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2023年5月24日水曜日

ネーミング大切。


どんなに優れたアイデアでも、消費者などが最初に目にするのは「商品やサービスの名前(題名)」だから、第一印象(パッ!と見)で「掴まないと」先に続かない。
掴むとは「エッ!ナニコレ」というやつで「半分わかって、半分わからない」が理想。
コピーライティングの領域だけど、せっかくなので自分たちが考えたアイデアにネーミングしてみると・・・ダメダメな学生達。内容を説明してしまう名前が多く「着物写真館」なんて、見たまんまで何一つナニコレ感がなくてダメ出し。

これまで、いくつものネーミングを手がけてきたけど「いよココロザシ大学」は私が直接考えたわけでなく、市民が考えた複数のアイデアを組み合わせた結果。そして市民学生や市民先生から「ココ大」という愛称で呼ばれた時は嬉しかった。

「NICECREAM」は妻と考えていた時に、ポロッとどちらかでもなく出たネーミング。
「青いダイヤ・赤いダイヤ」は梅の授業をした時に命名。
「中島恵に会いに行く」「北条豊に会いに行く」は地域を擬人化したもの。分かるようで分からない塩梅大切。

堅いネーミングは私からダメ出しが出ると分かった学生達は、徐々に崩れ始める(笑)。
萬翠荘を「魔法使いの館」とイメージしたのは素敵だったし、大正ロマンの体験を「温故知新~萬翠荘と共に~」と文学っぽく攻めてきたのもOK。「ちょっとレトロなメイド喫茶」なんて、分かるような分からなさがいい。学生達は(それでいいの?)という感じだったけど、見た人の心を掴まなければ無いのも同然。
常識とか固定概念とかに既に縛られている脳みそをほぐすのに精一杯。

2023年5月23日火曜日

アレをしたいと。


「萬翠荘の魅力を体験できるイベントを考えるボランティア」
に取り組んだ女子大生達。
彼女達らしいユニークなアイデアが出揃い、次は「ブラッシュアップをしましょう!」と告げる。
「ブラッシュアップ?」とキョトンとする学生達。ブラッシュアップとは「企画やアイデアなどを見直し、現状より良いものにするために磨きをかける」こと。言葉の意味は理解はしたものの、具体的に「何をしたらブラッシュアップなのか?」が分からない様子だったので以下を6点を紹介する。

「目的の再確認」「手段(アウトプット)の再確認」「実施の前と後で何が変わるか?」「創出される価値(アウトカム)は何か」「企画内容に自分の“惚れポイント”はあるか?」「タイトルのキャッチー化」。
時間を渡すとワッー!と盛り上がる教室。質問にやってくる学生達、ツッコむ私。

計11種類のアイデアが出たけど、その中で多かったキーワードが着物やドレス、コスプレ、メイドなどの「変身願望」
非日常を体験したく、その場所に萬翠荘はピッタリとのこと。

どうして、そんなに変身願望があるの?と尋ねると、成人式などがコロナで中止になった世代でハレの日を知らず、閉塞感や窮屈さを味わっていて、弾けたいというか、普段の自分から離れたい感じ。

「萬翠荘でメイドカフェをしたいって、ボランティアでアレするの?」と尋ねても「しますよ!ってしたいです。」とサラリ。

2023年5月16日火曜日

盛りあがる授業。


萬翠荘を訪れた松山東雲女子大学生たち。その感想はと言うと、魅力的に感じたのは、
  • 映えるスポットが多かった(撮影例など撮る動機に繋がった)
  • 自然が多かった(自然に囲まれ時の流れが違った)
  • 建物の雰囲気が良かった(ステンドグラスなど素敵だった)
  • 歴史を感じた!(レトロなインテリアが素敵だった)
  • 立地がよい(街中なので訪れやすかった)
  • 配慮されていた(音声ガイドもあり聾者でも楽しめる)
などが挙がった一方で残念な点は何?とも尋ねると。
  • 部屋・調度品系(テラスなどに入れなかった)
  • バリアフリー化(足が不自由な人は見学しにくい)
  • ターゲットが私たちでない(20代ではなく年配が多かった)
  • アクセス(道幅も駐車場も狭かった)
  • 分かりづらい立地(街中なのに見えず分かりづらい)
  • 入館料(興味がない人にとっては高い)
など。彼女達がどこを見ていたのか?参考になる。

では!魅力的と思った人は、より伸ばす取組を、残念と思った人は良いと思える取組を考えましょう!と激励して渡した課題は以下の通り。
  • ターゲット(女子大学生=皆さん)
  • 自分たちのニーズ把握(自分達が欲しているコトは何か?)
  • 取組内容(ウォンツ)(考えたアイデアの特徴など詳細)
  • その取組を思いついた背景(そのアイデアの源はなにから?)
  • ゴール設定(実施の前と後で何がどう変わる?)
  • 自分の役目(あなたはどんな役を担えるか?)
どんな取り組みが出てくるか!楽しみに。

2023年5月13日土曜日

100分の間に。


18:20頃、自宅を出発、松山城山頂広場へGO。古町道をあがり18:40頃、松山城山頂広場に到着。昨日は曇天で夕陽は見れなかったけど景色は良くベンチに座っていると、外国人の母娘の二人組が目の前で写真を撮っていたので「写真を撮りましょうか?」と声をかける。喜ぶ二人はポーズを決めて記念写真。
聞けばポーランドから一週間の予定で松山に来ているとのこと、訪れてる理由を聞けばよかった・・・。「よい旅を!」で別れる。

19:10頃、県庁裏道を降りて県庁前を通ると原発反対の方々がアコーディオンを奏でメロディに合わせて抗議活動。反対運動だけど色々と模索して、この手にたどり着いたんだろうな。

19:15頃、萬翠荘へ到着。昨日から「ホタル鑑賞会」が始まり、そして「バラ園」も開催中というお得な機会!ちなみにホタル鑑賞中はバラ展の一部も見れるのはナイショ!

萬翠荘関係者との再会を喜ぶのも束の間、ホタルは見れるか!?ヒラヒラ〜と舞うホタルは肉眼では見えるけど、スマホでは映らない。人間なんて気にもしないホタルの自由さを感じて、萬翠荘を後にする。

19:45頃、堀之内公園では大勢の高校生たちが集まってお喋り。辺りは真っ暗なのに嬉しそうな話し声があっちこっちから聞こえる。健全なアオハルってやつか。
20:00頃、自宅に戻る。約100分間の散歩は6000歩。

2023年5月12日金曜日

特徴はニーズとは必ずしも一致しない。


「先生、これまでの歴史や文化にこだわらないといけないですか?」「どういうこと?」「100年の歴史も重さ大切と思うんですけど、そう言うのに縛られすぎもどうかな?と」「面白い意見だね。ちなみにどんなアイデアがあるの?」「単純にキッチンカーが並んでたりとか雰囲気の良いカフェでもいいんですか?」「もちろん、“縛られすぎ”と言うのはあるかもしれないね・・・。」と、鋭い質問Part2(Part1とは違う学生)。

「萬翠荘で知ってることはなに?」「長い坂道がある」「入り口に人力車がある」「映画のロケ地になった(それは授業の中で紹介したからでしょ!)」「古い建物で偉い人がたくさん訪れている。」「ピアノの発表会がある」程度。
女子大学生に刺さらないのはPR不足もあると思うけど、そもそも彼女たちのアンテナが向いてないのか?それとも向けて発信してないのか?

「特徴はニーズとは必ずしも一致しない」を思い出す。101年の歴史、フランス様式、旧藩主別邸などの特徴は、訪れる人にとっては買うこともできなければ、残すことも、食べることも飲むこともできない単なる情報なんだと振り返り。
最初から、そんな特徴を持ち出されても重いだけかもしれない。それなら最初は「とにかくメチャメチャ雰囲気がよく映える洋館」とシンプルに力強いPRもありなのかなと。

2023年5月11日木曜日

鋭い問い。


「先生、萬翠荘ってどこにあるんですか?」「どうしたの?」「週末の天気が雨だと困るなーと。」「困る?」「バスで行ける所ですか?」「行けるよ!大街道で降りたら10分かからない距離にあるよ」「へー、良かった!自転車しかないから困ったなと思ったんです。」
萬翠荘の認知度、知名度が低い!「萬翠荘って見えないから分かりにくい、行く気にならない。」「違うよ!緑に囲まれて見えないのがいいんだよー!」と押し問答(笑)

「萬翠荘へ前回行ったのはいつですか?」と質問すると80%が「行ったことがない、記憶にない」という回答。「過去に行った記憶がある」人は小学校の時の遠足?のような記憶。
彼女たちの興味関心に全く届いていない萬翠荘は大人にしか分からない魅力なのか?

そこへ「なぜ国重要文化財萬翠荘なのに、観光客は道後や松山城を訪れることが多いのでしょうか。普通は同じ国重要文化財なら萬翠荘も訪れたいと考えるのですが・・・」と鋭い問いが挙がる。

たしかに!私も旅行などでは、重要文化財などを見に行くし、なぜ見に行くか?はその土地に根付いた文化などを知ることができるから。萬翠荘もその役割を持っているはずなのに、松山城や道後温泉の方が知名度が高いのか?
単にPRの量と手法かもしれない。そんな謎や問いについて考える「萬翠荘応援ボランティア」授業の始まり!まずは萬翠荘を見学してくること!

2022年12月30日金曜日

一番餅!


「お餅つきをするので顧問もぜひ!」とお誘いを受けて9時に萬翠荘(重要文化財)へ。
萬翠荘の顧問になって10ヶ月、萬翠荘が長年構想していた久松定謨氏をキーワードにした創立135周年の番町小学校と創立150周年の久松小学校との交流授業は先日、無事に終わり。ちょっと肩の荷が下りたから、(つきたてお餅をいただこう!ご褒美だ!)と安直にホイホイと萬翠荘へ。すると既に着物姿の方などが「絵になる風景」を求めに来館されていた!

餅つきの準備(石臼と杵のTHE 餅つきセット)は既に完了していて、聞けば今回の量は20升(1.8L=1升×20升=36L)分の餅米!奥ではもち米を蒸していて、萬翠荘を運営するウインさんの社員さんが臨戦体制!
餅つきの思い出と言えば我が子のPTA活動で何回も杵をおろしました。「コロナ禍で久しぶりの開催なんですよ」と副社長。こういう触れあい、交流まで奪ったコロナ。重要文化財でありながら地域の交流拠点というの関係者ながら素敵です。

出来たての餅は柔らかく伸びて餡もほどよく甘く最高でした。今回の餅つきは、一般の方にも解放されていて希望する来場者には餅つき体験&餅が振る舞われ大成功。
2022年はココ大付属学園で見学させてもらったり、「バスカヴィル家の犬」の公開ではメインロケ地として話題になったり、萬翠荘には本当にお世話になった一年でした。2023年も話題を振りまけますように!

2022年12月16日金曜日

関係者の尽力によって成功。


萬翠荘顧問のミッションは、萬翠荘の100周年(先日、大いに顕彰した所ですが)に久松定謨伯爵が注力した教育をこれからも引き継ごう!と、久松定謨伯爵が設立に寄付した「中央区立久松小学校」と「松山市立番町小学校」をつなぎ、交流授業を実現させること。
初めてお会いする方々との連絡から始まり、意見交換を重ね、関係性を構築して「やぁ、泉谷さん!お久しぶり」などお声がけいただくようになる(涙)

久松小学校は今年創立150周年を迎え、周年には天皇陛下をはじめ皇族の方々が臨席されるほどの超有名小学校と知った時にはビックリ。番町小学校だって136周年と歴史があり、萬翠荘の100年も加わり、スゴい取り組みに関わらせていただいたと終わってコトの重要さを知る。
ちなみに今回参加した久松小学校4年生は142人だったのに対して、番町小学校の4年生は56人。「すげぇー少ない!」と、驚く久松小学校の子ども達。

愛媛では子ども(生徒)減少により学校の統廃合が議論されてるけど、久松小学校は児童数が増加傾向で地方とは違う悩みごと(敷地が限られているなど)
とはいえ、子ども達に地方も都会もなく、距離も関係なくワイワイガヤガヤ。「インチキ先生ですよー!」なんて言う隙は1mmもなかった件。「こういう交流はアリですよ!スマートで素晴らしかったです。」と関係者評。取り組みは関係者の協力によって成功。

2022年10月30日日曜日

素。


萬翠荘で行われた河野達郎さんの作品展「写真は語る。」を見た帰り道。下り坂を歩いていると坂の上の雲ミュージアムの明るさが夜に映えて(気づかなかった!)とパチリ。何かのシーンに使えますように。
アンセル・アダムス、マン・レイ、ロバート・メイプルソープ、ソール・バス、ビル・カニングカムなど多くの写真家の作品に触発されてきたけど、ローカルな写真もいいと思った作品展。

渡米後に過ごした寮生活では放課後の過ごし方に写真を勉強して白黒写真の撮影から現像まで、暗い現像室に何時間も篭り、時間を忘れて楽しませてもらったことを思い出す。
あれから、まさかFCとなり地域の写真を撮るのが業務になるなんて・・・それも愛媛で!
20年前はこだわったカメラを持ち歩いていたけど、今はスマホで十分。アートではなく“素”が求められるのがロケハン写真。

河野さんの作品の一つに朝の大洲城のシルエット、城下では張られた電線と低い家屋の屋根、犬と散歩の人という市井を感じる作品があって、映画のワンシーンみたいだった。映画と違うのは「演出されてない素の光景」で、広い画角でこうも撮れるのは地方だからと思ったり。
ロケハン写真って、何の変哲もないけど「画になる場所」を撮った写真だから展覧会も可能だよと話したことも思い出す。

2022年9月6日火曜日

3つ合わせて286年!

中央区立久松小学校の4年生と一緒に授業を受ける。

事業が進む or 進まないかは歯車の駆動と同じで、一つでも動かないと「止まったり、空回りしたり、戻ったり」、動いても「超ゆっくり」だったり。全てをコントロールできればいいけど、そうもいかず、外的要因(=自分ではどうにもできないコト)も絡み「すれ違ったり、自然消滅、停滞」したりは日常茶飯事。強引に進めると今度は「質」の問題になり、知れば知るほど厄介なのが事業進行。

今年150周年の中央区立久松小学校、今年136周年の松山市立番町小学校、今年100周年の萬翠荘。この3つを繋ぐのが久松定謨伯爵。両校とも伯爵から多額の寄付を受けており、苗字の“久松”と久松小学校の“久松”が同じなのは諸説あり(偶然にも住所が“久松町”にあるからが有力)。そんな久松小学校は皇族と縁もあり、周年事業には臨席されるほど。そして他校との交流はこれまでナシ。

そこで久松定謨伯爵が教育熱心だったことから萬翠荘が架け橋となり、番町小学校と久松小学校を紡ぐ。ただ両校にとって「繋がりは価値」と思えるまでに10年以上の歳月が流れ、今年が絶好(最後)のチャンスかも・・・と、関係者が再度踏ん張り、昨日を迎える。
番町小学校が学校紹介をすると「いいなー!」と久松小学校4年生。最後はオンラインの画面越しだったけど「バイバイー!またね!」と次回の交流約束!で、私はと言うと・・・。

2022年7月20日水曜日

いよいよ佳境!


ある4人家族は「シャーロックホームズ」が好き。「映画が好き」「一緒に家族旅行に行ける機会は少なくなるかも」などの条件も重なり、さらに「初愛媛、初松山」となり一泊二日の旅に出る。4人分の航空券と4人泊のホテル、4-5回の食事、4人分の移動、お土産などによる旅の総額は16万円程度か。仮に同じような4人家族が50組、2人組なら100組訪れたら800万円。地域にもたらされる経済効果は大きい。

先日も松山を訪れているという2人組から「えひめフィルム・コミッション」へ、ロケ地などオススメな場所を尋ねられリモートで紹介。実際に訪れたかどうかは分からないけど、熱心に聞かれた。
熱心と言えば「バスカヴィル家の犬」の超熱心な方が萬翠荘を訪れて「キャストの立ち位置、座った場所など」を“すべて”を聞き出したかったよう。「その方、私にも電話してきた方かも!」と、キャストの行動を追体験したいと言った方がいた。

先日の三連休の萬翠荘は「バスカヴィル家の犬」で沸いたよう。県内外から大勢が訪れたようでFCとしても萬翠荘顧問としても嬉しい限り。「萬翠荘って今年100年ですが知られてないんですよ・・・」と愛媛県の担当者がポロリと言っていたけど、少しは役に立てたかな。いよいよ「バスカヴィル家の犬」コラボ企画も佳境。ANAクラウンプラザホテル松山で「バスカヴィルショコラ」食べたい!

2022年6月2日木曜日

映画撮影からの。


萬翠荘との最初の接点は、2011年8月に行った高橋久美子さんと白井ゆみ枝さんによる「ヒトノユメ展 in 愛媛」を盛り上げようと、ココ大の授業で「アートを学びながらつくる」的な取り組みをして、館内に詩や言葉などを展示して不思議な空間を楽しんだ思い出が。その後もプロジェクションマッピングの「空想美術館」をさせてもらったり、奥にあった愚陀仏庵(当時)ではドラマのロケなどもさせてもらったり。

そして「バスカヴィル家の犬」で念願の映画撮影。置かせてもらったチラシが既になく、東宝に急遽発送を依頼したほど。多くの人に物語と萬翠荘に浸ってもらい、その後はコラボ企画をしている「ANAクラウンプラザホテル」でオリジナルスイーツを食べながら映画談義をしてほしい。
からの萬翠荘顧問として、別プロジェクトにて。これまでは建物自体に魅力を感じていたけど、歴史や関係性を調べると・・・・。

萬翠荘の主だった久松定謨伯爵は教育に熱心で学校設立に多額の寄付をされていた。その寄付金で作られた学校は互いに独立しているけど交流できたら素敵だよね。と、萬翠荘を管理運営しているウインさん、校長先生たち。プロジェクトに携わりながら学べるって、これほど得なことはなく、良い機会をいただいたという話。萬翠荘ファンとしては魅力がまた一つ増えることに感慨。

2022年4月15日金曜日

インチキの呼吸、壱の型テキトー


へぇー、竈門家が鬼に襲われたのは大正2年(1912年)2月上旬と推察できて、炭治郎が鬼殺隊の最終選考に通ったのは大正3年(1913年)と推察できるんだ。そして大正3年(1914年)に第一次世界大戦勃発、日本は好景気を迎える。その後、大正9年(1920年)に労働者の大会「メーデー」が初めて開催され、大正デモクラシーとなる・・・。その陰で鬼が暗躍し人々を喰い鬼殺隊や柱たちが成敗する。

あ”ー!「鬼滅の刃」をもっと知っておけばよかった。お借りした「鬼滅の刃をもっと楽しむための大正時代便覧」は、登場人物と大正時代の文化、経済、政治を結びつけて紹介しているので、ファンなら“細かすぎる点”にシビれるだろうな。ココ大付属学園では「インチキ柱」として振る舞って猛省、インチキの呼吸、壱の型「テキトー」。

むむ、大正時代の食は中華そばの屋台が現れ、当時のファストフードとして丼もの、駅弁(煉獄さんが食べてたな!)も登場したのか!洋食文化が普及してコロッケなどが人気になり、あんぱん、キャラメルも普及し、カステラや歌舞伎揚も!?当時はハットケーキと読んだパンケーキも普及したのか!
萬翠荘が2022年に100歳の誕生日を迎えるに際して、久松定謨氏が好んだフランス文化を感じてもいいし、鬼滅の刃が舞台の大正時代でも面白い。個人的には「大正時代お菓子博」なんてしたい!

2022年3月21日月曜日

愚陀仏庵の復元模型。


松山聖陵高校と聞くと「金子正次(1949-1983)/伝説的な人物で映画「竜二」の出演、脚本を担うも公開から数日後に死去」が通った高校というイメージが強すぎて(あの、金子正次が通った高校だなんて!)となる。
余談だけど2010年に「男前列伝」というNHK番組で中村獅童さんが金子正次の墓参りに津和地島へ行くと言うので支援し、なぜか現地まで行くことになり、船の中で中村獅童さんと色々話した記憶が・・・。

閑話休題。その松山聖陵高校は、萬翠荘の玄関にある人力車や萬翠荘の模型など数々を手がけていたことを知る。そう言うことも学べる高校だったのか!今回、寄贈された愚陀仏庵の模型は大きいので細部も精巧に再現され、周りには桜なども配置でき季節感も味わえるとのこと(もちろん、室内の明るさもLEDで再現できる)。そしてスケールに合わせた人形(子規、漱石風)を置くことでシーンを感じられる。

そもそも、愚陀仏庵の復元模型が萬翠荘に寄贈された背景は、長い間、萬翠荘裏に愚陀仏庵が移設されていたけど、2010年の土砂崩れで倒壊してしまい、具体的に説明できる資料がなくなってしまったこともあり、今回の寄贈で模型を見ながら当時を想像できるようになった。そう言えば愚陀仏庵でも昔、2時間ドラマのロケを撮影させてももらった。模型を見て思い出す。
こういうこと。

2022年3月16日水曜日

魅力は多面的。


何も知らずに見れば「美しい古い洋館」で終わり。普段から「物事は多面的だから色々な切り口(≒細分化)で見てね!」と、伝えているので昨日は萬翠荘で多面的な魅力を実感。


(1)人物。主人だった久松定謨氏のことなのか?建築家の木子七郎のことなのか?萬翠荘を訪れた方々の記録なのか?

(2)歴史。一言で歴史と言っても建てられた当時の愛媛の歴史なのか?建物の歴史なのか?これまでの変遷なのか?

(3)文化。建てられた100年前の愛媛の文化なのか?様式を導入したフランス文化なのか?

(4)建物。構造なのか?様式なのか?インテリアなのか?それとも材質、質感なのか?


100年も歴史があると、切り口一つでも奥へ深く細分化可能で、萬翠荘を取り巻く事柄は想像以上にスゴいと改めて実感。そして100年を機に「新たな切り口」を見出して未来へ繋げようというのだから素晴らしいと思う。


そんな勢いに乗じて「こども達を萬翠荘へ写生に連れて来てもいいですか?」と尋ねた所、快諾をいただく。これまでの100年を子供たちはどんな感性で描くのか?くれぐれも「上手に描く」ではなく、感じたままで描くように伝えなきゃ!Don’t think… feel.と言ったのはヨーダ先生。それにしても昨日の萬翠荘は、森の緑、空の青に映えたこと。

2022年2月23日水曜日

顧問、最初のミッション。


萬翠荘の顧問として、最初に“認めて”いただかなければならないのは、愛松亭で飼われているネコさん達で、会議中でもニャーオ!と近づいて来たかと思えば、関係者のバッグを覗き込んだり、かと思えばスルリといなくなったり、でも帰り際には2匹が目の前に現れ「帰るのにゃ?」と近づいてきて、「バイバイ!」と言うと素気なく通り過ぎる。「ネコを目的に来館される方も多いんですよ」とのこと。

「ネコノミクス」とはネコがもたらす経済へ与える影響で、キャットフードなどの飼育費用、関連グッズ費用、ネコがキーワードになる旅、カフェなどの消費から波及する効果は2020年だけで【2兆824億円】とのこと(関西大学/宮本勝浩名誉教授)。ちなみに「イヌノミクス」と言うのもあり、【2兆8995億円】(2020年/関西大学/宮本勝浩名誉教授)。ネコとイヌを合わせた経済波及効果は5兆円!NHK放送から。

東京オリンピック2020の経済波及効果が2兆円だったとのことなので、ネコノミクスと同等と考えると複雑な感情が湧くるのは私だけではないはず。昨年はNHKで放送された「かなしきデブ猫ちゃん」のPR策の検討に参画した。実は小さい頃に追いかけられて以来、苦手意識があったネコさんだけど、いつの間にか苦手意識も消えてしまった・・・。
これも「ネコノミクス」の効果なのかと。