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2020年2月4日火曜日

泣けてきた。


愛媛国際映画祭の特徴の一つに「ロケーションアウォード」がありました。ロケ地の魅力から作品の魅力に迫るユニークな切り口と思っています。ただ、これまでにない全く新しいモノサシ(基準)を考えるのは苦しく、悶々とした中で責任は重大ということだけは選考会が近づくにつれ重くのしかかりました。晴れたのはロケーションアウォードで司会者が主旨を紹介し、各地のフィルム・コミッションが表彰された時。裏方だけど表に出てもいいよねと。

ロケーションアウォード大賞(作品のロケ地へ行きたいと最も思わせた作品)は、札幌フィルム・コミッションが受賞【こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話】。ポストロケーション賞(今後注目される!と思わせたロケーションを持つ作品)は、はこだてフィルム・コミッションが受賞【きみの鳥はうたえる】。テクニカルロケーション賞(ロケーションの魅力を技術的・創造的に引き出し撮影した作品)は、富山県ロケーションオフィスながのフィルム・コミッションが受賞【散り椿】。そしてファミリアサポート賞(上映後も上映会、交流会などで撮影を支援している)は長崎県フィルム・コミッションが受賞【坂道のアポロン】。

写真は受賞後、県庁本館前で緊張から解放された受賞者たち&木村監督。「愛媛はどうなんだよ!?」という声が聞こえますが愛媛も受賞を目指します。そんな愛媛から日本を紹介するロケーションアウォードでありたいと思うわけです。

2020年2月3日月曜日

木村監督映画論。

木村大作監督の大ファンという学生らのリクエストにご本人がサインを書いている図。木村組(撮影隊)は20人ほどの精鋭ということ(一般的な組は50人ほど、中には80人の組もあるほど)。映画は「流れ」なので点にこだわり過ぎないこと。マルチカムのワンショット、ワンテイクが基本(「散り椿」では最大5台のカメラを使い、ライティングなどに細心に細心の準備を整え、ワンショット、ワンテイク。だからカットを繋いでも全く違和感ナシ。)

結果、シーンへの緊張感、集中力が現場で共有され、撮影日数も短くなると木村監督。これは黒澤明監督からの教えだそうです。そして一般的に制作部が先乗りしてロケハンなどを行い、その後に監督らがくる流れを「オレが自ら(ロケハンに)行くから話が早いんだよ!」と、ロケハン=メインロケハンというダイナミックな流れにフィルム・コミッションにはありがたくも戦々恐々かも。

実は監督でもありプロデューサー役も担う木村監督。企画を立て提案し資金を集める他、舞台挨拶の時は自らハンドルを握り上映先へ赴き作品のPRを行います。「自分が納得するモノしか作れないだろ・・・」と金言。数々の豪快話(伝説)も聞かせていただき、さながら授業を受けている気分に。「ロケのためにフィルム・コミッションは頑張らないといけないんだよ!」と金言その2。

2020年2月2日日曜日

撮影環境向上の一歩!

愛媛国際映画祭では3種類のパネルディスカッションを企画しました。1/18はハワイ国際映画祭からディレクターのベッキーさん、台北FCからもディレクターのジェニファーさんをお招きし 映画祭が地域にもたらす価値とは?」について意見交換。結論は【地域密着の視点を持ちつつ、時代に合わせるという単眼と複眼の目を持つことが大切】となりました。当日の様子はコチラ。

1/25は愛媛大学から大谷さん、京都市役所から三輪さん、現在製作中のアニメ作品「神在り月のこども」から諏訪プロデューサー、四戸コミュニケーションディレクターをお招きし「ご当地アニメは観光・誘客につながるか?」について意見交換。結論は【アニメ作品は地域へ誘客を促すが、誘客を目的にしたアニメ作品は誘客しない、それはファン不在だから】でした。当日の様子はコチラ。

そして2/1はロケーションズサミットでした。実はフィルム・コミッションという専門的な話なので、パネルディスカッションは興味関心を引くのか?不安でした。しかし結果は写真のとおり満員御礼。【フィルム・コミッションは地域の魅力発信と共に地域の資源を守っている】と伝えました。大失敗話や裏話からフィルム・コミッションの奮闘ぶりが分かっていただけたはず。撮影環境向上の第一歩!

2020年1月31日金曜日

ロケーション振興の夜明け

愛媛国際映画祭も残り2日!(後日、砥部町であるけど)。しかし!私は今日から3日間フル稼働。本日はJFCの四国ブロック研修。加盟する徳島ロケーション・オフィス、高知フィルム・コミッション、香川フィルム・コミッションから担当者が愛媛にやってきて四国の撮影環境や事例研究などを学ぶ。ちなみに四国各県のFC同士はとても仲が良く制作車へ他県の紹介もする!

「フィルム・コミッション(FC)に就職するにはどうしたらいいですか?」と学生。残念ながら単独の独立した法人FCは日本ではJFCしかなく、他は県庁や市役所、商工会議所、観光協会などの中に設立されているので、その母体とも言える組織に就職するのが良いかも。愛媛でのフィルム・コミッション活動も19年目、そろそろ私を乗り越える人が現れていいと思うけど、そうしたら私はどうしようか?

話を戻して、企画したパネルディスカッションも明日で第三弾。札幌、富山、長野、長崎からもやってくるし、「散り椿」の木村大作監督も愛媛にやってくる!クライマックスでテンテコマイだけど、全てはロケーションの可能性を多くの方に感じて欲しいし、フィルム・コミッションが創出する価値も感じて欲しい。2/1(土)13:30〜松山大学樋又キャンパスでお待ちしています。

2020年1月29日水曜日

地域に活かせるはず!

うーむ・・・スゴいな。道路封鎖をして更に爆発大炎上なんて・・・。ナニナニ?道路封鎖は3日間!むむっ!愛媛でも通行止めの経験はあるけど3日間とは驚きです(セカチューでは3時間でした)。そして爆発は更に難易度高し!想像するだけで途方ない段取りと準備、周辺への配慮や細心の注意など、クラクラします(「西部警察」みたい・・・)。富山県ロケーションオフィスからの事例提供。

そうだった・・・「坂道のアポロン」では外国人のエキストラ(米軍設定)がいた!外国人のエキストラは地方では難しく、知り合いの方々に協力してもらったっけ。「ソローキンの見た桜」でも外国人エキストラの確保は難しかった・・・。エキストラ出演は思い出に残るけど必ず登場するとは言えない所が難しい。特に青春映画はクラスメートなど多く人数も必要だし。

そうか・・・「こんな夜更けにバナナかよ」では撮影支援で終えることなく、ものづくり(6次産業など)に結びつけているのか!観光面ではロケ地ツアーも多いけど、ものづくりと絡めれば、上映から時間が経っても続くかもしれない。FCは撮影支援が軸で核だけど、作品は産業や観光、経済、文化、国際と相性が良い。だから地方でも活用できるし何にでも活かせる!

2020年1月28日火曜日

撮影の功罪。

地方でのロケーション撮影は大歓迎です!しかし、全ての撮影がウェルカムか?と問われるとNOです。撮影がもたらすモノゴトの多くが有益ですが、残念ながら有害な撮影も紛れています。例えば「ロケ場所を傷つけられた」「撮影をドタキャンされた」「エキストラを無下に扱った」「撮影をしてやってるという勘違い関係者」「FCの名を語り制作費を集めようとする怪しい関係者」など困ったことも。

愛媛で実際にあったことは・・。配当金をチラつかせ制作費を集めようとした関係者がいたり、暑い平日日中に200人のエキストラを集めろと言われたり(断ったら罵倒された)、無断で伐採しようとした輩がいたり、ニセの企画書を持ち込んだ輩も。99%は素晴らしく一緒に!と思える制作者ですが、1%は残念な方で、厄介なのはその1%の悪影響は意外と大きいということ(涙)

FCにも一部責任はあり、撮影の多くない地方の場合、撮影実績が欲しい為に制作側の無茶な要望に応えようとします。FCは実績を得ても負担は撮影に協力してくれた施設や地域へしわ寄せとなり(撮影って大変、面倒・・・)と思われては本末転倒です。「FCの基礎・基本の平準化を望みたい!」とは制作者。その為には縁の下の力持ち存在ではありますが、表に出ることで認知度や発言力を高めようと。

2020年1月27日月曜日

撮影秘話満載!

「国道11号線を3時間通行止めにして撮影」したのは【世界の中心で、愛をさけぶ】。「アクシデントで撮影中断のピンチに撮影を助けてくれたのは非番だった別の撮影隊」も【世界の中心で、愛をさけぶ】。昭和30年代の荻窪という設定で大洲市や松山の橋下などをロケハンしたり、剣士の生き様を描くために候補にあがったのは萬翠荘や愛媛県庁本館。巨人が人々を襲う世界観を四国カルストで再現できないとかも・・・。

車同士の疾走で赤信号を無視するシーンを関係者と考えて実現させたり、宇宙船映画のラストシーン実現にあと1歩だったのに季節が合わなかったり、松山城を長期間、丸ごと貸し切りたいという依頼を断念したり、怪獣が出現するシーンを伊予灘で真剣にロケハンしたり、台風接近の中でスタッフ総出で撮影を敢行したり、ホラー映画を提案したら断られたり・・・。

我々、フィルム・コミッションは撮影の裏方ですが、目の前の日常を非日常に変換し撮影に活かしています。悪戦苦闘、七転八倒で撮影を支えるフィルム・コミッションの裏話は2月1日(土)13:30から松山大学樋又キャンパスにて!参加無料・申込不要です。あの作品の裏側はそうだったのか!?と、撮影支援自体が「物語」ともいえる時間になること間違いナシです!

2020年1月26日日曜日

アニメ作品は誘客を促すが・・・

「アニメ作品は誘客を促すが、誘客を目的に作られたアニメ作品は誘客しない。」とまとめました。言い方を変えれば「ファンがいる作品はファンの行動を起こすが、そうでない作品は誰も行動を起こさない」。そう言われると思い浮かぶアニメ作品があるな。(「聖地巡礼」を起こすアニメが効果的だ!)と気づいても、聖地巡礼は結果でって目的ではない。聖地を訪れるファン(ヲタク)は高度な知識を持つ消費者であると認識しなければならないと大谷先生。

アニメ作品を核とし、製作者=地域=ファンの三位一体体制でリアルな舞台(地域)を楽しむこと結果がヒトモノカネが動き(聖地巡礼)、経済が回り(資源の循環)、文化となり根付く(祭りやスポーツなどへの発展)。キーワードは「追体験」で、ファンは単に作品好だけではなく世界観も好きなので、訪れて描かれていない世界観を「想像力で補完」する。ここポイント!なので地域も世界観を大切にしようとする。

「それまで点在していた関係がこの作品で繋がり、第二ステージへ進もうと思った時にコレダッ!と思ったんだよね」と諏訪プロデューサー。また「自ら作品のファンにならないといけない」とも。「名探偵コナン」の話題にもなり「愛媛でのロケハンもお願いします!」とお願いしたのは言うまでもなく!

2020年1月25日土曜日

準備は整う。

登壇者からの資料も届き、本日のパネルディスカッションの準備は整いました。パネルディスカッションの準備は大変ですが、猛烈に学ぶ機会でもあります。先週だったら「海外の映画祭や海外のフィルム・コミッション」について。そして今日は「ご当地アニメ作品は観光・誘客に繋がるか?」。今日を迎えるにあたり、本を読んだり、資料を探したり、該当作品を見たり、見直したり。

地域がアニメ作品の舞台になったら素晴らしい。さらに物語と舞台が密接に繋がっていたらもっと嬉しい。そうでない場合は主人公が食べた食品(例:天気の子のカップヌードルなど)や背景に実在する催事のポスターなど(例:サマーウォーズ)、変わり種としてはヒーローの協賛会社として実在の企業名やブランド名が描かれている(例:タイガー&バニー)など、探せばあるある面白事例。

これらはプロダクトプレイスメント。アニメじゃないけど「東京ラブストーリー」が現代版として登場するとのこと。前回は主人公は愛媛県出身だったから「みかん箱」が映っていたっけ(余談だけど、織田裕二はその後、踊る大捜査線で「ザ・湾岸ラーメン」をすすっており商品化された)。話が逸れたけど、アニメ作品を地域へ誘致することは想像以上に有益であると感じて欲しい。

2020年1月24日金曜日

続きは明日のパネルディスカッションで!

明日がパネルディスカッション当日!というのに上京し全国各地から集まったフィルム・コミッションと意見交換をしています。支援作品や話題を振りまいているG.I.ジョー3の話など膨大な情報が一気に集まる機会。そして、やはり話題になるのが「アニメ作品」の話。「親子でも観れるアニメ作品は地方にとっても受け入れやすい」とか「作家性の強いアニメはどうなのか?」とか。

アニメ作品を支援すれば地域が盛り上がるのか?は短絡的で、FCを作れば撮影は来るのか?と同じレベル。これまでのPR方法とは変え、地域をアニメ作品に登場させよう!は「戦略(方向性)」、名探偵コナンに道後温泉に入ってもらおうとか(勝手に書いてます)、神在月の主人公(カンナ)の好物は愛媛ミカンとか(更に勝手に書いてます)は「戦術(具体的な行動)」

これまで地域の魅力は実写で被写体として撮影されてきたけど、アニメやゲームに登場すると地域はアニメやゲームの世界観に再構成/精製されて「見慣れた景色だけど少し違う≒日常と非日常のハザマに入る」と。この続きは明日のパネルディスカッションで話したい(笑)13:30〜ご当地アニメーション作品は観光・誘客に繋がるか?でお待ちしています!

2020年1月23日木曜日

トゥーン・シティ

「愛媛県内で最もアニメ(マンガ)に近い市町は?」と質問されたら筆頭格は【東温市】と答えます。理由は名前の東温市を英語発音に直すとTOON-CITYだから(正確にはTOUONですが、発音に大差ナシ!)。TOON-CITY(アニメ/マンガシティ)なんて日本広しと言えど、東温市だけ。アートビレッジ構想の中でアニメ・マンガも加えていただきたい。いっそのこと移住促進にアニメーターや漫画家の誘致もどうだろう。編集部とは5Gのネット環境で問題ナシ!

次は【鬼北町】。やはりこれも「鬼」がつく名称は約1700の市町村の中でも鬼北町だけと町長が教えてくれました。鬼というモチーフ(素材)をアニメ/マンガに活用し発信すれば、距離や場所なんて関係なし!怖い鬼もいれば優しい鬼もいる、存在自体は妖精に近いのだから、いっそのことバーバパパファミリーやムーミンのような展開だってあり。アニメ/マンガになりやすい町!

アニメ/マンガで情報は得ることができても現地に来なければ狙いは半分。そこで重要な現地ツール(現地でしか体験できないこと)が【マンガ飯】。ギャートルズに出てきた骨付肉塊をはじめとするアニメ/マンガの世界を体現できる食、そう言えばツタイミカ氏の【マンガ皿】と組み合わせたら効果倍増!全て個人の妄想ですが、関わる人全員が楽しく面白がって取り組めが周りは巻き込めるという話。

2020年1月22日水曜日

間違えてない!はず。

「コンテンツが拓く地域の可能性(著:大谷尚之・松本淳・山岡高淑)」のP136に「単にアニメ産業と観光産業のコラボと捉えると非常に小さくなる〜」というくだりがあり、前後の文脈に「交流人口や六次産業的な産業連環にアニメ産業が加わることで地場産業発展の新たなきっかけになると思う」とあります。要するに産業発展に結ぶつけるなら、多様性による可能性(コラボ)を意識する!ということ。

理屈でわかっても、多様性による可能性はどう実現するか?。P138で紹介されているのが「プロデューサー的人材の重要さ」。アニメ産業だけでなく映画産業や他の業界も同じだけど「プロデューサー」という役目は一体どんな仕事をしてるのか?最初は全く分からなかったけど、経験を積み重ねて分かったこと多し。「プロデューサーという肩書きが欲しんです」と自らねだる人は要注意(笑)

読了後の感想としてプロデューサーは「モノゴトを多面的に見ることができる」「時に俯瞰的に客観的にモノゴトを見ることができる」そして「ステークホルダーを繋ぐことができる(三方よし)」が求められいると、すると特にその業界に詳しくなくてもアウトカム(創出する価値)さえ明確に分かっていればプロデューサーの資質はある。1/25(土)は、この辺りも聞きたい!

2020年1月21日火曜日

道後温泉湯けむり殺人!?

公開されると邦画興収ベスト10に必ず入る「名探偵コナン」を例えに「愛媛県にコナン達がやってきたらいいのに・・・」と、講演会などでは紹介しています。

「コナンが来たら愛媛で連続殺人事件が起きるじゃないか!」と、イメージダウンを恐れて怒られたことがありますが、アニメです!犯人は捕まり事件は解決します!
それにコナンのファンは多く、愛媛を発信するチャンスと思う一人です。

四国では唯一、香川県を舞台に「こんぴら座の怪人」というエピソードがあります。愛媛だったら「道後温泉湯けむり殺人」か!?

実は1/25(土)13:30〜エミフルMASAKIグリーンコートで行うパネルディスカッションでは「アニメ作品とご当地」について紹介しますが、登壇者の諏訪道彦さんは名探偵コナンのプロデューサーです。愛媛舞台の作品を!とお願いしたい。

愛媛舞台のアニメ作品としては「境界の彼方」の下灘駅が有名とか(不勉強で観てません)、「猫物語(黒)」にも下灘駅が登場してるの!?(更に不勉強で観てません)。

道後温泉本館は「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったとか、萬翠荘が登場したとか色々としっかり調べれば「愛媛とアニメ=聖地巡礼」の構図も可能と思ったり。そのあたり、詳しい大谷さん(愛媛大学准教授)にも聞いてみよう!

2020年1月20日月曜日

映画という言語。

愛媛国際映画祭のレセプションにて。「やっと花が咲いたな!」「愛媛から全国とは驚いた!」「これから更に大変だぞ!」「FCは益々重要ですよ!」と県内の市長、経営者から叱咤激励の言葉。そして「愛媛は大丈夫!彼が全部段取りするから」と知事。先日お会いしたばかりの方、1年ぶり、10年ぶりの再会の方、初対面の方など。えぇ、地域づくり・NPOよりFCで愛媛に来たのが最初です。

「台湾と松山(愛媛)とを結ぶ恋愛物語はどうか?」とジェニファーさん。「初日本が松山(愛媛)で良かった!これからも交流しよう!」とベッキーさん。互いに母国語は異れど「映画」という共通言語はワールドワイド。ハワイ国際映画祭にはハワイ・フィルムコミッションも協力しているし、ジェニファーは台北金馬映画祭の委員もしている。「愛媛も充実を!」と知事、期待してしまいます。

とはいえ「映画祭の運営は本当に大変・・・」と両者。双方の映画祭とも40年の歴史があり、続けるのは努力と工夫、そして理解と支持が必要とのこと。大口支援も必要だけど小口支援で、支援者と映画祭側の双方がメリットを感じられるようにする。「支援が先か映画祭の価値浸透が先か?」とニワトリ・タマゴ論になってしまいそうだけど、その前に「映画・映像作品の撮影」が何よりも先!

2020年1月19日日曜日

映画祭がもたらす価値とは・・・。

40年の歴史を持つハワイ国際映画祭からベッキーさん。ミッションインポッシブル3の撮影を逃してFC設立、撮影支援から制作への投資まで行う台北FCからジェニファーさん。日本のナショナルFCとして10年、益々活躍が求められるジャパン・フィルムコミッションから田中さん。「映画祭がもたらす(もの)とは何か?」について、個々の立場からのキーワードを紡ぐと「単眼と複眼の思考」が価値になると・・・。

一つは「地域密着」という価値、どれだけ地域に根ざし地域から支持されるか?というもの。しかし地域密着に固執しすぎると周りが見えなくなり「ガラパゴス化」となり、気づかぬうちに衰退もある。だから、もう一つの視点として「時代に合わせるという価値」も必要とベッキーさん。写真はハワイ国際映画祭で行なった最新映像の見本市、目の前を見つつ、未来も見つめる複眼思考でないと続けられないと。

ジェニファーさんは「台北で精力的に撮影支援、制作支援をする(単眼)一方で、台湾はとても小さな島だから自分たちができることは限られる。多くの方と連携することが今後の発展に必要(複眼)」という発言に「愛媛(四国)、日本も同じだよね」と・・・。愛媛でこの話題について語り合えたことは後に大きな価値となるはずと信じる!既成概念に固執し過ぎず時代と握手!

2020年1月17日金曜日

観光や文化、国際交流も、町おこしも

いよいよ明日!愛媛初開催のパネルディスカッション【映画祭が地域にもたらす「もの」とは?What 'value' can a film festival bring to the community?】を愛媛県美術館講堂で13:30-15:00まで行います。登壇者も本日から愛媛入り!楽しみと不安が入り混じるタフな気持ちです(試されてる・・・)。内容は整ったから、後はどれほどの方にお越しいただけるか・・・。

業界に身を置いて18年。映画・映像を取り巻く環境は変わり続けています。単に撮影支援をすれば区切りがついた10年前とは明らかに違うし、10年後も明らかに違うだろうと。エンターテイメント(娯楽)な映画・映像作品ですが、観光や文化、国際交流、町おこしなど可能性の裾野は広がり地域経済を動かすのだからスゴいコトです。でも知らなければ気づかないし始まらない。

写真は台北フィルムコミッション(FC)のオフィス。FCは雇用も創出する、日本の場合は大都市なら複数人のスタッフがFCを担当しているけど、地方の場合は1名や2名、それも他の業務を抱えながらも多い。ハワイ国際映画祭は大勢のボランティアに支えられていると言うし、生きがいも創出してると知ると可能性を感じないはずがないと。明日、お待ちしています!

2020年1月15日水曜日

当日の夜はきっと話題になる!

国内外でパネルディスカッション、シンポジウムに登壇、聴講する機会が多い身ですが、これらが面白いのは「興味関心のある内容なのに全く知らないコトを知れるから(特に海外事情)」の一言に尽きる!テレビやラジオ、ネットにも出ていない情報が生として聞けるのは面白すぎる!と思う一人。なので、私自身も講演などの機会には「ここだけの話」を紹介する(笑)、するとウケる。

当事者の話はイメージしながら「聞くと笑ってはいけない状況と知りつつも笑えてしまう」から面白い(不謹慎でゴメンなさい)。その瞬間は顔面蒼白だけど、月日が経てば笑えるよう血と肉になればいい!と半ば開き直りも必要。プロジェクトマネジメント風に言えば「受容」の境地ほど面白い(更に不謹慎)。モノゴトが持続する中で波風や山谷がないなんてあり得ない。

なので、ハワイ国際映画祭には「40回も続く中での苦労話や危機」、台北FCには「設立に至った惜しい経験、撮影支援時の苦労」なども聞きたいと思っています。ちなみにJFCも設立して10年ほどですが、色々と危機を乗り越えています。文化として根付かせる過程には色々とあるんです。それらを学べる機会は貴重であり、地域づくりに相通じる論点もあるのでお誘いします【参加無料・申込不要、直接会場へ!】

2020年1月14日火曜日

1/18(土)13:30〜愛媛をもっと世界に。

愛媛国際映画祭WEEK!この機会に愛媛をもっと世界に向けて発信したいと思っていて、その第一弾が【映画祭が地域にもたらす「もの(価値)」とは?】というパネルディスカッション。40回の開催実績を誇るハワイ国際映画祭からはベッキーさん、24時間体制、8000本の共同制作実績を誇る台北FCからはジェニファーさん、そして日本のFC代表としてジャパン・フィルムコミッションから田中まこさんが登壇。

40回も地域で映画祭を続けられる理由は何か?魅力的な作品の公開も大切ですが、地域から支持が無ければ根付きません。そこでハワイ国際映画祭ではボランティアの育成に注力していたり、8000本の共同制作実績を実現する熱量は何か生まれるのか?(実は台北FC設立背景には超大作を逃した経験もあったとか・・・)。そして、日本はどうなのか?世界からの要望にどう答えられるか?

また、映画祭や撮影支援は地域にどんな影響や効果を及ぼしているか?地域は映画祭や撮影支援をどう受け止めているか?なども当日は聞けたらいいなと。1/18(土)13:30〜愛媛県美術館で愛媛国際映画祭は今後どんな姿を描けるか?文化として醸成してゆくには長い時間が必要で、その第一歩が今回のパネルディスカッション。多くの方のご来場をお待ちしています(参加無料・申込不要)

2019年11月6日水曜日

待てるか?大人。

去る11月4日に18名の子供達が創った映像作品がシアターねこで公開されました。どの作品も子供達のアイデアや工夫があり、感心してたら「妥協もあった」など、こども達なりに意欲と葛藤を抱えながら製作してたんだと更に感心。機材は全てプロ用だから高価で重いそして大きい!でもブームマイクを一生懸命に持ち上げ、画面に入らないよう頑張っていた小さな女の子のエピソードを聞くと(それだけで物語だよね)と。

大人が子供達へできることは何だろう?と考えると「待つ」ことだと思ったり。店員が注文を尋ねると、食べたいものに迷う子供。保護者が待てず「あなたはコレね」と、こどもの意思に関係なく注文しようとすると「こどもに聞いてます」と店員がこどもの意思を尊重した話と似てる。大人は(利害関係や効率性など色々と巡らせてしまうので)待てないこと多い・・・締め切りは待ってくれない(涙)

待つことは尊重にも繋がり「一人の人として認識」すると、そこに年齢や性別など関係なく相手への理解が生まれるので、そこがポイントと思うけど言うのは簡単だけど難しい!と我が家で振り返る。ジッと待つことも未来への投資か?2002年から似たような創作物語ワークショップを主催し我が子も参加させてたけど、行先と見ると創造系の道を歩んでいると投資を成果を垣間見る。

2019年11月2日土曜日

価値観が異なれば。

「当時のイケメン像が仏像なんですよ」と担当者。シンプルかつズバリな回答。とはいえ、これまでに知っている帝釈天、阿弥陀如来、広目天などイメージから「超美男美女な帝釈天、阿弥陀如来、広目天(サングラスしてます)たち」はインパクトあります。「なみあむだ仏っ」の話。ゲーム発だけど、アニメ化され、現実に落とし込まれスタンプラリーなどのイベントへ発展してるとのこと。

打ち合わせが終わったので近くの本能寺へ。私の織田信長像は歴史の教科書で描かれた、あの姿なんだけど「戦国BASARA(子供達が熱中し、織田信長、豊臣秀吉らのイメージが崩れた・・)」を思い出し、インパクトって大事と思ったり、残る。そしてマンガミュージアムへ。「ご当地まんが」を探しに行くと色々とあって、特別なことではないと知る。(あれ?何を考えているのだろうと火の鳥に尋ねる)

マンガ、アニメによる経済効果や観光客数は未知数とのこと。と、いうのも「単に訪れる物見雄山的」な観光から「自ら散策する観光」に変化し、マンガやアニメも神社仏閣やグルメなどと絡み合い、メッシュのような織物観光になっていると推察。と、いうことで愛媛国際映画祭のパネルディスカッションでは京都での事例をマニアックに紹介していただけるとのことで終了!