日記を検索

ラベル フィルムコミッション の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル フィルムコミッション の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年8月9日土曜日

一年は早い。


一年が経つのは早い・・・という話。
一年前の8月8日は、愛南町をメインロケ地とした連続ドラマ「笑うマトリョーシカ」の撮影が続いていて、えひめFCも早朝から撮影現場へ向かう。

「笑うマトリョーシカ」は、5月から実景撮影が始まっていて、7月には東京撮影も見学させていただき、愛南町撮影は大詰めだった撮影。

とにかく暑かった(とても良い天気だった)のを覚えていて、撮影現場で冷えた「みかん蛇口」を用意してPRに励んだり。撮影隊はみかんジュース蛇口と記念撮影を撮ってた。

昼飯は撮影現場周辺に飲食店がなく、地元のおばさま達が郷土料理を振舞ってもくれて、キャスト、監督、プロデューサーらに「美味しい!」と感激してた。

最終回の総合視聴率は12%と言われていて、個人的には総理大臣まで上り詰めた清家(主人公)のその後を知りたい!続編希望!愛媛撮影希望!

一年前の8月8日と言えば、午後4時過ぎに起きた「南海トラフ地震関係」と報道された日向灘地震。
ココ大付属学園に戻り、間もない時に揺れて、その場にいた子ども、保護者にとっさに指示した思い出。
災害と言うのは本当に突然やってくると心に刻んだ日。

それから2月14日に公開だった「トリリオンゲーム」のPR。
それからドキュメンタリー映画の打ち合わせ&撮影。
それから新作映画の打ち合わせと撮影。
それから「私を喰べたいひとでなし」のPR。
それから「インビジブルハーフ」の応援。
その他、バラエティなどの撮影支援もあり、気づけば秋、冬、春と流れて、先日は24時間テレビの撮影支援も終えて今。

一年は早い。

2025年8月1日金曜日

サヨナラ三角また来て四角。

ラ・セーラでの撮影風景

今日から8月、あっという間だった7月。
1ヶ月前はブリスベンへの出発日だったのか!?
帰国後は猛烈なスピードでモノゴトが進んでいった。
書けていない出来事もたくさんあったのが悔やまれる・・・。

そんな7月で、えひめフィルム・コミッションのパートナーだった須賀サンとお別れ。
彼女とは2022年4月からペアを組み、最初は“おっかなビックリ”で不安げな表情だったけれど、「こんな所で裏切り飯」で撮影現場デビュー。
ラ・セーラに急遽、エキストラとしても出演する。

それから「グレースの履歴」では早朝、夜間の撮影現場、「笑うマトリョーシカ」では愛南町での撮影現場、「トリリオンゲーム」ではPR交渉などを担当し、最後は先日撮影した劇場映画。
思い起こせば、アメリカからのドキュメンタリー作品アニメ作品もあったり、色々な作品を支援した間柄。

公務員がフィルム・コミッションを担当すると、どうしても“はみ出してしまう”部分があり、その部分を、得と考えるか?損と考えるか?は個人の自由。
だけど、非日常を楽しんでくれたと思いたい。

最後は、えひめFCの将来像まで描いてくれて「国際映画祭へ行こう!」と盛り上がったり。
その妄想は実現できなかったけど、彼女自身がそこまで盛り上がってくれた(自分ごと化してくれた)のが嬉しい。

あぁ、これで一体、パートナーと何度組み、何度解散しただろうか?10回以上かな。
そして、次のパートナーは我が子より年下!なんだか、こっちの方が気を遣ってしまう(苦)

実は現在、えひめフィルム・コミッションは大わらわ。
これまでの歴代担当者が築いてくれた実績をさらに発展させようと、サヨナラ三角また来て四角。

2025年7月15日火曜日

今回もアドリブ多めで。


お伽座の大亀昌子さん(写真真ん中)が「おこり地蔵」という昔語りをしてくれる。
そして2025年は戦後80年と知る。「これは戦争じゃない」と正当化する人ほど、戦争当事者。

記憶が正しければ有史以降、戦争が起きている期間の方が戦争がない期間よりも長いと教えてもらったような・・・。

「おこり地蔵」は80年が経ち、風化して顔立ちが「怒っているようにも笑っているようにも見えるとは、考えさせられます。」と、コメントを残してひめゴジは終了。

そんなコメントから遡ること50分前。
今回のテーマは「夏に観たい愛媛ゆかりの映画」と題して喋る。
「夏に観たい=夏は暑い=涼みたい=ホラー映画」という流れで「死国」を最初に紹介。
ホラーは苦手だけど、なんとなく世界は(第○次)ホラーブームな感じがしている。

「日本のホラー(Jホラー)の特徴は何でしょう?」とパーソナリティの岸本さん。
「Jホラーの怖さは、呪い、祟りなどの精神的に訴える捉えところがない、後味の悪い気味悪さじゃないでしょうか?」と答える。
スプラッター、残虐性とかはイマイチ日本の怖さにフィットしないのか?

涼しくなるのはホラーだけじゃない!と「ウォーターボーイズ」も紹介して、いかにアルタミラプクチャーズの企画力がスゴいかを紹介。
でも、知らない人が多かったな・・・。

そして、「がんばっていきまっしょい」も紹介。
小説→映画→ドラマ→アニメーションと時代に合わせて作品化されてきた稀有な物語で、これは「普遍的だから!」と紹介。

ココまで快調に飛ばして話が弾んでしまったので4本目の紹介!ということで、「水つながり」で「離婚しようよ」を紹介。
なんで?と思われるかもしれないので書くと、主人公の大志(松坂桃李)は雨男で登場する度に雨が降るから・・・。

でも、「(繋がりとして)ギリ大丈夫ですかね?」と自分で紹介して放送中に大笑いしてしまった私。今回もアドリブ多めでしゃべらせていただいた!

2025年7月2日水曜日

どうして撮影を受け入れてくれるのか?


大丸百貨店のオープンは10時。
「オープン前に大丸百貨店で撮影されたロケ地をご案内いただきます。」とマリさん。

(いいね!オープン前の百貨店に入れるんだ!)と嬉しい我々。
従業員入り口前で待っていてくださった大丸百貨店担当者から腕章を預かり館内へ。
と、言っても平日の開館前、出勤する従業員、関係者、業者などと一緒に館内へ。

オープン前だから、準備に慌ただしい中、担当者さん+マリさんが「僕の彼女はサイボーグ」などのロケ地を紹介してくれる中で、いつもの質問を大丸担当者に投げる。

「どうして、手間も労力も“わざわざ”必要になる撮影を受け入れてくれるのですか?」
すると「大丸神戸店が掲げるポリシー(≒地域の一員として、お客様と共に歩む)に沿っているから」という主旨の返答をしてくれて(これまで各地で同じ内容を尋ねてきたけれど、業種や職種は異なれど、皆さん同じ返答だ・・・)と気づく。

別場所。大正時代に建てられたモダンなビルでも、この建物の価値を広められるなら・・・的な内容をマリさんから聞いたし、「アウトレイジ」でヤクザ事務所として使われた部屋(建物)のオーナーは「撮影を面白がってくれて残してくれている。」とのこと。
でも、撮影当時の雰囲気を壊さず(弾痕跡とか)残しているから、その部屋からはお金が生まれない。

「(街/地域の)価値を高めていると思う。」とマリさん。
それは決して貨幣価値だけでなく、エピソードなどの付加価値という非貨幣価値でもある。
でも、非貨幣価値が醸成されるには時間が必要で、1回や1年では醸し出しにくい。

コピー用紙一枚を一回の経験値としたら500回して数センチの価値・・・という感じ。
「だから25年の価値の賜物」「神戸市民にも撮影は身近なコトと思われてる」とも言ってたけど、愛媛はどうかな?

撮影を楽しんでもらえてるかな?それとも迷惑な行為かな?と自問自答。


お待ちかね、神戸ロケ地ツアー!

誰もが頷く「ヤクザ事務所」。弾痕跡も。

ジャパンFCの総会後は開催地FCによる「ロケ地ツアー」が恒例。
昨年の佐世保総会でもあり好評だった思い出。

今回、私は「神戸市中心部のロケ地ツアー」に参加。
案内役は今年3月まで神戸フィルムオフィスの代表だったマリさん。

マリさんとも不思議なご縁だったので触れておくと、マリさんはマコさんの後任で神戸FOの代表になる。JFCの理事として知り合った仲だったけれど・・・。

2017年だったかな?松山市花園町の再開発が完成し、「お城下マルシェ」を始めることになり「参考になる先進地へ視察に行こう!」となり、神戸の「KOBE ファーマーズマーケット」を訪れる。

するとKOBEファーマーズマーケットにマリさんがいて「あれれっ!」と、フィルム・コミッションとは異なる活動に参加しているとを知り、「まちづくり」という共通点から仲良くさせてもらう。

そして、退任直前にお会いすると「豊かで穏やかな生活なの」と案内してくれたアートインレジデンスの管理人として過ごしている現在。

そんなマリさんによる元町エリアでのロケ地めぐり。
元町と言えば「ココが神戸の元」と言われ、ハイカラで外国人居留地だったエリア。今は大丸百貨店やハイブランドなどが歴史的建造物と一緒に立ち並び、愛媛にはない街の様子に「海です、山です、茅葺き屋根です。なんて一言もないね。」と全く異なる街並みに、隣にいた小豆島FCと笑い合ったり。

クライマックスは、貸しスタジオビルで、どこに案内されるのか?と思いきや「アウトレイジ」で登場したヤクザ事務所、と言う設定の部屋(笑)。見たコトある!と頷く一同。

劇中でぶっ放された弾痕も“そのまま”残されていたり、誰もがイメージするTHE ヤクザ事務所に全員がニヤニヤしちゃったり(笑)。

愛媛でヤクザ事務所を探して欲しいと言われたら、どうしようかと。

2025年7月1日火曜日

少し余裕ができそうですか?

見通しはいいと思う。

「6年間、お疲れさまでした!」と何人もが声をかけてくれて、労いと私から学んだことなどを振り返ってくれる(涙)。

でも、その度に「(FCを)辞めるわけではないからね!えひめFCだし、JFC理事&四国ブロック長は続くから」と退任=引退と勘違いされてないか心配したり(笑)。
でも、6年間で全国各地のFC仲間と語り合えたのは一生の宝。

「少し余裕ができそうですか?」とも各地のFC担当者からも労ってもらう。
この辺りのFC担当者は、人生相談にのった間柄でプライベートを相談をしてこられた方々。

一番多かった相談は「今後のキャリア形成、人生について」。
「任期付きキャリア」も多いFC担当者。5年間(が最も多い)の任期で、3年目までは無我夢中で作品の誘致支援をしても4年目から漠然と悩み始めて5年目で選択を迫られる。
選択肢があるのは良い方で、退任しかない選べない担当者は「FCを続けたいのに続けられない。」という悔しさを滲ませながら去る。

結婚後のライフプランの描き方も多かった。
そんな相談をしてくる理由の一つに、我が家をイメージ(私も妻も自立していて、別々に暮らしているものの家族の絆は強いなど)があるようで、「結婚しても仕事を続けたいけど、理解は得られるだろうか?」とか「結婚して転勤されたらどうしよう」「結婚ってした方がいいですか?」など、FCを超えた相談に人生訓を添えたり(笑)

話を戻して「少し余裕はできそうですか?」という質問。
言われてみれば、この6年間、JFC/FCを最優先して全国を駆け巡り、資料を作り続け、講座や講義を受け持ち、皆んなの輪に入り叱咤激励をした日々で、それらがゼロになるわけではないけど、少なくなる=自分の時間が増える(はず)。

人生の約半分(≒25年)をフィルム・コミッションに捧げてきて、今後も続くけれど、一つ分かったのは「人生はフィルム・コミッションだけではない。」ということ。
見通しは悪くないと思う。

第11回ジャパンFCアワード表彰!

受賞された皆さま、おめでとうございます。

(1)素晴らしいロケーションを発掘したFC
(2)大規模撮影やこれまでにない工夫を実現したFC

(3)支援作品を地域のPRにうまく活用したFC

(4)支援作品を地域のまちづくりにうまく活用したFC


を表彰する「第11回ジャパン・フィルムコミッションワード」を開催し、その結果を紹介。

全ての方面で紹介したくて、こちらでも掲載。


【最優秀賞】

佐賀県フィルムコミッション マレーシア作品誘致による県の知名度向上

【受賞理由】

新たな撮影誘致先としてマレーシアへの営業に力を入れ、初のイスラム圏制作チームへ粘り強く対応したことで初のマレーシア作品「From Saga, With Love」の誘致に成功。
佐賀県色を強めてもらえるよう、シナハンのために脚本家、監督等を佐賀に招聘。撮影では県内の特産品や地域をPRするシーンが追加された。さまざまな取り組みを受けて、マレーシアを中心に「SAGA」の知名度が急上昇。これを受け、2024年の佐賀県のマレーシア人宿泊者数は前年比197.9%を記録。コロナ前と比較しても125.3%増となり、FCが中心となって県とマレーシアの国際間を繋げ、地域経済の活性化に貢献させたことが大きく評価された。


【優秀賞①】

小豆島フィルムコミッション ドラマ・映画『からかい上手の高木さん』

【受賞理由】

島内外で500人以上のエキストラが参加し、実際に生徒がいる中学校での撮影が実現された。その結果、映画の仕事を将来の職業としてスタッフに相談した親子もいたほど、制作と地域の関係が深まった。
オマージュポスター「もてなし上手の町⾧さん」の作成によるロケ地巡り客増、宿泊のコラボ商品、タイアップ記念乗車券の発行などFCが中心となって地元と製作側を繋げて成功させたことが大きく評価された。


【優秀賞②】

富山県ロケーションオフィス 映画『正体』

【受賞理由】

デイサービス利用者もいる現役介護施設で建て込みやガラスを割るアクション、スモーク使用、雪降らしなど本来、許可を得にくい施設での許可取りやロケ地マップをFCが全国約35か所の劇場に直接交渉し配布した。
宣伝側と企画を重ね、全国最速の有料先行上映会を実施しつつ、同日に地元のテレビ局や新聞社による監督への個別取材も調整して県内PRに繋げるなど、FCの継続的な粘り強い活動の積み重ねが表彰の決め手となった。


【優秀賞③】

いばらきフィルムコミッション 映画『はたらく細胞』

【受賞理由】

人間の体内に見えるロケ地という難しい課題を、県内市町村FCと連携し模索。無機質で工業的な雰囲気の空間をあえて提案することで本採用になる。「人間社会」パートも県内で撮影、4市5ケ所にわたる広域ロケを実現し、公開に合わせた企画展も県内5会場で展開した。
20日間に及ぶ撮影には、宿泊や機材使用等で約1,700万円の経済効果を生み出すなど、各市町村FCとの連携が功を奏した地域経済の活性化に貢献する好事例となった。


【優秀賞④】

かくのだてFC、だいせん大曲FC、あきたロケ支援ネットワーク、千葉県柏市

映画『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』

【受賞理由】

主演を務めた柳葉敏郎さんの地元である「秋田で撮りたい」という強い思いから撮影が決定した本作品。公開前から県内各所に室井慎次の等身大パネルの設置、ポスターやチラシの掲示、柳葉さんの映像メッセージ等で告知を行った。
地元のラジオ番組にてロケ地巡りの放送や舞台挨拶で演者が秋田県内ロケの思い出を語るなど、制作、演者、FCが一体となったことで地元秋田で話題になった。
県内映画館の観客動員数もけた違いに多く、地域経済の活性化に貢献する好事例となった。

みんな、おめでとう!

2025年6月30日月曜日

時を超えた話。

東映京都撮影所の福居プロデューサー

「泉谷さん!ご無沙汰しています!覚えていらっしゃいますか?」と、向こうから声をかけてくれたのは、東映京都撮影所のラインプロデューサー福居雅之さん。

(福居さん?お会いしたことあった?)と思い出せずにいると「23年前、大阪芸術大学映像学科の卒業制作で撮影した際にお世話になりました!あの時は本当にありがとうございました!」
に「もしかして、島で撮影した時の学生さん?」「はい!そうです。あの時に撮った作品で東映に就職できたんです。」と、23年の時を超えての報告(涙)

23年前と言えば、えひめFC1年目。学生映画であろうがなんであろうが、全ての撮影支援に同行して、ロケ候補先や関係者へ挨拶や交渉をして、製作者と一緒に動き回っていた頃。
言われるまで忘れてたけど、こうして当時の記憶を大切にしてくれていたことに大感謝!なんだか泣けてしまった。

ちなみに福居さんはラインプロデューサーなので、その前は制作担当、更にその前は制作主任と経験されて今のポジション。だから、東映内で着実に実績と力をつけてこられた方。

そして、なぜジャパンFCの総会レセプションに参加されていたか?と言うと、昨年の第10回JFCアウォードを機に誕生した「優秀制作部賞」の受賞者だったから!

「優秀制作部賞」とは、制作/撮影現場でFCと最も緊密な関係になる制作部は、撮影に欠かせない存在なのに、黒子な存在なので、スポットライトが当たらない。

しかし、その存在は撮影/作品の質を左右するものであり、フィルム・コミッションが顕彰することに意義があると掲げると、映画監督協会、日本映画製作者連盟、日本映画製作者協会からも支持されて発足した賞。

そこへ今回受賞の福居プロデューサー。
こんな、時を超えて私から表彰の言葉を伝え、盾を渡す時が来るなんて、フィルム・コミッション冥利に尽きる、感慨深くなるのもわかってもらえるよね・・・という話。

長いのも悪くないと。


ジャパン・フィルムコミッションの総会後は、開催地神戸のフィルム・コミッション「神戸フィルムオフィス」の設立25周年を記念した特別講演とシンポジウム。

特別講演は「日本におけるFC の夜明けと未来への提言」と題して、元神戸フィルムオフィス代表の田中まこサン。
日本にフィルム・コミッションの概念を持ち込み、私とは不思議なご縁の姉的存在

2001年夏、私はワシントンD.C.で行われた「シネポジウム」という世界中のFCおよび関係者が集まるカンファレンスに参加するため、ダレス空港だったかな?到着して飛行機からゲートへ移動する車両の中で「あなた日本人?」と突然話しかけてきたのがマコさん。

ビックリして「はい、そうです。
」と返答して、その後もシネポジウムに参加する旨を伝える「えっ!私もよ!」と喜んでくれて、「乗せてあげる!」とマコさんが借りたレンタカーに乗せてもらい数日、一緒に過ごすという体験をする。

また、疲れてFCから距離を開けていた時、「私、今、愛媛にいるんだけど会えない?」と突然連絡してきて、会うと「戻ってきて欲しい。」と言われて、マコさんの為に戻ったり。

そんなマコさんも喜寿を迎えて、これまでの25年、これからの25年の示してくれて感慨深くなる。

シンポジウムではエピスコープ(株)石塚紘太さんが登壇されて「久しぶりです!」となる。「新幹線大爆破」「スミオの話をしよう」など話題作を立て続けに手掛けている制作会社を創業されて社長になられていました。

と、言うのも石塚さんとはコロナ禍に撮影した「バスカヴィル家の犬」でご一緒し、二人で萬翠荘での撮影交渉や出演者全員のワクチン接種証明書の取得など、撮影の実現に向けて奔走した仲。二人で焼き鳥屋で作戦会議をしたり、映画の未来を語りあった仲でも。

そんな方々が目の前で講演、ゲストとして語ってくれているのを見れるなんて、FCに長く携わっていたからこそ。
長く携わるのも悪くない・・・と思った瞬間。

2025年6月29日日曜日

ジャパン・フィルムコミッション総会終了。


令和7年度のジャパン・フィルムコミッション総会が終了。
大きな変更点は理事長を3期6年務めた私が退任したこと。

次期理事長は小室裕一さん。元官僚の小室さん、その実績と歴任された要職は数多く、コンテンツ業界とも縁深いということで、私から小室さんへバトンタッチ。

しかし、このバトンタッチには驚く人が多かったのも事実。
でも、理事会で賛成多数で承認されたので、見守るしかなく、私は理事兼四国ブロック理事に戻り、改めてJFCのあり方などを問うていきたい。

と言うのも、JFCには可能性が多い反面、課題も多く、3期6年の間で私が精力的に取り組んだのが「FC人材育成」と「会員の声を聞く」こと。
会員にとってJFCは単体FCではできないことをネットワークを組むことで実現できる拠り所であり、一つ一つのFCとJFCとの繋がりを太く強くしてきたつもり。

だから、次はいよいよ拡充へ!なんだけど、可能性と期待が大きくなればなるほど、比例して課題も大きく顕在化/深刻化する傾向はFCに限らずで、今日の明日の話でなくとも、わかった時点で対処すべきと伝えたつもり。

そんなJFCが抱える課題の一つが「資金調達/収益化」の改善策。
JFCの規模は年々大きくなっていて、実績や数字だけをみればスゴい!となるけど、多くが「外発的財源」で、大口だけど変動性、対価性&事業性という性質は、成果は出しやすいものの、利益を出しにくい&残しにくい(出してしまったら還付が多い)。

直接的な利益が出しにくい&残しにくいから、その成果を自主事業に活かして収益化が基本だけど、今度は自主事業化するコスト、軌道に乗せるまでのコストがかかってしまうと、利益が出るのは当分先・・・が多い。

すると、作戦(戦略と戦術)が必要なわけで、さて、どうする!?となる。

2025年6月28日土曜日

24年ぶり。

美味しいに“ご当地味”を+@できたらいい。

令和7年度のジャパン・フィルムコミッション(JFC)総会出席に神戸へ。
松山空港から伊丹空港へ、伊丹空港からリムジンバスで三宮へ、三宮からポートライナーでポートピアホテルで下車。

辺りには国際会議場や国際展示場などがある一体で、(なんか見覚えがあるな・・・)と思ったら記憶がフラッシュバックして(あぁ〜!)となる。

記憶が正しければ2001年。JFCの前身である全国フィルム・コミッション連絡協議会の設立総会の出席に同じ場所を訪れてた!今から24年前の出来事!

当時はフィルム・コミッションの「フ」の時も知られていなく、私自身にも誘致支援経験はなく、愛媛ではフィルム・コミッション(FC)と言ったら「フランチャイズ」「ファンクラブ」「フットボールクラブ」など、紛らわしい!とクレームが入った思い出。
脚本が愛媛フットボールクラブ(愛媛FC)へ送られてしまった笑話も添えておく(本当の話!)

あれから24年後、当時を知る唯一の最古参FCとなり、経験や知識も豊富になって戻ってきた。
24年も立てば各地のFC担当者も10代目!もあったりして時代の流れを感じずにはいられず。

確かに色々ありました。
参考になる情報は海外からしかなく、前例がない誘致支援策はどうしたらいいか?一先ず、良いか悪いかの前に目の前のことに精一杯しかなく、その経験値を持ち寄って夜通しで語り合ったり、FCを一気に大きくしようとして自爆して居場所がなくなってしまった人がいたり、任意団体では事業を受託できないので法人格を持とう!と機運が高まったり・・・。

写真は、総会前の理事会終了後に配られた弁当。
とても美味しかったけど、(こういう、美味しい弁当に+@を求めたくて“ご当地ロケ弁”の必要性も感じたんだった。)と、色々思い出して総会へ。

ご協力に大感謝!

日没後の愛媛県庁本館、加工済

えひめフィルム・コミッション、いよ観ネット、松山市の公式LINEで発信(既に全て削除済)したエキストラ募集作品の撮影がクランクアップ。

作品名もキャスト名も伏せられての募集に「集まるか分かりません、不安です。」と、正直な気持ちを伝えたのは東京でのプロデューサーや助監督など5人との打ち合わせ時。

実は「離婚しようよ」の時は「作品名、主演の名前の公表OK」と返事をいただき、募集をかけて、多くの方から興味関心をいただいた過去があったので、今回は本当にドキドキしたけれど、松山市シティプロモーション推進課の協力も得て全てエキストラが必要だった全てのシーンでご協力いただけて大感謝!

厳密に言うと「エキストラ募集」はフィルム・コミッションの支援対象外。
なので原理原則に沿うと「できません。」とも言えるけど、それでは話が進まないので、できる範囲で協力というFCが多い。えひめフィルム・コミッションでは要相談で対応。

また、撮影が多いFC/地域では「エキストラリスト」なる協力者を抱えてる例もあり、撮影支援の付加価値としてPRしていたり。
ちなみに都市部ではエキストラは有料だけど、FC経由の場合は無料。

そこへコロナ禍があったから、エキストラの扱い(不特定多数の接触は避けるべき、個人情報の扱いなど)が取り沙汰されて、FC自体がエキストラを直接集めるではなく、制作会社に窓口を設けてもらい、エキストラの募集の情報提供のみになったケースも多い、今回もそうだった。

とは言え、エキストラに参加したい人には、そんな情報は関係なく、物語の世界観という非日常を体験できる機会を楽しんでいただけたようで何より、時間などの提供をありがとうございました。

帰り際に通った愛媛県庁本館の夕焼けが美しかったこと。
写真はGoogle Pixelで電線を消してます。

2025年6月27日金曜日

“鬼”から物語。


日本国内には1,741の地方公共団体(自治体)があるけれど、唯一「鬼」という字が入る鬼北町-鬼北町-より。実際に鬼伝説もあり、鬼王丸、柚鬼姫というシンボル像まで立てて鬼に全振り。

私は鬼北町で「にぎわい塾」という、何をしたい&始めたい人向けの講座を受け持ちかれこれ5年、今年度も実施との連絡が入り、鬼北町とのご縁も長くなった。

そんな鬼北町でご当地映画を作ると聞いたのは昨年。
愛媛県出身の大森研一監督が今回取り上げたのは、その「鬼」で、どんな物語になるのかな?と思ってたら、これまでの愛媛作品にはない、鬼ベラシという「鬼の血を引く「鬼女」たちが生き残りをかけて戦う姿を描いたサバイバルバトルムービー。」

えひめフィルム・コミッションの支援作品ではないけど、大森監督、今作品で助監督を務めた皆尾さんとも長い付き合いなので応援してる。

出演はアイドルグループSTU48のメンバーなどで(アイドルが鬼ってどんなの?)と思い予告編を見たら、怖いんだけど、凄みがあるけれど、(良い意味で)カワイイ鬼でした。

特記事項としては、やはり、この手の作品を完成させたこと。
ご当地映画の場合、多くが地域密着型だから題材も地域に根付いている文化、伝統、風習、習わしなど。時に古臭く、埃被ったような素材を作品を通して照らす&磨く目的に作るから、基本的に戦わないし、殺し合いもしない。

それが「鬼」という一文字から、73分の物語を創ったのは、大森監督の才能。
かつ、中途半端(例:誰でも考えられる物語=鬼伝説を調べる役場の職員が秘密に気づいてキャッー!みたいな)ではなく、振り切ったからこその賜物。

えひめフィルム・コミッションでも「サイコ・ゴアマン」みたいな作品が来ないかな・・・。

2025年6月25日水曜日

フィルム・コミッション編始まる!


松山東雲大学での「ボランティア論」も10回目。
これまで「程野商店+FM愛媛=松山あげなどを使った女子大学生(=自分たち)に刺さるスイーツアイデア検討」、ココ大付属学園に参加する児童への理解と対応などを学び、最後のテーマは「フィルム・コミッション」。

フィルム・コミッションとボランティアは相性がいい。
先日も某映画へのボランティア出演を募集したところ、300人から応募があった。
これは「普段は味わえない非日常への参加」が醍醐味で、撮影を誘致支援(=フィルム・コミッション)で発生する副産物のような機会。

ちなみに愛媛県内で最もボランティアが参加したのは2022年に撮影した「離婚しようよ」。
一回の撮影で最多300人以上が参加してくださったし、のべ応募人数は3,000人以上。時間や手間などの提供に大感謝!

学生たちは、そもそも「フィルム・コミッション」を知らないから、どんな目的で行っているか?普段はエンタメとしか捉えていない映画やドラマなどが「地域の活性?」「経済波及?」などと結びついてるなど想像もしなかったようで、スライドに釘付けの学生もいたり。

そんな学生たちへの最初のアプローチは「2024年の邦画で劇場公開された映画の本数は何本?」という3択クイズ(282本/年、505本/年、685本/年)。

(ちょっと待って先生!一年に200本以上公開って本当ですか!?)という表情の学生たち。信じられないようだけど、現実はそうなんです。

そして、「がんばっていきまっしょい!」「私を喰べたいひとでなし(10月放送)」のアニメを紹介すると、実写よりも関心度があがる学生たち。

そうだよね、興行収入上位10作品のうち2024年は7本がアニメ作品だったもんね(毎年平均6作品がアニメ作品)

2025年6月21日土曜日

強い画。


えひめフィルム・コミッション(事務局:愛媛県観光国際課)で、ロケハン体験。
と言うのも、これまでの2年半、組んできたSさんが産休に入るので、この機会に皆んなで体験しましょう!となる。

そもそも、ロケハンは何のために行うのか?など基礎・基本の紹介から。
それは撮影隊にとって「ココはシーン(≒世界観)に合ってる or 合ってない」の判断を促すため。

「テイスト(≒傾向、方向性、雰囲気)」とも言うけど、最近はこのテイストを3種類ほど提示して、ざっくりとした方向性を決めてから進める。
その後は、進んだテイストに対して「振り切ったテイスト」「標準的なテイスト」「変わり種テイスト」など、細分化させて深化させるのが私のやり方。

撮影隊が好むのは「強い画」で、映画業界の用語なのかな?
「いくつもの要素が詰まっている=強い画」で、例えば「ヌケがよく、高低差があり、自然現象がよく、演技できるスペースが複数あり、周りも演出できる余白があり、印象的な被写体もあり、パッ!とした第一印象がある場所。」
だけど、そんなに都合のいい所(ロケ候補地)は少ない。
闇雲にロケハンしてもうまくいかない・・・は、強い画ではないかもしれないから。

今回は実景のみで、いわゆるキャスト無しの風景画だったけど、普段から見慣れている愛媛の景色なのに、ロケハンというフィルターを通してみると「素敵ですね〜。いい景色ですね〜。」と再確認&再評価になる。

写真奥が私。両腕を上げて高めに撮っている。
オチはどこか?だけど、撮った写真を共有したら「泉谷さん、写真撮るの上手ですね!」と言われる(笑)
これでもフィルム・コミッションでして、キャリアは23年なんですけど・・・。

あの時が蘇る。


栗山富夫監督が6月18日に亡くなった。享年84歳。
えひめフィルム・コミッションの設立が2002年7月。同年に「ホーム・スイートホーム2〜日傘の来た道〜」という映画が愛媛県内で撮影されて、えひめフィルム・コミッションの映画撮影支援第一号となる。

とは言ってもフィルム・コミッションの現場経験は2回目(1回目は2時間のサスペンスドラマ)、右も左も分からない無知の31歳だった私は、プロデューサーの言う通りに動いていたら、周りから注意されて途中から外されてしまった!

でも、その注意は私を危うい状況から“助ける”手段だったと後で知り、コトなきを得る。
なので、デビュー戦の「ホーム・スイートホーム2〜日傘の来た道〜」は苦い思い出の作品。

2004年に亡くなった篠田昇撮影監督(享年52歳)は忘れらない。
「世界の中心で、愛をさけぶ」の撮影でお世話になり、名前が同じ「昇」というだけで、可愛がってくださり、ファインダーを覗かせてもらったり(ホント、今では絶対にできない!)

行定勲監督と篠田昇撮影監督に「ロケハンのイロハ」を教えてもらった(行定監督からは演出方法や監督の視線なども)ことは誇りであり宝。篠田さんの年齢を超えてしまった・・・。

2009年に亡くなった佐々木芳野プロデューサー(享年51歳)も忘れない。
アルタミラピクチャーズ所属で、愛媛県舞台の「がんばっていきまっしょい」「船を降りたら彼女の島」や「ウォーターボーイズ」「解夏」などの作品をプロデュースされた。

「がんばっていきまっしょい」の同窓会撮影で2日間ご一緒させていただき、(ものすごい配慮、段取力の方だ・・・)と驚いた思い出。
さらにお別れ会に参加した時、ご自身の死期を悟った後は、自身の死後の段取りまで整えていたとのこと。

色々な方とご一緒させていただいた・・・と思った暑い日。

2025年6月18日水曜日

フツーが難しい。


今回の撮影相談は「フツーの場所」。
資料を見ても特段に変わった点はなく、一見、資料化されてるから特別感はあるけど、どう見てもフツーな場所。
「このような雰囲気のある所を紹介すればいいのですよね?」と確認したほど。

でも、この「フツー」が最も難しいと言っても過言じゃない。
シーンにおけるフツーとは「日常」であり、ごくありふれたモノコトで、見つけやすい反面、どれも帯に短し襷(たすき)に長し・・・と言う感じ。

ヒントを手繰り寄せないと探しようがない・・・となり、「日中(撮影)ですか?夜間(撮影)ですか?」「規模はどんな感じですか?」「時代は今ですか?それとも昔ですか?」「こだわりはありますか?」など色々聞き出して自分の中でのイメージを描く。ロケハンの基本。

これまでの記憶から掘り返しても限界があり、過去の写真を見返しても、“それ(フツー)”を狙ったロケハンは「超芸術トマソン(赤瀬川原平らによって提唱された芸術概念。一見して「無用の長物」に見えるが芸術的な佇まい。)」でもないので、わざわざ撮影してなかった。

ネットで調べてはグーグルアース、グーグルマップで現地の様子を確認しての繰り返し。
すると、フツーと言っても「上品なフツー」「普通のフツー」「寂れたフツー」「珍しいフツー」など、フツーにも色々と雰囲気があるのに気づいた!

他の人にはどうでもいいコト/響かないコトだけど、候補地探しが面白くなって色々と探していたら夕方になってた!

厳選した3カ所(上品なフツー、寂れたフツー、珍しいフツー)を提示すると「寂れたフツー」を気に入っていただき、たぶん撮影されるのだろう。周辺情報も聞かれたし・・・。
どんな撮影相談が来ても預かるのがフィルム・コミッション。

でも、なんて愛媛なんだろう?というフツーの疑問は未解決。

2025年6月9日月曜日

アップデート完了。

読みごたえありました。

“知ってるつもり(≒更新しない)”が最もヤバいと言う話。
映画・映像業界の“端”とは言え、キャリア(=えひめフィルム・コミッション)は23年になり、最古参のフィルムコミッショナーという紹介は、時に勘違いを起こさせるのでアップデート。

6月1日初版の「映画ビジネス(著:和田隆)」、5月17日初版の「ムービー・トラベラー・ガイド」を購入して、一気読み。

令和6年度は上映時間が1時間以上、製作総予算が1億円以上の劇場映画には2140万円/本、製作総予算が5000万円以上の劇場映画には1070万円/本、製作総予算が1500万円以上の劇場映画には535万円/本の助成金が支給され、1500万円以上の作品で「若手・新進映画作家(劇映画の本数3本以内)」ならば288万9000円が追加された。

助成制度は知っていたけど、若手・新進映画作家には追加助成があるのは知らなかった(調べればわかるんだけど)。26歳の西山将貴いけますな。

この手の本は今に始まったわけではなく、過去にもあるけど、フィルム・コミッションについては単に紹介で終わっていた過去。

今回はフィルム・コミッションなくして地域の協力は得られないなども読み取ることができて、フィルム・コミッションの役割は意義は益々重要になってる感。
その代わりに、海外のフィルム・コミッションとの性質は離れて変わっていくのは国の事情ということでしょうがないかな。

余談は私のメンターである桝井省志プロデューサー(愛媛県出身/アルタミラ・ピクチャーズ代表取締役社長)が29Pで紹介されていて嬉しかったり。

現在の日本映画、世界の状況を知るにはちょうど良い教科書のような内容で復習&アップデート完了。そして思う。

やはり「フィルム・コミッション視点からの映画などの撮影本」を書きたい!

2025年6月7日土曜日

進めフィルム・コミッション!


いつものようにFC携帯が鳴り、未登録番号(≒初めて)。
「はい、えひめフィルム・コミッションの泉谷です。」
「あっ、泉谷さん!〇〇です。」
「あれ、〇〇さん!どうしたんですか?番号が違うけど。」
「個人携帯からです。」
「そうなんですね、どうしたんですか?」
「先日いただいたメールの件ですが、速報としてお伝えしたくて」
「何事ですか!?」
「スケジュールが変わってしまいました!」
「えぇっー!」という会話。
私たちの事を気にかけてくれて、自身の電話で慌てながらも連絡してくれる方もいれば・・・。

「この作品、進めましょうよ!」「愛媛県さんとなら進められますよ!」「こちらで整えたら連絡しますので、今後のやりとりはSlackでグループ作りますから!」
と威勢よい営業トークは昨年。その後グループはできたものの音沙汰なく、気にしていたのは1ヶ月程度で、それ以降忘れていたら、いつの間にかslackのグループが消滅してた・・・。

突如、企画書をバッーーン!と送付してきて説明書きがあったものの、島、建物などではロケ候補地を提案できず「世界観、イメージ、規模、年代など教えてくれませんか?」と返信したら、それ以降連絡こず。

企画書って機密情報だから、バラまかないと思うのに“やりっぱなし”でいいのかな?
お会いしたことも、話したこともない我々をそんなに信用してくれるのか?なら嬉しい。

「松山出身の映画を学ぶ学生が面白かったですよ!」
「それは嬉しいですね!撮影予定があるのですか?」
「あります。今度繋ぎますから、よろしくお願いします!」

「スミマセン!〇〇の者ですが、〇〇には道路使用許可は必要ですか?」
「番組の企画概要書を、えひめFCに送付ください。その後の返信に併記しますので。」
「そうですか・・・。」と、そのまま電話を切って送付してこない番組担当者。

と、愛媛における撮影界隈は浮き沈みはあるものの前進中。
進め、フィルム・コミッション。

2025年6月5日木曜日

ロケ地マップ。


「募集されていた映画のエキストラは無事に集まりましたか?」とNHK松山のラジオスタジオで松下ディレクターと尋ねられる。
「おかげさまで定員に達して募集は終了しました。」
「私も応募しようかなと思ったんですが、仕事でした・・・。」と、松下Dをはじめ、多くの方々「作品名も分からない、出演者も分からない、エリエールゴルフ場という車でしか行きにくい場所」にも関わらず、興味関心をもってもらえたことに大感謝。

そんな前フリだった「ひめゴジ」収録。今回の話題は「ロケ地マップ」。
ロケ地マップは、私の記憶は正しければ日本独自に発展している映画などの副産物。
観光地図にロケ地が紹介されていることはあっても、ロケ地マップを空港や駅などで見たことがない。
日本ではフィルム・コミッションが撮影誘致支援の成果をロケ地マップに反映させたのかもしれない説。

そんなロケ地マップを、えひめフィルム・コミッションでは今年度、制作する。
「どんなロケ地が載る予定ですか?」
「愛媛県庁本館、萬翠荘、大山祇神社、愛南町外泊地区、しまなみ海道・・・」と、これまで撮影があった場所を紹介しつつ、「これからロケ地として提案、推していきたい候補地」として紹介したのは「佐田岬半島(日本一細長い半島。戦争遺跡、古くからの習わしなどもあり、映像コンテストも行われた魅力豊富な場所)」「西条の禎瑞地区(愛媛のベネチアです。と教えられた水郷。実際にベネチアに行ってから見直すと、意味がわかった)」。
この2カ所は特徴があるのにこれまで撮影されたことがなく、提案できたらなと。

ジャパンFCでは全国ロケ地マップフェアを毎年開催していて、数年前から「ツーリズムEXPOジャパン」との共催になり、多くの人がロケ地マップに興味関心を持ってくださり、気になる作品、気になる地域のロケ地マップを持ち帰っていただいている。

「ロケ地マップ、深いですね〜。知りませんでした。」と驚いてくれた岸本さん。
デジタル全盛期だけど紙だからの価値もあるロケ地マップ。