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2024年12月20日金曜日

献杯で乾杯。

行く道を照らしてくれますように。

「20年って、ものすごい歴史ですよ。」を皮切りに始まった思い出話。
黎明期、自分たちがしているコト(=フィルム・コミッション)は地域から必要とされているのか?撮影に役立っているのか?このやり方、方法で合っているのか?など、暗中模索、五里霧中で手応えが欲しく、ホテルに合宿してオールナイトで学び合ったり。

任意団体では大きな案件は受託できないと分かり、法人化しようと設立に向けて奔走した日々。
事務所も間借りしたり、小さな部屋を借りたりして何とか事務局機能を存続させた日々。
赤字に陥ってしまい、執行部の責任について喧々諤々となり会議が1時間以上もズレ込んだり。

色々と思い出話に花が咲く中で「そもそもさ・・・」となり、フィルム・コミッションに貢献した故人の話になる。

M氏は間違いなく日本にフィルム・コミッションを広めるために尽力した一人で、退任しても連絡をくれ、生前葬的な会を開いた時も招いてくれたり。

H氏は某県庁職員で同世代だったからか気が合い、またH氏の地域は撮影が多かったので色々と相談したり、教えてもらったりした方。

小林さんは「歯に衣着せぬ」人でズバズバな発言で有名だったけど、私には「あの撮影はすごかった。羨ましいよ!」など兄貴的な存在な方。「いやぁ、風邪ひいちゃってね・・・。」が最後に交わした言葉。もう12年前ですか。

「(故人の)みんな、今のJFCを喜んでくれてるはずだよ」の言葉にジ〜ンときて「そうであったら嬉しいです。」

多くの人が携わり、また携わっていただき今がある日本のフィルム・コミッションに乾杯(献杯)。

2024年11月27日水曜日

機中で振り返り。


伊丹空港を飛び立つ頃は既に真っ暗で、眼下には人の営みである灯がキラキラ。
大都市(大阪府は884万人)の灯に(愛媛県の夜はこんなに明るくない!)と比較したり(愛媛県は133万人)。

2日間お会いした方との交換した名刺を見直す。すると、多くの人が名刺を2枚渡してくれていたことが分かり(もしかしたら複数持っている方が、人生において良くも悪くも相乗効果があっていいのかな?)と思ったり。実際に私もココ大とジャパンFCだし。

(あれ?この方の名刺は一枚だったな・・・。)と思った方の名刺裏を見たら、4つの組織名が書いてありました(3つ以上の所属なら一枚名刺で表に名前、裏に複数明記がいいという好例)。

もう一踏ん張りした方がいいのかな?と思わせた「Community College Backstage 2024」。

と言うのも「(物理的な)場所」が興せる可能性は想像以上で、4年間店を構えた「愛顔の食卓」も立ち寄れる場所があったからこそ、人が集い、愛顔の食卓で行った授業はどれも場所があったからできた内容。
店を構えたことで、大変なコトも多々ありましたが・・・。

店は結局、開店資金として借りた2,000万円の返済計画がうまくいかず
、その後3年間かけて2,100万円を完済したのは笑い話。だから、仮に検討しても「仕入れて売る業態」ではないな。

今は反動なのか、事務所も持たずリスクもなく気ままにしてるけど、あんな、こんなで妄想してたら楽しくなって、松山空港までの50分のフライトが(えっ!もう着陸?)と、5分ほどに感じた件。
53歳は大人しく、静かになるには早すぎるお年頃なのか?

2024年11月26日火曜日

最大のモヤモヤ。


他の市民大学とココ大で明確に違うと思った点は、市民大学の捉え方?いや、捉え方は同じ(≒学び合いの精神で相互理解を育み、地域を豊かにしよう等)かな?向き合い方?

違うのはNPO法人という性質上、地域の課題を解決・改善することを使命にしている点かな?
これは法人格である以上、定款に記さないといけないマニュフェスト。

でも、NPO法人ではなく任意団体なら意識しなくてもいい。身の丈と言うか、手の届く範囲で展開と言う感じ。組織などの仕組み、事務局などの体制も整えなくてもいい。

NPO法人なら定款(方向性)があり、事業(方向性を実現する手段)があり、そのための仕組み(総会など)や体制(理事会など)があり、ヒトモノカネなどの資源を調達して毎年決算をして、効果や成果を報告しなければならない。

ココ大設立時に「NPOで喰っていく!」と宣言したこともあり、稼げるNPOを目指していたけど、(ひとまず)喰えるようになったから、これは宣言終了。

最大のモヤモヤは、(これでいいんだよね?)と言うモヤモヤ(自問自答)。
市民大学は、許可や申請など不要だから始めやすく辞めやすい。
大義がなくてもいい。興味関心のある人たちが集まればいい。自分たちの手の届く範囲で無理はしない(ストレスを抱えない)・・・など、それぞれの市民大学の方針などを聞いて、(へぇ〜)が率直な感想。

ココ大は生業にしたかったから、社会的信用も得るために法人格の承認も受けたし、大義も掲げたし、興味関心のない人にも訴求してるし、身の丈に合わないコトも背伸びもしたし、規模の拡大拡充もした。

その土地(地域)に馴染んでいる、溶け込んでいる、受け入れてもらっているなら、どんな形でも意義はあるよね?なんだけどモヤモヤ。

気になったこと3つ。

ソトコト編集長指出さんを迎えて

<分断について>
「比較」がダークサイドに堕ちると分断なのか?他者との価値観や思想のほか、現状などの違いをを容認・許容できず、優位に立とうとする意識、言葉や行動。
分断が起きると修復関係は難しく、争いに発展したり・・・と想像してたら、「そもそも、分断してると気づいている人と、分断していることさえ気づいていない人がいる状態が既に分断」と、ソトコト編集長の指摘さん。

<コミュニティ>
「コミュニティという言葉に違和感」があるという神戸モトマチ大学の村上さん。
気にしたことがなかったけど、言われてみれば「括り、グループ」のような意味合いもあり、コミュニティの内と外との境界線があるともイメージしたけど、コミュニティを「つながり」と解釈すると、括りなどは感じにくいので、自分の中では「つながり」と理解しようとなる。

<どう伝えるか?>
「我々だけ(この機会だけ)が気づく、学ぶだけではダメで、今回の学びをどう、地域で実践するか?が大事と思うんです。」と言った背景は、市民大学だし地域で暮らしているから。
「いい話を聞いた。」で終わらせないためにも、地元に戻り学んだコトを取り組みに反映させることが大事とも添える。

<おカネ>
素敵な事例をたくさん聞いたけれども、マネタイズ(収益方法、資金調達)に関してはなかった今回。
テーマではなかったからだけど、10年以上続けている市民大学も多かったことから、何をするにもリソース(ヒトモノカネ等)は必要と分かっていると思われ、気になってしまった。

2024年11月25日月曜日

リード・ザ・セルフ。


「私も“リーダーシップの旅”がバイブルです!」と、帰りがけに声をかけてくれた女性参加者。
「リード・ザ・セルフって響きますよね。帰ったらもう一度、読み返します!」「私も今回、持ってくるに際して読み直して、改めてバイブルと思いました。」と、2-3分の立ち話で挨拶もそこそこに終えてしまい、名刺交換をするのを忘れてしまった。誰だったのかな?

ちなみにリーダーシップの旅は「リード・ザ・セルフ」を起点とし、「リード・ザ・ピープル」へ進み、「リード・ザ・ソサエティ」と続く。
リーダーシップへの矜持はこの本で学んだ。どうでもいい話だけど、この本には「スター・ウォーズ」「スパイダーマン」などの映画を例にした“くだり”がある。

他の10大学からは、地元のローカル誌を並べたり、20年以上前の本を並べたり、著名人の本を並べたり、HowTo本を並べたり、小説を並べたり、理論書を並べたり、自分の著書を並べたりと、持ってきた人の個性が出て面白かった。「好きな映画」とも似てる。

今となっては遅いけど「ジェダイの哲学:フォースの導きで運命を全うせよ(ジャン=クー・ヤーガ)」で笑いをとっても良かったかも。

サブタイトルの「見えないものを見る」とは「見ようとする努力をする」と同じ意味で、暗中模索の五里霧中、不明瞭で不確実な社会だから闇雲になったり、目の前にしか注意がいかないけど、だからこそ他人任せにしないリード・ザ・セルフなんだと本の解釈。

リーダーシップとは生き様の問題である。つまり、自分はどんな人生を送るのか?と同義であるとp286ページ。
いちいち、響きますな。

2024年11月24日日曜日

副業ではなく複業。


第10回目となる「Community College Backstage 2024」に集まったのは、FURANO BETA大学、柏まちなかカレッジ、こすぎの大学、京都カラスマ大学、奈良ひとまち大学、交野おりひめ大学、京橋クリエイティブ大学、2畳大学、みんなの尼崎大学、神戸モトマチ大学、いよココロザシ大学の計11の市民大学(コミュニティカレッジ)。

実は第1回目の2015年にもお招きいただき、あれ以来だから10年ぶり!
10年前は25の市民大学が集まったのか・・・。
でも、CCC(
Community College Consortium)を見ると99校が全国各地で頑張っているよう。

坂口先生(明治学院大学)の講演を終えて懇親会。
会場は「open air」というクラフトビールを提供してる店で、このopen airを醸造してるのは神戸モトマチ大学の村上さん。
open airは大人気とのこと。

乾杯のあとは、多くの市民大学が10年以上続けていることもあり「この10年間どうでした?」となる。

ある市民大学は規模を縮小して細々としたり、またある市民大学は「内容は変わらないけど歳だけ重ねた」と笑いをとれば、ココ大は「生業にしてるから飯が喰えるよう凸凹ありました。」となる。

集まった全ての市民大学の方々は、
メガネ屋、カフェ、議員、工務店、公務員、キャリアコンサルタント、ライター、クラフト醸造などの複業者で、私もフィルム・コミッショナー。
副業ではなく複業で、職が相乗効果を生んでた
そう言う意味で、市民大学って地域との相性は良いと思う。

フィルム・コミッションとは全く違う、
コミュニティカレッジの集い。

神戸へ生涯学習を学びに出稽古。


「ヨーロッパは人が集まり、そこから学びへと繋がっているのに対して、日本は仕組みを先に確立して、そこへ学ぶ人を集める。」と、生涯学習などが専門の坂口緑先生(明治学院大学)。

どちらが良い悪いではなく、風土や性質などによって様々だけど、ヨーロッパと日本に共通項を見つけようとすると「場」があり、場の大切さを強調されてた。

その中で、デンマークにある「ABSALON(アブサロン)」の紹介が面白かった!
閉鎖される協会をFlying Tiger Copenhagenの創業者が買取り、地域の開かれた民設民営の公民館として2015年に開設。


すると、訪れたい人、何かしたい人、手伝いたい人、理由もなく立ち寄る人などが集まり、コミュニティが形成され、毎週60種以上のイベントが行われて、老若男女が交流しているとのこと。
そして目玉は「共同夕食(デンマーク語でfællesspisning)」という、いわゆる「ロングテーブル」な食事で隣同士が見知らぬ同士でも一期一会で対話するというもの。
食事はシンプルな大皿料理で、盛る&分ける、話しかける所からコミュニケーションが始まる。

日本の公民館は官設官営が多いから、ABSALONのような取り組みは難しいから、民設民営だけど、すると維持費は?と直ぐに思ってしまうけど、民設民営だから有償だけどサービス料は安く設定され、観光客も訪れるし、行政や企業からの支援もあったりと循環してるとのこと。

「教育は、児童期、青年期で停止するものではない。 それは、人間が生きている限りつづけられるべきである。」-ポール・ラングラン(教育思想家/生涯学習の考え方の原点を示した人)-

2024年11月11日月曜日

2024年最後の授業は。


2024年を振り返るに
は早いけど、ココ大の授業は12月7日(土)10:30からIYO夢みらい館/調理研修室で行う「缶つま本でつくるツマミ」授業が最後。

この授業は703回目の授業。2024年は700回目という節目を迎えた年で、これまで授業を企画してくれた授業コーディネーターの分も振り返ると感慨深い。
2011年6月4日に第一回目の授業をしてから13年、コツコツと授業を重ねてきた結果&通過点。

700の授業ということは、700の企画が成立したわけで「この絶妙な“学びと遊び”のバランスがたまらんですね。」は新聞記者さんのコメント。

上手に言語化できないけど、サジ加減は経験値としか言いようがない。授業で全てが学べることはなく、授業が終わってから本当の学び(≒深く知り、広く知り、考えること)が始まると思ってる。

さて、「缶つま本でつくるツマミ」授業はパパイズム鈴木雅也さんを市民先生としてお招きしていて、鈴木さんはココ大付属学園でもお世話になってるプロの料理人。

前回は参加者が持ち寄った缶詰(イワシ缶、ツナ缶、サバ缶、馬肉缶、鯨缶、帆立缶、スパム缶、コーンビーフ、焼き鳥缶、鮭缶、豆缶、オリーブ、パイナップル、コーン、シンガポールの缶詰など)で14品ができあがり、その過程はIYO夢みらい館の図書館にある缶詰のアレンジ本や鈴木さんのアドバイス。

乗せたり、和えたり、混ぜたり、挟んだり、そのままでも美味しい缶詰だから手間などを省くことで「時短料理、キャンプ飯、災害時食」にも応用できるからオススメ!

ただいま、参加者の募集中!

2024年10月25日金曜日

気づきを与えられる。


ココ大のお問い合わせメールには、毎日数件が届くのだけど、「授業などの問合せ」「撮影などの問合せ」「講師などの問合せ」「営業/DM」が多い。

で、時々届くのが「その他問合せ」。
今回は、某大企業からココ大について取材したいとのことで(なんで?どうして?)となるも、“そこ”は深く考えず、興味関心を持ってもらったことに感謝して、オンライン取材を受ける。

てっきり取材は大企業の方とライターとの2対1と思ったら先方は画面上に6名も並び恐縮、ココ大からは私一人。
見ず知らずの方にココ大について話すと、自分自身の振り返りにもなって良かったという件。

やはり、「コロナ前とコロナ後」では大きく変わり、授業形態などが変わったことを“言語化”できたのは収穫だった。現在のココ大はコラボ授業しかしていない。

現状(≒成果)だけを話すと、“それっぽく”受け止められるけど、当人にはそんな意識は全くなく、2011年の開校以来、多くの人に興味関心をもって参加や理解、協力をいただいていて、700回を超えた授業や2200人の市民学生は結果であって発信する際の話題の一つ。

「変換という言葉を使われていたことが印象的でした。」とは先方の一人。
ココ大の授業は市民先生が教えたいことではなく、市民学生が知りたいことを教えるのが基本なので、そこでは変換が求められていて、市民大学でなくとも事業にとってはプロダクトアウト的な発想なのか?マーケットイン的な発想なのか?ということ。

久しぶりに振り返ることができたけど、やはりフィルム・コミッションあってのココ大だとも再認識。

そこへ、新たな「その他問合せ」が届き、今度は「10年ぶりですね!」という内容!

2024年9月24日火曜日

受講者228名。


2年目の愛媛県職員を対象にした計5回の「NPO・ボランティア講座」が終了。
受講者数は計228人。

228人には、県職員になった友人がいたり、友人のご子息がいたり、学生時代から知っている方、ココ大に市民学生で参加している方など知り合いも多く、県庁職員の多様性というかバラエティ豊かな才能が県政に参画となって「頑張ってね!」とエールを送る。

特記事項は、私が預かる講座なので「楽しく学ぶ」がモットー!
から、事例では「フィルム・コミッション」と「ココ大」について紹介すると・・・。

  • NPO(法人)の定義からフィルム・コミッションの話まで非常に興味深い話ばかりでした。
  • 愛媛県内にNPO法人が700以上もある事に驚きました。
  • ロケハンや撮影を通して地域を知るに繋がるのにはかなり興味が湧きました。
  • ココ大とロケハンを同時に行う発想がすごいと思いました。
  • フィルム・コミッションの話は特に面白かった。
  • 映画の撮影が地域活性化に多方面で良い影響を与えていることに驚いた。
  • 普段から想像力を持ち、日常の景色を物語の舞台にしていくのがすごい。
  • 多くの県民が愛媛の魅力に気づいていないコトが大きな課題と感じた。
  • 現状を課題と捉えてしまいがちなので、訓練をして意識を変えていきたい。
  • 「課題」の捉え方についての話がとても印象に残りました。
  • 愛媛がロケ地になっている作品がこんなにも多いと知らなかった。
  • NPOの方はギリギリの生活と思っていたが、想像と違っていて驚いた。

など、色々な感想や意見が寄せられる。
ちなみに、
感想や意見は自由記述なので、別に何も書かなくてもOK。
なのに46%(104名/228人中)が長文で寄せてくれて(響いて良かった!)となる。

彼らが現状に憂いていることも分かり、改めて「頑張ってね!きっとまた会うでしょう!」とエールを送って全5回の講座終了!

2024年9月3日火曜日

お金大事。


生々しい話。今夏のココ大付属学園で色々とお世話になった事柄などの経費、他事業でも区切りがついた事業の精算。事業への先払い、給料などで400万円ほどを今週中に支払う。
なかなかの金額で大きな塊。高級車一台分ほどか(免許もってないけど)

借金の返済中だったら、頭を抱えて“つなぎ融資”も考えたかもしれない。
だけど借金(2000万円)は既に完済、借金に充てていた額は繰越金にも充てられて、400万円程度なら支払えるようになったのは苦節13年、成長した証か。

お金大事。公益活動をしてるからって、我慢や窮屈を強いるのは意味不明だし無意味。

エドワード・デシは、取組のモチベーションの動機づけには三要素「自立性(自分が選択するコト)」「有能さ(点数など数字や数値で挑戦を図るコト)」「関係性(互いに支え合い頼り頼られるコト)」があると言っている=自己決定理論。

お金は数えられるし、比較できるし、客観的に測れる一つの指標。全てではないけど、お金があることで「できるコト(選択肢)」は増える。
先日も、そのコトを痛感したばかり。

愛媛県の最低賃金は、令和5年10月6日から897円以上/時だったけど、令和6年早ければ10月から956円(59円引上げ)になるとのこと。愛媛県初となる900円台へ突入。

と、言うことは、愛媛県内多くの所で1,000円/時という賃金も見かけるようになるのか。
働く人にも経営者にとってもお金、とても大事。

2024年8月24日土曜日

悩ませる。


2年ぶりの愛媛県研修所!これまで新規採用職員を対象にしていたけど今年度から2年目職員の研修に変更。

2年目研修だから既に一年間、公務員として愛媛県の実情を学んだ&実感している彼ら。
そんな彼らに「NPO・ボランティア講座」をしたのだけど、課題について学び、理解してくれたのは良かったけど、2年目の彼らが「最も興味関心の高い愛媛県の課題キーワード」として一つだけ選んだのは・・・。

  • 孤独/孤立
  • 空き家/廃屋
  • 限界集落/住民減少
  • 恋愛/結婚
  • 出産/子育て
  • やりがい/生きがい
  • マイノリティ理解/多様性理解
  • 働き方/ワークライフバランス
  • 賃金/収入
  • 自己実現/自己肯定感
  • 被災者支援/避難環境
  • 地球温暖化/環境破壊
  • 紛争/テロ
  • 伝統/文化
  • 病気/リハビリ
  • 老後/人生100年時代
  • 無関心
  • その他
と、予め用意した選択肢の計18種類が偏ることなく、満遍なく挙げられていた・・・。

勝手なイメージでは、18種類もあるから選ぶのに迷い、最後は2、3種類
のキーワードに集中すると思っていたのに、全ての選択肢が満遍なく選んでいて(愛媛県の課題は多様化していて、想像以上にヤバいかもしれない・・・)と深刻に受け止めてしまった。
と、言うのも選択した課題キーワードを改善/解決するリソースは潤沢にあるのだろうか・・・と。

まだ200名ほどの2年目職員への研修は残っているから、最終的には「特に課題と感じていることのBEST3」が浮かび上がると思うけど、最後まで【選択できる全てが課題】となってしまったら、この先の愛媛県は危ういかも・・・となる。

2024年7月26日金曜日

1,111,111回目。


学長日記のアクセス数が100万回を超えたと書いたのが2023年7月24日。
その一年後に1,111,111回のゾロ目を超える。毎日300回以上の閲覧があった計算。

ココ大を設立して認知度を高めようと考えるも資金がなく、無料で始められるPR手段としてブログに着目し、書く練習にもなるからと、2011年から書き始めて今回で6511回目。
ハッシュタグもSEO対策など、一切してなく、単に自分の内省と言うか思った感じたことを綴ってるだけで、(時々誤解されるけど)報酬もスポンサーもなにもない。

しかし「学長日記を読んでから一日が始まります。」「考えたい時に日記を読んでます。」「隙間時間に読んでます。」など、時々感想が寄せられるのが、嬉しかった恥ずかしかったり。
読者には貴重な時間を割いてくださり大感謝。と、言っても本人は何の忖度もなく好き放題に書いてるだけです。

ただ、好き放題に書いていても、自分では想像もしなかったコトに結びついているのは事実で、コラムやエッセイ、提言などの寄稿を依頼されたり、新聞への依頼、ラジオ構成の素材になったり。「継続は力なり」とは本当。

「学長日記って壁打ちのように読んでます。」と感想を言われたのは先日。(あぁ、そんな風に捉えている人もいるんだ)と気づく。

ちなみに、一つだけ心がけているのは、一過性の時事に参加しないようにしていること。
「Eテレ」のような我が道を行く的な内容を目指して次は1,234,567回。

2024年6月16日日曜日

成功を左右するものは何か?


11年前の2013年、NPO法人えひめリソースセンター(解散)の理事長として奮闘してた頃、TEDも盛り上がっていて、アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」を見て、感銘を受けた記憶。

成功を左右するものは何か?そんなものがあるんだったら知りたい!という内容で、聞くと知性でもなく、見た目でも身体的特徴でもIQでもないと説き(なんじゃい!それ!)とツッコミを入れたくなったものの【グリッド(やりぬく力)】が大事と力説していて、
グリッドには超長期的な目標へ情熱と忍耐力、スタミナを持ち続け、マラソンのように長く永く自分にこだわり抜くことが必要と続ける。

だけど、その「
グリッド(やりぬく力)」は、子供のうちからどう育めるのか?には言明せずにいて、10年以上が経つ。

ひょんなコトで「成功のカギは、やりぬく力」のTEDを見直して、グリッドの育みには、“小さな成功体験(山)”と
“小さな失敗体験(谷)”の両方が必要で、鉄球が上がっては下るを繰り返すことで推進力を得て進むイメージか!と、分かれば当然なことに合点する
小さな成功体験で新たな意欲が沸くし、小さな失敗体験は次こそ!という意欲を沸かせる。

そんな意識、無意識で
目標はあってもゴールが分からないまま10年以上続く色々(FC、ココ大、学長日記など)。

ただ、やりぬく(≒やり続ける)ことで、当初に自分が想像していたイメージから想像もしなかった所に辿り着いてるのは事実。

大人から見せないと実践しないと子ども達は信用しないよねと・・・。

2024年6月15日土曜日

ココロ、踊らせないとね!


公益財団法人「えひめ西条つながり基金」の評議員になって初めての会合。
昨年度の事業報告を聞いて、先ずは四国初のコミュニティ財団が設立されたコトが重要(なぜなら、ココから始まるから)と改めて思う。

でもこの財団について知ってる人は何人いるだろう?さらに、この財団が支援している公益活動(団体)を知っている人は何人いるだろう?と、知らない自分を棚にあげて思ったり。

こういう財団のことを「中間支援組織」とも言うけど、この組織/取組を必要とする人は多いはず。だけど今は少ない。これは偏に情報発信力が弱いから。
取り組み内容を知れば、なければならない組織/取組と分かるけど、未だ設立2年と言うこともあり・・・。

そして、いくら話題性や貢献度が高くても、日が経つにつれ、聞き慣れてしまうとフツー(≒当然)のように思われてしまう悲しさ、決してフツーじゃない。
イチロー選手や大谷選手の偉業が野球史に残るほど超スゴイのに、いつしか打って当たり前、活躍して当たり前と思うのと同じ構造。

じゃあ、情報発信さえすれば理解や認知は広がるのか?は必ずしもそうでなく、共感者や協力者によって拡散されて少しずつ輪が広がる感じ。

この時、共感者や協力者はアウトプット(したコト)ではなく、アウトカム(アウトプットによって創出された価値/コト)に共感するから、情報発信の肝はアウトカムを分かりやすく言語化できるか否かにかかってる。
財団のコピーのようにココロ、踊らせないとね!

2024年6月13日木曜日

経営はRPG。


課せられたミッションは4つ。郵便局での用事、銀行での振込など、社会保険事務所での手続き、法務局での手続き。

その為に書類などを準備、昨日は朝から日差しが強く、気温も暑く、誰にも会わないはず!と、Tシャツ&短パン&サングラスの装いで出発。予めルートを決めていたので最初は郵便局での用事を済ませ、そのまま銀行へGO。

預かっていた書類のどれが必要or不必要なのか分からなかったので丸ごと持ち込み、行員さんに対応していただきクリア。

その後、しばらく歩いてふと「年金事務所に行ってください。と言うタスクだったけど社会保険事務所じゃないの?」と気づく。恐る恐る年金事務所の人に書類を見せて「ここで大丈夫ですか?」と尋ねると「2階ですのでどうぞ!」と教えていただき、2階が社会保険事務所と知る。
職員さんに書類を渡すと奥に下がってしまい、待つコト数分。「お預かりします。」でクリア!

最後は法務局に行って書類を提出して最後のミッションもクリア!
普段からされてる方にとっては何ともないコトかもしれなけいけど、知らないコト&慣れぬコトは毎度ヒヤヒヤする。経営って大変と言うか、周りに支えてもらってる。

ほんと、訪れる先々でミッションをクリアするのは自分がRPGの主人公になったみたい。
信号待ちしてたら目の前が電器屋で、涼みがてら一升の炊飯器を見て買い物してホーム。
10,000歩は歩いたと思ったら5,000歩超しか歩いてなく、ここはクリアならず。

2024年6月11日火曜日

女子力高めで。


飲食店を知らない(≒一人で食べに出歩かない)から、松本理事が今回選んでくれたのは「CIRCUS CAFE&DINING」と言うお店。
お店に入ると、アメリカンダイナーをモダンにしたような空間が広がっていて、パッ!と目に入ってきたのは女性客の多さ。

んっ!この感覚は昨年も味わったぞ!と、思い返すと昨年は「ゴルトセカンド」という店で、女性客で盛り上がってたと書いてた。

飲食店の倒産ニュースが多く流れる中で、コロナ禍に開店し、この盛況なんだから経営手腕と言うかセンスと言うか経営者次第なんだろうな・・・となる。松本さんの人脈はすごい。

「これまで潰れた会社を見てきた中で共通点が一つあるんですよ。」と、職人気質な税理士の柳井理事。
「ナニナニ?」「他責の経営者です。倒産の理由を社会や周りのせいにするんです。」「ほっー!」「大変な時でも、乗り切る経営者はいるわけで、倒産するにはやっぱり何かが足りなかったんですよ。」と、お金のプロから言われると納得せざるを得ない。

「ココ大は乗り切りましたよ。」「劇的に改善しましたよね。」と松本理事、柳井理事からのお褒めの言葉。
と、言われても実感がないのだけど、それぞれ(コンサルタント、税理士)の立場から見るとそう見えるのだから、そうなのだろう。

アドバイスをいただき2時間、最後は「スイーツ食べません?」となり、私はプリンアラモード。
「女子力(≒かわいい)高いですね。」となる。「こんな時しか、オジさんが食べるチャンスないでしょう!」と、経営コンサルティングは終了。

2024年6月4日火曜日

本日はココ大の開校記念日。


本日、6月4日はいよココロザシ大学の開校記念日。
2011年6月4日に城山公園で100名を超える人たちに開校を祝っていただき、震えてしまったのを思い出す。
今でこそ、平気に「いよココロザシ大学の泉谷です。」と言っても恥ずかしくも何ともないけど、当時は実績もなく不慣れなせいもあって、訝しげにされたけど(いや、今も同じかも)、あれから13回目、14年目に入りました。

あぁ、去年も振り返ってる。

中小企業白書などを見ると、一般的に起業から一年後の生存率は95.3%、3年後の生存率は88.1%、5年後の生存率は81.7%、そして10年後になると72%と言われ、ベンチャー企業の場合は10年後の存続率は6.3%(ホントかいな!?)とのことで、14年目のNPO法人の場合は、どれくらい?という感じ。

ちなみに愛媛県内ではこれまで700のNPO法人が設立(申請)されたが既に177法人(約25%)が解散。

事業を存続させるためには事業モデルを時代に合わせて柔軟に合わせる必要があり、求められているのは「最強なビジネルモデルではなく、最適なビジネスモデル」という感じ。
ココ大も変化(特にコロナ禍)に合わせて右往左往しながら今に至っているは本当の話。

今年は良くても来年は誰にも分からない。そんな中でも一つだけ明確なのは、2000人を超える市民学生と300人を超える市民先生、そして県内外で活動を見守ってくれている人たちがいること。
授業も700回が目前。また一年後、報告できるよう楽しむ!

2024年5月27日月曜日

金はない(今も)。


「NPO(≒公益活動)で飯を喰う!」と言うと必ず言われる4選。

(1)「“あなた”だからでしょ?」的な発言
この発言には資質、能力があったんでしょ?的な解釈ができるけど、激しくNO!
なぜなら市民大学を作る予定はなかったから、先行きを考える余裕もなかったし、お金もノウハウも人脈も予習もナシ、参考にできる事例も県内になかった。色々探して愛知サマーセミナーやシブヤ大学を参考にした。
個人の資質、能力≠飯を喰うは直接繋がらない。

(2)「最初(ファーストペンギン)だからでしょ?」的な発言
この背景には「ファーストペンギン≒総取り≒儲け」という「最初の人だから」的なイメージがあるのかもしれないけど、ファーストペンギン≠飯を喰えるは保証されてない。飯が喰ない方が多いかも。
ファーストペンギンなんて意識は皆無で、日々の目まぐるしさに必死だったし(今もだけど)

(3)「NPOだからでしょ?」的な発言
NPOだからと言って事業が特別なことは何一つなく、民間企業と全く同じ。
色々とやってみて(イケる!イケない!)の判断を繰り返す中で、適正と言うか(量と質、働き方などの)バランスが整いつつあるのが今かなと(思いたい)。だからNPOだから・・・は当てはまらない。

(4)「お金があったからでしょ?」的な発言
貯金ゼロ、幼児3人の子育て中、無職でよくぞ先が見通せないまま始めたと思う。
「お金は先か?後か?」の話になるけど、お金は本当にゼロ(妻に聞いてもらってもいい)。

だけど、お金以外は多かった。時間はあったし共感者も多かったしボランティアも多かった。時にお金以上の価値を感じたのは事実。

飯を喰う≒稼ぐことは目的ではなく、最初の通過点に過ぎない。

2024年5月23日木曜日

NPOでも飯は喰える。


NPO法人いよココロザシ大学の第14回総会が終了。計9事業を実行して収支はトントン。
「NPOって稼いではいけないんでしょ?」と、よく言われるけど“稼ぐ”という言葉の意味合いがNPO法人と民間企業では違うから同じ尺度では測れない。

NPO法人には出資も内部留保も余剰金などの言葉もないから(決してお金を軽視してるわけではない)、もっぱら稼ぐとは“給料”を指標にしたい。
NPOでも飯は喰えると立証できた。

借り入れていたお金(2,000万円)の支払いを足掛け7年続け、昨年度で終わったことで、収入額は横ばいだけど、支出が劇的に軽減したから「身軽になりましたね。」と税理士理事。

ほんと、これで金銭面では誰にも迷惑をかけることがなくなった、ストレスフリーバンザイ!
そして、仕事も自分で責任を持てる範囲(≒品質重視)にシフトできたので、相手の納得感というか手応えが強くなった(自分もだけど)。

一時期は数千万円単位で事業を行い、授業員も複数人雇用し、自ら新規事業を何本も立て、周りを大いに巻き込み、ガンガン遂行してたけど、今ではすっかり鳴りを潜める。

“そこじゃない”感なのは、色々と経験し過ぎた反動なのか、単なる疲れかもしれない。
自分の手の届く範囲で全てに目配り気配り手配りができる事業がしたくなった。
バンドで例えるならソロ活動に似てるかも。
事業も暮らしもシンプルを目指して15期目開始。