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2025年7月15日火曜日

今回もアドリブ多めで。


お伽座の大亀昌子さん(写真真ん中)が「おこり地蔵」という昔語りをしてくれる。
そして2025年は戦後80年と知る。「これは戦争じゃない」と正当化する人ほど、戦争当事者。

記憶が正しければ有史以降、戦争が起きている期間の方が戦争がない期間よりも長いと教えてもらったような・・・。

「おこり地蔵」は80年が経ち、風化して顔立ちが「怒っているようにも笑っているようにも見えるとは、考えさせられます。」と、コメントを残してひめゴジは終了。

そんなコメントから遡ること50分前。
今回のテーマは「夏に観たい愛媛ゆかりの映画」と題して喋る。「夏に観たい=夏は暑い=涼みたい=ホラー映画」という流れで「死国」を最初に紹介。
ホラーは苦手だけど、なんとなく世界は(第○次)ホラーブームな感じがしている。

「日本のホラー(Jホラー)の特徴は何でしょう?」とパーソナリティの岸本さん。
「Jホラーの怖さは、呪い、祟りなどの精神的に訴える捉えところがない、後味の悪い気味悪さじゃないでしょうか?」と答える。
スプラッター、残虐性とかはイマイチ日本の怖さにフィットしないのか?

涼しくなるのはホラーだけじゃない!と「ウォーターボーイズ」も紹介して、いかにアルタミラプクチャーズの企画力がスゴいかを紹介。
でも、知らない人が多かったな・・・。

そして、「がんばっていきまっしょい」も紹介。
小説→映画→ドラマ→アニメーションと時代に合わせて作品化されてきた稀有な物語で、これは「普遍的だから!」と紹介。

ココまで快調に飛ばして話が弾んでしまったので4本目の紹介!ということで、「水つながり」で「離婚しようよ」を紹介。
なんで?と思われるかもしれないので書くと、主人公の大志(松坂桃李)は雨男で登場する度に雨が降るから・・・。

でも、「(繋がりとして)ギリ大丈夫ですかね?」と自分で紹介して放送中に大笑いしてしまった私。今回もアドリブ多めでしゃべらせていただいた!

ロケハン体験編振り返り。

ホラーシーンを想像してトイレで一枚。

ボランティア体験の一つに「ロケハン」を体験した松山東雲女子大学生たち。
ロケハンの技術よりも、ロケハンを通した地域の見方(シーンなどを想像して撮る)は彼女たちに刺さったようで試みは大成功。
普段の何気ない風景や光景にこそ、物語性はある!を学んだ彼女達の感想例。

【問】ロケハン体験編の振り返り
  • すごく楽しかったです、皆んなの写真を見て、こんな場所もあるんだ!と驚きました。
  • 視点が大きく変わりました。何気なくみてる風景にも時間や季節、天気があり、一度も同じ絵をシャッターに残すことはできないのだと感じました。だからこそ奇跡の連続で映像は成り立っているのだと思いました。
  • ロケ地を考えると思ったより条件が厳しくて、ドラマや映画などで使われている場所はかなりレアなのでは?と感じました。大学内でも場所を探すのに苦戦しました。
  • もっと撮れる場所があったなと思いました。いろいろ試行錯誤しながらロケハンするといいものが撮れると思いました。
  • 景色ばかりで人と写真を撮ることに抵抗があったのですが、想像力を広げるきっかけになったので良かったです。
  • 皆んなの撮った写真を見て、ここもこういうシチュエーションにすればいいのか!と新たに発見ができて良かったです。
  • ロケハン体験から景色の見方が変わり、本当は学校だけど、こういう風にも見えるんだと、想像力が膨らみました。
  • 景色の見方が新しく学べてとても良かったです。またその景色を保つためにどんな情景があるのか、どういう問題があるのかなども同時に考えさせられました。一人暮らしなので地元との違いに、あの景色もいいなとどんどん思い浮かんで楽しかったです。
  • 皆んなからの写真とシーンの説明を聞いて同じような場所で撮っていても思い浮かべていたシーンは違っていたので同じ場所でも活用の仕方は無限にあると思いました。また、ロケハンの視点を得たので散歩をするときの楽しみ方が増えました。
【質】先生のロケハンエピソードを教えてください。
愛媛県で最も好きなロケ候補地は「愛媛県庁本館」です。
これまでに「病院(「世界の中心で、愛をさけぶ」「陽光桜」)」「大豪邸(「K-20怪人二十面相・伝」「国会議事堂(離婚しようよ)」など」で登場しました。
今では再現できないレリーフなどがあります。

愛媛県庁ってどこ?とキョトンとした学生数名・・・。

2025年7月14日月曜日

早速、ToDoに向き合う。

帰ってきたらサーカスが始まっていた。

ブリスベンでは毎日2万歩以上歩いた。松山に帰り、早速、朝散歩を開始する。
朝は暑さもまだ和らいでいて歩きやすい。でも、5000歩も歩くと汗ビッショリで、そのままシャワーへ直行だけど。

朝散歩しながら「やるべきこと、やれること、やりたいこと」を思い浮かべてToDo整理。
  • ココ大付属学園のスタッフミーティング準備。
  • 「私を食べたいひとでなし」原作者インタビュー原稿作成。
  • 松山東雲大学授業の教材作成。
  • 研修用の資料作成と提出。
  • 参加する講座の事前資料作成。
  • 各所へ相談と連絡と調整伺い。
  • IYO夢みらい館でのココ大授業構成、サイト掲載。
  • NHK松山ラジオ「ひめゴジ!」の原稿確認。
  • FMえひめ「エールラボえひめ」の原稿確認。
  • 南海放送ラジオ「週刊ココ大ラジオ」の構成。
  • 視察資料の読み込み。
  • 読書など自分時間の確保。
などに優先順位をつけて整理するも、何かもう一つあったような気がしてならず、何だろう?と考えながら歩いていても浮かばず、立ち止まって考える(たぶん、周りには挙動不審者と思われたと思う)

で、ハッ!と玄関の映像が思い浮かび(衆議院選挙だ!)と投票用紙?を置いた様子を思い出す。外出のついでに行こう!と優先順位をあげて、不在者投票へ行く。
7/20の投票日はココ大付属学園の準備で時間の余裕が全くない!

たかが一票だけど、されど一票。
この一票が自分たちが描きたい未来への信託に繋がってるのだから、大切に投票した。


写真は、いつもはお堀を歩くけど、階段をあがると、始まっていたサーカスと松山城の朝がいい雰囲気だったのでパチリ。

外に出よう!文系エンジニア。


地域(愛媛)に“密着”している仕事(フィルム・コミッション&ココ大≒地域づくり)をしているので、地域に詳しい(と思いたい)。

すると、周りからは地域に詳しい人に映り、色々な話が舞い込んできて対応すると、更に地域に詳しくなる・・・を繰り返していたら、ある日「地域しか知らない人になってるかも!?」と怖くなる。このままでは「井の中の蛙」とも・・・。

ただ、気づいても特にできるコトもなく過ごしていたら「ワーケーション」という言葉を知り、折しもコロナ禍で、テレワークが推進=出張先での仕事もテレワークの一つと理解されて、その先に見えた発展系がワーケーション/ブレンデッドトラベルと理解する。

「海外でどんな仕事をしてるんですか?」とよく聞かれるけど、海外向けに仕事はしてない(笑)。
日本/愛媛/松山に居る時と全く同じ仕事している。場所=景色が違うだけ。

テレワークの代表格がプログラミングなどのITエンジニア系と思われるけど、バリバリの文系。それもアイデア(妄想)が求められる企画立案、事業構想/開発
エンジニアが「専門職で設計、開発、運用、保守などを行う人」なら、文系エンジニアと言えるかもしれない。

フィールド(活躍の場)が地域なら、国内外を問わず可能なのでワーケーション/ブレンデッドトラベルとも相性がよく、訪れる先々で見る、知る、聞く、触れる、食べるなどの全て体験は参考(例:真似したい!真似はNG!エッセンスをいただき!反面教師だ!など)につながる。

企画立案、アイデア(妄想)が求められている文系エンジニアこそ、地域から外に出て得た経験を地域に還元することで、地域づくりは好循環すると思う。

あっ、でも、そもそも論としてワーケーション/ブレンデットトラベルは「周囲の理解と協力ナシではできない。」は忘れてはいけない。

だからこそ、訪れる先々では最大限に何でもかんでも吸収する必要がある。

2025年7月13日日曜日

夫婦の未来。

コーヒー飲みながら未来会議

「私が働くのも長くて10年とすると・・・」と妻。「60歳まで残り7年か・・・」と私。
若い頃は60歳なんて、遥か遠い先の話で“おじいちゃん&おばあちゃんの域”と思っていたのに、自分たちにも迫ってきていて、今回の旅でも時折、話題にしたり。

と、言うのも海外に出ると、色々あるとは思うけどイキイキしているように見える&感じてしまうのは「隣の芝は青い症候群(≒一方的な羨ましい症候群)」か?

私たちは、これからどうしたいのか?どう生きたいのか?
心理学博士であり、ポジティブ心理学の可能性を研究している彼女にとって「ウェルビーイング(≒身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを指す概念)」は永遠のテーマのようで、
ウェルビーイングな日々はどうしたら過ごせるのか?

「自分との対話」が大切なのは基本。
そして(できる or できないは関係なく)未来を描くコトも大切なようで、カフェで話しても話し足りなく、帰りの飛行機で「できるコト(Can)、やるべきコト(Must)、したいコト(Will)」の輪っかを描いて思考を整理したり。そんなコトする夫婦はいないと思う(笑)。

「CanとMustの重複=仕事」「MustとWillの重複=夢」「WillとCanの重複=趣味」「三つの輪の重複=バランスがとれた生きがい」とするならば、それは何だろう?と。

これは不変ではなく、年齢や経験値によって変わる。
一先ず!私の場合は「フィルム・コミッション」と「ココ大」で、グラグラしながらもバランスが保たれていると思う。

でも、このバランスは自分一人だけの力ではなく、仕事相手や社会&経済状況、家族環境によって大きく左右される。
ほんと、一年先が不透明なまま毎年を繰り返して、振り返って安堵・・・という感じ。安定性が全くない。

妻も行く先を色々と考えていて、お互いに踏み込んだ話ができたのは海外という機会だったからかも。

こんな心情を「ミッドライフクライシス(中年の危機)」と言うのかもしれないけど、一つ明確にわかったのは「地域づくりも夫婦関係も積極的に関わらないといけない」ということ。

ただいま松山!ワーケーション最終回。


ブリスベンへのワーケーション編22本目の日記。これが最終回。
以前も書いたけど、帰国すると感じるのは、日本はどこも情報量が多い。

標識、看板、アナウンス、広告、説明書き&注意書きなど、あれらを理解できる日本人ってスゴいな・・・と、外国人には摩訶不思議に思われても納得する。

羽田空港から松山空港に着陸する際、眼下に見える中島、睦月島、興居島などの離島・瀬戸内海を見てホッと安心する、ただいま松山!
ブリスベンでは20度前後だった日々から30度超えの松山、とても蒸し暑い・・・。

バッグ(57Lの相棒)一つでワーケーションに行くのがマイルール。
だから帰りの荷物はパンパン。行きはスペースに余裕を持たせるのが鉄則で、今回は現地で洗濯もできたから最小限にしたつもりでも帰りは、そんな余裕はどこへやらのパンパン。

その中身はお土産が占めているのだけど、最初こそ誰と誰と誰・・・と分かったものの必ず、もっと必要だ!と保険の意味合いもかけて多く買ってしまい、すると数も量も増えるのは当然。

そんな重い荷物を背負って歩いて、アパートに到着。
実は5泊6日(ブリスベンでは4泊5日)だったから、他の出張と変わらない日程だったのに毎日が充実して濃く、気分的には2週間ほど滞在した感じ。

休憩する間もなく、早速荷解き&洗濯。
パンパンになる原因はお土産が箱物だからなんだけど、(あぁ、これもあったのか!)と出すまで気づかなかったのが現地の雑誌数冊。
ココ大付属学園用の素材として持ち帰ったのだけど、意外と重かったことに気づく。

全てのお土産を並べて、片付けをしていると洗濯ができた合図がなり、干して休憩を入れてお土産のチョコを移動させようとしたら、フニャと柔らかかった!

(うわっー!夏のお土産にチョコはヤバかったか!)と一つは自分への土産になった(笑)


2025年7月12日土曜日

ただいま日本!

洋梨、リンゴは丸かじり!

カンタス航空ブリスベン空港発→成田空港行きは、定刻の午前10時15分に出発。
離陸後30分を過ぎた頃から「スナック」が配られて、その後は「水」が全員に渡された。

しばらくして、私の席に「スペシャルミール」が他の乗客よりも早くやってきた(行き便もそうだったけど、帰り便も「フルーツミール(イチゴ、メロン、スイカ、パイナップル、ブドウ、パッションフルーツ、洋梨、バナナ、リンゴ)」に変更していた。

妻は変更していなかったので普通のミール。
でも、フタを開けたら意外と美味しそうだった(肉系)ので、お互いにいただきながら機内食を楽しむ。
そして食べ終わったら、デザートに“カッチカチ(冷えて超固い)”のアイスクリームが配られる。

フライト時間は約9時間。成田空港到着予定時刻は午後6時50分。
テルマ、ロード・オブ・ザ・リング、クィーンコンサートなどを観ていると、今度はズッシリ思いチョコケーキが配られる。

最初に配られたスナック、スイーツ(=機内で配られる個包装の食べ物)は食べずに持って帰るのがいいと思う(自己責任だけど)。でないと腹がパンパンになる!
実はそれ以外にも飲み物(水やコーヒーなど)もいただけるので機内での飲食はほどほどがいい。

睡魔に襲われて一眠りすると着陸まで2時間余り。
すると、改めて飲み物が用意されて、私には再び「スペシャルミール(=フルーツミール)」が届き、数時間前に食べた果物が消化されてなかったけど、フルーツだからとモリモリいただく。

そして「まもなく着陸します。」のアナウンスに身の回りを片付ける。
定刻通り、午後6時50分に成田空港に着陸!ただいま日本!
ただ、ココは成田空港。後泊しなければならず、羽田空港近くの宿へ向かわなければならない。

入国手続きを済ませて、妻と別れて2時間余り、午後9時30分に到着したのは「変なホテル」。
出迎えてくれたロボット達にTHE・日本(≒最先端というか未来感というかアニメ感というか・・・)を感じずにはいられなかった件。

前にチェックインした外国人には大ウケだった。

またね!ブリスベン。

何度も利用した最寄りのミルトン駅

振り返れば初日からモーレツに動き回った4泊5日のブリスベン旅。
初めての街だったのに快適に過ごせた理由は以下一例。
  • 時差が1時間だったので時差ボケがなく行動できた。
  • ブリスベン中心部はコンパクトにまとまっていた。
  • 公共交通機関の発達と$0.5豪ドル/片道という安さ。
  • 公共交通機関がクレジットカードのタッチ決済で手軽だった。
  • 歩きやすく、楽しみやすく、街全体が明るかった。
  • 天候に恵まれて冬なのに寒なく、涼しくて行動しやすかった。
(あと一泊できたら・・・)とも思ったけど、腹八分と言う言葉があるように、十分に楽しめたし満足感を得られたので心残りはナシ。
だからか、仕事もサクサク進めることができて、ワーケーション/ブレンデッドトラベルの醍醐味も十分に味わえた。

最終日は午前6時30分にホテルを出発。
徒歩数分で今回の旅で何度も利用した「ミルトン駅」に到着。
電車に乗り込み、次駅の「ローマストリート駅」で降りて、ブリスベン国際空港駅行き電車に乗り換え。

ローマストリート駅で電車を待つ間に座ろうとしたら、ベンチに20セント硬貨が3枚(計60セント≒60円)が落ちていて、(最後にこういうエピソードがあるのね!)と思いつつも放置。

ブリスベン国際空港駅行きの電車に乗り、5日ぶりのブリスベン国際空港、午前7時30分。
成田空港行き飛行機は10時15分発。空港内は既に出入国の人手で混雑。カンタス航空にも行列ができてた。

そんな中、チェックインを済ませて、出国ゲートに向かうと、審査を待つ長蛇の列にの見込まれてしまう。出国手続きも済ませた頃は午前8時30分すぎ。ここまでくれば一安心。

両替した現金をほぼ使ってなかった!となり、空港でお土産を購入してオーストラリアドルを見事に消化!換金に換金(日本円→豪ドル→日本円)をすると目減りが大きいからね。
よし!カンタス航空搭乗口へ向かう。ありがとう!ブリスベン!

ブリスベン国際空港

2025年7月11日金曜日

一番驚いたのは・・・。

洗練されたデザインのトイレ・・・

ブリスベンで驚いたコトと言えば、何度も書いたクイーンズランド州内の公共交通機関(バス、電車、フェリー)が、どこまで乗っても片道$0.5豪ドルだったこと。

オーストラリアだったのに、ポーランド人とニューヨークで何度も通ったウクライナ料理店「べセルカ」の話題で盛り上がったり、ブリスベンなのにフランスフェスが開催されて訪れたり。

街にアート(橋桁や配線などが収納されている鉄製箱が水玉模様、ミニシアター&シアターでは連日のお芝居など)が溢れていたこと。

美術館、博物館などの入料が地元民だけでなく、旅人など“一見さん”でも無料で観れたこと。おかげで2回行くことができた。

川沿いでは平日でも多くの人が走ったり、歩いたりしていて、自転車レーンではギューン!とロードバイクで疾走する人がいて、週末はその数が2-3倍に増えていたこと。

他にも色々あったけど、「トイレの使い方が分からなかった」のが一番強烈だった(笑)
美術館だったか、博物館だったか忘れたけど、トイレに入ったら“それ”がなくて、どうやって用を足したらいいのか?戸惑ってしまった。

と、言うのも一般的には小便器が存在してるはずなのになく、あるのはステンレスの壁。
足元はステンレスが格子状に組んであり、ココに立つのか?それとも避けた方がいいのか?
人っていかに初めてのモノコトには動揺するんだ・・・と身をもって体験する(笑)

用は足せたものの(これって、仮に3人いたら横に3人並んで・・・ということ?恥ずかしい!)と、アホなことを考える。ちなみに用を足した後は、上部から水が滝のよう流れた。

で、今度は手を洗おうとしても洗面所の凹みがなく傾斜なガラス。
蛇口レバーを引くと水がジャーーーー!と出て、周りに散って溢れて正解だったのか?今でも謎だったけど、こんなに驚いたトイレは初めだったので留めておく。
デザインと言えばそれまでだけど。

〇〇は細部に宿る。

展示品から描いてみよう!と提案。

実は「Gallery of Modern Art」の隣には、「ART GALLERY」という建物もあって、館内の雰囲気や展示作品に違い(あえて言えば、ART GALLERYの方が“しっとり感”があった他、作品も展示室ごとにテーマが異なり多様だった。)はあったけど、アート作品という“くくり”は同じ。
そして入館料0円も同じ。

展示室ごとに異なるテーマの作品も面白かったけど、しびれたのは「展示品から描いてみよう。」という提案。

画用紙、鉛筆、描画ボードが用意されていて、展示作品を模写してもOKだし、展示品などから着想を得てオリジナルの絵など作品を創ってもOKという提案。
(そう言えば、あちらで男性が描いていたな・・・)と、案内を見て思い出す。

そして、描画ボードの下のスリットには「作品は持ち帰るか、リサイクルしてください。」と書いてあり、そこまで配慮してんだ!と感嘆。

もう一つ。ゴールドコーストへの電車内にて。
停車駅を確認しようと見上げたら、一つ一つの駅に、それぞれ異なるイラストが描かれていて、そのイラストは各駅の特徴を捉えた内容で、単に確認だけでよければ「イラストは不要」で、数秒でコトは済むのに、波、海岸、音楽、買い物、建物などが描かれていて、(面白いな~)とじっくり見てしまった。


視認性だけでよければ、ゴシック体で駅名だけ、到着を知らせるランプは大きくシンプルでも十分なはず。

それが線画(それも強弱のある流れるような筆画)で軽やかに描かれていて、印象が良かった件。


「〇〇は細部に宿る」という言葉があるけど、〇〇とは“おもてなし”なんだろうなと。
些細だし、多くの人は気にしないけど、その数が多ければ多いほど大きな印象になる。
逆に大雑把なおもてなしは一つ一つは大きいかもしれないけど、印象が浅いかもしれない。
独り言。


細かいけど、とてもフレンドリーな配慮。












2025年7月10日木曜日

フライドカラマリ!

フライドカラマリ、フィッシュ&フライ、サラダ

オージービーフのステーキを食べたいな・・・と思っても店がなかったサーファーズパラダイス。

それならばと「ペルシャ料理店がある!」と店前に行ってもイマイチで、「ブラジル料理店がある!」と店前に行くも値段が高くて断念したり、夕食に迷ってしまう・・・。

場所を変えて、目抜き通りに並ぶレストランのメニューを見ながら歩くと、雰囲気のいい店がありメニューを見ると「フライドカラマリ(イカのフライ)」があるではないか!
*フライドカラマリと言えば、スペイン、イタリアで美味しいフライドカラマリに出会ってから、訪れる各国で探すようになる。

まさかこんな所でフライドカラマリが食べられるなんて!と、オージービーフのステーキから180度方向転換してシーフードが食べたくなった!この店にしよう!と決める。
そして「フィッシュ&ポテトフライ」もあり「シーザーサラダ」「ガーリックトースト」と共に注文。

待つこと15分ほどで出てきたのが写真の料理。全ての料理がデカかった!
でも昼食も食べずにゴールドコーストまで来たので、腹ペコ具合はMAX!フライドカラマリの柔らかさ、フィッシュフライのホクホク感、ポテトフライのサクサク感が胃に沁みたこと。
なんだかんだで、最後は食べたかった味に出会えてしまう満足だった夕食。
満足だったお会計は約1万円。

さて、これから再び2時間30分かけてホテルまで帰らないといけない。
午後7時過ぎに「サーファーズパラダイス駅」から電車に乗り「ヘレンズベール駅」に到着。
「ヘレンズベール駅」から「サウスブリスベン駅」までには工事中の区間があり、行きは無料シャトルバスがあったものの、シャトルバスはすでに運行終了。

と言うことは、路線バスに乗らないといけない!?と分かり、降りた駅でヲタヲタ慌てる!
あと数分で路線バスが来るのに駅の出口を間違えたようで戻り、地図を頼りに横断歩道を渡り、バス停を見つけて一安心。そこへバスが来てセントラルまでたどり着く。良かった!

最後は乗り慣れた電車に乗ってホテルに戻ったのは、午後9時30分過ぎ。
これだけ移動して時間をかけても$0.5豪ドル(50円)/片道は、行動意欲を掻き立てると。

席からの眺め、音楽が響き行き交う人の笑い声がBGM

せっかくだから。

海岸沿いに露店がずっと並ぶ。

「せっかくだからゴールドコーストへ行こう!」は、片道2時間30分の道のりでも$0.5豪ドル(50円)だから・・・もあったと思う。

サウスバンク駅13:30発の電車に乗ったけれど、実はサウスバンク駅から電車1本で最寄駅まで行けるはずが、「途中駅で下車。乗り換えが必要」と交通アプリの表示。

(なぜ?)となるも理由が分からず、交通アプリが示すまま途中駅で下りると係員がいて、バス乗り場へ案内してくれて指示に従う。

実は工事中だったようで電車は区間運休。
代わりに無料のシャトルバスが用意されていて、0円で乗り込み工事終了駅までGO!

バスを降りたら待機していた電車に再び乗り込み、最寄駅「ヘレンズベール駅」まで走る。
そして路面電車に乗り換えてゴールドコーストの繁華街「サーファーズパラダイス」駅で下車。
やはり、ここまで2時間30分かかった。時刻は既に16時。

ブリスベン/オーストラリアは冬だけど、サーファーには関係ないようで波乗りしている人などを横目に海岸を歩くと両脇は露店通り。
旅人は季節に関係なく訪れるから商売は成立するんだなと思いながらブラブラ。

国は異なれど、商品にも多少の違いはあったけれど、売っている品は「ご当地土産」
海や珊瑚などをデザインしたアクセサリーやゴールドコーストの名前などが入ったフレームなどの雑貨、似顔絵描き、飲み物&食べ物などは世界共通と実感する。

それなら!と、THE お土産屋にも行こう!と、通り沿いに店を構えている土産店も見学。
こちらは色々なオーストラリア土産が並び、コスパ&逸品の目利きが試される(笑)

時間はあっ!という間に過ぎて17時過ぎ。
「オージービーフ(≒ステーキ)を食べて帰ろう」となるも、ナント!描いていたイメージの店(ガッツリステーキ)がなかった!
どうする?何食べる?

ザッブ〜ン!と波が高かった。

2025年7月9日水曜日

思いがけない吉。

1冊約250円の本が数えきれないほど!

知らない街に来たら、とりあえず歩き回ると「思いがけず吉」に遭遇するのは本当。
移動は電車やバス、時にフェリーでもできるけど、それは目的地がハッキリしている時で、街を感じたい時は歩く方がいい。は私のルール。

ブリスベン川を渡る橋を歩けば、街の中心部にそびえ立つデザイン性の高いビルが目につくし、高架橋の橋桁にはラクガキではない(と思う)芸術性の高い絵が描かれているし、信号待ちをしていると目の前の建物はミニシアターだったり。
自然との共生も感じるけど、文化芸術にも理解が高い&深い街と感じたり。

そこへ「コンベンションセンターでブックフェアをしてるよ!」と妻からの連絡で入ってみる。
会場は入場無料。

学校の体育館が4つは入るスペースに本がズラッ〜と並んでいて、どの本も中古だけど、一冊$2.5豪ドル(250円)。
きっと1万冊以上はあると思われ、見て回っている最中でも売る本が運ばれてくる(笑)

英語の小説は読めないので、もっぱら写真集や画集、ART本、工作本を物色していると時々、「THE GREASTEST TRIVIA QUIZ BOOK」なる面白い本を見つけて「へっー」なる。

How to ORIGAMIや工作本、絵本の類も日本では見たことがないアイデアが豊富で(買って帰ろうかな・・・)と思うも(いや、荷物が重くなる)と理性が勝つ。

そんな側で妻は著名人たちの自叙伝コーナーを物色していて、(こんなに多くが自叙伝書いてんだ!?)と驚くほどの自叙伝だらけ(笑)

そんな中で「ネルソン・マンデラ」の自叙伝を立ち読みする妻。
どうやら面白そうで「どうしようかな?買おうかな?でも荷物になるしな」と私と同じく迷っていたけど、その時は買うのも止めたけど翌日に買ってました。

歩いていれば、必ず“(些細なコトでも)何か”を見つけられる街っていいなー。
街の余裕なのか?州首相の方針なのか?それとも地域の自治意識なのか?

橋桁がキャンバスになってた!

朝6時からのマーケットへ!

「どう?」とポーズをくれた店員さん

(マーケットの開催はないかな?)と探すと「ザ・ウェスト・エンド・マーケット」なるモノを見つける。宿から徒歩40分の距離だ!

開催日は毎週土曜日の朝6時から午後2時まで。朝食にいいかも!
午前7時30分頃に会場である公園に近づくと、買い物袋を下げてる人、前からは野菜などが入ったカゴを持っている人など往来が多くなり、マーケットヘの期待が膨らむ!

会場の公園に到着したのは午前7時40分頃。辺りは既にたくさんの人出。
最初は細い道だったけれど、奥へ奥へと店は続き、一店ずつじっくり見ては1時間以上かかる!と分かり、ジグザクに見て回ると「アクセサリー、アロマ、装飾、観葉植物などのほかに、エミュー肉の燻製など日本では見たことがない珍品、顔よりも大きい巨大パン、コーヒー、フレッシュジュース、野菜&果物、似顔絵描き、そして数えきれないほどの飲食店・・・」が並び、朝食目的で訪れていたのに選択肢が多すぎて決まらない!でも腹の減り具合はMAX!

ガツン!と来る朝食がいいな!と方向性を決めて探すと大勢が並んでいた店を発見!
写真のメニューを見ると「ソーセージ&ハッシュドポテト&ポーチドエッグ」が美味しそうだったので決定!お値段は$20豪ドル(約2,000円)。

10分ほど待つとのことだったので、その間にパン屋でクロワッサン(約500円)を調達して戻ると、「あなたのは次よ!」と声をかけてくれた店員さん。
そして、料理が完成した時に「写真を撮らせて!」と伝えたら「いいわよ!」と言ってくれたのが写真。

塩&胡椒はお好みで、マスタードはたっぷり。
青空の下で食べると「おいしさ20%UP説」は本当で、約2500円の朝食なんて日本では食べないから余計に味わいながら食べた口福の20分ほど。

毎週土曜日はマーケットで朝食を済ます人も多いだろうな・・・など思いながら40分かけて帰ったら、既に小腹が空いてた件(爆)

ソーセージ&ハッシュドポテト&ポーチドエッグ

2025年7月8日火曜日

異国の地で異国を楽しむ。

「写真を撮らせて!」と伝えたら「恥ずかしいよ〜!」と店主

ブリスベンの街は、大きな川(ブリスベン川)沿いに発展していて、両岸には高層階のオフィス街があったり、劇場や観覧車、公園や美術館などの文化芸術施設があったり。

だから週末になると自然と人が集まって、その日は「ブリスベン・フレンチフェスティバル」の初日で、何でだろう?と思ったら、2010年から開催されるフェスで、フランスからオーストラリアに移住した移民たちがフランスの文化を誇り、オーストラリアとフランスの絆を深めるのが目的で、4万人が訪れるとのこと。

運が良いとはこのこと!そんなタイミングに参加。入場料は大人一人1500円ほど。
“その一角”だけはフランスで、移民の末裔なのか?トリコロールカラーな洋服や国旗をつけてる人がいたり、フランス語が飛び交っていたり、フランス製の品が販売されていたり。

異国の地にいるけど、更に異国感を味わえて楽しい!
そして、こういう時に楽しめるのが食事。店の一つ一つを吟味(待ち客の多さ、メニュー、雰囲気、価格など)するの大事!

その結果、「ほうれん草とチーズのガレット」と地ビールを注文した妻。私は「マッシュポテト with ベーコンの上に3種類のチーズかけ」を頼む。
2品+飲み物で$50豪ドル(約5000円)は高い!思ったけど、それは日本の感覚でココではフツーなんだろうなと。いや、日本が安すぎるのかもしれないと妻。

そんな私は、せっかくなのでお店の人に「写真を撮らせてよ!」と伝えたら「恥ずかしいよー!」という写真。でも、奥のお兄さんが目を合わせてくれる(笑)。
たぶん、そんなコト言われたことがないんだろうな。ボリュームたっぷりで美味しかったよ!

食べ終わり見て回っていると「フレンチ・カンカン」の音楽が聞こえてきて、女性3人が息を合わせて足を高々にあげて踊っていて、会場は手拍子や笛音などで大盛り上がり。

その後も会場では女性二人組(誰なのか知らず、歌謡曲系)がフランス語で歌い続けたり、これだけ楽しめたら一人5000円程度は妥当じゃないかと。冬のブリスベン週末。


メガダイバース大国=オーストラリア/クイーンズランド州

入り口で待つ恐竜

地球上には190以上の国や地域が存在していて、そこで暮らす生物の種類は
約 1,200万種。

その中でも「メガダイバース(超多様性)国」は17か国。
メガダイバース国は、世界の生物多様性の70%を占める。


メガダイバース国の一つ、オーストラリアは、地球上で最も多様かつ固有の脊椎動物種数が多く、維管束植物の多様性は世界第5位。

クイーンズランド州はオーストラリアの中でも特に多様性が高く、陸域バイオリージョン(地形や気候、生態系など、自然の特徴によって区切られる地域)は13区域。海域バイオリージョンは14区域。海洋生物地理は3区域。

オーストラリアの哺乳類の70%がクイーンズランド州に生息していて、鳥類の80%が生息、爬虫類とカエルは50%が生息していて、高等植物(被子植物・裸子植物・シダ類など)は約8,000種が生息しているクイーンズランド州。
オーストラリア第3の都市だけど、自然もすごい!

自然史博物館に一歩入ったら恐竜化石骨格がお出迎えだし、復元された古代生物と分かっていながらも怪獣のようで迫力満点。
陸だけでなく海にの古代生物も骨格標本が展示されていて、古代から「メガダイバース」だったのね!と分かる。


そこから何万年も経て人類が登場し、更に月日が経ってオーストラリアで暮らしていた原住民アボリジナル・ピープルの紹介があったことで、ヒトの歴史も正確に学べて満足感いっぱい。

で、自然史博物館の入場も0円。
だから学校から来たのか?小学生っぽい子供たちが大勢いたし、学生も多かった。こんな環境、羨ましい!

見応えがあり、お腹いっぱい!と思い、外に出たら自然史博物館に入らないサイズのクジラの模型が空中を泳いでいて、それも「(響くほどの)鯨の鳴き声付き」。
(わっ!)となり、すごいぞ
メガダイバース大国!

鯨の鳴き声が響くからびっくり!


2025年7月7日月曜日

アートは誰でもウェルカム。


ココ大付属学園夏休み編が近づいているから、アンテナ感度が「想像×創造」「アート」など、クリエイティブな意識になってしまう7月。

Gallery of Modern Art(GoMA)は美術館だけど、市民の憩いの場にもなっていて、ベビーカーと一緒に訪れてる人、塗り絵などに夢中になっている子供をソファに座りながら本を読んでる保護者がいたり、老夫婦で訪れていたり、私たちのような旅人が訪れていたり、「アートは誰も排除しないし、誰でもウェルカム」という本質を垣間見た感じ。

その中でも、やはり「子供たちの明日」を軸に据えているような気がして、作品を見ると子供でも「これ何?」的に指差して保護者に尋ねてたけど保護者も説明文だけでは分からない。
すると学芸員なのか?ボランティアなのか?スタッフが気軽に説明したり、声をかけたりしてくれる。


「(創作を)しますか?」と創作エリアの写真を撮っていたらスタッフから声をかけられて「いいえ、素敵な場所ですね!」と返答すると「私もそう思います。」とスタッフ。

手を動かすと頭で考えるし工夫が生まれるし、他の作品からアイデアから発見がある。
でも、1回では定着しないけど、10回、100回と無料だから訪れることができて経験値を積むことで想像力、創造力は育まれて、感性豊かな人になる。と思いたい。

ただ、
想像力、創造力を育み、感性豊かな人になるには時間がかかる。

今日明日の話ではないし、投資的意味合いを持たせても不確定要素はたくさんある。

でも、人口減少著しい自治体にて「選ばれる街」と言うのは、誰でにも豊かな未来のイメージが具体的に抱ける街と思うんだけどな。
隣の芝は・・・なのかな?

Total Savings=$60豪ドル以上。

大きく太文字でお得感の演出

旅先で必ず行くのが「現地のスーパー」で必須。
毎日、外食はあり得ないし、お土産を買う際に現地モノを探す場所でもある。
そして、何よりも「日本では見たことのない品々&現地の生活を垣間見る」ことができるのが現地スーパーの面白さ。

ちなみにコンビニは「セブンイレブン」があるけど、外観や雰囲気こそ同じだけど、全くの別物(当たり前だけど)。他にも街角にグロッサリー(商店)もあるけど、種類や品が限られているからスーパーが好み。

早速、ホテル近くで探すも半径1kmになく、散歩も兼ねて訪れたのはcolesというチェーン展開しているスーパー。
現地スーパーを訪れる度に驚くのが、店前に並べられた赤や青、黄など色鮮やかでツヤッツヤでピッカピカの果物&野菜たち。

単に磨いただけでは、あんなに輝くわけはないのでワックスが塗られていると思うのだけど、気にする or 気にしないは人それぞれか。

そして海外では基本的に量り売りだから、バナナなどは皆んな必要な量(本数)をちぎってカゴに入れるから、残るのはちぎられた後のバナナ残骸。残る多くが1本-2本だけど(売れますように!)と願う小市民。
一つ参考になったのは「食べ頃」「まだ先」などのPOPが立っていてアドバイスしてたコト。「食べ頃バナナ」を3本買いました。

他にも思い立ったら!ということで、色々な人の顔を思い浮かべてはお土産をカゴにいれて、会計すると約40豪ドル(4,000円)。
精算を済ませてレシートを見ると「You Saved=$16.65豪ドル」と太字で大きく書いてあり、本当だったら56豪ドル(5,600円)だったらしい。

別日に違うスーパーへ行った時も精算額は約40豪ドル(4,000円)だったのに「You Saved=$23.85豪ドル」とレシートに書いてあり、お得感を実感したという話。
数字でハッキリ示すことで店の優位性を出すのもアリと思うんだけど、日本ではどうなのか?


$0.5豪ドル祭り。

2時間先のゴールドコースト、サーファーたちのメッカまでも片道50円!

ざっくり、計算しやすい考え方は、オーストラリアドル≒100円(正確には95円前後)。
で、先日、マウント・クーニへ行った際に乗ったバス、電車、フェリーに乗った際もピッ!とタッチしたら$0.5豪ドルと表示されて(何かの間違い?)と思ったら、ブリスベンのあるクイーンズランド州では2024年8月から「公共交通機関どこまで乗っても片道$0.5豪ドル祭り」を実施中だった!

オーストラリアの公共交通機関の料金体系は、乗車距離に比例していて、最も遠い人は21豪ドル(2100円)/片道だから98%引き!?
そんな恩恵を私たち旅人も享受しているというグットタイミング。

ただ、どうしてそんな施策を打つ必要があるのか?クイーンズランド州のマイルズ首相(オーストラリア労働党)は、
・インフレーションを押し下げる。
・道路混雑の緩和/温室効果ガスの削減。
・マイルズ州首相の再選への選挙対策。

と挙げたけど、ナント!2024年10月の州議会選挙でオーストラリア労働党は敗れ、クイーンズランド自由国民党が勝利!
よって、首相も交代して市民にあれこれ(公共交通機関の値下げ以外にも一世帯あたり10万円のエネルギー補助もした)したマイルズ州首相から、クリサフリ州首相が就任。

首相が変わったから施策も変更か!と思いきや、この「公共交通機関どこまで乗っても片道$0.5豪ドル祭り」は継続と州決定!すごい。

落選したけど、マイルズ前首相のおかげで「鉄道利用は17.9%UP」「旅行回数が11%増加」など恩恵というか享受は成果に表れてる!

片道1時間の旅(ブリスベン↔︎ゴールドコースト)が50円/人って驚きしかない。
JR四国の場合、20分走って片道350円。伊予鉄の場合も20分走って片道490円。

州内ならどこまで乗っても片道50円。

2025年7月6日日曜日

Gallery of Modern Art.

ロン・ミュエック「In bed(2005年)」

Gallery of  Modern Art(GOMA/現代美術館)
へ。
と言ってもどんな作品を展示なのか知らず。でも会期中の内容は「WONDER STRUCK(不思議な感覚)」という題名に(期待してもいいんじゃない?)と、入り口から中に入り、背負っていたリュックをクロークに預けてね!と言われたものの、入館料を払う窓口が見当たらない・・・。

「無料なんだね!いいね。」と妻。
そのようで、美術館利用が無料なんて素晴らしい!と感激。
ほんと、アートが熟成している街はいい!愛媛もそうであって欲しいと切に願う。


で、「WONDER STRUCK」の入り口に立つと、いきなり10個以上積み重なった椅子の上に子供が座っていて(危ない!)と思う作品に先制パンチ(≒強制的な共感の呼び覚まし)をくらう。

パトリシア・ピッチニーニ「The Observer(2010年)」

パトリシア・ピッチニーニ(オーストラリア、1965〜)
「The Observer(2010年)」

不安定に積み重なった椅子の上に少年がしゃがみ込み、観客を見下している。ごく普通の子供でありながら、その位置と視線によって観る者に保護本能や共感などを呼び起こしている。


そして、(もしかして・・・あれは!)と思ったら、青森県十和田市現代美術館にも収蔵されている
ロン・ミュエックの「大きな女性(作品ごとにタイトルはあるけど、どれもスーパーリアリズムな人/女性は共通)」。

ロン・ミュエック(イギリス、1958〜)

「In bed(2005年)」

彼女は何を考え、何を感じているのでしょうか?

彼女が横たわる姿勢は、立っている鑑賞者が彼女の顔や表情を観察し、様々な感情状態を想像するのに理想的な視点を提供している。

なんだか、立て続けに面白いぞ!現代アートは作品鑑賞が自由(好きに解釈していい)なのがいい。(これも作品?)と思えるのもあるけど、その解釈もアリが現代アートの醍醐味。

ただ、一つ一つの作品にはアーティストが込めたメッセージはあり、それは観る人の解釈と同じ時もあれば、そうじゃない時もあり、その違いを楽しめるのも現代アート。

その中で一際(そうだよね・・・)と共感したのはGOMAが2007年に購入した照屋勇賢氏の作品。

照屋勇賢「Notice – Forest(2006)」


照屋勇賢(沖縄県出身、1973〜)

「Notice – Forest(2006)」
2007年にクイーンズランド州政府のGOMA取得基金により購入。

日常的な消費行動がもたらす環境への影響や文化的アイデンティティの喪失というテーマを通じて、消費社会と自然環境の関係性を問い直す作品。
作品は観る者に環境への意識を促し、日常の中に潜む美しさと儚さを再発見させてくれる。

無料だからといって浅い作品ではなく深い!
そして、奥の部屋、2階、3階にも作品はあった。
ただ今日はタイムアップなので、もう一回来よう!