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2025年10月31日金曜日
悲報。
佐藤雅彦と言えば「だんご三兄弟」「ピタゴラスイッチ」などの生みの親として知られていて、その発想のユニークさに心底、感銘している二人のうち一人。
ちなみにもう一人は福田繁雄。
ピタゴラスイッチの本も買って、ココ大付属学園の子ども達に見せてるほど。
そんな佐藤雅彦氏の展覧会が横浜美術館で開催中とのことで、他の用事で出かけるついでに上手に時間を使おうと画策。
12時30分にJR橋本駅集合。
逆算すると佐藤雅彦展に要する時間を短いけど90分と計算。すると、横浜美術館はJR桜木町駅から徒歩15分なので、少なくとも11時30分には横浜美術館を出発して、11時45分頃の快速に乗れば12時30分頃にJR橋本駅に着くと分かる。
90分間、佐藤雅彦展を楽しみたいから、10時の開館に合わせて行けば90分後は11時30分。
平日だし会期会終了まで2週間あるし、開館直後は空いているだろう。
楽しみだな〜と、行きの電車内ですでにワクワク。
9時45分頃にJR桜木町駅に到着して、横浜美術館へ向かうと辺りは出勤時間と重なり、スーツ姿の方々と一緒に歩き、(平日の朝から美術館で恐縮です・・・)と、ウキウキ気分で歩く歩道、建物内を歩いて横浜美術館が見えてきた。
(どんな展示なんだろう?)と単なる展示ではなく、問いかけてくる作品を想像して、10時に到着!
すると、すでに美術館は開館していて、プラカードを持っている人が2人立っている。
なんだろう?と入り口に立つと、壁に沿ってズラッ〜!と奥向こうまで行列ができていて、(はて?何か特別展でもしてたかな?)と一瞬思うも(もしかして、佐藤雅彦展?)と嫌な予感。
プラカードを持っているスタッフに尋ねると「当日券の購入希望者の列です。」と教えられ、えっー!予約も何もしていない!当日券を求める人がこんなに!と驚く。
平日の10時、会期終了まで2週間もあるのに、この人気。
「当日券はすでに夕方以降しかありません。」と申し訳なさそうに言うスタッフ。
いいえ、あなたは悪くない、下調べをしなかった私が悪いのです。
横浜美術館は1階ロビー展示は無料に入れるので、30分ほどボッ〜として、佐藤雅彦展に入る人を見守る。ミュージアムショップで佐藤雅彦展などの本を立ち読みして30分。
去るに去れず、目の前のショッピングモールへ行こうとしたら「ピックルボール」の体験会をしていたので10分ほど見学(でも、ホーチミンでプレイしたコートに比べたら1/4ほどの大きさだった)。
ショッピングモールではLOVOTの店があったので店員とお喋りして、スポーツ店でピックルボールの用具などを見ていたら、11時30分過ぎだった。
横浜まで何をしに来たのか・・・。市場調査で終わった件。あぁ・・・。
2025年10月30日木曜日
Synthetic Natures/もつれあう世界:AIと生命の現在地
2024年12月に銀座シャネルのオープンと共に活動も始まった「シャネル ネクサル ホール」にて。
「展示会は入れ替えがあるのですか?」
「はい、展示会は入れ替え制でして、年に3-4回を予定しています。」
「どうして、(シャネルは)こういうアート展をしているのですか?」
「内容はキュレーターによる所が多いのですが、このネクサスは“結びつき”を意味していまして、シャネルはアートを含めた新しい才能と出会いを支援しています。」
「そうなんですね。」
「また、ぜひ、お越しください。お待ちしています。」
と、エレベーターを待つ間、スタッフとしばしの会話。
そして、丁重に見送っていただき、「Synthetic Natures/もつれあう世界:AIと生命の現在地」の鑑賞終了。
展覧会名だけでは、イメージがわかなったけど、AI×エコロジーをキーワードに生成される「ありそうだけど分からない。妙に納得感があるけど実際は存在しない。」作品が多く、植物図鑑や生物図鑑などは既存+想像のDNAなどを組み合わせて、“〜っぽく”提示しているから、色々と問うて来るから面白い。
いわゆる最先端アートの分野。
これらの作品はリスボンで活動するアーティスト集団とのこと。
モニターでの展示も多いから、その場で自動生成される作品は見てて飽きない。
ゲーム画面にも似ているけど、こういう手法やアプローチも個人的には面白いと思う。
面白いと言えば、ネクサスホールへ行くのも、先のエルメスと同じで正面ではなく横壁面にある別の入り口。
「ネクサスホールへ行きたい。」と伝えると、担当者がエレベーターを呼んでくれるのだけど、エレベーターが移動中に表示される画面に「スカート姿の女性が一緒に動く」という表示が、他では見たことがなく、(これはココ・シャネル?)と思っても、誰にも聞けなかった件。
芸が細かい!
2025年10月29日水曜日
「ル・ステュディオ」へ。
打合せに銀座へ。
でも1時間程度で終わるので、ついでに銀座を散策しようと無料の美術館、アートスペースを探す。ここ大事!東京のいいところ!
銀座グラフィックギャラリー(ggg)は休館、ポーラミュージアムアネックスは時間があったら・・・という感じ。
さらに探すと、シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンが表示されて(なにごと!?)と、興味津々でクリックすると、ルイ・ヴィトンは「SERIAL PORTRAITS – SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」というタイトルで、アンディ・ウォーホル、ロバート・メイプルソープの展示会をしてるではないか!それも無料で!でも、表参道か・・・。
おっ!エルメスには10階に40席のプライベートシアター「ル・ステュディオ」があり、「世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶/CAVE OF FORGOTTEN DREAMS」が上映中!
それも無料で!そして、一番近い!
ということで、打合せを終えて、銀座メゾンエルメスへ。
シアターの存在は知ってたけど行ったことがないし、そもそもエルメスに行く用事もない。
どうやってシアターへ入るのかも分からず、正面玄関で尋ねると横壁沿いに「プライベート」な入り口があり、登録した会員証を見せて10階へ案内いただく。
エレベーターが開くと目の前はラウンジ。作品を鑑賞する方の休憩用とのこと。
40席のプライベートシアターの席は8×5で構成されていて、(こういう場所で作品を観る人ってどういう人だろう?)と思いつつもキョロキョロ厳禁なので静かに鑑賞。
作品は1994年にフランスで見つかった「ショーヴェ洞窟」のドキュメンタリー映画。
ラスコー洞窟、アルタミラ洞窟よりも1万年も古い3万年以上前の躍動感ある洞窟壁画に感激したのが感想。壁画の役割を考察した作品。3万年以上前の人もアートと思っていたのか?
無料で質のいい作品を鑑賞できたことに満足してエルメスを後にする。
でも、まだ時間に余裕があるな。
よし!この勢いでシャネルにも行ってみよう!
2025年9月26日金曜日
浅間国際フォトフェスティバル。
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| オープン前の美術館で作品だけが輝く。 |
「晴れたらいいね!」の風呂は2つあり、利用する際は札を「使用中」にすると1階、2階にあるランプが緑→赤になり、視覚的に分かるので非常にいい!と一人感心する。
それも24時間、いつでも貸切なのでサイコー!
夜は一日の疲れに風呂、朝は目覚めスッキリに風呂と、普段はシャワーのみで過ごしているので、ここぞとばかりに風呂を満喫中。
朝風呂から出れば周囲を散歩。でも、辺りは山道、坂道、それに標高も高く(900m以上)、最低気温は12-3度と冷える朝。
自生している栗の大きさに写真を撮っていると、軽トラックが通り過ぎて止まり、降りてきた人に怪しい目で見られる(そりぁ、そうだよね。普段は見かけないオッサンが一人だもの)。
「おはようございます。ペンションに泊まってます。」と先に声をかけて「おはようございます。」と、返してくれたのは朝の収穫にきた農家さん。
朝食は前日に買ったパンを食べてコーヒー飲んで、朝の作業を終えたら準備を整えて二人と合流としてMMOPヘGO!
改めて教えてもらった役割は「浅間国際フォトフェスティバル」の運営要員。
・入館証の確認
・ゴミなどの清掃
(役場の隣に美術館があるっていいよなぁ)と思いながら、オープン前の美術館へ。
オープン前って独特の静けさに包まれていて特別感があっていい!
浅間国際フォトフェスティバルのオリジナルTシャツ(2,900円/枚)が支給されて、スタンバイ。
私たちをフォローしてくれるアルバイトスタッフ、実行委員会メンバー、作品展示&キュレーションをしているアマナメンバーにも挨拶して、所定の位置へ。
オープンを待っている人が既に数人いるではないか!
2025年9月10日水曜日
「今後に期待!」のつづき。
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| 羽田空港第一ビル5階奥 |
(以前に訪れたアートギャラリーは充実したかな?)と2025年1月27日に羽田空港第一ビル5階にオープンしたアートギャラリーを思い出す。
(30分もあれば十分だろう)と思い、エスカレーターで上がっていくと1-2階のにぎわいから離れて静かになり、目に入る店は閉まってる。
5階にたどり着いてフロアマップを見ると多くの店が閉めていてガラッーンとした雰囲気。
そんな雰囲気で気を吐いていたのがスターバックス。
わざわざ、こんな所まで訪れてまでスタバ?と思ったけど、ここは滑走路が一望できるので、知る人ぞ知る穴場店かもしれない。
肝心のアートギャラリーは更に奥で、一目で「閉まっている」のがわかる(シャッターが閉まってた)。
店に近づき、シャッター越に店内を見ると、前回とは全く雰囲気が異なり「和」テイストが全面に出ていて、掛け軸、浮世絵、茶器、壺など、「THE 和」で、初日に見かけたアンディ・ウォーホル、バスキア、キース・ヘリング、田名網敬一などのポップアート、村上隆などのサブカルな雰囲気はゼロ。
(羽田空港を訪れる色々な人へ対して、色々な展開をしているのだろう)と勝手に“物分かりのいい奴”になったけど、路線を変えたのかもしれない。
わざわざ5階まであがり、意思を持って奥へ進まないと辿り着けない場所。
アートだから?訪れにくい場所だから?妄想してしまったけど、いっそのこと、室内公園のようにして、一人でも二人でも家族でも心地よく過ごせる憩いの場所とか・・・は検討済みか。
「今後に期待!」と書いたけど、まだ伸び代はあると思うから、次回に期待!
滑走路を飛び立つ&降り立つ飛行機の迫力を目の前で見れて30分は過ごせたからね。
2025年9月9日火曜日
時代のプリズム展。
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| ヤノベケンジはリアリティを作品化 |
1989年から2010年までの20年間に登場した日本のアートシーンを紹介する「時代のプリズム展」を観たくて新国立美術館へ。
高校3年生だった1989年。1987年にキース・ヘリングが近所(パルテノン多摩)にやってきて(なんだこれは!?)と作品を知ったのもこの頃。
そして、大阪芸術大学映画科への受験に失敗して、浪人のイメージが全くわかず、父がアメリカへの留学を提示してくれたのもこの頃。
あの頃は「人と違うコト(≒切り口)に価値=存在意義」があった気がして、アーティストも自分の特徴(=差別化)を模索しながら社会へ問うていたような・・・個人の感想です。
だからか作品を見ていて、現在も活躍しているアーティスト、久しぶりに名前を見た人、知らない人など、まさに時代を反射したり、屈折させたり、発散したり“一筋縄”ではいかない作品が多かったような。まさにプリズム。
今は大御所とよばれるアーティストも皆んな若かった(笑)
それに当時は時事問題(反戦、チェリノブイリ原発、差別、環境破壊など)に敏感だったのかな?メッセージ性を強く感じたり。アートからみる世相のような感じも。
要するにキュレーションのおかげで当時を多面的に捉えた/考えさせられた作品が多かったこと。
1989年から2010年までのアートシーンは展示作品だけではないから、本当はたくさんあるのだけど、革新的なテーマ、切り口、技法などの作品を揃えたという感じか。
この20年間は映像表現も盛んになり、単なる記録映像も作品と呼ばれた時代。
その中で束芋の作品(公衆便女)が紹介されていたけど、簡単にナンセンスと片付けるには不思議な作品を久しぶりに観た(相変わらずよく分からないけど・・・。)
映像作品は他にもダムタイプ作品もあったり多く、これらの作品が2,000円で観られたのは、お得だったんじゃないかな?
ただ、ブリスベンの美術館は、入館料が0円だったのを思い出すと、日本のアートはまだ敷居が高いと言わざるを得ない・・・。
2025年7月11日金曜日
〇〇は細部に宿る。
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| 展示品から描いてみよう!と提案。 |
実は「Gallery of Modern Art」の隣には、「ART GALLERY」という建物もあって、館内の雰囲気や展示作品に違い(あえて言えば、ART GALLERYの方が“しっとり感”があった他、作品も展示室ごとにテーマが異なり多様だった。)はあったけど、アート作品という“くくり”は同じ。
そして入館料0円も同じ。
展示室ごとに異なるテーマの作品も面白かったけど、しびれたのは「展示品から描いてみよう。」という提案。
画用紙、鉛筆、描画ボードが用意されていて、展示作品を模写してもOKだし、展示品などから着想を得てオリジナルの絵など作品を創ってもOKという提案。
(そう言えば、あちらで男性が描いていたな・・・)と、案内を見て思い出す。
そして、描画ボードの下のスリットには「作品は持ち帰るか、リサイクルしてください。」と書いてあり、そこまで配慮してんだ!と感嘆。
もう一つ。ゴールドコーストへの電車内にて。
停車駅を確認しようと見上げたら、一つ一つの駅に、それぞれ異なるイラストが描かれていて、そのイラストは各駅の特徴を捉えた内容で、単に確認だけでよければ「イラストは不要」で、数秒でコトは済むのに、波、海岸、音楽、買い物、建物などが描かれていて、(面白いな~)とじっくり見てしまった。
視認性だけでよければ、ゴシック体で駅名だけ、到着を知らせるランプは大きくシンプルでも十分なはず。
それが線画(それも強弱のある流れるような筆画)で軽やかに描かれていて、印象が良かった件。
「〇〇は細部に宿る」という言葉があるけど、〇〇とは“おもてなし”なんだろうなと。
些細だし、多くの人は気にしないけど、その数が多ければ多いほど大きな印象になる。
逆に大雑把なおもてなしは一つ一つは大きいかもしれないけど、印象が浅いかもしれない。
独り言。
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| 細かいけど、とてもフレンドリーな配慮。 |
2025年7月6日日曜日
Gallery of Modern Art.
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| ロン・ミュエック「In bed(2005年)」 |
Gallery of Modern Art(GOMA/現代美術館)へ。
と言ってもどんな作品を展示なのか知らず。でも会期中の内容は「WONDER STRUCK(不思議な感覚)」という題名に(期待してもいいんじゃない?)と、入り口から中に入り、背負っていたリュックをクロークに預けてね!と言われたものの、入館料を払う窓口が見当たらない・・・。
「無料なんだね!いいね。」と妻。
そのようで、美術館利用が無料なんて素晴らしい!と感激。
ほんと、アートが熟成している街はいい!愛媛もそうであって欲しいと切に願う。
で、「WONDER STRUCK」の入り口に立つと、いきなり10個以上積み重なった椅子の上に子供が座っていて(危ない!)と思う作品に先制パンチ(≒強制的な共感の呼び覚まし)をくらう。
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| パトリシア・ピッチニーニ「The Observer(2010年)」 |
パトリシア・ピッチニーニ(オーストラリア、1965〜)
「The Observer(2010年)」
不安定に積み重なった椅子の上に少年がしゃがみ込み、観客を見下している。ごく普通の子供でありながら、その位置と視線によって観る者に保護本能や共感などを呼び起こしている。
そして、(もしかして・・・あれは!)と思ったら、青森県十和田市現代美術館にも収蔵されているロン・ミュエックの「大きな女性(作品ごとにタイトルはあるけど、どれもスーパーリアリズムな人/女性は共通)」。
ロン・ミュエック(イギリス、1958〜)
「In bed(2005年)」
彼女は何を考え、何を感じているのでしょうか?
彼女が横たわる姿勢は、立っている鑑賞者が彼女の顔や表情を観察し、様々な感情状態を想像するのに理想的な視点を提供している。
なんだか、立て続けに面白いぞ!現代アートは作品鑑賞が自由(好きに解釈していい)なのがいい。(これも作品?)と思えるのもあるけど、その解釈もアリが現代アートの醍醐味。
ただ、一つ一つの作品にはアーティストが込めたメッセージはあり、それは観る人の解釈と同じ時もあれば、そうじゃない時もあり、その違いを楽しめるのも現代アート。
その中で一際(そうだよね・・・)と共感したのはGOMAが2007年に購入した照屋勇賢氏の作品。
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| 照屋勇賢「Notice – Forest(2006)」 |
照屋勇賢(沖縄県出身、1973〜)
「Notice – Forest(2006)」
2007年にクイーンズランド州政府のGOMA取得基金により購入。
日常的な消費行動がもたらす環境への影響や文化的アイデンティティの喪失というテーマを通じて、消費社会と自然環境の関係性を問い直す作品。
作品は観る者に環境への意識を促し、日常の中に潜む美しさと儚さを再発見させてくれる。
無料だからといって浅い作品ではなく深い!
そして、奥の部屋、2階、3階にも作品はあった。
ただ今日はタイムアップなので、もう一回来よう!
2025年4月18日金曜日
カラーバス現象に陥る。
愛媛県東京事務所での打合せが終わり、次の打合せは2時間後。さて、どうする?選択肢は3つ。
(1)昼食を食べて辺りをブラブラして、次の目的地へ。
で、赤坂見附駅から乃木坂駅へ移動して、歩いて数分で21_21デザインサイトに到着。
入館早々に気づいたのは外国人の多さ!
平日の昼間、ミッドタウン、六本木に近い立地などの条件が重なったからかもしれないけど、「Oh!ラーメン!」とマンガに登場していたラーメンシーン(美味しんぼ、ドラえもん、きのう何食べた?など)に感激してた。
展示内容は「ラーメン」という具体を細分化して、しつこく&細かく説明しながら、メインは「器(それも美濃焼中心)」で、著名人や伝統工芸士などがデザインした世界に一つの器(丼)を展示してた。
で、案の定、色々と妄想してしまい、腹が減りラーメンが食べたくなる。
(鑑賞を切り上げて、次の目的地へ行く途中にラーメン屋へ立ち寄るか?いや、1600円も払ったのに切り上げてはもったいない!など)の葛藤に心を揺らされながら、結局最後までしっかり1時間の鑑賞終了。
次の目的地まで徒歩20分、こういう時に限って道中で無意識なのにラーメン屋に気づいてしまう「カラーバス現象(特定の事柄を意識するとと無意識でも関連情報に気が入ってしまう現象)」に陥ってしまった件。
ちなみに東京は日本一、ラーメン屋が多いとのこと。
2025年3月10日月曜日
水木しげる記念館にて。
“ムー”少年だったからか、中学生から水木しげるのファン。
「あんな」「こんな」「そんな」を10年前から書いたり、展示会に行ったり(爆)。
だから、松江駅(島根県)から米子駅(鳥取県)までわずか30分、米子駅から境港駅まで50分ほどと知ったら、「水木しげる記念館」に行くしかないでしょう!聖地!
館内は生い立ちから始まり、絵が上手な神童と言われ、のんのん婆と過ごしたことで「目に見えないモノに興味を抱いたり」したものの、いづれ来る・・・と思っていた赤紙が来たら(もう終わりだ・・・)と絶望し、南の戦地へ送り込まれても所属部隊が全滅したり、敵襲を受けて瀕死の重傷を負っても死ななかったのは“神がかり的な何かがあったよね?”と思わずにはいられないエピソード。
この辺りは漫画でも発刊されている。
以前から水木しげる作品で気になっていたのが独特の描き方で、唯一無二の雰囲気と思ったら、「アメリカンコミック」に強い影響を受けていたことを、浦沢直樹がホストの「浦沢直樹の漫勉neo(2024年3月18日)」を見たときに納得&解決したのを思い出す。
だから、ゲゲゲの鬼太郎の第一巻(登場人物の水木も)もアメコミタッチ(特にカラー版)。
展示会ではなく記念館だから、生き様などの資料&展示も多く「屁のような人生(要するに全ては屁のようでどこで漂っていても大したことはないのである。)」なんて教訓、そんな境地に辿り着きたい!と思ったほど。
2時間ほど満喫して記念館を出てベンチに座り、電話で話していたら、向こうから「ねずみ男」が、こっちに向かってきて、指で私と自身(ねずみ男)を指して「その電話、代わろうか?」みたいなジェスチャー。
電話が終わり「こんにちは!」と言うと、今度はスマホと自身(ねずみ男)を指さして「写真を撮ろう」的なジェスチャーだったので、撮ったのがコレ。
2025年3月8日土曜日
ついに足立美術館へ。
島根県に前泊。前回は出雲大社に行ったし、石見銀山は遠いし・・・と訪れる際は地域の魅力資源を探すことに余念がなく、国宝の松江城は・・・明日行けるか?となり、色々と調べていると「足立美術館」があるじゃないか!と気づく。
松江駅から電車で25分、これは行かなくてはならない!と出発前に決めていた。
出雲(縁結び)空港から松江駅まで行き、足立美術館の最寄駅は安来駅と分かったが「安来(やすき)」という漢字が読めず「アンライ」と言ってしまい、バスの運転手さんを困らせてスタート!
安来とはドジョウ踊りの安来節で有名な土地柄と後で知った。
安来駅から足立美術館へは無料のシャトルバスが出ていて、この日は悪天候だったのに15人ほどが乗車。約25分揺られて到着した「足立美術館」。
収蔵品は横山大観(1968-1958)と魯山人(1883-1959)の作品で有名。
ちょうど横山大観の絶筆作品「不二(1957)」が半世紀ぶりに公開という機会(これまで個人所蔵だったのを足立美術館が購入した)で、日本画に詳しくないけど、朦朧体を確立した横山大観は知ってるし、魯山人も「おいしんぼ」の海原雄山のモデルとして知ってた(笑)。
と言うように、収蔵作品よりも美術館そのものに興味がある!行ってみたい!というのは珍しい。少ない。
そんな日本庭園は完璧で、まさに作品の一つで、奥の奥に見える滝まで、視野に入る部分は敷地というのだから、金持ちのあるべき姿を足立美術館に見る。
入館料は2300円/人大人と他の美術館と比べると高いけど、収蔵作品の質、日本庭園の質を考えると高くないと思えるのは私だけではないはず。
2025年1月31日金曜日
今後に期待!
到着した羽田空港第1ビル。その5階に1月27日に新規オープンした「ART’ GALLERY(アートダッシュ・ギャラリー)」に行ってみる。
“アンディ・ウォーホルをはじめ、ジェフ・クーンズ、ジャン=ミシェル・バスキア、KAWS、草間彌生、村上隆、奈良美智、田名網敬一などの作品を観れる、買える”という謳い文句だったので、5階へ向かうも、羽田空港をウロウロすることがないので新鮮というか初めてきた。
スタバとかコワーキングスペースがあったけど5階まで目的があって訪れる人は少数だろうな。
奥へと進むとギャラリーが見えてきた。
訪れた日がオープン初日だったので開店祝いの花が並んでいたもののお客さんは0人。
4人の店員さんに「いらっしゃいませ!」と声をかけられて会釈をしながら入店。
店内はうたい文句通り、有名作家の作品が並んでいたけど多くが量産品、一部が限定品の展示で、珍しくはないけど値段は本物に比べたら手頃。
よく見ると一部の作品にはタグが付いていて(おっ!売約済みか!?)と思い、近づいてみたら「Not for Sale」と書かれていて非売品だった・・・。
作品の一部は華やかに魅せる店内ディスプレイ用で、写真中央の田名網敬一のデザインを写した熊人形も非売品だった。
ちなみに写真左上がバスキア、ウォーホル、村上隆。敬愛するキース・ヘリングの作品もあった。
初日だし、まだ全体的に熟してないかな?という感想。
とは言え、アートに気軽に触れられる場所が増えるのはいいこと。今後に期待!
そして、また4人に「ありがとうございました!」と送られる。
2025年1月18日土曜日
角川武蔵野ミュージアムへ。
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| マインクラフトみたい。 |
埼玉県の聖地巡礼をしようとしたものの、点在していて時間的に1箇所しか行けない・・・となり、それならば予定変更で行ってみたかった埼玉県所沢市にある図書館と美術館が合体している「角川武蔵野ミュージアム」へ。
JR武蔵野線の東所沢駅から徒歩10分ほどの「ところざわサクラタウン」敷地内にミュージアムはあり、建築好きにはたまらないだろう不思議な外観&外装がお出迎え。
隈研吾氏設計とのことだけど、個人的にはそのイメージを具現化した大工さんもスゴい。
入場料1,400円(種別:スタンダード)を払うと1階で所蔵されている角川文庫のライトノベル&マンガが読み放題。イスもありゆっくりできるので、1階だけで1-2時間はいける。
そして、4階と5階が本棚劇場と言われる高さ8mの周りに20,000冊が収蔵されているスペースで、ここも読み放題(でも、高所にある本には絶対手が届かない)。
で、本を読んでいたら「プロジェクションマッピングが始まります。」というアナウンス後に本棚劇場は真っ暗になり、“本棚(本の壁)”への投影が始まり、見学に来ていた小学生と一緒に鑑賞。
小学生、本棚に映し出された映像に全て反応。本が飛び出たり問いかけてきたりと趣向も凝らしていて、数分の上映だったけど(本っていいね!)となる。
子ども達が美術館、図書館で過ごすのは大切(≒感性の育み)と思っていて、スペインやイタリアに行った時も子ども達が名画を前に先生らと意見交換していた姿を思い出す。
上映が終了すると明るくなり、再び読書タイム。
でも、読書に集中していたら、またプロジェクションマッピングの案内。
20分おきに上映のようで劇場は真っ暗。
せっかくなので鑑賞2回目(笑)、でも楽しめたり。
あぁ、もう出る時間だ!

















