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2024年6月30日日曜日

ターゲットを間違えない。


「ターゲットを間違えると失敗する。」は当たり前のことだけど、それは年齢や性別、収入などのセグメントの話で、違う視点で話したのは「どんな状態の人をどの段階へ引き上げたい(押し上げたい)のか?」という内容。

例えば、公益活動の場合「当事者(本人)←協力者(直接的)←関係者(間接的)←応援者(更に間接的)←知人(更に更に間接的)←潜在者(名も知らない人)」という関わり構成されていて、講座やイベントをする場合、どの関わりの人をどのレベルへ上げようと思っているか?を考える必要がある。

それぞれに関わる人数は、当事者から遠いほど多数になる。潜在者に名前や主旨などを知ってもらいたいなら参加しやすいイベントを。関係者から協力者へ引き上げたいなら、少数で参加者一人一人の想いを受け止める双方向性な講座など。

だから、関係者から協力者へ引き上げたいのに“変なイベント”をしたり、100人を相手に“変な講座”をすると失敗することが多い。

適切なターゲットへ適切なタイミングで適切な手段(手法)を届けることができると、カチッとハマり、活動や取り組みへの理解や協力は得られやすいと話す。

「フィルム・コミッションが20年以上も続けていられる理由が分かりました。」と参加者。
最も広く多くいる潜在者へ、愛媛県の魅力を作品を通して発信する。は、誰でも参加しやすくて成果も効果も分かりやすい。

主語を間違えない。


「同じ意味/結果でも主語を間違えると失敗する。」は、これまで西予市や大洲市など各地で資金調達や助成金のアドバイザーを務めて分かった「申請者が間違えやすいポイント-その1-」。

本人に断りを入れて例えたのは、「餃子を皮から作り、本場中国の家庭の味を教えられる。美味しいと評判で他の人にも喜んでもらいたい。」場合、「餃子を作りたい。」が主語だと助成金を得るのは難しい。

だけど、そもそも「なぜ?餃子を作りたい?」という動機を掘り下げると、「日中の国際交流を草の根レベルでしたい。」「家庭食の文化を継承したい。」「親子/多世代の触れ合いが求められている。」などがあり、更にもう一歩踏み込むと「希薄になった異文化交流」「食文化の危機」「過度な孤立状態」などが課題が浮かびがある。*全部、私が妄想した勝手な仮説。

これらの課題に気づき、改善/解決したい道具として「餃子」だとしたら、課題が主語、述語が餃子になる。この場合だと助成金を申請するに値する。
動機や背景をニーズとするなら、ウォンツという手段が餃子。

クラウドファンディングが盛んで、成功事例や失敗事例があるけど同じ考えた方。と紹介。
「お金がないから、その補填をクラウドファンディングでします。」的な受け止め方をされたら、(えっ!?なんで、勝手にすればいい話でしょ?)となり確実に失敗する。

一言でいえば【共感】。人は金額よりも動機や背景、理由に共感することが多い。

2024年6月29日土曜日

調べてみた。


私たち夫婦は1996年に結婚したので、国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、1996年の男性(初婚)の平均年齢は28歳、女性(初婚)の平均年齢は26歳だったからデータよりも若かった。
私が24歳、妻が26歳、NYで知り合い、帰国して結婚。

最近の平均初婚年齢をググると、厚生労働省データによれば男性(初婚)の平均年齢は31歳、女性(初婚)の平均年齢は29歳とのこと。25年以上経つと3歳ほど高齢化しているとわかる。

母親の第一子の出産は、2022年調べだと平均年齢で30.9歳、第2子は32.9歳、第3子は34.1歳(公益財団法人生命保険文化センター)とのこと。

私見です。30歳頃は“これからの先を漠然と考える年頃(例:30年先もこのままでいいのかな?もしかして違う道もあるのかな・・・など)
”と思うし、社会のニーズへ腕試しをしたい年頃。

だけど無茶や無計画は描いても理性で抑え込む年頃(例:現実は甘くない、現状維持がいいのかも・・・など)かも。

お誘いなどご縁あっての転職や創業や起業ならまだいいけど、一人で描いたイメージは妄想だから実現性は不明瞭で不透明。

何だか、少しでも考えると色々と障壁を感じてしまう昨今だけど、自分たちが子育てをしてた時もそうだったのかな?全く思い出せず相談にアドバイスできず・・・。

考える暇もないほど必死だったのかな?不安な毎日だったと思うけどな、ケセラセラだったのだろうか、それとも老化現象なんだろうかと。

全員集まる。


エールラボえひめの決起集会は、18時頃にスタート予定だったけど、特に予定もなかったし、幹事も早めに行けるとのことだったので、いよてつ髙島屋のビアブッフェ(4200円/人)の開始時間(17時から)に合わせて行こうかな?と呟いたら、「じゃあ、私も!」と17時過ぎから次々と集まり始め、一人増える度に乾杯して最終的には9人だったので9回以上乾杯した件。

いわゆる“0次会”で、ブッフェの場合、食事に時間を取られるので、ゆっくり話す機会としても満足だった機会。時間に余裕があると、話が脱線しても回収や戻せるし、席替えしてもゆっくり話せるし、いいことだらけ。

いよてつ髙島屋のビアブッフェは以前、ビアガーデンで屋上で行われていて値段も安かったけど、当日は雨だったし、料理も揚げ物中心、雑然としていて家族連れも多かったけど、リニューアルしてから値段は20%ほどあがったけど、その分、料理の質はあがったし、室内だから天候を気にする必要なくなったし、個人的には好印象。

遅れてきた参加者が、ものすごいピッチでビールやハイボールを飲んで“元を取ろう”としたり、全種類の料理を試す人がいたり(笑)。

決起集会の目的は、たらふく飲むことでも全料理を制覇することでもなく、リアルに会って親睦を深めること。
オンラインでしか“会った”ことのない人同士も多く、これでガッチリ、エールラボえひめチームが一つになった。実はメンバー全員で会ったことがこれまで一度もなかったよね・・・と。

写真は、ふと上をみたら万華鏡のようで、曼荼羅のような人間模様のようと。

2024年6月28日金曜日

追体験への誘い。


松山市シティプロモーション推進課が「聖地巡礼」サイトをオープンしてから、「えひめフィルム・コミッションは協力してるんですか?」「泉谷さんはどう関わってるんですか?」「他に松山で撮影された聖地はあるでしょ?」などのメールやメッセージが複数届いて、私が制作したわけじゃないけど、その反響に驚く!

先日、訪れた岡山県高梁FCは【梅津寺駅(東京ラブストーリー)】を訪れてたし、他には【松山城(坂の上の雲他)】【愛媛県庁本館(世界の中心で、愛をさけぶ他)】【萬翠荘(バスカヴィル家の犬他)】【坊っちゃん広場(離婚しようよ)】【松山銀天街商店街(離婚しようよ)】【釣島灯台(グレースの履歴)】【松山北高等学校(がんばっていきまっしょい)】【松山大学(恋は五七五)】【愛媛大学(がんばっていきまっしょい)】などなど。

ただ個人的に悲しいのは、フィルム・コミッションが思うロケ地と観光客などが訪れたいロケ地は必ずしも一致しないこと(涙)。

それはFCは「撮影に苦労したロケ地の思い出が強過ぎて、ついそちらに気が行ってしまう」から。「世界の中心で、愛をさけぶ」での国道11号線の通行止め撮影。「離婚しようよ」での二番町通りと裁判所通りの夜間通行止め+雨降しなど。

聖地巡礼サイトはポストロケ地(撮影候補地)も紹介予定とのことで、ますます充実していくはず。
「えひめフィルム・コミッションとも連携しましょう!」と打合せも済ませているので、新たな魅力発信策になるはず!

ワクワク!


講座や講演、研修などを預かる際、(よし!自分の知識を存分にひけらかそう!)ではなく、依頼主の想いを汲んで、その先にいる参加者(受益者)が、一つでも多く持って帰れるモノを作る(用意する)まで構成しないと“次”はない。

6月11日に行った千葉県FCが千葉県下の市町を対象にしたフィルム・コミッション研修の感想/振り返りが届く。参加者は自治体職員や観光協会などの職員たち。

93%の方が「参考になった(どちらでもないが7%)。」との回答で、予め「参加者の多くは初任者で悩みが多いです。」と聞いていたから、具体的な事例、数字や数値で紹介したのが響いたのか、感想の記入は時に面倒なのに、皆さん長文で寄せてくれる(涙)

その中で、今回の研修を企画したFC担当者が「この感想はめちゃくちゃ嬉しかったです!」と手応えを十分に感じた感想が以下。

“FC業務の初心者で、全く分からないままに参加しましたが、分かりやすく教えてくださり、今後ワクワクするお話だったので、仕事が楽しく考えられるようになりました。 奥が深く大変な事もたくさんありますが頑張ります!”

そんな自身の感想も添えてくれたメールに、今度は私も喜ぶ。
個人的には“ワクワク”という言葉で表てくれた気持ちが嬉しく、業種によっては感じにくいワクワクだけど、市町担当者は一生するわけでないので、担当する間は前のめりでワクワクしてもいいよね?という話。

2024年6月27日木曜日

副作用/ブーメラン。


飛んだり跳ねたり(出張)すると、あっ!と言う間に時が過ぎてしまう。
一週間前はジャパンFC理事会総会シンポジウムJFCアウォードと濃い一日だった。遠い日の思い出のようだけど数日前のできごと。
色々と作業を事前に済ませたはずなんだけど、これが出張の副作用/ブーメラン。

そして、預かった宿題に早速取り掛かり、アイデアをめぐらせて関係者へ提案。
次は7月10日と11日はジャパンFCの研修なので、その資料を作成して提出。
その前に6月29日にIYO夢みらい館で「市民先生養成講座」なので資料を整える、翌6月30日には愛南町での講演会「愛媛が舞台・題材の映画・ドラマ撮影」が控えているので最終確認。

そんな合間に、ワラをも掴みたい勢いで久万高原町での撮影を希望していたCM撮影が「予算が足りず、関東で撮影するこになりました。」と連絡、よくあること。でも少し凹む。
そんな所に、西山将貴監督から新作の制作進捗状況が届き、順調に進んでいるとのことで凸る。大いに期待したい!

ココ大付属学園で行う初プログラムの打ち合わせを済ませ、面白くなりそう!と思えば、松山大学と聖カタリナ大学からのインターンシップ研修の申込があり、初顔合わせを済ませて、楽しくしよう!となったり。

そう言えば大学生が「(ココ大付属学園で)巨大なオセロって面白くないですか?」と提案してきたから、いいね!とノリで返答したけど、どうやってしようか?

みかん電車。


一見、アジア系人は日本人と見分けがつかない(当然だけど)から、意識すると、こんなにも海外から松山(愛媛)に訪れているのか!?と、改めて驚いた件。

道後での食事を終えて、道後商店街を歩いて道後温泉駅へ向かったのは22時前。
店の多くは閉まっていたけど、浴衣姿やカメラを携えて歩いている人が多く、友達同士、カップルや家族連れなどとすれ違ったけど、ほとんどが中国語だったり韓国語だったり。

路面電車を待っていると、偶然にも「みかん電車」がやってきて乗車。レトロな車内(木製枠・床など)&ミカンが付いた吊り革も映えて、女性二人が写真を撮りまくっていて私も便乗(が写真)。
その後、彼女たちは韓国語を喋りながら大街道駅で降りた。訪問地で過ごすナイトタイム(エコノミー)、とても重要!

翌日は雨予報だったにもかかわらず、日曜日だったせいか松山城天守閣には大勢が入城していて、天守閣内で渋滞になりビックリ!さすが年間50万人。
天守閣への入場料は520円/人なので、50万人だと2億6000万円。ちなみにR3年度は33万人。

天守閣では北米やヨーロッパ系の家族なども多く見かけ、(どうして訪問地に松山/愛媛を選んだのだろう?)と思うと、松山/愛媛がゴールではなく、旅の途中で立ち寄りたい所なのかもと推察。

そう思ったのは、他の城の話をしていたし、出口付近では次の目的なのか地図を広げてたし。近所のスーパーで買い出し?してたし。

2024年6月26日水曜日

真実の瞬間。


「真実の瞬間」
と言えば、マーケティングや企画立案者なら誰でも知っている事で、私が学んだのはコンサルに転職してすぐ。その後、アメックス協力の公益事業研修に参加した時も「真実の瞬間」が紹介されたから深く理解してるつもりで、ボランティアを学ぶ大学生にも紹介。

一言でいえば、顧客満足度を高くも低くもするのは、わずかな接点(=15秒)しかなく、その体験が顧客をファンにするか?アンチにするか?の分かれ道を言っても過言ではないという概念。

どうして、こんな概念を大学生に?は、松山東雲女子大学生は最後のボランティア体験である「ココ大付属学園(=小学生)」に参加するから。

小学生は怪獣だけど無垢だから忖度がない。
だから、目の前にいる人を瞬時に「頼っていい人か否か?」を判断する/嗅ぎ分ける。関係性を浅く or 深くするのも大人次第と思ってる。

だからと言って、子供と同化して遊べはいいのか?は大学の授業だから研修。最初の頃の授業で描いた「私の強み」を発揮する機会と伝える。

「先生はどうやって子ども達に近づいたんですか?」と関係性の話が出たので「子ども達に“インチキ先生”と呼ばれた時にイケる!と確信しました。」と話すと、いつもはクールな女子学生が“インチキ先生”と言う響きにクスッと笑う。

「友達以上、保護者未満の関係性を築けるか?」をミッションに、あと2回、学生達は怪獣達との触れ合い方について学び、放たれる。

20年越しの挨拶。


岡山県高梁市といえば「県庁の星」「のぼうの城」、最近では「恋は光」などの撮影実績があり、牽引しているのが「たかはしフィルムコミッション」。設立は2004年、民間主導型。

実は設立時にお声がけいただき、講演予定だったのに講演会当日が悪天候で、瀬戸大橋を走る特急電車が運行休止、あえなくキャンセルになった思い出。

そんな話をしたら、会長さんも覚えていてくださり、20年越しの挨拶。
今回は数年ぶりの視察で、えひめフィルム・コミッションを選んでいただいた一泊二日。

面白かったのが、松山城の見学で、高梁市にも備中松山城があるから、互いに「松山城」と呼ぶから話が交差してしまうこと数回。
でも「“ここ”の松山城はデカいな、高いな」など天守閣でしきりにつぶやいていたり。ちなみに備中高松城も現存12天守閣の一つ。

一行は既に「しまなみ海道、みきゃんパーク、梅津寺駅、道後温泉」などを見て周り、でも大雨で良い景色が見れず・・・。

でも、松山城をご案内した日は、その時だけ晴れ間が見えて「今日も雨予報だったのに晴れたぞ?青空も見える。不思議な天気だなー」と言ってたけど、愛媛県と岡山県のFCがいたからね!

ただ、とても蒸し暑く、観光物産館にて買い物がてらに100円のみかんジュースで喉を潤してたら「それで100円?あっち(道後)では400円したぞ!」と、観光あるあるで盛り上がり、岡山へ帰られた件。

2024年6月25日火曜日

面白い品、見つける。


松山市+伊予市+東温市+砥部町+松前町+久万高原町の6市町による商品開発(現在はピクルス)に携わっているから、参考になると思い佐世保市、長崎市、福岡市で市場調査。

職場などのお土産利用から日頃の手土産、自宅利用の品、はたまた漬物、干物、菓子など、色々な切り口で見てまわる。で、私の場合はアパートに冷蔵庫がないので要冷蔵や要冷凍品ではなく、常温管理できる品に限る(この、一見不便に見える環境が商品開発の視点には欠かせない!)

で、今回見つけたのが“ドライ”な明太子。明太子って要冷蔵がフツーだけど、常温で2ヶ月保存可能が魅力的。じっーと品を見ていたからか「試食いかがですか?」と誘われて実食。
カラスミのようなセミドライな食感&味が濃い!(6市町の野菜もこんな感じでギュー!と濃味にできたらいいな・・・)と思い、店員さんに色々と質問して購入。

実は今回、天草市(無花果菓子)、千葉市(ピーナッツ菓子)、神戸市(チョコ)からもお土産をいただく。

そもそも、商品開発を手がけるようになったのは、フィルム・コミッションとロケ地ご当地品(≒お土産)は相性がとてもよく、2010年にソーシャルベンチャー・スタートアップマーケットに採用されたの機にハマる。

その時の経験が「えひめの手みやげ・贈りもの」などにつながり今日に至る。
そう言えば長崎でご当地モナカを見つけられなかった・・・。

ノマド≠社畜。


電車の中でも、休憩時間でも、待ち時間でも、少しの隙間があれば立ちながらでもPC作業をしていた関係者。
「こいつ、ずっと(PCを)触ってるんですよ。」と上司。「それって、もしかして社畜状態?」と先日の社畜話を思い出しながら、笑いながら振ると・・・。

ガハハッー!と笑いながら「そうです、まさに社畜です!」と認める(*注:ちゃんとお互いの関係性が成立してるから話せる内容)。
「そんなに作業が多いの?」「色々と抱えて来ちゃったんで・・・でも、一区切りつきました。」「でも、緊急事態の時は即時対応なんでしょ?」と、システム関係者なので保守運営など24時間体制。

「でも、どこでも、いつでも仕事できるよね。」ともなり、(あぁ、それは私も同じか・・・)とブーメラン。実は、この日記も外を眺めながら書いている。

でも、エンジニアと違っているのが特徴かもと。色々な所を訪れて、見て、食べて、触れ合って、それらの経験を仕事に活かす。
イスに座っていればよい・・・と言う仕事でもないので出稽古大事!「ノマドワーカーの醍醐味かもしれないね。」

「色々言われるけど、本人が“それ”で良かったら、いいんだよね。」と、本人が仕事が好きなら、いつでもどこでもどこまでも仕事をすれば良いと思う派(自分がそうだったから)。

しっかり仕事で、しっかり楽しむ。それが仕事の質をあげるということで!

2024年6月24日月曜日

最新鋭艦配属日!


佐世保港の遊覧で現れたのが制服姿の方だったので、海上自衛隊の方と思いきや、すぐに違う?と分かっても誰?となる。

「あの方は誰?」と尋ねると「ナビゲーター(水先案内人)です。」と佐世保市職員。
いわゆる遊覧船のガイドさんで、聞けば人気な方で、そんな方がFCのために案内してくれる。

ミリタリー系は知識ゼロ。佐世保港には自衛隊、アメリカ合衆国海軍第七艦隊所属の戦艦などが停泊していて、好きな方が見たら驚くとのこと。
特にこの日は停泊中の戦艦などが多く、それが目の前でマジマジと見れて、「あの筒のようなものはナニ?」と独り言を言うと「あれは魚雷用ですね。」とFCにもミリタリー好きが多かった。

「ステルス機能ってレーダーを吸収するより、レーダーの跳ね返りを拡散させて戻させないんですよ。」と、へぇーと周りから教えてもらう。

そして「皆さんはラッキーです。新造されて今日から配備された最新鋭艦(名前は忘れた)がこれです。」とナビゲーターさん。
デカいアンテナのような不思議な形をした艦(重要な役目のようだけど名前を忘れる)。

その後もナビゲーターさんの説明が続き、ふと気がつく。
「さっきの最新鋭艦が今日から配属とか、〇〇艦隊がいつ帰ってきたとか、そういう情報って機密じゃないのかな?」と、ご本人には尋ねられず、周りのFCに尋ねると、皆んな同じことを思っていたようで、情報ソースはどこから?と不思議になる。

「そこ(シークレット/不思議)が人気なのかもね!」「あぁ、そう言うことか!」と妙に納得して佐世保港遊覧終了。

アニメっぽい。


総会開催地のFCによるロケ地めぐりは、前情報なく参加する方が面白いので、ミステリーツアー感覚。
「これから針尾送信所に向かいます。」と言われても、よく分からず。30分ほどバスに揺られると「まもなく針尾送信所です。」で窓の外を見たら巨大な塔が自然の中に3本立っていて異様だった件。

“針尾無線塔は、1922年に旧日本海軍によって4年と155万円(≒約250億円)の費用を投じて建設。どれも高さ約136mで300mの間隔の正三角形に配置。
3本は電波塔ではなく、最上部にアンテナ代わりのワイヤーを張ってパラボナアンテナのように使われたとのこと。

1941年12月8日の太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃の暗号電文「ニイタカヤマノボレ1208」は、針尾無線塔でも中継されたともいわれている。”

という説明に驚くも、なんだか自然と人工物のコントラストがアニメっぽくて「エヴァに出てきそう。」と感想を言うと「そうなんですよ!そのギャップがエモいでしょ?」と佐世保市文化財保護課の職員さん。

今でこそ、年間4万人以上の見学者がいるようだけど、いわゆる戦争遺跡、“負”の遺産とも言われて、国重要文化財の指定になるまで紆余曲折、凸凹が容易に想像できたからアッパレ!

撮影はもちろんOKで、ミュージックビデオやコスプレ撮影などにも積極的に活用していて、「4万人も来るなら一人100円を保存への募金にしたら年間400万円だよ、スゴイよね。」と、すぐに弾いてしまったり。

前出の佐世保市文化財保護課の職員さん、「実は私が針尾送信所を残しました。」と、取り壊しも検討されたのを一転して文化財として認めさせたのだから熱量って何物にも勝るよねと。

2024年6月23日日曜日

奇跡の1ページを追記。


総会当日は雨、それも時間が過ぎるほど雨音が聞こえるほど激しく「23時には降雨量が47mm/時だって!」と、激しい傘マークを見せてくれる人も。

「明日のロケ地巡りは雨で残念だね、仕方がない。」の言葉に「いや、奇跡が起きたり!なんちゃって!」という言葉が出たのは、最近では2022年の広島総会での出来事。

この時も総会時は雨、翌日も雨でクルージングが予定されていたので予報にガックリだったのに、クルージング当日の朝、目覚めたら青空で、予報が見事に外れた経験。
「そう願いたいね・・・。」で解散、私はホテルに戻り就寝。

翌朝、曇り空からどんどん青空が見えてきて日差しが差してきた!「えぇー!ほんと!?」と部屋で一人、声を出してしまったほど。

さらに天気は良くなり、集合時間の9:30にはギラギラと強過ぎるほどの日差しが。
集合場所には既に大勢いたから「晴れ男、晴れ女の皆さん、おはようございます!」と声をかけると男女大勢のFCが“我こそ!”と手を挙げた件(笑)。

「信じられないね。」となるも、今度は日差しが強すぎて“雨用”に用意していた傘を日除傘にする人が多く、「ここまで暑くなくてもいいのにね。」と、人間と言うのはいかにワガママな生き物かを目の当たりにする。
私は佐世保湾の遊覧で日焼けしてしまう・・・。

でも、その翌日はまた雨。これを奇跡と言わずなんと言おうか。晴れ男・晴れ女の多いフィルム・コミッションの都市伝説に新たな一ページを加筆。

総評備忘録。


「口語と文語では受け取る側のニュアンスが違うよね。」となり、内容が昇華されたプレスリリースが全てだけれど、総評が役目だから原稿を整える。
しかーし!肝心の発表時に原稿を持っていなかった・・・から備忘録。

最優秀賞『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』
「とび出しとび太」など多数の滋賀ネタが作品を魅力的にするなんて!職員提案のポーズが採用されて登場するなんて!
これまでの滋賀FOの成果が地域愛として醸成し、制作者、地域、そして職場から理解と共感を得られ、経済効果にも結びついたことは、他のFCにとっても参考になる好事例でした。

優秀賞『たとえあなたを忘れても』
“負”動産とも言える建造物を、住民らと国登録有形文化財まで高めたことは、FCにとっても新たな魅力資源の開発になりました。

優秀賞『ミステリと言う勿れ』
多様なメンバーを巻き込み、連携による多様なPR展開は、FCが地域と製作者をつなげた好事例として参考になりました。

優秀賞『君が心をくれたから』
150ヶ所超えの提案は
FC力”と言えるものでした。地域の協力や理解があってこその質の向上にもつながりました。

優秀賞『ゴジラ-1.0
PRも広域連携できたことは、どのFCにとっても真似したく、行政区域を超えたからこそ生まれたオリジナリティを評価しました。
 
総じて、FCへの期待と可能性は高まるばかりで、これまでの業務範囲からはみ出る時もあるかもしれません。
しかし、その“はみ出し”が、新しい価値や新しい繋がり、新しい成果を創出しています。

これまでもFCは道なき道を開拓してきました。これからも新しい道(取り組みや発見など)を期待したく、総評とします。

動と静の立役者。


「本日、4回目(理事会、総会、シンポジウム、レセプション)の挨拶です。」は、総会日夜に行われるレセプション時のお約束挨拶。
理事会から7時間以上が経過し、ここまでくると緊張感もほどよく解けて笑顔が多いのが特徴。

今回の佐世保総会には「動」と「静」の立役者がいて、写真は専務理事から「静」の立役者として紹介された佐藤さん。
佐世保市役所の職員だけど、昨年度まで長崎県観光連盟に出向し、長崎県フィルム・コミッションを担当していて、彼の“一言(佐世保で総会ができたら・・・)”から全てが動き出す。

そして出向が終了し、市役所に戻っても観光課に配属となり市役所職員として総会の受入に奔走し、「ほんと、感無量です。」「皆さんが来てくれて嬉しく嬉しくて」と込み上げるものもあったみたい。

「動」の立役者は横山さん。彼女とは長崎県FC時代からだから10年来だけど、佐世保へ引っ越すことになり長崎県観光連盟を退職。
でも佐世保観光コンベンション協会に就職して、長崎県FCでの豊富な経験、持ち前のバイタリティで佐世保総会の充実度UPに奔走。

なんと言うか、フィルム・コミッション業務で“頭角を表す”というか“水を得た魚のよう”な担当者は必ずいて、役割が人を育てるは本当という話。

レセプションに並んだ美味しい食事を頬張っていたら、「理事長!JFCアウォードいきますよ!」と、あわてて箸を置いて準備を整える。

2024年6月22日土曜日

予定通りの脱線。


総会はつつがなく終了、無事に令和6年度を迎えることができる。とは言いつつも、取り組まなければならない課題はあり、今年度は道筋を立てよう!となる。

次は記念シンポジウム!今回は「映画・映像で切り取る長崎県」と題して、2024年1月期のドラマ「君が心をくれたから」を演出された松山監督、「坂道のアポロン」など、長崎を舞台にした作品を手がけた三木監督をお招きし、会場には市民も入るとのことで打ちわせ。

松山監督も三木監督も、この時初めましてだったけど、とても気さくで「話題が脱線しても大丈夫ですか?」と尋ねると「全然、大丈夫!」とのことで、シンポの成功を確信する。

100名以上の観客へ「松山監督、三木監督、(長崎へ)お帰りなさい。」の一言からスタート!長崎(佐世保)の方々の気持ちを代弁したつもり。そのせいか、会場の雰囲気が一気に和む。
「お帰りなさい。」は本当で松山監督はドラマ撮影から半年ぶり、三木監督は数年ぶり。

お二人の“ここだけの話”が面白くて、予定通りの脱線。
「撮影(現場)は楽しいですよ!」と、三木監督が言えば、「私の場合は胃が痛い日々でしたよ。楽しいなんて程遠くて・・・。」と松山監督の言葉に会場は大笑い。

会場には学生も多くいたので「監督志望の場合、どうしたらいいですか?」の質問には「先ずは作って経験値を上げること」と三木監督。「小さい作品を作りYoutubeなどで発信すること」は松山監督。

また三木監督はミュージックビデオからスタートしたので「最初は会社に属するのもアリ」と言えば、フジテレビに属している松山監督は「いきなりビッグバジェット(大作)は作れないので、組織内で色々携わるのもあり」と続いたり。

終始、和やかに進んだ90分間のシンポジウムも無事に終了、次はレセプション&JFCアウォード!

ステーキが素敵。


北は北海道、南は沖縄県など全国各地10のブロックから集まったジャパンFCの理事たち。
理事会は意見を交わす場なので、自由な発言が飛び交い一つにしてゆく。

前年度の事業報告だけで30分をようしてしまうボリューム。ホント、撮影現場だけじゃなく、日本の撮影環境向上について官庁との連携、海外作品の誘致に国際映画祭への出展、人材育成のための研修や制度の開発&実施、国内の撮影機会促進にマッチング、FCの設立支援など、膨大な種類の事業に改めて、皆んな驚いてしまう。

そして、それらに紐づく決算額も年々大きくなり、そんな団体の船長を務めてんだな・・・と数字を見て思ったり。
20年以上、この組織の変遷を見てきたから、よくぞここまで成長したと言う感じ。

約2時間かかり理事会は終了、時刻は13時。用意したのは「佐世保名物レモンステーキ弁当」。
開けるとギッシリとステーキが並べられ、その上にレモン。ご飯はステーキの肉汁やタレが染みててうまい!

理事会の雰囲気とは一気に変わり、ワイワイガヤガヤ。
「この輪切りのレモンは食べるよね?」「当たり前でしょ!レモンステーキなんだから」など、たわいもない会話をしながら完食。
そして、食べ終わった弁当ゴミを、後処理がしやすいようキチンと仕分けしてするあたりがフィルム・コミッションあるある。

総会まであと30分!

プリンアイスからヨーダ。


「デザートは4種類からお選びいただけます。」と
店員さんが紹介してくれた中で「アイスプリン」に興味を示したのは12人中、私だけ。
あとはマンゴーだったり、シャーベットだったり、桃のブリュレだったり。

そして出てきたのが写真のアイスプリン。アイスプリンなんて聞いたことないし、食べたこともなかったけど、大きな皿に直径数センチの“薄い/低い”プリンが中央に置かれていて「お上品だね!」となる。

で、周りを見たら、皆んながスプーンを片手にこっちを見てるーー!「いや、あなたたちもデザート頼んだでしょ?」となるも、「この小さなアイスプリンを12等分にしたら大変なコトになるよ!マジで!」と笑いになる。
周りにも注文したデザートが届き、いざ実食。

スプーンですくおうとしたら想像よりも固かった!力を入れてスクープして一口食べると、ものスゴく濃厚な味にビックリした表情に周りが(演技ですか?)と言わんばかりの様子だったので、「食べてみて!」と差し出してしまった。

私の手元に戻った時は一口分しかなかったけど、「これは濃い!美味しい!」と全員が納得して「小さい理由が分かりましたね」となる。

【教訓】
"Size matters not. Look at me. Judge me by my size, do you?"

「大きさなど関係ない。わしを見よ。わしは小さいから弱いかね?」ヨーダ先生。
見た目で判断してはいけない。