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ロン・ミュエック「In bed(2005年)」 |
Gallery of Modern Art(GOMA/現代美術館)へ。
と言ってもどんな作品を展示なのか知らず。でも会期中の内容は「WONDER STRUCK(不思議な感覚)」という題名に(期待してもいいんじゃない?)と、入り口から中に入り、背負っていたリュックをクロークに預けてね!と言われたものの、入館料を払う窓口が見当たらない・・・。
「無料なんだね!いいね。」と妻。
そのようで、美術館利用が無料なんて素晴らしい!と感激。
ほんと、アートが熟成している街はいい!愛媛もそうであって欲しいと切に願う。
で、「WONDER STRUCK」の入り口に立つと、いきなり10個以上積み重なった椅子の上に子供が座っていて(危ない!)と思う作品に先制パンチ(≒強制的な共感の呼び覚まし)をくらう。
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パトリシア・ピッチニーニ「The Observer(2010年)」 |
パトリシア・ピッチニーニ(オーストラリア、1965〜)
「The Observer(2010年)」
不安定に積み重なった椅子の上に少年がしゃがみ込み、観客を見下している。ごく普通の子供でありながら、その位置と視線によって観る者に保護本能や共感などを呼び起こしている。
そして、(もしかして・・・あれは!)と思ったら、青森県十和田市現代美術館にも収蔵されているロン・ミュエックの「大きな女性(作品ごとにタイトルはあるけど、どれもスーパーリアリズムな人/女性は共通)」。
ロン・ミュエック(イギリス、1958〜)
「In bed(2005年)」
彼女は何を考え、何を感じているのでしょうか?
彼女が横たわる姿勢は、立っている鑑賞者が彼女の顔や表情を観察し、様々な感情状態を想像するのに理想的な視点を提供している。
なんだか、立て続けに面白いぞ!現代アートは作品鑑賞が自由(好きに解釈していい)なのがいい。(これも作品?)と思えるのもあるけど、その解釈もアリが現代アートの醍醐味。
ただ、一つ一つの作品にはアーティストが込めたメッセージはあり、それは観る人の解釈と同じ時もあれば、そうじゃない時もあり、その違いを楽しめるのも現代アート。
その中で一際(そうだよね・・・)と共感したのはGOMAが2007年に購入した照屋勇賢氏の作品。
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照屋勇賢「Notice – Forest(2006)」 |
照屋勇賢(沖縄県出身、1973〜)
「Notice – Forest(2006)」
2007年にクイーンズランド州政府のGOMA取得基金により購入。
日常的な消費行動がもたらす環境への影響や文化的アイデンティティの喪失というテーマを通じて、消費社会と自然環境の関係性を問い直す作品。
作品は観る者に環境への意識を促し、日常の中に潜む美しさと儚さを再発見させてくれる。
無料だからといって浅い作品ではなく深い!
そして、奥の部屋、2階、3階にも作品はあった。
ただ今日はタイムアップなので、もう一回来よう!
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