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2024年10月9日水曜日

食べて外交。


ランチミーティングに参加すると「チャングムの誓い」に出てきた宮廷料理のような料理など出てきて、食べ方が分からないから、そこからコミュニケーション開始。

そして、私について身分照会のような質問(出身や経歴など)がされて、安心してくれた相手。
こう見えても22年以上のキャリアで、ナショナルFCの理事長職だし、52歳だし、年齢を重んじる韓国では十分だったよう。

そんな話の傍で、次から次へと料理が運び込まれて、「これはナニ?」「これは〇〇」とお互いに同席してもらった日韓の通訳を介して食のコミュニケーション開始。
甘い、辛い、酸っぱい味など10品以上は食べたと思う。

ランチミーティン後はAFCNet役員との懇親会で、連れて行かれたのは今度は焼肉。
ホストの釜山FCが仕切って焼いて盛ってくれる。そして、次から次へと運ばれる肉。

こういう席で「お酒が飲めない。」と断るのも失礼なので「乾杯」のビールをいただく(注:飲めない訳でなく、飲んでも美味しく感じないから飲まないだけ。)。

調味料としてニンニク、塩、タレなど数種類が並び、これまた一つ一つ教えてもらう。
数時間前に豪華なランチを済ませたばかりだけど、美味しくいただく。喜んでくれるホスト。

1時間の予定が1時間30分の懇親会となり、実はこの後も別のレセプションがあり、そちらにも行かなければならず出発。既にお腹いっぱい。

10分ほどで会場に到着すると、既にレセプションは真っ盛りでワイワイガヤガヤ。
関係者にご挨拶すると「どう?食べてる?」と言われてしまい、皿を渡されて料理を取らざるを得なく、お口直しにスイーツ&フルーツ系をいただく。
並んでいた料理をみたら寿司もあり並ぶほどの人気に(やっぱり寿司は人気なんだ)となる。

食べるのも仕事だった一日。


2024年10月8日火曜日

Strategy(戦略)。


マーケット会場ではセミナーが随時、3カ所で行われていて、内容を見ると「映画・コンテンツ業界の今とこれから(トレンド)」を知ることができる。

(トレンドは何だろう?)とみたら、ある会場では終日ぶっ通しで「AIが及ぼすコンテンツ産業について」と、AIによる制作現場の技術革新についてだった。

実際の事例紹介だったけど、AIを映像制作の現場に活かしている企業は、数年前から試行錯誤を繰り返して今があるからで先見の明の勝利。

知り得たから明日から直ぐに実践!とはならないと思ったり。一朝一夕にはなりません。
これは映画の制作現場に限らず、他でも同じ。でなきゃ登壇なんてできない。

「笑い話に聞こえるかもしれないけど、もしかしたら・・・数年後の映画は監督とプロデューサーだけでできるかもしれない。あっ、エンジニアも必要かも。」
「やっぱりそう思う?」
「だってAIが撮影(≒描写)、編集、音楽と全てしてくれるんだよ。」
AI俳優(合成俳優)も誕生してるからね」
「監督自身がプロデュース能力を兼ねたら、一人でできてしまうかもね。」
「短編映画や独立系映画はそうなるだろうね。」
「じゃあ、フィルム・コミッションも・・・。」
「そう、FCにもストラテジー(戦略)が必要だよ。プロデュース能力に長けているとか。」
「人材育成も必要だね。」

で、思う。
技術を追いかけても”イタチごっこ”でキリがないから、そもそもの上流にある表現力だったり文章力、伝える力という基礎・基本的な【力】がなければ、技術力で発揮&増幅できない。

こういう意見交換ってオンラインミーティングではできない。
でも、(明もあれば暗もあるよな・・・)と同時に思ったけど、一先ず脇に置かせて・・・。

独立系映画の運命は?


訳せば「ベトナムにおける独立系映画の運命は?」となるのか?The Wheel of Fortuneのタイトルに惹かれて参加したパネルディスカッション。

ベトナムで撮影されたフィリピン映画、マレーシア映画の監督、プロデューサーが自身の作品を通してベトナムでの独立系映画の可能性を紹介したのだけど、最後に到達したポイントは世界共通だった・・・。

そもそも独立系映画とは、大手の資本が入らない(入れない)自主制作映画。
だから大手からの制約に縛られず、監督の自由な表現や演出で創れるのが魅力だけど、必要な資源は自分たちで全て調達しなければならない。
だから監督やプロデューサーでさえも一人三役ぐらいしなければならないこともあるのが独立系映画。

自由に創れるからか「Viet and Nam」ではBLを描いていて、(こういう映画を社会主義国で撮ったんだ。)となる。
で、案の定、ベトナムでは上映禁止。でも2024年のカンヌ国際映画祭では「ある視点」部門でワールドプレミア公開、クィア・パーム賞にノミネートされる。

また、山奥などでの撮影は過酷だったようで、5日ごとに数時間かけて山を降りてフィルムを現像所に送る手配など、どこの国でも大変だ・・・となる。
ちなみにベトナムにもフィルム・コミッションはある。

で、フィリピン映画、マレーシア映画のプロデューサーが語っていたのは、独立系映画の資金調達の難しさ。

テーマや作家性に資する部分が多いと思うけど、これもベトナムに限らず、日本でも同じで独立系作品の資金調達は大変・・・と心でつぶやいてパネルディスカッション終了。

2024年10月7日月曜日

知るから始まる。


AFCNet(Asia Film Commission Network)に加盟している国と地域が19もあるのをしらなかった(インドネシア、ヨルダン、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、ニュージーランド、フィリピン、ブータン、カンボジア、日本、韓国、台湾、ロシア、タイ、ベトナム、トルコ、スペイン)。
ジャパンFCの理事長として不勉強でした。

で、“幸せの国”ブータンにもフィルム・コミッションができて「ブータンの魅力を発信したい!」と言っていたのが印象的だったけど、ヨルダン=The Royal Film Commission Jordanにもフィルム・コミッションがあったなんて!初めて知って驚くと共に

「知ってるかい?インディ・ジョーンズ 最後の聖戦で登場したのはペトラ遺跡なんだよ。」
「えっー!ペトラ遺跡は知っていたけど、ヨルダンにあるの!?」
「他にもスターウォーズでも撮影されたんだよ」
「えっー!スターウォーズ大好きなのに知らなかった!」
「ほら、The Martianでも撮影されたんだ。」
「The Martian?あっ!邦画名はオデッセイだ!」
「あと、デューンの撮影もしてるよ」
「えっ!あのデューンも!?好きな映画だよ」
「砂漠撮影はヨルダンFCにお任せって感じだな」
「そうだね。」
「でも、砂漠撮影だけでなく、立派な撮影スタジオもあるんだからどんな撮影でもできてスゴいよ。」
「わかる、ホント、その通りだね。」

と、教えてくれたのは、ヨルダンのFC担当者ではなく、AFCNetの理事会後に合流した釜山フィルム・コミッションのロケーションマネジャー(笑)。
他人から教えてもらう。

全くノーマークと言うか知る由もなかったとはこのことで、王立フィルム・コミッションのスゴさを知る。



BIFF始まる。


ホテル周辺には大勢の関係者が泊まっているので、主催者が用意したシャトルバスが、会場のBEXCO(コンベンションセンター)まで無料で巡回運行してくれたのはありがたい。
シャトルバスに揺られて10分ほどで会場についた!そして見上げた看板で気づく。

BIFF(Busan International Film Festival)は、国際映画祭とマーケットで構成さえているけど、複数の企画展示(プロデューサー用、映画監督用、脚本家用、IP関係者用など)も併催されていて、我々が参加するMARKET(企画の売買&誘致など相談)が一番広く&多く占めていた。

今年3月に参加した香港FILMARTとの大きな違いの一つ。BIFFでは技術系は少なかった気がした。中国の出展も見かけなかった。

我々のブースはアジアでの撮影振興を目的にした「AFCNet(Asian Filmcommission Network)」という各国の共同体で構えたブース。

だから、釜山FC(委員長)のほか、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ヨルダン、日本などのフィルム・コミッション担当者が打合せなどで出入りの多く、その度に紹介を受けたり、説明を聞いたり。
ちなみに今回、日本から参加したAFCNetメンバーはJFC以外に東京、神戸、広島のFC。

マーケットはセラー(売り手)とバイヤー(書い手)で構成されていて、これだけの人数が世界各地から集まって映画が企画されて、創られ、売られ、買われ、ヒット作の誕生などに繋がるんだな・・・と外へ空気を吸いに(会場は巨大だけど窓などないので)。

休憩してたら「理事長、戻って来れますか?」とメッセージ。

2024年10月6日日曜日

高級歯磨き粉。


結局、初日は歯を磨かず就寝。翌朝は6時起床、カーテンを開けると、窓から海岸が見え、天気も良かったので海雲台海岸へ散歩に出る(思い立ったら直ぐに行動できるのは立地のおかげ)。

既に海岸には、私のような訪問者の他、犬と散歩してる人、ジョガー、ウォーキング、ヨガサークル、そしてサーファーまでが集まっていて、思い思いの過ごし方をしていて(なんだか、いいなぁ)と、“隣の芝は・・・”となる。

7時を過ぎた。朝食を食べにホテルに戻ると一番乗りで「アンニョンハセヨー!」と声をかけると奥からオバさまが出てきてルームナンバーを確認すると韓国語で返してくれたけど分からず。

でも、きっと「どうぞ!」と言う意味と理解して、並んだサラダバー、キムチ、海苔、韓国スープ、白米、フルーツなどをモリモリいただく。

どれも飾ってない素朴な味というか(これこれ!)と求めていた味で、ごちそうさま。
まだ食べてない料理も多く、明日以降も食べられると思うと楽しみ!となる。

で、肝心の「歯ブラシ」はと言うと、近くのドラッグストアで韓国製歯ブラシ&歯磨き粉を購入。
そこへ、高級歯磨き粉(磨けば磨くほど歯が白くなるらしい)の存在を教えられ、せっかくなので一緒に購入してみるも、豪華な箱に自分に使うのを躊躇してしまった小市民。
まずは安い方から使い、やっと口の中がサッパリする!

次のヒリヒリ感は何が起こるのか?と思いつつ、ここまでは上出来。
そろそろ、他のスタッフも到着して揃う頃だから準備しよう。


一難去って、また(小さな)一難。


このヒリヒリ感(自分でしか解決できない目の前の状況)は、愛媛・日本では味わえない。

あと30分待てば来るかもしれないけど、来ないかもしれない。でも、来てもホテルのチェックインが遅くなるなど、まだ本日のゴールを迎えていないので(タクシーで行こう!)と決断する。電車でも行けたけど土地勘がないので諦めた。

タクシー乗り場へ行くと、運転手が声をかけてきて「ヘウンデ(海雲台)に行きたい!」とホテル名と一緒に告げると、「OK!OK!」と車に乗り込め!と運転手。
乗り込むと運転手さん、スマホにホテル名とヘウンデを告げると画面にルートが表示され、それが別の大きな画面のカーナビ画像にも反映されて出発、SF映画のような近未来だった。

ヘウンデエリアに入ると、平日夜なのにものすごい人出で、赤信号に止まると車の前も後ろも人が横切る。さらにタクシーは繁華街に入り曲がり、徐行して停止、ホテルに着いた!

ホテルまでは約40分、走行中、料金メーターが10,000→15,000→20,000→25,000とあがりヒヤヒヤしたものの、28,000ウォンで到着(約3,000円)。

ちなみに、この人出の多さは海雲台海岸で音楽フェスを3日間行っていて、終了して帰途の最中で、ごった返していた。

ホテルは15階建てでフロントは9階、8階までテナントが入っていた。部屋は14階、時計を見ると21時30分。人出も多かったことから、荷物も開けずに海辺へ散歩に出かけて異国情緒感を味わう。

部屋に戻り就寝準備と思い、洗面所へ行き(歯ブラシはこれかな?)と思ったらクシで、歯ブラシだけがなかった!石鹸や綿棒はあった。

おぉ!これまた(小さな)ヒリヒリ感を味わう、どうする私?

2024年10月5日土曜日

ヒリヒリ感、キタッー!

右端の蛍光黄色のベスト姿が親切なオジさん

(モバイルルーターを借りるのはどこだろう?)と到着ゲートに出て辺りを見回しても、ハングル文字だらけで分からない。と思ったら、よく見たら正面に通信会社のカウンターがあり、その中の一つが借りる会社だった、良かった!

手続きを済ませ無事に借りられモバイルルーターの電源ON!無事に繋がり一安心(ネットは海外旅に欠かせない、ネット普及以前は情報を頭に叩き込んでた)。

最初のミッションが成功し、次のミッションはホテルのある海雲台へ行くこと!
でも周りはハングル文字と少々の英語表示しかなく、ここで出番!と、グーグル翻訳の画像翻訳で、看板を見つけてはカメラをかざして理解する。

でも、ズバリは知りたいコトは分からず、バス整理のオジさんに「ヘウンデ(海雲台)に行きたい!」と伝えると「2番乗り場だ!2029!」と何度も繰り返すので、2029は20:29の時刻と思ったら、オジさん、職場を離れて私を2番乗り場まで連れていってくれて、指差した先に2029と書いてあり「海雲台行きの路線番号」だった!

「カムサムニダー!」とオジさんにお礼を言って2029行きのバスを待つ。ありがとうオジさん。

でも、路線ごとの時刻表というものはなく、見つけたのは「次に来るバス路線を表示する電光掲示板」で、2029は表示されない。20分ほど待って、「2029」が表示された!と思ったら肝心の時刻が表示されない。さらに待ち続けると「運行待機」と翻訳表示される。

(運行待機ってナニ?来ないってコト?)となり、待っていても解決しない!どうする私?となる。
このヒリヒリ感、異国でしか味わえないゾクゾク!キタッー!

こんにちは釜山。


午前中はフツーに仕事。午後から部屋を片付けたり整理をしたり掃除機かけたり。
その後はメールのやりとりなどの仕事に戻り、15時頃に準備開始。
パスポート、借りる&泊まる予約書類のほか、eチケットの確認などをして、いつも通りブレーカーやガスの元栓を切って出発。

17時過ぎに松山空港に到着、国際線エリアが新規に拡張されてキレイになってた!
初めてのAIR BUSAN。
搭乗手続きを済ませて、手荷物検査をして、出国審査が終わるまで10分程度!(早い)。周りは愛媛などを楽しんだのか韓国人が多く9:1の比率な感じ。

ちなみに松山空港では外国通貨への両替機があるけど新札は使えない。
AIR BUSANの場合、非常口付近に座り、緊急時に手伝いをする人は、韓国語が使えないと座れないと知る(座席指定の時に言われた)。

18時過ぎに搭乗開始。AIR BUSANは三列と四列シート、LCCだけど狭さは感じず。お隣は韓国人夫妻で「アンニョイハセヨー」でご挨拶。
ちなみに飛行機の中から既に韓国気分、日本語アナウンスは最初の挨拶だけ。
訪問者なので「VISITカード」をCAからもらい記入、これを忘れては入国できないので注意。

18時30分に松山空港出発、予定では20時に釜山の金海国際空港に到着。でも19時過ぎに「降下を開始します。」とアナウンスがあり(えっ!飛び立ってまだ30分程度だけどもう降下?)と思いつつもグングン降下して、ナント19:30過ぎに釜山金海国際空港に到着!
1時間のフライトって羽田空港ではなく福岡空港と同等。

入国審査も、外国人は数名しかおらず、サクッと通貨。預け荷物もないので到着ロビーに出た。
到着最初のミッションは「モバイルルーターを借りること」。


2024年10月4日金曜日

考え抜けるか!


先ずは、よく一週間でアイデアをまとめました!と拍手。
授業で知り合った学友とは言え、強制的にシャッフルされた一期一会の仲。互いをよく知らないまま意見を出し合って、発表できるまで高めてきただけで上出来。

創価大学生がリーダーシップを実践しながら学ぶ【こどもスペースラボ】。

12月14日(土)、12月15日(日)の2日間、子ども(親子)を対象に、コニカミノルタサイエンスドーム(八王子市こども科学館)にて、宇宙への興味関心の醸成を目的にイベントを企画&運営しなければならない。その3回目の授業、前回は直接授業に参加してこんな感じ。

・自分たちの住みたい星をレゴでつくる。

宇宙で活躍するロボットをレゴで作って展示。

宇宙船や惑星をレゴでつくる。

宇宙飛行士に関する展示。

宇宙に関する顔ハメパネル。

宇宙についてクイズで学ぶ。

学生達は
コニカミノルタサイエンスドームの担当者へ行ったプレゼンから、担当者の温かくも鋭い指摘にブラッシュアップの必要性を実感したと思う。

ただ、企画立案に慣れていない学生はココで悩む。
それはコニカミノルタサイエンスドームのリクエストに忠実に応え過ぎると、自分たちのアイデアの良さが出しにくい。また、ターゲットである子ども(親子)の自由な発想を阻害するかもと心配にもなる。

三者(自分たち+子ども達+コニカミノルタサイエンスドーム)の全員が納得する落とし所を探せるか!考え抜いて!学生達。

サヨナラ戦友。


写真で見ると、まだまだ使えそうなバッグだけど、よーく見ると廃タイヤ製の側面が裂けているのが分かって痛ましい。革製の底も擦り傷だらけ。

2016年頃に一目惚れ(廃タイヤを利用したアップサイクル商品。当時、赤色は限定商品だった。)で購入以来、数日の出張はこのバッグ一つで全国各地へ赴いては「いいバッグですね!タイヤですか!?」と驚いてもらい、鼻が高かったり。デザインもよかった!

ポケットが多く使い勝手も良かったので酷使してたらファスナーの歯が折れて一回目の修理、その際に防水ファスナーではなくなる。
修理から戻り再び酷使したら今度は違う部分のファスナーの歯が壊れ&“ほつれ”二回目の修理。
修理は2ヶ月ほどかかるので、その度に代用品を使うも、使いやすさを逆に実感したり・・・。

そして三回目、側面のタイヤ面が裂けてしまう。また、ショルダーの“ほつれ”が激しくなるも、「(三回目の)修理はできません。」となる。回収サービスもなかった。

過去2回の修理で2万円超えの出費したから、約8年間で計6万円ということか。
メルカリへの出品(ジャンク品)も考えたけど、ウリの防水加工もないし、肝心のタイヤが裂けてしまってはどうしようもない・・・と廃棄。

あと、バッグだけで1700gは重いと感じる人もいるかも(その分、頑丈という意見もある)。

次は同じアップサイクルバッグの「フライターグ」か?と思ったら、次男くんが使ってないバッグを発見!

2024年10月3日木曜日

愛着≠推奨


10日ぶりに松山へ戻ったら、町は祭の準備が始まっていた・・・は、物語の冒頭のようだけど本当。

街角に「紙垂(神聖な領域を示す紙)」が挟み込まれたしめ縄を見つけて(あぁ、そんな時期か)思う。
スーパーには神輿も展示されて、信仰による日本人独特の感性だから、外国人には不思議に思うだろうな。愛媛への誘客コンテンツ!

だけど、そもそも愛媛の人が「地元に愛着」がなかったら、PRも誘客も不発なわけで、「ご当地調査2024(発行:じゃらんリサーチセンター)」が発表される。

その中で、愛媛県在住で「とても地域(愛媛)に愛着を感じている」は25%で47都道府県中、第25位。

愛媛県を離れ上京した方で「とても地域(愛媛)に愛着を感じている」は32.9%で47都道府県中、第25位。

県外に出た方が地元の良さを感じるということか。

ちなみに愛着のあるキーワード(10種)の中に「温泉」があったけど、愛媛県在住者は36.6%が道後温泉!と思っていて第9位だけど、いざ上京すると他の良さに気づいたのか11位以降のランク外という事実。ブランド力の差もあるんだろうな。

そんなこんなを反映してか、旅行者へ「愛媛県に来てね!」と推奨したい愛媛県在住者は27.8%で第20位。
愛媛を離れた上京者は25.5%で第25位。

でも、旅行者に推奨したいキーワード(10種)の中にある「温泉」は愛媛県在住者は70.4%が道後温泉と答えて第4位、愛媛を離れた上京者は80.7%答えて第4位。
【愛着(好きだから、親しみがある)≠推奨(推したい、薦めたい)とは限らない】と分かる。

個人的にはロケ地にもなるこの眺めを推したいんですけどね。

私は見た。


(へっー!)と思ったのは、今回泊まったホテルはとてもシンプル&コンパクトだったこと。
部屋の広さは14m2と狭かったけど、クローゼットが無い代わりに、デスクが独立、ベッドもテレビと向かい合っていたし、キャビネットも薄型で諸々が収納されてた。
超細かい所では、バスルームと部屋の境目に段差がなかった(多くのホテルでは段差があり、つまづくこともある)

朝食はビュッフェではなく1階に併設のカフェで期待(ビジネスホテルのビュッフェは変わり映えのないメニューだから)すると、ワンオペの従業員から「ビーフシチュー、クリームシチュー、牛すじカレーの三種類から選んでください。」と言われ「牛すじカレー」を選択。

飲み物はピッチャーに入ったアイスコーヒー、水、フルーツジュース、牛乳からセルフサービス。
3分もしないうちに運ばれてきたのは「牛すじカレー、サラダ、フルーツ&ヨーグルト」のプレートセット。

ごくフツーに美味しくて完食。
食後のコーヒーを入れに厨房の方へ向かうと、朝食を準備してるワンオペ作業中が目に入り、眺めていたら「ご飯は全自動のボタンを押すとボトッと落ちてくる機械、ルーはレトルト食品のパック、サラダとフルーツ&ヨーグルトは予め用意されていたのかラップを取るだけ」という、ココでも機能的で効率性重視のオペレーションだった!

これだったらワンオペでも対応できるし、察するに食器洗い機もあると思われ効率性高し。
ビュッフェ形式になったのも少人数運営がメリットだったけど、機械を導入すると一人で朝食程度であれば回せるんだ。と、担い手不足解消策を収益性重視のホテルで見た!

2024年10月2日水曜日

こんな所で佐田岬。


「全国ロケ地マップフェア2024」のブースから近かった四国ブース。そして四国ブースの一員として出展していたのが愛媛県。
訪れるとパンフレットを中心に紹介&商談をしてた。ビジネスデーだから派手さがないのは仕方がない。

こういう機会でも「愛媛のロケーション」と連動できれば話題になると思うけど未だ実現せず。
一般デーは、みきゃんも登場して大いににぎわったとのこと。

その裏側では「伊方町(佐田岬)」が単独でブースを出展していて、旧知の担当者へご挨拶。
と、言うのも2018年から2024年7月まで「佐田岬ワンダービューコンテスト(通称:サダワン)」で審査員を拝命していたから応援したいのは当たり前。
かつ映像で紹介していたのはサダワンの受賞作だったから(そうそう!こう言う機会に役立つよね!)と、しばらく見入ってしまう。

ちなみにモニターに写っているのは、2021年のグランプリ作品「never.Fin」。柑橘農家のお爺さんの生き様を紹介。

伊方町(佐田岬)は県内でも未だ大型作品の撮影がない地域。「日本一長い半島」と言うアドバンテージ(有利なコト)は既にあるわけだから、やはり活かし方か。

個人的にはサダワン審査時に積極的に評価していたアニメの活用と思うんだけどな。

2024年10月1日火曜日

12月までの授業揃う。


気が早いけど、2024年12月までの授業が出揃う。

次回は701回目の授業!それは「晩秋に本とスパークリングワインの夕べ」。
2024年5月22日に行った「初夏に本とスパークリングワインの夕べ」の秋編。

この授業は、推し本を紹介したい方々が集まり、次回開催を熱望されていたので「じゃあ、秋に再会!」と、お約束した授業。
今回はどんな「推し本エピソード(どうして、その本と出会ったのか?など)」に出会えるのか?楽しみ!

702回目の授業は「図書館に泊まる。」
この授業も2023年11月25日に行った授業で「図書館に泊まれたらいいなぁ。本を読みながら寝落ちできたら幸せだな・・・」などの妄想を実現したもの。

もちろん、教室となるIYO夢みらい館は災害時には一時避難場所になるので、一夜を過ごすことで万が一の時のイメージを持つ意味もあります。

「様々な規制を課さず自由に過ごさせていただき、とても感銘しました。」は参加者の感想。
これ、スゴいことです。

そして2024年最後の授業は「缶つま本でつくるツマミ」。
図書館もあるIYO夢みらい館の特徴を活かし、読むだけでなく、作り食べるという授業。

缶詰だから、そのまま食べても美味しいけど、時短料理に使えたり、キャンプ飯にも使えたり、緊急時などにも使える缶詰を活用しよう!という内容。

ピンチョスとかタパスなど、海外では一品料理としても成立しているツマミ。
美味しく学ぶ授業!

ひと。


最初に訪れてくれたのは元名古屋ロケーションナビの担当者。今では昇進に昇進を重ねて重役を担っている方。

そして「聞いてください!撮影支援したのにクレジットにFC名が掲載されなかったんです!」と信じられない制作側のミスを嘆いてきたFC担当者。「そんなコトありえないよ!」と驚く。

その後は元せんだい・宮城フィルムコミッション担当者。今は別部署に異動になってしまったけど、無理難題の撮影を一所懸命受け入れてた。(上役になって)戻ってきてね!となる。

「お疲れさまー!」とやってきたのは3カ国語を操る堺フィルム・コミッション担当者。普段はFC担当だけど、大きな出展には応援要員とのことで、激励にきてくれる。

そして徳島ロケーションサービスからは、今年4月に着任し、認定研修にも参加するなど積極的な担当者。つい先日も「一緒に!」と県境のロケ候補地を提案したところ。

伊勢志摩フィルム・コミッションからも担当者が訪れてくれて近況を共有したり、また別の旧知の担当者からは県内でFCの設立を検討している地域の担当者を連れてきてくれたり。

10年ぶり?だったかもしれないのに、声を掛けてくれたのは「しまなみJAPAN」に出向中の方。「しまのわ」でお世話になり、楽しかった思い出。
あの頃からお互いに色々背負い込むことが多くなりました。

2016年の「ふるさとグローバルプロデューサー」で一緒に学んだ仲間とも再会。出稽古の縁とはこのこと、本当に不思議。

他にもFCのOB&OG担当者らが「居るって聞いたもんで!」と訪ねてきてくれる人がいたり、こちらから出向いたり、新たに繋いでいただいたりと大感謝の一言。

全国に仲間(同志)がいるって素晴らしい。

多様なニーズ。


ジャパンFC&ツーリズムEXPOの共催による「全国ロケ地マップフェア2024」は、終始にぎわいで終了。

各地のFCから届いたロケ地マップは50種類ほど。次から次へと手に取られていくロケ地マップ(≒人気&話題のバロメーター)。

私はビジネスデー(2日間)の参加だったけど、色々な人が訪れては声をかけてくださり意見交換。
  • ロケ地を新たな観光資源として推したい省庁。
  • ロケ地への送客を一緒に検討したい旅行会社。
  • ロケ地を訪れる人の流れを把握したい通信会社。
  • 点在するロケ地情報をまとめて発信したい出版会社。
  • ロケ地を新たなビジネスチャンスと考える企画会社。
  • ロケ地の滞在時間を増やして経済効果に繋げたい調査会社。
  • ロケ地をめぐる聖地巡礼を企画中のプロデューサー。
  • ロケ地マップを全てデジタル化してライブラリー化したいDX系会社。
  • フィルム・コミッションを設立して広域で撮影を誘致したい地域など、本当に様々。
これだけ多様な方が興味関心のあるロケ地。
かつ、撮影現場にいられるのはフィルム・コミッションだけなのだから、周りから見たら「宝(可能性)の宝庫」なんだろうな・・・。

ニーズ&可能性があり過ぎて、優先順位がつけられないのが課題・・・と、教えている立場なのに猛省。
自主事業で行うにはリソースが足りない・・・は、アイデアキラーであることも分かってる!

アレでも書くか!

2024年9月30日月曜日

単なるロケ弁好き。


ロケ弁に可能性を感じている私。
「No.1 OBENTO CAMPANY」という看板に立ち寄ると「こんにちは!」と向こうから笑顔で声をかけていただく。

「こんにちは、こちらではロケ弁も扱っていますか?」
「はい、扱っています!オーベルジーヌのカレー、叙々苑の焼肉弁当、まい泉のカツサンドなど色々と取り揃えています。」
ズラリと並んだお弁当のサンプルは20種類以上あり「壮観ですね、写真を撮らせてください。」と眺めて気がつく。

「もしかして、これらのお弁当って本物を並べているんですか?」
「はい!その通りです。本物を並べています!サンプルがないものでして。」
「スゴいですね、食べたくなりますね。」
「そうですよね。」
「これらのお弁当はどの辺りまで配達可能ですか?」
「首都圏が中心です。遠くなるとお弁当も冷めますし、配達できるお弁当屋さんも少なくて」
「ご当地の弁当などは把握されてないですか?」
「把握していますがお店は少ないですね。」

首都圏では“ご当地”は関係なく、有名店の弁当か以外にビーガン/ベジタリアン、食物繊維多め/ヘルシー、ガツン/大盛りなどのキーワードが主流のようでメモメモとなる。
だから地方ロケでは「ご当地弁当」は人気だし、話題になるはずだわ!と改めて納得。

「御社は仕出屋さんですか?」とスタッフの女性。
「いいえ、ただのロケ弁好きです。」
「えっ!ホントですか?」
などのやり取りをしつつ、キチンと身分を明かし、アンケートに答えたら「まい泉のミニメンチカツサンド(190円)」をいただいた。

ロケ弁には可能性と美味しさしかない。

色々な作戦。


海外80カ国と地域、国内は47都道府県から1,384 の企業・団体が参加したと言われたツーリズムEXPOジャパン2024が終了。

アメリカ、イタリア、中国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ドバイ、モンゴル、ウズベキスタン、ウガンダなど全大陸から参加していたと思う海外からの出展。

その中でも一際、ブースが大きかった&賑わっていたのは韓国。
ソウルをはじめ、各地の魅力を体験型で紹介。

写真は昨年も似たような紹介があった「画になる街角(≒ロケ地など)」のフォトスポット。
この企画、本当に良いと思う。訪れたことはないけど、その気になるし、友達などに見せたくさせる(はず)!
顔ぬきパネルではない、場所の説明などの余計な文字もない所がポイント。

ちなみに韓国ブースではスタンプラリーもしていて、各地のブースを訪れて答えると、景品などがもらえる仕組みも人気だった。

その他で印象的だったのは航空会社。
ヨーロッパやアジア各国の航空会社(LCC含む)が数多く出展していて、(なんで、こんなにも多いのか?)と思い、思い切ってスタッフの方に話しかけるとアプリをダウンロードして欲しいとのことで、アプリから航空券予約などの先にある提携先がある経済圏への誘いとのこと。
面白いなー、そういう思惑があるんだ。

「今週、釜山へ行くんですよ。」と伝えると、喜んでくれて「アンケートに答えてくださればトートバッグ差し上げます!」と言われ、トートバッグをもらい策にハマる。

2024年9月29日日曜日

28年。


聞けば美味しいと評判のケーキ屋へ電車を乗り継ぎ、隣町まで行ったという長女。
長男と一緒に結婚28周年を祝ってくれる。

毎年、自分たちは忘れがちで、過ぎ去ってから思い出すことも多い結婚記念日。
子ども達に大感謝。

ちなみにこのケーキ、評判通りの美味しさで特に底のビスケット状の器がサクサクのザクザクでとても美味しかった。

ケーキを食べながら28年間の振り返り。
私たち夫婦がNYの日本食レストラン「しゃぶ辰」で偶然に出会ったのが30年前。

妻(当時は学生)と私(大学を退学し日本へ帰るにも帰れなかった人)は、店長や料理長ら周りに恵まれて過ごし、公認の仲に。

その後、NYから帰国し結婚するのだけど私24歳、妻26歳に「若すぎ!」と我が子達。
現在、長女は26歳、長男は24歳。その年頃で結婚しているのだから彼らが驚くのも分かる。

でも当時の当人たちにはそんなコトなど分からないまま、職も金もないまま結婚(笑)。
ホント、何にもなかった。私が職(それもアルバイト)を得たのは25歳から。
その後、愛媛製版センター→ネットイヤー→愛媛県庁→松山市役所→ココ大+ジャパンFCがキャリアパス。

だけど結果的に次男(20歳)も含めて、色々と大人の会話ができてるって嬉しいし頼もしい。
「気づいたら・・・って感じだよね。」は共通で、結婚30年は「真珠婚」とのこと。
25年の銀婚式について日記に書いていないということは気づかなかったのか・・・。