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2022年11月3日木曜日

信じるか信じないかは・・・。


【協働】がテーマの2日間計14時間の研修が終了。「協働とは“今までなかった価値を生み出せる”が印象的だった。」「協働の際に互いに強みをどう出せるかが大切と知った。」「協働がこれまで以上に重要と感じた。」「協働は大それたコトと思っていたが、そうではなかった。」「協働時は手段が目的化しないよう気をつける。」「協働者とはパートナーであり一方通行ではないとわかった。」

「互いに頼りながら創り上げる成果を知った。」「協働はワクワクさせて“その気”にさせることができると知った。」「協働の難しさの反面、楽しさ可能性を強く感じた。」「協働者、共感者、協力者を増やすことが課題解決に有効と知った。」「協働の真の姿は費用の有無ではなくワクワクを創造すること!」「協働によるアウトカム、インパクトの大きさを知った。」「協働には想像力と創造力が不可欠と知った。」

「協働を意識したはずなのに相手のメリットを考えずに検討してしまった。」「不得意が得意、得意は不得意という相互関係があると知った。」など、振り返りの生声。
協働はあくまでも目的遂行の手段だけど、もはや自分達の組織や繋がりではお手上げ状態なことも多く、地域の課題解決には協働以外に策はないと思っていて、これまで以上に【協働】が求められると全員で痛感。

微変。


「命より大切な仕事はない!」とも「“いつか”なんて来ない!」とも伝える。研修に相応しい発言だったかは分からないけど、本音を打ち明けてくれた職員へ、つい言ってしまった。だから「過労で倒れた話」を例に、「倒れて、頑張ったね!と誰も言ってくれないよ」と力説する。あの時、医者から「このままだと死にますよ。」とサラッと言われて、(そうか・・・)と凹み、だから私は頑張らない。

全ての事業所に言えるのは、総人口が減り、生産年齢人口も減る中で、貴重な人財を失ってはならない。ましてや追い込んで辞めさせてはいけない。その事業所へ入ったのは、その人なりに検討して希望や可能性を持って選択した“はず”だから、最初は帰属意識もあったはず。
生気を奪いゾンビ社員にしてもいけない。そんな事業所に誰が就職したいと思うのか!選ばれなくなるのは因果関係の果て。

「いつの間にか改善されている」も浅はかな夢。これまで変わらなかったのに、いつの間にか変わるなんて確度が低い。いつか変わるかもと期待して失望するなら、少しでも変えられる可能性がある自分から変えてみる。現状や慣習を変えるのは(これまで、フツーだったのに変える必要があるの?)と思われるけど、“それ”が今という結果になっているのだから、小さな一つから【微変】させようと。

2022年11月2日水曜日

5000回のアーカイブ化。


前回、前々回は電話での出演だったからスタジオを訪ねるのは半年ぶりだった「ラジオまどんな」。今回は話す内容がギリギリまで決まらず、と言っても素材がなかった訳でなく、逆に色々ありすぎて「次回にしましょう!」と整理してシンプルにする。ディレクターが気に入ってくれた素材は「西山将貴監督作品のキックオフイベント」「ハリウッド系の作品が日本での撮影を望んでいること」だった。

番組ではSNSからメッセージを受けつけており、話している最中でもメッセージは届く、リスナーには「西山監督作品にご協力くださったボランティアスタッフの方はエンドロールにクレジットします。」という言葉に多くの反響があったり、海外作品が日本で撮影される可能性に大きな期待を寄せてくれたり、ラジオの良い点はライブ感で一体感を感じる所にあり!と気分よく終了。

音声(耳)メディアは“ながら”で楽しめるから気軽でいい。軽く流せるし。
以前に「学長ブログの日記(文字)を音声変換できないの?」と言われたことがあったけど、もしも、毎日の日記(文字)が音声変換で「目」で読む以外に「耳」でも聞けたらポッドキャストのように可能性は広がるかもしれない。そんなサービスってないのかな?5000回以上の日記のアーカイブ化を妄想してたら夕焼けが鮮やかだった件。

1mm動いた!?


毎年恒例の「協働型研修」が始まる!県庁職員を中心に市町職員も入り今年も約30名が参加。「協働とは何か?」「課題とは何か?」「因果関係は何か?」などを改めて学び直す2日間、事業の最前線に立つ職員に、こちらも熱が入る。
「もしも課題が放置され続けたら、地域はどうなる?」「現状のままが20年先も同じだったらどうなる?」など、リアルに考えると言葉を失ってしまう職員がいたり、初日から飛ばす。

意見が飛び交う中で「世代による価値観の異なりを職場でどう扱ったらいいか?」という話題が気になる。ざっくり言うと管理職が多い50代-60代と中堅の30代-40代、若手の20代では価値観が異なるのは今に始まったことではない。
だけど、誤解を恐れずに言うと、職場の雰囲気は管理職の資質によって左右されることも多く、ヒラ職員は相入れなくても従うしかなかったのがこれまで。しかし、それが1mm動いたかも!?と思わせる。

今は疑問に思いつつも指示に従うしかない20代は30代に、慣習と改善の間で揺れた30代は40代に、職場の前線にいた40代は50代の管理職になる。すると職場は新旧の雰囲気交代が起こるのではないか?と期待していた。
そう期待させる一つに「このままでは、公務員が職業として選ばれなくなるかも・・・」という不安があり、魅力的にしよう!と課題に立ち向かう公務員にエールを送りたくなり涙。

2022年11月1日火曜日

FCで働きたい。


「叶えた人」
でも書いたけど、ごく少数ながら「フィルム・コミッションに就職したい」と言う方はいる。だけど地方で担当者を募集するFCは少ない・・・狭き門。これは地方での撮影が少ないから。愛媛では年間60件ほどの撮影相談に対応し、うち30件ほどが撮影に結びつく。
そもそもフィルム・コミッションは非営利業務で行政機関が所轄しているコトが多いから収益性はない。

だけど、1日100本以上の相談がある地域は別。そんな地域は需要に応えるべくFCと民間事業者(コーディネーター)の両方が存在する。参考までにコロナ禍の2020年度でさえJFC加盟のFCには累計10964件/年の相談があり、毎日30件の相談に各地のFCが対応した計算。
話がズレたけど撮影の需要と対応の供給が成立すれば「生業」になるかもしれないけど、地方で撮影支援の専業は難しいのが現実。

とは言え、劇場映画の公開本数は20年前から240%増え、500本-600本/年が公開され、配信作品も激増中。(いいか悪いかは別にして)業界は膨張しているのに地方での撮影は微増もしくは横ばい。これはどういうこと?と詮索すると撮影が特定地域に集中していることも原因。個人的には「地域おこし協力隊」として撮影支援業務を担い、集中エリアから地方へ撮影を引っ張るのもアリと思んだけど・・・。

メルボルンにて。


誰もマスクも三密回避もしてないオーストラリア・メルボルンの昼下がり。各国の対応はそれぞれだけど、コロナ禍と書かなければ全く気づかない。そして写真を見ると半袖(薄着)もいれば、ダウンを着てる人(厚着)のもいて脳がバグるけど、メルボルンの今は「春」。これから初夏を迎えるそうで、この情報も脳をバグらせる。そして、何と言ってもメルボルンはカフェ文化の街。

「信号よりもカフェの方が多い」「一つ一つの店に超個性がある」「スタバさえも・・・」などと囁かれるほど独自のカフェ文化が成熟・浸透しているようで、人との距離が近い。
そんな街で暮らしている末っ子くんに、妻の出張先がオーストリアで、メルボルンに立ち寄って末っ子くんの生存を確認(笑)。「連絡がないのは元気な証拠」とも言うけど、思い返せば私も親には連絡しなかったから、親になってわかる今昔物語。

適応力というか社会性が高い末っ子くん。メルボルンで早速、ホストファミリーの家からシェアハウス?へ自力で引っ越したようで逞しい。「カフェでバイトできるんだって!」との情報に親は「ぜひ!小遣いは自分で稼いでね!」と伝えてるけど、どうなることやら・・・。
音楽や言語に興味があるようで、可能性の塊だから何でも吸収してねと妻と私。

2022年10月31日月曜日

日常に戻ったと思う。


10月は1日と2日の「ワンダフルエミフル2022/えひめの生物多様性フェア」から始まり、翌日にはロケハンを済ませ、能代市→秋田市→にかほ市→横手市(ハプニングははるか昔のよう・・・)→角館市→盛岡市→仙台市のFCを訪ねて意見交換。
そして松山に戻れば水口酒造さんが新しく立ち上げたカフェ&ショールーミングストア「道後一会」のレセプションに招かれて、愛媛で逸品をつくる方々と久しぶりの再会。

公益事業の相談対応を済ませた後は、渋谷QWSへ向かい西山将貴監督の長編デビュー作品のキックオフイベントを行い、会場には25名以上の参加者、オンラインを含めると50名以上が参加してくださり、「エールラボえひめ」内に設けたコミュニティに続々と集まる。
合間に「大阪市立博物館展」「大江戸骨董市」にも立ち寄り、心のビタミンチャージをして松山に帰るも翌日にはまた上京して、今度は東京国際映画祭/TIFFCOMに参加。

MPAによるシンポジウムには国会議員や内閣府、東京国際映画祭チェアマンなども登場し「日本へのロケ誘致に撮影環境整備≒フィルム・コミッションの強化を!」とも受け取れた内容に感涙し、余韻に浸りながら超特急案件が来るも高尾山で心身リフレッシュ。
松山に帰り、そのまま「キカクの“カ”は加速のカ」のセミナーを行い、超特急案件を済ます。そして今日は隔月レギュラーの【ラジオまどんな】の放送日。10月は誕生日も迎え、また一つ歳を重ねました。

2022年10月30日日曜日

今さら気づく。


色々とアイデアはある。「満足な食環境がない子ども達に子ども食堂を続けたい。」「人口あたり日本一のパン屋数がある松山で余るパンの利活用をした。」「シニアが生きがい、やりがいを感じれる機会や場所をつくりたい。」「プロゲーマーの育成機関をつくりドラフト制度でプロを輩出したい」「農作業をお手伝いして収穫物が通貨代わりの仕組みを作りたい。」「家庭の生ゴミの堆肥化を進めたい」

「高齢者のゴミ出しなど、日常の困りごとを解決したい。」「不登校の子どもがホームスクーリングできる環境をつくりたい。」「不用品を売買、交換できるフリマを開催したい。」「フードロスの推進に料理教室を開きたい。」など、聞けば色々と出てくる【やりたいこと】
ちょうど、一週間前は大江戸骨董市にいたことを写真で知り、あそこには【ニーズとウォンツを求めに、探しに】来てた。

いっそのこと、【ニーズとウォンツのマーケット(名称はさておき)】を開けてたらいいのに!と思ったら、似たようなコトを【エールラボえひめ】でしてる!と今更気づく。
今のエールラボえひめは個人のウォンツにニーズを感じた人が集まっているけど、企業も参加させてはどうだろう?企業だってニーズを基にウォンツを提供しているから、その検証や参画にユーザーという個人の参加で活性化!

素。


萬翠荘で行われた河野達郎さんの作品展「写真は語る。」を見た帰り道。下り坂を歩いていると坂の上の雲ミュージアムの明るさが夜に映えて(気づかなかった!)とパチリ。何かのシーンに使えますように。
アンセル・アダムス、マン・レイ、ロバート・メイプルソープ、ソール・バス、ビル・カニングカムなど多くの写真家の作品に触発されてきたけど、ローカルな写真もいいと思った作品展。

渡米後に過ごした寮生活では放課後の過ごし方に写真を勉強して白黒写真の撮影から現像まで、暗い現像室に何時間も篭り、時間を忘れて楽しませてもらったことを思い出す。
あれから、まさかFCとなり地域の写真を撮るのが業務になるなんて・・・それも愛媛で!
20年前はこだわったカメラを持ち歩いていたけど、今はスマホで十分。アートではなく“素”が求められるのがロケハン写真。

河野さんの作品の一つに朝の大洲城のシルエット、城下では張られた電線と低い家屋の屋根、犬と散歩の人という市井を感じる作品があって、映画のワンシーンみたいだった。映画と違うのは「演出されてない素の光景」で、広い画角でこうも撮れるのは地方だからと思ったり。
ロケハン写真って、何の変哲もないけど「画になる場所」を撮った写真だから展覧会も可能だよと話したことも思い出す。

2022年10月29日土曜日

一つ言い忘れる。


何を説明しているかと言うと「ニーズとウォンツ」を捉えるには「現状把握をしっかりしよう!」と、その現状把握の方法としてPEST素材の集め方(数字、数値で客観的に捉えること等)を実例を通して紹介している写真。
初めてみる人も多く、情報量の多さにパンク気味だったけど、正確な現状の把握があってこそ、妄想もわき、アイデアやプロジェクトは加速します。

今回の「キカクの“カ”は加速のカ」は少人数だったので、ふと感じたコト、些細なコトなど参加者との距離が近く、とても温かく濃く過ごせたのが収穫。用意した資料ではなく、違う資料もサッ!と出せるのも少人数講座だからできたこと。
公益活動に取り組んでいる人は「先に気づいて動いた人」。そんな人を単に「物好きな人」「世話好きな人」で片付けてはいけない。

「公益活動に取り組む事業体はNPO以外にも広がり、境界が曖昧になってるのでは?」という質問。その通り!一般的に企業の目的は利潤の最大化(成長)だけど、大量生産大量消費の時代が終わり、新しい成長テーマとして環境保全、持続・循環型社会などに取り組む必要も出て、社会の価値観の変化も重なり、社会課題の解決という公益事業へ乗り出した企業も多い。
ただ、「本業を生かして課題改善を行うタイプ」と「CSR的に本業とは別事業を立てるタイプ」があるのを言い忘れてた!

エクストリームワーク。


引っ越したので以前より少し遠くなった高尾山。でも明日も晴れの予報に「よし!行こう!」と衝動のような勢いでワクワクしていると、突然の超特急案件が入る。明日中に仕上げないといけない・・・。でも高尾山に行くと決めたのだ!。午後に超特急案件などを回して午前中はリフレッシュ。(心身を整えるのも仕事の一つ!)と、これぞエクストリームワーク(極端な働き方)の醍醐味。

手ぶら、スマホとパスモのみで8時の電車に乗り、乗り換えを経て8:45に高尾山の改札口を出てスタート。今回は午後に仕事を控えているので体力温存で1号路の往復。とはいえ、1号路はリフト乗り場までキツい登り坂の連続。でも乗り越えれば既に半分到達なので、後は薬王院などを見ながら楽しんで歩ける。約1時間、約4km歩き9:40に山頂到達。平日、まだ早い時間だったので人も多くない。紅葉はほんの少し。

そして目的の富士山も美しく見えて一人感激して休憩、滞在時間は15分程度。心身満足して下山。帰り道は大勢の人とすれ違い、さすが世界一の登山客を誇る高尾山を実感。今回も外国人の方を多く見かけた。
家に戻りシャワーを浴びてスッキリ!全集中の仕事モードで6時間。超特急案件にメドがつく。でも超特急案件は割り込み案件なので、本来の通常案件が後回しになってた!

2022年10月28日金曜日

しっかりして!バラエティ番組!


「スミマセン!明後日に愛媛で撮影をするんですけど!」「えっ!明後日ですか?」「はい、ロケバスを手配したいんですけど、お願いできますか?」「愛媛にロケバス事業者はいません。なので運転手付きの10人乗りのジャンボタクシーを手配されるのがいいと思います。」「じゃあ、手配お願いします。」「いいえ、手配していただくのは御社です。」「あっ!そうなんですか?」「ちなみに愛媛県のどこで撮影予定ですか?」

「色々と回る予定です。」「まだ決まってないということですか?」「いや、一部は決まってるんですけど・・・」「それで、手配を依頼されてもできないですし、金銭も絡むのでFCは関与できません。」「どうしたらいいですか?」「メールでタクシー会社を紹介しましょうか?」「今、教えてください!」「この電話で!?」「はい」「“松山、タクシー会社”と検索したら検索結果が出ますよね?上位3つほどのタクシー会社に電話をするのはどうでしょう?」

「わかりました!ありがとうございます。」プツッ!と切れる。きっと手配忘れかと思うけど、超焦ってた若手らしき方。と、同情しつつ(これでいいの!?)と湧き起こる。
バラエティ番組の撮影相談や依頼って大体がこんな感じ(≒その場しのぎというか、地域のコトを何も考えていない)。FCは単に無料の下請けみたいな感じの勘違いも多く、しっかりしてよ!とテレビ製作者に言いたい。明後日はないでしょ。

アンテナショップあれこれ。


愛媛県と香川県の共同アンテナショップ「せとうち旬彩館」の入り口に「開業19周年」と掲げてあった。来年(2023年)は20周年なんだ。開業当時の2002年-2003年の私は愛媛県観光物産課(当時)に在籍していて、隣のシマではY係長やT係長が奔走していたのを思い出す。(県職員ってこんなコトまでするんだ)と、時々相談を受けていたのを思い出す。あれから19年、リニューアルも経て、2階も1階も混雑してた!

新橋、有楽町、銀座界隈には「アンテナショップ」が多いと書いたのは2018年。2016年にNYを訪れた際もアンテナショップに行ってた。鳥取と岡山の共同アンテナショップは「せとうち旬彩館」の目の前で営業してたけど、同じ通りにあった久留米のショップは空き店舗になってた。
銀座界隈には沖縄や岩手のショップもあり、地元産を大売り出してた。だけど、“何周か回った感”があったのは事実。

真新しさなのか、新鮮味という表現なのか?最近は「道の駅」や「産直市」も市場に参入しているから感動が薄いのか?それとも感度が鈍ったのか?値段は市場の2倍以上する品もあり、味に大差が出にくい今は「素材の少なさ=シンプル=安心・安全」で価格差を納得させた方がいいんじゃないかな?あとはパッケージデザイン。毎日、一般の食卓に並ぶ品とは考えにくいから「手土産」となるとねぇ・・・。

2022年10月27日木曜日

フィルムフレンドリーな日本に!


「最近はモンゴルでもインセンティブを導入したんです。」と、のっけから(えっー!)なブッコんできた大物プロデューサー。それに比べて日本は・・・という話。
日本の撮影史において黒歴史と言われる「ブラックレイン」以降、少しずつ改善してると海外の撮影隊が実感しても「日本のフィルム・コミッション(=ジャパンFC)にもっと権限が与えられたら撮影はもっとスムースになると思う。」と、更なる進化がリクエストされる。

「日本をもっとフィルムフレンドリーな国にしよう!」と込められたパネルディスカッション。日本にFCが誕生した20年前から「海外作品の撮影もできる環境整備を!」と声をあげてきたけど話が前に進むことはなかった・・・。だけど目の前で大物プロデューサーやAFCI理事(FCの世界的ネットワーク)らが日本の撮影環境について提言、熱弁する姿に(これはホントなのか?)と不思議でしょうがなかった。

もちろん、日本の競争力は「まだ赤ちゃんのようだ」と評されたけど、ゼロよりかはマシ。そして「インセンティブの影響はとても大きいけど、日本は魅力的でポテンシャルが高く、他の国では撮れないユニークさがある。だからニーズは高い」とも。
「撮影環境を整えれば海外作品は来るのか?海外作品が来れば撮影環境は整備されるのか?」というニワトリ&タマゴについては「魅力的な撮影環境を整えれば撮影は来る!」と断言される。

2022年10月26日水曜日

世界から熱視線。


オーストラリア・クイーンズランド州のフィルム・コミッション「スクリーン・クイーンズランド」を統括する一人ジーナさんいわく「(1)ハイレベルのスキルを持ったスタッフがいる」「(2)魅力的なロケ地が豊富にある」「(3)大きなスタジオが複数ある」「(4)インセンティブ制度がある」がSQの特徴であり、(これが世界標準のFCだよね・・・)と世界と日本の違いを目の当たりにする。

オーストラリアには全ての州とナショナルFCとしてのAusFilmの計9FCがあり、LAにも拠点がある。

日本には200ほどのFCがあり、うち130が加盟している「ジャパンFC」。世界標準になるには、(1)は人材不足、(2)は大丈夫!ある!、(3)は全く足りない、(4)無い状況で、世界から熱望されてるけど残念ながら応えられてない。
地方FCからすれば海外作品は・・・だけど、ジャパンFCは海外との窓口だから、道のりは険しくても理事長なわけで・・・。

経済効果は数億円。


2022年6月17日に劇場公開された「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」。そして本日から発売されるBlu&DVD版。プロデューサーから連絡があり、撮影時の思い出話に盛り上がり、見本品をいただく。まだ見てないけど本編と特典の組み合わせの3枚組!(ちなみに、毎回支援した作品のBlu or DVDの見本品が届くわけではない)きっと萬翠荘でのインタビューなどもあるんだろうな・・・と楽しみ!

映画撮影の場合、効果は3回もたらされると伝えて20年。
1回目は「撮影時」。仮に50名が20日間、毎日1万円(宿泊や食事など)を消費すると、1000万円以上が地域にもたらされる。いわゆる直接効果。
2回目は「公開時」。仮に40万人が1500円で鑑賞すると6億円。また、40万人が萬翠荘と知らずとも見た効果、公開に合わせてキャストなどが作品やロケ地を宣伝することを換算すると数千万円〜数億円。これは間接効果。

3回目「Blu&DVD発売時」。ジャケットに萬翠荘。特典映像に萬翠荘。紹介文章内に萬翠荘などイメージ、映像、文字などで萬翠荘がロケ地として認識されるのを換算すると数千万円〜数億円。これも間接効果。
今回はANAクラウンプラザ松山さん、松山市立図書館も協力してくだった他、「ロケ弁」もPRできたことはフィルム・コミッションとして嬉しかったこと。全てが噛み合った好例として各地で紹介中。

2022年10月25日火曜日

自分を養う投資。


「銅造 誕生仏立像」。白鵬時代だから600年〜700年頃の作品。誕生仏とは“生まれたばかりの釈迦像”のことで「なんでも鑑定団」で見たことあるぞ!と思い出して説明書きをよく見る。
釈迦が5歳〜6歳のイメージだそうで、右手をあげて「天上天下唯我独尊(=どんな人も尊く、目的を果たす為に人間に生まれてきた、すべての人は平等である)」と言ったとのことで、オラオラ系(俺様が宇宙で一番えらい等)ではないとのこと。

サントリー美術館は「堪能できた」の一言。1000年前でもマンガはあったし、禁断の愛もあったし、妖怪もいたし、ユーモアとセンスに溢れていたことがわかった。紀元前1600年前でもデザインという概念はあったし、装飾美という感性もあった。
すると日本人の感性は素晴らしいという結論になる。根付(江戸時代に煙草入れ、印籠、巾着や小型の革製鞄、矢立などを紐で帯から吊るし持ち歩いた
留め具)は今でも通用する。

美術を鑑賞したからと言って、企画書や事業の質が良くなるのか?と聞かれたら「反映させるために鑑賞してるわけではない」と答える。これは自分への投資であって、日頃から感性を養うことで感じ方、考え方などが豊かになる。自分への投資は大切。
ここは「美をつくし/大阪市立美術館コレクション展」。

グローカルなラジオ。


隔月レギュラーのNHKラジオ「ラジオまどんな」。次回は1/31(月)17:05から。ディレクターと内容を打合わせ。この番組はココ大ではなくて「フィルム・コミッション」として「ジャパンFC理事長」と紹介されるから、作品紹介もさることながら、日本各地、時には世界の撮影事情についても紹介するグローカルな内容。ディレクターも映画好きだし、かれこれ20年の付き合いだし阿吽の仲。

こういう番組がなかったら、フィルム・コミッションについて発信する機会は少なくありがたい。だけど「(諸事情あり)言いたいのに言えないコト」で毎回葛藤する(笑)。
先日放送された「旅屋おかえり」の時も撮影は放送前に決まっていたものの、ラジオ放送日当日は言えず放送が終わってからの紹介だったり、ロケハン中などの作品名は言えなかったり、これはFCとしての定め。県外の方も多く聞いているので愛媛に偏りすぎるのもどうか・・・。

ちょうど東京国際映画祭は昨日から開催!一般的に国際映画祭には「マーケット(シンポジウムや作品の売買、諸々の交渉など)」)が併設されていて、フィルム・コミッションはマーケット(東京国際映画祭のマーケットはTIFFCOMという)に参加。
せっかくなので、世界は日本をどう見ているのか?などを探ろうと。「TOKYO VICE2」の撮影も11月から東京で始まるしね!

2022年10月24日月曜日

最新機能は。


大江戸骨董市は有楽町で開催だったので隣の電気屋へ。気になってた「AIによる同時通訳が可能」がウリのGoogle Pixel 7を見に行く。「Pixel 7の同時通訳のデモはできますか?」「はい、できますよ。」と店員さん。操作をしてくれようとするも「同時通訳のアプリ」がない。「あれ、どこにあるのかな?」とフリップをしても見つからず、「ちょっとお待ちくださいね」と隣の店員さんにヘルプ。

隣の店員も操作不明で「本部」へ電話する。すると、アプリではなく「設定」でONすればいいとわかる。二人がかりで設定して「こんにちはー!」と喋るも音声翻訳されない。「あれ?」と思ったら、デモ機がWifiに接続してなかった。そして接続しようとするも「管理者権限により不許可」で繋がらない。二人の店員さん同士で話しても解決策は見出せず、結局、同時通訳のデモはできず(でも、色々な言語に対応しているコトはわかった)

するとヘルプに入った店員さんが「こちらはどうですか?」と隣の二つ折りのギャラクシーZを薦める。かたやPixel 7を対応してくれた店員さん「Pixel 7は2年後まで分割、その後返却なら実質1万円買えます」。ギャラクシーZの店員さんは値段では勝負できないと機能紹介に切り替わる。「だ、大丈夫です。ありがとうございました。」と二人に挟まれ、見に来ただけなのでそそくさと退散。

三宝の松ぼっくり。


「こんな大きな松ぼっくり、初めて見ます。」「これな、遊行寺って知ってる?箱根駅伝で出てくる有名な坂がある寺だよ」「へー」「今、調べてみな(と、スマホで検索を促される)」検索すると「箱根駅伝に出てくる急坂のある寺として有名」のよう。
「ココの松葉は二又ではなく三又なんだよ。珍しいよ!そして、松ぼっくりは“三宝の松”のモノで滅多に実らないんだよ」「三又・・・三宝の松・・・」「遊行寺って言えば時宗で有名なお寺だよ。一遍上人の・・・」

「松山にもあるだろ、時宗のお寺が・・・」「宝厳寺ですか?」「そう!宝厳寺」「兄さん、よく知ってるね?檀家?」「いえ、違います。」「まぁ、そこが縁の松ぼっくり。こんな大きいのは本当に珍しいよ」「ですよね?ビックリしました(と、ココ大付属学園で見てきたから、その規格外の大きさがわかる)」「ちなみに、おいくらですか?」「1500円と言いたい所だけど、1000円でどう?」

おじさんが遊行寺で拾ったという三宝の松(三宝とは「仏・法・僧」とのこと)の木から落ちた松ぼっくりがエピソード付で1000円!「いいかな・・・」とやんわり断る。おじさんも売れる気がしなかったようで笑顔。
ココは日本最大級の骨董市「大江戸骨董市」。店主と会話するだけでも十分に楽しめる。品やエピソードを信じるか信じないかはアナタ次第。