日記を検索

2025年2月23日日曜日

独り言。


2月20日、NETFLIXは今後4年間、メキシコ市場に10億ドル(1500億円)を投資すると発表。

映画や配信シリーズのほか、スタジオの近代化(世界中でスタジオの最新鋭化が叫ばれてる)などに割り当て、年間20本ペースで制作、投入予定とのこと。
と、言うことは4年間で80本ほどの作品がメキシコ市場に投入されるのか!
(あぁ、日本にも積極的な“投資”が行われて映画映像産業を盛り上げてほしいな・・・)と。

と驚いていたら同じ2月20日、Amazonが「007シリーズ」のクリエイティブ全権を現在の保有しているブロッコリ家から引き継ぐと発表。

実はAmazonってMGMスタジオを2022年に買収してたのね(買収で4000本の映画と17000本以上のテレビ番組を手中に収めてた)
だから、今後の007はAmazonの意向(編集権など)が全面に出る予定。

これって、スターウォーズを擁するルーカス・フィルムをディズニーが買収したことによって、作品の質が変わってしまったことに近いのか?

そこで思うことは。
NETFLIX、Amazon、ディズニーによる配信戦争?は更に激化。
それぞれに(リブート、続編、リメイクなどの)オリジナル作品を投入してくると思われるけど、その度にフィルムコミッションが撮影を支えるんだろうな・・・と言うこと。

そして、日本を含むアジアでの制作はどうなるんだろう?ということ。
日本で暮らしている身としては、日本発の漫画や小説などの映画化が加速するのはいいけど、作品化されるIP(知的財産)の多くが海外に流出していくのをみて(あぁ、日本にはIPを上手に活用する制度や人が少ないのか・・・)と悶々としたり。
独り言。

ミヤモトさんのビニールハウスでキュウリの定植。


ミヤモトさんのビニールハウスでキュウリの定植をイズミさん、セツコさん、私の3人で8時30分から始める。
「“畝(ウネ)”と“筋(スジ)”」は別モノと思い込んでいたのでキュウリの苗木をセットしてね!という指示に戸惑ったけど、「“畝(ウネ)”と“筋(スジ)”」は同じモノと確認する。
一つ賢くなる。もう一つ賢くなったのはキュウリの苗木はカンピョウの木に接木していたこと。

3種類の肥料(栄養、連作による不作防止、害虫避け)を三人で流れ作業した後はかき混ぜて、凹みをつくり、苗木をポッドから出して凹みに埋めて土を被せれば作業が一ターン。
この作業を80回ほど繰り返したのだけど、「あ”〜!終わった〜!」と時計をみたら12時前だったので、途中休憩のコーヒーブレイクを挟んだとしても3時間超の農作業だった件。

外は極寒なのにハウスの中は20度ほどあり湿度もあり、10分も作業をすれば汗が出る。
畝を壊さないように(畝が壊れると水やりの時に壊れた所から水や栄養分が流れてしまう)丁寧にキュウリの苗と向かいあう。

10回、20回目頃は「効率化」を考えて「肥料をかき混ぜる、凹みをつくる、苗を植える、土を被せる」という4つの工程を分けてスピード重視を試みたりするも、30回、40回も過ぎると“無心”の自分がいて、効率化とか省力化とか、そんなコト関係なくなり、ただひたすらキュウリの苗と向き合ってる自分を客観視する“もう一人の自分”を感じる。

中腰が続き腰も痛くなってきた!でも、腰を抑えながら立ち上がり、定植した畝を見ると苗が一直線に並び、成果がキチンと眼に見える農作業の“実”を知る。

3人で250個ほどのキュウリの苗の定植を終わらせる。これが夏には数百本のキュウリに育ち、店頭に並ぶ。「こんなに手間をかけて作られるキュウリ(野菜)、ありがたくいただかなきゃね」とセツコさんが言うと「美味しくたべてもらったら、それでいいんよ。」とミヤモトさん。


ベロメーター。


「ネギ塩鍋」「ロコモコ丼、大根煮」「マカロニグラタン、壬生菜と厚揚げの炒めもの」「中華丼、おからサラダ、キャベツマスタード和え」「鮭のハニーマスタード焼、菜花とジャガイモのサラダ」「コロッケ玉子とじ丼、わさび菜の柚子胡椒炒め」「ミートボールトマト煮込み、壬生菜のナムル、カボチャ煮物」「手羽元と大根のカレー煮、キャベツ炒め」「小松菜おひたし、のっぺ」など
、滞在中は、カフェ「舎逢」の馬越さん夫妻が用意してくれるのだけど、「食べたことのないメニュー」が多く、ワクワクした食事。

この日は「鮭のハニーマスタード焼、菜花とジャガイモのサラダ」。
他の料理もそうだけど、5人分の量の料理が届いて、それをそれぞれに小分け。
ただ「舎逢」からは“おかず”だけ。
白米は先日のカワハラさんから30kgをいただいていて、それを炊いていただく。
小腹が空けば、残り物を食べたり、インスタント食品もあるから、各自で好きに対応できるようになってる。

余談話は「10期(私たち)のご飯は過去に好評だったメニューを用意しています。」と「舎逢」さん。と、言うことは、全て美味しいに決まってるではないか!と歓喜の私たち。

生産者さんたちは日頃から自身で作られているから安心で安全、新鮮な野菜や米などを食べているから、私たちが「おいしかったです!」と感激の感想を伝えると「ホント、そんなに美味しかった?」と驚いてくれる。
これが消費者との“ギャップ”で、食べ慣れている味の価値というか美味しさがフツー(標準)となって、ベロメーターの標準値が消費者よりも高い。

このベロメーターこそが価値で、販売への付加価値に変換できたら・・・と思うも、どう変換したらいいのか?と。

2025年2月22日土曜日

めっけもん広場へ。


カワハラさんが果実を出荷されてるJAの産直市場は、車で15分程度の所にある「めっけもん広場」。
愛媛県で言えば西条市にある「周ちゃん広場」と同じ。でも店内は周ちゃん広場よりも狭めな感じ。

なのに!カワハラさん情報によると、JAの産直市場ランキングで「めっけもん広場」は常に上位(全国3位になったことも!)で、多くの産直市場が魚や肉も多く売っているのに対して、「めっけもん広場」は野菜&果物が中心で、価格も安く新鮮なことが評判になり大阪から来る人も多いとのこと。

そんな話を聞いたら駐車場に止まる車のナンバープレートをみたら「なにわ、堺、和泉」を何台も見つけ、奈良ナンバーもあった。

そして、平日の昼前という時間帯だったのに、店内には大勢のお客さんがいて、そんなお客さんの中には、2つのカートに柑橘の化粧箱を6個ずつ、計12個を山積みしたオバさまがいたり、強者が多かった店内。
参考までに愛媛県産の甘平が5kgで8,500円で売られていた。

「これがウチのです。」とデコポン、キウイ、大津4号を出荷していたカワハラさん。
毎日納品していて、売れていることを瞬時に判断して「あぁ、良かった。」とカワハラさん。

そう思われるのも当然で、今の季節は「めっけもん広場」の壁一面(20mほど)にズラリと柑橘が並んでいる中から選ばれるって、「品種、大きさ、形状、色味、値段など」消費者の好みで手にとってもらうのだからスゴいこと。

「皆んなにお土産を買って帰ろう!」と決めて、イズミさんのチョイスは「(きなこ、みたらし)だんご」、翌朝用の(米粉)パン。

(そう言えば、紀の川市に来て初めてお金を使った・・・)と、3日ぶりの消費だった件。


キウイの長男。


本日は、イズミさんと二人でカワハラさんの園地で収穫されたキウイの選定作業。
選定したキウイは、産直市場へ出荷するとのことで、私とイズミさんの選眼力が試される!

とはいえ、カワハラさんによる「キウイ講座」で選果基準のポイントを学んでから選定。
キウイは愛媛県内などでも盛んに栽培されているから馴染みがあり、今後、何かの役に立つかもしれないとメモメモ。

その中で全く知らなかったのが「キウイの長男」というキウイの存在。
生産者さんにとってはフツーかもしれないけど、【店頭には並ばないキウイの存在】を知る。
それは扁平(形状が平たく、2個分が1個にくっついたような大きな)なキウイで、ハート型のようにも見えるキウイ。
幹に近い所で実るから「キウイの長男」とのことだけど、そもそもキウイはメスの木に実るので、長男ではなく長女ではないか?という疑問になったけど、“そこ”は横に置いといた。

キウイの収穫は11月で終了、そこから寝かして、出荷は3月末〜4月頭まで続くとのこと。
1本から最大3000個ほどが実るとのことで、そのうち我々が選定したのは6ケース分。

ゴロゴロとジャガイモのように置かれたキウイは硬い。
そこから「日焼け、肩落ち、傷、汚染、スジなど」の状態を目視確認。
で、その「長男のキウイ」は、名前が付くほどだから相当珍しいと思ったら、意外と多く確実に出るのに「規格外」という選別。
でも幹の近くなので栄養分も多く、味も変わらないと言うのだから「ハートキウイ」などの呼び名でも良かったり。

6ケース分の選定が終わった所でコーヒーブレイク。
 カワハラさんがわざわざ、用意してくださったコーヒーとクッキーなどを頬張り談笑。
談笑後「行ってみますか?」と誘ってくださったのは出荷されてるJAの産直市場。


どう過ごしているか?


私たちは、与えられたミッション(=午前中の援農)以外はフリー時間になっていて、午後から引き続き、援農に参加してもOKだし、疲れていたら休憩もOKだし、他の仕事をしてもOK。

カフェに行ったり、買い物に行ったり、観光したり・・・も選択肢だけど、実は周囲にカフェもスーパーもない。買い物に行くなら徒歩30分ほどの粉河駅周辺まで行かないといけない。
これだけ振り切れているから、作業をしたり、読書をしたり、休憩したりと、良質な時間が流れている。
ちなみにテレビもあるけど、誰も見る習慣がないようで、まだ出番がない。

5人で飲み物などを囲みながら何ともない話を語らうのが楽しく、そのうちお風呂に入る人がいたり、歯磨きをして就寝準備をする人がいたり、語り明かす人たちもいたりと一期一会の醍醐味を最大限に味わってる。

写真はリビングルーム、ダイニングルームと接してる部屋で、我々はこの部屋でPC作業をしている。「ココでさ、スタバで流れるBGMをかけたらスタバにいる雰囲気になっていいじゃない!」と、明るいマユミさん。
今回の滞在中の学長日記もこの部屋で書いている。

宿の間取りはとても広く、10畳の和室が4部屋(=女性3人が2部屋、男性2人(私たち)が1部屋、ハウスマスターが1部屋を使用)+LDK+トイレ+浴室+縁側+倉庫。地方ならではの余裕がある広さという感じ。そして裏の畑に実る野菜を食べてもよいというオマケつき。
そこに暖房や加湿器、高速Wi-fi、洗濯機&乾燥機などが導入されていて、快適に過ごせるようになっている。


2025年2月21日金曜日

紀の川の恵みをパクパク。


夕方。ガラガラッ〜と扉が開く音がして、部屋に入ってきた生産者の方が手に持っていたのは1.5Lのペットボトル。

「こんにちはー!」と挨拶すると「これさ、(初日の)交流会の時に話した4年ものの梅シロップ。皆んなでチビチビやってよ!」と差し入れをしに来てくれたのだった!
早速、ハウスマスターのイシダさんが炭酸水を用意してくれて、その日の晩は梅シロップの炭酸割りをいただく。

ただ、「チビチビやってよ(飲んでよ)!」と言われたのに、他の5人も「おいしいーーー!」とグビグビとなり、2日間で1.5Lがなくなってしまった・・・。
ちなみに夕食は「グラタン、壬生菜と厚揚げの炒め物」だった。
そして、デザート(フルーツ)は、袋いっぱいにもらっていたイヨカンとハッサク。

それから12時間後。朝散歩から戻ると、クメさんが「豚汁作りますね!」と、手際よく野菜を切って豚肉を入れて調味料を入れて豚汁を作ってくれた!
私は、その朝食にTKGと納豆をいただき、他の皆んなはふりかけご飯など、各人好きな朝食を用意していただきます。

そして食後のデザート(フルーツ)は、生産者さんからいただいた大きなキウイを一人一個いただき、朝からビタミンチャージ満タン。

そして5時間後には昼食。「中華丼とおからサラダとキャベツのマスタード和え」が用意されていて、モリモリ食べる。
摂取カロリーが消費カロリーに追いつかないかも!となるも気にせず、紀の川の恵みをバクバク食べる私たち。

来ることはないはずの場所に潜入。


春峰(清見×水晶文旦)、西南のひかり(アンコール×興津早生)×陽香(清見×中野3号ポンカン)、西之香(清見×トロビタオレンジ)、あすみ(スイートスプリング×トロビタオレンジ)×はるみ、中間母本農6号(キングマンダリン×無核紀州)、麗紅(清見×アンコール)×マーコット、紅まどか(麻豆文旦×平戸文旦)、津之輝(清見×興津早生)×アンコール、早和の香(水晶文旦×黄金柑)、ニュー上市植美など、愛媛県では聞いたことのない柑橘がズラリと並び、その多くが試食できたので、味を知りたく試食していく(爆)。

個人的には
西南のひかり(アンコール×興津早生)×陽香中間母本農6号(キングマンダリン×無核紀州)が味にコクを感じて美味しかった。

余談だけど、「紅まどか」と言うの品種を「紅まどんな」と読み間違えしまった・・・。

この日の本当の予定は藤井の里くらぶの会長の園地で剪定作業だったけど、会長が「実はコレにいかなきゃならんのよ!行こ!」と、果樹試験場ミカンとふれあいデー・成果発表会に連れて行ってくれる。

聞けば年に一回の農業関係者対象の催事。
なんの情報も持たず知らず車で1時間ほどで到着したのは和歌山県果樹試験場。愛媛県で言えば「みかん研究所(吉田町)」と同じ。
そこへ生産者でもない私、農業をしているクメさんが“関係者”として潜入。


現在、和歌山県では「あおさん」という新品種柑橘の普及に注力しているようで、「あおさん」を栽培したい生産者から質問が出たり、農薬散布用の大型ドローンについて説明している事業者、柑橘の傷を瞬時に判断する選別機械など、連れて来られなかったら一生、来ることはない場所だった件。

そして、格好だけは生産者っぽいクセに挙動不審だったから、新規就農者に見られたのか、よく声をかけられて「スミマセン、研修生(本当は研修生でも何でもない・・・)で何も分からないんです。」と何度返答したことか、ゴメンなさい。



粉河パワースポット。


「泉谷さん、なんかスッキリしてはるやん。」とマユミさん。「えっ!?」。「なぁ?泉谷さん、なんか爽やか、スッキリしてると思われへん?」と、隣にいたイズミさんに同意を求めるマユミさん。

「急にナニ?そんなコト言われても何もないですよ。」「いやいや、ホントよ。なんか違う。」と言われて「もしかして・・・パワースポットに行ってきたんだけど・・・。」と伝えると「そやわ、絶対にそれやわ。」「パワーもらってきたんですね!」と懐疑的でなく、肯定的な二人。

2日目の朝6時。朝散歩へ出発したものの、粉河寺は昨日も行ったので、もう少し散策範囲を広げようと参道を10mほど歩いたら煌々と提灯が光っていた神社を発見。
近づくと「御神木を触れてパワーを頂いてください。」という立札が目に入り(???)となる。
これも何かのご縁と境内に入り神木の楠に両手をあててご挨拶とお願いをして元気をいただいた気になる。
こういうスピリチュアルは、信じるか信じないかは人それぞれ。私は都合よく信じる。

そして2日連続の粉河寺。1日目は知らずに訪れたけど、2日目は点在するお堂や石碑なども見て回る余裕アリ。でも隣接していた秋葉山公園への道が分からず持ち越し。

本堂に到着。すると1日目では気づかなかった「おみくじがペイペイ」があった!
1体200円と知る(おみくじの単位って1つではなく1体なのか?)。
現金のみではなく、時代の流れに合わせて柔軟に対応するって大切!

お参りをして、宿までスタスタと歩いて18分ほど。冒頭のような会話に話が戻る。
午後のコーヒータイム。またパワースポットの話になり、「また明日行ってパワーをいただくつもり!」と伝えると「泉谷さん、発光しちゃうかも!」とイズミさん。

周りにカフェもスーパーもないから、そんなご利益のある所に行って楽しむしかないじゃない!

2025年2月20日木曜日

畝づくり。


ニエカワさん、78歳。「私の農業は趣味だからね。」と言い「なーんもしてない。」と、肥料も水も何もあげてないと言いつつ、果物から野菜まで10種類以上を育てていて、化学式(元研究者)を自在に操り、論理的に自身の農業論を説いてくれる情報量の多いニエカワさん。

私たちに与えられたミッションは「畝づくり」。それもかなり高め( 40cmほど)の畝。
最初は手作業でクワやシャベルで溝をつくり、土を盛り上げて畝を作るのかと思いきや、2種類のコンバインを使い、最初は土を耕すコンバイン、次は畝を造成するコンバイン。
そんな作業を普段は一人でされてると聞いて(パワフル過ぎ!)と思ったり。

そんなニエカワさんへの援農者として担った作業だったけど、畝造成コンバインの操作は難しく、農業経験者のクメさんにお任せ。
我々ができたことと言えば雑草を取ったり、コンバインに絡まった草や土を取ったりなどのサポート程度。
1時間程度では畝は完成せず、終了時間の12時を過ぎてしまい、土曜日に持ち越しとなる。役に立ったかどうか不安になる。

思いの外、紫外線を浴びた倦怠感&体力を消耗した疲労感の我々。宿に戻り英気を養うために昼食!
用意していただいていたのは「ロコモコ丼(≒ハンバーグ+目玉焼き丼)」。
ポイントはハンバーグの上にかけた酸味と甘さが絶妙なソースでモリモリ食べて、それぞれに援農した内容を共有。

そして、食後はコーヒーを淹れて各自自由行動。午後も援農に行く人もいれば、私は午前中に届いたメールや資料づくりなどで過ごし、夕方は夕陽を見に散歩。

(こんな快適なワーケーションは初めてかも)と満喫を味わう。


2日目の朝。


2日目の朝。粉河寺から戻ると皆さん起きていて、キッチンの周りに集まってた。何かな?と思ったら「朝飯は何にする?」の話だった。

三食付のワーケーションプログラム。ミカンのてづくりジャムがあったのでトーストパンを希望した人、新鮮な卵があったからTKG(たまごかけごはん)な人(=私)など、それぞれがそれぞれに朝食を準備。
ちなみにTKGの上に写ってる大根と葉っぱは、周りの採れたてなのか?いつの間にか置いてあった。葉っぱをちぎっていただく。

「やっぱり、畑からの採れたて野菜は味も歯応えも全然違うよ!」は、昨晩の藤井の里くらぶの方々の言葉。それは「新鮮」と言う言葉に凝縮されていて、身をもって体現する。
「お恥ずかしい話、私は人様に言えないような食生活をしてまして・・・」と伝えると「ココにいる間に浄化したらいいよ(笑)」と返される。

「口に入るもんだけに、畑からの直野菜は安心で、“それ”が体を作るもんな。」とも教えてもらい(ごもっとも!)と自分の不摂生を猛省。

食後はコーヒーを淹れて雑談。
まだ出会ってから24時間も経ってないのに、この既にマッタリ感。
人との出会いって本当に面白い。
「応募してなかったら絶対に会ってなかったですよね。」は、その通りで、偶然なのか?必然なのか?という感じだけど、どっちでもいいよね。一期一会。

片付けをしたら8時過ぎ、いよいよ援農が始まる。
初日は「剪定作業」と「畝づくり」の二組に分かれての作業。

皆んなで出発して集合場所へ行くと、既に生産者さんたちが準備をしてくれていた。
どれだけの役に立つのか?私たち!

西国三番札所「粉河寺」


和歌山県紀の川市でのワーケーション中でも「1日10,000歩」はマスト。
「だから歩かなければならないんですよ。」と仲間4人に伝えると、(そんなポイ活があるの!?)という表情で笑ってくれる。

どこへ散歩しようか?と1日目の夜にグーグルマップをみたら「粉河寺」というお寺が徒歩20分の距離にあり往復40分程度。すると4,500歩ほど歩けるぞ!と分かり、6時前に一人宿を出て出発。

見知らぬ土地、それも外灯が少なく周りはまだ暗い。人も車も通っていない道をグーグルマップを片手にテクテク歩くこと20分ほど。
(ココを左に曲がって・・・)と細道を歩いていたら、粉河寺大門(朱塗りの楼門)がドッーン!と表れてビックリ。
想像と全く違う大きさ&迫力に(知らなくて、ごめんなさい。)と心の中で謝る。

大門をくぐり、寺の配置図を見ると、これまた想像以上に敷地が広く、一番奥に本堂があった。
参道では掃除が始まっていて、「おはようございます!」と声をかけて本堂へ進む。
大門では立派な木彫の阿吽の仁王像が睨んでいたが、本堂へ続く中門では四天王像が一対ずつ睨んでいて、薄暗かったこともあり、その表情に怖さを感じたり。

そして本堂到着。本堂は1720年に再建されたものだけど300年以上経っていて国指定重要文化財(大門も中門も国指定重要文化)。

地域の小さい寺と思い込んでたけど、全くの検討違い!無知を恥じる。
ちなみに「西国三番札所」とのこと。
そして、本堂でお参りしても奥には行者堂、神社などもあり、時刻を見たら6:40。ココまできたけどタイムアップ!
隣には広い公園もあると地図でわかり、再調査決定!となる。そして歩数は5,000歩だった。

2025年2月19日水曜日

藤井の里くらぶの皆さんと合流!

藤井の里くらぶの皆さんと乾杯!

夕食前、5人揃い自己紹介も終わった時、イズミさんが「夕陽を見に行きましょう!」の声に、外に出てみたら、ちょうど夕陽が沈む様子を不思議な縁で集まった5人で見届ける。
まだ知り合って1時間ほどなのに「なんだか、前から知ってるみたいだね。」となったのは、皆さん素敵な方だから。

実は我々5人以外にもイシダさんという家守(ハウスマスター)も古民家宿にいて、彼女は写真家デビューを目指している最中。だから計6人で6泊7日の不思議な生活が始まった。
他にも掃除役などを担うハウスキーパーの方もいて、その方は元パテシエと、とにかく一人一人の情報量が多い。

ネギ塩鍋を食した後、「こんばんは〜!」と、次々と入って来られたのは「藤井の里くらぶ」の皆さま。私たちが援農する生産者さんたち。
現在8名ほどで活動されていて、それぞれがウメ、モモ、キウイ、ブドウ、カキ、ナシ、柑橘、野菜など時期に合わせて少量多品種を生産されていて、我々はそのお手伝いをすると分かる。

「畝を作りましょう!」「収穫を手伝ってください。」「剪定を手伝ってください。」「枝を片付けましょう!」など、作業は色々とあり、一人一人に役割を振り分けられて、それぞれの生産者さんの所へ赴いて援農すると分かる。

写真は全員が写ってないけど、藤井の里の方々との出会いに乾杯の瞬間。
生産者の皆さんは実は毎週、このように援農で藤井の里にやってきた人たちを受け入れていて、そのホスピタリティ力に驚かされる。ホント、皆さん大歓迎してくださる!

ちなみに、今回のワーケーションは全10回の10回目。私たちは最終組で、聞けば10倍近い倍率から選ばれた?という話を聞いて驚く。

一期一会とは、こういうこと。出稽古の醍醐味を初日から味わう。
濃い夕陽だった。

5人揃った。


粉河駅から二瓶さんの車で走ること数分、停めた駐車場から徒歩2分。
「ココです。」と通されたのは「表札が残っている古民家」で、ガラガラと引き戸をあけて中に入ると、中はフルリノベーションされていて、空き家だったとは思えない充実したしつらえ。
ココに6泊7日お世話になる。

玄関には既に一組の靴が揃えられていて、イズミさんと言う方が先着。
「初めまして!」から始まるコミュニケーション。
お互いに自己紹介から色々と喋っていると、他のメンバーもやってきて参加者が全員(5人)揃う。そんな5人の紹介は・・・。

イズミさん(お仕事を辞められてキャリアアップを目指している最中)
セツコさん(インバウンド旅行者へ日本各地を紹介するバイリンガルツアーコンダクター)
マユミさん(人に興味津々でセツコさんの友人の好奇心旺盛な編集者)
クメさん(エンジニアから“百”姓の可能性を感じて、マイクロ事業を百個興している最中)
そして私。

そもそも、今回のワーケーションは「援農」がキーワードで、毎日4時間以上の農業支援が参加条件になっていたけど、(誰のどんな一次産業を支援するの?)と、具体的に分からぬまま来てしまった!

でも、それは「“藤井の里くらぶ”と言う生産者グループが夕食後にやってきて説明してくれますよ!」という二瓶さんの言葉に「そうか!夕飯があるんだ!」と、用意された夕食が「ネギ塩鍋」。
今回のワーケーションは、毎日三食の食事付きで(そんな、至れり尽せりのワーケーションって!)と、情報だけでは分からなかった「スゴさ」を実感し始めたけど、それは序章に過ぎなかった件。

写真は滞在中の食事を全て用意してくれる「古民家カフェ舎逢/YAai」の一食目「ネギ塩鍋」。


和歌山県紀の川市粉河駅に到着。


5時過ぎに起床、モゾモゾして6時過ぎに朝散歩出発、日の出時刻も早くなり、アパートに戻る7時頃は周りも明るくなった!そして4,500歩を歩いた。
シャワーを浴びて、コーヒーを飲んで、出発支度を整えて、ブログをアップしていたら8時を過ぎた!電気&ガスを止めて出発。

バスに乗って松山空港へ。出発時刻の1時間ほど前に到着した理由は、空港ラウンジで一仕事&美味しいカプチーノを飲みたいから。ここまで6,000歩。
あっという間に伊丹空港行きの搭乗時刻になり、ゲートを通過して搭乗。そして離陸。

約50分ほどのフライトのはずだったけど・・・上空待機で伊丹空港に20分遅れて到着。
その結果、全ての予定がズレて「なんば駅」にも予定より遅れて到着。

なので、なんば駅から南海電鉄で粉河駅へ向かったのだけど、13時集合には間に合わず14時に到着しますと連絡。

そして90分ほど電車に揺られて到着したのは、和歌山県紀の川市粉河駅。
降り立ったはいいけど、特に変哲もない駅で「ここは愛媛の〇〇駅です。」と言われても疑わない雰囲気の駅。ここまで8,500歩、たった4,000歩で約270kmを移動したのか!?

粉河駅(紀の川市)にやってきた理由は、援農ワーケーションに応募したら採択されたから。
コロナ禍では、トレンド感のあったワーケーションも落ち着いたのか話題にあがることが少なくなったけど、私はワーケーションに「関係人口&交流人口拡大の可能性」を感じていて、エールラボえひめでも扱った経験から続けている。

「あっ!こんにちは、泉谷です。よろしくお願いします。」
今回のワーケーションの受入先の二瓶さんと合流できた!

2025年2月18日火曜日

残るは・・・。


「6つのまちのくだもの自慢ピクルス」が商品名。
今回使用されたのは果物は、キウイ(伊予市)、イチゴ(東温市)、甘平(松山市)、ピオーネレーズン(松山市)、イチジク(松前町)、梅シロップ(砥部町)、リンゴ(久万高原町)が、梅シロップ(砥部町)に浸されて詰め込まれたもの。
だからピクルスと言うと酸っぱいイメージがあるけど、食べてみると酸味&甘味のハーモニーという感じ。

人の味覚は面白いもので、同じものを食べているのに感じ方は十人十色、同じ人は誰もいない。
「見た目ががサイコーにカワイイ!」という人もいれれば、「フタを開けた時の香りが特に印象的だった」という人も、一つ一つの具材が大きいので「歯ごたえが良かった」という人もいれば、「イチジクのトロッと感が良かった」人も、「果物同士の甘味が美味しかった」という人もいて、普段は食べなれない味、食感でも好評を得られた。

ただ、そのまま食べても美味しけれど、和えたり、添えたり、混ぜたりして美味しさに付加価値を出せたら・・・が、くだものピクルス。と、言うのも一瓶1,500円以上するから
(予定)
ココが6次化品の悩みどころだけど、付加価値を感じてもらえればケーキの値段と変わらず、高くはないはず。

手土産、ヨーグルトに和える、クラッカーに乗せる、フルーツピザ、フルーツポンチなど、色々とアイデアが出てくる中で「シャングリラ(ワインにフルーツやスパイスを入れたワインカクテル)は?」というアイデアに出る。
NY時代に飲んだ覚えがあるシャングリラ(美味しかった思い出)、「いけますね!」となったり。

モノも味もいい、残るは「食べ方、飲み方次第」ということ。

化学変化でバインバイン。

6市町の特産フルーツが入ってる。

53歳のオッサンが「フルーツが入った瓶」を一目見て「カワイイ!」と無意識に言葉に出てしまった。

そして、そんな言葉を口走ってしまった自分が恥ずかしくなり(なんで、「カワイイ!」と言ったんだろう?)と、カワイイの正体を知りたくなった。


ネット情報によれば「カワイイ(Kawaii)」と似た英語には、cuteやprettyなどがあるが、それらに置き換えられないことから、「カワイイ」は日本独自の美意識といえるとのこと。


そして、「かわいい」には「注意を引きつける、長く見ていられる、笑顔になる、気分が良くなる、細部に注目しやすくなる、癒される」などの効果をもたらすことが、実験心理学で分かっている。


「かわいい」は快(こころよい)であり、社会的交流を促進するポジティブ感情である。

感情なので、その背景には生物学的な基盤があり、文化によらない人間の普遍的な性質であると考えられる・・・とのこと。


分かったような分からない・・・感じだけど、「人間の普遍的な性質」であり、生まれ持った「ポジティブ感情」であることは分かった。

じゃあ、私は“どこ”に、そのカワイイを感じたのか?

それは一つだけの要素だけでなく、複数の要素(一つ一つのフルーツの大きさ×種類×断面×色味×コントラスト×瑞々しさ×瓶の大きさなど)が化学変化でバインバインとなり、私にそう思わせたのかな?

こういう商品を作れる(写真は試食品)GOOD MORNING FARMさんはスゴいと思う。
まだ、フタも開けてないけど。

2025年2月17日月曜日

声をかけられたり声をかけたり。

松山市農水振興課の職員たち

土曜日は愛媛県主導で「えひめ愛ある食の市」が、日曜日は松山市主導で「まつやま農林水産まつり」が行われた大街道商店街。
「泉谷さん、来年はもしかしたらココで・・・」という相談があったので、どんな雰囲気なのか?散歩に出かける。

声をかけたり、声をかけられたりした2日間。
大街道商店街は長さ483m、幅15m、これまでにも撮影させてもらった場所。
ざっくり400mほどかな?幅15mの両脇に出店が軒を連ねて、ジグザクに歩いていたら「泉谷さん!」と声をかけられ、出店の手伝いをしていた友人と数年ぶりの再会をしたり、「先生!」とインターンシップに参加した学生が声をかけてくれたり。

そして、現在、関わっている松山市の農水振興課のブースで担当者たちを激励するも「全部なくなっちゃいました・・・。」と嘆いてくれるも人気があったと言うことだから無問題。
終了間際に訪れたから多くの店がラストスパートでPRしてた。

激励の後は花園町通りへ。「お城下マルシェ」が行われていて、開催日に通るのは3年ぶり?
初代実行委員長として参画して、今の実行委員長に渡り、続いているのは素晴らしいこと。
そして、ここでも「泉谷さん!久しぶり〜!」と、以前からの出店者に声をかけてもらったり、「こんにちは!ご無沙汰してます!」と知人に声をかけて驚かせたり(笑)。

イベントって主催者も楽しんでナンボ!と思ってるから、寒かったけど主催者、出店者の笑顔が見れて元気をもらう。

一通り見終わった帰り道。信号を渡ると目の前から自転車がやってきて、目が合って!!!となるも過ぎてしまうも、戻ってきたのはNHKラジオの岸本キャスター。
「2月25日の放送、よろしくね!」とだけ会話して走り去った彼女(笑)



ハッシュタグの実験。


しばらくフィルム・コミッションを中心に続けていたnoteだったけど、2023年に止めてしまい一年が経過。

特に困りごともなく、再開予定もなかったけど、「noteユーザーにも発信したほうがいい!」と勧められて、フィルム・コミッション中心から、学長日記の内容まで広げて載せよう!と2024年12月に再開。

そして連続投稿が50日(100記事)を超え、noteが誉めてくれた。noteはこういうモチベーションを鼓舞する仕掛けがいい。

今でこそ学長日記は500件〜1,000件/日の閲覧数だけど、最初は0件だったから、(頑張らなきゃ!)という気負いはせずに、興味関心のあるnoteユーザーにも知ってもらえればと言う感じ。

noteに掲載する際に、一つ挑戦しよう!と思ったのは「#ハッシュタグ」で、14年続く学長日記では一度もつけたことがないハッシュタグをつけたら、一年後に何か変化があるかもしれないと想像して、つけ始める。

毎回の記事に#市民大学、#いよココロザシ大学、#泉谷昇などのハッシュタグをつけると、学長日記は年間700本以上なので、2025年の12月には#いよココロザシ大学、#泉谷昇などのハッシュタグのがついた記事が700本つく計算。
これで変化が一つも起きなかったら、この先も何も起こらないだろう・・・と実験。

“ほぼ”同じ内容がブログ、Facebook、note、ラジオ(南海放送)で発信されることになった。手間は増えたけど、毎日のことに+5分程度のこと。
NHKのひめゴジは隔月(次回は2月25日(火)17:05から)だしフィルム・コミッション専門。
常日頃から「発信は大事!」と伝えてるから、自ら実践しないとね!という話。

2025年2月16日日曜日

2/28のFM愛媛「エールラボえひめ」は。


FM愛媛で毎月最終金曜日、17:55から放送されている「エールラボえひめ」の収録日。
今回は“なまじ”サンの「10代のユースセンターをつくりたい!」というプロジェクト。

なまじサンの取組みは昨年度から始まっていて、想い(想像)から少ずつ形作られている最中。「打てば響く」彼女は、4月からココ大付属学園のスタッフとして参画予定。
それだけ「10代のユースセンターをつくりたい!」が本気なんだ。というコト。

エールラボえひめでは「公益事業の支援&応援」をしているけど、子ども達対象の事業は誰もが共感するものの、対象者である子どもからはお金(参加費、月会費、寄付など)を取れないから、(未成年でもあるし)保護者が実質的な対象者(理解者/共感者)となり、お金を支払う。

そして、10代になると子ども達は思春期を迎え、自我から自分の意思を通したい、理由なき反抗や不安など成長に伴う情緒不安定さを抱える子も多いのが実情。

我が子でもあったけど、境界線だけしっかりしたつもり。なのでその境界線いっぱいまでは見守ったり&辛抱したつもり(実際はできたかどうかは分からない)。

話を戻して、“なまじ”サンの「10代のユースセンターをつくりたい!」プロジェクト。
第一段階から第二段階、第三段階へと進むことになる。これから理想と現実とのギャップや見えてこなかった課題など色々と困難なコトが立ちはだかるとは思うけど、そこは「エールラボ(応援研究所)」だから。

そして、今回で10回目の放送を収録。放送は2月28日(金)17:55から。3月は一年間の総括。
写真は収録が終わり、打ち合わせをしているエールラボえひめ事務局の西城さんと愛媛県デジタルシフト推進課の上神さん。
令和7年度も続きますように!