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2022年12月1日木曜日

独り言です。


11月11日の公開から17日目で動員数460万人、62.6億円の興行収入ですか。ふと思いつき(今日はレディースデーか・・・明日は1日だから明日にしよう)と思うもレディースデーは既に廃止、今は毎週水曜日は誰でも1200円でした。ちなみに今日も1200円。
IMAX版も上映してたけど通常版の1200円に軍配。実は劇場で初めてみる新海監督作品、通常版と言え大画面はいい。

いい物語でした。よほど心が澱み渇き、カサカサのヨレヨレだからかジ〜ンと来た自分が恥ずかしかったり(暗闇で良かった)。観た目的はズバリ!八幡浜市と大洲市が登場しているから。FCとして(色々と諸事情あり)大きな声でPRはできないけど、個人としては言える(はず)。描写だけでなく主人公が「愛媛県」とも言っていたし、予想よりも愛媛県が登場してたと思う。

だからこそ惜しい!独り言です。一つ絡めた相談があったのに別場所になってしまったのを今になって後悔!我々に決定権はないけどもっと強く推せば良かった・・・。
独り言です。フェリーの中で買ったパンが「じゃこ天パン」だったり、飲み物が「ホームアップ」とか「柑橘ジュース」だったらとプロダクトプレイスメント!だった。でも、ハタダ(新居浜市)がタイアップしてたのね。どんな文脈だったんだろう?独り言です。

旅するように。


車中にて。「“いつか・・・”は来ないですよ。」「わかる!“いつか”は来ないですよね。」「だから、決めたんです。」「思い切ったコトをしますね!」などのやりとり。
51歳、仕事を兼ねた長期旅(ブレンデッドトラベル)に出る。目的は五感で得る全てを吸収して自分さえ分からない所へ自分を牽引すること。先日、W杯で上司に休暇への感謝を記した写真が話題になったけど、私の場合は許容してくれる周りに大感謝。

飛行機に持ち込める荷物サイズは縦横奥行きの合計が115cm(約50L容量)が基本。多くの人がゴロゴロ転がすキャリーを持ち込むけど、ノマドワーカー・テレワークになるのでバックパッカーの方が都合がいい。さらに両手が使えるリュックの方がいい。
50L級のリュックを探すも「登山系」が多く、イメージと違う。探し続けてベターを見つけるもベストではなくモヤモヤ。更に探して数日、ベストな品を見つけるも既に販売終了の廃盤品。

入手困難と知ると余計に欲しくなる!販売店は既になく、メルカリで探すも都合よく出品される訳もなく(運に任せよう)と放置。すると数日後、出品されていた品を発見!ツイてる!予算も範囲内!美品という出品情報を信じて値下げ交渉もせず即購入。
手元に届いたのは「THE NORTH FACE シャトルダッフル 57L」。持ち込み最大容量の57Lリュック。まだ“ゼロ段階”だけど、形から入るの大切!

2022年11月30日水曜日

自ら問いを立てて内省すること。


今週末が締切の資料。テーマは「人材育成」、事例などを紹介してほしいとのこと。人材育成を掲げているけどプログラムや教材を開発している訳ではないので、書いては修正、作っては削除、推敲の連続・・・意外と手強い。
おっと!打合せの時間だ!PCを閉じて外出準備。打合せだけだから手ぶらのウォーキングスタイルで臨んだら、終了後に食事に誘われるも財布を持ってないのに行く厚顔な私。

そこで見たのは「35年間、仕事を存分に楽しんだ!」とニコニコしながら言い切る定年を控える上司と、そんな上司を親しみを込めて尊敬する部下。
(資料に必要な「人材育成」の参考が目の前に!)と響く。人材育成ってカリキュラムではなく、その人の生き様や姿勢などを自ら問いを立てて内省し、参考や反映させることかもしれない。平たく言えば「何事も楽しんでいる人」を目標にしたいのは当然で、近づくことを人材育成と言うのかもしれない。

人こそが教材と思ったら「ココ大マニュフェスト」を思い出して読み返す。

教室は街、教科書は人、先生は愛媛。
社会との架橋になると約束した私達。
世間は狭くても知らないことばかり。
出会うはずのなかった人と出会った。
縁と思うと、明日の出会いも楽しい。
人には物語がある。異なりは価値だ。
今日を学びあい、自分を生きよう。

なんだかギュッ!と引き締まったけど、資料作成は1ページも進んでなかった件。がんばれ!私。

2022年11月29日火曜日

冷静と情熱のはざまで(映画風)


元来、そんな気質を持ち合わせている人は少なく、多くの人は経験などを積み重ねて理想像や求められる姿へ近づいていくと思ってる一人。
現状と肩書きのイメージが合わないのは「パッと見の第一印象」もしくは「素質がゼロ」の二つしかないと思っていて、初見の方に「想像と異なりました。」「イメージが違いました。」「もっと年配の方と思いました。」などと言われるのは慣れた(別にどれも悪いイメージではないし)

「自分がなりたい理想像」と「周りが求める理想像」が異なる、相反することは少なくなく、それが組織で、ステークホルダーが多ければ多いほど“バランス”が求められるのはサガ。
でも、バランスだけが良くてもダメで「風見鶏」のように都度、風向きに合わせた態度や方向性では困惑させるだけ。かと言ってゴリゴリ押しても独断と偏見と揶揄されて裸の王様では本末転倒。すると「支点」はどこだろう?と考える。

支点とは一般的に「天秤などを支える固定された点」で、左右などのバランスを保つのが目的で、ステークホルダー間では「落とし所(折衷点)」と同じ。だけど落とし所を目の前の利害で痛み分けにするのは容易ではなく、良い意味で“ズラせたら”いい。
例えば、落とし所を“今”ではなく“ちょっと先(未来)”にできたら、そこから逆引きする「バックキャスティング」が成立すると理想へ最短で近づく話。

同じなのに全然違う!

これまでに製作費が高かった作品は「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の37,900万ドル。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の36,500万ドル、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の35,600万ドルだから、映画史上最高額になるとのこと。

為替があるにせよ560億円って!?米国の1本の平均製作費が80億円/本(諸説あります)としても7本分。日本映画の平均製作費を6000万円/本(諸説あります)とすると933本分!
ただこの製作費が純粋な製作だけなのか?PR費も含まれているか?は未定なので一概に言えない。だから少なくとも560億円の倍(1120億円)は稼ぐ必要があるけど、世界歴代1位の作品は「アバター」で全世界で4090億円以上の興収だったのね。

日本の直近3年分の年間映画市場合計額より多いから、もう何がなんだか・・・。ちなみに2022年はトップガン/マーヴェリックが2080億円超で世界歴代11位に食い込む。今の時代に4000億円以上も稼がないといけないのは至難の業と思うのは私だけだろうか?
日本の話題と比較して書こうとしたけど、同じ映画なのにこんなにも違うと比較にすらならない。偏に「マーケット(市場)」をどう捉えているかということ。

恥ずかしさを通り過ぎて。


先日の日曜日ほど各地でイベントが行われた日はないと思ったほどの小春日和。堀之内公園では「すごいモノ博」、花園町でも「花園日曜市」、愛媛県美術館でも親子向けのイベント、他にも伊予市、西条市、大洲市、久万高原町など、きっと全20市町で何かしらのイベントが行われたと思うほどの情報が流れてきた。そんな大にぎわいの中を抜けて電車に乗って辿り着いたのはエミフルMASAKI(松前町)。

カジダンリーダーの一人として「カジダンフェア」に登壇。本番直前の打合せでも「ホントに私で大丈夫ですかね?」と確認してしまうほど、愛媛県や関係者が期待する話ができるか不安だった件。
そもそもカジダンとかイクボスとか言われても自覚が全くなく「手段であって目的じゃないでしょ?」と平気で言ってしまうほど。家事の役割だって妻に「役割分担をしたことがないよね?」と確認したほど。

26年前にNYで出会い、私24歳、妻26歳で結婚して、家事とか分からず共にしたし、子ども達が生まれてからも変わりナシ。凸凹はあったと思うけど総じて楽しかった。
「いやぁ、理想です。」と言われても「いえいえ、フツーですって。」と返すも「サラッと言える所が素晴らしいです。」と何を言っても良く解釈していただき、恥ずかしさ通り過ぎてしまう。
写真はいつもエレガントな河野さんによる導入紹介。

2022年11月28日月曜日

崔洋一監督の逝去に際して。


2004年から2022年まで日本映画監督協会の理事長を務められ、ジャパン・フィルムコミッションの理事も設立時から務めていただいた崔洋一監督が逝去。この場をお借りしてお悔やみ申し上げます。

崔監督のイメージを一言でいうと厳しい人。思い出すのはJFCの設立間もない理事会の時、財政など組織として脆弱さが浮き彫りになり、理事会は喧々諤諤。その中で崔監督も(愛を込めた)厳しい指摘で(噂通りの人だ・・・)と思ったり。そして声が大きく通りよく響いた。

直接お話ししたのは、私がJFCの理事長に就任した2019年の暮れ、日本映画監督協会から忘年会のお知らせが届き、ご挨拶も兼ねてと出席すると「そうか!君がJFCの理事長になったのか!いいか、JFCは日本のナショナルフィルムコミッションとしての矜持を持て!」「わかるか?JFCが国にも我々にもしっかりしてもらわないと危ういんだぞ、だから君の責任は重いんだ。頼むぞ!」などのレクチャー。

その時は「はい。」としか言えず、周りは監督や関係者がズラリ。FCは私一人で理事長職を背負ってまだ一ヶ月程度。緊張した私を察したのか、肩をポンッと叩きニコッ!と笑顔で去った崔監督に厳しいイメージはなく、以後そのイメージ。
写真はその時のオープニングの様子。崔洋一監督と大森一樹監督のツーショット。2022年11月がこんな月になるなんて。

地域の魅力。


これまでに「ご当地モナカの食べ比べ」「植物性ソフトクリームの食べ比べ」「柑橘の食べ比べ」「天然鯛と養殖鯛の食べ比べ」「しぐれ(大洲の名産)の食べ比べ」など、色々したことはあったけど「坊っちゃん団子の食べ比べ」は初めて!
手前から「白鷺堂」「巴堂」「つぼや」の3種類。この3店舗は道後商店街にしか店舗がない(さらに「つぼや」の坊っちゃん団子は夏目漱石著の“坊っちゃん”にも登場する)。

団子の形が一つ一つ“いびつ”なのも手作りの味。味は「抹茶、白餡、こし餡」と思ったけど、白鷺堂さんの白餡は栗っぽかった(正解も聞かず、食べ続けてしまった)。結局、どれも美味しいかったの甲乙つけがたく、いただいたお茶、そして沈む夕陽を見ながら完食。
こんな素敵な企画「夕焼けベンチin宝厳寺」をしたのは「NPOイイトコ道後(愛媛大学、松山東雲大学の学生たち)」。夕陽を眺めた宝厳寺には思い出がありすぎて書ききれない。

宝厳寺に1時間以上も滞在したのは2013年8月10日の火災以来。我々の想像を超える損失で、単に地域のにぎわい創出をしていた身には何もできず、翌年には住職も逝去。色々と思い出してしまった。
でも、こうして新しい視点と切り口で学生が宝厳寺の魅力を発信してくれているのだから、やはり宝厳寺は地域の宝ということを実感。

2022年11月27日日曜日

「支援する」を支援する。


全国各地のフィルム・コミッションが意見を交わす毎月開催のオンラインミーティングが終了。コロナは大きな災いをもたらしたけど、このオンラインミーティングはコロナ禍で生まれた数少ない良いこと。
今では世界各地のFCもオンラインミーティングをしており、JFCも参加するけど時差の都合でアジアからの参加者は少ない。ミーティングは1時間キッカリ!と決めており、今回も45名が参加。

「全国ロケーションデータベース(JLDB)=全国各地のロケ候補地情報が10,000件以上掲載されているDB」の閲覧回数がグングン伸びていると話題になり、勢いが止まらないよう。
映画映像関係者向けに構築した業務用だけど、今では旅行会社なども利用したり、聖地巡礼目的に閲覧されたり、最初の目的から随分と広まったので、嬉しい反面、本来の目的を見失わないように・・・と思ったり。

そして遂に「コロナ禍におけるロケ撮影時の感染予防ガイドライン&チェックリスト」がバージョンアップ!これは政府や関係者とも共有認識の内容で、撮影隊にとっても地域にとっても「お守り」みたいなもの。早速、次の撮影から提示しよう!
JFCに加盟のFCは130超、所属するフィルム・コミッショナーは200人程度、全国で200人ほどしかないプロフェッショナルが地域で撮影を支えている。そんな彼ら・彼女らを支援するのが私たちの役目。

「好き」がずっと続きますように。


全く想定してなかった「キース・ヘリング」品(フランス製のドミノです。)の寄付。寄付してくださった方には不要になったかもしれないけど、私には宝物だから不思議。アレコレソレ」と、これまでにもキース・ヘリングを挙げてきたけど、ポスター程度しか手元になかったし、なにより真っ赤な箱に描かれた彼の絵がいい。「ココ大付属学園にどうぞ」と、言われたけど、しばらくは手元に置こう。

中学生でリチャード・ハミルトンの作品でポップアートを知り、高校生の時にはアンディ・ウォーホルが好きになり、その繋がりでキース・ヘリングにたどり着き(これだ!)と思ったものの、1987年にウォーホル、1988年にバスキア、1989年にメイプルソープ(は写真家)、1990年にヘリングと好きだったアーティストが次々と亡くなり、多感な年頃だったから色々な感情にもまれたっけ。キース・ヘリングが学んだ大学に入ったのも、そんな影響。

「好き」がずっと続きますように。父は百貨店で美術品に長年携わり、母も姉も女子美術大学、叔母たちも従姉妹も女子美卒。たぶん、その影響は多分に受けいて「自分にとって心地よい作品」を探さなくてはいけなかった環境だったと思う。
先日、フィレンツェにいる長男くんとそんな話をしたら「僕は鴨居令が好きだよ。」と教えてくれた。渋すぎる・・・。

2022年11月26日土曜日

人のフリ見て我がふり直せ!


ココ大付属学園【冬休み】のオンライン事業説明会が終了。ココ大付属学園では「子ども達自身が一日の過ごし方を自分で決める」ので、ゴロゴロもアリだし、お喋りもアリ、一人で読書や勉強もアリ、数人で鬼ごっこや多人数でドッヂボールなどもアリ。当然、何もしないのもアリ。
子ども達も保護者も学校や家とは異なる居場所(第三の場所≒解放される場所)を求めていて、私たちは安心して過ごせる環境を提供。

そして事業説明会が終わってハッ!と気づく。それは「子ども達向けに話した内容は、実は大人にも当てはまるぞっ!」。実は大人も喋りたい人が多く、その系統は「私の悩みや可能性を引き出してほしい系」「私のこれまでを喋りたい・聞いてほしい系」の2系統。
前者は言語化などできずモヤモヤしながらも伝えたいコトがハッキリしていることが多く、後者は武勇伝などを並べる浅い話が多い。

子どもの武勇伝は聞いても面白いのに、大人の武勇伝はつまらないのはどうしてだろう?なんか(オレ、スゴいだろう)感が出るのかな。と、自分もいつ陥るかもしれない(いや、既に陥ってるかもしれない・・・)から人のフリ見て我がふり直せ!
こども達と“たわいもない話”をするのが好き。「何もしない・ないコト=価値がない」ではないことをどう実感できるだろうか?インチキ先生が言ってもねぇ・・。

交わる商店街。


某日昼下がり。来月から「ココ大付属学園【冬休み】」が始まるので、コロナワクチンの4回目接種へ病院に行く。その途中に先日の撮影でお世話になった商店街があるのでお礼ができたらと思いながら歩くと不在でした・・・。でも、偶然に通りがかった教え子の大学生と出会い「元気?授業の帰り?」「はい!これから授業です。」と話がズレてゴメンなさい。そして病院へ到着。

サクサクと手続きは進み、到着後15分後には接種完了。待機時間を過ぎたので同じ道(商店街)を辿ると、「ニューポカラ」の店長が軒先で物色中で私に気づき、お互いに「元気?」と声がけ、「また行きますね!」と挨拶。そして50m頃を過ぎたあたりで後部に子どもを乗せた電動自転車が止まり、「泉谷さん?」と声をかけられてビックリ!以前にお世話になった某電力会社を定年退職された方、しっかり孫の世話でした。

ほっこりした出会いの余韻に浸りながら交差点で自動車が進むのを待つと、小さくクラクションが鳴って窓が少し空いて「こんにちは!」と挨拶される。「こんにちはー!」と返したけど、実は誰だか思い出せなかった、誰だっけ?
往復4kmの道のりで知り合いに会うのは、これまでにお世話になったなどのご縁から。それにしてもすれ違ったあの人は誰だったんだろう。

2022年11月25日金曜日

笑いふりまく。


「泉谷さん、振込口座番号が違うようです・・・。」「あらっ!ゴメンなさい。どうしたんだろう?」「どうも、クレジット番号を入力されたようです・・・。」と、相手は恐縮しきりで伝えてくれたけど間違ったのは私。「申し訳ないです!ワハハー!アホですね。」と笑って誤魔化すしかなかった件。相手も(こんな人に講演をお願いして大丈夫だろうか?)と思ったに違いない、以後気をつけます!

小学校に到着。すると向こうに人影を発見、近づいて行き「こんにちは!泉谷です。今日はよろしくお願いします!」と先に声をかける。「ようこそ、いらっしゃいました。今日はよろしくお願いします!」と学校関係者。(出迎えてくれるなんて!感激)と思い校舎に通され、「お名前をよろしいでしょうか?」と尋ねられたので「泉谷です。」と伝えると名簿を見ている。(名簿?)と???がよぎる・・・。

「お名前が無いようですが・・・」と関係者。「今日は6年生への講演を依頼されて参りました。」「講演?」とキョトンとする関係者、名簿をみると「保護者会」で、間違いに気づく!お互いに笑って「校長室はどこですか?」と冷静に伝えると「こちらです!!」と関係者が案内してくれる。通された校長室で、早速ネタとして伝えると初対面の校長先生も大笑いで距離を縮める体を張ったコミュニケーション。

共感の分かれ道。


鬼北町の中心部は近永地域。10代から60代の参加者へ「近永がどんな地域になったらいいですか?」と問いをなげると、一人一人が思いのままに付箋紙に書いて貼り出す。
分類すると「こども達が笑顔になる街」「色々な職がある街」「働く女性(お母さん)が楽しめる街」「訪れる目的になる街」「多世代で繋がる街」の5種類となる。ワークショップに慣れていない方も多かったのにササッ!と書けたのは“現状はそうじゃない”と明確に思ってるから。

改善策に「空き家活用、コーヒーショップ、〇〇教室、農家との連携」など、色々と手段を考えるものの、それらはアウトプット。アウトプットを描けた時点で素晴らしいけど、取り組みの持続には協力者、関係者を巻き込む必要があり「共感」が必要になる。その共感の素となるのが「想い(≒物語)」。だからゲストにお招きした「さむこっぺ」の高田さんの「私から有機野菜は外せない!譲れない」は共感を得たから認知度100%。

共感は「価値観の共有」だから、同じ経験や想いを持った人には響きやすい。ただ地域には色々な人(≒価値観)がいるので、協力者や関係者を求めるなら、価値観の異なる人たちも巻き込まないといけない。特に「世代による価値観の違い」は影響が大きく、「愛の壁」を紹介すると激しい同意が・・・。
ポイントは「譲りたくはないけど譲れる点と絶対に譲れない点」を自分に持つこと。

2022年11月24日木曜日

走るコンビニ。


先日の「鬼北町にぎわい塾」でwarmthに一泊した翌朝、にぎわい塾の参加者が、移動スーパー「とくし丸」にて近永駅前で販売していると情報が入り見学。走っている姿を見たことはあってもマジマジと見たことがなかった「とくし丸」。
刺身、ひき肉、ヨーグルト、歯磨き粉、トイレットペーパー、洗剤、牛乳、ぬか漬けの素、果物、ゴム手袋、おでんの具材、野菜、お菓子、惣菜、パン、カップヌードル、缶詰、ジュースなどが所狭しと並ぶ。

常連のおばさま達が買物中。その隙に「この一台に何品種を載せてますか?」「約400種類1200品くらいですね」「400種類!スゴい!まさに走るコンビニですね。」「載せている品は自身で選別されるのですか?」「そうです。自分で考えて載せています。」「すると、Aさん、Bさんなど買い手を想像しながら、品揃えするんですね!」「そうです。色々と考えますね。」など、話が面白い!

利用者を想定するとシニア、単身もしくは2名、遠出ができない、少量の買物なので、商品も「揚げ物一つ」「ミニサイズ」「豆腐も半丁」「一人分」「500ml」などの使い切り品が多く、持ち帰る際も大きくなく重くないようになってた。
「この商売、これからもっと面白くなりますよ!」と教えてくれて、ホント!その通り。自分のセンス次第と売り上げが直結してるんだから面白い。そして隣町へと「とくし丸」は走るのでした。

参加者に合わせる。


これまでに「あんな時そんな時こんな時」などで訪れた鬼北町。今回は「鬼北町にぎわい塾」からお声がかかり、全3回のワークショップの塾長。その第一回目は二回目、三回目、その後にも影響する大切な役目。
会場は元造り酒屋を改装した「Warms」というコワーキングスペース+宿泊施設(新しい施設なので超キレイ!)。募集定員は12名、アッ!という間に満席となり、期待値の高さを知る。そして見学者やCATVなどの報道も入れると20人の大所帯でのスタート。

参加者は10代〜60代の老若男女、全員ほぼ初対面。「にぎわい塾への期待は?」と尋ねると「脳みそをリフレッシュしたい」「他の人がどんなコトを考えているか知りたい」「チラシを見て興味が湧いた」「いつか起業したいから」「面白そうな内容だったから」「知り合いを増やしたい」「近永(地域の名前)を魅力的したいから」など、(当然ながら)一人一人の思いは違う!

はて?どうすれば全員の期待に答えられるか?予め決めていたゴールは変えずに手段(内容)を変える。参加者同士が話す時間を増やしたり、付箋紙に意見を書いたり、問いを投げたり、意見を集約したり・・・。
ワークショップ初参加の方も複数いたので最初の印象って大事!「参加してる感」が感じられるようにしたつもり。手応えは終了後に初参加の方々が積極的に話かけてくれたのが評価。

2022年11月22日火曜日

静かに応援。


「すずめの戸締まり」が公開からV2、既に累計興行収入は41億円超、動員数は299万人超で目標は150億円!とのこと。動員は1000万人ということか!国民12人に1人は見る計算!?「君の名は(2016)」が250億円!「天気の子(2019)」が141億円、100億円超は確実と言われてるからまた映画史に残る作品になるんだろうな。そして「聖地巡礼」が愛媛でもにぎわい始める。

「〇〇は愛媛の〇〇ですよね?」「〇〇の光景は〇〇のコトですよね?」などの問い合わせが入るけど、フィルムコミッションとして声を大にして言えないのが事実(そもそも製作支援してない)。事情が絡み「個人で楽しんでくださいね!」としか言えず・・・。
過去2作品でも同じでFCは非営利で商売っ気はゼロなんだけど控えようと。地域が映ってるのを知ってるからPRしたいけど、惜しい!の一言。「竜とそばかすの姫」とは大違い。

2022年は「ONE PIECE FILM RED」が興行収入182億円、観客動員1300万人。「呪術廻戦0」が138億円。「名探偵コナン_ハロウインの花嫁」が97億円と層が厚く、12月には「SLAM DUNK」が公開されて2023年にまたぐけど100億円超は確実と言われていて、かつてない「アニメ年」になる。去年は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が102億円で1位だったから、今年がいかに豊作だったか分かる。

イレギュラーなキャリア。


「子供たちには面白くて刺激になるんじゃないの?イレギュラーなキャリアの持ち主として」と妻に言われたのは、小学校6年生へキャリア教育の一環で講和してほしいという依頼。
子供たちには刺激的かもしれないけど、保護者からは「余計なコトは言わないで欲しい!」と思われたらどうしよう・・・。なぜなら「何にでもなれる、できる」と言いそうだから(実際にココ大付属学園では言ってるかOKか!)

(1)FCの仕事→愛媛県で撮影希望の映画やドラマ、CMなどを誘致して支援しています。(2)仕事時間→撮影が入ると24時間対応で土日祝も関係ありません。
(3)仕事の魅力→愛媛県の素敵な場所が映画館などで映し出される点です。
(4)仕事で大切・大事にしていること→愛媛県の魅力を壊さないこと。撮影効果を地域に還元すること。
(5)必要な資格→何も必要ありません。誰でもできます。
(6)FCの仕事に就いた理由→映画監督を夢見て渡米しましたが才能が無いと分かり挫折。違う仕事に就職しましたが、ある日、フィルム・コミッションという職があると知り愛媛県に提案して「えひめフィルム・コミッション」の設立に参画しました。
(7)子供の頃の夢→映画の影響などで考古学者になりたかったり、スターウォーズなどの影響で映画監督になりたかったり・・・監督にはなれませんでしたが、FCを天職と思ってます。で、どうだ!

2022年11月21日月曜日

自由に盛り上がる。


松山市でも八王子市でもイベント多し!「いちょう祭り」を知らず、ウェブサイトを見ても「約4kmの甲州街道沿のいちょう並木が色づく頃の祭り」の表現に、松山市の堀之内公園などのイメージで出かけたら42年前から行われていて想像を超えていた件。
これまでフリマやマルシェなど色々と企画運営したけど、(こんな祭りができたら楽しいだろうな)と思わせた「いちょう祭り」の魅力とは・・・。

一言で言うと「カオス」で「インクルーシブ(全ての人が孤立したり、排除されしないよう援護し、社会の構成員として包み、支え合うという社会政策の理念)」な魅力。JR高尾駅から並木道を歩き会場を目指すのだけど、その道中にある家や店では自由な品々が並び、軒先でコーヒー、弁当、キムチ(チャンジャとオイキムチをお得に購入)などが売られ、写真の神社では町内会によるバザー、甘酒が100円、お囃子が響くなど何でもあり。おじいちゃん、おばあちゃんが声を張り上げて呼び込み。

会場も一つではなく複数点在。公園ではステージもない砂場でフラダンスやよさこいが演じられ、違う場所では和太鼓、歌謡曲の熱唱。来場者も老若男女、犬の散歩や車椅子など障がいの有無に関係なく、警察も消防もJRも大学もブースを出してPR。
良い意味で好き勝手に盛り上がってる状態。来場者は毎年50万人!アメーバ方式の自立した祭りで「楽しまないと損!」と思わせた祭り。

公務員へのエール!


愛媛県研修所から先日の研修評価が届く。研修生は愛媛県や市町の最前線で頑張る職員たち。地域の未来は彼ら抜きには語れず、山あり谷ありの連続と思うけど踏ん張って欲しいからエール!写真はアドバイザー参加してくだったサイボウズの久保さんからのワンポイント講座の様子。感想を一部紹介。

  1. 一つのニーズに対し、複数のウォンツを考える癖をつけるようにしたい。
  2. できない理由だけを考えるのではなく、できない理由に対して自分は何ができるか、どうすればできるかを考えて実行していきたい。 
  3.  協働事業のあるべき姿(対等な立場で想像力を使いながら、新しい改善策を創造する) を学ぶことができた。
  4. 関係者がワクワクして参加してもらえるプロジェクトのあり方を考える機会になった。 
  5. 自分の組織以外の抱える課題や現状を共有できて良かった。最後のプレゼンでは、同じテーマでも設定する課題や、その課題解決に向けた協働者が異なっており、様々な考え方を知ることができた。
  6. 課題とは何か?といったことに関して、どのように課題を明らかにするか、また課題解決のために、手法・手段が目的化しないよう気を付けるといった話が特に印象的だった。
  7. 課題に対してネガティブにならず、徹底的に調べたり、協力し合ったりして解決したいと思った。
  8. 公務員という職場環境しか今まで知らなかったので、今回、企業に勤めている方の働き方や、職場環境について話を聞けて良かった。
  9. 「調べる」=「数える」・「比べる」・「訪ねる」が参考になった。今後も意識したい。
  10. 協働者を意識しながら、自分の業務について、他者を巻き込み進めていきたい。
  11. 初日はひたすら考えるだけ(調べるだけ)というプロセスは初めてだった。
  12. 発表のための調査より、様々な考えが出てきたことから、このプロセスを学べたことが非常に良かった。