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2022年7月1日金曜日

コワーキングスペースの話。


ホテルでのテレワーク(プラン)は、これまでに何度も活用させてもらい、現在まで「第一ホテル松山」さん以上のテレワークプランはないと(勝手に書きます、個人の感想です)。だから「コワーキングスペース」は実際に利用したことがなく、ココ大の教室として活用させてもらった程度。だから、今回「エールラボえひめ」の「東中南予のコワーキングスペースと連携します。」に(その手があったか!)と言う感じで訪れる。

東予では「サカエマチHOLIC(西条市)」さん、中予では「テックI.S.(松山市)」さん、南予では「コダテル(八幡浜市)」を訪れる。そして「泉谷さん、内子町にも宇和島市にも鬼北町にもコワーキングスペースがあるから来てください!」と教えてもらい(そう言えば以前、松山市内にコワーキングスペースがたくさん誕生したな・・・)と思い出す。*今も続いている松山市内のコワーキングスペースは数えるほど。今回行けなかった所にも、いづれ行くだろう。

各スペースは運営者の趣向や理念などで個性が出るから面白い。スマートであったり、見晴らしが良かったり、アットホームだったり。で、そこに訪れる人は地域の内外(県外からも!)で職業も多様で(どうやって、ココに辿り着いたの?)と聞きたくなるも、目的が違ったので自制する(笑)。「冷蔵庫の中の飲み物はご自由に!」とサカエマチHOLIC、開けたら種類が豊富だった件。そう言えばコダテルでは「濱田農園」の極上みかんジュースがいただけるんですよ!

ゆっくり急げ。


地域の課題改善という公益活動は「楽しく取り組む!」が信条なので、相談者の表情や雰囲気から(あっ!この方、活動に疲れてる!)とわかるのは長年の経験から。「楽しく取り組むべき!」なのは「楽しくないと続かないから」、極めてシンプル。アイデアや時間、人手があっても解決しないコトも多い地域の課題。他よりも早く気づいてしまった多くの方は、地域への想いが強い人、無関心の人は気づかない。

ただ、想いが強いがゆえに描いたビジョンとのズレを“間違い”と勘違いしてしまう人がいるけど、それこそ間違い。地域の課題解決をプロジェクトに置き換えれば、「プロジェクトは成功を求めて変化する生き物」なので、目的さえ変えなければ手段は変えてもいい。「言い出しっぺだから・・・」など、気負いするコトなんてない。大切なのは変化を恐れない柔軟性であり、危険なのは思考停止の硬直した判断。

だから、目的の達成が難しいと思ったら、変な延命措置策で体裁を守るのではなく、潔く諦めるも選択肢に入れて、仕切り直しするのも適切な判断。
終わって外にでれば海!夏色のコントラスト濃い空と海の写真を撮ったら左に白く光る物体発見、!?と思ったら大きなブリが打ち上げられていて、その脇を大きなエイがグルグル回っていた。海辺あるある。

2022年6月13日月曜日

12ラウンドへ。

2011年6月4日の開校時に集まった木

ココ大の総会が終了。コロナウイルスの影響でココ大の特徴だった地域を訪れる体験型授業ができなくなった他、勢いに乗じて事業転換を決めた矢先に大プロジェクトが頓挫。まさか!と言う事態に巻き込まれる。借金の返済のアテがなくなり、どうしようかな?と悩んでいる所にドスッドスッ!と容赦ないボディブローがきいて、赤字決算が腫れ物のように膨らむ。もしかしてノックダウンか!?

と思いきや、不思議なものでニーズも変化していて組織活動よりもソロ活動が高まり、赤字決算から黒字決算となる。現にココ大付属学園はコロナウイルスの影響下で始まりニーズが高いし、萬翠荘の顧問就任や松山東雲女子大学はソロ活動。「エールラボえひめ」のディレクター就任はココ大の実績とソロ活動の相乗効果が期待されてたり。今年度も予算通りなら来年度に無借金経営になる(はず!)一年前は想像もしてなかった。

今年度はえひめFCの20周年も重なり「バスカヴィル家の犬」の公開、「離婚しようよ」の撮影、他にも撮影はあるはずなので、リングに片膝ついたもののゴングに助けられ、コーナーに下がり呼吸を整えたら、まだ地域の課題相手に戦えそうだった件。でもコロナ前と同じ戦い方じゃないのは明らかで、とりあえず15Rまでは頑張ろう!と思ったり。彷徨った2年間だった件。

2022年6月4日土曜日

11年になりました。


6月4日はココ大の開校記念日。昨年はコロナウイルスが蔓延する中、「ココ大付属学園」と言う新しい事業が始まり、一昨年は創立時に掲げた「マニュフェスト」で振り返り、3年前は、「ココ大によって創出された価値(アウトカム)」について書いてたのね。書いてて良かった!日々の記憶なんてすぐに忘れてしまうから、日記を読み返して、その時の心情を思い返す。去年は10周年という節目だったのか。

不明瞭で不確実、暗中模索の五里霧中で迷走するよりもソロ活動に舵をきって2年。思いがけないことも多く、萬翠荘の顧問に就任したり、松山東雲女子大学で教え始めたり、JFCは前よりも忙しくなる。そして、「エールラボえひめ」という愛媛県官民共創デジタルプラットフォームと言う地域の課題改善・解決をDX化を取り入れながら行うマッチングサービスのディレクターに就任した。

聞けば、地域の課題に気づき改善策/解決策を思いついた個人が、資源を募りながら形にできる仕組みで、現在、約30のプロジェクトと呼ぶ取り組みがあり、伴走してほしいとのこと。ただ今年度も新たに30種のプロジェクトが立ち上がるとのことなので、そちらも伴走する。なかなかの大役を引き受けてしまった。でも、ココ大でのこれまでの経験から大体は応援(エール)できると思ったり。写真は道後に行ったら目をひいた「の」。

2022年4月13日水曜日

ボランティアについて。


個人活動は一先ず傍に置いて、ボランティアって「ボランティアしたい人とボランティアの受け入側との意思疎通」が大切だから、いい関係を築きたいなら双方が互いを知った方が良いと思うので書く。
大学生に限らずボランティアをしたい人は多く、年齢や性別、経験などは不問で一人でも複数でも参加できるのがボランティアのいいところ。その多くは「自分が地域や誰かの役に立てることが嬉しい」という貢献度、充足感、やりがいなどがある。

受け入れ側も「自社を知ってもらい、商品やサービスの接点かも!」「現場通して社会や地域の現実を知ってもらいたい」「自己成長の応援」など様々な思惑があって受入れる。したい側と受入れ側の期待が合致すれば、最初こそ1回だけど、その後も持続的に活動してくれてファンやサポーターなどになってくれるかもしれない。ここでのポイントは「主体性」であり、当事者が自分ごと化できるかどうか。

でも、ボランティアって「したいことをする活動ではない」し、受入側も「人手不足の補充人員」でもない。自分の知識、技術、経験を発揮して地域や社会に貢献するのがボランティアの醍醐味と思ってるので、「タダではできません」とか「有償ボランティア募集」とか、わけの分からない誤情報は困る。
インターンも同じ、初めて学生インターンを受け入れた20年前、あれから今も2人とは繋がっている今。

2022年4月7日木曜日

変動と安定。

「プロジェクト型のお仕事だなんて!?」と驚かれた保護者。事業請負人のイメージだけど、いつの間にかそうなってたが事実。「ある一定期間、その事業に専念して成果や結果を出す仕事」が多くなり、一定期間とはココ大付属学園では年3回(夏休み、冬休み、春休み)、愛南町河内晩柑だったら3年間、道後JIN六媛は2年間、1シーズンなどもあり依頼主により期間はさまざま。

ただ、それだけでは事業は変動的でアップダウンも激しいので、フィルム・コミッションや愛媛県研修、アドバイザーなどは通年のレギュラー事業として請け負う。【変動と安定の組み合わせ】が事業持続のポイント。だから1回1回に効果や成果が求められ、実績が継続に繋がるから大変と言われたら大変だけど、繋がり方も多様化(そのまま継続、縦横に展開、発展など)してるから、大変というより面白い。

色々な事業を行うには【上手に仕事を手放すこと】が大切。この言葉を最初に聞いた時は(なんと無責任な発言だろう!)と思った。でも復興支援などをしたNPOの話を聞くと状況の変化に合わせてニーズも変わると、活動場所も受益者もウォンツも変わるとのことで目から鱗。
まさに目的は変わらないけど目的遂行には手段を変えるプロジェクトの本質で、上手に手放せない人は「ドロ沼にハマって抜け出せない人を見てきました。」がスゴく怖かった件。

2022年4月6日水曜日

助成金から得られること4点。


私見です。市民活動や地域づくり活動が団体活動から個人活動、もしくは大規模活動から小規模活動へ移行、もしくは細分化していると思う昨今。団体などで活動していた人が小規模や個人活動をする場合は、なんとなくこれまでの経験(見てきたこと、体験してきたこと)から「社会や地域とのつながり」のイメージを掴めるかもしれないけれど、これから活動を始めたい!と言う人は、社会や地域とつながりを持ちたくても、どうしたら繋がれるのか?イメージがわかない。

もちろん、繋がらなくても市民活動や地域づくり活動はできる。でも活動には資源が必要でお金は大切。身銭を切ってしたこともあったけど、今は「助成金など」がある。例えば、助成金を得ることはお金だけではないという話。(1)助成金を得ようと頭の中だけで描いていた“今日よりもいい明日”のイメージをアウトプット、整理できる。(2)活動を円滑に遂行できるお金を預かることができる(≒もらうものではない)

(3)活動の効果、成果(=創出した価値)を明確にし、発信することで社会的信頼への1歩を踏み出せる。(4)助成金を活用する場合、周りを巻き込まないといけないのでプレゼン力があがる。私は助成金推進派(そんな言葉はないけど)なので、積極的に活用すべきと思う。
団体活動、大規模活動からの成果も大切、個人活動、小規模活動からの成果も大切。

2022年3月26日土曜日

相談する人は素晴らしい。


NPOを最前線で支援する各地の「中間支援組織」を運営する友人との“ココだけ”の話。「NPOの設立相談は依然として多い」「年齢や性別などに問わず意欲の高い人が多い」「地域や社会の課題に気づいている人は多い」などなど、全方位体制で相談や質問に応える友人たちはスゴいと。とは言え「課題と思ったコトは本当に課題なのか?」「自分がしたいことなの?社会が求めていることなの?」などもあるけれど・・・。

無関心が最もよくないコトと思っているので、気づいた、意識した人が一人でも増えるのは喜ばしいコト。最初は“自分軸”でも構わなくて、同じことを思っている人が大勢いたら、いづれ社会軸になる。「資金や仲間、場所などの環境が揃ってからやります」と言う人は大抵やらない(笑)。頭だけで、机上では活動はできない。だから、相談という一歩を踏み出す人は素晴らしい。

でも、そんな全方位体制で時に悩ましい相談にも対応する彼らの相談に誰が応えられるか?悩みなどを一身に背負い込んでは彼らも抱えきれない。実はそんな時「私」がいる。表立っての相談対応からは引いたが、最前線で踏ん張る彼らのサポートはしたい。ただ食事をして喋るだけかもしれないけど、それで心が軽くなるなら喜んで。オススメはニューポカラのカレーはどうかしら。

2022年3月13日日曜日

猛省も猛省!


「コロナ禍で頑張る、踏ん張る、自分らしく生きたい若者(≒10代や20代)を応援したいんです!」と言う30代からの相談。
その30代を支援する50歳の私という構図。「支援(応援)する人を支援する」って、NPOの世界では「中間支援だな。」と思い出す。一言では表せないバイタリティのある方で、自身も「予想もしない人」と繋がることで可能性を開きたいという感じだったかな。それが私でいいかは分からないけど・・・。

猛省したのは、相談者が教えてくれた取り組みを何一つ知らなかったこと。アンテナの感度が劣化したのか、若い方々は自己表現の手段として音楽やファッション、絵画、写真、ダンス、ミュージカル、朗読、演劇、そして映画・映像制作をTikTokなどで活用に発信してた。
愛媛県出身で在住の方もいて、フォロワー1万人ですなどの話を聞くだけで、どんだけ“今”からズレているのか、猛省に猛省を重ねる。

異世代と交わることは世間を知る上でとても大切。7歳から12歳まではココ大付属学園、19歳から22歳までの学生はインターンやボランティア、20代や30代の社会人は色々な縁でのつながり、40代や50代はフィルム・コミッションが多いかな。ココ大は全世代交流型なので年齢問わず。意識して異世代と交流してた“つもり”が、全くそうじゃなかった件。今回の相談と猛省を機に意識をリセットしなきゃ!

2022年3月1日火曜日

試練の地域づくり。


「残念ながら中止です・・・。」という連絡。地域づくりの成果発表、共有の場が中止は痛い。それも、地域づくり団体が活動停止というのが辛い。地域づくりって、行動しても直ぐに成果や効果が出ないし、誰からの指示でもなく、やらされている訳でもなく、自分ごと化された発意による取り組みが多いから、「集まりにくい」「交流しにくい」昨今は、当事者の意欲を削ぎ落とされてしまう(涙)

地域づくりは日々の積み重ねが大切。1日や1回では手応えを感じにくいけど、1年や100回もすれば、知らずのうちに成果や効果は貯まるもの。その貯まった有形無形は信頼や訴求などに変化し、周りの人たちの巻き込みにつながる。活動がエンジンなら成果や効果は燃料という感じか。そしてもう一つの憂いは、地域づくりに携わっている方の多くはシニアで、活動を生きがいにされている方が少ないないこと。

自分の居場所であったり、仲間づくりであったり、そういう機会が少なくなると地域のコミュニティはジリ貧なるのでは?と担当者も危惧。
でも、心配だらけだけど、時代に合わせた活動も地域づくりの醍醐味なので、代替わりしたり、新たな動きが始まったり「今の活動が全てでない。」ことをSNSなどで知る。団体でないと地域づくりはできないか?と言うとそうではなく、一人一人できるのが地域づくりと。

2022年2月18日金曜日

距離を無効化。


相談相手は松山から1300km離れた方。地域づくりなどのご縁が紡がれて届いたけど、1300kmも離れていると現場の様子が分からない。さすがの
妄想もトンチンカンになりそうなので、どうしたらいいものかと思案中。早速、相談相手の周辺にいる仲間に相談すると「いつでも行きますよ!」と心強い言葉。そうそう、地域づくりって一人では何もできないし、協力者あっての活動と賜物だよねと。

1300kmの次は400km離れた方からの相談。制度や体制などの変更から事業の刷新を迫られての相談は「非営利事業の可能性」について。非営利事業はボランティアではないこと、事業の継続に必要な経費を稼ぐのは当然!成果などを活用して収益力UP!などを話すと驚かれていただけど、非営利事業に感じていたモヤモヤを少しは払拭したつもり。ようこそ!面白くて楽しい非営利事業ワールドへ!

最後は800km離れた方との情報共有。業種に関係なく今後の可能性を広げるのは「コラボレーション」が有力で、互いのリソースを最小限に提供できる小さな連携から始めている(万が一、うまく行かなくてもダメージは自己で回収できるから)。その甲斐あって今のところ、順調に育めていて良い感じ。
何が言いたいかと言うと「物理的な距離は仕事に支障はない。」ということ、だから地方にいても問題を感じない。*業種によります。

2022年1月8日土曜日

ブラックリスト、ホワイトリスト


「もう、ブラックリストが必要ですよ!作りましょう!」と関係者。ブラックリストがあると、そのリストにある方とは取引を控えたり、警戒したりなど、防衛策を事前に練ることができる。あった方が役に立つかもしれないけど、なんだか気が進まない。それだったら「ホワイトリスト」を作った方がいいと思う一人。その理由はホワイトリストの方が1000倍参考になるし、価値がある。

ホワイトリストは「互いに有益な結果を残したので他の方にも推奨しますリスト」だから、もしも存在したら「そんな事業者だったら是非一緒に!」とならないかな?さらにホワイトリストに掲載する際は明確な「掲載基準」を設けて平準化できれば、仮に第三者が見ても納得感があるかも。すると、掲載を推薦する方も自身がしっかりしなければならず、双方にとってメリットが多いと思うのは私だけか。

ただ作成などに「手間」は増える。賞金が出るわけでもない。メディアにでるわけでもない。だけど信頼は得られる。その結果、好事例の協働が増える可能性はある。ブラックリストは人と遠ざけるのに対してホワイトリストは人を近づける。ホワイトリストに乗っていない=ブラックリストではない。でも(ホワイトリストに載ったら)と期待できるかもしれない。不寛容な時代への抗い。

2022年1月4日火曜日

まちづくりは変わったか。


「まちづくり(≒地域おこし)は変わりましたか?」という話に「変わりました。」と答えたけど、どう変わったか?言えなかったので整理する。「いつと比べて変わったのか?」はNPO法人として活動を始めた2002年と比較する。当時はNPO法人自体が珍しく、それも30代になったばかりで「NPOを生業(≒飯を喰う)」とする人は皆無で、「まちづくり」は都市開発のような曖昧さや胡散臭いキワモノとして受け止められていたのは事実。

愛媛県ボランティアネットを見ると、県内のNPO法人数は667番(整理番号:うち100件以上が解散)まであるから、地域の課題を改善・解決しようとする取り組みの芽や根が広がっている。ただ、20年経てば人も組織も老いるのは事実で「世代交代ができない」という相談にこれまでは「次世代に繋ぐことが最善」と思っていたけど、今は「解散も選択肢」と助言し、無理に延命(手段の目的化)せず、誰かが必要と思ったら新しい活動が始まると思ってる。

時の流れと共に意識も価値観も変わり、そこへ予期せぬコロナウイルスの影響が活動規模は細分化され、ミクロ的(近視的)になった。組織を立ち上げるとミッションの実現に組織や事業は持続が求められ、理念や思いとは別物の経営センスが求められる。「良いことをしてるから・・・」的な時代はとっくに過ぎ、地域や社会に成果を提示する必要があるのも変わったと思う点かなと。

2021年9月8日水曜日

朝焼けか?夕焼けか?


愛媛県でNPO法人に携わって20年になるのか・・・。当時は未だ物珍しく、ボランティア団体と混同されたり(たしかに法人格のないNPOとボランティア団体は同じ・・)、社会奉仕とか趣味の延長など色々と揶揄されたけど、未だ50法人ぐらいしかなく多くの団体と知り合い、掲げた理念に互いに励ましあったり、協力しあったりして一時は四国四県まで精力的に動き回っていたのは昔話。

20年も過ぎると当時の方々、私も歳を重ねメンバーの高齢化(40代で始めた人は60代、60代で始めた人はお亡くなりに・・・)、会員の減少やコロナウイルスの影響などが原因で周りのNPO法人は次々と解散、活動停止。当時30歳だった私でも今年50歳(当時は「脱サラしてNPOなんて狂気の沙汰!」とか言われた)。でも愛媛県内のNPO法人は500団体を超えているから、これは朝焼けなのか?夕焼けなのか?

でもNPO法人の究極の目標は「解散すること」。掲げた理念、使命に成果が出たなら解散も検討すべきと思う一人。ただ「理念で飯は食えません。」と言って去った人もいるほど、実情は厳しい。中小企業でもないからコロナ関係の補助金は対象外だし、助成金はあるけど100万円程度の額。寄付も激減、自主事業で稼げるけど人件費を稼ぐ程度が精一杯。受託事業も単年度が多い。「今こそ、NPO法人は必要と思うのですが?」と問われて読んだ記事を見て思う。

2021年5月21日金曜日

イベントじゃないから。

そうじゃないよ・・・。「ゴミ箱を増やせばいい」ではない。「避難シェルターを増やせばいい」でもない。ましてや「こども食堂を増やせばいい」はずがない。その思考回路、ショートしたんじゃないの?と毒を吐く。現場を知らない・見ていない典型的な「手段の目的化」に、これまで散々言ってきたことが伝わっていなかったと愕然とする。ほんと、想像力の欠如と言いたい。何の解決にもならないよね・・・と。

「ゴミ箱を増やす」ではなくて、どうしたらゴミを減らせるか?という根本的な議論が必要で、例えばマイボトルとかマイ箸とかエコバッグとか、一人当たりのゴミ削減量を数値化するとか!「避難シェルター」なら諸事情で必要とする人の多面的なサポートや、そう言った状況を減らす法律や教育の徹底とか!「こども食堂」なら、その背景の一つと言われる貧困などの解消を地域でどのように行動するとか。

本来なら「静か」に「見えないよう」に支援してもいいはずだけど、これ見よがしにパフォーマンスしてどうすんの!って話に続く。支援は“イベントじゃない”ですから。
一瞬、雨が止み、今しかない!と朝散歩に出たものの堀之内公園に入るとザァーザァー雨。すると両脇の芝生、目の前の電線にズラリと黒い物体に気づく。カラスの大群が公園の芝生や電線に100羽以上いた件。ヒッチコックばりの想像力にドキッとする。

2021年5月16日日曜日

民設民営のサポートセンター。

「まつやまNPOサポートセンター」に立ち寄る。もう17-18年の付き合いか、松山市内のNPO活動(法人を含む市民活動全般)を支援する所。立ち上がった当初は、かなりトンがっていたけど、丸みを帯びたと言うかフツーになったと言うか、これも時代の流れか。このような“中間支援”事業の経験もあり「サポートセンターの運営をしてみない?」と誘われたのは大昔。担っていたら、どうなっていたんだろうと。

この“中間支援”活動や業務の運営は気苦労が多い。特に「稼ぐ力」は悩みの種で、仮に年間運営費で1000万円の業務委託を預かっても、2名の人件費(相談業務など)で800万円としたら残り200万円。諸費用で月10万円が飛んでしまうと残り80万円。この80万円で謝金や旅費などを含む1回8万円の講座を実施すると10回で終わり。まつやまNPOサポートセンターは、官設民営なので“仕様”に沿えばいい、と言われたらそれまでだけど・・・。

一方で民設民営のサポートセンターも存在しているけど、主業務である市民活動のサポート以外に何かしらで「稼ぐ≒資金調達」必要があって「何で稼ぐ≒どうやって調達」は重要。
と、思ってたら実はジャパン・フィルムコミッションは分野こそ違えど、民設民営のFCサポートセンターと言い換えられた。「これからのFCについて提示してくださいね」とJFC事務局、どうやって稼ごうかと。

2021年4月10日土曜日

手放して得る。

「週刊ココ大ラヂオ」は、4月から毎週日曜日の20時からの放送(これまではに日曜朝9:30からだった)になり、(夜らしい話に変えようかな?)と思いつつも結局変えられず。番組冒頭の「おはようございます。」が「こんばんは。」に変わった程度(涙)。でも(これまでの朝リスナーと現在の夜リスナーは別人のはずだから、聴く人は気づかない、比較しないはず!)と自問自答で納得する。

「手放して得る」を話す。実績とか経験とか知識とか技術とかモノとか、年を重ねれば相応に会得したり、授かったりするけど、時にそれが自身を縛ったり、窮屈にしたりすることアリ。モノの場合は、その存在(≒利便性など)が既成事実となり、存在を疑わなくなるけど、今回の引っ越しで、細かい隙間(≒気づき)に入り込んでくるニーズやウォンツに踊らされていた自分を知る。タダでは引っ越しせず、経験を教材にできた!

実績とか経験は少し異なり、ココ大は開校から今年で10年、それなりの実績と成果があり周囲のイメージもあるから「これまでの実績や成果などに合わせようと」してしまうのが時に厄介。平たく言えば「守り」に入ってしまい「安泰」を望む気持ちがあって厄介。これまで常にココ大しかできない“価値の開拓と創造”を繰り返していたのに・・・。収録が終わり、周囲のイメージを手放すことで新たに得られる価値を考える。

2021年4月9日金曜日

リアリティが学び。

「公益活動の資金調達、実践と実績は豊富だから!」という理由で指名された【公益活動への社会的投資(ローカルファイナンス)考察】への寄稿。「趣味は助成金申請です。」と、言っていたのがお役に立てたようで何より(笑)。学校や企業などでは教わらない「公益事業」は個人的に言えば「実践あるのみ」、あーだーこーだ考える時間はもったいないので実践あるのみ。そして実践を通して良くも悪くも「手応えを実感」する。このリアリティが大切で学び。

「寄付付き商品」「クラウドファンディング支援」「クラウドファンディング参加」「アクセラレータープログラム」「助成金・補助金」は実践済み。経験して初めて“想像では及ばなかった現実が見えてくる”。ココとても大事。このような実践機会は単発なので経験値をあげる、学ぶには最適な機会で私に寄せられる相談の場合はオススメする。そもそも、このような機会では「資料作成」も伴うので、“相手に伝わる資料づくりの勉強”にもなる。

今回は単に情報の提供だけでは(へぇー)で終わってしまうので「資金調達時に散見されるNG例も書いていいですか?」と提案して書いたのが「①主語が違う(自分ごと化から自分たちごと化への進化の必要)」「②成果の勘違い(アウトプットではなくアウトカムの方が大事)」「③本末転倒(手段が目的になってしまう)」「④活動の見えにくさ(周りへ発信していない)」を書けたことで少しは役に立てたかと。調査研究情報誌ECPR46号にて!

2021年1月6日水曜日

資金調達について

これまでに経験した資金調達方法は・・・。「寄付(活動の主旨に賛同してくださった方による無償提供のお金)」「会費(活動の主旨に賛同してくださった方が活動の成立に負担するお金)」「助成金・補助金(助成金は自ら立てた成果の実現・実行に資金が投入されること、補助金は予め設定された成果の実現・実行に投入されること)」「クラウドファンディング(実行者が掲げた企画に賛同者が資金提供すること)」

また「寄付付き商品(既存のサービスや商品に寄付金を上乗せし、サービスの利用や商品購入時に寄付される仕組み)」もした。最近話題の「アクセラレータープログラム(事業者が異業種とパートナーとして組み、革新的な取り組みを行う仕組み)」の採択経験もある。変わり種では「ビジネスコンペティション(革新的なビジネスモデルのコンテスト)」に応募して賞もいただいた。これらは総称的に言うと公益活動への「ローカルファイナンス(地域における社会的投資)」。

資金調達に「コレ!」という定型はなく、団体や活動の状況に合わせて選択すればいい。各手段には特徴があり、多額だけど1回、少額だけど毎年集められる、特定の人から集められる、不特定多数から集められる、資金は税金、企業の収益。資金には“色”がついているから、その特徴を知り尽くすことが大切。と、ココまで経験した人がいないと思われて、依頼された原稿のシノプシス。3月公開予定!

2020年11月15日日曜日

惜しい愛媛。

上手に使ったらいいのにと思う「休眠預金」に未練あり・・・。賛同人として参加した「休眠預金等活用法」について最終報告会(オンライン)のあった昨晩、アッ!と気づいたら終わってた(涙)。特にコロナ禍にて休眠預金コロナ支援活用検討会が提言した「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」では、前々から不評だった「資金分配団体・実行団体ともに求められた事業費の20%自己負担が撤廃」「緊急支援という特性からアウトカム重視より、アウトプット中心で代替可能」が実現したのは大きい。

今回の休眠預金ではコロナ対策として計50億円が用意されたものの「1年限りの実施で評価が難しい」「事業開始が10月と遅かった」「文化芸術、国際交流、国際協力は対象にならなかった」などの指摘事項はあるものの、先ずはやってみて実績を一つでも確保するのがいい。そうでないと休眠預金の原資は税金ではないから、透明性もだけど見えない成果よりも見える成果で共感を得る方がいい。

書けば書くほど残念に思うのは、愛媛県で資金分配団体・実行団体に応募した団体がなかったこと(間違っていたら訂正します。)。一団体だけでは限りがある成果を協働で行うことで補完し合い相乗効果をという狙いがある中で公益活動領域で産官学民の協力体制が脆弱なのは惜しい。こう書くと「災害支援などで産官学民の協力体制は整っている!」と言う人がいるけど、それは災害復興という緊急事態だから。