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2021年11月9日火曜日

環境への配慮がビジネスに。


5月から始めたウォーキングアプリ「Coke ON」は順調に歩数を重ね、累計で140万歩、既に“ご褒美チケット”(自販機の飲料が無料でもらえる)も3枚ゲット。できるだけ歩くようになり、健康優良肥満児からの脱出だ!と思っていたら「Miles」というアプリを教えてもらい何気なくインストール。聞けば移動距離に応じてマイルがもらえ(≒加算されて)、獲得マイル数に応じて特典がもらえるとのこと。

最初は意味が分からず、これまでに登場しては消えた泡沫アプリのように思えたけど、マイル(1600m)が単位となり、徒歩、ランニング、バス、車、電車、飛行機、船などの手段で移動した距離がマイル換算で算出されて、予め移動手段に割り当てられた係数でボーナスマイルが加算され、月毎の合計マイル数に応じて翌月のステータス(ゴールド、プラチナなどのランク付け)される仕組み。アプリを入れるだけ、特に何もしない放置!

アプリを入れてから輪島や福井などへ行ったので、11月は一気にプラチナステータスに。(うまくできてるなー)と思ったのはCo2排出量に応じて係数が割り当てられていて、Co2がゼロの徒歩・ランニングは10倍、バス・電車は3倍、車は1倍、飛行機は0.1倍。だから徒歩で3マイル(約4.8km)歩くと×10倍なので30マイル、飛行機で300マイル(約480km)飛んでも×0.1倍なので30マイルと同じ。環境への配慮がビジネスの要因に。

2021年11月8日月曜日

休むのも仕事。


組織人から見ると、どんな一日を過ごしているか?どうやって休んでいるのか? が超気になったようで「これでも9年間、スーツ、ネクタイをして定刻で働いてたんですよ」と前置きしつつ、「仕事、働く、暮らす、住む、休むなどはとても曖昧」と答える。毎日、働いているけれど誰からも指示が出るわけでもなく(作業が遅いので催促はくる!)、預かる仕事のゴールへ紆余曲折で作業を続けている感じ。

休みは世間一般的な週末を意識するもそうではない時も多い。その代わり「スキあらば休みます!」と答えて笑わす。「平日の昼間に外出するとドキドキする」とドップリ浸ってると「隙っていつ!?」となり「仕事の都合で空いた時間、疲れて乗れない時とか・・・」と、無理しないよう心がけてると答える。「残業っていう考えがないですよね?」「そう、ないですね。だから自分で自分をコントロールしないといけないです。休むのも仕事ですから」となる。

残業もひと昔前なら「がんばり」と思われていた節もあったけど、今ではない。そんな状況を鑑みて仕事量は減ってるかと言われると増えてたり悩む彼ら。私はと言うと時に冴えてガンガン仕事をしたい時もあり、区切りまで続けると24時だったり。良い悪いではなく、どちらのほうが自身の性分に合っているかという話になる。働きづめの彼らに「休むのも仕事の一つ」とアドバイス。

2021年11月7日日曜日

大いに“やらかして”。


他人のアイデアを聞いて感想や質問を書いて渡して寄せられた意見を読んで、ブラッシュアップしてまた喋った一日。しっかり聞かないと書けないし、しっかり喋らないと伝わらないし、受講生は脳みそフル回転だったと思います。慣れぬプレゼンも1回目はオロオロでしたが、2回目は格段に良くなり、「言いたいこと=聞きたいこと」が合致した人も出て、校長先生役としては満足でした。

「話に流れをつくり、端的にハッキリと伝えてね」と伝えると、自身が抱える実情を吐露して聞く側をグググッ!と前のめりにさせた人もいれば、「結論(テーマ)から始めるのもアリ」とテンプレップ法を伝えれば、宣言のような出だしで聞き手に理解の準備を促したり、「目的と目標は違うよ!」と伝えれば、目的と目標をキチンと整理して話してくれたり、あがり症を熱量の高さに変換したり・・・。

2回目の発表は動画録画して共有。「声には大きい小さい、高い低い、早い遅い、そして“間”があるから上手に使ってね」と助言したことがわかると思う(笑)。失敗や失態と思っても練習なんだからOK!大いに“やらかして”その経験を糧にレベルアップ、ブラッシュアップすればいい。12月に各アイデアが大化けするのを願って、いしづち編集学校のプレゼン授業は無事に終了。

2021年11月6日土曜日

生き生きと笑顔だった件。


2日間、計14時間、研修という縁で集まった27名の公務員が協働で課題を改善したいテーマを持ち寄り、7つのグループに分かれて改善策を立案して発表を行う。発表を聞く側は、内容に対して感想や質問を発表者へフィードバックして気づきを与える。しっかり聞かないと質問できないし、しっかり発表しないと理解が得られない双方にとってよい緊張時間。私はと言うと“検討の場を荒らし”て、意見が落ち着かないようにする係。

ワークライフバランスや働き方を検討したグループからは「(諸事情で)仕事を頼む際に負い目を感じる」「皆勤賞という言葉が休暇をマイナスイメージにする」「(お願いなどを)ためらってしまう自分がいる」などの意見が出れば、観光誘客策にIRを打ち出したグループは「IR≠治安が悪くなるではない」とデータで見せたり、6次産業化を考えたグループは「営業力強化に商品が話題になるシーンを創出する必要がある!」と力説してくれたり楽しく聞かせてもらう。

「課題と思っている事柄は、本当に課題なの?単なる現象じゃないよね?」と何度尋ねたことか。ほぼ全員がマーカーなどで印をつけていたから伝わったと思うけど、課題の本質を見極めるって時にタコツボ化するし、時に不都合な真実に当たってしまうけど大切。課題の改善という難しいお題だったのに全員が生き生きと笑顔で意見を交わしている様子は話す機会を全力で取り戻しているようだった件。

2021年11月5日金曜日

四国カルストの魅力。


本当だったら放射能で汚染された地球がビームで除去されて新しい草花が芽吹くイメージが四国カルストだったし、放牧など、のどかな牧草地で始まる激闘、逃走劇が繰り広げられるのが四国カルストだったし、異国で人喰い巨人と紛争する人類とのハザマが四国カルストだった。そして、今回も物語の重要な舞台として様々な人間模様が繰り広げられる場所が四国カルストだったわけ。でも、かなわなかった。

近くには美しい面河渓谷もあって某作品では四国カルストとセットで撮影!と、一喜一憂してはいけないのに心の中で(オォ!キター!)と思ったあとの落胆は大きかったっけ。これまでの撮影に至らなかった理由を整理すると2つとわかる。①1500mに位置する四国カルストは12月から3月まで県道が路面凍結などで通行止になる。②四国カルストへ行く道は数本あるが時に20台以上にもなる関係車両が通ると他の車と離合できない、駐車できない。

でも、監督など制作側は「四国カルストを四国カルストと見ていない≒非現実・非日常な想像力が叶う場所」という点は何事にも代えがたい魅力・可能性と、撮影から漏れれば漏れるほど思いが強くなったり。想像力が叶えられる場所なんて滅多にないと思うんだけどな。惜しい!
あっ!映画の話であって車などのコマーシャルやバラエティ番組、旅番組などでは四国カルストは制作者に大人気です。

2021年11月4日木曜日

買ってみた。


次世代は組織に属していても(いづれは起業を)と思っていて、「起業(創業)や副業」が身近になっていいなと思ったり。退路を絶ったり、背水の陣で臨んだり、全てを犠牲にしたりという“一昔前”的な起業や創業とは違う現在的な考えは、Z世代(彼らはこの呼称にピンときていないし、違和感を感じているようだけど)らしいのかな。だから我々が「それは違うよ!」とか助言するのは的が外れてるし、目線を彼らと同じにすることで気づかされること多し!という話。

彼らには意識や考え方、手法や商品、サービスに先端さを感じる部分もあれば、“これまで”のものとの融合によって新たな価値の創出や再定義をしてるようにも見えて面白い。
一方で既存の商品やサービスも次世代の価値観に合わせないと選ばれない不安などから自社の思いを“宣言”をしたり。次世代は大量消費を古いと一刀両断し、循環への配慮や循環こそ価値と思う節あり。


そもそも購買力のある人口が少なくなるわけだから商品もサービスも選ばれる時代になる。これまでグレーゾーンで消費者に言わなくてもいいことだったこと(例:どこで製造されている。誰が製造している。原料はどこで採取されているなど)が企業価値となるなら、不都合な真実の企業も出てくるんだろうな。と、言うことで、機能にそんなに大差のない水筒を選ぶ際に、“そんな”企業商品を買ってみた。

2021年11月3日水曜日

松山城朝散歩。


祝日だし、天気も良さそうだからと前日に決めた朝の松山城散歩。崩落から整備された古町側の登り道をあがると前を歩く方が3名(それぞれ単独)。歩幅が違うから「おはようございます!」と言ってせっせと追い抜く。ゼーハーゼーハー言いながらも、15分も歩けば乾門に着いてしまうのだから身近な松山城。時刻は6:30になるところで、せっかくだから山頂広場で毎日行われているラジオ体操に参加する。

ラジオ体操は誰かがラジオから流していて、どこともなく人が集まり祝日だったからか小学生らしき親子連れも多数いて、気づけば50人近くはいたのではないかと思うほど大勢が散らばって(コロナ禍だから)、山頂広場はラジオ体操者で貸切状態。音楽が鳴り始め、私は街を見下ろしながらラジオ体操。覚えている節もあれば忘れている節もあって、まぁ、そこはテキトーに体の節々を伸ばす。写真は体をのけぞった際に見上げた空と秋の枝。

その後のラジオ体操第二は全く覚えておらず、更にテキトーになる。ラジオ体操が終わると“蜘蛛の子を散らすように”その場から各人、散らばるのがフラッシュモブ的で好き。帰りは燦々と朝日を浴びながら県庁裏の急坂を下りる(これが踏ん張らないといけないほどの急坂)。出発から1時間ほどの散歩、スマホのCokeOnを見ると5383歩。既に1日のノルマ歩数を達成に喜ぶ、幸せの沸点が低い私。

2021年11月2日火曜日

不都合な真実。


たどり着いたのは「マーケット(市場)も老いる」という不都合な真実で、どうしたらいいものか?と思考が止まる。マーケットは微増や横ばいでも長期的に見れば成長(拡大)するのが“大前提”で、その根拠は世代交代などによる新陳代謝を絶えず繰り返すからだったけど、新陳代謝を促す活力、勢いなどがなければ鈍化してしぼんでしまう。うーむ、言われてみればそうだけど、気づかなかった既成概念・・・。

長い間、活動をしてきたNPOの相談の上位に必ず挙がる「後継者問題」。事業継承とも言えてNPOに限らず中小企業が抱える問題。一時はNPOの後継者(事業継承)に奔走した時もあったけど、最近は(無理やり残すのはエゴかもしれない・・・)と思い、地域に必要な活動なら時流に合わせた新しい活動が新たに始まる、生まれることに期待したいと思ったり。ここでも「マーケットは老いる」に似ているかもしれない。

と、するならば!既に直接的に繋がってるマーケットをどう維持、拡大するかは難問で、ジワジワと縮小する可能性あり。その時に「アウトサイド」とよばれる“まだ見ぬ顧客”へアプローチして開拓して、先ずはマーケットの縁へ近づける必要ありと熱弁。縁に近づけるためには、ターゲットとした人たちに興味関心を持ってもらわないといけない。ターゲットもだけどマーケットも老いる。

2021年11月1日月曜日

無意識・無関心は・・・。


ホテルでもらった新聞は衆議院選挙の話題がてんこ盛り。SNSも芸能人による投票啓蒙や「落選させなければならない候補」など、刺激強目の情報が目立った。新聞で参考になったのは一面に掲載された「各政党の公約一覧」で各党、色々なキーワードを散りばめていた。「選挙の時だけ都合の良いこと言って・・・」と後に言われないよう当選された方々には精一杯頑張ってほしいし、公約一覧は保存しようと思う(笑)

そして投票へ。実は出張中に各FCのある自治体を訪ねた時、期日前投票者と勘違いされて質問されたこと2回!よっぽど地元民に見えるのか、「いえ、違います・・・」とそそくさと退散したけど、今回はちゃんと投票権もって参戦。公約一覧を思い出し一票を投票!地域は目の前の課題を改善してほしいし、政治家は、その課題を円滑に解決できるよう地域の代表として国会で施策を決める。頼みます!

一夜明ければ、何事もなかったようないつも通りの朝、スカッとした秋晴れ。ハロウィーンも感じなく過ぎ、東京国際映画祭のオープニングも過ぎてしまった。ついでに31アイスクリームの特売日も横目に過ぎてしまった。無意識・無関心でいると何事も「素通りしてしまう」ことを実感。自分の誕生日でさえ素通りしてしまうのだから無意識はこわい。

2021年10月31日日曜日

仕方がないと言えばそうだけど(駄話)


アレ?と思ったのは「とある日本」と映し出されたシーンで、山村でウイルスに感染して苦しむ人々が横たわる環境が(どうみても日本じゃないよね?)と思いつつも物語は進み、アメリカ人の主人公たちを拉致した海賊のボスがレジェンド真田広之!(伝説の海賊として恐れられて登場。クレジットにも別格で記載)。オー!となるも訳ありのボスで奥さんと生まれてくる子どもに弱い。(えー!レジェンド真田広之がこんな扱い?)と思っていると・・・。

主人公たちと和解し、共通の敵(これが中国国家主席という設定で露骨な悪)をやっつける場所が「夜の日本博物館」となる場所で、寄りの画ばかりで引きの画がない。どうみても日本じゃないし、博物館というよりリゾート施設とか倉庫っぽくて、博物館を壊しながら(収蔵品を焼き、日本は滅びろ!という敵ボス)の悪行に、最後は真田広之が収蔵品の日本刀?で敵ボスをグサリ!アメリカ人の主人公たち一礼。レジェンド真田広之の面目躍如。

日本でロケをする予算も時間もなかったと思うけど、(外国人が思う日本ってこういう感じだよね)となる。この物語はシーズン3、それまでのシーズン1と2は面白かった。登場人物と物語が合致すると死んでしまい、代わりの人が登場するし、大統領も殺されてしまうし、スケールも大きく海軍全面協力、マイケル・ベイだから見た「ラスト・シップ」。シーズン5まで放映された人気作だったようだけど私はシーズン3で卒業。

2021年10月30日土曜日

新しい仲間。


ジャパン・フィルムコミッション(JFC)は、日本のナショナル・フィルムコミッションとして世界各国の制作会社やFCに知られている他、国内120の地域FCを結んでいるネットワーク組織でもあって、最近は加入への検討や希望をしている相談が増えている!今回の出張でも加入予定の自治体と打ち合わせしてFCの条件、FCのあるべき姿、JFCへの期待と得られる成果、FCの活動範囲などを説明する機会をいただく。

本当にありがたい機会で大感謝だけど、FCを立ち上げたから撮影がやってくるのは誤解で、まずは「立ち上げる目的」を明確に定義する。そして、自分たちの地域に眠る資源を発掘し、磨いて把握する。観光写真ではなく、ロケ候補地用の写真を撮りためる。FCは自治体ごとに立ち上げるけど、単独では分からないことも多いので、隣接のFCやJFCと情報を共有して誘致支援の確度を高める。

来月には新たに加入希望の自治体と打ち合わせ、あの配信会社もJFCに加盟することになった。これで作品と地域とのつながりも更に期待できる。会員が増えることで情報の精度も上がるし、提言なども一層濃くなる。世界各地から作品を受け入れることもできるし、国内の質も上がる、結果、日本の撮影環境は充実する、いい調子。写真は福井駅のホームに座っていた恐竜さん、かなり精巧で怖いほど。

2021年10月29日金曜日

おにぎりの味は。


松山を8時に出て飛行機を乗り継ぎ、長距離バスに乗り、輪島に着いたのは18時。10時間の長旅だったから朝陽から日中の陽の高さ、そして日本海に沈む夕陽までしっかり見届ける。到着した時は既に真っ暗で街灯さえもまばらで、自分がどこに居るか分からず、Googleマップで確認する。10時間の旅というと海外旅行(韓国とか台湾にも行けそう)と同じで、日本は広いと風呂に入って疲れを流す。

1000年以上続く輪島の朝市は毎日開催、8時オープンと聞き、打合わせ前にちょうどいい!と寄る。輪島と言えば「輪島塗」「海鮮もの」。朝市通りの入口で、「お兄さん、聞いて!」と輪島塗のおばさんに早速つかまる(笑)でも、この先も店は続くので話を聞くだけで退散。次は得体の知れないものが並んでいて、よくみたら「おにぎり」。それも絶対におばあちゃん手作りの不格好なおにぎり(笑)中には焦げてるのもある!

「海苔はおかか、白飯は梅干し、赤飯もあるよ」とおばあちゃん。腹は減ってなかったけど素敵なおにぎりに心奪われる。そして説明になかった「2つだけあった緑色のおにぎり」を指差すと「とろろ昆布だよ、中身は梅干し」とのこと。(まぁ、小腹が空いた時に食べたらいいか)と持つとズシリと重い!1個100円で購入。その後も口達者なおばあちゃん達に誘われながら、打ち合わせギリギリになったのはナイショ!おにぎりは案の定、長距離バスの中でいただく。

2021年10月28日木曜日

自分を信じられるか?


掲げた目標を達成や成就した人と、そうでない人の違いは一つ「達成するまで諦めなかった」から。シンプルなことで誰もが分かることだけど、これが難しい。筆者も本の中で大いに迷い悩み立ち止まり、寄り道をしながら階段を一段ずつ「ゆっくり急ぎ」ながら、それでも途中、階段から落ちたり、崩れたりしても諦めずにILMに入社してスターウォーズなどに携わる奮闘する様子は物語そのもの。

アレ!待てよ。確か14年ほど前に「博士になる!」と、突然大学院へ通い、博士課程では九州まで赴き研究し、松山大学、愛媛大学、立教大学などで教えている人が隣にいる(笑)。博士になるだけでなく、4年前には「学術だけでなく実践も必要!」と創業して国内外を飛び回りながら、論文も書き続けるのは妻。思い起こせば当時、子供たちは小学生や幼稚園で、どうやって乗り切ったかのか?周りにサポートしてもらった記憶を思い出す。

自分の好きなことを仕事にしてもいいし、(気づかなかったけど)自分に合っていたことを仕事にしてもいいと思う。「自分を信じれらるか否か?」みたいな話で、周りに相談しても答えは責任のない意見でしかなく、凸凹あっても自分が決めたなら踏ん張って諦めずに進むと何かしらの結果は出る。だけど、結果は「いつ出るか分からない」から、途中でほとんどの人が諸事情で諦めてしまうのが現実。

2021年10月27日水曜日

一緒に悩める仲間。


プロデューサー、(シニア・アソシエイト)ディレクター、代表取締役、製作担当、コーディネーター、マネジャー、(シナリオ)ライター、理事、部長、局長、主幹、課長、事務局長、係長、主査、主任、主事など、色々な肩書きを持つ方々とお会いした4時間、私自身は理事長で、初対面の方は“理事長というイメージ(≒多くが初老の人をイメージされる)”を裏切る私の登場に驚かれるのも無理はない。もう慣れた(笑)

実写作品関係者も配信作品関係者もアニメ作品関係者もお見えになり、新作の企画話もあれば進捗状況や他社作品の情報収集など、来場される目的は様々。そしてFC同士で情報交換ができるのも「全国ロケ地フェア」が人気な点。悩み事が解決しないようなら他のFCが参戦したり、私も呼ばれたり一緒に悩めるのが仲間というもの。悩みの一つは「作品を地域の活性(例:誘客、にぎわい創出など)」にどう活かせるか?

教科書があり、方程式で正解が出せるなら苦労せずだけど出ず。各地での経験に基づく事例を持ち寄り解決のヒントを探る。ずっと話していたかったけど、役回りで退席。外に出ると寒く既に暗かった。年齢、性別、場所、経験、背景、肩書きなど、どれだけ異なる人(≒価値観)と交わっているか?井の中の蛙にならないよう、本日もヒントをもらいに出稽古。

2021年10月26日火曜日

背景なくして作品ナシ!


10時の開館に合わせて「庵野秀明展」へ向かうと、新国立美術館には既に長蛇の列!前売券を購入していなく(平日だし当日券で余裕でしょ!)と、思っていたら大間違いだった件。私の購入後、しばらくすると「10時台の販売は終了です。11時からとなります。」と連絡があり、滑り込みセーフ!そして女性が多かったこと!実は東京などで開催された「あんな」「こんな」「そんな」に子ども達と行ってましたがな!

個人的に気に入った一角が「背景(風景)」で、これぞ!我々フィルム・コミッションが誇れるコトだ!と写真に収める(周りに方は誰も気にしていない・・・)。「背景なくして作品ナシ!」と声を大にして言いたい。背景は舞台とつながっている作品の世界観を構成する大切な要素で、シン・エヴァンゲリオン(4本目)では、しっかりと描かれていて、アングルを探すために組まれた村のミニチュアに感激する。

背景が作品におよぼす重要性、影響をわかってもらえず悶々としたあの時を思い出す(涙)。分かっていないのに関わってはいけないよ。地域には地域を象徴する背景(景色、風景)は必ずあり、「愛媛以外でも撮れたら、(近場なら)そっち行きますよね・・・」と制作者。ずっと言い続けていることが、証明されたようで満足だったけど、分からなかった人の顔まで思い出してしまいウゲェーとなる。

2021年10月25日月曜日

印象が変わる話。


高尾山へ登る、下りる一つの3号線は、舗装されていないクネクネ道で段差も多く、道幅も1m未満の所もあり、足を滑らせたら滑落して大怪我間違いなし!の場所もある道。1号線などと比べると人通りも少なく、たまに行き交う人とは道を譲りあう。その時「失礼します。」と言う人もいれば「ごめんなさい。」という人もいて、つい私も「いいえ」とか「どうぞ」とか返答してしまったけど、子どもは違った件。

「あっ!人がいるよ、お母さん」と、黒づくめの男性一人が手ぶらで山道を歩いているのは不審だよね・・・と、思っていると、通り過ぎる際に「ありがとうございました!」と子どもが言ったので反射的に「行ってらっしゃい」となる。(素直に“ありがとうございます“ でいいな)と思い、以後、駅に着くまで離合の際は「ありがとうございました。」と、声を出す。とても気持ちが良かった。

ビックリする話を聞いた時、相手に「ウソー!」と言い返す人がいるけど、幼少期に「ウソと否定してはいけません。ホント!?と言いなさい。」と祖母が教えてくれたことを思い出す。とても小さく、些細なことだけど、受け取る相手の印象が変わる話。オンラインが日常化して、やたら丁寧で必要以上にへりくだり、遠回しな表現が多くなったと思う昨今、素直で優しい日本語を知る。

2021年10月24日日曜日

いつ始めるか?


やってみたいことがあるなら、すぐに始めた方がいい。なぜなら、早く始めた方が「早く課題に気づくから」と、物事の本質を教えてもらったのは20年ほど前。計画や準備を重ね、100%になるまで完璧に準備をしたとしても、思いついてから1年経っていたら遅すぎるし、計画やリスク回避に100%なんてないから、始めてもないのに「一定レベル以上」の計画や準備は、自己満足でしかないと思ったり。

じゃあ、何%でスタートできればいいのかと考えると、正解はどこにもなく、先ずは(こうでありたい!)と言うビジョンさえ、描ければいいと思う。ビジョンが自身を牽引すると信じてる。とはいえ頭の中のアイデアを外に出した方が、自身にとっても整理ができるし、周りの人にとっても分かりやすいからA4一枚に様式はどうでもいいから、書いてみたら?と。そして言葉と一緒に図解だったら更によし!

アイデアを持つ人を、どう「その気」にさせて、行動へ移させるか?やっぱり、描いたビジョンを元に、どんな先が描けるか?アイデアの実施前と実施後では何がどう変わるのか?具体的に落とし込めるまで、アイデアと向き合い考えて欲しい。だけど考えすぎると思考の幅は狭くな理がちなので、リフレッシュに例えば鳥のさえずり、木々の香り、川のせせらぎなどはどう?と、実践してみせる。寄り道大切。

2021年10月22日金曜日

ささやかな願い。


学長日記が更新できなかった件。「10月に入り、緊急事態宣言が解除されて、全国各地で止まっていた撮影が一気に始まりました。」と先日のラジオでお話しした所だったけど、その波が愛媛にもドドッー!とやってきた。撮影の相談や問合せが相次ぎ商売繁盛と言いたいけれど、ササッ!とさばける案件は一つもなく対応に奔走中。

打合せがしたいとオンライン会議で顔合わせをすれば、バラエティー番組には撮影時に注意してほしいポイントを教え、ミュージックビデオでは希望ロケ地で必要な許諾申請を伝え、ドローン撮影では希望撮影エリアで飛行が可能か?を調べ、ロケハンの組には最寄りの自治体窓口を教え、シナハンでは制作会社が調べたいことを知っている人を紹介し、問い合わせには県内の紅葉の様子を伝え、Youtuberの依頼は断った。

各返答には「撮影は撮影ガイドラインを遵守願います。」と添える。色々な撮影の相談や問合せがくるけど、私のささやかな願いの「SF作品、怪獣作品、アニメ作品」の問合せはない(以前にも書いたけど「ガ●ラ(の悪役怪獣が出現するのが瀬戸内海という設定)」「宇宙戦艦ヤ●ト(汚染された地球が復活するイメージを四国カルスト)」「ヒーロー戦隊(が活躍する場所の一つが愛媛の海岸)」はロケハンまであった)。愛媛にきてください!

2021年10月20日水曜日

しあわせの沸点。


「企画を考えてくれませんか?」と宿題を出されてアイデアを紙に書いてた午後8時頃、突然、バァーン!と鳴り響き、驚いて描いてた矢印がズレた。!?と思っていると立て続けに鳴り響く爆音と点滅する光線に(花火!?)と思いベランダに出ると写真のような花火が目の前でドンパチあがり、突然、我が家が特等席になる。カメラに収めるのもいいけど、肉眼で大きな花火をハッキリと焼き付けるのもいい!誰があげたのか知らないけど、ありがとう。

夏が終わり、「冷蔵庫ナシ」でしのいだ!ケチをしてるわけではないけど「どれだけシンプルに暮らせるか?」を実施中。「これで来夏まで過ごせるわね」とは、一人暮らしの食生活を心配してくれている義母(笑)。その通りで、これから寒くなるけど冷蔵する食品は限られている。そもそも、冷蔵するものを買わなければ問題は発生しない。一体、私はどこに向かっているのだろうか?「そんな時間があったら企画の一つでも考えろ!」と言われそう。

適時、1食分の食料を買いに行くから強制的に歩くようになり、階段を使うから気休め程度の体力づくりもできる。ウォーキングアプリを使い、日々設定した目標歩数(35000歩/週)をクリアするとご褒美は飲料が1本もらえる。たかが150円分だけど目標に挑戦できるのが楽しい。我が家は「しあわせの沸点」が低い(笑)。そして、少しだけ痩せてしまった。企画立案に戻ろう。

2021年10月19日火曜日

悩ましいのは。


隔月出演のNHKラジオ「ラジオまどんな」(写真は2年前のもの)。今回は「ご当地アニメと地域の関係性」についてパーソナリティの岡田さんとワイワイ喋った約40分。「地域を上手に巻き込んだアニメ作品は、公開後も永く愛される」と言ったのは本当で、“上手”とは「協力、丁寧、円滑など」の意味で、地域が作品をウェルカムだったというのが結論。でも、どうしたらウェルカムになるのか?誰かが受け皿になる必要がある。

その“受け皿”になっているのがフィルム・コミッションで、アニメとは言え扱う作品の一つなので支援対象になる。実写と比べて支援ノウハウが確立されていないけど、実写作品で培った経験値は活かせるのでJFCとしては、各FCの経験を共有させてもらい支援の質を向上中。すると、FCが関わった作品は関わらなかった作品よりも地域への浸透度や認知度、支援の厚みが異なり、地域にも製作者にとっても有益になる。

悩ましいポイントは「ものすごい興行収入を記録した作品≠地域からウェルカムな作品とは限らない」こと。これは悲劇。でも誤解してはいけないのが作品には罪はなく、全ては独善などの誤判断がもたらす問題。こんな悲劇が起こらないよう奔走する日々。訪れた旅先で地域のおじいちゃん、おばあちゃんからご当地アニメ作品について紹介を受けたら、どんなにすごいことかと。