分も財布も緩むんですよ!そこに映える河内晩柑はいいと思う。アイスとか!」

「私はお酒との相性がいいと思うから、お店と組んで夏限定商品だったら飲みます。」「飲める年齢?」「20歳になりましたっーー!」「河内晩柑を輪切りにして(レモンの代わりに)チューハイにさせば、デカい河内晩柑酎ハイはマジで映えます。SNSに速攻アップですよ」「それは面白い!美味しさも何倍もあるね!」

「化粧水とかパックとか、肌にいい成分の入った商品はありますか?」「オッサンにはわからないなぁ。」「もう紫外線が強いから、スキンケア気にする人多いですよ。」「普段からスキンケアはしてるの?」「してないです・・・。」「もしかして・・・未だスキンケアしなくても大丈夫ということ??」と言うと照れる学生。若さ10000倍で自然の脅威も跳ね返す無双状態だった彼女たち。

柔軟に取り込む。


最近の学び。どんな分野でもイノベーション(≒新しい価値)を興そうとすると、大小様々な壁にぶち当たり凹む。特にゼロイチの場合は“必ず”苦しむ凹む、それも1回ではなく複数回!そんな最中は(なんで引き受けたんだろうなど、自分に嫌気がさす)と、思いつつも、乗り越えた時
の表現できない快感が忘れらない症候群。孤独に「考え抜く」とも言う。
考える量と閃きの確度は関係あると思う一人。

事業の成立まで4段階(研究→開発→事業化→産業化)に分けると各段階で3つの壁(苦労)が立ちはだかるという概念。

【魔の川】研究段階と開発段階の間でどんなニーズを満たせるか?孤独に耐えながら、まだ世の中に存在していないウォンツを見つけ出す苦労。

【死の谷】開発段階と製品化、事業化段階の間で新サービスや新製品を、どのように事業化(マネタイズ)するかの苦労。
【ダーウィンの海】事業化と産業化の間で市場に投入された新サービスや新製品が競合他社との比較、顧客の評価などにさらされながら価値が認められ定着するかの苦労。 


技術的なアプローチだけど、公益活動もゼロイチが多いから転用できると思いメモ。腑に落ちたコト(私の場合はイメージ化)は取り入れて自分ごと化したもん勝ち!課題への解決には多面的にアプローチが求められるから!

2022年5月24日火曜日

何してんすか?


「泉谷さん?何してんすか?」とすれ違った関係者。「コマーシャル来ないかなーって(笑)」「来たらいいっすよね」と涼しい顔で去ったのはひと回り年下の方(爆)。最近「ファイト!イッパツー!」なんて、声高らかにあげるコトなんてないし、“暑苦しい”とも思われ敬遠されそうな雰囲気に一人静かに(ファイト!イッパツ)と心の中で叫ぶ。何年ぶりに飲んだかな?撮影にはピッタリと思うけど。

「プロダクトプレイスメント(劇中に商品を“さりげなく”登場させるPR手段。007の「ボンドカー」や「時計」、踊る大捜査線の「湾岸ラーメン」などが有名)」のチャンスがあったのにできなかった件。
それは撮影中に偶然見つけて、ゴソゴソしていた美術さんに「これってホンモノですか?」と尋ねると「いいえ、違いますよ。モック(模造品)です。」との返答にピンッ!ときたけど・・・予算がなかった。

プロダクトプレイスメントはキャストや作品が有名なほど効果的。今回もどこかに“芽”はないか?とアンテナを張る。そんな時、誰に近づけばいいかと言えば「美術部」さん。
そう言えば「がんばっていきまっしょい(TV版)」の時、松山第一高等学校の校門の門柱や艇庫に立てた旗は記念に学校がもらったような。作品の影響力はキャストだけでなく、小道具などの世界観からも持ち出せるという話。

2022年5月23日月曜日

お守りです。


エキストラへは一人で応募する方もいれば、二人で応募する方もいて、これまで体験がない「エキストラ」という分かるような分からないような役割。隣の他人は素性を知らないけど同じエキストラのように見えるし、何をさせられるのか?も分からず期待と不安が入り混じる。助監督からの説明では「エキストラも演者さんです!」と、冒頭からガツン!と言われて緊張感が込み上げて(どうしよう・・・)とドキドキする。

そして指示が出るまで待機、特にすることもない。なので緊張していそうなエキストラを見つけては「こんにちは、今日はよろしくお願いします。」「お一人で参加ですか?」と話しかけ、待ち時間が長ければ「トイレや飲み物は大丈夫ですか?」と声をかける。(こいつ、愛媛県の窓口と言ってたけど誰だ?)と怪しさ満点だけど、エキストラからは話しかけにくい雰囲気をこちらから変える。

「皆さんにとって“お守り”と思ってください。」とも添えていて、安心感を与えるのもフィルム・コミッションの役目。するとエキストラが終了後に「いい機会でした!」「貴重な経験でした!」など、今度はエキストラが感想などを返してくれる。非日常を楽しんでもらえたら。
そこへ制作側からの撮影プランの相談。そうでした!実はフィルム・コミッションは制作側からの“お守り”でもありました。というオチ。

2022年5月22日日曜日

日々をどれだけ楽しめるか。


5000回に到達するまで色々ありました。最初は「ココ大」を知ってもらいたくて、活動資金もない中でたどり着いたブログ。文章技術もなく今に至る。授業の紹介をしても閲覧数は伸びずネタがなくなり、その時の心情を好き放題に一気に書く(だから誤字脱字多い)エッセー形式になったら急に伸び始めて、ピークは1回の投稿で閲覧数が5.6万回まで膨れて反響にビビり、慌てて閲覧範囲を制限したり。

プライベートでは「私、博士になる!」と宣言した妻は、博士となり大学の教壇に立つ。長女さんは中学卒業後と同時にマレーシアの高校→ニュージーランドの高校を経て卒業。長男くんも高校2年で退学→シアトルの高校→画家になりたいとイタリアの学校へ進学。数々のエピソードを持つ末っ子くんもオーストラリアへ。私は過労で倒れて周りに大迷惑をかけた挙句に「死にますよ。」と、医者に言われたものの生還。

ココ大は0人の市民学生、市民先生から2200人の市民学生、350人の市民先生となる。コロナの影響で授業はしづらくなったけど、それも時代の流れ。一定の目標は達成したと思うし、学びあいを牽引してきた自負もある。始めた当時は40歳だったけど50歳になり、求められるニーズは授業の企画より、人材育成機会や企画立案のサポートが増える。
5000回も書くと文字を纏ったもう一人の自分がいるから不思議。

2022年5月21日土曜日

ひっくり返したい。


ジャパンFCの事務局長がカンヌ国際映画祭に到着。と、言ってもドレスをまとってレッドカーペットは歩かず、日本を売り込む商談会に参加。多くの人が「国際映画祭=スターが集まるお祭り」と思っていて、その通りだけど、あれは表面。裏面(と、言ったら怪しく聞こえるけど)は「商談会(作品や企画のマッチング)」が併設されていて、「国際映画祭(特にコンペが伴う場合)」は商談会が付随しているのが一般的。

フィルム・コミッションの場合、売り込むのは「魅力的なロケ地」と「撮影しやすい環境」の2つ。相談にくるPやDに地図を広げて具体的なイメージを渡したり、日本での撮影スキームを紹介したり。日本での撮影を望むPやDは多く、チャンス!だけど海外作品の場合、規模が大きい場合も多く準備に1年を要することもあって、その間に今回のコロナなど予期せぬ事態で流れて中止、延期になった作品多し(涙)

そんな作品が愛媛に来るのか?と言われたら可能性はあり。まだまだ日本での撮影=東京、大阪、京都が多いけど、「瀬戸内圏はミステリアス≒よく分からない魅力」と言われたことがあったり、訪れたい外国人の旅先に愛媛が紹介されたり、要は「知られていない」から好奇心がわくのかな。私の夢は2つ「海外からの大型作品」と「特撮系作品」の撮影。愛媛の“マジメ”なイメージをひっくり返したい!

2022年5月20日金曜日

手段は目的ではない。


「ヤングケアラーを支援したいです。」はアリ
だけど、冷静に考えるとヤングケアラーの負担を軽減させる制度や仕組み、最後はヤングケアラーという表現や括りをなくせた方がいいんじゃない?と思ったり。目の前のヤングケアラーの支援も必要だけど、同時にヤングケアラーが生まれてしまう現状を根本から改善しないと、いつまで経っても本質には辿り着けない。対処療法の方が根治療法より直ぐに効果が出るのは承知の上で。

「子ども食堂を増やしたいです。」も同じ。生活に困窮する家庭の子どもたちに食事という手段を用いるのは素晴らしいし、大人ができる支援の一つ。だけど、子ども食堂の増やメニューの充実は、存在意義から言ったら優先順位は下位じゃないのかな?緊急措置的なイメージを持っていたから間違っていたらゴメンなさい。あと、本当に困っている家庭には宅配の方がいいんじゃないかな?と思ったり。既に実行済だったら偉そうでゴメンなさい。

「ゴミ屋敷」も同じ。何も知らなかった時は「片付けのできない、ルーズな人」と思っていたけど、聞けば病だったり、当人にとっては本当に宝だったり・・・。だから「片づければ解決」という表面的で一面的な問題ではなく多面的に取り組む必要があって、そんな問題が発生する源を直視しないと永遠に改善しない。市民活動だけでは限界があるので、政治の世界に入った方にも“そこ”を見てほしい。

言わせて。


NETFLIX「深夜食堂(2014)」、シーズン2の第15話「缶詰」の舞台は「鑓水」。東京都八王子市にあり、古くから「絹の道」として知られていて、古いお堂などもあったことから、怪奇な噂もあり、文化祭の出し物に友人と心霊写真を撮りに行き、“何か”らしきモノが写った!写ってない!と大騒ぎした記憶が35年ぶりにフラッシュバック。ムー好きな少年少女には有名だったからリサーチしてたらスゴい。

悪人が殺しにくることを察した主人公が、着のみ着のまま家から逃げたのはOKだけど、証拠が入る肝心なPCは持ち出さず・・・。悪人が押し込み、家中探すがもぬけのカラの空振り。見つけたPCをガバッ!と開いてサクサク入力。オイオイ!普通はパスワード入力しないとPCにログインできないし、証拠が入るPCなら尚更でしょ!そして「銀行口座から逃走資金を引き出してるぞ!」と、何たるご都合主義!

公開延期になってた大作は、結局「世界を救う」という使命から「愛する人を救う」にすり替わってしまい、世界観が一気に収縮してしまい世界は泣いても私は泣かない!
客の一人一人にエピソードがある「深夜食堂」の方が泣ける(全エピソードを一気見してしまった)。似たようなエピソードはNY時代に一人で深夜営業をしていた「しゃぶ辰」にもあって、(本が書ける!)と、また思ったり。

2022年5月19日木曜日

顔も知らない仲だけど。


今、愛媛県内では2本の作品が撮影中なのは誰も知らない。どうしても話題性があり大規模の方が派手で分かりやすいから仕方がない。その一方で小規模だからできるコツコツとできる撮影もある。撮影の誘致支援に規模の大小や話題性など関係ありません。愛媛県の魅力発信に資する作品であればフィルム・コミッションは支援する、という話。2本の撮影を同時に支援するのは何年ぶりだろうか。

「カメラは三輪自転車に乗せます。」とか「メイクさんを紹介してください。」なんて小規模作品ならではの相談で、そんな手作り感が好き。キャストも経験の浅い方や一般の方も出演予定で面白い。そもそも映画作りは初めてとのこと、そしてスケジュールが合わなく担当者とはメール&電話のみでお互いに顔も知らない仲。でも、そんなコトは気にならず、作品完成への熱い想いを共有。

もちろん、大規模撮影も好き。前代未聞の道路封鎖をしたり、大雨を降らしたり、大勢のエキストラを集めたり・・・。撮影現場には多数いるにもかかわらず、本番はスッーーーと気配が消えて、全員が一点に吸い込まれる瞬間は何度経験しても鳥肌モノ。
「撮影って、それぞれのプロが集まるモノづくりの醍醐味」と、エキストラさんが言ってたけど、その通り。

賛否は承知。


通行止めの撮影は、昨日まで通れた道が今日は通れない。行き交う方などへ丁寧な説明が必要なのでフィルム・コミッションも協力します。夜間、迂回路の説明に立っていたら「あらっー!泉谷さん。ココで何してるの?あ!撮影だから!?」と知人。その後も「あれれ?」と、ほろ酔いで気分の友人が寄ってきたり。辺りは暗くマスクもしてるのに顔がわかるって良いのか悪いのか・・・。

他でもエキストラに参加された方が見つけて労ってくれたり、撮影現場でよく見かけた見学者が「今日も来ちゃいました。」と挨拶してくれたり。でも、実はこれらの人は名前も知らない方々。偶然の出会いなのだから驚く。
名前も知らないと言えば、エキストラに何度も参加してくださっている方もいて話しかけてくれたり、私から声をかけたり。コロナウイルスの影響で引け目を感じていた「話すこと」が晴れたような感じ。

その一方で「ふざけんな!何様だよ!」とか「邪魔だよ!どけ!」など、通行止めに不便さを感じてお叱りを受けることも。遠回りしないといけないので「ご不便をおかけします。お騒がせしています。」と、気持ちを汲み取って説明しても、撮影の都合だから・・・。
(色々な人や感情があるよな・・・)と、実はこの人間模様こそ「物語」で生々しいと思ったり。みんなちがってみんないい-by 金子みすゞ-

2022年5月18日水曜日

期待とは何か?


キレイな自分。
痩せた自分。背徳な光悦感。一時の満足感。着こなしている自分。カッコいい自分。居心地のいい部屋。知識が増えた自分。トレンドに乗り遅れていない自分。空腹感の払拭。雨濡れの回避。前回の追体験。大切な人からの言葉。褒められている自分。快適な作業など、我々は意識・無意識で「期待(=自分の欲求や願望を想像したイメージ)」をしている。だけど現実は・・・。

予想外のヘアスタイルにされた。ネットで買った洋服が想像より大きかった。海外から買った洋服が一回の洗濯で着れなくなった。コートを買ったが重くて長時間着れなかった。トイレの3点セットを買ったが、サイズが合わなかった。前回は美味しかったのに、他を試そうとしたらマズかった。お菓子の“新しい食感”を想像していたのに、同じだった。SNSで流行った化粧品を買ったが合わなかった。サイズも測って机を買ったら想像以上に大きかった。

「期待を下回った品はどうなるの?」と尋ねると、自分と折り合いをつけて【使用する(我慢する)>譲渡する(友人や家族へ)>売却する(メルカリ)>保管する(悩み時間)>廃棄する(2000円以下なら)】とのこと。期待を上回ったら「リピートする、周りに勧めるなど」。
「期待」について言語化したこともなかった学生たちは、自分の消費行動を振り返ることで賢い消費者になろうねと。

乗り越えなければならない壁。


フィルム・コミッションは撮影の実現に調整や交渉を行います。その過程で「遅かれ早かれ乗り越えなければならない“壁”」「いつか乗り越えたい憧れの“壁”」という撮影があります。その“壁”を乗り越えると自信に繋がったり、次の壁も乗り越えられるという話。

【夜間撮影】
夜間撮影は夜のシーンなら必須で比較的多く、経験が浅くても対応できます。しかし、昼間撮影より準備に時間がかかる他、場所によっては昼間にはいない酔っ払い対応など昼間の2倍の目配り、気配り、手配りが発生します。

【雨降らし】
雨降らしにはホース1本で雨を降らす小規模から専用機具を使った散水まで雨を降らす量と範囲でレベルが異なります。水は貯水タンクなどに入れて数トン用意する時もあり、濡れて滑りやすくなる周囲への配慮などが発生します。

【道路封鎖】
道路封鎖は実現への難易度が高い撮影で、警察など関係者らとの入念な打合せや用意周到な準備が求められます。愛媛県ではこれまでに3回の道路封鎖を行った実績があり、一時的に通れなくなる方々への理解と協力なくして撮影は実現しません。

【爆破炎上】
ヒーロー戦隊などで“お約束”の爆破炎上シーンは、非日常なシーンなので憧れます。しかし、そのようなシーンのある作品は少なく、まだ経験のない私には、誰に相談すればいいのか想像の域を出ません。写真は富山LOが撮影支援した爆破炎上シーン写真。

【コンボ撮影】
個人的に最も難易度が高いのが上記を組み合わせた撮影。ちなみに【夜間撮影+雨降らし+道路封鎖】というコンビネーション撮影は、おのずと大規模+長時間撮影=トラブル&ハプニングの発生確率高となり、撤収後の翌日まで緊張が続きます。