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2022年6月7日火曜日

妄想広がる。


沖縄での河内晩柑フェアは、予め決まっていたわけでなく、河内晩柑がウォンツとして成立するシーンを分析して「沖縄県での検証」が決まる。とは言っても、どうやって沖縄県と河内晩柑を繋ぐのか?となり、頼ったのが「フィルム・コミッション」の繋がり。フィルム・コミッションは、母体が観光協会の所も多く、沖縄市にある沖縄市コザフィルムオフィスは沖縄市観光物産振興協会。そして北中城村観光協会の事務局長は元沖縄県のFCスタッフ。

こんな所でFCの縁が活きるとは!と驚くもフム・・・となる。今回のような地域の特産品販売は、FCの繋がりで発展できる!と妄想。今回が良い事例で、沖縄市観光物産振興協会の事務局長とは知り合いだったので(コイツは誰だ?紹介して大丈夫か?)という予備審査は不要。私の場合はJFCなので説明もしやすく「泉谷さんって全国組織の理事長なんでしょ?」と店長から驚かれたり。

特産品の販売は既に各地で行われて目新しさは薄いけど、もしも、FCが特産品販売できると劇中に登場した商品の販売やロケ弁の販売など、従来とは異なる切り口や特徴を持たせることができて面白い!と思うのは私だけだろうか?
懸念はただでさえ忙しいFCスタッフを特産品販売まで担わせるのは酷なので、そこは物産担当者が担っていただけるとFCの認知度も上がるよなーと。

2022年6月6日月曜日

河内晩柑フェア。


「おいしい⤵︎ね⤴︎」という沖縄言葉のイントネーション(おば様が多いのかな?)がとても好きで、聞くたびに嬉しくなった50歳。おじ様からは「やなかーぎーよ」と言われて???となり、スマホをいじる愛南町職員。「(河内晩柑の見た目≒日焼けなどが)よくない」と言う意味で「中身と味は全く問題ないんですよ!」と試飲してもらうと美味しかったのか、笑顔で一袋購入いただく。

ちゃんぷる〜市場は米軍基地も近いので、来店者には外国人の方も多く、他にも中国の方やベトナムの方もいて、つたない英語で対応。子ども達は初めてみる河内晩柑に興味津々で、こちらをジッーーーと見るので試飲してもらうと「Yummy!(おいしい)」と笑顔。それを見守るお母さん「アリガトウゴザイマス」と行って子供と相談して一袋購入。日本人と思い込み喋っていた方は台湾人にも飲んでいただくと「Delicious!」。

河内晩柑の果汁は皮ごと丸ごと絞っているので苦味もあるから(どうかな?)と思いきや子供からシニアまで好評で、「お酒にも合いますかね?」と尋ねると「合うなー」「フレーバードリンクで出してもいいかも」と色々とご意見いただく。全員が初対面なのに、とてもフレンドリーだった件。そう言えば「愛媛県に娘が行ってるのよ」とか「愛媛にふるさと納税してるのよ!」と意外と愛媛県との接点が多かったのも特記事項。

2022年6月5日日曜日

見つけられない店。


「昼飯、いきましょう!」と店長。こう言う時は「郷に入れば郷に従え」で車で走ること10分ほど。「沖縄そば」の店だけど店構えからして老舗感たっぷりで店の半分(写真の右側にも他建物はある)は木々で覆われて見えない。でも駐車場は満杯。店内は見た目以上に広く、地元の方で満席。「ココは観光客は見つけられないですよね?」「そうですね、普段は地元客が中心ですから」と店長とスタッフ。

メニューも数えるしかなく表示もシンプル。「沖縄そば」を注文するとファストフードのようにササッ!と出てくる。これまでに何度も沖縄そばを食べたけど、出汁(スープ)がアッサリで極好みだった件。三枚肉がコッテリ感を感じさせるけど全くナシ!シンプルでおいしく記憶に残る味に選定!こういう「見つけにくい店と味」、残ってほしい。

そして夕食。これまた一人辺りを探検していたメンバーに連れていかれたのは、ごく普通の地元の方が集まる食堂?居酒屋?ご夫婦で経営とのことで、獲れた魚などを好みに合わせて調理してくれたり、チャンプルーは当然、沖縄風天ぷらは本土と衣が違うなど教えてもらったイカ天など。ご近所なのか、おじさま達も来店し、ココも観光客が見つけられない店その2。出張はまさに探検。安易に全国どこでも食べられる飲食店に行くのはもったいないと。

冒険出張。


映画「ララランド」の主人公二人が夜、雨上がりの坂道を歩いているみたいだったからパチリ。感じたり、気づいたら放置せずに撮ること大事。ちなみにココはホテルの方に「周辺で美味しいお店はないですか?」と尋ねたら紹介された郷土料理店で「パンフ持参でドリンク1杯無料」だった店は予想より美味しかった件。ココは沖縄県沖縄市。

遡ること数時間前、沖縄空港に着陸する時間なのに未だ上空。そしてアナウンスの「雷雲の影響で着陸できないので、場合によっては他の空港へ着陸します。」に(えっー!)となる。しばらく旋回して着陸できたものの、今度は雷がドッーン!と響いたり、雨が突然大雨になり前が見えなくなったり、そして緊急地震速報のような聞きなれない音が!きけばauの携帯に鳴った「大雨警報」「避難警報」。

雷の音、豪雨が打ちつける音、警報音が鳴り響き(この先、どうなるの?)と冒険出張の始まり。予定変更も余儀なくされて、やっと辿りついた「ちゃんぷる〜市場」に着いた途端、“さらに”ものスゴい土砂降り(バケツをひっくり返したという表現はこの時のためと思う)となり、10m先の店に入るのも困難なほどでまさにアドベンチャー。「ようこそ、ちゃんぷる〜市場へ!」と副店長と合流できて、一先ずチェックポイント通過。

2022年6月4日土曜日

11年になりました。


6月4日はココ大の開校記念日。昨年はコロナウイルスが蔓延する中、「ココ大付属学園」と言う新しい事業が始まり、一昨年は創立時に掲げた「マニュフェスト」で振り返り、3年前は、「ココ大によって創出された価値(アウトカム)」について書いてたのね。書いてて良かった!日々の記憶なんてすぐに忘れてしまうから、日記を読み返して、その時の心情を思い返す。去年は10周年という節目だったのか。

不明瞭で不確実、暗中模索の五里霧中で迷走するよりもソロ活動に舵をきって2年。思いがけないことも多く、萬翠荘の顧問に就任したり、松山東雲女子大学で教え始めたり、JFCは前よりも忙しくなる。そして、「エールラボえひめ」という愛媛県官民共創デジタルプラットフォームと言う地域の課題改善・解決をDX化を取り入れながら行うマッチングサービスのディレクターに就任した。

聞けば、地域の課題に気づき改善策/解決策を思いついた個人が、資源を募りながら形にできる仕組みで、現在、約30のプロジェクトと呼ぶ取り組みがあり、伴走してほしいとのこと。ただ今年度も新たに30種のプロジェクトが立ち上がるとのことなので、そちらも伴走する。なかなかの大役を引き受けてしまった。でも、ココ大でのこれまでの経験から大体は応援(エール)できると思ったり。写真は道後に行ったら目をひいた「の」。

2022年6月3日金曜日

出稽古のススメ


出稽古は後に大きな糧になるから勧めたい。その時はアハハッ!と誤魔化したり、ドキッ!と緊張したり、シュン!と凹んだりするけど、どんなことでも【気付けたコト】は成果で、自分だけが得られた賜物。東京や大阪、北米やアジアなど自腹で行ったり、採択を受けて行かせてもらったり。お金も時間も労力も投下するから、踏み出すに躊躇もするけど、自分への投資と思えば成果を出せるか否かは自分次第。

「えっ!?なんでココにいるの?」と、そこに居るはずのない20代に尋ねると、「もっと活躍できる場所があると思って転職しました。」にビックリ。そして別場所では「えっ!アレ!どうしたの?」と、そこに居るはずのない30代は「将来を考えた末に転職しました。」とのこと。自分の可能性を信じての転職はキャリアアップだから素晴らしい!それにしても二人とも、例の少ない華麗な転職でした。

出稽古を通した繋がりは、カラフルな糸(フィルム・コミッションの糸、地域づくりの糸、観光振興の糸など)で紡がれて広がり、素敵な織物になるけど、紋様は“当時”は分からない。出稽古が短い時間だったとしても他の参加者との時間は濃厚で「経験を共有」できるから、相談もしやすい。経験至上主義者としてのアドバイスは「出稽古して損なんて一つもないから!丸ごと得するから!」。

2022年6月2日木曜日

映画撮影からの。


萬翠荘との最初の接点は、2011年8月に行った高橋久美子さんと白井ゆみ枝さんによる「ヒトノユメ展 in 愛媛」を盛り上げようと、ココ大の授業で「アートを学びながらつくる」的な取り組みをして、館内に詩や言葉などを展示して不思議な空間を楽しんだ思い出が。その後もプロジェクションマッピングの「空想美術館」をさせてもらったり、奥にあった愚陀仏庵(当時)ではドラマのロケなどもさせてもらったり。

そして「バスカヴィル家の犬」で念願の映画撮影。置かせてもらったチラシが既になく、東宝に急遽発送を依頼したほど。多くの人に物語と萬翠荘に浸ってもらい、その後はコラボ企画をしている「ANAクラウンプラザホテル」でオリジナルスイーツを食べながら映画談義をしてほしい。
からの萬翠荘顧問として、別プロジェクトにて。これまでは建物自体に魅力を感じていたけど、歴史や関係性を調べると・・・・。

萬翠荘の主だった久松定謨伯爵は教育に熱心で学校設立に多額の寄付をされていた。その寄付金で作られた学校は互いに独立しているけど交流できたら素敵だよね。と、萬翠荘を管理運営しているウインさん、校長先生たち。プロジェクトに携わりながら学べるって、これほど得なことはなく、良い機会をいただいたという話。萬翠荘ファンとしては魅力がまた一つ増えることに感慨。

2022年6月1日水曜日

反省からの。


「えひめフィルム・コミッション」
は県内のロケ候補地を写真に収めたロケーションデータベースを持っていました。2003年頃です。当時はロケ候補地をDBで発信しているFCは少なく、また30000点以上のロケ候補地情報はダントツな掲載数でした。おかげで制作者から評判となり、私は文化庁のジャパン・ロケーションデータベース(JLDB)の主査となり、開発に従事しました。と、ここまではいい話。

しかし、JLDBの運用が始まると、えひめFCのDBと重複して管理運営が大変になり、JLDBに絞りました。結果、愛媛からFC情報を発信する手段がなくなり、そもそもウェブサイトもなかったので世間からは“見えない窓口”になってしまい月日は流れ、20年が経ってしまいました。でも実は個人的には全く困らなかったコトを反省していて、なぜならターゲットは制作者だったので業界に知られていればいいと思っていたからです。

2022年は「えひめフィルム・コミッション」が活動満20周年です。5周年の時も10周年の時も15周年の時も全く何もせず、粛々と撮影の誘致支援普及活動を愛媛県と続けてきました。
とてもとても“今さら”ながらですが、ウェブサイトが立ち上がりましたが、これは20周年特設サイトという位置付けです。偶然にも20周年の今年は撮影支援や公開などもあり、これまで以上に積極的に行こう!となり、こうして裏話も積極的に発信ということで。

占い当たる。


「最初から狙いすました一点買いはできず、薄くても可能性を広げる中で、時々“すごいコト”がおきる。」的なSNSの盛り上がりに共感。ピンポイントの方が無駄がなく“効率的”で、カロリー(ここで言うカロリーとは事業に投じるエネルギーのこと)も少なくて済む。結果、資源の消費も消耗も最小限で済むけど、そんな“都合のいい話”はない。あったとしても、それは怪しい場合も多く、惨憺たる結果を招くことになる。

特に撮影の相談は、いつ、誰から、どんな内容が来るのか分からない。1年に何本も大作が来ることもあれば0本もある。この時「営業したらいいじゃないですか?」と助言されることもあるけど、「企画営業するなら製作費も一緒にですよ!」と注意されたのは20年前。冷静に考えれば、そりゃそうだ。これまでの実績やネットワーク、評判などが紡がれて【撮影相談の1本】になる。

あぁ、こんな話ではなかった。占いでは「5月は新しいコトが始まる月」との予言だったけど、確かに始まった。占いは当たった。そして今日からは「バスカヴィル家の犬」のPRを盛り上げる。2020年の暮れから準備が始まり、2021年1月に撮影。スゴく寒くてロケ弁が冷たかったこと。寒くて暖をとりながら撮影を見守ったこと。萬翠荘がコロナ禍で休館できたことで撮影ができたこと。1年以上誰にも言えずに悶々としてたこと。色々と発信しないと!

2022年5月31日火曜日

FCとボランティア。

好きな映画のジャンルは何ですか?

授業テーマが「フィルム・コミッション」へ変わる。まずは学生の映画環境と称してアンケート。「好きな映画のジャンルは何ですか?」と尋ねると【恋愛映画が70%】。さすが女子学生!素敵な恋に憧れていたり、主人公に自分を重ね合わせて追体験をしたいよう。「推しメン(好きな俳優が出てるか否か)」もあるよう。そんな健気な姿こそ映画のよう!と思ったり・・・。

そして【アニメ作品が52%】。邦画の興行収入の上位10作品だけをみても2021年は1位から3位までをアニメ作品が独占で245億円(ちなみに上位3作品にはFCが制作支援)。0%だったのが【歴史/史実作品】。学生だからか、女性だからか、偶然か分からないけど全く興味ナシとのこと。そして皆んなから「私に見てほしい映画は?」と尋ねると【七番房の奇跡】という映画が複数人からリクエスト、見てみます。

と、学生の興味関心を掴んだ所で「フィルム・コミッションとボランティア」について。先日の撮影でもボランティアエキストラの方々にお世話になったことを話し、他にも「ロケハン」にも参加できると伝える。(えっ!?ボランティアってそんなに多様なの?)と“いい顔”をしてくれた学生たち。
「学生たちはいい授業を受講できてますよね」と大学事務の方。「私も受けたいです・・・」とリップサービス。

2022年5月30日月曜日

まさか!のできごと。


2023年度前期NHK連続テレビ小説は、高知県が舞台の「らんまん」。主人公は日本植物学の父とよばれる牧野富太郎氏。他にも映画の撮影もあったり、来年は“高知も”盛り上がるのは確実で「撮影をどう応援する?地域に撮影がくると?」などについて講演。「作品(撮影)を応援するために高知県下の自治体で協議会を設立しました。」と関係者。「竜とそばかすの姫」もあり、いい流れですね!とコメント。

私はJFC、隣には柴原プロデューサー、そして地元からは米津さんが登壇。米津さんとは先日の「大方あかつき館」での講演以来。
“巡り合わせ”か“ご縁”というか本当に不思議だったのが柴原Pとは初対面だったのに奥様を存じ上げていて、その奥様は2002年にインターンシップで受入れ、FCのボランティアスタッフとして関わったことが縁で映画業界に入った当時、大学生だった女性!

「泉谷さんが後押してなかったら彼女は東京に来てなかったですから、私とも結婚してなかったです。」と、まさか未来がそんなコトになっているとは!当時は言葉の責任なんて思ってなかったらシドロモドロ。「今度、みんなで会いましょう!」となるのは必然。
役目を終えて翌日。日曜朝市は人出も多く活気があり、観音様まで売りに出されてた、ご利益は85000JPY。よさこい踊りも披露されていて高知は元気だった件。

2022年5月29日日曜日

友達以上、保護者未満。


インターンシップも20年!これまで100人以上の学生を受け入れてきて、昨年は13名のインターン生を受け入れる。また「あんな」「こんな」「そんな」とインターン生のエピソードは多い。研修期間で区切りとなる人もいる(これが普通)けど、その後も繋がっている人がいるから不思議。これまでの説明会は対面式だったけど、コロナ禍で説明会はオンラインに変更。個人的には大賛成!

30人ほどの学生が画面越しに表示され、事前レクチャーを聞いたと思われる振る舞いに(緊張しなくていいいよ・・・)と思ったまま紹介。キッチリ、カッチリした受入先もあれば、ワイワイ、ガヤガヤな受入先もあることがあるということで。今年度も研修はコンセプトに「想像×創造」を掲げている「ココ大付属学園【夏】」。基本的に楽しい雰囲気であるけれど「友達以上、保護者未満」の立ち位置を強調。

また「正解、不正解がない環境での対応は、子供たちにとって今後の判断基準になるので導くことになる。」とも。理屈では分かっても実践では思う通りにいかないことも多いから、子供たちと大いに触れあって内省してください。と続けると神妙な顔になる学生。
(ハッ!硬い!)と思い、「私は教員免許などの資格を持っていないので“インチキ先生”と呼ばれています。」と、笑ってほしかったのに全員が真顔で???となり、大スベりした件。

2022年5月28日土曜日

誘拐もされるわけだ。


一時的に通された会議室がココだった件。特命副知事の「みきゃん」は不在でした。「みきゃん」と言えばエピソードがあり、ナント言っても2018年の「巨大みきゃん誘拐事件」は今、思い出しても奇跡の救出劇だった。そして2017年の飛行機はファーストクラス、宿泊はスイートの「セレブな外国人はみきゃん好き」もあった。外国人にあんなにウケるなんて!そして仲里依紗さんも巨大みきゃんを買っていたのをYoutubeで知る。

特命副知事室を見て回ると、机の横には、かつての人気投票で死闘を繰り広げた全国各地の「ゆるキャラたち(見たことあっても名前が出てこず・・・)」のキーホルダー&ストラップがどっさりと積まれてた。全体会議が終わっても個別打ち合わせとなり、たどり着いたのが「県民プラザ」。ココも「みきゃん」カラーな休憩室で、重厚で荘厳な大理石の県庁本館とは思えない空間。

「みきゃん」は誕生してから10周年で10年間のグッズ売上総額は537億円!
「みきゃん」のほかに「ダークみきゃん」「こみきゃん」もあり、着ぐるみは30体体制で19年度には1727回の貸出があったとのこと。実は愛媛のゆるキャラと言えば、ゆるキャラグランプリ2012でグランプリ受賞の「バリィさん」もいるけど、今も元気なのかな?ゆるキャラの寿命(人気)ってなんだろうと。

2022年5月27日金曜日

リアクション学生。


匿名で自分たちのニーズを書いて意見交換。「本を買うのは面倒だし、かさばるからレシピはネット!」「カロリー控えめでも小腹を満たしてほしい。」「お肌にいい成分があるなら推す!」「糖分が気になるお婆ちゃんへ孫からの気持ちにしたい」「気分転換だけじゃ嫌!」「飽きさせない工夫は大切!」「やっぱりコスパ重視!」「洗顔パックにエキス入らんのかな?」など、喧喧諤諤の意見交換。

そんなニーズの中に「河内晩柑を食べたらテストでいい点が取れる」があり、皆の気を引く。「買う!」「いいと思う!」「無理やわー!」「いま食べたい!」と“お約束”なリアクション女子学生。大盛り上がりのさなか、「実はアレ、うちが書いたんよ。」と、カミングアウトした友人に一同驚く。オチは「河内晩柑を食べたらテスト勉強を丸暗記できたらいい」と同じ記述した学生がいて「私と同じ考えを持つ人がこの教室に・・」と感慨深げだった学生(そこじゃないけど!)

「ニーズ(≒必要性、願望)は自分に引き寄せて考えます。」と教える。更に「自分のエピソードが絡むとより具体的なニーズになる」とも。「誰かのニーズではなくて私のニーズ」。今回学生が学んだのは河内晩柑をキーワードに「物事を自分ごと化(≒咀嚼)して考えること」。情報が溢れる中でも流されず、自分の意見を持ち、言語化できたのは素晴らしいと。

撮影の端から。


「残っちゃう(≒廃棄になる)ので、よかったらどうぞ!」といただいたハンバーガー。ロケ弁は「弁当」が多いけど夜食や朝食はパンも多い。行儀の良し悪しはさておき、立ちながらササッと食べられゴミも弁当に比べたら少ないハンバーガー/パンは、後の聖地巡礼で訪れる観光客らにとっても手軽に食べられる。でも肝心の「どこで作られたハンバーガー」かを聞くのを忘れてしまった・・・。

「お弁当の感想を教えていただけませんか?」とロケ弁を提供してくださった事業者。私はスタッフと近いから「ロケ弁、どうでした?」と尋ねたり、また「〇〇が美味しかったです!」と感想をいただくこともある。だけどロケ弁事業者は納品するだけで感想を直接受け取れないから、フィルム・コミッションとして伝える役目があると当事者と話して再確認。私ももう一歩、踏み込んでみよう!

これまで男性が多かった撮影現場も女性が多くなり、全体を統括するPも女性が多くなった。するとガッツリなボリュームモリモリ弁当もいいけど、温野菜など油控えめなヘルシー弁当もいい、もしかしたら少量でも消化がよくて栄養満点な弁当もいいかも。もちろん、これらは「地物活用弁当」であることはマスト。あっ!個人的には「食べた後に出るゴミ(ロス)の量」が少ない弁当も大賛成!

2022年5月26日木曜日

苦境なのにどうして。


子供たちの通学路、静かな住宅街に突如現れたパンケーキ屋。一時は警備員も立つほどの盛況だったけど2-3年で閉店。撤去に廃材剥き出しの店舗が寂しく見えたり。商店街に現れたコールドアイス店。海外で食べた味をもう一度!と思って食べたものの全くの別物に不安がよぎって束の間、案の定閉店。ティラミス、ナタデココ、タピオカ(台湾で食べたタピオカはゴロゴロして本当に美味しかった)

ブームをつくれば、一気に盛り上がり注目を集めるけど長続きはせず、その後は下降する。“そこ”をブームが去ったと指摘されると、世間から(一時的に)ダサいと思われマイナスへ沈んでツム。どうしたら、このブームを長続きさせたらいいですか?という相談には「ブームを作らなければいい」と禅問答のような返信をすることあり。流行り廃りを作らなければ、販売やPRに浮き沈みはない。当然のこと。

実はスイーツ界において「ソフトクリーム」のブームは平成から数えてもない。NICECREAMは今、企業や大学も巻き込んで自社製造に切り替え中、もう少し!
「モナカ」もブームがきてない!いや、正確に言えば「モナカ業界」では「皮と餡が別、野菜餡、求肥入り、アイス化」などトレンドはあるものの皆無。「ご当地モナカ」はさらにナシ。北条で勉強堂が閉店など老舗和菓子屋が苦境にあえぐ中で「ご当地モナカ」が生き続けられるのはブームがないだけじゃないと・・・。

シビれて泣く。


キャストがNGを出してしまった時、「大丈夫!応援してるよ!」「頑張って!」などの声をかけてしまったエキストラ。これまでなら、そんな行為は注意されるからハラハラすると、「ありがとうございます!」と、キャストが頭をさげた・・・。すると、エキストラ全員がオォーーー!と拍手喝采で盛り上がる。この瞬間「場の一体感」が誕生し、この撮影を応援するぞ!という雰囲気に包まれる。

「こんなに近くで見られたら恥ずかしい」と照れるキャスト。キャストとエキストラの距離が1mなんて稀。でも、そんな状況も持ち前の明るさでその場を自分のオーラで包んでしまい「一体感」を誕生させ、この撮影を応援するぞ!とエキストラは大盛りあがり。その証拠に大変な撮影だったにもかかわらず、「OK!よかった!」と監督からの労いの声にエキストラ、キャスト全員で拍手が起こる。この一体感は痺れる。

撮影を繰り返していたら深夜になってしまった。でも最後まで残ってくれたエキストラは(いい撮影にしよう!)と精一杯、演出に応える。「ハイカット!お疲れさまでした!皆さん良かった!」と監督。その瞬間、エキストラから拍手喝采歓喜の声があがり、監督やスタッフからも拍手。特に助監督のエキストラを“アゲアゲ”にする声がけは素晴らしく、監督が助監督の頑張りを労うと助監督が涙ぐむシーンにもらい泣きしてしまった私。

2022年5月25日水曜日

無双な彼女。


「河内晩柑にどんな期待が持てたら、みんなの購買意欲をギュッ!と鷲づかみにするかな?」「学園祭や文化祭で“青春のイメージ”ですよ!」「どうして?」私たちは河内晩柑を知らなかったですよね?だから若い子はもっと知らないと思います。だから高校生とか大学生が多く集まる機会を狙うんです。」「うーむ、スゴい視点!じゃあ給食はどう?」「給食は飲むしか選択肢がない“強制”だから、逆に嫌いになるかも。」「学園祭とか文化祭って学生の気分も財布も緩むんですよ!そこに映える河内晩柑はいいと思う。アイスとか!」

「私はお酒との相性がいいと思うから、お店と組んで夏限定商品だったら飲みます。」「飲める年齢?」「20歳になりましたっーー!」「河内晩柑を輪切りにして(レモンの代わりに)チューハイにさせば、デカい河内晩柑酎ハイはマジで映えます。SNSに速攻アップですよ」「それは面白い!美味しさも何倍もあるね!」

「化粧水とかパックとか、肌にいい成分の入った商品はありますか?」「オッサンにはわからないなぁ。」「もう紫外線が強いから、スキンケア気にする人多いですよ。」「普段からスキンケアはしてるの?」「してないです・・・。」「もしかして・・・未だスキンケアしなくても大丈夫ということ??」と言うと照れる学生。若さ10000倍で自然の脅威も跳ね返す無双状態だった彼女たち。

柔軟に取り込む。


最近の学び。どんな分野でもイノベーション(≒新しい価値)を興そうとすると、大小様々な壁にぶち当たり凹む。特にゼロイチの場合は“必ず”苦しむ凹む、それも1回ではなく複数回!そんな最中は(なんで引き受けたんだろうなど、自分に嫌気がさす)と、思いつつも、乗り越えた時
の表現できない快感が忘れらない症候群。孤独に「考え抜く」とも言う。
考える量と閃きの確度は関係あると思う一人。

事業の成立まで4段階(研究→開発→事業化→産業化)に分けると各段階で3つの壁(苦労)が立ちはだかるという概念。

【魔の川】研究段階と開発段階の間でどんなニーズを満たせるか?孤独に耐えながら、まだ世の中に存在していないウォンツを見つけ出す苦労。

【死の谷】開発段階と製品化、事業化段階の間で新サービスや新製品を、どのように事業化(マネタイズ)するかの苦労。
【ダーウィンの海】事業化と産業化の間で市場に投入された新サービスや新製品が競合他社との比較、顧客の評価などにさらされながら価値が認められ定着するかの苦労。 


技術的なアプローチだけど、公益活動もゼロイチが多いから転用できると思いメモ。腑に落ちたコト(私の場合はイメージ化)は取り入れて自分ごと化したもん勝ち!課題への解決には多面的にアプローチが求められるから!

2022年5月24日火曜日

何してんすか?


「泉谷さん?何してんすか?」とすれ違った関係者。「コマーシャル来ないかなーって(笑)」「来たらいいっすよね」と涼しい顔で去ったのはひと回り年下の方(爆)。最近「ファイト!イッパツー!」なんて、声高らかにあげるコトなんてないし、“暑苦しい”とも思われ敬遠されそうな雰囲気に一人静かに(ファイト!イッパツ)と心の中で叫ぶ。何年ぶりに飲んだかな?撮影にはピッタリと思うけど。

「プロダクトプレイスメント(劇中に商品を“さりげなく”登場させるPR手段。007の「ボンドカー」や「時計」、踊る大捜査線の「湾岸ラーメン」などが有名)」のチャンスがあったのにできなかった件。
それは撮影中に偶然見つけて、ゴソゴソしていた美術さんに「これってホンモノですか?」と尋ねると「いいえ、違いますよ。モック(模造品)です。」との返答にピンッ!ときたけど・・・予算がなかった。

プロダクトプレイスメントはキャストや作品が有名なほど効果的。今回もどこかに“芽”はないか?とアンテナを張る。そんな時、誰に近づけばいいかと言えば「美術部」さん。
そう言えば「がんばっていきまっしょい(TV版)」の時、松山第一高等学校の校門の門柱や艇庫に立てた旗は記念に学校がもらったような。作品の影響力はキャストだけでなく、小道具などの世界観からも持ち出せるという話。