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2024年3月18日月曜日

ヌマるな危険!

日本円で5,000円から7,000円する缶も。

私の香港出張時と同時期にイギリス出張だった妻。アンティークタウンとして知られている「ハンガーフォード」という小さな街へ行った際に、お土産として買ったという「アンティーク缶」を見せてもらう。

左上の缶は、1953年6月2日にエリザベス女王の戴冠式を記念して作られた女王のイラスト入り、ビスケット缶のよう。70年以上前の缶。

右上の缶は、形状が波打つデザイン。側面が赤く、フタにはコートをまとい行進する女性が描かれているホリデー缶、キャンディー缶。

右下の缶は、イギリス御用達のタバコ会社W.D. and H.O. Wills社のシガー缶で、側面には商品名と、空気穴がある。80年以上前の缶。

左下の缶は、イギリスのビスケット会社
Mcvitie & Price社のビスケット缶。日本でもマクビティ社のCM♪が流れていたのを思い出す。90年以上前の缶。

どれも相当古い缶だけど、経年劣化でボロボロでもなく、錆も汚くなく、凹みや破損もなく、どれもいい味が出ていて、これまで全く気にしたことも、興味を持ったコトもない缶に対して、コレクターがハマる理由を理解して、興味を持ってしまう・・・。
ちなみに妻は私に右下のMcvitie & Price社のビスケット缶をくれる。

既にスターウォーズのアンティークが手元にあるから、ヌマるな危険!

2023年7月24日月曜日

警戒はスリ。


「海外へ行くのですが、怖かったコトはありましたか?」とあったので思い出す。
「ローマ・テルミニ駅」は警戒感度を高めた記憶。
ローマのメイン駅は、イタリア国内外から特急列車、地下鉄、路面電車、バスが発着するので広く、人も多く、すれ違いも多く「スリが多い」と聞いていたのでバッグは前に持ち、貴重品は常に意識、特に地下鉄は他人と隣合わせも多く、財布や現金を出す時は要注意。

ナポリの路地は良くも悪くも生活感が丸出し(写真)で、移民者も多いと聞いていて、色々な文化と人種が混ざってた。だから、イタリア語、英語、スペイン語の他に色々な言語が飛び交っていて、何を喋っているのか分からず、さらに地声が大きいと(ナニナニ?)と思ったことも。
陽が差す日中は問題ないけど、街灯も少ないから、大通りに出るまでの路地・細道の独り歩きは慣れないと不安かも。

カフェで見知らぬ男性にジェスチャーを受けたのは「スリ対策をして!」と言う意味で、やはり「スリ」は多いよう。
実はローマで学会に参加した妻から「一緒に食事をしていた仲間がバッグをスられた。」と聞き、やはりスリには警戒感度を高めた方がよく、スリは一人でも複数でされる時もあるので用心に越したことはないと。

2023年7月21日金曜日

ただいま!愛媛。


ヘルシンキ国際空港に到着。行きの逆なので今度はシェンゲンエリアから国際線エリアへ移動。通過審査は機械へピッ!なのでサクッ!と終わり、また国際線のラウンジへ。
ローマ国際→ヘルシンキ国際間でも食べたので、サラダとパン、マッシュルームスープ、コーヒーで満足。ホント、ヘルシンキ国際のラウンジはオススメ。

ヘルシンキ国際空港から成田空港まで、また12時間!でも、なんだかんだで過ぎて成田空港着。事前に「VisitJapan」で登録や申請をしていれば、ココでもサクッ!と通過。
成田空港から羽田空港行きの特急列車は海外の方で満員で、立ち止まっている外国人に「羽田行きは、こっちですよ」と合図。イタリアで親切にしてもらったから、今度はこちらの番。
90分で羽田空港に着。そして80分で松山空港へ、ただいま愛媛。

「タビタミン」という言葉を知る。旅による心身の充足とのことだけど、その通りで100%以上チャージできたから、これで2023年の後期は乗り切れる(はず!)。
着陸の際に窓から見えた愛媛の山々はヨーロッパで見た山々と、さほど変わらず(イケると思うんだけどなぁ・・・)と妄想。
アパートに戻り、ご飯を炊いて旅の思い出を肴に単身夕食、日常に戻った(笑)。

帰国の途も旅。


朝5時起床、帰国準備。7時にホテルを出発。ローマ・テルミニ駅からローマ国際空港へは行きと同じ直通列車で30分。空港カウンターではすでにチェックインが行われていて手続きを終えて、出国審査は何事もなく通過。

ラウンジに入り朝食!カリカリベーコンやポテト、スクランブルエッグ、クロワッサンをモリモリ食べて11:10発のFINNAIRヘルシンキ空港行きの搭乗時刻に合わせてゲートへGO!ここまで何もナシ!


しかし、搭乗時に「ハイ!Mr.NOBORU。座席をビジネスクラスに用意しました。」の声がけに、手元の航空券はエコノミーなのにビジネスクラス?「私が?」と尋ねてしまう。

尋ねてみると、エコノミー席が満席で、何かの条件を満たしていた私たちは、席が空いていたビジネス席へ通されたよう。

ラッキー!だけど(こんな所で自分の運を使ってしまうのか!?)ともよぎった小市民。


行きはエコノミーだったので食事は出なかったけど、ビジネスクラスは食事が出る。
隣のおじ様は白ワイン、赤ワインを交互に飲み続けている!でも私は先ほどラウンジで食べてしまっていたので、美味しかったものの完食できず・・・。

ちなみに写真の食事はピスタチオマヨネーズのサラダ、ミートラビオリ、(食べ放題の)パン、チョコレートクッキー、食後のコーヒー。

旅は松山に帰るまで終わらない。

2023年7月20日木曜日

Think Grobally,Act Locally.


飛行機はローマ国際空港から飛び立つので、長男くんとはフィレンツェでお別れ。「お互いに、また頑張ろうね!」と再会の約束。
そして、ローマに着いたのは15時過ぎ、ホテルにチェックインして、炎天下(38度!)だけど、せっかくだから!と、ローマの休日で有名な「スペイン広場」「トレビの泉」を見に行き、そのままの勢いで「コロッセオ」まで行こう!となる。

訪れている人は多いものの、大混雑でもなく「やりきった感」で観光も終了。ただし、腹ペコになり途中でマルゲリータ&ボンゴレを食してイタリア最後の食事は終了。
7泊9日を振り返れば色々ありすぎて整理できず最終日。2度目のイタリア、お金も時間も投資したこの経験をどう仕事に活かせるか?観光促進以外に働き方やワーケーションでもいける!

Think Grobally,Act Locally(世界規模で考え、足元から実践せよ)」は、社是にも使われたり、地域づくりでも使われている言葉。
地域づくりといって、目の前のコトだけを気にしていればいいの?はNO(そんな狭い見識では末恐ろしい!
)。
見聞を広げて常に更新し続け、問いを立て、気づいたことなどを積極的に真似たり参考にしたり、落とし込んでオリジナルにできたら本物!

時にメンター、時にアドバイザー。


フィレンツェで過ごした最後の夜。スーパーで各人が好きな味(ファラフェル、トマト、トルティーヤ、サルサ、サラダ、茹ほうれん草、豆、カットフルーツなど)を買い込んでシェア。
53歳の妻、51歳の私、25歳の長女、23歳の長男と将来や仕事、人生などについて意見交換できた有意義な夜。まさか、二人とこんな話ができるなんて・・・と感慨にふける。
親子であるけれど、時にメンターだし、時にアドバイザーな感じの二人。

今でこそ、成人して親の仕事を理解したけど、小学生や中学生の時はイメージしかなくモヤモヤしたと思う。お父さんは「撮影」、お母さんは「英語」がキーワード。授業参観日で保護者の職業を紹介する時に「映画のお仕事です。」と聞いたような記憶。
それが「フィルム・コミッションって日本各地にあるんでしょ、スゴいよね。」と理解してくれて涙。

旅の中で二人に「自分の名前は好き?」と尋ねると「大好きだよ!」と即答。
長女は私の祖母から、長男くんはスターウォーズから名付けた。そして海外でも通用するようにと。
末っ子くんの名前の由来は「出産間近の春に松山城に上がったら植物が芽吹く様子に、それまで考えていた名前ではない違う名前を思いついて、つけたんだよ」と説明すると「今のほうがいい!」と納得。

夏のワーケーションは・・・。


今回のブレンデッドトラベル/ワーケーションでは4ヶ所(ローマ2回、アマルフィ、ナポリ)のホテル、1ヶ所のエアビー(フィレンツェ)を利用。

全て初めての宿泊所だから「訪れてみて・利用してみて初めてわかるコト」も多く、それがアタリでもハズレでも旅のエッセンスだから、ネタにできるかは自分次第!と、言っても今回にハズレはなく、全て許容範囲だった。


「許容範囲内なコト」といえば「Wifiの繋がりにくさ」程度。ホテルのWifiは意外と繋がりにくく、またログインすると色々と尋ねてくることも多く、結局、借りたモバイルWifiを終日利用。エアビーは住まいなので、全く問題なく快適なネット環境だった。


でも、ブレンデッドトラベル/ワーケーションをする場合は重要視した方がいい。滞在中に困ったと言えば「添付ファイル」が送れなかったこと。書類のやりとりができず、文章での説明は効率が悪かった。


さらに独断と偏見で言えば、夏のヨーロッパでブレンデッドトラベル/ワーケーションは難しい。とにかく暑い!日中は38度まであがり、一度外に出てしまうと暑さに体力も気力も溶けてしまう。


前回は冬だったので快適に作業ができたけど、今回は暑さに苦労した(大金を払い快適な環境なら生産性もあがるかもしれないけど・・・。)。これも実際に体験してみないと分からなかったこと。

また一つ、経験値をあげて伝えられることが増えた財産ということでネタにする!

写真はアマルフィの部屋から見た夜の景色。

2023年7月19日水曜日

そして泣く。


この眺めを再び見れたコトが嬉しくて心は号泣。日本人には「冷静と情熱のあいだ」のロケ地として有名な「ミケランジェロ広場」。
2月は夕陽を見に訪れて、今回は6:40に到着(実は前日朝にも訪れたけど)。訪れていた人はジョガーと観光客で、眺めを堪能してたら、なんとも表現できない感情が湧いて心で号泣。
前回から5ヶ月とは言え、色々とあったし、家族と再び見れたことも重なり、自分へのご褒美&エネルギーチャージと思おう。

ブレンデッドトラベル/ワーケーションも大詰め。イタリアと日本の時差は7時間、イタリアが7時間手前だから、その時差を上手に使って作業をするのが効率的(例:日本の深夜はイタリアの夕方〜夜だから、日本の始業時間に合わせて作業など)。
ただ、イタリアの日中は猛暑で今日は38度。夜になるとヘロヘロで気力体力なく生産性が著しく悪くなることも・・・。これ課題。

今回の留守で色々とお世話になっている方々へのお土産を買い始める。顔を思い浮かべながらの品定めも旅の楽しいところ。
旅を人生に重ねてしまったり、想定外のコトも多かったけど、予想以上のコトも旅の醍醐味。松山に到着するまでまだ、何が起こるか分からないのも旅!

パブリックアート&デザイン


自分なりの考え方を持ちたかった「パブリックアート&デザイン」は手応えアリで終了。
イタリアの話だけど、パブリックアートは「遺跡」と理解。空港や地下鉄、街角などいたる所にあり、街全体がミューアジムのようで、その中で暮らしている方々はアートが身近。
ポイントは地域資源をそのまま活用。

一方でデザインも一部公共化していて、観光地のPRに名画が使われていたり、名画などの登場人物が公共サービスPRの一端を担っていたり。
松山で言えば、小説「坊っちゃん」に登場する赤シャツやマドンナなどがデザイン化され、松山市のPRを担っていると同じ感覚か?
ポイントは地域資源を編集して活用。


あえて分けて書いても、アートとデザインの相性は良く、また既に認知度が高いし、著作権などもない(デザイン化されたものは有る)から商業的にも活用できて良いんだろうな(フィレンツェでは統治していたメディチ家の紋様が子どものオモチャからハイブランドにまで流用されてた)。

ただ、度を過ぎると途端に下品になるし、イメージダウンになるのは前回の経験から。


じゃあ、既に確立された「パブリックアート&デザイン」ではなく、これから「パブリックアート&デザイン」を育みたい地域はどうしたらいいのか?

そして「ブランド化」したいなら、小手先の取り組みでは一過性になりやすいので、もっと上流の全てに横断する考え方、取り組み方の源泉として扱わないと浸透は難しいかも。


さらに!国内?海外?どこへ向けてどう発信するか?という戦術も戦略とセットで考えないと、チグハグになるし、中途半端な結果になるのは確実。

にぎわいの作り方


フィレンツェにあるマーケット2階の飲食スペース、日本的に言えば「フードコート」。1階は生鮮食品店などが軒を連ねる。
「地元の人+観光客+出店者+マーケット関係者」で活気があり、広い(写真は一部で、左側に同じ広さの空間がもう一つあるし、写真の裏手にも空間がある)。
目視で12人座れるテーブルが26テーブル×2エリア=624人!座れず立っている人もいたからそれ以上か!?ちなみに3階にも店はある。

「にぎわってください!」と依頼したわけでもない雰囲気は、どうしたら創出できるのか。待たされているのに笑顔な注文者だし、「チャオ!」と笑顔で手際よくテーブルを拭いてくれるスタッフ、「イタリア語?英語?」と説明時の言語を笑顔で尋ねてくれる店員など。
観光地化してるから当然かもだけど、笑顔が多くて食事だけでなく時間と空間の共有=団欒を楽しんでいるよう(もう誰もマスクをしてない。)

(それぞれの利害関係者がうまく噛み合ってる根底は笑顔か?)と、身も蓋も無い結論は極論か。2月に訪れた時も同じ感じだったから、訪れる人は違っても循環もしてるんだろうな。メモメモ。
7年前の学長日記を読み返して比較。

2023年7月18日火曜日

考えさせられる民泊。


フィレンツェではエアビーを利用。と、言うのもホテル代がとても高く、エアビーも高かったけど、かろうじて手配。そんな当事者だからか「フィレンツェの宿泊費は昨年に比べて53%上昇。ベネチアでは25%、ローマも21%上がった(イタリアの消費者団体コダコンズ調べ)」の記事を見て納得。
そしてフィレンツェ市は、新たな民泊開業を禁止と発表(都市部の8000軒は容認)。

旅行自体に問題はないと思いたいし、旅行自体は誰にも止められないから「旅の仕方や内容に問題」があるのかな?
特定地域へ大勢が押し寄せるオーバーツーリズムは世界的な問題になっているのは承知で、旅人側のモラルやマナー、ルール厳守での改善を望むばかり。

今回借りたエアビーに話を戻すと、部屋は街中で広く、洗濯機など完備、ホテルとは違い落ち着いて作業もできた。これまでに利用したユーザーからの感想は、どれも好印象。
そしてチェックアウト時間の相談をすると「
Certamente si(はい!もちろんOK)」と柔軟性も高い!
ユーザーとしては使い勝手がいいサービスだけど、空き部屋だらけで、本来使いたい人が使えないというのも・・・と。考えさせられた件。

2人だけだった博物館。


 「スティッベルト博物館はオススメ!」と、長男くん。行こう!と二人でバスに揺られて約15分。降りた場所は静かな住宅街で、観光客が訪れることもないエリア。
「スティッベルト博物館をどうやって知ったの?」「学校の先輩が教えてくれたんだ。」「聞いたこともないけど・・・。」「そう、僕も知らなくて行ったらビックリしたんだよね。」と長男くんを驚かせた博物館とは?ワクワクが高まる。

住宅街を抜けて坂道を上ると
スティッベルト博物館が見えて入り口へ。外観は他の博物館や美術館とは異なる邸宅、地味目。
10€(約1500円)払い、館内説明を受けていざ展示室へ入ると、いきなり西洋甲冑たちがお出迎え、他の部屋では西洋甲冑をまとった騎馬隊が隊列を組んで展示され、高い壁は絵画で埋め尽くされ(キュレーションおかしくない?)と思うのはフツー。
広い部屋なのに展示数がキャパオーバー。

そして2階がスゴかった。日本武士の兜や鎧などが無数展示され、80体以上の原寸現物展示は迫力が凄まじく、怖さを感じたほど。
特にタコやトンボ、獣などをあしらわれた兜や鎧をみて「日本人は全員が観た方がいい!」と思ったのは、ナント!館内には私たち2人だけだったから!

観光ガイドブックで紹介されてないので誰も知らず、訪れず・・・。
国宝級とも思えるものも多く、日本で展覧会したら話題になるのに・・・と思いつつ、作品の量と質に圧倒されたまま次の部屋へ移動。
ナイトミュージアムで動きそうだった展示物人形たち。

人生の早さは。


Italoの特急電車は時速300km。ナポリ→ローマ・テルミニ間を90分で移動するし、フィレンツェ・サンタマリマノベラッツァ駅からローマ・テルミニ間も90分で移動。イタリアは鉄道網がいいから、上手に使えば各地へ快適に移動できる。

ただ、こんな超高速なのに、イタリア人自体は”ゆっくり”で自分時間というか緩い。
慌てたイタリア人を見たことがないし、道端の井戸端会議を全身ジェスチャーで語り合っている人を多く見かける。


ストライキで長時間待たされても「しょうがないよね・・・」的で悲観的にならず、どんな時間でさえ「自分のモノ」として取り込もうとするイタリア人に気付かされること多し!


自戒を込めて言えば「生産性、効率性など」どうしたら“無駄なく””余計なことなく”“寸分の隙間なく”生きることが正解のような圧を感じる雰囲気に自分が毒されていると気づいていて、子どもたちにも圧をかけてはいけないと・・・。


同じ次元、自分のモノサシで相手を測ると、その違いからイライラしたり、カチン!とするかもしれないけど、そもそも次元が違ったり、モノサシの材質やメモリが違うと、測ること自体が無意味で比較自体に意味がない。

人生を時速何kmで駆けるかは人それぞれだけど、「人生は短いと思ってるから、生き急いでいるかも・・・」と言った私に「そう言う人にかぎって長生きするよ、お父さん。大丈夫。」と長女と長男(笑)。

2023年7月17日月曜日

超絶技巧とはこのこと。


ナポリの朝6時。雲ひとつない晴天で空の青色はとても濃く、建物との境界線は強く絵画のよう。
ナポリは中央駅から少し離れただけで下着やシーツが建物同士間で干してあったり、落書きがいたると所にあったり、マラドーナも在籍したSSCナポリの横断幕などが所狭しと掲げられたりと、人の営みがギュッ!ギュッ!と濃縮された街。

そんな中に「サン・セヴェーロ礼拝堂美術館」はあり、中に入ると周りの喧騒がピタッ!と止まる。

とにかく世界最高傑作の一つと言われる1752年にジュセッペ・サンマルティーノによって制作されたクリストヴェラートは必見。ヴェールに覆われたキリストが息を引き取る際の様子が大理石で表現されているのに柔らかさ、透け感が伝わる超絶技巧とはこのことと凝視数分!
で、よく見るとキリストは布団のような上に寝かされていたけど、その布団まで柔らかさが分かる超絶技巧2。

我に返って周りを見たら、周囲には躍動感溢れる大理石像が並び(おやっ!?天使が多いぞ?)と思い数えると50体以上あった(ちなみにココでは、天使は全員男の子でした。)
入場料は10€(約1500円)で1時間ほど堪能できる時間はお得。
撮影は一切禁止なので目に焼き付けるしかなく、でも忘れそうなので絵葉書を自分用にゲット。

美術館めぐりの注意点。


【教訓】イタリア真夏の美術館めぐりにはご注意。

バチカン美術館(バチカン市国)、サン・セヴェーロ礼拝堂美術館(ナポリ)をめぐって痛感したのは「夏の美術館めぐりは体力勝負!」ということ。

前回訪れたのは冬だったので、全く気づかなかったけど、美術館の中も空調は効いているけど「人の体調よりも作品の状態保全」の方が大切なのか、緩く人も多く、とにかく館内はサウナ状態。かつ飲食は禁止なので、脱水症状になる危険性がある。


だから、行くなら開館時間に合わせて(≒9時や10時)訪れた方が良いがアドバイス。それが叶わない場合は、水分補給して、トイレにもいって、荷物も預けて体調を整えること。

サン・セヴェーロ礼拝堂美術館では「暑いから、あそこの“扇子”を使ってね!」と、予め扇形の厚紙に館内のデザインが施されたモノが置いてあり、老若男女国籍などに関係なく、みんな扇ぎまくっていて、風がめぐり館内は人力換気扇のようだった(笑)。


美術館の中にイスは少ない、もしくはないので、ずっと立ちっぱなし(システィーナ礼拝堂では周りにベンチがイスがあったけど座れる人数はわずか)。
ベンチがあるのは礼拝用なので観光客は座ってはいけない。

だから体力・気力の勝負でもあり、もはやアスリート気分で美術館めぐり。

【教訓】イタリア真夏の美術館めぐりにはご注意。

ひょいとカラマリ。


「じゃあ、カラマリ(イカのフライ)でも食べに行こうかな。」なノリから始まった今回のブレンデッドトラベル。

そのカラマリを現地で食す時がキタッー!そして一口食べて悶絶する。やっぱり美味しい、それも素朴な味に感激する。旅行時の高揚感を差し引いても美味しい。

なんで、こんなに感激するのか自分でも分からないけど、「歯応え、食感、味つけ、風味、大きさなど」どの切り口でも美味しいと思えるカラマリ。


同じコトを、前にも前々にも書いたけど。
どうか、瀬戸内のイカを「セトウチフライドカラマリ(仮称)」として売り出してほしい。
高級とか豪華とか、そんな話ではなく、庶民的な味なので気取らず、地域らしさを出せれば十分と思う。「食べ歩き」にも対応できる!
欧米人やアジア圏の方々も食べ慣れているから、受け入れられると思うのは私だけか?


アマルフィでは鮮魚店がカラマリを提供していて、食べながら様子を観察したのは、ガンガンッ!とイカなどを捌き、フライヤーに入れて揚げて2-3分、ザッザッ!と上げてアツアツホヤホヤのカラマリ誕生プロセス。

「ミックスフライ」を提供してる店を避けたこともあったけど、この「フライドカラマリwithミックスフライ」も美味しい(写真はフィレンツェでの品)ので、名もない雑魚を一緒に揚げてもいい。あぁ、また食べたい。

2023年7月16日日曜日

人間讃歌。


同じ人間なのに、こんなに面白い生き物なのか?と、備忘録に残す。

  • 朝6時過ぎにアマルフィを散歩してたら、野菜満載のトラックが止まっていて見たら新鮮野菜!「写真を撮らせてください!」と言ったらお客さんを含め快諾だった!
  • 乗車券の返金に並んでいたら、隣の女性が「私はもう出るから、早い番号札だけどいる?」と声がけしてくれて、10番も早くなる!一期一会。
  • 駅構内のカフェで並んでいたら、男性がジェスチャーで「荷物を後ろから前に背負った方がいい」というアドバイスだった。とにかくスリが多い!
  • 灼熱下で乗船に並ぶも、どの船か分からず、私たちだけでなく右往左往する乗客。長女が思い切って尋ねると英語で「この船ですよ・・・」と、コソッと教えてくれて、ススッーと移動できてサクッと乗船(イタリア語ではなかったのがミソ!)
  • フェリー乗場の係留スタッフは、パブロ・ピカソの生まれ変わり?と驚くほどのツルピカ、青のブリーフパンツ一丁、全身日焼けで真っ黒で裸足。指摘されてもまんざらでもない様子。
  • 頼んでもないのに「フリーだよ。」と冷製トマトを載せたパンwithクリームチーズをくれたお店。トマトが食べれないのに「ボーノ!(美味しい)」とお礼したのはナイショ(長女が食べてくれる)
  • ホテルではチェックイン後も荷物を預かってくれ、また戻ってきても、快く時間調整の休憩&トイレも使わせてくれてグラッチェ!の連発。
  • 明らかに挙動不審で列車に乗り込んできた男性。そして乗務員の不在時に何度も車両間を移動して、スリには見え無さそうなので無視してたら「あれは完全に無賃乗車だよ」と長男。
  • 道端で立っていた老シスター達、装いの違うシスターと再会したのか「チャオー!」「チャオー!」と大声ではしゃぐ。これまで持っていたシスターのイメージを覆す。
  • バチカン美術館で見かけた家族。お母さんと思われる女性が大型車椅子にマスク型の人工呼吸をつけて、お父さんと思われる方が後ろに、両脇には姉妹と思われる子がフォロー。どんな状況でも家族の力でアートを鑑賞する姿に涙腺ゆるむ。

嫌なコトをするのも人間だけど、良いコトもするのも人間。

こんにちは、アマルフィ。


ローマから特急列車で約100分のサレルノ駅で下車。サレルノ駅から徒歩10分でフェリー乗り場に到着。このフェリー乗り場からアマルフィ海岸まで行きは1時間(帰りは40分)で「世界一美しい海岸」と称されるアマルフィに到着。

アマルフィと言えば「アマルフィ女神の報酬(2011年)」のロケ地。全編を観てない私だけど(スゴい!)と思わせ、時間とお金をかけてまで引き寄せる魅力は何なのか?二度と行くことはないだろうな・・・という思いもあり、エイッ!と訪れる。

愛媛で言えば「下灘辺りの切り立った雰囲気+平地が少なく建物が密集している八幡浜」を足して割ったような地形。
違うのは「日差しの鋭さ(灼熱!)」「海の色が紺色で打ち寄せる波の白さとのコントラストが濃い」「同じ質感で統一感を出している街全体の雰囲気」が避暑地として好まれているよう。

平坦な場所はほぼなく、建造物は隣と密接、超狭い道は観光客+地元住人+車+バイクが行き交うから注意しないといけないし、物価も観光地価格で高く感じる・・・。
そんな、行けば色々と知る・分かる場所なんだけど(いい所だったなぁ)と思わせたのは「レモン推しの街」でも書いたけど、アマルフィでしか体験できないことが楽しいから!

レモン推しの街。


何杯目か覚えてないほど「レモネードなど」のレモン系飲料も飲んでいて、既に3Lは飲んでると思う。それほど美味しい。
「フレッシュレモネード」は一杯5€(約750円)。甘くなく「媚びてない味」はガツンと響き、その酸っぱさは脳天直撃で目が覚めるほど。
愛媛県もレモンの産地だけど、何が違うのだろう?単に海外だから美味しさ30%UPなのか?

アマルフィではレモン推しは更に高く、街全体でレモン推し。そして「アレ」を見つける!
以前に「河内晩柑を丸ごと器にした河内晩柑の丸ごとかき氷を提供したらいい!」と企画提案したことがあり、その時は採用されなかったけど、見た目などのインパクトを想像した時、絶対に映える!と確信した思い出。
それがアマルフィではレモンに置き換わり存在してた!1個のレモンが河内晩柑並みに大きい!

中身は果汁搾汁後で空洞、そこへレモンシャーベットが隙間なく詰められてモリモリ状態。
1個10€(約1500円)だったけど買った人全員が写真に撮っていたし、味も美味しいし、とにかく暑いから水分補給にピッタリ。
だから同様のレモンシャーベットを提供する店は多く、中には「ウチの庭に生えてる特大レモンだよ!」をウリにしてた店も。(それって原価ゼロってこと?)と思ったり。

2023年7月15日土曜日

暑い時の旅人水事情。


晴天続きは、とてもハッピーでラッキーだけど、とにかく暑い(連日35度あたり)。だから水分補給は欠かせず、街角で水を買うと500mlで2€(約300円)、ちなみに自販機や空港などで買うと3€(約450円)本。でもスーパーで購入すると0.5€-1€(約80円-約150円)、毎日必要なので賢く買うこと、旅者にとっては大切なコト!

しかし!自販機や街角で買う時はないけど、スーパーで買う時は注意が必要で、水売り場には10種類以上の水が並び、うかつに購入すると、その水は「炭酸水」の場合もあり、フタをひねった瞬間にブシュー!と溢れ出ることがある。
「アクアナチュラル」が水!何の分別もなく、フツーに一緒に並んでいるので要注意!

そして、購入してもペットボトルの水には「イタリアで水を買ったら必ず起きるワナ」があり、それは「フタの締め具合が浅いから緩い」で、しっかり閉めたはずなのに、日本のように4回転ほどで締まらず、3回転ほどで締まるから「フタから水がこぼれやすく」私も美術館の中でバックの中で「洪水」が起きてしまい、鑑賞後にバッグをひっくり返してバシャー!と水を出す。

何度も水を買うのは面倒!という人は、イタリアには「公共の水補給場」があり、水が出続けている。だから空きペットボトルに水を補給すれば数百円がうく。
だけど衛生上(どうなの?)という水補給場もあり、判断は自分だけど私は補給した!