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2025年3月29日土曜日

働け!妄想力!


撮影ではよく「Aという撮影対象をBに見せる。」という演出テクニックが用いられ、視聴者&鑑賞者は「知らぬまま」楽しむことができる「知って」楽しむことができるのが醍醐味。

「半沢直樹」の東京中央銀行本店のロケ地は、日本橋にある三井本館のほか、東京中央銀行本店の正面玄関入り口は東京国立博物館なのは有名な話(ロケ地)。

愛媛県庁本館もこれまで、国会議事堂内(離婚しようよ)、病院内(世界の中心で、愛をさけぶ)などで撮影された。

〜のように見えればいいから、オリジナルと同じでなくてもよく、とある店を選挙事務所に見立てたことも、とある建物を医院に見立てたことも、とある部屋を警察署内に見立てたことも、ある時は堀之内公園内を路線バスの運行路に見立てて走らせたことも。

でも、なかなか難しいのが裁判所や刑務所/留置場、病院など。
セットを組めればいい話だけど、予算やスケジュールなどの都合で組めない場合はロケ撮影になる。

だから「裁判所に見える建物」「刑務所、留置場に見える場所」「病室/手術室に見える部屋」を探さないといけない。
ちなみに警察署はそのまま警察署で撮影させていただくことが多い。
そして、病院設定として「愛媛県立医療技術大学」がある。

撮影候補として挙がるのは庁舎や公民館、〇〇会館など築年数が古く、昔ながらの建物。
でも最近は、そんな建物も建て替えなどで少なくなった気がする。

写真は市民会館。だけど、駅舎のように見えて仕方なく、どうにか使ってもらおうとPRしてるけど、なかなかご縁がない。働け!妄想力!

2025年3月23日日曜日

松山城天守閣でタイムリープ時代劇は?


京都メディア支援センター、大阪フィルムカウンシル、鳥取県フィルム・コミッション、滋賀フィルムコミッション、亀岡フィルムコミッションが協力した「侍タイムスリッパー」をAmazonで鑑賞。

今年の日本アカデミー賞でも「キングダム」「正体」などの作品を抑えて「最優秀賞作品」を受賞するなど、1館からの上映が300館以上まで広がった作品。

「劇中劇作品(映画の中で映画を撮る&創る作品)にハズレなし」と常々言っているけど、今回もハズレなし。
時代劇は手間がかかるから敬遠気味なのに、独立系の低予算作品ながら細部まで面白かった。
撮影所にタイムスリップというアイデアは本当に良かった!

最後の決闘シーンは、また雨が降り出して、雷鳴と共に刃が交わった瞬間に落雷で二人が元の時代にタイムスリップするかと思ったのは浅はかな想像で反省。
キチンと落としてくれて良かったし、何よりも映画愛&時代劇愛を感じた。

ちなみに時代劇作品は少なくなったと言われるけど、現代に合う形(例:十一人の賊軍、燃えよ剣、武士の一分、殿利息でござる、引っ越し大名など)で毎年、何本か映画化されている。

愛媛県で本格的な時代劇の撮影は難しいな・・・。
でも、400年前から残る松山城天守閣内でのタイムリープ的(=何かの拍子に時がグルグルと繰り返してしまう)な時代劇だったら全てが本物だからできるかもしれない(笑)
松山市や文化庁が撮影OKを出さないか・・・。

劇中で所長が「一生懸命に頑張っていれば誰かがどこかで見ていてくれる。」というセリフがあるけど、あの言葉は、脚本&監督&編集を一人で行った監督の想いだったんだろうな。

でも、優子さんのような素敵で優しい助監督っているのかな?

2025年3月16日日曜日

ダメに不思議なダメなし。


「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」
と言ったのはプロ野球元監督の野村克也氏。

この教訓は色々な場面に的確で「成功には偶然の要素も重なり、その理由は本人にもわからないことが多い。その反面、失敗にはやってはいけない事を必ずやっているから失敗する。」とも読める。

米国アカデミー賞の前日に「ゴールデンラズベリー(ラジー)賞(毎年アカデミー賞が発表された。その年のダメダメ映画賞の発表)」に興味があり、今年で45回目。

今年の最低映画賞は「マダム・ウェブ」が受賞し、最低主演女優賞(ダコタ・ジョンソン)、最低脚本賞も獲得し、3冠を達成(全然嬉しくないはず)。
どうでもいいことだけど、マーベル作品だけどソニー作品というややこしさ。

ニューヨーク映画に駄作ナシ!と思っているので、確かめようと観たのだけど「ダメに不思議なダメなし。」だった。
全編にわたって主人公達にとってご都合主義の展開だった。映画化の必要性あった?
  • キャシー(主人公)!NYタクシーを盗み翌日に自宅に戻ったら見つかっちゃうでしょ!
  • 若い女の子が帰宅しなくても保護者から通報がない理由は、取ってつけた感があった。
  • 数日間の物語と思うけど、もしかしてキャシーも女の子達も誰も着替えてないの?
  • 悪役蜘蛛男はピョンピョン飛び回れるのに死ぬ時だけ、どうして落下を防げなかったの?
  • 最後は「マダム・ウェブ」じゃなくてX-MANの「プロフェッサー・ウェブ」のようで笑ったのは私だけじゃないはず!
でも、ダコタ・ジョンソンは嫌いじゃないし、NY映画も嫌いになれない。
口直しに評価がとても高いダコタ・ジョンソン&ショーンペンのNY映画「ドライブ・イン・マンハッタン」でも見にいくか!
あれ!でも、松山では・・・。

2025年3月15日土曜日

妄想&想像&構想。


もう、これらのチョコレートはない。
でも、こう言うことだと思う。これまで何度も妄想&想像&構想したけど実現に至ってない一つのアイデアが「愛媛(地域)を模ったお土産開発」。

それも私の場合はフィルム・コミッションなので「ロケ地」とか「地域資源」をモチーフに開発できないか?を10年以上温めているけれど妄想&想像&構想の域を出ていない。
ちなみに「ご当地モナカ」もその一つ。

魚(鯛?)、桜、栗、富士山プリント、ミカンなどを模ったチョコレートの中には、味に変化を出しているものあれば、ゼリーや求肥が入っているものあり面白かった!

愛媛を模るなら「ミカン、ミカンの花(県花)、鯛(県魚)、カワウソ(県獣)、島、松山城、道後温泉、路面電車、駅など」かな?
富士山のチョコは表面にプリントしてあり、“この手”のチョコも結婚式などで多くなった。

でも、模ったチョコは諸々の費用が必要で原価が高なる。だから、写真のように一つ一つ違う形ではなく、四角型で包み紙に「ロケ地など」の地域情報を印刷するのもアリ。
“その手”のチョコレート土産は北海道などでよく見かけるけど、観光地など美しい所の紹介であって、ロケ地はない(と思う)。

大きめの板チョコ(味はミカン味とか)の包装紙にロケ地情報などを記した土産もアリと思うし、食べた後に手元に残るよう、ロケ地情報などがプリントされた缶に入ったチョコ(この場合はフツーのチョコ)でもいいかも。

いっそのこと、板チョコなら正岡子規の横顔とか「坊っちゃん」に登場するメンバーを模ったチョコとか加藤嘉明を模った歴史系チョコもいいかも。

あっ、みきゃん、ダークみきゃん、こみきゃんを模ったチョコレートはあるのかしら?
確実に売れますな、作ろうかな?と、また妄想癖がモクモクと。

2025年3月14日金曜日

オーバーツーリズムとは違う話。


(フィルターなどを使っていても)素敵な映像と思いました。それは、そもそもの資源が魅力的だったのだけれども・・・。

これまで善意や親切心などで許容されてきたコトが、許容できなくなっていると愛媛県内でも報告されるようになる。

と、言うのも(おっ!愛媛だね?いいね)と流れてきた映像には、許可が曖昧な私有地が写っていたり、お参りもせずに写真だけを撮って帰ったり、公開されていないロケ地が紹介されたりして・・・。

撮影自体は全く問題ないけど、写真を撮る場所には十分な配慮が必要な話。
想像して欲しい。知らない人が自分の敷地に無断で勝手に入ってきて(道に迷ったのかな?)と思ったら、写真を撮ってササッ!と逃げるように去っていく。

キャーキャー言いながら写真を撮る本人達は楽しそうだけど、そこは以前から神聖な場所。
お参りも敬意もない振る舞い。イベント会場ではない。注意書きを置いても効果は全くナシ。

訪れる人が多すぎて地域が困る「オーバーツーリズム」とは違う困り話。
「マナー」なのか?「モラル」なのか?「ルール」なのか?自分だけが訪れるわけではなく、その次にも、その次にも魅力のバトンタッチで繋いでいるような感じなので、マナーやモラル、ルールを破り、バトンを落としてしまってはいけないと思うんだけどな。

キレイな映像はさぞ自己満足と思うけど、大抵、そのような人たちは一回しか訪れない。
「あんたたちも同じだろ?撮影は遠慮して欲しいんだよ!困ってる!」と、ロケ候補地が一つ無くなることが、どれだけ愛媛へのロケ誘致に影響するか?
フィルム・コミッションだけが抱える問題なのかと?

ご当地映画頓挫トラブル


岐阜県関市で起きた「ご当地映画の制作」に伴う頓挫トラブル。
PR目的のご当地映画を2000万円の補助金で制作しようと、2023年の公募で2社(IROHA STANDARD社とファニーパンドラ社)が選ばれる。

今回の事態は
IROHA STANDARD社(兵庫県豊岡市)がおこしたもの。
ファニーパンドラ社は「怪獣ヤロウ!」という作品を完成させて2025年1月に公開、その後全国公開も、「劇中劇」だから好み。いいね!

2023年度+2024年度に
IROHA STANDARD社へ計2,000万円を交付したものの「ご当地映画」は完成せず、公開メドもたたず、岐阜県関市は全額返金を求めるとのこと。

公募内容は以下の通り。

1.関市を舞台とし、または市内を中心に撮影が行われる映像作品を製作する。

2.映像作品の公開で、関市の知名度向上、観光誘客等の経済効果が期待できる。

3.令和7年3月31日までに、製作した映像作品を国内の映画館で上映する。

4.製作した映像作品の中に関市を表示する等の方法により、関市の知名度向上を図る。

5.製作した映像作品の内容が公序良俗に反するものではないこと。

6.製作した映像作品の内容が宗教的目的または政治的目的を有するものではない。

※  映画館で上映するとは、複数の映画館において4週間以上有料で公開する。

片方は作品化&公開までできて、もう片方は頓挫&中断してしまった件。

岐阜県にはJFCに加盟する岐阜フィルムコミッション(岐阜県)がある。
IROHA STANDARD社から撮影支援依頼はなかったと思われ、関係ないのに“撮影”と言うことで“とばっちり”を受けなければいいけど。


本当は作品で岐阜県関市をPRしたかっただろうに、不名誉な話題が全国規模でPRされてしまたという、笑うに笑えない皮肉な話。
と、言うかこの騒動が計算だったら超敏腕プロデューサー。


こう言う話題、後を絶たない・・。

2025年3月12日水曜日

掲載_愛媛経済レポート3/10号。


松山に帰ってきたら投函されていた「愛媛経済レポート3/10号(第2436号)」の掲載誌。
窪田記者には数年前から色々と取材してもらい、そんな間柄なので今回も「劇場版トリリオンゲーム」の公開に合わせて取材していただく。

「次作品の誘致状況はどうなんですか?まだ言えないですか?」など、記者自身も興味関心を寄せてくれる話題、大切。大感謝!

そして、第三者が発信してくれることで、自分では届けられない層に届けられること、もっと大事。
先日の研修会でも「FC活度への理解と協力には広く伝えられる地元メディアとの関係性大事!」と伝えた所。

そんな「劇場版トリリオンゲーム」は105万人の動員を突破し、興行収入も15億円超は確実。
これで愛媛撮影作品としては「真夏の方程式」以来、12年ぶりの10億円以上の興行収入。
これで公式に残る。

その一方で、無償配布の「劇場版トリリオンゲーム」のロケ地マップが「フリマサイトで2枚500円で売られてたんです。」という担当者の嘆きを聞いて「私にも“ロケ地マップありますか?”と電話が数本あったよ。」と伝えたけど、転売ではなく本当のファンと思ってる。

5万枚刷ったのに、1週間後にはほぼ無くなってしまったロケ地マップ。ホントなの!?
手元に残っているだけになったのか!?プレミアになっても売りません。

果たして、映画やロケ地マップなどの効果で松山にも多くの人が訪れるんだろうか?
と、思っていたら義姉が鑑賞していて「愛媛のロケ地って、しまなみ海道?亀老山展望台?でしょ?あとはどこだったの?」「松山観光港だよ。」「あっー!分かった!夜のシーンね。佐野優斗くん!」と、身近に映画のファンがいました(笑)。

フィルムコミッションの役割の一つは、地域の資源を活用してどれだけ話題を作れるか?ということ。

2025年3月9日日曜日

延長戦後半は3時間超。


島根県と言えば「VIVANT」のロケ地として有名。
最近では「仮面ライダーガッチャード」の新作ロケ地になったと教えてもらい、「いいなぁ、ヒーロー映画。愛媛でも撮影して欲しいな」と呟いてしまったのはナイショ。

研修会後の延長戦でも終わらなかったフィルムコミッション談義。
ハーフタイムを挟み、場所を移して延長戦の後半戦がスタート!

島根県としてはNHK朝ドラ「ばけばけ」の撮影を控えて、放送が始まった際、どのようにすれば県外から誘客ができるか?県外でのプロモーションは何が効果的なのか?

テレビも映画も含めて、撮影と同時に話題になり、観光客が押し寄せてくるのは稀で、「ばけばけ」の放送で多くの人が訪れるであろう「城山(じょうざん)稲荷神社=小泉八雲が出勤中によく立ち寄った神社で、当時は無数の狛狐があったそう」「小泉八雲が暮らした家(旧居)」に行ってきたけど、現在は静か。
松江市内をめぐる周遊バスも人気なるだろうな。

今期放送中の「おむすび」は神戸フィルムオフィス、岡山県FC協議会は「カムカムエブリバディ」、えひめフィルムコミッションは「坂の上の雲」と、NHKのドラマ撮影にもフィルムコミッションの協力は欠かせず、この機会をどう活かすかはFCの腕の見せ所と作戦がモノをいう。

ただ諸事情で映画のように大々的なプロモーションができないのも現実。
あの手(≒ロケ地)、この手(≒プロダクトプレイスメント)、その手(≒寄り道策)など壁打ちのようにアイデアを紹介したけど、フィルムコミッションが手がけたプロモーションが話題になることを願う!

「これは何ですか?」と尋ねたのは目の前のテーブルに置かれた“何か”がまぶしてある刺身。
「寒鮒(カンフナ)です。まぶしてあるのは卵で出雲地方の名物(=子まぶし)です。」
「んっ!歯ごたえがあって美味しい!」
「でしょ!」と、延長戦後半は3時間超だった件。よく喋った。

延長戦に突入!


島根フィルムコミッションネットワーク(島根県観光連盟)から声をかけていただき研修会。
一緒に招かれたのは、岡山県FC協議会(岡山県観光連盟)の妹尾さん。
岡山県FC協議会とは、公開中の「劇場版トリリオンゲーム」で一緒に撮影支援をしたり、2024年6月には高梁市のFCと共に愛媛県を訪れてくれたりの間柄。

今回の研修は、島根県が舞台のNHK朝ドラ「ばけばけ」の撮影を控えての諸々で、他にも県内の担当者向けに撮影との向き合い方などを伝えて欲しいと依頼。

13:30から始まった研修は、つつがなく進み16:00には終わったものの・・・。
次第を見ると「16時から希望者を対象にした個別相談会」なるものが明記されていて、数名は交通の都合などで帰られたけど多くの関係者が残り、延長線スタート!

誤解を恐れずに、平たく言えば「撮影を誘致すると、良いことも&悪いこと(=注意点)も起こる可能性がある。」と言うこと。
その比率は「良いこと9:悪いこと1(=撮影を10回経験したら良いことは9回、1回は悪いことは起きる)」
という感じ。

しかし、良いことは伝えやすくても悪いことは「不都合な事実」なので、フタをされてしまうことが多い。
「録音してないよね?」とジョークを飛ばしながら実際に起きた良いこと、悪いことを赤裸々に伝える。

話せば話すほど、話はズボズボ深化し「フィルムコミッションのあるべき姿とは何だろう?」に辿り着いてしまう。

映画やテレビなどに取り上げてくれるからと言って、地域が被害を被ることは本末転倒だし、FCは本当に必要だ!と太鼓判を押しながらFC担当者がいなかったり・・・。

「あぁ!もうこんな時間!」と慌てる島根FC担当者。
「この続きは懇親会で!」となり、ハーフタイム!

2025年3月7日金曜日

1312人の中の一人。


特別に深い理由もなく、何気なく「副業」という言葉に興味を持ち、ミーミルというサービスに登録したのが数年前。

それから「公益活動(NPO法人)、生涯学習(ココ大)、地域の魅力発信(フィルムコミッション)などに強い人」という立場で「相談に乗って欲しい。」「意見をください。」などの問い合わせが発生。

その都度、対応していたら数千円/件から数万円/件の報酬をもらえた。でも自分からは積極的にPRしていたわけではなく、ミーミルからの提案&マッチングでの事だったから年に数回。

そんなミーミルがNewsPicksと連携することになり、「フィルム・コミッション」という分野がなかったから提案すると、NewsPicksの認定エキスパートの一人として認定しましたので専門家からの知見やコメント、NewsPicksを支えてください。という連絡が入る。
そんな専門的な知見を持つNewsPicksの認定エキスパートは1,312人とのこと。

これまで全体をざっくり見ていた単なる一人のユーザーから、突如、専門領域を担うと思ったら急に自分ごと化されて、ワワッ!となったけど、これもいい経験。

コメントを残す際は他の人が参考にできるよう意識を一層高めたいし、自分も学ばないといけず、でもその学びは自分にとってプラスしかないので(いいね!)となる。

今回、改めてフォローする分野を設定したのだけど、「フィルムコミッション」が関係する記事は少ない方で、「邦画」も数本/日だけど、それが「映画」50本以上/日になり、邦画の年間公開本数は2024年が685本という事実=多さを(間接的でも)浴びてしまった感じ。

報酬は発生しません(と思う。)
1か月後、1年後、どうなっているんだろう?自分の専門分野に一層磨きがかかり、一段でも上がれたら・・・と思うと、まだ見ぬ自分に期待してる自分。

2025年3月6日木曜日

こういうコト。


妻が愛媛大学での勤務で愛媛にやってきたので「お昼を一緒に食べよう。」となり、「デュエットにしよう!」と妻。
ランチには早かったけれど、午後から用事があったので11時の開店に合わせて移動したら、店前には既に数組が並んでいて「スゴい!」となる。

前回のデュエットは2年前だったのか。
咄嗟に前回を思い出し、ブログのネタとして「スパゲティの大(1,500円)」を注文。
「そんなに食べれる?」と怪訝な妻だったけど「君も食べるでしょ?」となり「まぁね。」と。
妻が頼んだのはレタスやトマト、スクランブルエッグが混ざった「サラダスパゲティ」。

そして、ものすごいボリュームのミートスパだったけど、なんだかんだ言いながら二人で食べ切ってしまった(笑)。

こうして話題にできるのは美味しいのも当然だけど、ご当地味でもあり、老舗でもあり・・・などの特徴があるから。最近では観光客も多いと聞くのも納得。

「聖地巡礼を仕掛ける際のアイデアはありますか?」と、河原デザイン・アート専門学校で学生からの質問を思い出す。

「Aという聖地とBという聖地の間にある“ご当地味”で寄り道をさせるのも一案です。」と、返答したけど、まさにデュエットのような「ご当地味」を移動の途中で立ち寄らせることができれば、話題が一つ増えるし、地元にお金も落ちるし、いうコトなし!

日切焼きでもOK、Aという聖地とBという聖地を直線で結ばせてばならず、寄り道、立ち寄らせることは聖地巡礼を企画する際の基礎基本。

「聖地巡礼先が飲食店だったら、更に仕掛けしやすいよね。“ソフトタイム”と言う店を知ってますか?」
「いいえ。」
「アニメ版がんばっていきまっしょいで主人公たちが立ち寄る喫茶店ですが、そこの三津浜焼きは劇中に実際に登場しています。」
「行ってみたいです!」
「でしょ!」

2025年3月4日火曜日

アメリカから来県。

左からマシューさん、ケルシーさん、シャロン監督

昨年「ぜひ紹介したい人がいる。」と、紹介されたのはケルシーさん。
日系4世でアメリカで生まれ育ったけれど、ルーツを辿れば高祖父は愛媛県伊方町出身。

現在はアメリカ最大級の製麺事業と輸入業をご家族で経営されていて、その一方で映画プロデューサーの肩書きもあり、ドキュメンタリー映画を制作していると紹介される。

そんなケルシーさんから「愛媛に行くのだけど会えないかな?」と連絡があり、えひめフィルム・コミッション事務局(愛媛県観光国際課)で関係者に集まっていただき、顔合わせ。

今回、初愛媛だったのはシャロン監督で、ケルシーさんとシャロン監督は3年前からタッグを組み、作品はアカデミー賞のBest Live Action Short Film(最優秀短編実写映画賞)にノミネートされたり、他の映画賞では受賞歴も。名門USC(南カリフォルニア大学)出身だし。

そんな二人だから、さぞかし“難しい雰囲気”・・・と思いきや、キリッ!としたケルシー(彼女は日舞の師範でもある)、「この下灘コーヒーは美味しかった!」と最後まで、下灘コーヒーカップを手にニコニコなシャロン監督に意見交換はワイワイ和やかに進む。
そして「愛媛はビューティフルでワンダフルだ!」と笑顔のシャロン監督。

そして、ミカンの資料を丁寧にしてくれたFC担当者を「上長です。」と紹介すると、その響き、発音が気に入ったようで「ジョーチョーサン」と、しきりに担当者に声をかけて上長のファンになってしまったシャロン監督(笑)。
担当者の「出演しないといけませんかんね?」は半分冗談、半分本気。

打合せが終わり、「愛媛のお酒はどこに行けば買えますか?」とケルシーさんとシャロン監督。
「お土産屋さんかな?」と伝えたら「三越にありますよ!」とジョーチョーサン。

宿泊するホテルも近いとのことで、ジョーチョーサン、ケルシーさんとシャロンさんと共に三越まで案内してあげる。
撮影相談のキックオフとしては最高のスタート。

2025年3月1日土曜日

知るから始まる。


生放送は言い直しが難しいので、数字や数値、固有名詞などは間違えないよう気をつけていたら、数字を追えなくなってしまった。
生放送中でも「間違えないように伝えたいので原稿を手元に用意してまして・・・」とも言ってしまったし(笑)。数字&数値が多かったので途中、詰まってしまった。ゴメンなさい。

今回は話題が「2024日本映画産業統計」だったこともあり、私自身も好きな話題だったので前のめりになってしまった。
あえて言えば、その熱量が伝わったのか?「2024年に685本もの邦画が公開されたの!?」「毎日1.8本以上の新作が公開されてるの!?」「10億円以上の興行収入を記録した上位31本で邦画市場の67%を占めてるの!?」「豆腐の市場規模よりも小さいの!?(豆腐の市場規模は5,000億円)」など、驚いてくださった方々がいたのでよしとするか。

そして、次のアクションへとなるわけだけど、映画館で大スクリーンと音響効果に包まれて欲しいのだけど、映画館へ行くのがなかなか難しい。

でも、2024年の興行収入第一位の「名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)」は158億円。
158億円を平均入場料の1,433円/人で割ると、1102万5819人が計算上で見たことになり、赤ちゃんから当時までの国民の11人に1人は「名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)」を見てることになる。
でも私は見てないし、周りも見ていない。

すると、誰かが私や周りの見ていない人の代わりに見ていることになる。それは誰か?
そう、それは一人が複数回見ているのだ。複数回見る理由は公開中の「来場特典」が何種類もあるから。
この現象はアニメ作品に多く見受けられ、実写作品では少ない。
ちなみに20年前の2004年の興行収入第一位は「世界の中心で、愛をさけぶ」の85億円でした。
知るから始まる。
写真は後半にお話された愛媛県防災士協会愛媛県支部の高瀬さんと。

2025年2月23日日曜日

独り言。


2月20日、NETFLIXは今後4年間、メキシコ市場に10億ドル(1500億円)を投資すると発表。

映画や配信シリーズのほか、スタジオの近代化(世界中でスタジオの最新鋭化が叫ばれてる)などに割り当て、年間20本ペースで制作、投入予定とのこと。
と、言うことは4年間で80本ほどの作品がメキシコ市場に投入されるのか!
(あぁ、日本にも積極的な“投資”が行われて映画映像産業を盛り上げてほしいな・・・)と。

と驚いていたら同じ2月20日、Amazonが「007シリーズ」のクリエイティブ全権を現在の保有しているブロッコリ家から引き継ぐと発表。

実はAmazonってMGMスタジオを2022年に買収してたのね(買収で4000本の映画と17000本以上のテレビ番組を手中に収めてた)
だから、今後の007はAmazonの意向(編集権など)が全面に出る予定。

これって、スターウォーズを擁するルーカス・フィルムをディズニーが買収したことによって、作品の質が変わってしまったことに近いのか?

そこで思うことは。
NETFLIX、Amazon、ディズニーによる配信戦争?は更に激化。
それぞれに(リブート、続編、リメイクなどの)オリジナル作品を投入してくると思われるけど、その度にフィルムコミッションが撮影を支えるんだろうな・・・と言うこと。

そして、日本を含むアジアでの制作はどうなるんだろう?ということ。
日本で暮らしている身としては、日本発の漫画や小説などの映画化が加速するのはいいけど、作品化されるIP(知的財産)の多くが海外に流出していくのをみて(あぁ、日本にはIPを上手に活用する制度や人が少ないのか・・・)と悶々としたり。
独り言。

2025年2月14日金曜日

「劇場版トリリオンゲーム」公開!


2024年早々に撮影相談があり、慌ただしく準備を整えて撮影支援をした「劇場版トリリオンゲーム」。

漫画原作→ドラマ化→映画化という流れの作品、メインロケ地は岡山県。
なので岡山県FC協議会が撮影支援、カジノ撮影は香川県だったので香川FCが撮影支援、愛媛では「しまなみ海道、亀老山展望台、松山観光港」での撮影が行われた。

ただ、愛媛撮影の当日は天候が不安定で撮影したものの再撮影となり、なかなか大変だった思い出。
でも、岡山県+香川県+愛媛県での連携は初めてで嬉しかったし、今回の実績で次回も誘致できる自信がついた。

とはいえ、公開に合わせてもっと色々できたかも・・・という気持ちはあり、権利などの都合で難しかったのは今に始まったことではない(涙)

そんな中でも岡山県FCは頑張ってくれて立派でゴージャスなロケ地マップを作ってくれる。
愛媛県は3カ所、香川県は1カ所だったのでロケ地マップを作ろうにも素材が乏しかった所へ、岡山県が作ったロケ地マップに掲載いただけることになり大感謝!これぞネットワークの力。

さて、今日から全国一斉公開。
主演の目黒蓮さんの人気は凄まじいとのことで「知らないんですか?」と、知らなかったことに(あり得ない・・・)と、冷ややかに見られたことも。
フィルム・コミッションだからと言って、何でも知ってるわけではない(爆)。

2025年の興行収入BEST10には入るかな(10億円以上)。そうしたら「真夏の方程式(2013/33.1億円)」以来、12年ぶりの10億円超作品になる。

そして、しまなみ海道、亀老山展望台、松山観光港へ訪れてくれる聖地巡礼などの効果が少しでも出たらいいな。

2025年2月10日月曜日

地域おこし協力隊_地域を温めてるか?


研修参加者には顔見知りもいれば、そうでない人もいて、“こんな風貌”だから、理事長とわからない人もいて、初対面の何人も驚かせる。
名刺交換をして気づいたのが「フィルム・コミッション(FC)として地域おこし協力隊に着任した」人が何人かいた(福井県など)。

2021年に「地域おこし協力隊こそ、FCと相性がいい」と、あーだこーだ書いたけど、実現し始めている!

「理事長!FCとして、地域とどう向き合ったらいいですか?」と、セミナー後の懇親会で質問される。
地域おこし協力隊だから、自ら応募して着任したわけだけど、FCについては実績も知識も浅く、何からどう始めたらいいのか?という感じ。

色々と伝えたかったけど、新任者との会話は以下。
「FCを立ち上げたからといって、撮影は簡単にはこないよ。だからと言って何もしないわけにもいかない。地域とFCを考える際に大切なのは、特に地方の場合、“撮影期間とそうでない期間では撮影のない期間の方が多い事実”。すると、撮影がいつ来るか分からないから、地域を温めておかないといけない。」
「地域を・・・温める?」
「そう、地域を温めるとは、地域との距離を縮めて、お互いに気軽に相談ができる関係性を構築すること。用がある時だけでなく、日頃から活動への認知と理解を得られるようにしておくの大事だよ。」
「深い!でも、理事長は20年以上のキャリアだから、そう思われたんですよね。」
「そう、でも今、気づいたわけではなく、愛媛でFCを始める2001年の時に思って、作ったのが市民大学なんだ。」
「市民大学?って何ですか?」
「市民に地域の魅力を体験してもらう機会を提供してるんだ。」
「それはフィルム・コミッションですか?」
「いや、違うけど、繋がってるんだよね。」
「つ、繋がってる?深すぎて・・・、ビールもう一つお願いします。理事長は?」
「じゃあ、ジンジャーエールで!」
「えっ!理事長、お酒は?」
「全く飲まないよのよ。」
「えっーーー!」
と、マンツーマン講座は続く。

喋らなアカン!損!

神戸FOのT氏、彼女とも20年以上の縁

ジャパンFCは設立当初から、東京での研修以外に全国を10ヶ所のブロック制にしていて「ブロック研修」と言われる地域ごとに研修を実施中。
私たちが地域へ赴くことで会員がより参加しやすく、好評で、近畿ブロックもその中の一つ。

だけど、私自身はこれまで近畿ブロック研修には参加したことがなく(なぜなら、近畿は大阪や神戸、姫路などの撮影支援実績が豊富なFCが多く心配無用だったから)、今回が初参加。

で、参加して心底良かった・・・と思ったのは、近畿圏人の特徴?個人の性格?なのか、「喋らなアカン!損!」精神が豊富で、熱量が終始高かった。

説明中なのに経験豊富なFCがスッーと出てきてホワイトボードに図解を描き始めたり、大阪FCの話を姫路FCが補足したり、福井県FCの質問に神戸FOが回答したり・・・。

30人ほどの参加者数というのも多いけど、全員が同じテーマで語り合い、情報を持ち合い、学びあう姿に(集まらないと学べないこともある!)と心の叫び。

だから新しい気づきもあり、今年度は近年撮影が多く、トラブル報告も多い「ドローン撮影」を学んでいて少しは知識を得たと思っていたけど【電波は地下まで届かない】と、言われたら(だよね。)という事例にメモする。

ドローンは空中を飛ぶと思い込んでいて、地下で飛行させるなんて思ってもみなかったから(そりゃ、電波は届かないよね)となる。

4時間の研修でも喋り足りない人がいるであろうと、近畿ブロック長の神戸FOは、研修後に懇親会も用意してくださり、第二ランドへ凍てつく寒空の中、出発!

2025年2月7日金曜日

まったく本意ではない。


行き場のない悶々とした気持ちを綴った「物申す!」へのアクセス数が激増して、いわゆる“バズって”しまい、炎上商法(煽るような)のような結果になってしまった。

バスるのは本意ではなく、撮影には良くも悪くも“いろいろある”というコトを書ける立場なので、盛ることも引くこともなく綴っただけ。

勘違いしてほしくないのは、書いたような撮影相談は“ごく一部”で、撮影相談の多くはフツー(ごく一般的で節度があり、またの機会に・・・と言う感じ)である。

悪意を持って撮影相談する人は99%いない。
これまた炎上しそうだけど、残り1%は?と思われるかもしれないけど、悪いヤツ(例:地域を荒らしたり、騙したりする輩など)はいて、別にこれは撮影界隈だけでなく、日常にも悪いヤツがいるのと同じ。

「そんな撮影が地域にきたら、どうなるの?」だけど、一言で言えば「地域が嫌な思いをして、二度と撮影に協力したくない。」となる。

これはフィルム・コミッションにとって最悪で、撮影ができない、協力を得られない所があるなんて・・・存在意義を問われかねないという事態。

愛媛のフィルム・コミッションも24年目。
黎明期ではないから撮影支援実績を無理して増やす必要はないと考えていて、それよりも「またの撮影を待ってます!」「エキストラで出してよ!」「ウチを使っていいよ!」など、次の撮影を楽しみにしてもらえる存在でありたい。

そうすれば、おのずと記録(経済効果など)や記憶(人々の話題など)に結びつくと思うんだけどな。
「水曜どうでしょう」みたいな地方発の面白番組が、増えてくる予感もする。

英題化。

A Midsummer's Equation : A DETECTIVE GALILEO


Frozen(アナと雪の女王)、Sister Act(天使にラブ・ソングを…)、First Blood(ランボー)、COCO(リメンバー・ミー)、UP(カールじいさんの空飛ぶ家)など、洋画を日本で公開する時に悩ませるのが邦題名で、一般的には配給会社が考えるそうだけど、ネーミングセンス一つで売れる o r売れないが決まるからシビア。

英題と邦題はイコールと思い込んでいた幼少期、「First Blood」と「ランボー」は違う映画と思っていたし、「Frozen」と言われて「アナと雪の女王」とは思わなかった過去。
「COCO」「UP」と言われても物語を想像できないから考える人のセンス大事。

「ドリーム(2017)」と言う映画は、当初「ドリーム/私たちのアポロ計画(原題:Hidden Figures=知られざる、隠された人たち的な意味)」と言う名で日本に上陸したものの、内容はアポロ計画ではなくマーキュリー計画だったので、誤解を生むとして喧々諤々の末、「ドリーム」になったとのこと。

愛媛の話。
「Umi Suzume」「Kiyoku Yawaku」「"Haiku Koshien" High School Haiku Contest」など邦画がそのまま英題になるのは分かりやすい。
YOKO THE CHERRY BLOSSOM」「Destruction Babies」もまだ分かる。

  • Crying Out Love, in the Center of the World.
  • Clouds above the Hill
  • Give It All/Ganbatte ikimasshoi
  • The Hound of the Baskervilles
  • Laughing Matryoshka
  • Invisible War
  • High school girls are going to the town in calligraphy.
  • This is her island after I get off the ship.
  • The Lies She Loved.

えひめフィルム・コミッションがこれまでに撮影支援した作品の英題を探しているけど、ないものは、そのまま英訳するしかない。
とっても学んでいる気がしてる。

2025年2月6日木曜日

物申す!


この悶々とした行き場のない感情をどう処理したらいいのか分からずしたためる。

バラエティ番組とYoutuberのコンテンツにもはや差も垣根もなく、「注目(≒視聴率/再生回数)があればいい。そのためには際どい内容もアリ」みたいな風潮を感じる?
どうなの?

「街中でドローンレースできますか?」「屋内ですか?」「いいえ、商店街でできますか?」「飛行エリアを囲むんですか?大掛かりになりそうですが。」「予算がないんです。」「どうやってしようとお考えですか?」「それを聞こうと思って」「・・・。」

「〇〇などで大型車を走らせて運転技術を競わせようと思っています。」「誰が運転するんですか?」「〇〇さんです。」「その人達は撮影当日、仕事を休んで収録に出ないといけないんですか?」「そうなりますね。」「休業手当とか出すのですか?」「考えていませんでした。」「・・・。」

「プロを一般人に紛らわせて驚かせたいです。」「ドッキリですか?」「まぁ、そんな感じです。」「どんなドッキリですか?」「〇〇したいです。」「ダメです!そんなコトして真似する人が出たらどうするんですか?」「やっぱりダメですか?」「分かってて言うのはやめてください。」

危険(≒事故や怪我、ハプニング)を伴う番組で視聴者は笑うのかな?面白いと思うのかな?
撮影協力者に相談する以前にダメでしょ?地域にとって何のメリットもないし、大方、振る舞いや対応を笑って過ごす程度でしょ?(と勝手に思ってます。)
こういう番組にスポンサードしてる企業にも(そんなんでいいんですかね?)と言いたくなる。

それとも私が頑固になってしまい、老害化してしまったのだろうか?
愛媛はこういう撮影も望んでいるのかな?
旅番組とか来ないかな、訪れたい!という景色をたくさん紹介したい。