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2025年3月13日木曜日

愛媛の芝は青いのか。


鳥取県米子駅前で見たのは空へ向かって進む機関車。
(へっー!松本零士って鳥取にも縁があったんだ!)と思い込んで写真を撮ったら、「銀河鉄道999」ではなくて、山陰鉄道発祥の地でイメージは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」でした。
これまた、へっー!となる。
世代によって感じるイメージは違う・・・というモニュメント。

2024年度の出張が全て終わった。
本来ならこの時期は香港FILMARTだけど、諸事情でとりやめに。

香港、台湾、韓国と、アジア圏での映画・ドラマにおけるマーケットシェア、影響力などのパワーバランスは目まぐるしく、その中に日本が加われていないことが悲しい&寂しい。
どこのマーケットを狙うのか?それとも創るのか?側から見るとそんな感じか。独り言です。

2024年度の出張が終了。
東京都、長崎県、福島県、釜山市(韓国)、熊本県、宮崎県、鹿児島県、北海道、千葉県、埼玉県、兵庫県、香川県、京都府、和歌山県、島根県、鳥取県を訪れる。

多くがフィルム・コミッション関係だけど、同時にまちづくりの現場にも訪れると、抱える悩みはどこも大差ないな・・・という反面、可能性はそれぞれ異なって“隣の芝は・・・”と思うコトもあったり。
だけど、そんな地域からすれば愛媛の芝は青々と見えている!?とも思ったり。

特にフィルム・コミッション的に言うと「笑うマトリョーシカ」「がんばっていきまっしょい」「劇場版トリリオンゲーム」と2024年度は連ドラ、アニメ映画、人気作品映画とバラエティに富んだ作品に恵まれたからかもしれない。

でも、欲を言えば、これらの支援作品をもっと地域の活性に活用できたら・・・は担当者の気持ちで、各地のFC担当者も同じはず。
訪れないと、関係者から直接話を聞かないと分からないことばかり。

2025年3月11日火曜日

天国へ手紙を書く。

妖怪ポストのようだけど天国へのポスト

黄泉の国の入り口「黄泉比良坂(よもつひらさか)」まで揖屋駅から徒歩25分。
フィクションなのか?ノンフィクションなのか?ファンタジーなエピソードを求めて、揖屋駅を出発するも、いきなり道を間違えて5分のロス!痛い!

早足で向かうも初めての場所は、道を間違えそうで怖い(早速、間違えた所だし)。
そして緩やかな登り坂が続き、トレーニングのようにヒーヒー言いながら黄泉比良坂へ急ぐ。

途中から「黄泉比良坂」という案内板が出ていたので更に加速して「300m先」と分かったものの、道は細くなり住宅と畑の間を歩いて行き心細くなる。
(ドキュメント72時間もこの道を通ったのか?)と思いながら進むこと数分。

突き当たりとなり、車が3台ほど駐車できる広場に出る。
そして、その広場を囲むように通り道があって、ここが黄泉比良坂(よもつひらさか)か!と分かるも周りの自然と一体化しているので、「黄泉の国への入り口とやらはどこ?」と謎だったけれど、視界に入る大きな石や石碑が黄泉比良坂(よもつひらさか)の全てと分かるのに時間を要してしまう。

実は「黄泉の国への入り口」は大岩で塞がれている・・・。が伝説。
なので(この大岩の向こうに黄泉の国へ通じる道があるのか!)と想像する。
なぜ、大岩で塞がれているのかはコチラ(しまね観光ナビ)から。

ココに来たら天国への手紙を書かなきゃ!と思っていたので周辺の探索はそこそこに、25年ほど前に天国へと逝った祖母に「みんな元気ですよ!」と書いてポストに投函(このポストがゲゲゲの鬼太郎への妖怪ポスト(鬼太郎への妖怪退治依頼ポスト)にソックリだったのは余談。)

おぉ!揖屋駅発松江方面行きの電車出発時刻まで残り30分!
来た道を、また急いで戻ったら出発5分前に到着。
完璧な時間運びで、元々無かった予定が充実する。これも天国の祖母のおかげか(涙)


黄泉比良坂(よもつひらさか)、黄泉の国へ。


米子駅から松江駅へ移動して、その後は空港リムジンバスで出雲空港へと思うも、時間が中途半端に余り(どこかに立ち寄れないかな?)と調べる。

観光協会のサイトで調べるもカフェや神社、陶芸などの体験などが多く(ちょっと違うんだよな)と、しつこく探し続けたら「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という情報が出てきた!

(んっ!?見たことがあるような・・・)と思ったら、NHK「ドキュメント72時間」で2023年6月に放送された場所で観てました。

(探した甲斐があった!)と思ったのも束の間、ココで3つの確認事項が発生する。
【問】「黄泉比良坂」の最寄駅はどこか?→【答】「揖屋(いや)駅」と分かり、ナント!米子駅と松江駅の途中にあった!

【問】「揖屋(いや)駅」から「黄泉比良坂」までの距離は?→【答】揖屋駅から徒歩25分だった。

【問】「黄泉比良坂」から戻っても都合のいい電車はあるか?→【答】1時間に1本の電車が運行とわかり、往復1時間以内に戻ればOK!と分かる。

これは行くしかない!と米子駅から電車は出発。
次の駅は「安来駅」で、先日、足立美術館に行った時に降りた駅だ!と、この路線は一見フツーの地方路線だけど沿線の魅力資源がスゴいな・・・と思いながら電車に揺られて約20分、揖屋駅に到着。

(到着したら早足だな。片道25分だと往復で50分、現場に居られるのは10分以内か・・・)と考えつつ、改札口を出て地図が示す方向へ進むも、なんか変!
一つしかない改札口を出てまっすぐ歩いてしまったけど、黄泉比良坂は反対方向だった!

(どうやって駅の反対側に行くの?)とキョロキョロしてたら「どうした?どこ行くの?」とタクシーの運転手さん。
「ヨモツヒラサカです。」と、伝えると「送っちゃろか?」と言われるも「歩いて行きます!」と伝えつつ頭をさげて、線路を横断する陸橋を渡る。
急げ黄泉比良坂へ!すでに予定よりも5分ロスだ!

2025年3月10日月曜日

全フリの地域づくり。


水木しげるロードとは、境港駅から水木しげる記念館までの約800mの通りのこと。
その800mの道の両脇には177体のブロンズ製の妖怪たちがウェルカムしてくれている。

全国的にも有名になり、平日の日中にもかかわらず多くの老若男女が歩いていて、気になった妖怪と記念写真を撮ってた。
ちなみに水木しげるロードの途中には「妖怪神社」なる神社もあり、目玉石というエピソードを持つ石があった。

そして同じく、800mの道の両脇には色々な店が並んでいて、その95%が「妖怪系」で、その全フリ具合が半端なく、水木しげると添い遂げる気概を感じた(爆)。

と言うのも、ぬいぐるみ&フィギュア、おもちゃ、キーホルダー、ストラップ、お面、ノートや鉛筆など文具類、絵葉書、Tシャツなど衣類、バッグなどアクセサリー、ぞうりなど履き物、消毒液などの衛生用品、クッキーなど焼き菓子、せんべいなど米菓子、飴&グミ、チョコレート、麺類、妖怪をモチーフにした手づくり品など、世の中に出ている商品のほぼ全てを「鬼太郎 or 妖怪バージョン」に変えて販売しているように見えて(この全フリはスゴいな)となる。
ちなみに残り5%は、イチゴなどフルーツスイーツ、カフェだった感じ。

そして、案の定、ご多分に漏れず「妖怪モナカ」を発見!
2個入り、4個入り、6個入り、8個入りの4バージョンあって、どんな違いがあるのか分からず店員さんに聞くと「6個入り=6人入り」とのことで一番売れるとのこと。
それ以外は人気キャラが重複して入っているとのこと。へぇー、聞いて良かった。

そして「この、梨味の餡って想像がつかないな・・・」と、つぶやくと「皆さん、そうおっしゃるんですよ。6個入りは梨餡が3つ、小豆餡が3つなので食べ比べてください。」と店員さん、ターゲットのツボを押さえてる!で、迷わず6個入りを購入。


2025年3月8日土曜日

会場入りまで2時間30分。どうするか?

国宝松江城

ホテルをチェックアウトしてから、研修会場入りまで2時間30分。
時間までどう過ごすか?の選択肢は2つ、(1)カフェや図書館などに入って作業をする。(2)観光する。

もう一つ、大切なのは「この日も松江市内で1万歩を歩かなくてはならない」こと。
するとカフェや図書館でのPC作業をしては、1万歩達成は怪しいと分かり、ホテルから徒歩で国宝松江城へ行き、その後はテキトー(行き当たりばったり)にしようとなる。

国宝松江城は完成当時から現存する12天守のうち一つ(一つだけでも現存していることはスゴいけど、愛媛県には「松山城」「宇和島城」と2つもある。)
松江城も素敵で印象的だったけど、比較してしまうと松山城のスゴさは飛び抜けていると分かった。

多くの観光者はそのまま“来た道を戻ってしまった”が、奥(裏)へ行ってみようと進むと、閑静な場所に出て、小泉八雲(ラフカディ・ハーン)がよく立ち寄っていた稲荷神社があったり、お堀を遊覧する船と出会い手を振ったり、武家屋敷の並びに小泉八雲の家があったり、松江スゴいぞ!となる。

この時点で既に1時間以上歩いていて歩数は稼げたものの、あと1時間ほどどう過ごそうか?カフェで休憩するか?となるも、再び、松江城の入り口にやってきたら「レイクラインバス」なる観光周遊バスの存在を知り、1回210円で一周できると言うではないか!

さらに一周の所用時間は約50分ということでバスの車窓から松江市内を見て周る。
街中を走ったと思ったら宍道湖沿いを走ったり、そして車内では昔の様子も流れて意外と面白い!

で、あっという間に再び松江城のバス停に戻ってきて下車。
ここから会場まで徒歩10分。なんだかんだで2時間30分を松江市中心部で過ごせてしまった。
松山市ではできる?

2025年2月18日火曜日

残るは・・・。


「6つのまちのくだもの自慢ピクルス」が商品名。
今回使用されたのは果物は、キウイ(伊予市)、イチゴ(東温市)、甘平(松山市)、ピオーネレーズン(松山市)、イチジク(松前町)、梅シロップ(砥部町)、リンゴ(久万高原町)が、梅シロップ(砥部町)に浸されて詰め込まれたもの。
だからピクルスと言うと酸っぱいイメージがあるけど、食べてみると酸味&甘味のハーモニーという感じ。

人の味覚は面白いもので、同じものを食べているのに感じ方は十人十色、同じ人は誰もいない。
「見た目ががサイコーにカワイイ!」という人もいれれば、「フタを開けた時の香りが特に印象的だった」という人も、一つ一つの具材が大きいので「歯ごたえが良かった」という人もいれば、「イチジクのトロッと感が良かった」人も、「果物同士の甘味が美味しかった」という人もいて、普段は食べなれない味、食感でも好評を得られた。

ただ、そのまま食べても美味しけれど、和えたり、添えたり、混ぜたりして美味しさに付加価値を出せたら・・・が、くだものピクルス。と、言うのも一瓶1,500円以上するから
(予定)
ココが6次化品の悩みどころだけど、付加価値を感じてもらえればケーキの値段と変わらず、高くはないはず。

手土産、ヨーグルトに和える、クラッカーに乗せる、フルーツピザ、フルーツポンチなど、色々とアイデアが出てくる中で「シャングリラ(ワインにフルーツやスパイスを入れたワインカクテル)は?」というアイデアに出る。
NY時代に飲んだ覚えがあるシャングリラ(美味しかった思い出)、「いけますね!」となったり。

モノも味もいい、残るは「食べ方、飲み方次第」ということ。

化学変化でバインバイン。

6市町の特産フルーツが入ってる。

53歳のオッサンが「フルーツが入った瓶」を一目見て「カワイイ!」と無意識に言葉に出てしまった。

そして、そんな言葉を口走ってしまった自分が恥ずかしくなり(なんで、「カワイイ!」と言ったんだろう?)と、カワイイの正体を知りたくなった。


ネット情報によれば「カワイイ(Kawaii)」と似た英語には、cuteやprettyなどがあるが、それらに置き換えられないことから、「カワイイ」は日本独自の美意識といえるとのこと。


そして、「かわいい」には「注意を引きつける、長く見ていられる、笑顔になる、気分が良くなる、細部に注目しやすくなる、癒される」などの効果をもたらすことが、実験心理学で分かっている。


「かわいい」は快(こころよい)であり、社会的交流を促進するポジティブ感情である。

感情なので、その背景には生物学的な基盤があり、文化によらない人間の普遍的な性質であると考えられる・・・とのこと。


分かったような分からない・・・感じだけど、「人間の普遍的な性質」であり、生まれ持った「ポジティブ感情」であることは分かった。

じゃあ、私は“どこ”に、そのカワイイを感じたのか?

それは一つだけの要素だけでなく、複数の要素(一つ一つのフルーツの大きさ×種類×断面×色味×コントラスト×瑞々しさ×瓶の大きさなど)が化学変化でバインバインとなり、私にそう思わせたのかな?

こういう商品を作れる(写真は試食品)GOOD MORNING FARMさんはスゴいと思う。
まだ、フタも開けてないけど。

2025年2月17日月曜日

声をかけられたり声をかけたり。

松山市農水振興課の職員たち

土曜日は愛媛県主導で「えひめ愛ある食の市」が、日曜日は松山市主導で「まつやま農林水産まつり」が行われた大街道商店街。
「泉谷さん、来年はもしかしたらココで・・・」という相談があったので、どんな雰囲気なのか?散歩に出かける。

声をかけたり、声をかけられたりした2日間。
大街道商店街は長さ483m、幅15m、これまでにも撮影させてもらった場所。
ざっくり400mほどかな?幅15mの両脇に出店が軒を連ねて、ジグザクに歩いていたら「泉谷さん!」と声をかけられ、出店の手伝いをしていた友人と数年ぶりの再会をしたり、「先生!」とインターンシップに参加した学生が声をかけてくれたり。

そして、現在、関わっている松山市の農水振興課のブースで担当者たちを激励するも「全部なくなっちゃいました・・・。」と嘆いてくれるも人気があったと言うことだから無問題。
終了間際に訪れたから多くの店がラストスパートでPRしてた。

激励の後は花園町通りへ。「お城下マルシェ」が行われていて、開催日に通るのは3年ぶり?
初代実行委員長として参画して、今の実行委員長に渡り、続いているのは素晴らしいこと。
そして、ここでも「泉谷さん!久しぶり〜!」と、以前からの出店者に声をかけてもらったり、「こんにちは!ご無沙汰してます!」と知人に声をかけて驚かせたり(笑)。

イベントって主催者も楽しんでナンボ!と思ってるから、寒かったけど主催者、出店者の笑顔が見れて元気をもらう。

一通り見終わった帰り道。信号を渡ると目の前から自転車がやってきて、目が合って!!!となるも過ぎてしまうも、戻ってきたのはNHKラジオの岸本キャスター。
「2月25日の放送、よろしくね!」とだけ会話して走り去った彼女(笑)



2025年2月15日土曜日

よ〜く見ると・・・。


伊予市駅にて。電車を待っていたら、向こうのホームへ松山方面からやってきた電車がやってきた。何気なく見たらラッピング電車だったので(にゃんよ号かな?)と思いきや、「鬼列車号」でした。
とても激しいカラーリングで、一度、下灘駅で見たことがあったけど、じっくり見たことはなく今回、何が描かれているのか?マジマジと見てみると・・・。

これ、鬼の顔のはず。“はず”と書いたのは、牙(歯)は分かったけど、目玉の迫力は分かったけど、“ひしゃげた”顔つきなのかしら?だって、唇と思うものが目よりも高い位置にあると思うんだけど。
でも、そう思わせる(≒ずっと見させる、不思議に思わせる)のが作戦かもしれない!そうだとしたら作戦は成功してる。

そして、そんな列車から降りてきたのが、「キャッキャッ!」と話している女子高校たちなんだから、そのギャップがいい。

個人的にポイントだったのが、この「鬼列車」は「トルプルネーム列車(=KAIYODO×鬼北町×JR四国)」なのね。
トリプルネームはダブルネームはよりも実現が難しいので「貴重=価値がある」が一般的。

どうでもいい話だけど、以前「KAWS×ダースベイダー×メディコムトイ」というトリプルネームのフィギュアが欲しいと思ったけど、70万円以上の価格に(軽く考えてはいけない!)とサイトを慌てて閉じた過去。

これも愛媛の魅力資源とするならば、イベント列車として車内で宴席とかカラオケとか撮影会とか色々とできたら面白そう(もうしてるのかな?)

2025年2月14日金曜日

地域づくりはキレイごとで済まない。


私見です。誤解を恐れずに書く。
下灘駅を取り上げたNHK for Schoolの「中野さんの悩み〜地元を大切にするってどういうこと?〜」を見た。

小・中学校の道徳教材だから「正解不正解のない問いを一人一人考えよう。」が目的と思うけど、もう少し当人のモヤモヤに突っ込んでも良かったかも、止めてた感があった。
いや、そういう演出(≒手前で止める)だったのかな。

学校ではどう扱うのかな?
「中野さんは喜んでいるかな?悲しんでいるかな?」
「大切って何だろう?言葉にしてみよう。」
「“地元を大切にする”ことで得られること、手放すことはあるかな?」
など、問いの質が求められる話題。

フィルム・コミッションとして下灘駅は、海ヌケの駅として「男はつらいよ/寅次郎と殿様」「HERO」「リバース」「グレースの履歴」など映画やドラマに欠かせない聖地。
でも、その一方で「しもなだ」というホーロー製看板が盗まれ、寄付を集めて作り直した経緯もある。

そして、中野さんほか地域の思いを汲んで訪れる人が少ないのも現実。
特に今は表面的な見栄えがモラルよりも優先される時もあるから、身勝手な振る舞いが地域に影響を及ぼしていることさえ分からない。
訪れる人の【想像力の欠如】が中野さんたち地域を悩ます原因の一つと思う。

じゃあ、観光客なんて来なければいい。と言うのも難しく、訪れる人、利用する人がいなければ、そもそも利用客の減少が続く下灘駅はとっくに廃駅、廃線になっていたかもしれない。現に3月のダイヤ改正で減便されてる。

「地域づくりはキレイごとでは済まない。」が持論。
下灘駅のにぎわい持続を望むなら、「魅力維持≒経済とのバランス」が大事。

2025年2月12日水曜日

大原三千院の初午大根焚き


♪京都〜大原三千院♬と、メロディに合わせたコマーシャルがあったはず。
広大な敷地に点在する寺院。各院で如来様、観音様、菩薩様にご挨拶(大原三千院の秘蔵は「秘仏金色不動明王」で、一年に一回しかご開帳しない)。

シャーベット状になった通路は滑りやすく、足元に気をつけながら進むと「初午大根焚き」という幟(のぼり)を見つけた!

既に多くの人が大根をいただいていて、私にも渡されて、大根の大きさに驚く。
直径10cmほどで厚さも10cmほど。おでんに入っている大根より一回りほど大きく厚く!そして、出汁に染まり、透明感ある飴色!

箸で割って頬張ると出汁と大根の味が冷えた五臓六腑に染み渡る。「おいしい!」と思わず口にすると「おいしいでしょ!これで無病息災ですよ。」と鍋番のおばさま。

大根一個でこんなに満足感が得られるなんて・・・と感激。
余談だけど、松山市の円光寺でも毎年12月に親鸞聖人を偲んでの「風呂吹き大根のお接待」が行われているとのこと。

この「初午大根焚き」は参拝者向けだから、拝観料700円/人が必要。
するとネット情報では期間中1万人とあったから、4日間だけで700万円の拝観料なんだ・・・と、煩悩を思ってしまう。出汁の醤油も販売されていたから商魂です。

おいしくいただき、お礼を伝え三千院を後にして帰り道。
行きよりも帰りの方が滑りやすく、手すりなどにつかまり、何とかバス停まで(途中、何度も滑りはしたが)転ばずに戻ってこれた。

朝、「初午大根焚き」に気づかなかったら何も得なかった時間が、プランB(代替案)が豊富にあり、私にはプランBだったけど、プランA(本命)だった人もいたはずで、京都の底力も味わう。


路線バスの旅_大原三千院編。


大雪で予定が全て(蚤の市めぐり、ロケ地めぐり、イベントめぐりなど)飛んでしまった。
(今日1日、どう過ごそうかな?)と伊丹空港への移動から逆算しても5時間ほどある。

早めに空港へ行き、ラウンジで資料づくりもアリだけど何だか虚しい。
“何か”ないものか?数分間検索し続けると「大原三千院」「初午大根焚き(はつうまだいこんたき)」という催事が行われると知る。

さらに、大原三千院は「無病息災、開運招福」で有名で、大根炊きは出世金色不動明王のご加護とご利益をいただけるよう特別祈願されてるとのことで、とにかくスゴい大根と知る。

コレだ!ときたものの、(三千院ってどこ?)と地図で調べたら、京都駅から北上した山間にあり、ナント!路線バスで1時間の所だった(正確にはバスで1時間乗り、終点の大原で下車。そこから20分ほど歩いて三千院に到着。)

往復+参拝で4時間と分かると(あれ!もう出発した方がいいかも!)となり、サクサクッと荷物をまとめてホテルを出発。

外国人観光客らで大混雑の京都駅バスターミナル。バス停を教えてもらい乗車!「路線バスの旅」が始まる。
路線バスで1時間と言うと、JR松山駅から久万高原町へと同じ。山間へ近づくにつれて降り積もった雪景色となり、足元が冷たく底冷え状態。
(やばい!思いつきだから、こんな格好では寒い?)と一抹の不安がよぎるもしょうがない。

1時間余りで終点「大原」に到着。ここから三千院まで約20分の登り坂。
そんな道のりは、積雪と溶けた雪が混じった「シャーベット状」が続き、行き違いで下り坂を歩く人の多くが滑っていて(帰りが怖いなぁ)となる。

チョボチョボ歩き続けるて約20分、1200年の歴史をもつ大原三千院に到着。
だけど、今度はデコボコな石階段が多く、慎重に慎重に歩き続けて本堂に到着、本尊の薬師如来、阿弥陀如来、観音菩薩らに無病息災、開運招福を願いつつ「大根はどこだ?」と不謹慎に思ってしまう。だって寒くて温かくなりたかった。

2024年12月18日水曜日

幻の魅力。


正直に言うと、生まれ育った八王子市に思い入れがなくて、愛媛のように道後温泉、松山城があり、前は瀬戸内海、後は石鎚山、海の幸&山の幸なども美味しいとなると・・・。
ちなみに今では年間数回登る高尾山だって40年ほど前は魅力的と思えず、3年前に家族が八王子で暮らし始めてから魅力的に思えたり。

こどもスペースラボの隣は休憩所になっていて、ふと見たら「八王子隕石」の説明があり見入ってしまう。マンガによる紹介もあった。

日本ではこれまでに数十センチほどの隕石が落下していて、最後に隕石の落下が確認されたのは2003年。
その中で最も大きかった!?と言われているのが「八王子隕石」で、記録も多く残されているのに「実物がない」幻の隕石と紹介されていた。

記録では1817年12月19日午後2時頃に八王子市周辺に轟音と共に降り注いだ隕石の中で八王子隕石は爆発したと記録があり、直径10kmの範囲に10個以上のカケラが落下したとのこと。

落下した隕石には90cmほどの大きさもあり、現存する日本最大の隕石は1850年に岩手県陸前高田市に落下した50cmほどの「気仙隕石」なので、残された記録によると、八王子隕石の方が大きく、日本最大の隕石!?となる。
でも実物がない!

実物がない理由には「粉々に砕けた」「どこかに土中に埋まってる」など諸説あり、“埋蔵金”のようなロマンを感じるけど、落下から200年以上経ち、発見はほぼ不可能とのこと。

八王子市に少し興味関心が沸いた帰り道に見た月は満月だった。

2024年12月15日日曜日

媒介者。


愛媛県内では会えない人と県外で会う。
愛媛県内では食べないのに県外で食べる。
愛媛県内では見ないのに県外で見る。
愛媛県内では聞かないのに県外では聞く。
県外あるある。

柑橘シーズンカム!「ピンポーン!」とチャイムが鳴り、宅配便で届いたのは「真穴みかん」。
言わずと知れた、日の丸、川上と並ぶ愛媛のブランド温州みかん。
愛媛県内ではみかん(柑橘)は、買わずいただくことが多いので、ブランドみかんを食べることが(私は)ない。

箱を開けると大きさの揃ったツヤツヤ、鮮やかなオレンジ色の表皮に「真穴みかん」のシールが一つずつに貼られていた。(このシール、一つ一つ手で貼ってるんだろうな)と思いながらいただきながら、その甘酸っぱさに感激!小さいのに1個で十分なジューシーさ。

実は真穴みかんが届いた数日前には「紅まどんな」も届いていて、紅まどんななんて更に食べる機会がない(「“じゃない”紅まどんな」は稀にある)。

こちらは一つ一つに緩衝材が包まれていて温州みかんの1.5倍ほどの大きさ。
手でむくと果汁が溢れるので切っていただく。
「ゼリーのよう」とは適切な表現で果実と言うより果汁たっぷりのスイーツと思うと1個数百円もうなづける。

そして、届いた柑橘は我が家で消費・・・ではなく、友人&知人に差し上げて「愛媛出身者には郷土の味」、「愛媛を知らない人には魅力を媒介」する役割も担っていたり。

愛媛に限らず、地方出身者なら同じことをしている人は多いんだろうなと思った件。

2024年11月13日水曜日

BOYS BE AMBITIOUS.


今回の目的は毎年、ジャパンFCが全国10箇所で行っている研修会に参加。
チェックアウトから研修会の開始まで3時間ある。天気も良い。どこかへ行こうとGoogleマップを見るとクラーク像のある羊ヶ丘展望台が近くにある!よし行こう!となる。

地下鉄に迷いながらも乗り継いで最寄り駅に着くも羊ヶ丘展望台へは・・・と思ったら路線バスだった!

で、平日の午前中なのに人がめっちゃ多いバス停を発見して近づくと「羊ヶ丘展望台行き」で、並んでいる人の90%が女性だった(昨日の某アイドルのコンサートが終わったファン?)と思うのも不思議ではない光景。

路線バスに揺られて20分ほどすると羊ヶ丘展望台に到着。羊ヶ丘展望台に入るには600円/人が必要。支払うと札幌の街を背景に立っているのが、「BOYS BE AMBITIOUS(少年よ、大志を抱け)」で有名なクラーク博士像。

元々、北海道大学構内にあったものの、観光客が押し寄せて支障をきたし、羊ヶ丘展望台にも設置されたとのことで、だから北海道大学構内と羊ヶ丘展望台の2体あるのね。

辺りには羊がまったりしてたり、牧歌的な光景があって散歩してたらあっという間に20分が経ってた!

やばい!あと10分で来る帰りのバスに乗らないと研修に間に合わない!と急いでお土産売り場を見るも特段に目を引くものはなく、トイレに行って表に出たらバスが来た!
滞在時間30分だった羊ヶ丘展望台、またねクラーク博士!
いざ!研修へ!

2024年11月8日金曜日

ベリーマシッソヨ!


「今日は下灘駅に行きました。」
「おぉ!下灘駅に行きましたか!どうでしたか?」
「韓国人、中国人がたくさんいました。」
「下灘駅の知名度はアジアでも評判なんですね。」
「眺めがよく、とても気持ちよかったです、あのような駅は韓国にはありません。」
「じゃこ天は食べましたか?」
「じゃこ天?」
と不思議そうだったので、スマホで双海のラブじゃこ天(ハート型のじゃこ天)を見せる。
「あっー!食べました!とても美味しかったです。韓国ではない味でした。」
「韓国にも美味しい食べ物はたくさんありますよ」
「わかるー!先日、釜山に行った時も美味しいものたくさん食べました。カニは格別に美味しかったです。」
「ア〜!カンジャンケジャン??。私も大好きです!」と、他2人の韓国人も韓国語の通訳者(韓国人)も大きく頷いて相槌。
で、ご飯をカニの甲羅に入れて混ぜるジェスチャーをしたので「イエスー!ベリーマシッソヨ!」と英語と韓国語で答えて笑いを誘う。
カンジャンケジャンって日本には似た味はあるのかな?

取材で訪れていた韓国人チームとの意見交換。
「他に美味しいものはありますか?」
「鯛めしは食べましたか?」
「両方(刺身、炊き込み)食べました!炊き込みの方が好みでした!」
「それは良かったです!他はお菓子はどうですか?」
「団子を食べました。韓国では餅の上に餡などを乗せていますが、餅を餡で包んでいました。初めてみました。」
「色が綺麗だし、味も美味しかったでしょ?」
「とても美味しかったです!」
「タルトはどうでしょう?愛媛ではロールケーキのことをタルトと言います。」
「まだ食べてません、美味しそう!」
「韓国へ来てください!美味しいものをたくさん紹介します!直行便もあるし、日本人より韓国人の方が愛媛に来ているようですから、日本からもたくさん来て欲しいです。」
ずっとこんな調子だった3時間。
仕事で行けないかしら?

2024年10月26日土曜日

Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.


「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ。(“Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.”)」
と、残したのは喜劇王チャールズ・チャップリン。

「人生訓は何ですか?」的な話になると、必ず引き合いに出す言葉で座右の銘?と同じ?
「人生は凹凸」「振り返れば笑い話」も同意語な感じ。

目の前で起きたコトは“大きな点“と思うけど、遠く(≒時間が経ったり、意識を変わると)から見ると、人生において“小さな点”でしかなかったり。

目の前で大失敗をしたり、冷や汗をかいたり、絶望感を味わったり色々としたけど、今は笑話として紹介しているのだから「死ぬこと以外かすり傷」は編集者、箕輪氏の言葉(かすり傷も痛いけど)。

鬼北町に行くと(用事がなくとも)必ず訪れるサムコッペさん。
相変わらず笑顔でウェルカムしてくれる。

だけど「そう!大切なお話が・・・」とあり「ナニ?どうしたの?」となると、サムコッペさんで出していた“こはく製菓”のケーキ販売が10/26で終了とのこと。

「えっー!」となるも社会情勢や経済事情で暗中模索五里霧中な世の中。影響は避けられないと。それにより店長のノンさんも一区切りの予定。

サムコッペさんだけでなく、遠く感じていた物価高、働き方改善、人口減少などが都会から地方にもジワリとやってきて色々な影を落とす。

しばらくは苦しかったり、悶えてしまうけど、「ピンチはチャンス」と、いつか笑えますように!と言う言葉もある。

お約束の写真を撮った時に(色々あるけど)悲壮感を感じなかった件。

2024年10月20日日曜日

白熊聖地の味。

直径40cmほどの器に高さ25cmほどの盛り

10月も下旬なのに真夏日(30度以上)を記録した鹿児島市。日陰を探しながら歩いてしまう。
打合せが終わり、ランチタイムになったけど、食事より「白熊」が食べたくなり、本場の白熊を食べに「天文館むじゃき本店」へ。
白熊発祥の地と言われる聖地で、メニューを見ると10種類以上の白熊がある!

コーヒー白熊が美味しそうに見えるも、やはりスタンダード白熊?と自問自答を続けていると「スペシャル白熊(1,550円)」を発見!なんだ!スペシャルって!?となり、(フルーツてんこ盛りかな?)と思って注文。

しばらくして(おっ!キタキタ!)と思った白熊は、前のテーブルで注文した娘さんと両親の3人家族の注文分で、微笑ましく眺めていたら、新たにやってきた私の「スペシャル白熊」に目の前の3人家族が「うっそ!すごーい!」と私よりも先に声をあげた(笑)

写真では大きく見えないけど、ガラスの器は直径40cmほどあり、「何かと比較して写真撮った方がいいですよ。」と目の前の3人家族。
その通りで高さは25cmほど。いわゆる「デカ盛り」で「これはスゴい!」となる。

メロン、バナナ、オレンジ、求肥、かりんとう、甘豆、缶のパイナップル、みかん、サクランボが乗っていて、それに特製練乳がたっぷりかかり、まさにスペシャルな白熊。

「あれでも良かったね!」と前の3人組家族。先に食べ終わった家族に「お気をつけて」と送り出し、しばしの至福タイム。
ボリュームはすごいけど、氷だからね。外は30度以上だったし、美味しくいただいて完食!

やっぱり本場は違った・・・と。メニューからは分からなかったこと。

なんでも魅力!


「ロケ弁って、どのように出してますか?」
「“どう”とは?」
「仕出し屋に予算を伝えて任せているか?それとも“ご当地”の特産や名品を一品でも入れて!と伝えているか?みたいな感じです。」
「あっー!わかります、それ!なるべく“ご当地味”を入れてもらうようにしています。」
「良かった!ですよね!」
「撮影中の楽しみは食事ですから地元味を大切にしてます。」
「愛媛ではB級グルメ(焼豚玉子飯)を出した時もありました。」
「鹿児島では米、野菜、肉などの全てを地元産で揃えたこともありました。」
「それはすごい!でもロケ弁の予算はシビアだから、工夫が必要ですね。」
「理解ある協力者のおかげです。差し入れもしていますよ。」
「確かに、差し入れもありますね。愛媛でも先日の撮影で“みかんジュース蛇口"を現場に持って行ったら、とても喜ばれました。」
「いいですね!やっぱり、地元の味を知って欲しいし、好きになってくれたら嬉しいじゃないですか。」
「そうですよね。」
「仲里依紗のファンなのでInstgramをフォローしてるんですが、先日、みきゃんTシャツを着てましたよ。それも結構、着込んだっぽい風合いのを。」
「えっー!もしかして“離婚しようよ”の時のかも、でも2年前ですよ。あの頃、来てたTシャツかな。全然、知らなかった。」
「羨ましいです。」
「いやぁ、ありがたい。まさに、地域の魅力を発信してくれてますよね。」

ロケ弁の話でも、プロダクトプレイスメントの話でも、キャストの地域推しについても盛り上がり、予定時間を超えてしまう。

ロケ地だけではなく、映る・関係する全てを地域の魅力にできるフィルム・コミッション。

2024年10月19日土曜日

松山でも再検討は?

軍服姿の西郷隆盛像、上野の像とは全く違う。

以前、松山市内でも走っていたような観光地を周遊する観光バス。
鹿児島市では「カゴシマシティビュー」という名前で運行していて、始発8:30から30分毎に出発して最終便は17:30発。

一周約80分で料金は一回乗車が大人230円(子供120円)、一日乗車が大人600円(子供300円)。なので3回以上途中下車をする人は一日乗車券を買った方がお得というもの。

でも、私は窓からの眺めを楽しみたかったので80分間、どこにも降りずに230円で乗車。
23円で10分間も楽しめるアクティビティはなかなかない(そんな損得をしてはいけない!)
そう言えば、同じ取り組みが仙台(るーぷる仙台)でもあり、とてもお得だったのを思い出す。

観光バスだから、ミニミニアナウンス付きで、「西郷隆盛の像です。」「西南戦争の銃弾跡です。」「西郷隆盛らが最後に立てこもった洞窟です。」「篤姫の誕生地です。」「島津家別邸(仙厳園)です。」「集成館」など、降りずとも、バスからの眺めだけでも十分に楽しめて、とってもお得気分だった件。
80分で一周できるけど、気になった所で降りて見学すると一日は過ごせると思う。

すると、やっぱり(松山でも観光バスを走らせたらいいのに・・・)と思うのは、乗客の多くが外国人だったから。かれらのニーズに応えていた観光バス。

例えば、1.JR松山駅→2.愛媛県美術館前→3.松山市駅→4.愛媛県庁前→5.萬翠荘・坂の上の雲ミュージアム前→6.秋山兄弟記念館→7.大街道・松山城ロープウェイ乗り場→8.愛媛大学・松山大学前→9.護国神社前→10.道後温泉前→11.宝厳寺・伊佐庭神社前→12.子規記念博物館前→13.石手寺前→14.伊丹十三記念館前→15.坊っちゃん球場前はどうですかね?
と2年前にも書いてた。

塀に銃弾跡となる凹みがたくさんあった。