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2022年11月14日月曜日

2%の作品。


2016年から2019年に劇場公開された実写作品のうち、フィルム・コミッションが支援した作品は98%。実写は“ほぼ”FCが撮影を支援している。最近は興行収入の上位に入るアニメ作品も支援しているから【フィルム・コミッション(の支援)は撮影に欠かせない】と断言していい。だけど、残り2%の支援していない作品は何?となり、教えてもらった2021年の興行収入第9位(38.1億円)の「マスカレード・ナイト」を観る。

物語は架空のホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こるミステリー。撮影はロイヤルパーク・ホテル、ザ・コンチネンタル横浜、そしてセットで行われた作品。既存のホテルとセットを組み合わせてホテル・コルテシア東京を創造してるから(どこから、どこまでが本物でセットなんだろう?)と、勝手にクイズに挑戦のようだけど、物語を楽しむのが本筋!

「作品は(撮影方法を考えてしまうので)見ないっすね」という制作者と同じ。それだったら完全に創り込まれている時代物語の方が見やすかったり。もしくは「トップガン マーヴェリック」のような考える隙間のない超娯楽作品とか(2回観ちゃったし)。
映画も終わり、クレジットで確認したら最後に「横浜フィルム・コミッション」とクレジットされてるじゃないか!やはり実写はFC支援作が多いのね。

2022年11月13日日曜日

すんごいの来た!


ノールールの戦い。様式・書式自由、だから手書きでもPCでも巻物でも何でもOK。ちなみに一度「A4ロール紙」を巻物に見立てた企画書を書き、審査員や関係者と共にコロコロ移動しながら、時々フィギュアなどを置いて(紙が浮くから抑えも兼ねた)プレゼンテーションをしたことがある。だけど結果は惨敗で単に狙ったとしか思われなかったようで、それ以降したことはない。

閑話休題。ノールールって聞こえはいいけど「発表側」にとっても「審査側」にとっても負担が大きい!なぜなら発表側は「内容の構成」に時間をかかり、肝心な中身のブラッシュアップなどが疎かになる可能性がある。「審査側」にとっても複数の審査の場合、評価基準が統一化されてないから記入事項が個々に異なり比較検討などに手間取る。できれば内容は統一(規格化)して欲しいのが本音。

「いしづち編集学校」では、新規性、独自性、収益性、実現可能性、成長(将来)性、地域貢献度、意欲でアイデアを測ったけど、他にも「あなたが取り組まなければならない理由」とか「類似サービスとの優位性」などもあったな。挙げればキリがない。
そう言えば「雑誌」のような何十ページもの企画書も作ったことがあったけど、単に自己満足だった若かりし頃の思い出。ルールがあってこその自由が活きる。

撮影を参考に。


「〇〇〇がしたい!」という自分発の思いは大切。それはイメージできている証だから。だけど、そのイメージは叶ったゴールなので、そのゴールに辿り着くまでの過程は「吹っ飛んでいる」ことが多い。聞き手もゴールイメージは共有できても過程をイメージできないから「がんばってね!」とか「応援するよ!」程度しか言えない。いわゆる“アウトプット”しか伝えない人。

「何をしたいかも大切だけど、なぜしたいかはもっと大切」と、今度の「鬼北町にぎわい塾」で伝えようと思うし、更に「誰とするのか?」で取り組みの質もスピードも変わってくる。
関わる人が増えれば増える分だけ手間や時間も多くなる。でもそれは始めの頃だけで「自分達ごと化」できたら、各人が動くと思うんだけどな。撮影を支援して20年余り、複雑な形態から作品として成立する様を見てきた。

地域づくりの現場は常に人手不足。「仲間が欲しい」「協力者が欲しい」とゴールの実現に必ず出る意見だけど、アウトプット、アウトカムの共有以外に過程(手順や手法など)も共有しないと協力者は自身が協力する意義を見出しにくいし当人も腑に落ちないと思う。
撮影隊は各部で独立したプロフェッショナルだけど、必要な時は互いにフォローし合う。それは「いい作品に仕上げる」というゴールに対して制作の過程も理解してるから。
協力してほしかったら、先ずは誰かに協力してみる。大事!

2022年11月12日土曜日

期待のなまえ。


自ら名乗ったのは「いよココロザシ大学学長(理事長と名乗る時はNPO法人上の話)」「フィルム・コミッショナー」だけと思ったら「ご当地もなか評論家」とも名乗ってました(笑)。
また「萬翠荘(国重要文化財)顧問」「いしづち編集学校校長」という肩書きもいただき、愛媛大学、松山東雲大学から非常勤講師、総務省からは「地域力創造アドバイザー」という肩書きもいただいている。

「エールラボえひめ」ではディレクター。「第一回愛媛国際映画祭」ではプロデューサー、他にもナビゲーター、コーディネーター、ファシリテーター、モデレーター、プロジェクトマネジャー、ストラテジスト、リーダー、委員長など。
そう言えば子ども達からは「インチキ先生」とも(とても気に入っている!)。99%が自ら決めた肩書きや名称ではなく与えられたもの。

(そう思われているんだ、期待されているんだ)と解釈してそのまま預かる。
自分が思う自分のイメージと他人が思うイメージは決してイコールではないから執着も固執もしない。だから「本業は何ですか?」と問われると軸であるフィルム・コミッショナー、ココ大学長。その他全ては、この二つからの派生であって副産物。相手が思うままでOK!と「鬼北町にぎわい塾塾長」という新たな肩書きをいただき実感。

ワクワクは原動力。


先日の「おせっかいおじさん」は、昨日も「道後一会」にお邪魔。 目的は水口酒造さんに商品開発でお世話になった「道後JIN六媛」の発売から一年が経過し、販売を更に加速させようと六市町の担当者が集まった作戦会議のファシリテーション。
原料は「はだか麦」の麦焼酎をベースに、伊予市の中山栗、松山の伊台・五明こうげんぶどう、東温市の紅い雫(イチゴ)、砥部町の七折小梅、久万高原町のリンゴなどを漬け込んで蒸留したクラフトジン。

地域の話題や味を肴にする作戦会議は終わっても各市町担当者による質疑応答は続き、延長戦に突入。特産品・生産者支援が本事業の根幹なので自分ごと化して悩んでくださる職員に感謝。水口酒造に売り込むぞ!
帰りはショールームでクラフト魂溢れる商品をじっくり見学。一つ一つの品に物語があり、素晴らしい。

そして水口さんに「道後一会」の可能性について教えていただく。率直に面白い&楽しそうと思ったから相乗りさせていただき、ストリーミング妄想で意見交換。面白い&楽しいと感じた時って勢いというかノリみたいな感じで「その場」で決まることが多い。今回も一つ決める。決めたら後は走りながら詰めればいい。
ほんと「ワクワク」って大切。何をするかも大切だけど、誰とするかはもっと大切。

2022年11月11日金曜日

アニメ聖地少ない愛媛県。


フェリーで揺られてもいるのに、こんなにも「のっぺり」というか鉛青色の空を反射する海面を見たことがなくパチリ。止まっているようにみえる「超凪」な海面。
コロナ禍では病院がない、シニアが多いなどの理由で撮影を遠慮してもらっていた島だけど、これで解禁。今回の撮影では普段の生活では行く機会のない所にもいけたし、各関係者とも新たな繋がりもできて、この先の支援も円滑に活かせそう!

実写の次は「アニメ作品(聖地巡礼)」のリサーチ。聖地巡礼マップで見ると、愛媛県内には「道後温泉、松山城、今治城、大洲城、宇和島城、湯築城、来島海峡周辺、下灘駅」が登録されてた。サイト上では計10ヶ所となっていたけど実際は重複してるから8ヶ所。
これは聖地登録ランキング(2022年4月時点)では全国第46位!つまりケツから2番目。あらら、愛媛県にアニメ聖地って少ないのね。四国中国地方では2021年に登録された聖地数は2倍の306箇所にになっているのに・・・寂しい。

「“アオアシ”が入ってない!」「“和田ラヂオ作品”が入ってない」「“すずめの戸締まり”が入ってない」などの指摘がありそうだけど、そっと静観。
秋田県の漫画(アニメ)パワーがスゴかったから少しでも手がかりというか光明を見出そうとしたけど、原作者が少ないのね。専門学校に営業でも行こうかな。

2022年11月10日木曜日

だから撮影隊が好き。


撮影で印象に残った3選。往来が多い中での撮影(特に本番時)は、一時的に往来を止めなければならず、制作部はその都度、声をかけ頭をさげて協力していただく。
「Thank you very much!Have a NICE MATSUYAMA.」と声が聞こえたので、パッ!と見ると、本番撮影で待たされていた外国人へ解除と共に声をかけてハイタッチしていたスタッフ。そのスタッフは松山出身でもないのに、来訪者へ協力と感謝、楽しい旅への想いを込めて、咄嗟に口に出たとのこと。

エキストラ出演者の中に幼子と一緒に参加してくださったお母さんがいて、待機中に幼子がグズッてしまう。その日は天気もよく暑く日差しも強かった。すると指示があったわけでもないのにスタッフが近づき台本を広げて幼子の上にかざして日陰を作ってあげる。
「先ほどはありがとうございました。」と伝えると「見てたの!?何でもするよ!子どもは我慢できないからね!」と笑って去る。この、さりげなさのスゴさ。

「ディストラクションベイビーズ(監督:真利子哲也、主演:柳楽優弥)の大ファンなんすよ!」とスタッフ。「松山に来れて嬉しいです!」と撮影中だけど聖地巡礼がしたくてムズムズなスタッフ。
「三津?三津浜?ってココですよね?」と地図を広げて確認したり、街中では「見つけましたよ!あのキャバレー」と写真を見せてくれて興奮。
「この辺りで撮影したんですね、いいなぁ・・・。」と、すっかり物語の追体験に浸り大満足だったスタッフ。「松山、いいっすよね。」と感想。

呼応。


「夏以来、久しぶり!」とココ大付属学園夏にインターンなどで参加してくれた大学生に、冬編が始まることを伝え、スタッフ参加を呼びかける。すると「行きますー!」と連絡した数時間後には早速の返信がある。その後も「楽しみ!ぜひ参加したいです!」など、嬉しい返信が相次ぐ。
アルバイトではなくボランティア参加となる学生は何を得ることができるのだろうか?私たちは何を提供できるのだろうか?

一つは「子どもたちの成長の見守り」。戻ってきてくれる学生の多くは将来「子どもたちと関わり職業」に就きたいと思っているからOJTのような感じ。夏から3ヶ月しか経っていないけど、子どもたちの成長は明らかにわかる。
二つ目は「授業などで教わっていないことの学び」。ココ大付属学園は授業などで学んだ、知ったコトとはちょっと違うから、その「違和感」が学び。違和感を感じると「どうして?なぜ?」が生まれて問いにつながる。

三つ目は「非日常の体験」。エネルギーの塊である小学生を甘く見てはいけない。全力で鬼ごっこ、全力でドッヂボールも学生はしない。いつもとは違う筋肉や思考回路を使い自分を活性化できる。
そして最後は「インチキ先生のインチキぶりを存分に見る」ことで「あんな、テキトーな大人がいていいのか?」という驚きから自身の振る舞いなどを内省してもらおう!写真の夏が懐かしい。もう冬!

2022年11月9日水曜日

ユーザーは音も立てずに去る。


せっかくなので美味しい食事をと思い、打ち合わせを兼ねて案内した店。人気の品を頼み、目の前に出てきた!「美味そうですね!」と食べる前から感想をいただく。早速、一口いただき味わいと(アレ???)と思い二口目、(アレレ?なんか違う?)と、これまでに食べた味とは何かが違う・・・。私の味覚が狂ったのか?いや、味が違うというか「とても水っぽい味」で、美味しいとは言えない。

とは言え客人には初めての味なので「美味しいですね」と言ってくれる。私の記憶ではもっとシッカリ味で特徴が絡む美味しさと思ったけど、明らかに水っぽい味。偶然に私のだけだったのかな?そんな邪推が始まると(お昼時なのにお客さんが我々ともう一組しかいないな・・)など余計なことがよぎる。
精算を済ますまで新規客ナシ。他の店は昼食時だから混雑していた。人気店のはずだけどな。

何が言いたいかと言うと、ユーザーは「店に何も言わず静かに去る」ということ。「味が変でした。」と伝えた方が正直かもしれないど、自分の体調などで味覚がおかしかったかもしれないから普通は言わない、伝えない。でもユーザーには印象が変わってしまったので思い浮かべても外してしまうかもしれない。
だから、印象を変えさせない味を何十年も提供し続ける店は、とてもつもなくスゴくて貴重な存在と痛感。

島時間。


「こんにちはー!何を描いているんですか?」「んっ!?景色ですよ。年寄りのボケ防止にね。」と、描いていたお婆ちゃんの隣で立っていた息子さんと思わしき男性。「そんなコトないですよ、素敵な絵ですね!」「ありがとうございます。」「ん!ア”!誰と話してるかと思った!」と色鉛筆で熱心に描いていたお婆ちゃんの手が止まり、息子さんと思わしき男性と私の会話に気づく。

「ヒャッ!ヒャッ!ヒャッ!」とお婆ちゃん。「お上手ですね!」「そーんなことないよ、ヒャッ!ヒャッ!」「この絵は、いつから描いているのですか?」「さっきから」と男性。「えっ!さっきから?スゴいじゃないですか!趣味で描いているんですか?」「いや、今日が初めて(笑)、天気が良かったから散歩ついでにね」「初めて!?写真を撮らせてもらってもいいですか?」と私。

「ヒャッ!ヒャッ!恥ずかしいがねぇ」と言いつつ絵を見せてくれるお婆ちゃん。色を巧みに使いこなして描く瀬戸内海の眺め。「いい物をありがとうございました。」とお礼を告げると「ありがとう。」と両手を合わせてお婆ちゃん。たぶん80代後半かな?
「島時間っていうのがあるんですよね。」「島時間?」「島独特の時間の流れというか時間の過ごし方っていうか」「分かります!(都会と)全然ちがいますもの」

2022年11月8日火曜日

ココ大付属学園冬の陣!


来週の今日(すなわち11/15)の「広報まつやま」に「休日こどもカレッジ」の冬休み編が掲載されると連絡があり、撮影支援やココ大授業とは全く異なるドキドキとワクワクが湧き上がる。「それ、メチャメチャ、面白そうじゃないですか!」と、ネタとして周りの大人に話しても盛り上がる【ココ大付属学園_冬】が始まる。夏は7月から8月にかけて35日間行いましたが、冬は12月から1月にかけて7日間と短い。

期間は12月26日から12月28日、1月4日から1月7日までの計7日間。きっと、アッ!と言う間に過ぎるんだろうけど、どう過ごすかは考えなければならず、やはり「自分たちで考えて過ごす」を大切にしたく基本的に自由に過ごせる。読書でも、鬼ごっこ、ドッジボール、パソコン、創作、おしゃべり、昼寝、レゴ、ピタゴラスイッチなど、40人いれば40通りの過ごし方があるので、それでOK。

そして時々、全体プログラムを入れようと相談して「慌てた正月」をキーワードにパパイズムの鈴木氏(夏は餃子の皮をピザ生地に見立ててミニピザづくりを実施)が再登場。昨年も好評だった伊予銀行見学も実施。こうして見守ってくれている方々いるのが心強い。正月だから「羽子板選手権」もいいかもね。
募集人数は40人、申込方法は先着順、対象者は松山市内の小学生。ワクワクしかない!

たくましいシニア。


この時期は柑橘の収穫時期で来週から「紅まどんな」の収穫が始まるとのこと。そんな柑橘一色と思っていたら漁港で何やら作業をしていたのでダッシュ!なんと、タコを干していた。いわゆる「一夜干し」で干し終わったので片付けていたとのこと。「写真を撮らせてもらえますか?」と尋ねると「もう一回、干し直しましょうか?」と返してくれるので「いえいえーー!」と残り4枚の時点を撮る。

「こんな贅沢なコトってないですよ・・・」と制作関係者がポツリ。都会は慌ただしく余裕も隙もなく毎日が押し流されるとのこと。「地方に帰れたら帰りたいです。」「帰れたら?」「田舎に仕事は無いですよね・・・。」。田舎から都会に出て約40年、ゆっくりしたい気持ちはあるものの、それは旅行すれば得られるのか?暮らせば得られるのか?は当人にも他にも分からない。

そして景色がキレイだからとか、食べ物が美味しいからという理由で移住するのは危ういとも。「近くに病院もない、スーパーへ行くにも車が必要、学校もないからね・・」と。「余生を送るんじゃなくて、第二の人生で働けばいいんじゃない?農家とか漁師とか」と、山で海でマルチに働く島の人々。なおかつ、夏は海の家、冬は柑橘、漁業は年中とのことで逞しすぎるシニアたち。

2022年11月7日月曜日

新兵器導入。


カジダンリーダー(家事を楽しく率先している男性?)として寄稿したメルマガが面白かったとイジられる。書いた内容は全て本当で、どうしたら荷物をもっと減らせるか?を考えるのが楽しく「家中キャンプ」を実践しているよう。
シンプル暮らしの夏(暑さ)も2度目を終え、冬(寒さ)と比べると寒さの方が暮らしやすいと分かった。なぜなら、暑さは裸になっても暑いけど(そんなコトしないけど)、寒さは着込めばしのげるから。

寒さに備えて買った新兵器は「保温ポット」。昨年は温かい飲み物を作る度に何度もガスで湯を沸かしたけど、台所との往復さえ面倒だった。何か解決できないか?と調べたら保温ポットが有効と知り、保温維持温度などのスペックを調べて、手持ちのヤカンと同じ2Lサイズを購入。早速、試してみると・・・スゴい!数時間後は激アツのまま、24時間後でも温かく白湯にピッタリ。

これで湯を沸かすのは1日1回になる。ニュースでガス代や電気代が上がると言われる中で電気代の基本料金はこれ以上下げられないのでガス代は少しは抑えられるのかな?一年も使えば元は取れるだろう。
喜ぶ私をみて妻はお母さんに同型の1.5Lをプレゼントしてあげ、「私も買おうかな?」と、自宅作業に集中すると湯を沸かすのさえ面倒になるのは同じ。どこへ行くのか?目指すのか?私。

動けば開く。


小さい頃から映画やドラマ、演劇が大好きで、将来は業界に関係ある職に就きたいと思っているけど愛媛は地方。チャンスはあると思うけど、大都会の方が大勢あるし、出会いも選択肢も多い。そう思った時はエイッ!と大都会へ行く心づくもりはできていた。
自分なりに考えて高校卒業後は進学せずに働いて貯金し「その時」を待っていた。Z世代、色々と調べて情報は得ていた。

そんな時に「西山将貴監督」の存在を知る。(同世代で、こんなにスゴい、頑張っている愛媛人がいるんだ!)と驚く。そして(自分に必要なのはもはや情報でなく、同じ話題で話し合える人、相談できる人、教えてくれる人、そんな機会や場所はどこにあるんだろう)と悩みの淵に立つ。すると西山将貴監督との繋がりで泉谷の存在を知る。(んっ!?この人、変だけど何かを知ってそう・・・。フ、フィルム・コミッション?)と思ったかは知らない。

エイっ!と若さの勢いで「エールラボえひめ」に連絡する。初打合せの日は仕事も休み。私「この後のご都合は?」「特に何もないです。」「じゃあ、撮影現場を見学しましょう!」「えっ!?」と数時間後には撮影現場に来ていただき様子を見学。いきなり撮影の雰囲気に飲み込まれ、終始緊張したようだけど「感動しました!」と感想を寄せてくれる。
考えることも大切だけど、行動することはもっと大事。そうすることで、結果はどうであれ、目の前が一気に開くという話。←今ココ。

2022年11月6日日曜日

鬼汽車。


下灘駅から松山へ帰ろうと電車を待っていたら、遠くから黒っぽい電車が見えて(!?!?どんな電車?)となる。一般的なJRの車両以外で知っているのは「にゃんよ号」しかなく、予土線にはホビートレインが走っているのも知ってる。電車がどんどん近づいても、よく分からずホームに入ってきてアッー!となる。あまりにも穏やかで静かな下灘駅にド派手な鬼北町の「鬼電車もとい!鬼列車」到着!

外見はド派手だけど、乗り込めば見慣れた内観。ディーゼル車なので、駆動の振動や音が電車とは違って体に響く(走ってまっせ!と言う感じ)。下灘駅から松山駅までは約1時間、(そんなに長い時間走るのか?)と思ったら上灘駅などで計10分以上の待合せ停車をするのね。
途中、観光列車「伊予灘ものがたり」も待ち、すれ違いに乗客同士で手を振ってコミュニケーション。ゆっくりな列車旅だからできること。

列車に乗る乗客には「撮り鉄さん」「一人旅のような人」らもいて、待合せ停車駅でホームに降りて写真を撮っている姿を見てJR四国さんの「この路線は本当に人気なんです。」の言葉が理解できる。
ココまで車体をラッピングできるなら、いっそのこと「カメレオン列車」と名付けて列車を走る背景に合わせて下部は緑っぽく、上部は青っぽくして自然に溶け込ませるのはどうですか?JR四国さん。

やれやれ。


先日、店頭とサイトでキャリーケースを見て以来、履歴からキャリーケース情報が怒涛に表示される。そして世の中には色々なスーツケースがあるもんだ!とビックリしてコンピューターの思うドツボ。
「自動追尾型で後ろをついてまわるキャリーケース」があるのね!それもこんなタイプも!クルクル回ってペットみたい!と思えば「乗って運転できるキャリーケース」(時速10km)もあって、もはや移動手段。

「キックボードになるキャリーケース」もあるんかい!「世界最薄と、ペチャンコ(5cm)でしまえるキャリーケース」もあった。確かに普段は大きくてかさばるからいいかも。と思ったら、今度は「縦に伸縮するキャリーケース」が表示される。うーむ、奥行きが10cmほど拡張するのはあるけど、縦とは想像してなかった。どれも便利そうで楽しく拝見したけど、どれもケース自体が「重い」のが難点。

PROTEXの超ゴツなキャリーケース(映画「シン・ゴジラ」に登場したのと同じ)が手元にあるけど大きく重く(数キロ)扱いにくくなり「家族の思い出入れ」となりお役御免に。
熟考の末「軽さは正義」となり、極軽量品に傾くも、いづれ買い替える時が来る。それなら生涯保証?となるけどお高い。あーだこーだの中「やっぱり、レンタルかな・・」と妄想が萎む。

2022年11月5日土曜日

需要と供給の話。


経済の原則、市場の原理なのか周囲で起こっていること。「どこのホテルもいっぱいです。」「えっー!〇〇はどうでしたか?△△もですか?」「満室でした。」「じゃあ、もう□□ぐらいしか残ってないかなぁ。」「わかりました!」と切れば「いやぁ、あたってみましたがどこも満室でした。」「えっー!」「あの旅行支援っちゅうのは相当響きますね。旅館やホテルにしてみればいいことなんでしょうけど・・・」

現在はコロナ禍なので、撮影隊は「一人一室(コロナ前は二人一室など)」と決められており、人数分の宿泊部屋が必要。仮に三人部屋が空いていたとしても一人利用になる。それに「全国旅行支援制度」が始まり、どこのホテルもいっぱい・・・だけど、この「いっぱい」と言う意味は「撮影の予算に合わせたホテルがいっぱい」で、値段の高いホテル、旅館までいっぱいではない。

閑話休題。コロナが猛威をふるっていた去年はホテルや旅館は休業もあったり、撮影隊も宿泊に困ることはなかった。まさか一年後、立て続けに三組の撮影隊が宿泊に困るとは・・・。
結局、複数の宿泊施設に分かれる分宿にしたり、スケジュールをズラして乗り切ったけど、経済の原則、市場の原理とはいえ、需要と共有のバランスは難しい。一つ言えるのは撮影隊分の来県者は増やした思った夕暮れ。

業務連絡。


定期的に入る「JR下灘駅(海ヌケの駅として有名で、座ると遮るものが何もなく海と空の境界が曖昧に見える)」での撮影相談。相談が来ると内容を聞いてJR四国さんへ渡す。これまでは利用申請書をだせば多くの撮影はOKで、なおかつ「無料」だった。その代わり撮影者は「来た時よりも美しく」をモットーに下灘駅にはゴミ一つ残さず撤収するのがルール。これは私がFCの時からずっと。

「泉谷さん、このほどロケーションサービスができました。」とJR四国担当者。「ロケーションサービス!?」「はい、これまで通りですが、ロケーションサービス事業を立ち上げて撮影に責任を持つようになりました。」「と、言うことはこれまでの無料から有料になるんですね!」「はい、その通りです。他のJRは既に有料化していますし、撮影に立ち会うことで撮影側、地域、観光客の皆さんへ安心安全を提供しようとなりました。

実は今年に入ってから下灘駅での撮影依頼は、更に激増して「四国で下灘駅ほど人気(撮影)のある駅はあるんですか?」と尋ねると「下灘駅がダントツです、全国規模で人気ですから」と担当者。と、言っている最中でも次から次から観光客が訪れる。
驚いたのはその時刻で、平日の朝7時に下灘駅に着き、9時頃までの間に10人超えの人々が訪れる。そして駅舎には「撮影年表」が飾ってあり、携わった数々の作品が書かれていて泣く。

2022年11月4日金曜日

隣の芝は。


研修は終わったのに、抜けない悶々感はなにか?想像するに「かなりヤバい」という漠然とした得体の知れない社会の課題に敏感なNPOの感度センサーが反応したのか?
そこにオーストラリアで学会に参加中の妻からも「学生を取り巻く環境」について懸念があって(社会人だけでなく、これから社会人になる学生もヤバいのか?)とハッ!とする。そして我が子世代か!と気づく。せめて半径3mは死守したいと思うのは当然。

「自分たちは何も悪いコトしてないのにな・・・」と就職活動をしている学生が、ふと漏らした言葉は景気などの悪化で、その皺寄せを自分達が被っていると思っての発言。「そもそも、いい時って知らないよね、フフッ」とも。その反面、逃げ切ろうとする輩は笑えない映画のようで滑稽なんだけど、狡さを感じてしまう。働いても辞めたい(気持ちになる)、就職希望のない社会ってどう考えてもおかしい。

そんな悩みや葛藤、不安などを抱える人には「自由」に見えるようだけど責任も全て自分。フリーランスって保証も補償もないからねと説く。
「同じ働き方はできないけど、自分から現状を近づける(改善)ことはできる!」と検討してくれたことは、きっと皆さんが上司になった時に発揮されると期待する。
「その時は、一緒に仕事しようね!」と営業活動もしっかり行って終了。

ヌケのある密室。


伊予鉄道といえば忘れもしない「世界の中心で、愛をさけぶ」の撮影時、FC2年目で経験が浅く「道路封鎖」の経験ナシ。どうやって話を進めればいいのか?どうしたら協力してもらえるのか?悩みまくって一巡して「電話相談」から始めた記憶。
経過は覚えてないけど撮影専用の路面電車を2台(たしか)用意していただき、行定監督以下撮影隊は県庁本館前でスタンバイして「よーい!本番!」の合図で向こうから走る電車に合わせた演技で終了。
打ち合わせに要したのは1-2ヶ月の記憶、だけど映画では1分ほどのシーン。その他エピソードありすぎ(涙)

その後も「がんばっていきまっしょい(TV版)」「真夏の方程式」「離婚しようよ」などの撮影がお世話になっていて、久しぶりに本社を訪ねると・・・。
「えっ!梅津寺駅?スゴい!」と、本題の前に既に盛り上がる。会議室という“やや重め”の雰囲気がスカッ!と晴れてヌケもあり、とても広く感じる。そんな効果もあってか、打ち合わせは円滑に終わる。

方々に相談や連絡をしまくるフィルム・コミッション。断られても仕方のない案件もあるけど、配慮や工夫、提案をしてくださる事業所は県内に多い(もちろん愛媛県警も!)。「あの時は大変だったけど、本当に楽しかった。」は以前にお世話になった部長の言葉。
FCが創出できる価値って我々が思う以上に大きい。