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2024年4月18日木曜日

学生たちの顔芸。


「ボランティアは地域や社会、誰かの役に立ちたいから。」と言う貢献意識が多い中で、NPO法人は「地域の課題解決に設立、事業を始める。」と紹介。

愛媛県には700超のNPO法人が承認されているから「県内には700以上の課題が存在しているということだね。」と伝えると、!!!な顔をした学生たち。
「でも、課題に立ち向かっているNPO法人が県内に700以上あるって心強くない?」とも分かり、フムフム顔の学生たち。

「だけど177のNPO法人が既に解散してるんだよね。」と伝えると、今度は???な顔の学生たち。
先日の市民活動報告会でもあったように、メンバーの高齢化や減少、活動資金不足などで事業が継続できなくて・・・と伝えると(あぁ、“やっぱり”難しい活動なんだなぁ)という無表情な学生たち
やはり“解散”と言う言葉には負のイメージが多い。

解散した177法人の中には当初に掲げた課題を解決した!目的を達成した!という理由で解散したNPO法人もあるから、決して悪いイメージだけで解散を判断しないように。と添える。

私はNPO法人の究極の目標は解散だと思ってます。
だって、設立時に掲げた課題を解決できたら、解散してもいいでしょ?と続けると、キョトンした顔の学生たちだったけど「それ(=解散)もアリ!が腑に落ちました。」「目的を達成できる活動って素晴らしい!」など、学生たちは授業後のコメントで思い思いの感想を寄せてくれ「ボランティア、NPO(法人)に興味が出ました!」とも。

2024年4月17日水曜日

健全な悶々。


「ボランティアに見返りを求める人って、やっぱり多いと思います。私は無償のボランティアに費やす時間があるなら、その時間はアルバイトをしてお金を稼ぎたいと考えてしまいます。お金以外でボランティアの価値と言ったら就活に役立つ程度でしょうか?」的な意見。

至極真っ当で健全な悶々。ボランティアって自由意志なのに、強制的に参加させられたり、単にツールとして使われると「タダ働きじゃん。」と思うのも無理はない。私も最初はそう思った。
本質に触れる機会がないのに、核心を得られるはずがない。
かと言って、人生経験や社会経験が未だ浅い学生時代に本質や確信を得てしまうのも、聖人君子のようでちょっと怖いとも思ったり・・・。

世の中の価値をどう見るか?測るか?と同じで、全てを貨幣価値で測るか?もしくは非貨幣価値でも測るか?で全く異なる。

一言で言えば、貨幣価値で得られる価値は貨幣が基準になっているので、貨幣を持っている人なら誰でも同じモノ(同一性や同質性)が得られる。

それに対して非貨幣価値は貨幣では得られないので自身の経験から得られるモノが多い。すると、それは他人と同じではない自分だけしか得られないオリジナリティが強い。

「どっちがどっち」という話ではなく、両方存在することを次回で紹介予定。
こういう健全な悶々を授業早々から赤裸々に教えてくれるって嬉しかったり、楽しくなってきた!

2024年4月9日火曜日

小学生から大学生へ。


対象が小学生から大学生に変わる。松山東雲女子大学での授業「ボランティア論」が始まった(3年目)。1回目はオリエンテーション。(この先生、一体何者?)という雰囲気が漂う中で私から学生へ全15回の授業内容をプレゼンテーション。
この授業は「応援ボランティア」と称したボランティアを体験する実践型授業が特徴。

1回目から3回目まではオリエンを含むボランティア概論。ボランティの魅力とは?
4回目から6回目までは水口酒造の水口さんを向けての「道後一会」の魅力発信ボランティア。
7回目から9回目は「フィルム・コミッション」をキーワードに身の回りにある素敵な場所を探すロケハンボランティア。
10回目から12回目は「友達以上保護者未満」をキーワードに、子どもたちの居場所づくりを運営するココ大付属学園応援ボランティア。

紹介後に早速、感想を尋ねると
  • 座学中心と思ったけど、体験してボランティアの面白さや、やりがいを感じる授業と思いました。
  • ただただ、全てのことにおいて、ワクワクして楽しみです。
  • 様々な活動ができるので、とても楽しみです。
  • ボランティアが何か、何のためにするのかよく理解できていない所が多くあります。授業や体験を通して学び、理解を深めたいです。
など、匿名回答なのに全てが前向きな意見で意欲を感じる。
「楽しく学ぼう!」宣言。

2024年1月21日日曜日

自らを資源化。


呑気に過ごしてる場合じゃなかった!松山東雲女子大学から「来期もボランティア論をお願いします。」と、非常勤講師の依頼があり、引き受けることになったけど、シラバスの提出が今月末だった!
来期で3年目、一昨年の内容をブラッシュアップした昨年で全15回の構成が整い、安心してたけど、締切まで詰める時間に余裕がなかった。

「ボランティア体験」を掲げていて、「応援ボランティア」を実践する授業。昨年度は「萬翠荘応援ボランティア」「道後一会応援ボランティア」「ロケハン応援ボランティア」を行い、学生らを現地に赴かせて気づきを共有。妻の母校凱旋講義もあった。
今年度は「道後一会応援ボランティア」「ロケハン応援ボランティア」「子ども達の感性育み応援ボランティア」を予定。

そして昨年度、1回目の授業で学生達と意見を交わすと要望があり、急遽授業化した「ボランティア企画体験」も入れる。やはり学生達は「企画立案」に興味がある。
これらを組み合わせれば全15回はあっ!と言う間に過ぎてしまう。

ボランティアをどう学ぶか?は、色々な手法があるけど、私が預かる場合は本質を抑えた上で実践から学ぶ。
これは先日終わった創価大学での授業でも同じで、あの時に得た気づきなどを注入予定。
自分を資源化する!

2023年8月2日水曜日

涙腺ゆるみ崩壊。


ボランティア論の授業はあなたの期待に応えたか?→65.4%が【大きく応えた】、34.6%が【応えた】。授業を受ける前と後で自分に変化はあったか?→42.3%が【大きく変化した】、57.7%が【変化した】という結果。

具体的にどう変化したか?を尋ねると「自分の意識が変わった。ボランティアは他者へ施すイメージだったが、自分の成長に影響すると知った。義務と思っていたがワクワクするコトと知った。など」


ボランティアの本質って何だろう?と質問すると「自主性、主体性、自己成長、自らの資源化、自発性など」という回答に、ボランティアの可能性を伝える役目を全うできたと思ったら涙腺が緩んだ。


そして自由記述だったにもかかわらず、多くの学生が感想を残してくれて涙腺が崩壊する。

  • 固定概念にとらわれない、この授業がとても楽しかったです。
  • アドバイスをくれたり、分からない時は親身になって話を聞いてくれたり、学生に寄り添ってくれたため、1人で悩んだりすることなく、積極的に質問ができました。
  • 泉谷さんの授業は面白くていろいろためになりました。ありがとうございました。これからの活躍も楽しみにしてます!
  • 萬翠荘や映像作品、水口酒造など、目を引くトピックが沢山あり、毎回飽きずに参加することが出来た。
  • 15回の授業を受けて振り返ると、すごく楽しい授業でした。


「固定概念にとらわれない」と感じてくれた学生がいたなんて・・・。
授業終了のチャイムがなり、教室を出る際に「またね!どこかで会いましょう!」と言った時に全員が手を振って見送ってくれる。全15回のボランティア論、終了。

2023年8月1日火曜日

妻、学生達の憧れになる。


ボランティア論にテストはなく、振り返りとゲストによる講話が最終回。
かねてから「ゲストは妻です。」と伝えていたものの、教室はザワザワ(あの女性が泉谷さんの奥さん!?一体何者?)とテレパシーが届くほどの興味津々具合。

そんな妻は松山東雲短期大学を33年前に卒業したから、学生達の先輩。妻自身、卒業してから初めてのキャンパスに感無量の様子。そして講話開始!

短大卒業後に留学への憧れから、兄を頼りNYへ留学。興味関心から心理学を専攻し、学生時代はHIV感染者のシェルターで炊き出しボランティア、アルバイト先では私と出会い、イギリスへ渡り、小学校の先生のアシスタントボランティアなど・・・。

帰国後も3人の子ども達を育てながら大学院へ通い心理学の博士号を取得。愛媛大学、創価大学で教えながら世界を駆ける。そしてNourish Japanを起業し、経営者にもなる。

講話の核は「計画的偶発性理論(人は自分の将来について積極的に計画し準備することが
できる一方で、予期せぬ機会に対してオープンであり続けそれを活用することができる)」。
そのためには「好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心/リスクテーキング)」の意識が必要で何事もポジティブに受け入れることで道は拓かれる。という紹介。
*ポジティブ思考だけでもダメで、努力や試練も必要で、それらを経験することで、他の人と比較することで奪われない、持続的な幸福感を獲得できるとも紹介。大事!


学生達の振り返りのコメントがスゴかったこと!妻、数十分で学生達の憧れになる。

2023年7月26日水曜日

先生、持ってますね。と。


ボランティア論14回目。これまで「ボランティア活動に参加する側(視点)≒受動的」で学んできたけど、13回目と14回目は「ボランティア活動を企画する側(視点)≒能動的」でも考えることで、立場が異なると意識はどう変わるだろう?と授業。

ボランティアはあくまでも「自発的」で「興味関心のある活動があれば参加したい」という立ち位置だったけど、今度は「自発的」に「興味関心を抱かせて活動に参加したい!」と思わせる活動でなければならず、どうしたら興味関心を抱かせる内容にできるか?悩む学生たち。

そんな中、ボランティアは手段であり目的ではなく、ボランティアを通して創出できる価値≒アウトカムの大切さに気づいたグループが現れた!
新しい思考回路を手に入れたことでスラスラと意見が出るようになり(本質に触れたか?)のようで、この授業を受け持って良かったと安堵。やはり立場を変えると分かりやすいみたい。

そして、突然の大雨。多くの学生が教室で雨宿りする中で、小降りになったので外にでたら「先生!虹です!虹!」と先に出た学生たちが指をさして撮影中。
相乗りして私も構えたら、ナント「二重虹」になる。「先生、持ってますね!」と学生。

2023年7月11日火曜日

難しかったけど・・・。


松山東雲女子大学での「ボランティア論」は残り3回!応援ボランティアとして「萬翠荘、フィルム・コミッション、道後一会」を題材に自分たちをターゲットにしたPRアイデアを検討して「ボランティアは多様」と実感した彼女達。
そして、いよいよ「ボランティア活動を企画する」に入る。当初は1回で済ます予定が「企画立案を学びたい!」という要望でシラバスを急遽変えての実施。

でもその前に「なぜ、ボランティア活動が必要なのか?」は抑える必要があり「現状をより良くしたいから」と伝える。
そして「ボランティアが創出できる価値は何だろう?」という問いを立て、
・自分が決めたコトや自分の行動などに自信がつくから「自己肯定感の向上」

心地よい場所、活躍できる場所が見つけられるから「自分の居場所 」

点の存在が、一期一会の人と線となり、成果は面となるから「社会とのつながり実感」

手応え、一目瞭然の成果、共有できる価値の存在から「やりがい・生きがいの実感」


いつもは話し合いも多くてワイワイガヤガヤな授業が静かだった90分。
「先生、今日の授業は難しかったけど、何だか良かったです。」と帰り際の学生。
どうしたら豊かに生きられるか?にボランティアは有効だし、そのために企画立案法は知って損はナシ!君たちはどう生きるか?って感じ。

2023年7月5日水曜日

学生が褒めてくれる。


授業終了後に「悩んでくれてありがとう!」と送り出した理由は「悩みの淵」に佇んだ学生への労い。
道後一会への応援ボランティア体験。「こうすれば私たちに刺さる!PRアイデア」を考えた学生達。
「ケーキを食べる時って何も考えてないよね。」という言葉が私にささる。「たしかに!おいしいって思う程度だよね。」と相槌をすると、「でも、他の店の味と比較とかしない?」と隣席の学生。

「すると?欲とか出てこない?」「ある!もう一個食べたいとか、もっと濃厚な味だったらいいのに・・・とか!」「それそれ!願望ってアイデアになりやすいよ。」「そっか!」と腑に落ちたような晴れた笑顔。
道後一会のPRにケーキなどスイーツを活用したアイデア(酒粕スイーツの調理教室など)は多く、水口さんも他のグループをまわりアドバイス。

「とてもいいアイデアが多いですね!」と水口さん。道後一会がPRしたい学生が、自らをペルソナ化して考えたアイデアだから具体的で喜んでくださる。
「いくつかのアイデアは本当に実現できそうなので参考にします。」と続けてくださり、学生へ労いをかけてくださる。
学生達からは「授業で道後一会を知ることができて本当に良かった。いい授業でした。」と今度は私を褒めてくれる。

2023年6月28日水曜日

あなたの知らない世界。


「先生は推し活してないんですか?」「うーん、推し活ねぇ、ファンとは違うんだよね?」「そうですね、推し活はファンよりも積極的かも」「うーん、推し活してないなぁ・・・」「どんな推し活してるの?」「最初は声優さんで、次はアニメキャラで、その次は俳優さんで・・・」「そんなに多く推し活してるんだ、スゴいね!」「もう、DDなんですよ。」「えっ!?なんて言ったの?」「DDです。」

「オタク用語なんですけど、ドルオタではDaredemo Daisuki(≒複数の推し活を同時にしてる人)ってコトなんです。」「・・・・。初めて聞いた、メモらせてね。」「アハハッー!」
と女子大生との会話。
最近「カエル化現象」という言葉を教えてもらったばかりで、女子大生と接しなければ絶対に知るはずもなかった世界。いや、もしかしたら入ってはいけない世界に踏み入れてしまったかも・・・。

我々には想像もつかない世界観を見せてくれる大学生。ボランティア論も11回目が終わり、「ボランティアは多種多様で、どんなこともボランティアになり得る。」と伝え、体験してもらっているから学生達からの発言も多くなり、授業後も残って検討を続ける学生もいたり。
「本当にやってみたいです!」と彼女達。受動的ではなく、能動的ってこういうことを言うのかもしれない。

2023年6月21日水曜日

当事者が喋る以上に響くものはない。


ご縁と言うのは本当に不思議で、水口皓介(水口酒造専務取締役)さんとの出会いは2020年。松山市、伊予市、東温市、砥部町、松前町、久万高原町の特産品でつくったご当地酒「道後JIN六媛」の開発が最初。

それから河内晩柑や道後一会の構想などで少しずつ話が広がり、道後一会では星企画さんと10年以上ぶりの再会があったり、そして松山東雲女子大学での授業はどうですか?に快諾となる。

ただ、女子大生は「道後一会」を知らず26人中1人しか行ったことがなく、認知度も88.5%が知らず。オープンして一年未満とはいえ、女子大学生に響くはずと水口さんがプレゼンテーションすると・・・。

・何かをする上で限界がある中でどうにかしようとする姿がかっこいいと思いました。

・知らないお店がたくさんあり、もっと調べてお店に行きたいと思いました。

・初めて道後一会を知り、様々な商品に触れられることにとても興味を持ちました。


と、全員に刺さる。いかにSNSが発達して情報が届いたとしても、目の前で当事者が直接、自分の言葉で伝える以上に響くものはない。
道後一会の応援ボランティア体験。女子大学生はどんな発想で「自分たちをターゲットにしたPR策」を考えるのか、水口さんとも「期待できますね」と一回目終了。

2023年5月30日火曜日

学生の好みは。


女子大学生に「好きな映画のジャンルはなに?」と尋ねると
【1.アニメ/84%】【2.恋愛系/68%】【3.スポーツ青春系/48%】【4.サスペンスミステリー系/36%】【5.ホラー系/32%】と続く。
ダントツ1位のアニメは興行収入の上位と比例しているようで納得(実際に昨年、一昨年の年間興行収入の1-3位はアニメ作品で、その多くを学生たちは観ていた)。
恋愛は劇中の他人の恋愛にツッコんだり、感情移入したりして泣くのが楽しいんだとか(笑)

スポーツ系は一言でいえば感動を欲していて泣きたいみたい。


注目はサスペンスミステリー系とホラー系で、サスペンスミステリー系はハラハラドキドキの予想できぬ展開に非日常のスリルを味わっているようだったし、ホラーは友達とキャーキャー言いながら怖がったり、グロ系も大丈夫!とサラリと言ったり、最近の女の子は免疫力があるのねと。
「エスターは最高です!」とか「M3gan観たい!」とか、とにかく非日常を味わたいのかな?と推察。


そして
0%だった【歴史史実系】。「レジェンド&バタフライ観てないの?」「シーーーーン」。「いや、東映がさ20億円も投じた大作だよ!キムタクだよ!綾瀬はるかだよ!」と言っても響かず。「先生、キムタクとか興味ないし」「・・・・・」。

そうだよね、キムタクは学生よりも30歳年上で親世代だから全く響かない。「うーん、歴史、分かんないし・・・。でも映画はボランティアに支えられていることを知れて、スゴく面白かったです。」でよしとする! 

映画ゆる推察。


私見です。推察するに映画をテレビで見るのは「家族と同居」してるから。テレビの総世帯普及率は93%(22年3月時点)とのことで、減少気味と言えども90%以上。
複数保有している世帯も50%以上とのこと。

世間一般で言われている「テレビ離れ」は「視聴時間離れ」とイコールで考えているのかな?10代のテレビ視聴時間は1時間を下回っているけど、Z世代で「毎日テレビを見る」は67%だから意外と観てるのは多いと思うのは私だけか。


「映画は映画館で見たい学生」もいれば「見逃したからテレビで見る学生」もいて、映画館で見る学生のうち、年間で1-5本の映画を映画館でみるのは88%。
年間6-10本見る学生は8%。立地条件(住んでいる近くに映画館があるなど)もあると思うけど、劇場鑑賞が習慣化されていると思ってもいいかも。
すると映画鑑賞って、世界観へ没入できる特別な体験と勝手に想像。

ちなみに私は年間で5-6本の映画を映画でみる。


だけど、1本の鑑賞代金が1500円や2000円だと、他の娯楽と比較するだろうし、配信会費と同額なら2000円で1本より、2000円で無数の方がお得と思うのはフツーかもしれない。
現にそう思わせる学生が28%もいると思うと、配信会社のオリジナル作品はネット経由でしか見れないし、フィルム・コミッションと直接関係ない話題だけど、色々と考えさせられる。

配信サービスゆる考察。


「マアプラって安いよね?」「そうなの?」「500円/月なはず」「先生は何に入ってますか?」「アマプラとネットフリックスだよ」「両方観ますか?」「観るよ」「毎日見ますか?」「毎日見るようにしてます。」「???」「だって、観るのも仕事の一環だから」「えっー、いいな」と学生との会話。

側からはそう見えるよね。「理事長は入っとかなきゃダメでしょ!」と言われて4年、両方に入ってますが重複している作品が多い。違いはやはり「オリジナル作品」の違い。


配信サービスを利用しているが72%(Youtubeは除く)。72%のうち“ほぼ毎日”が56%だから、毎日2時間程度は視聴に費やしていると思うとスゴいなと、自分を振り返りながら色々と推察。
CMがないから商品PRができないと思うかもしれないけど、プロダクトプレイスメントが(良い意味で)もっと浸透したら、業界は変わるだろうな・・・。

特にご当地映画にさりげなく出せたら面白いなと、そしてその役目はFCが担えたらもっと面白い!


スマホやタブレット、PCで配信作品を見ているが28%だったから、この割合は今後も増えると予測。なぜならココ大付属学園の小学生は全員がタブレットを利用しているし、手元の作品は見放題なんだから・・・。
そんな子供たちが大人になるのだから。

味の投資。


西予市のチーズ
はアペタイザー。ミカンマーマレードは甘とろ豚に和える。宇和島の鯛(みかん鯛)はカルパッチョに。島のイノシシ(ジビエ)は生ハムに。裸麦のパンでもいいし、ひめの凛の米粉パンでもいい。ワインは大三島ワイナリーから。地元野菜をふんだんに使った野菜には愛媛のドレッシング・・・。

と、全て女子大生が想像した晩餐会。これだけ知っていれば素晴らしいと思うけど、彼女たちは食べたことがない。


「地元の人たちが食べたことのない地元の味」は多い。一つは素朴な地元の味。あすもの「元気もん」などは地元のおばあちゃんからの味と教えてもらったし、「唐まん」などは地域によって形も味も微妙に違う。干し芋も「ひがしやま」と呼んでいるのは今でも分からない。昔ながらの素朴な味はレシピがないことも多く、口頭で引き継がれて、でもその途中で途絶えてしまった味もあるんだろうなと推測。今にも途絶えそうな味はある。


もう一つは創作の味、現代の味、六次産業の味と言うかもしれない。地域を売り出そうと外販しているけど、県外の人から「〇〇って美味しいよね!」と言われても知らない味もあったり。

恒常的にあるのかな?大学だったら学食で甘とろ豚にマーマレードとか小中学生なら給食に裸麦パンとか子ども食堂ならジビエ肉とか。地元の味を知らない地元の人がいるのはもったいない。単に値段の話ではない気がして、提供は投資と思ったり。

2023年5月18日木曜日

授業はプレゼン。


「教科書がないのは何か理由があるんですか?」と学生。大学からも教科書使用の有無を尋ねられたけど不使用。
ボランティアとは何か?などの情報はネットで調べれば出ているから任せて、それよりは「考える授業」にしたくて、常に問いを投げかけるには自分で資料を作った方がよいと思いコツコツと作成して2年目。次回が6回目だけど100ページを超えた。

特に学生の声(意見など)を毎回共有するからおのずと資料を作るとPPT投影になる。結果、教科書よりも使い勝手がいい。
だから、授業は学生へのプレゼンテーションと思っていて、(どうしたら伝わるか?)は仕事と同じ。
見せ方とか文字の大きさとかレイアウトなどは問いに大切な要素で、自分にとってもブラッシュアップ機会になったり。体系的にできたら、それこそ「オリジナル教科書」としても使える。

質問も出やすい。話し合いの検討中の時は、図解の資料を見ながら「これって、こう言う意味でいいですよね?」などの質問も自分が作った資料で答えられるから的確に答えることができて都合がいい。
社会に出たら途端に資料づくりや企画書づくりなどを指示されるのだから、大学の授業でも取り込んで欲しいと独り言。

2023年5月17日水曜日

学生から教わる。


授業2年目で気がついて良かった!授業は「ボランティア論」だから、ボランティアについて教えているけど、ボランティアの考え方には「ボランティア活動へ参加したい人」もいれば「ボランティア活動を始めたい人」もいて、昨年は「ボランティア活動へ参加したい人」だけの内容だったのが反省。
学生の中には自らボランティア活動を企画して同世代を巻き込みたい学生が意外と多いのには驚いた。

だからボランティアへの考え方、意識は常にアップデートが必要で、自分たちが知っていた、体験してきたことは旧式で「今を的確に捉えていない」と学生達から教わる。
「知るだけは物足りないので、自分たちでも考えたい」などの感想もあり、授業への姿勢というか意欲というか、彼女達のニーズを捉えてウォンツとして提供できるかが腕の見せ所。
昨年はできず反省・・・。

「萬翠荘の魅力を考える」では自分たちが妄想したアイデアへの「ボランティア参加熱」が高く、私が参考までに示した例(七夕の夜に浴衣で一夜限りの夜空を眺め願いを叶える七夕カフェ)にさえも、新しいアイデアを足してボランティア参加意欲を出す学生達。
自分たちが活躍できる居場所を求めていて、どう受け止められるかは大人の役目なんだよなー。

2023年5月12日金曜日

特徴はニーズとは必ずしも一致しない。


「先生、これまでの歴史や文化にこだわらないといけないですか?」「どういうこと?」「100年の歴史も重さ大切と思うんですけど、そう言うのに縛られすぎもどうかな?と」「面白い意見だね。ちなみにどんなアイデアがあるの?」「単純にキッチンカーが並んでたりとか雰囲気の良いカフェでもいいんですか?」「もちろん、“縛られすぎ”と言うのはあるかもしれないね・・・。」と、鋭い質問Part2(Part1とは違う学生)。

「萬翠荘で知ってることはなに?」「長い坂道がある」「入り口に人力車がある」「映画のロケ地になった(それは授業の中で紹介したからでしょ!)」「古い建物で偉い人がたくさん訪れている。」「ピアノの発表会がある」程度。
女子大学生に刺さらないのはPR不足もあると思うけど、そもそも彼女たちのアンテナが向いてないのか?それとも向けて発信してないのか?

「特徴はニーズとは必ずしも一致しない」を思い出す。101年の歴史、フランス様式、旧藩主別邸などの特徴は、訪れる人にとっては買うこともできなければ、残すことも、食べることも飲むこともできない単なる情報なんだと振り返り。
最初から、そんな特徴を持ち出されても重いだけかもしれない。それなら最初は「とにかくメチャメチャ雰囲気がよく映える洋館」とシンプルに力強いPRもありなのかなと。

2023年5月11日木曜日

鋭い問い。


「先生、萬翠荘ってどこにあるんですか?」「どうしたの?」「週末の天気が雨だと困るなーと。」「困る?」「バスで行ける所ですか?」「行けるよ!大街道で降りたら10分かからない距離にあるよ」「へー、良かった!自転車しかないから困ったなと思ったんです。」
萬翠荘の認知度、知名度が低い!「萬翠荘って見えないから分かりにくい、行く気にならない。」「違うよ!緑に囲まれて見えないのがいいんだよー!」と押し問答(笑)

「萬翠荘へ前回行ったのはいつですか?」と質問すると80%が「行ったことがない、記憶にない」という回答。「過去に行った記憶がある」人は小学校の時の遠足?のような記憶。
彼女たちの興味関心に全く届いていない萬翠荘は大人にしか分からない魅力なのか?

そこへ「なぜ国重要文化財萬翠荘なのに、観光客は道後や松山城を訪れることが多いのでしょうか。普通は同じ国重要文化財なら萬翠荘も訪れたいと考えるのですが・・・」と鋭い問いが挙がる。

たしかに!私も旅行などでは、重要文化財などを見に行くし、なぜ見に行くか?はその土地に根付いた文化などを知ることができるから。萬翠荘もその役割を持っているはずなのに、松山城や道後温泉の方が知名度が高いのか?
単にPRの量と手法かもしれない。そんな謎や問いについて考える「萬翠荘応援ボランティア」授業の始まり!まずは萬翠荘を見学してくること!

2023年5月9日火曜日

調べられてるー!


今年も大学生にSNSの活用状況を聞いてみる。上段は2023年、下段は2022年。
その結果「Instagram」と「LINE」は80%超と堅調。LINEは連絡手段として欠かせないとのことで、空気や水のような存在のよう。Instagramは「読む」ではなく「見る」検索で、Googleでお目当てのウェブサイトではなくInstagramを見に行く。
「先生?これ、先生のInstagramですか?」と「えひめフィルム・コミッション」のInstagramを探し当てられる。

そして、全く利用してないSNSは「Facebook」と「clubhouse」。
二社とも最近、人員削減があった会社。clubhouseいたっては存亡の危機とかも流れたり。大学生には、そもそも「名前を聞いたことがある」程度で、「“それ”で何したらいいか分からない・・・」とのことなので、放っておくしかない(笑)。
「先生してるんですか?Facebook?」「してるよ」「へぇー」で会話終了!

世代と価値観が全く違うから、彼女たちをターゲットにするなら先ず「見栄え」。その見栄えに敏感なことが彼女たちのステータス(と思う、違ってたらゴメンなさい。)
ただ、見栄えも「盛る」のは見透かされてしまうので「本物の見栄え」が大切なよう。
いやぁ、生きてる教材で学ぶ所多し。「先生、ブログしてるでしょ?」と帰り際に学生、色々調べられる!