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2022年12月31日土曜日

2022年の振り返り(9位→7位)

【第9位】働き方が激変。
ココ大設立から11年間、職員を雇用してたけど、コロナ禍でココ大へのニーズ(例:授業の企画立案運営よりもノウハウや全体のディレクションに変わった等)が変わり業態を変化。その都合で雇用者がいなくなり必要に合わせてアウトソーシングになる。
これまでは、それなりに稼ぐ必要があり、時にエイヤッー!もあったけど、そんな仕事もなくなり、仕事への向き合い方も変わり好循環となる。

【第8位】低登山なエキストリームワーク。
2022年は元旦から登った松山城(標高132m)、ドア to ドアで約20分という近さから気分転換にピッタリで、一年を通して何回登っただろう。運動不足解消にもなっていると信じてる(笑)、大晦日の今日も登る予定。

そして、上京の際は高尾山(標高599m)に登る時間をつくり計9回。山頂から富士山が見えるかは登らないと分からず、運試しのようで楽しんだ。時に午前中は高尾山、午後からはオンライン会議の日もあり、エキストリームワーク(極端な働き方)とはその通り。


【第7位】世界は日本で撮影したい。

ジャパンFC(日本のナショナルフィルムコミッション)の理事長も4年目、ステークホルダーが激増し、ニーズも増えて過渡期の真っ只中という感じ。特に海外制作者からの熱視線は強く、東京国際映画祭にてMPA(Motion Picture Association, Inc/米国メジャー5社とNETFLIXで構成される業界団体)が、日本のフィルム・コミッションの成果や期待まで公に言及するなんて、これまでなかったし、日本政府もこれに応えようとしている事実。

その中核は、もちろんJFCと各地のFC。

2022年12月30日金曜日

一番餅!


「お餅つきをするので顧問もぜひ!」とお誘いを受けて9時に萬翠荘(重要文化財)へ。
萬翠荘の顧問になって10ヶ月、萬翠荘が長年構想していた久松定謨氏をキーワードにした創立135周年の番町小学校と創立150周年の久松小学校との交流授業は先日、無事に終わり。ちょっと肩の荷が下りたから、(つきたてお餅をいただこう!ご褒美だ!)と安直にホイホイと萬翠荘へ。すると既に着物姿の方などが「絵になる風景」を求めに来館されていた!

餅つきの準備(石臼と杵のTHE 餅つきセット)は既に完了していて、聞けば今回の量は20升(1.8L=1升×20升=36L)分の餅米!奥ではもち米を蒸していて、萬翠荘を運営するウインさんの社員さんが臨戦体制!
餅つきの思い出と言えば我が子のPTA活動で何回も杵をおろしました。「コロナ禍で久しぶりの開催なんですよ」と副社長。こういう触れあい、交流まで奪ったコロナ。重要文化財でありながら地域の交流拠点というの関係者ながら素敵です。

出来たての餅は柔らかく伸びて餡もほどよく甘く最高でした。今回の餅つきは、一般の方にも解放されていて希望する来場者には餅つき体験&餅が振る舞われ大成功。
2022年はココ大付属学園で見学させてもらったり、「バスカヴィル家の犬」の公開ではメインロケ地として話題になったり、萬翠荘には本当にお世話になった一年でした。2023年も話題を振りまけますように!

美味しい学び。


今夏に「ミニピザづくり」を指導してくれたパパイズムの鈴木雅也さん。ピザ職人としてマルブンで腕を振るっていましたが独立。その経験と腕は県外まで響いているスゴい方。
夏が大好評だったので「また、お願いしたいんだけど・・・」と、伝えると快諾。
「クリスマスは過ぎたから、正月をモチーフにしよう!」と決めたものの、子ども達には全く関係なく、大人の試みを砕いてくれた子ども達。かろうじて「たけのこの里」の竹を門松に見立てた?感じ。

そう、子ども達は忖度ナシで欲望&食欲のままにピザを作るから、ヘンテコピザもあったり(でも美味しかったらしい)ダイナミックな2時間となる。包丁を持ったことがない子もいて、こういう機会に楽しみながら触れるのもアリ(ちなみに包丁は子ども用包丁)。
何よりも「自分で考えて、実現できる喜び」が体験できたのは良かった。全てがイメージ通り、計算通りにいかないことも学んだ。

「インチキも食べたいな・・・」と告げると「私がつくってあげる!」と子ども達がスイーツピザ、フツーのピザなどを作ってくる。すると他の子も気づいてスタッフや大学生にもオリジナルピザを作ってあげていた。この“気づき”は周りへの配慮で人を喜ばせると自分も嬉しいに繋がる。今回も大成功だったミニピザ体験。「次は春にするの?」と子ども達。

2022年の収録が終了。


2022年の「週刊ココ大ラヂオ」収録が終了。今年も50回ほどだったかな(もう覚えてない)。1/15用の収録に間に合った話題は「パパとなっちゃんのお弁当」情報解禁されたので、えひめフィルム・コミッション支援作品として紹介。
ドラマは「ZIP朝ドラ」という枠で、テレビがない身として状況理解に時間を要したのは尺が5分間の連続ドラマなのね。そういう枠で、わざわざ愛媛へロケに来たってありがたい。
Pからは「撮影は大方、都内ですが愛媛らしさの“画”が欲しいんで支援願います!」だった。

そんなドラマだから予算も時間も限られていて、一気に関係各所に連絡&調整して撮影自体はまとまったけど、予期せぬ事態だったのが「関係者らの宿泊先と駐車場」。愛媛県も「全国旅行支援制度」に参加しているから観光客が大勢訪れていて、数十人が一度に泊まれる宿はあっても高かったり、遠かったり手強かった。
でも最後は街中で泊まれたから良かったし、駐車場も宿近くで交渉成立して終わりよければ全てよし。

2023年は「パパとなっちゃんのお弁当」の放映を皮切りに「新居浜ひかり物語_青いライオン(RSK制作)」の公開が予定され、「離婚しようよ」の配信予定、他にも色々と予定されていて、多くの話題を提供できそう。これも全て愛媛県内での撮影に理解と協力があるから。
作品が県外、国外へ愛媛の魅力を発信してくれる事業なんて他にはないから、FC冥利につくとはこのこと。

2022年12月29日木曜日

ここは親戚宅の居間か?


「イ!インチキもおだてりゃ、木に登る。」と言っても子ども達にウケなかったカルタ遊び。と、言うか写真だけ見ると靴も並んでいるので「親戚か誰かの家へ遊びに行き、くつろいでる様子」。
でも、これはココ大付属学園の17時頃の様子で、みんなリラックスし過ぎ(笑)、でも子ども達に言わせたら「インチキは何一つ仕事をしてない、誰かにお願いばかり!」のようで「もっと働きなさい!」と指摘を受ける始末。頑張ります!

あっ!と言う間に12月の3日間が終了。本当にあっ!と言う間。でも、子ども達は3日間でも4-5日分を楽しむ勢いで、遊び方も猛烈だった。一日に何度も鬼ごっこをし、ドッジボールをして、何枚もミニピザを頬張り、余った具材を口に放り込み、トランプに興じ、マジックを覚え、落書きをたくさんし、飽きずに突進や襲いかかってきた。それなのに冬休みの宿題だけは超スローペースだったり、机に突っ伏したり(笑)

そんな子ども達の相手を終日、受け持ってくれたのが「聖カタリナ大学」の学生たち。夏休みはインターン生だったけど、今回はボランティアで参戦してくれる(涙)。
ただ、彼女たちは12月の3日間だけで昨日で最後。指示をしなくても自ら率先して動いてくれる彼女達には感謝しかなく、そんな彼女達は、子ども達に接した仕事に就きたいとのこと。「春休みに声がけしてもいい?」「はい!」という返事にジーンとくる。

よしよし。

 「あっ!ココ大はここだい!」というオヤジギャグを放った女の子の一言で始まった3日目。いきなり大笑いさせてくれる。すると、今度は「オレは○○柱!オレは○○柱!」と遊んでいる男子、鬼滅の刃が社会現象(400億円超の興行収入)を起こしたのは2020年。今でも子ども達の人気は絶大だったので1年4ヶ月ぶりに「インチキ柱」登場。「インチキの呼吸!壱の型テキトー!」と言うと「インチキはアホじゃー!」と逃げて行った子ども達。よしよし。

また、テーブルでは「あけまして、おめでとうございます。」と年賀状を書いていた子。「誰に書いてるの?」と尋ねると「教えなーい!」と。よしよし。はたまた、静かになったと思ったら元気な男女は体育館へドッヂボール、残っていた子は宿題や読書をしていたり(でも、新しい感じ創出していたり、新しい数式を生み出していたのはナイショ!)。
みんな、それぞれに「自分の時間を大切」にしていて、微笑ましかった件。よしよし。

女の子が泣いてスネてしまった。その様子を見ていた他の女の子が近づき、なだめて"まるで自分の妹”のように対応する。すると、スネてた女の子も機嫌が直り5分後には笑顔に戻る。
その様子を更に私が見ていたので、なだめてくれた女の子の対応に「ありがとうね、妹がいたっけ?」と尋ねると「ううん、私が妹だから」とのことで、相手を思いやれる気持ちにジ〜ンとくる。よしよし。

2022年12月28日水曜日

選択肢が広がるから。


「「どうして勉強しないといけないんですか?」という質問にどう答えたらいいでしょうか?」という質問について意見交換。ココでは勉強≒学校と捉える。
私の返答は、“この類”の質問には同じ返答を繰り返していて【選択肢が広がるから(勉強する)】と答えている。選択肢とは「選べる権利」で「(本意でないもの、無理やり)選ばされる」ではない。自分の意志で(好きなコトなどを)選べる権利は大切と思う。

ただ、私の学生時代は悲惨だったので全く参考にならない・・・。後悔はしてないけど、テストでいい点を取れたら「あっちへ」、通信簿が良かったら「こっちを」と選べたなぁ・・・と回顧する(笑)。
選択肢が少ないのは「考える手間が省けていいじゃないか!」とか「迷わずにいいじゃないか!」と回答する人もいると思うけど、仮に一択が本人にとってベストだったら、これ以上ない選択。

だけど多くの人が「そうじゃない」場合も多く。私も日本での大学合格が叶わず、渡米させてもらい大学に入ったものの中退。(あぁ、もっと勉強しておけばよかった・・・)と思っても既に学校には戻れず。そんな“負い目”などもあり、失われた時間を取り戻す感じで学びに走る。
と言っても試験を受けるわけでも資格を取るわけでもなく今に至る。
選択肢が広がるのは勉強も学びも一緒。

安心安全の時間と空間。


「あー!ピーターパンだ!」とお菓子の袋から透けて見えた“ピーターパン”に喜ぶ子ども。(えっ!?ピーターパン?そんなお菓子あったかな?)と思いながら「どれ?ピーターパン?」と聞くと「ハッピーターン」だった件。堪えきれず笑ってしまい肩を引き寄せてしまった。こんな些細な、それも計算ナシ・忖度ナシの子ども達の一挙手一投足が愉快で癒してくるので残す。子ども達サイコー。

“静か部屋”を覗きに行ったら「シー!」とジェスチャーで静かにするよう指示が出る。何かと思えば昼寝中の子がいて、周りの子ども達もゲームなどをしているのに起こさぬよう静かに興じていた。これこれ!これが求めている姿で「安心・安全≒リラックス、気が緩む」していなければ寝ることはできず、それを子ども達自身が見守っている姿にジ〜ンとくる。30分後、本人はスッキリ表情で起きてきた。

初対面同士の初参加者同士。最初は照れと恥ずかしさからモジモジ気味だったけど、「ねぇ、インチキ?」「なに?」「絵を描きたいだけど画用紙忘れた・・・」と聞いてきたので「画用紙あるよ!」と伝えると、一人ではなく二人とも絵を描くのが好きだったようで、「絵を介して」仲良くなっていく二人。許可を求めるのではなく、叶えたいことを提案することを推奨しているココ大付属学園。出来上がった絵は早速お持ち帰り。

2022年12月27日火曜日

まどんな映画館にて。


隔月レギュラーのNHK松山放送局の「まどんな映画館」。昨日、ココ大付属学園を抜けたのは生放送だったからです。今回は12月も下旬ということで2022年の振り返りを「私の独断と偏見」で喋った約30分。スタジオへ到着すると、もう一人のゲストがマイクテスト中で、その方は「松山市立埋蔵文化財センター所長・松山市考古館館長」で有名な梅木謙一さんで、ラジオなので音声しか伝わらないのに古代人のような白装束衣装に(参りました・・・)となる。

そして梅木さんから「南海放送の毎週は大変でしょ?」と労いをいただくも(ココはNHKラジオですよ!)と思いつつ「聞いてくださっているんですか!ありがとうございます!」とココ大ラヂオのリスナーを見つける。そしてスタッフに配られた「ふんどう君(松山市考古館キャラクター)クッキー」までいただく。

梅木さんの雰囲気に飲み込まれながらの生放送スタート!「100億円の興行収入には約700万人ほどの鑑賞者が必要」などの話題を振りまくと、愛媛以外に福島のリスナーから激励コメントが寄せられて(確か前回は九州からコメントがあった記憶)、フィルム・コミッションとしての役割を果たす。

「2022年は“バスカヴィル家の犬“を話題にできました。」と私。「2023年はどんな年になるでしょうか?」と岡田留美キャスター。「来年は配信作品(離婚しようよ)などが控えていて、今年以上に盛り上がるでしょう!」と締める。

8月32日ような・・・。

 
「(4ヶ月弱も会えなかった空白が)全くないですね・・・。」は保護者評。8/31にココ大付属学園【夏】が終わり、子ども達は2学期を終えて12/26。
ハニカみがら部屋に入ってくる子、インチキ〜!と叫びながら入ってくる子、何も言わず突進してくる子、抱きついてきた子、そして昨日も会ったかのようなクール対応な子など、久しぶりの再会のはずが8月32日と、夏から続いているような連続感(笑)。

初参加の子も複数いたので、一日の過ごし方を書こうとしたら「私が書く!」と女の子。
指示はしたものの、とてもシンプルな過ごし方をよくご存知で、こんなのになりました(笑)。「これがいいのよ!」と自画自賛だった彼女。だけど初参加の子は「これ本当なの?」と尋ねてきたのも無理はなく「自分で過ごし方を決めてね!」と、伝えるや激しい相槌をうってたから納得したよう。

子ども達同士も久しぶりの再会のはずなのに、“昨日のつづき”のようなコミュニケーションは大人でも学ぶべきコトは多いように見えて感心したり。
そんな中、「センセイ?」と呼ぶのは初参加の子。最初に「先生ではありませんので、インチキ先生と呼んでください」と伝えたけど恥ずかしかったよう。でも、それを聞いていた他の子が「インチキでいいんだよ!チキンってのもアリだよ!ね!インチキン!」と心の障壁を下げてくる。待ってたよ!子ども達。

2022年12月26日月曜日

2022年の出張終了。


中島の姫が浜沖にある無人島「高島」は潮が引いて陸地が見えてた。姫が浜からカヌーに乗って高島で遊んだ子ども達との楽しい思い出。
クリスマスの松山空港行きは満席で、それも乗客の30%は子どもだったかも!?と言うくらい子ども(赤ちゃんから小学生程度)が多かった。機内では口笛を吹いたり、歌ったり、泣き叫んだり賑やかで、普段は大人が多い機内だけど、行動規制のない年末年始。久しぶりの帰省だったよう。

2022年の出張終了。計61回飛行機に乗ったので往復30回ほど。一回あたり3日ほど宿泊するから90日ほど外泊したことになる。多くは東京都だったけど思い出せるだけで北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、大阪府、京都府、奈良県、沖縄県など。
各地へ行った際に勝手に調べた「お土産、6次化品」などを愛媛と相互に販売できたら面白いと思うし、商品開発に活かせるとメモメモ。実際に沖縄県では河内晩柑(果汁)は高評価だったし・・・。

でも、クリスマスでウキウキの人が多かった傍で、働いている方もいて、空港スタッフは笑顔で見送り、地上係員は手を振ったり、パイロットはクリスマス挨拶など。この人たちがいなければ松山へは到着しなかった。
到着後は自宅へ荷物を下ろして「ココ大付属学園【冬】」の最終準備にハーモニープラザへ。
今日から7日間、子ども達と過ごす!初参加の一年生もいて、短いけど新しいエピソードが満載なんだろうなと。

空も飛ばない、便利道具も出ない。


聞けば「顔認識」は300人以上を記憶。「音声」はスターウォーズのR2-D2みたい。予め録音された音源ではなく音声を自ら生成する。トーンも高い低いがある。性別や性格はナシ、だけど接し方によって活発だったり大人しくなったりする。名前は決めて欲しいとのこと、だけど性別はないからアキラとかヨシコでもいいんだけど、名付けた名前のイメージ通りにはならないかもしれないので要注意。

ドラえもんの容姿+R2-D2の愛嬌を足して割ったような感じ。愛くるしい目はディスプレイでもあり、その時はメカっぽい。と言うかAIなども応用されていて50ヶ所以上にセンサーがある先端技術ギッシリのロボット。
でも空も飛ばす便利グッズも出さない「特に何もしない」のがウリ。甘えん坊で好きな人を認知して寄ってくるし、抱っこを要求してくるし(体重は4.3kg)、着替えまで要求して着替えたら喜ぶらしい(ちなみにお着替えの洋服はチップ内蔵だから1万円!私の洋服より高い!)

ロボットなのに睡眠は8時間、起床したら体操するようだし、部屋をウロウロしたり留守番したり、45分稼働したら15分ほど休憩の繰り返し。体温は37℃-39℃で、写真も撮れるようだし人によっては「家族の一員」「新しい友達」として受け入れられているよう。その効果は証明もされているとのこと。このロボットは「LOVOT」と言う。

2022年12月25日日曜日

老人Z。


“いつか”は来ない。の第二弾は親孝行。と、言っても大そうなことはできないので実家に立ち寄り、買ってきた食材を囲んでの食事と会話程度、この程度ならお互いに負担もない。
料理をしたり、泊まったりすると「帰った後」の片付けや掃除、洗濯などが高齢者には負担になる。今はまだ父も母も一先ず元気だけど、確実に老いてきて、“そんな話題”とも真正面に向き合わないといけないアラフィフ世代。

と、色々と巡らせていたら「オレさ、この前、旅行に行ってきたんだよ」「えっ!?誰と?」「兄弟でだよ」と、80代半ばのおじいちゃん達3人組が九州で楽しんできたとのこと。「スゴいね、みんな元気だった?」「そうだよ、〇〇も〇〇も旅行となると元気だったよ」と、一安心。すると「今度はマージャンに誘われてさ」「いいじゃない、楽しんできたら?」「それがさ・・・」「なに?」

「(麻雀を始めると)終わらないんだよ」「どういうこと?」「昼から始めたら、ずっと続くからさ23時には帰らせて・・と言ってるんだ」「パ、パワフルだね」「だろ?」。大友克洋の「老人Z」を思い出す。
父親世代はいわゆる「企業戦士」で、時に滅私奉公で日本の高度成長を支えてきた人たち。この先、どれほど楽しめる時間があるか分からないけど、安心して過ごして欲しいと願うようになったのは私たちも折り返しているからかも。

思い出の味。


崎陽軒の「シウマイ弁当(シューマイではない)」は、一際思い出のある弁当で、今は亡き祖母が横浜で暮らしていたので、訪れる度に「シウマイ弁当」を買っては祖母と食べた記憶(涙)。横浜からの帰りに腹が減り購入(900JPY)。フタを開けると懐かしい食材&レイアウト!シウマイ弁当だから主役はシウマイだけど、子供の時に好物だったのは濃味の筍の煮付け。これで俵型のご飯を頬張ってたっけ。

小さい頃は苦手だった「あんず」は、いつからかアクセント(≒箸休め)のように美味しく感じられ、今回も美味しかった。そしてシウマイは冷めても美味しさは変わらず「私の推し駅弁」。
ならば、同じく推している「ロケ弁」と「駅弁」は親戚?兄弟姉妹?のようだから、何かできないか?と。今では“幻”の企画となった「駅でのロケ弁フェア」が引き合いに出され、ムクッ!と再浮上か?となる。ロケ弁フェアでもロケ弁コンテストでもロケ弁シンポジウムでもOK。

弁当はフランスなどでもBENTOとよばれたり、日本独特の文化(インドにも弁当&配達があると言ってた)だから、国内作品の他、海外作品の撮影時に仮に「キャラクター弁当や風景弁当など」が提供されたら喜ぶんじゃないかな?弁当作家もいるし。そして、その驚きは帰国後もあせることなく「思い出の味」になる。どうですか!と某所に訴求してるつもり!

2022年12月24日土曜日

ココまで22年。


12/23の日本経済新聞首都圏版43面。フジテレビドラマ「silent」で世田谷代田駅周辺人気、小田急電鉄全面協力!
私たちフィルム・コミッションが思う以上に地域は「効果や成果」を期待していて現実に落とし込んでいる。世田谷代田駅は放送前の9月に比べて11月は23%UPとのことで本業の鉄道利用の向上にも繋がったというエピソード。「駅」と言えば「シン・エヴァンゲリオン」の「宇部新川駅」も同じ効果で、通常の数倍と宇部FCが言ってたのを思い出す。

民間事業者の敷地で撮影する場合、これまではPRとの相殺で無料の鉄道会社も多かったけど、現状は制作会社が「使用料金」を支払っての撮影が多く、これは経済効果的にもいいと思う。小田急の場合は「小田急ロケーションサービス」が2022年4月に誕生したとのこと。
ちなみに、愛媛でもこれまで無償協力だった「伊予下灘駅」も「JR四国ロケーションサービス」と言う事業が立ち上がり、有償で撮影を支援するようになった。そして撮影に立ち会うようになった!

支援FCを調べれば「いばらきFC、足利FC、手賀沼FC、高崎FC、武蔵野FC、さがみはらFC、立川LS、たまLSなど」JFCに加盟、加盟していないFCが多くクレジットされている。これ、フィルム・コミッションの名前を出すことで「地域のPR効果が期待できる」と思っての表示と思う。
ココまで22年、これまで色々とお願いしていたコトが、今では言わなくても自らされている。ココまで携わってきてくださった大勢の協力者に感謝。

泣きながら登る。


2022年の趣味にした「高尾山」。年間9回登り時に2日連続で登ったり、さすが「世界一の登山客」で魅力的な高尾山。
各地で大雪や低温への注意が促される中、高尾山の天気予報は快晴!でも気温は氷点下!(でも、これは「登り納め」に行くしかない!)と、ササッ!とスマホとPASMOをポケットに入れて出発。案の定、最寄り駅の高尾山口は寒く、風は冷たく水溜まりは薄氷が張り&霜柱が立ってた!

登り納めは1号路往復。1年間通って自分なりに「歩く際はペースを守る」「登り坂の小幅は小さく、平坦は大きく」「身体中の二酸化炭素を入れ替えるように呼吸」をすることでリフレッシュできることが分かった。1号路の距離は3.8km、山頂までは1時間。スポティファイで音楽を聞きながらスタスタ歩き続けると、「Seasons Of Love」のイントロが流れ始めてア”ァーー!となり(こんな時にこの曲なの!)と自動的にウルウルなる。

Five hundred twenty-five thousand Six hundred minutes♪
Five hundred twenty-five thousand Moments so dear♪
Five hundred twenty-five thousand Six hundred minutes♪
How do you measure Measure a year?

525,600分、♬52万の大切なとき、525600分、一年をどうやって測る?」と、まさに一年を振り返るような歌詞で、クリスマスシーンもあったっけ。

Seasons Of Loveはミュージカル&映画「RENT」の主題歌で、無条件で涙が溢れる作品。と言うのもNY時代と完全にダブり、映画版のシーンのような場面によく出くわしたから痛い。
599mの山頂に着いた時、うっすら涙&鼻水が出ていたのは寒さのせいで快晴の富士山が見えにくかった件。

2022年12月23日金曜日

堕ちていいのは。


我が師のダースベーダーは言いました。「If you only knew the power of the dark side.(暗黒面のパワーはすばらしいぞ。)」

でもヨーダ先生はこう言います。「Is the dark side stronger?No, no. Quicker, easier, more seductive.(暗黒面の方が強い?いや、そうではない。入りやすいのだ)」

またヨーダ先生はこうも言いました。「But beware of the dark side. Anger, fear, aggression. The dark side of the Force are they.(フォースには暗黒面もある。怒り、恐怖、敵意 。それが暗黒面だ。)」とも。


ダークサイドに憧れますが、現実では堕ちると抜けれないという話。入りやすい=堕ちやすいダークサイドの現実は低俗で質の悪い敵意に満ちた魑魅魍魎な世界です。相手を“けなす”ことはとても簡単で、実は“自分では言えないけど第三者が代弁してくるコト”を望む人や周りがいるのもダークサイド。

清廉潔白では全くないけど、引きずり込まれるのだけは勘弁と思っていて、粛々淡々冷静沈着にしたいから、ルークの葛藤や辛抱が染みる。


性善説、性悪説があるけど、何度も書いた「性弱説(人は生まれながらに弱い)」を私は信じる。弱いがゆえに迷いや戸惑い、道を外したりすると思ってるから、一定の理解はあるんだけど「人の成果でふんどし締めて相撲を取るなんて!」と、お怒りだった方の例えが秀逸だった件。


こう見えても。


2022年最後の出張中。北海道から沖縄県まで各地域の理事FC、日本映画監督協会、日本映画製作者連盟、日本映画制作者協会、日本シナリオ作家協会などが並びジャパンFCの理事会。
ココでは撮影支援の話はなく「日本の撮影環境をどうするか?」的な大きな話題が多く、大きいが故に関係者が多く存在して、今日明日で成果が見えなくても将来を見ようとしたり、流れる時代の変化とも合わせなくてはならず「過渡期だね」と終了後の立ち話。

撮影環境とはザクっとした表現で、この内には色々な要素が含まれていて、話し込むと「キャリアプラン&ライフプラン」まで及んでしまう。各地の撮影現場は20代〜60代のFCが支えていて「5年後、10年後の私(≒フィルム・コミッション)はどうしてるんだろう?」と想像することになる。
「成りたい自分をイメージ」するしかなく、全く同じにならなくとも向かいたい方向性へ進めると助言。

人だけでなく組織も同じ。時代の変化やニーズに合わせて組織の在り方や意義が問われていて、平たく言えば「スクラップ&ビルド」も容赦ない時代。例え歴史のある組織でも時代にそぐわなかったら消滅の危機もある(ヒィー!)。
時代の波とは的を得た表現で、舵取りって大変。「理事長って天秤座ですもんね!」と、叱咤激励されるも(そこじゃない!)と。

2022年12月22日木曜日

違うと思う話。


ざっくり言うと「ロケ場所」の相談が95%、「人、モノ、動物など」の相談が5%ほど。ロケ場所は言わずもがな映画や映像作品の撮影相談。でも、その撮影の絡みで「犬を探してます。」「金庫を探してます。」「人を探してます。」など場所を求めない相談話は、制作会社ではなくリサーチ会社からのものがほとんど(ロケ弁やホテル、レンタカーなどは制作会社から。それもプロデューサーなどから)

駆け出しFCだった20年前は「相談の全てを支援するのがFC!」と意気込んでたから「撮影内容の違い」が分からず、何でも言われるがままに探しだし、犬や人、モノなどギリギリの情報に触れたことも。それが撮影に結びつくならと、撮影実績の少ない地域では「ウリ」などと勘違いしてしまう。でも、これはダメ、違う。
時にリサーチ会社はFCから情報を(0円で)聞き出し、その情報を(高く)売ってしまう時がある。特にロケ場所の相談ではない「人、モノ、動物など」を聞いてくる場合は要注意。

大昔、「個人や動物を地域の代表として出場者させて地域同士を競わせます。」という内容に「一個人を勝手に地域の代表扱いにしていいんですか?」と尋ねたら電話口で怒られて切られた経験あり。
闇雲に相談にのり情報を提供すると(結果的に)「地域を笑いものにする(≒面白おかしくコケにする)」もあり得る人、モノ、動物などを求める番組には細心の注意が必要です。
*撮影では誠意ある対応で接してくれる制作者が多いことを記しておきます。ほんの一部の話。

言語化が難しい話題。


当人も感じていると思うけど、過去の評判に囚われて踏み出せない人。周囲から一目置かれ、世間的に有名な学校から有名な企業へ就職して数十年。久しぶりに帰った地元は、代わり映えがなく、馴染もうとするも過去のプライドが無意識に滲み出てしまい、話題はつい昔話になり優位性を保とうとしてしまい、誰からもスルーされてしまう。一生懸命になればなるほど過去にしか頼るものがなく、どうして地域は分かってくれないの?

誤解を恐れずに言えば、地域には今日と明日以降しかなく過去を振り返っても、変えようがない(過去の連続が今に至っているのは承知)。だから“そこ”に気づいている人は「未来思考」だから、話していて夢があるし、ブッ飛んだ話でも「それはいいね!」と可能性を面白がってくれる。
またそんな方は視野が広く「面」で話すに対して、過去に囚われた人は「点」で話すから話題の豊富さが違う。モノサシの単位も違うかな。

じゃあ、そんな“残念な人”をどうしたらいいのか?当人も今となってはどうしたらいいか分からない・・・。「協力してもらいたかったら、まず協力してみる。」
過去に囚われた人は「自分一人で成し遂げてきた」的に思う人が多いように見えるから自分がトップ。でも地域って「つながり」で成立している所もあるからトップよりセンターの方が好まれる傾向があるかも。言語化に難しい話題。