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2020年8月17日月曜日

あなたの知らない河内晩柑。

摘果された河内晩柑の果実を凍らせたらシャリシャリと米粒のようでスプーンで食べると一粒一粒からビリリッ!とくる「苦酸っぱさ」が弾けた件。1mmも甘くなく「媚びてない味」を気に入る。ヨーグルトやドレッシングに合わせたら美味しさが引き立つかもとなる。コツコツと確実に進めている「河内晩柑プロジェクト」。これまでにお世話になった企業や団体の元を訪れて試飲会&意見交換をさせていただき、成果は当初予定よりも濃い意見が得られたので災い転じて福となす。

「愛媛県が柑橘県と名乗れるのは5ヶ月間(3月〜8月)味わえる河内晩柑のおかげ」「河内晩柑の河内は大阪ではなく熊本の河内村のこと」「丸ごと搾汁する方法だと苦みや油分も入り大人の味になる」「1Lの河内晩柑ジュースは果実7個-8個分が入ってる(140ml/個)」「爽やかスッキリ味は他の柑橘にはない味」など、各意見交換は大いに盛り上がるも「今シーズンに河内晩柑を食べた人」と尋ねると0個が90%の事実。

購入ウンヌンの前に知名度・認知度が低さがあり、その要因が「美生柑、宇和ゴールド、愛南ゴールド、灘オレンジなど」同じ河内晩柑でも呼称が各地で異なっていること。なので「河内晩柑を食べたことはなくても美生柑は食べた」は同じ果実を食べている事実。この誤認識が一般化してしまい河内晩柑と結びついていないかもしれない。1歩進んで2歩下がった感もあるけど次は3歩ジャンプ!

2020年8月15日土曜日

静かな夏。

静かな夏。75回目の終戦日、私の両親は終戦時5歳。当時のことは覚えていないと言っていたけど、手を引かれて逃げたという記憶は残っているよう。父方、母方の父母(私にとって祖父母)は既に他界していて、母方の祖父にはエピソードがあったようだけど私が生まれる前に亡くなっているのでピンとこず。
帰省と言われても東京だし、お盆と言われても特別なしつらえもなかった我が家。

「はだしのゲン」を読み(ズルッ!という擬態語が忘れられない)、「沖縄(ひめゆりの塔)」や「広島(平和記念公園など)」、「スミソニアン博物館(松山も原爆の投下地として検討されていた)」などに行ったり、「キャタピラー」や「この世界の片隅に」「火垂るの墓」などを観たり、広島や長崎の友人から伝わる話を来たりして「戦争のイメージ」を想像する。たった75年前のできごと。

「外に出ればコロナに感染するかも、家にいても熱中症になるかも、一歩も出れない老人はどうしたらいいんだ?」「お前もコロナには気をつけなさい」と、相変わらず元気な東京弁の父、80歳。終戦やお盆だからといって医療従事者の方々は休めない状況を想像する。気がつけばオリンピック時期も過ぎていた。「今年の夏は後世で必ず取り上げられる夏だね・・・」と話す。

2020年8月14日金曜日

無知の知

無知の知(自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする)と気づくと、不思議なことに余計な考えが削がれてシンプルになる。中途半端に知っていると情報で凝り固まった思考で、考える範囲を無意識に仕切り、自分の意識が勝手に構築した「常識」とやらで正当化するんだから面倒な奴だと。そして同じレベルの人と話していると、そこに気づかず話が進み、暗黙や忖度などで結論が想定内で収まってしまう時もあるから危険!

今、思えば「瓶コーラ」を鹿島で買った時、続いて買ったカップルが自販機に備付けの「栓抜き」の使い方が分からず、買った瓶コーラをどうしたらいいか分からず、オジさんが教えてたっけ。「泉谷さん、学生や20代の若い方は栓抜きを使ったことがない人も多いんですよ」と、さすが世間の情報にふれている情報誌の編集者たち!じゃあ、目の前にある瓶ジュースの運命はと言うと・・・。もっと上流の話になる。

テレビの話。新番組の放送時間が23:15〜や11:59〜から始まることに驚く。その時間はとっくに夢の中だし、いわゆる深夜帯は深夜だから放送できる内容と認識していたからごくフツーのドラマ放送にゴールデンタイムと言う意識は変わったのかと。いかに人は自分の価値観などで形成された「(自分にとって)都合のよい常識」で考えているか。いつの間にか変わっていたとしても自分にドップリ浸っていては気づかないと無知の知。

2020年8月13日木曜日

誰のために。

「相当めちゃめちゃ激しくヤバイぞ!」と言ったのは視聴率22%と絶好調の半沢直樹。絶体絶命の大ピンチ!というのは今か?とドラマに逃避中。ハラハラドキドキしても最後はキッチリ回収するのがドラマですから・・ははっ!と笑えない現実は四面楚歌。うーむ「相当めちゃめちゃ激しくヤバイ」状況だ。プロジェクトマネジメンのリスク管理で言えば「軽減」の最中ではあるけど「受容」に近づいている、半沢直樹になれるか!前回の最終回は視聴率42.2%!に再度驚く。

と、相当めちゃめちゃ激しくヤバイ状況でも私はツイている(と、思う)。手を差し伸べてくれる人たちがいるから、それも各所から。こんな状況でも「泉谷さん、そりゃ大変ですね・・・。協力しますよ!」と電話口で笑って聞いてくれる方々に感謝。ほんと、この状況は映画にもドラマにもなると以前から思っていたけど、もしも今回を乗り越えることができたら半沢直樹も驚いてくれるはず!というエピソード。

これまでにも「雨降のシーンで転倒したスタッフの代わりに突如現れたのは非番の別作品スタッフ」「(私は悪いことは一切してませんが)パトカーに乗せられて警察署へ行ったり」「エキストラの対応が悪いスタッフと大げんかしたり」など、色々なエピソードがありますが、協力してくださっている方々のためにも実現できたらと思うわけです。最後まで諦めず全力支援宣言!

2020年8月12日水曜日

悩みの淵に立つ。

京都の「哲学の道」にあやかって勝手に名付けた「哲学の道(松山版)」。50mほどの舗装された小道で奥は時代劇の撮影などでも使えそうな松や木々が生い茂る「未舗装」の土道。この「哲学の道」を歩きながら、あーでもない、こーでもないと考えるのが好き。特に「悩みの淵に立つ(モヤモヤ)」があると、この道を通ると何かが整理される気分になるから不思議。たぶん、ここからの見晴らしの良さとか朝(5時)という気分による所多し。

考えると頭の中がゴチャゴチャになる。それが中途半端に色々と知っていると余計に絡まるし、忖度も発生して更にややこしくなる(涙)。絡まった糸をほぐすために広げると、今度は広がり過ぎて隅まで意識が届かない(涙)。そして、どこから手をつけたらいいか?わからない(涙)。とりあえず、ほぐれそうな所から着手する。すると、思いがけない所で解けたりして突破口が開けたりするから不思議(コレ本当)

悩みの淵に立ったことがある人しか分からない心境。要は「自分との対話」で「自分に問う」は大事。例え、予め分かっていた答と同じになったとしても答までの「過程(道筋)を知ってるか否か」は重要。考えるって大変(転がっている情報などを「答」と称するのはやめよう!)だけど大切。考える(哲学の道を歩く)際は時々、友人(クモ!)が巣を張っているので気をつける。

2020年8月11日火曜日

置き換える。

「すべては無から生まれる」から章が始まる『ハリウッド式映画制作の流儀』。夏休みの課題図書として自分に課したけど、良本を選んだかも!「主導権を持つのはストーリーか?キャラクターか?」の問いは「キャラクター」だし(ストーリーはキャラクターさえしっかりしてりえばキャラクターが自然にストーリーを走るのだそう←ホントかいな!)、「素晴らしい脚本(名作)か否かの違いは何か?」の問いには「名作には理念があり、本質への洞察など主張がある」とのこと。

「この映画を作ろう!」と思う最初の一人(プロデューサー)には情熱がなければならない。(1)誰かが欲しがる題材。(2)出演者との関係。(3)資金調達。の3拍子を揃えるのがプロデューサーとのこと。そして「時の流れを味方につけ、逆風時でも耐え抜くこと」があるよう。全ての作品が3拍子揃ったからといって直ぐに制作できるわけじゃない、なんだか「今」の状況のようで妙にリアリティを感じる。

で、読み進めて気づいたのは(映画を題材に書かれているけど、他の仕事や業務に置き換えることもできる!)ということ。企画立案には3拍子と同じ要素が求められるし、脚本に現実味を出すために調べるのはプレゼンでも同じ、作品の公開はプロジェクトの成果(サービスイン)と同じ。物事を真っ正面から向かい合うことも大切だけど、時に「少し斜め」から捉えると側面も見えてお得ということ。

2020年8月10日月曜日

今日も取締られ役は。

東京回避で地方空港に到着。飛行機の欠航はまだ続いていて、人気のない空港では土産店などが閉まり電気もついていないから全体的に暗い。街で過ごすのもどうかと思い「ラウンジをコワーキング化だ!」と思いつき、入ってみると案の定、広いラウンジに利用者は数人でガラガラ。端に陣取り作業環境を整え、飲み物も用意して準備万端。静かだし涼しいし目の前は飛行機ショーのようで予想通りの快適さ。

改めて思うのは、どこでも作業ができる仕事がある私は恵まれている。離れていても仕事ができるのは「顔が見える安心感、オープンな透明性などから生まれる信頼感が成立」しているからで、何かあれば直電がくる確実性(捕まえられる=取締まられ役)も大切のようだ(涙)。そして早速の電脳ミッション発令!「体系的に学ぶフィルム・コミッションのマーケティング講座」を構築し始める。

AFCI(フィルムコミッションの世界的ネットワーク)では毎年集まり、会議を行なっていたけど、会えなくなったのでオンラインミーティングに切り替えたら便利で、隔週で世界中のFCが情報交換をするようになったのはピンチからのチャンス。オンラインを単なる代替策とせず、新しい価値を創出できる機会にしようと。撮影の誘致・支援が基本軸ではありますが、創出できること、求められることは多様だと学んでほしい。

2020年8月9日日曜日

ご当地ソフトクリーム

ミッションを全て終え、移動で松本市へ。お土産をとプラプラしていたら「銘菓 板あめ」なる紹介がピンクの電光掲示板からドッーン!と目に入り、立ち止まる。「約350年前までさかのぼる〜」などの由緒&歴史ある説明に考えること数秒「板あめソフトクリーム一つください」と、ご当地ソフトクリーム評論家という理屈を正当化して購入する(「感情で買い、帳尻合わせに屁理屈を後でつける」は人の性)。

ベースのソフトクリームは濃厚なミルク味、パラパラと振りかかった「板あめ」は口に入る度に飴の甘さを粒で主張し、ソフトクリームがトロリという食感に対して「ポリッ!」と歯ごたえで主張。メリハリが効いて美味しい。たかがソフトクリームなれどされどソフトクリーム、ココでしか食べれない地域の味を組み合わせた途端にオンリーワンの事例。お支払い350円だけどPaypayで実質348円。機械はNISSEI。

誤解を恐れずに言うと、以前まで「ご当地」という言葉の印象は「トレンドの大都市に対して地域を苦し紛れに表現する呼称」と感じていたけど、今ではオンリーワンという意味で捉えられるから時代は変わったと。ご当地映画、ご当地ソフトクリーム、ご当地モナカ、どれだけ地域に密着、根付き、物語性があるか?が問われる「ご当地」。派手さは不要で、些細で気づかなかった点を見つけられるかが肝。と、いうのも帳尻合わせの屁理屈。

2020年8月8日土曜日

撮影現場にて困難を考える。

映画「Fukushima50のロケ地「旧東洋バルブ跡地」で行われたジャパン・フィルムコミッションのシンポジウム。広大な敷地は風通しがよく(更に窓を解放し、工事用送風機で常時送風)、ソーシャルディスタンス、フェイスマスクを着用してまで話すべき内容は何だったのか?

それは「コロナ禍における撮影、および撮影支援について」。単に情報発信でよければウェブでもできましたが、お招きした木村さん(職能連帯「制作部・演出部互助会」)、新野さん(ザフール/プロデューサー)の話はウェブでは伝わりにくい現場特有のニュアンスが伴う内容だったから。「制作の現場は人手不足でひっ迫しているのに、2ヶ月間、制作の全てが止まり自宅待機なんて誰も予想していなかった」という言葉通り、撮影現場もFCも現状を暗中模索、五里霧中しながらの意見交換。

「複数回のロケハンができなくなりました」「衛生班など公衆衛生用の予算を確保できる作品しか制作されない」「制作日数の短縮、撮影人数の減少による影響は大きい」など生々しい話は直接のやりとりの方が臨場感を感じやすい。悩ましい話題が多い中で「FCとの関係性も新しく」を模索すると、一つは「ウェブの活用」。これまで以上に「(ロケ候補地)写真の重要性が増す」だろうと。そして「制作部やプロデューサーとの一層のコミュニケーションを取りましょう」と。大変だけど変わらなきゃ。

2020年8月7日金曜日

複業だから。

移住のきっかけは人それぞれだけど、ターニングポイントの一つは「東日本大震災」であることは間違いなく、愛媛にもUターンやIターンした方も多い。そして「コロナウィルスの影響」でも愛媛にUターンやIターンした方も意外と多いと知る。(暮らしまで変えてしまった)と思う反面、この10年できっかけを「支える・後押しする環境整備(地域おこし協力隊、ネット網など)も整い加速したよねと。

「住居は探せても仕事がないんですよ・・」と相談されたのは過去の話。一時期は「手に職を持つ人(パン屋、美容・理容師など)」が有利と思われたけど、プログラマーやデザイナーなどは「一拠点にこだわらない多拠点化」で、“移住≒引越し先に住み続ける”と思い込んでた考えを軽く超えていた件に笑う。移住を定義しない・されない理由の一つはコレか!と勝手に納得する。選ばれる地域とは・・・。

仕事はと言うと、聞いたことのない職業名で一言で言えば「フリーランス」。フリーランスの理由を聞けば「色々な仕事をしてる(=複業)」から。プロジェクト型と言えるのか、仕事の度にチームを組み、プロジェクトが行われる場所に(遠隔で)集まったりして終了と共に解散。そうすると今度は「関係人口・交流人口」みたいな話になって、「あの街はよかった」となると、その街で仕事を創ろう!と。柔軟性というか弾力性、順応性というかスゴいね。

2020年8月6日木曜日

ようこそ諸君!

期待と不安が入り混じる参加者へどうやって自己紹介しようかな。「印象」で先述したように、画面でパッ!と見ても迫力ないかなら(笑)。失敗談にしようかな、無力感に悔しさを感じたり、予想通りに進まず借金背負ったり、撮影中に警察署へ連行されたり、気がつけば都合よく使われていたり、いつか小説にしたらベストセラーになるんじゃないかと妄想。そもそも「お前、誰だ?」になりそう(涙)

これから200名の参加者と共に学ぶに際し、背景や動機が一人一人異なるから聞くと面白いだろうな。Uターンだったら地元だから郷土愛だろうか、Iターンだったら自然や環境が魅力的に感じたのかな。愛媛の学校に進学したまま、愛媛人になった人もいるし、結婚を機に愛媛に構えた人もいるし、転勤を機に根を張った人もいるし、留学生もいれば最近は地域おこし協力隊も多い。特になくとも「ふと」したことで地域を学びたいもOK。

どんな動機でも共通するのは「期待が(少しでも)描けた」こと。あとは、その期待をどう持続・発展させらるか?その為には理想だけでもダメ(喰えない)、目の前だけでもダメ(期待がない)。「課題改善で稼ぐ、あれは面白かった。地域に抜けてる話なので入れてください」と依頼主。どうやって稼ぐか?副業も複業も「3年前」と比べたら理解や浸透が進んでいると思うと私も期待したいよねと。

2020年8月5日水曜日

イメージについて。

通販会社から身に覚えのない購入情報が届く。「?」と思い詳細を見ると私ではない。でも私に届いている・・・。その理由は本来の注文者が「メールアドレス」を間違って登録してしまい、決済された時点で間違ったメール先(私のメールアドレス)へ送信されてしまった!通販会社に連絡し解決したけど、カスタマーセンターの対応はこういう状況に慣れているのか、とびきり訓練されているのか、安心感ある対応でよかった。

「想像と違った」「理事長というのでもっと、お年を召した方かと」など、言われる場面多し。世間では「理事長」というイメージはシニアなのだろう。大御所、重鎮とよばれる方々がズラリと並ぶ会議では一人だけ雰囲気軽い(汗)。とは言え、こういう機会をいただいたのも雰囲気を少しずつ変えていくことも含まれており、早くから経験できることはありがたい。オンライン会議でも参加者に間違えられるのはいいことだ!

「イメージ」は発信側が意図した内容だけど、解釈は受信側が勝手に生成するから不思議。ドカン!と一発濃い印象で得るイメージもあれば、コツコツと積み重ねて得るイメージもある。そのイメージによってファンになることもアンチになることもある。「偉そうなこと言ってオマエのイメージはどうなんだ」と言われると窮する。関わると面倒や手間な厄介者と思われてるんだろうな・・・。

2020年8月4日火曜日

22回/週のチャンス。


できない。と、一度は思っても、できるコトはある。不特定多数の老若男女へ河内晩柑の試飲会を計画したけど、昨今の状況を鑑みると難しいので「ズバッ!と意見交換できる場」に作戦変更、これまでお世話になっている企業などを対象に実施。早速、サイボウズさんから快諾を得られたものの「3密回避、少数、ソーシャルディスタンス」な試飲会になる(写真ではマスクを外していますが試飲時のみ外し、常時マスク着用でした。)

多くの6次化品に言えることだけど「一生懸命に作っても、知らなければ価値はゼロに等しい」。「飲めば・食べればわかる」はその通りだけど、「飲む・食べるまでが難し」くて、無数にある類似商品から選ばれるためには「美味しいのは前提なので、購入者にメリットをもたらす高付加価値品(機能性だけでなく、見た目や使用後の処理など)」でないと厳しいのが現実。「価格競争」だけは避けなければいけないけど、分かりやすい益なんだよなー。

1日3食(朝食、昼食、夕食)×7日(1週間)=食事回数は計21回、1週間に1度くらいは「おやつ時間」もあるだろうと推察すると毎週22回の食事機会があると仮定する。うち1回、6次化品を食べると5%、3回だと14%、5回だと23%の利用率だけど「0回」だと0%で無と同じ。生活様式も変わったので作り方も売り方も変えて(ブームじゃない)時流に合わせないと、成り立たないことだけはわかる。

2020年8月3日月曜日

オフラインだけどオンライン

夏の風物詩の一つ「高校野球」がないなら、Youtubeで味わえば良いと長女、2018年の「済美高校×星稜高校」の激戦(7対1の圧倒的な敗戦ムードから同点、延長13回、導入されたタイブレークから逆転サヨナラ満塁ホームランで勝利する)をテレビで再生。2年前の出来事なのにシビれる。現実の花火大会もなくなったけど、ネット上で花火の鑑賞会があったり、ゲーム上で花火大会が盛り上がったり、それはそれで満足なんだろうなと。

多くの打ち合わせがオンラインになり外出機会が激減。そんな中、誕生会に招かれ久しぶりに多くの方と話す。会話が重なり、良きタイミングでケーキ登場。ローソクに火をつけて歌で祝い、歓談が楽しいのは五感に響くから。オンラインにドップリ浸っているため、オンラインにはない料理の匂い(香ばしい匂い)や環境音(普段は音をシャットダウンして作業だから)に敏感な自分(オンライン体質)に驚く。

以前は墓を建てるのに土地を買い、墓参りが常識だったけど、今では「オンライン墓参り」も登場し、遠方で墓参りができないニーズに応えているとのこと。事実、祖母の墓は富士霊園(写真)にあり、行きたくても行けない状態。アメリカでは故人の記録や生前の写真が公開され、関わった人たちが写真などを投稿することで個人の生きた証が華やかになるサービスあり。こうしてオフラインだけどオンラインに違和感なく移行するんだと。

2020年8月2日日曜日

もう一人の母。

30年前、何者でもない見ず知らずの18歳を引き取ってくれたのは当時、バージニア州で暮らしワシントンD.C.に画廊を開いていた、のちに「アメリカの母」となるおば様で、一緒に来てくれた父は息子をおば様へ会わせると、自分はそのままメキシコへ。18歳男子の米国生活が始まるもつかの間、おば様の旦那さまの「アメリカの父」が倒れてしまい、看護で不在がちになる。18歳男子、電話でピザを注文するも通じず、歩いて店を探そうとするも見つからず・・・。

ある日、おば様が白のRX-7のオープンカーに乗ってきて「買っちゃった」の言葉に驚く。「ちょっとそこまでドライブに行きましょう!」と、その「ちょっと」は数十キロ離れたショッピングモールだったり、紹介していただいた方は当時、ILM(Industrial Light & Magic:ジョージ・ルーカスが設立した特殊効果撮影会社)で働いていた方で、何を聞いたか覚えてないほど興奮したっけ。豪快なおば様のエピソードは尽きない。

その後、私は意気揚々とNYへ行くも中退・挫折。でも、いつも気にかけてくれて面白がってくれた、おば様とおじ様。「えひめフィルム・コミッション」の設立に参画した時、「いよココロザシ大学」を設立した時、そして「ジャパン・フィルムコミッション」の理事長に就任した時は、我が事のように喜んでくれて、日本映画の発展、海外作品の誘致を願ってくれた。何者でもなかった18歳から30年間、行く末を見守ってくれたもう一人の母に感謝。

2020年8月1日土曜日

シーンから。

ペルソナでターゲットを絞り込んで人物像を精密に描くのもいいけど、もっと感覚的に「こんなシーンにどうですか?」と人物中心のターゲットではなくて、「シーンをターゲットにするべき!」と言い続けて早5年。某コンペティションで審査員に「人物よりもシーンですか?」と、全く響かず落選したのを思い出したけど、ターゲットだけ設定しても、その人がどんなシーン(状況)なら商品の価値を実感できるか?でしょ!と改めて言いたい(負け惜しみ)

帰省時のお土産なら「ナニコレ?愛媛の100%ジュース?さすが柑橘県だね?」だし、詰め合わせを贈答すれば「珍しい名前の柑橘ジュースですね、こんなに種類があるんだ」だし、出産祝いなどだったら「子ども達は甘さのある100%ジュース、大人は甘さ控えめの100%ジュース」となる。先に人物を設定してからシーンを描こうとしても昔よりも価値観も行動も自由だから掴みにくいと思うんだけどな。

それだったら「Make Wow!」のあるシーンをたくさん挙げて、そのシーンを取り巻く人物像は誰か?と逆引きで考え、そのMake Wowに共感する人たちへ訴求した方が早いと思うのは私だけか。写真は「シーン」を想像して撮った写真。ベンチの土台が石というのは置いといて、ここに座って、松山城を見る人は誰なんだろうと。一人か二人か、ウキウキかションボリか、男か女か?

2020年7月31日金曜日

栄枯盛衰か地殻変動か

特定品が安くポイントも貯めていた近所のスーパーマーケットが先日閉店(貯まったポイントは使えたのか?不明)。近所に住んでいた頃は「パンの耳」をよくもらっていたパン屋さんが閉店(パンの耳をカリカリに焼いて砂糖をまぶして子ども達と食べていた)。昨年末には営業していた居酒屋には「テナント募集」の張り紙。人気と思われたカフェに行ってみると閉店。栄枯盛衰とはこのことか・・・。

かと思えば、個人名のついた小さな八百屋では見たこともないような珍しい野菜やココナッツミルクなど面白い食材が並んでいたり、角の商店では無農薬やオーガニック商品が並び一定層から支持を受けていたり、新規開店を控えるカフェから取引の依頼や新しく加えたいとメニューの相談などがNICE CREAMに届いたりと、意識して街をみると地殻変動というか構造変革というかゴゴッーと感じるのは私だけか。

東京商工リサーチ調べによると2020年の中小企業の休廃業・解散件数は5万件と推測。すると同じく推計で20万人の従業員に影響が出るとのこと。経営者の高齢化による事業継承などとのタイミングとも重なり、単に業績不振では片付けられないよう。飲食店ではデリバリーやシェアキッチン、宿泊施設はコワーキング仕様へ、3蜜回避へ歩道に飲食スペースの拡張など、点のニュースを塊で見ると色々と思える。

2020年7月30日木曜日

どう活かすか?

先日、2日間に渡って行なった全国各地のフィルム・コミッションがオンライン上で学んだ研修についてはNoteに書いた通りですが、かれこれ10年ほど続けていると、時代が変わっているのが分かり「撮影(支援)は地域づくりにどう活かせるか?活かすべきか?」という論点、質問を多くいただく。FCを単に業務として処理することもできるけど、FCが創出できる価値に気づくと(せっかくなら!)と思うのは私だけではないはず。

その前に!研修でお世話になった方々は写真のような一人(正確には周りにスタッフがいますが)で画面の中にいる100名へ講義をしていただきましたが、登壇者の一人だったネットフリックスのマネジャーが「となり町戦争(2006年)」でお世話になった方でビックリ!あれからお互いに色々な作品を経て今の立場になったと思うと月日を感じたり。ネットフリックスですからね・・・。

1日に30本-50本と撮影相談がある都市部とは異なる地方では作品への向き合い方が異なり、支援作品が地域を舞台にした作品なら尚更で、地域の活性と結びつけたいのは自然なこと。地域へも作品を紹介しやすいから協力も得やすい。これが「ご当地映画」の特徴の一つ。ポイントは公開時、公開後にどう活用できるか?だけど、それには「撮影前から活用策を描いておかないと難しい」と紹介。「FCに求められるのは想像力です!」と締める。

2020年7月29日水曜日

あの手この手。

河内晩柑プロジェクト。予定通りなら試飲、試食会を各地で行い、集まった意見の本質を探り、これまでの情報と照らし合わせて河内晩柑ジュースが求められるシーンを描き、エイッ!とキーワードを導き出す頃だった・・・。不特定多数への試飲・試食がNGとなった今、方法を変えた。これまでお世話になり「協力しますよ!」と言ってくださる企業さんと有志の社員さんとの意見交換。大感謝!

「オンラインでもできるよね?」と言われそうですが、「できるorできない」の二択だと「できる」けど、期待する協議の質までオンラインに求めるのはまだ難しい(いづれ、実現するだろうけど、今の私のスキルやノウハウでは力不足)。特に「色々な意見が混ざりあい醸成して紡がれていき編み込まれて一つに成っていく過程」は対面型ファシリテーションならできるけど、オンラインではどう可視化するんだろう?

河内晩柑ジュースが3種類届く。中身はどれも1Lサイズで河内晩柑100%ジュース。1本あたりの値段も大差なし。しかし、箱を開けると早速異なりを発見。(うむ、そういうことか・・・)と一人納得。並べて見ると同じ河内晩柑なのに商品名やラベルの大きさ、デザインだけでも印象が異なる。さて「収穫時期や樹齢でも味は変わるんですよ」と教えていただいたけど、いかに!

2020年7月28日火曜日

季節、天候、時間、方角

闇雲に写真を撮って「ロケハンです」と言っても効果は薄い。だからロケハンの前に概念というか構造というか自分の中でしっかり整理して写真は撮った方がいい。画角とか高さとか、範囲などの技術論も大切だけど「そもそも論」として「目の前の景色や光景を分解(細分化)すること」をオススメしたい。すると無意識で見ていた目の前の事柄が途端に情報に変換されて面白くなるから不思議(マトリックスみたい!)

春夏秋冬の「季節」は分かりやすい。今は夏、季節を感じるのは草花とか行事とか祭なので抑えておけばバッチリ、各季節の期間は長いけど取り逃がしたら1年後になる・・・。晴雨曇雪の「天候」も大切。映画の場合、意外と求められるのが「薄曇り」で、快晴でもなく曇天でもなく薄曇りで影も薄い天候(明るさは現場や後に自在に調整できるからとのこと)。雨や雪に写真を撮るのも一苦労だけど、FCだからこそ。

そして朝昼夕夜の「時間」も大切。街や山々の表情は時間で全く異なるから面白い!高度な技術を持つ監督は「朝焼けを夕焼け」にして撮ることもあるようなので、地域の表情を時間で捉えておくのも大切。そして最後は東西南北の「方角」。レンズはどの方角を向いているのか?日の出、日の入は季節で大きく異なるので要チェック。FCの初心者研修に合わせたTips。