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2022年4月3日日曜日

予定について。


個人の意見です。予定を立てることは大切。でも予定よりも大切なのは、その予定の先にある成果であり、予定は成果の実現、価値を創出しようと立てたもの。
目的地へ行くのに予定していた交通手段を変更しても目的地に時間通りに着けばいい。魚を釣るのに予定していた装備を変更しても狙った魚が釣れたらいい。交通手段や装備は単なる手段であって、目的は時間通りに目的に着くコト、狙った魚を釣るコト。

予定なのに、その通りにしなければならないと盲目的に遂行しようとする硬直化した判断は誤りを起こしやすい。20年前にプロジェクトマネジメントを学んだとき、「プロジェクトは生き物。成功を求めて変化する。」という本質に出会ってから(ホント、その通り!)と思うコトが多い。予定なのに「決め事」にしてしまい、その遂行が目的(体裁などを守ること)となってしまい、創出された価値はゼロ。

目的など根本をひっくり返してしまうのは予定の変更ではなく中止。予定の変更は目的も変えないし、ゴールも基本的に変えない。予定の遂行を目的にすると本末転倒で受益者不在となりがちで(どこ向いて仕事してんの?)と思ってしまう。とは言え、とにかく予定を立てることは全体を見渡す、イメージするにも不可欠。でも、一度決めたからと予定を決め事にするのはナンセンス。

3世代の意見。

 
70代「この年になって、やっと気づいたことありましてね。学歴も大切ですが、学歴より大切なのは“自分を持つ(≒キャリアプラン)”ということです。周りに流されたまま社会に出ても、誰も世話をしてくれません。しっかり“こんな人間になりたい(≒成長)”と描ける人が大切だ・・・と、わかりましたね。だけど、そこに“学歴というプライド”が邪魔することがあるんですよね。これが厄介ですわ・・・」

50歳「“経験”できる機会があるなら、どんなことでも実際にしてみたらいいと伝えています。なぜなら、経験する前は何を言っても空虚ですからね。経験を通した感想や意見はリアリティがあります。いい経験もあれば、わるい経験もあるので両方を経験しておくと自分の成長の糧になります。」「その経験が何かのターニングポイントになることもあり、私の場合は受験に失敗して途方にくれた際に踏み出した渡米でした。」

20歳「座学の授業も大切と思いますが、“座学はその場ではわかった気分”になるので(復習などしなければ)残るコトは少ないかもしれないです。でも対面(体験)授業は自分で考えて行動するので、覚えてるんですよね。オンライン授業は対面が90分間なのに映像を見るだけで30分で終わってしまうのは、大丈夫なんだろうか?と思います。やはり、意見など交わして気づいたり、感じたいです。」

2022年4月2日土曜日

掴みは120%


4月1日。「なんで、インチキせんせいなんですか?」と、オリエンテーション中に新1年生が手を挙げて質問。「なんでなんでしょーか?」と周りの子ども達に振ると「ハイハイハイハイハイハイ!」一斉に手があがり「ニセモノだから!」「先生じゃないから!」「本当じゃないから!」「泉谷だから!」など嬉しそうに教えて(答えて)くれる上級生。その回答に新1年生の男の子、女の子たちはニヤニヤ、掴みは120%。

そして早速、新1年生から「ねぇ、インチキ先生。お腹が空いたよ」と相談される。あぁ、末っ子も同じようなことを1年生の時に言って先生に教えてもらったけ(笑)。
「ユニークですね」と初めてのシルバーさん。カオス的な一面をみてビックリされたようで、これまで幾多の児童館で経験された中身とは異なっていたようで、「管理しない管理です。」と伝えると頷いて納得されたよう。

初めての保護者も我が子が「インチキ先生!さようなら!」と告げるのでビックリ!保護者が注意したので「いえいえ、大丈夫ですよ。本当にインチキなので・・・」と、慌てて子どもの発言を擁護する。新1年生は先日まで幼稚園や保育園生、初めての環境に不安があったと思うからの演出でした。普段は大人相手のプレゼンですが、新1年生にも成功ということで。

2022年4月1日金曜日

課題山脈乗り越えて。


4月1日。なぜ応募したか思い出せないけど、きっとSNSでの広告を見た際にポチッと応募したんだと思う。ピンポン!と来客予定のない時間帯に出ると西川産業から荷物。あけて「ご当選のお知らせ」。気持ちよさそうなブランケットをいただく。そう言えば先日は宇部市の物産が当選したし、先日は割引券も当たったし、運気はよさそう!「いったい、何してるんですか?」と言われそうだけど、単身者はテンションを自分であげないといけないから、ややこしい。

撮影に年度など関係ないから昨日は雨で順延になった撮影が本日予定。特に「桜」を撮りたい場合はこの時期。そこへ映画のプロデューサーから電話、「いよいよです」との連絡。このワクワクを待ってました!だけど、その前に乗り越えないといけない課題の山脈は大きく本当に登頂、征服できるのだろうか?と今日からテンションあげて全速力で行わないと機会を逃すことになる。

「履修内容を見ました!」と、ココ大付属学園に参加してくれた松山東雲女子大学のボランティア。非常勤講師として授業も始まるのだった!前回の愛大の時は都度、話題を提供すればよかったけど、今回は体系的に教えないといけないから、これも課題山脈で8月まで続く。
とはいえ、やはり私はツイてると思うこと多し、テンションあげていこう!

子ども達のリアル。


誰にでも訪れる4月1日。子ども達に「新○年生だね!」と、言うと上級生になることを喜ぶ子もいれば「えっ〜嫌だなぁ」と言う子も。「なんで、嫌なの?」と尋ねると「勉強が難しくなる」「友達と別れてしまう」「なんだか面倒くさい」など、素の答えに(フンフン、そうだよね・・・)とリアルな子供の心情を面白がっていたら、「行きたくないなぁ・・」と意味深発言を放っておけなかった件。

断片的な会話から察するに「学校が苦手」のようで「先生が苦手(だった)」よう。そして「他人と比べられる」ことにより自信喪失→肯定感低下、極力目立たないようにしているようだけど、ココではそんな事は微塵も感じない。思春期特有の恥ずかしさなどもあると思うけど、「自己肯定感の低さ」はどうしたら改善できるものかと。専門家でもないし、大人ならまだしも小学生には・・・。

できる事は心の発散からの充足感。そして一人一人を見てるよというサインを感じてもらうことか。と、昨今の小学生事情を巡らせていたら電話がなり出て終わると「彼女かよーーー!」「インチキー!こっち来て!」「誰と話してたの?」「インチキ!〇〇が作りたい!」など、心配はご無用のようだったけど、少なくともココ大付属学園では一人一人を見守ってるつもり(当人達は私が近づくと離れるし、逃げるけど)

2022年3月31日木曜日

残留?異動?復活?


先週から続くサヨナラサンカクマタキテシカクの連絡。「残留?異動?」と、この時期ならではの話題。県内でも、これまでの関係性が刷新されたり、定年退職で県庁を去る人がいたりと、わかっているものの、この知らせは毎年ドキドキする。
異動という言葉に悪いイメージを持っているのは近視的、単眼的な視点でモノゴトを大局で見ていない。目の前のコトだけ見れば都合が悪いこともあると思う。

しかし!直接的な関係性は無くなっても間接的な関係性は維持できる。異動先にも知り合いが増える、広がると思えばいい。と講座などでは伝えている。特にフィルム・コミッションでは直接的な同僚のほかに、異動した先の元同僚は公園や河川などを管理してるかもしれないし、庁舎管理の担当者になるかもしれない。外郭団体かもしれない。どこへ異動してもFCの場合は、関係性を保てるのが特徴。

JFCに加盟する120以上のFCの多くは県庁、市役所、観光協会、コンベンションビューロー、商工会議所などだから異動は毎年の恒例行事。考え方一つなんだけど「関係性≒ご縁」と思えば、ネットワークが広がるんだけどな。自らその“ご縁”さえ切らなければ、関係性は継続する。
その証拠にFCの場合、“出戻り”という上役などになってFCにカンバックする人が意外と多いこと!おかえり!

アトムな子ども達。


松山城の古町道をあがること約20分、松山城の城壁が見えると、子ども達でさえ「オォ」となる松山城。山頂広場は春休みの平日なのに、多くの人が訪れて天守閣へ入るには行列ができてたほど。桜も見頃で爛漫とはこのこと!華やかな雰囲気にテンションUP!子供達に「せっかくだからジャンプして撮らない?」と提案したら、アッサリOK!みんな跳んで軽やかに地球から離れました(笑)

来る前までは「松山城なんて遠足で何回もきたよ!」と豪語してた子ども達ですが、行くメンバーが異なれば(学年や学校など)楽しみ方も異なるもの。それぞれが楽しんだ後は県庁裏道を通って堀之内公園へ到着。昼食もそこそこに、走り回る子ども達。
「よーいドン!って言ってや!」と強制的スターターに任命されて、一言言えば走り出す子ども達。無限の駆動力を持つ子供たち。

元気な子ども達は翌日は今年竣工100周年を迎える萬翠荘へ。萬翠荘へ行くのが初めての子も多く、山田館長に説明していただいた後は「萬翠荘クイズ」に挑戦し、全問正解のチームは「お菓子200%」のご褒美でやる気マンマンだった子供たち。そしてまた堀之内公園で延々と鬼ごっこなどで走り回る子ども達。私やスタッフは見ていただけなのにヘロヘロになってしまったのは言うまでもなく・・・。

2022年3月30日水曜日

「どっちが」じゃなくて「どっちも」。


「どっちが」じゃなくて「どっちも」
です。そもそも「フィルム・コミッション」で、愛媛県の魅力を作品を通して発信する!という使命は変わらない。でも、フィルム・コミッションで探した、訪れた場所は魅力的だったこと、そして、地域の人たちが自分たちが暮らす地域の魅力を実感していなかったことなどが、もったいないと思い、私自身のロケハンも兼ねられると思い、ココ大を設立したのが2011年6月。

ココ大を通して愛媛県の魅力を発掘したり、体験している他、ロケ候補地にもなるので一石三鳥ぐらいのお得感が私にはある。でも、各地を訪れると一次産業の悩みや加工品の販売に悩む生産者から相談を受けて六次産業の推進に参画、「愛顔の食卓」や「道後JIN六媛」「愛南町河内晩柑」などに携わる。一見、フィルム・コミッションと無関係に思われる六次化品も「関係者への差し入れ、土産など」で喜ばれる。

「ココ大付属学園」は、ココ大設立の際に構想していた一つだけど、子ども達の感性を育むことが将来の映画監督などに繋がるかも・・・と思ったり。そうでなくとも子ども達に表現力や想像力、創造力を養って欲しいと思うのは普遍的なこと。そう考えたら「どっちが?」ではなく「どっちも」で全ては繋がっていると説明できる。物事は多面的であり、立体的に取り組んでいることを証明する!

人こそ事業の質


ココ大付属学園は色々な方の協力で成り立っていて、松山シルバー人材センターもその一つ。この事業が始める際に「人手の確保こそ事業の質」と考えたら、教室である3階の真下である2階に松山シルバー人材センターがあり、何のツテもないまま相談に行く。同じ建物だし事業への理解もあり、事業に協力してくださったのが昨夏のこと、それから冬、そして春とシルバー人材センターから派遣された方々は・・・。

元先生や校長先生を歴任された方、百貨店や児童クラブに勤務された方など、これまでの経験はユニークで、派遣された方々同士も初対面だったりしたので、立ち話で世間話も。既に孫もいる方も多く、自身が経験してきた子育てとこれまで見てきた子育て支援の現場について教えてもらう。皆さん驚かれるのが自身は教員免許や保育士免許、子育て支援員の資格を持っているのに、私自身が何一つもっていないこと。

「だからいいのかも・・・」とポツリな発言。要はドップリ浸ったこれまでの既成概念や常識などとは異なり、新しい取り組みで慣例などに風穴を開けたと思われたよう(と勝手に解釈した)。プレイヤーが変わればルールも変わって当然。そもそも、見ず知らずの現場に行こうと思われるシニアの方々だから思考も柔軟で前向きな方々、面白がっていただき何より。写真は校長先生などを歴任された星川さん、尊敬するスーパーシニアです。

2022年3月29日火曜日

オノマトペ。


「アヒッ!ホッ!ホヒッ!ウホッ!ヒィ!ホフッ!」と、言葉にならない熱さの表現。口と頬を縦と横に動かして悶絶の1年生。何が起こったかというと好物のチキンを電子レンジで温めたものの、待ちきれず口に入れたら、写真の表情になった件。あまりにも可愛い表情に本人がホフッホフッ!してるのに「撮らせてー!」とパチリ。その後、本人は美味しくチキンをたいらげることができました、めでたしめでたし。

みんなのお弁当時間。好きな食べ物を買ってくる子どもいれば、お母さんに作ってもらった弁当、お婆ちゃんが作ってくれた弁当、自分で作ってきた弁当など、色々あって面白い。「好きな食べ物はなに?」「からあげ!ギョーザ!カレー!」など、次々と好物が出てくる。「じゃあ、嫌いな食べ物は?」「ピーマン!ナス!トマト」「えっ!トマト嫌いなの?インチキ先生と同じだ!」

「トマト嫌いなのぉーーーー?」「美味しいのに!」「大人なのに!」と四方八方から集中砲火を浴びる。言い訳せずに「スミマセン・・・」と言うと「ちゃんと食べてね」と貧弱な食生活を見透かされてそうで怖かった件。子ども達は、デザート(フルーツ、ゼリーなど)もしっかり用意していて15時の「おやつタイム」で食べる子も。今日は天気も良いので堀之内公園で弁当を広げる予定。

撮影が変わった。


先日は北九州FCから「食事」について相談があれば、岡山県FC協議会からは「愛媛県で撮影する作品の支援をお願い!」と相談があり、もちろん「OK!」と返答して支援は完了!そして神戸FOからも「愛媛県で撮影する作品があるから支援をお願い!」と相談がある。神戸FOからの相談は「動けばつながる」でも書いた大学生や30代の若い才能が写真展やファッションショーなど複合的に展開する中での作品。

堀之内公園で撮影を見守る。すると撮影の仕方が、これまで知っていた手順や手法と全く異なる。作品の内容にもよるけど、三脚は使わず自然光でライブアクションのように演者と話しながら演出する監督。監督自らが持つのはスタビライザー装着の高級デジカメで、感性でアングルを探す。離れていく監督と演者の画はどうやって確認するのか?と言うとwifiで飛ばしてスマホやタブレットで同期確認。

周りにいる一般市民が映るかヒヤヒヤしたものの、絞りを全開放にしてるから演者以外の背景は全てボケて完全ガウス状態、人がいることすら分からない。驚いてると「これは手持ち用なので本番機はアッチです。」と監督。そこにはテクノロジーの塊のようなカメラもあって「揃えました」と監督。これまでに見た撮影とは全然違っていて、今後、このような少数(10数人)でもウン億円も興行収入を出す作品が出ると思うと学ばないとと・・。

2022年3月28日月曜日

未来の建築家。


みんなのお弁当の写真を撮っていたら「インチキー!」と声がかかり、見るとダンボールハウスの小窓(キチンとダンボールに切れ目を入れて開閉可能)から顔を覗かせていた男の子。「どれどれ」と中に入ると思いの外、広くて快適。私が寝れるほどの空間。その奥で好きな図鑑を広げ、弁当を開ける準備をしてた!
建築家兼建築主の本人は、完成具合に満足なようで友達を招き入れてました(笑)

何もなかった場所に建ったダンボールハウス。それを見ていたら突然作りたくなるのは世の常。別の男の子がモーレツにダンボールを持ち込み、作りたいのは「ハウス」じゃなくて「城」とのこと。城壁には「のぞき窓」もあり侵入は不可能!しかし、次に起こるのは「いざこざ」から「小競り合い」になり「戦争」に発展する。日照権の問題もあり「どうして、こんな近くに作るの??」と思うのは大人だけ。

私とダンボールハウスとの出会いは、中学生の時にした2泊3日のプチ家出の時。境内で暖を取ろうとダンボールに包まるも寒すぎた思い出。楽しかったし怖かったな。既製品もあるダンボールハウスだけど、自分で作るのが一番。資材(ダンボール、ガムテープなど)が膨大に必要な点が悩ましいけど、このドヤ顔を見せられたら、大人の都合で制限をかけてはいけないと思うわけです・・・。

思い込みを剥がす。祝1年!


昨年度末のドタバタを思い出す。妻が東京の大学で教えることになり、NICECREAMも関東を拠点に移し、長女も一緒に引っ越し。荷物を全て送り出して、一息つく暇もなく、今度は私の引越しに追われ、荷物を整理したものの、意外と少なく、テレビも冷蔵庫などの電化製品もテーブルやイス、カーテンや照明もなくなり、電気屋ガスも止まった暗くガラーンとした部屋の隅っこに布団を敷いて寝た数日。

その時は、引越し先でも電化製品を一式揃えようと思っていたのに、引越し直後の慌しさに色々と面倒になり、放置してたら(あれ?冷蔵庫ってなくてもいいかも!)と、4月はまだ涼しかったから。(夏は必要だろうな・・・)と思っていたものの、ココ大付属学園で日中は不在だったので乗り切りってしまう。そして秋が来て冬、部屋が冷蔵庫のように寒くなり放置しても保管できるようになり(なんだ!冷蔵庫は不要だ!)となる。

「いったい、どこ目指してんですか?」と言われたこと数回。当然と思いこみ、生活に刻まれたことを剥がす。一瞬、不便に感じるけど、それは一瞬だけ。手放した代償に狭いアパートが(少しだけ)広くなったし、買い物も「その時に食べたいものだけ」になる(手を伸ばしても考えるようになった)。不便さは工夫を目覚まめさせる。めざせ!ミニマリスト。祝!一年の冷蔵庫ナシ生活。

2022年3月27日日曜日

心地よく過ごすために。


ココ大付属学園初日。まずは「心地よく過ごすためのルール」づくり。これまで夏、冬を経験して、子ども達も理解しているようでフムフムとなる。でも、そこは敏感な子どもたち「ケンカはしてもいいけど、殴り合いは止めるからね!」と口頭で伝えたものの、表現を「仲良くケンカしてね」と置き換えたところ、「ナニ?仲良くケンカって??」となる。そこに「トム&ジェリーみたいなこと?」と助け船を出してくれる子もいて面白い。

「うちの子は楽しみにし過ぎて早起きでした。」とお母さん、さりげなく本人に尋ねると「いやぁ、フツーだったよ」とすまし顔。また、部屋に入るなり、これまで自分がどんな思いでこの日をまっていたからをマシンガントーク炸裂で教えてくれる子がいたり、“はにかみ"で緊張が解けるまで時間がかかる子がいたり、前回の冬から2ヶ月半ほど。"あの”子どもたちが帰ってきた。

話を戻して「ルール」を張り出したところ、「付け足しルール」が貼られる。何かと言うと「はだしであるいたら、いんちきせんせいに、しゅじつさせられるぞ、きをつけろ」とのこと。「なんですか?しゅじゅつ?」と新しいスタッフ。
これは夏、冬とイタズラっ子を捕まえては「手術」と称して、追いかけるの刑のこと。(あぁ、あれを覚えていたのか・・・)と嬉しかったり。

2022年3月26日土曜日

1秒で戻る仲。


「もぉ!私のこと、何年生だと思ってるんですか!」「もぉ!みんな、私を頼り過ぎ!」と注意を促してきたのは小学一年です(汗)。しっかり者です。「本当は小学十一年生でしょ?」とイジワルを言うと「いったい(小学十一年生とは)何年生ですか!九九だって少しは言えるんですよ!」と、火に油を注ぐとはこのこと。2ヶ月半、会わなかったブランクを感じさせない1秒コミュニケーション。

春から入ってきた子。最初は他の子との距離感がつかめず無口でしたが・・・2時間後、「だっこじゃー!」「おんぶしろー!」と距離感近過ぎ!のコミュニケーション。そして「似顔絵を描いてあげる!」と言ってくれたので「カッコよく描いてね!」とリクエストして完成した似顔絵。緊張は溶けて他の子とも遊んで、いつの間にか「インチキでいいよね?」と呼び方を念押し。それでいいんです。

色々と心配は尽きませんが、ココでは自分で考え、自分で友達を誘い、自ら行動するコトが求められます。初日、土曜日ということもあり、予定を変更してフリーにすると、絵を描いたり、工作したり、トランプしたり、お喋りしたり、ドッヂボールへ誘ってきたり、抱きついてきたり・・・。子ども達も色々と窮屈な思いをしているようで、発散の機会なんだなと。でも!はだしで歩くな、廊下は走るな!

インチキ先生、準備完了。


(まだ先だな・・・)と思っていたらアッ!と言う間に今日を迎えた「いよココロザシ大学付属学園【春】」。「ブリコラージュがしたいです。」とスタッフからの提案にどう応えようかと話し合った結果、これまでのレイアウトを変えて創作に専念できるスペースを設け、段ボールや空き箱、木片や陶器片などを用意した。そもそもブリコラージュは「寄せ集め、あり合わせ、偶発性」など、そこにある素材から新たな価値を見出す概念。

そのためには“しつらえ”が大切だけど、できることは限られるので今回はここまで。(道具の扱い、片付けまで学べたら・・・)とスタッフ。珍しい文具(波線カッターなど)もあるから色々と触って欲しいから、次の人のコトを考えて使いましょう!と本日伝える予定。今回がデビューとなる「グルーガン」も用意。オブジェクトも創れる!先日寄付いただいた輪ゴムは「輪ゴム鉄砲」に充填完了!パシュッ!と勢いGOOD!

レイアウトが終われば次は細かい作業。ゴミ箱に分別の紙を貼り、テーブルに傷がつかないように養生したり、名札をつくり、名簿をつくり、お菓子も準備!発散したい子供たちは前回の冬、寒い中を走り回り頭から湯気を出して「アイスないの?」と言われたけど用意してなかった・・・。だから今回は100本以上用意しました!カチカチに凍りましたよ!子どもたちと賑やかに過ごす12日間の始まり!

相談する人は素晴らしい。


NPOを最前線で支援する各地の「中間支援組織」を運営する友人との“ココだけ”の話。「NPOの設立相談は依然として多い」「年齢や性別などに問わず意欲の高い人が多い」「地域や社会の課題に気づいている人は多い」などなど、全方位体制で相談や質問に応える友人たちはスゴいと。とは言え「課題と思ったコトは本当に課題なのか?」「自分がしたいことなの?社会が求めていることなの?」などもあるけれど・・・。

無関心が最もよくないコトと思っているので、気づいた、意識した人が一人でも増えるのは喜ばしいコト。最初は“自分軸”でも構わなくて、同じことを思っている人が大勢いたら、いづれ社会軸になる。「資金や仲間、場所などの環境が揃ってからやります」と言う人は大抵やらない(笑)。頭だけで、机上では活動はできない。だから、相談という一歩を踏み出す人は素晴らしい。

でも、そんな全方位体制で時に悩ましい相談にも対応する彼らの相談に誰が応えられるか?悩みなどを一身に背負い込んでは彼らも抱えきれない。実はそんな時「私」がいる。表立っての相談対応からは引いたが、最前線で踏ん張る彼らのサポートはしたい。ただ食事をして喋るだけかもしれないけど、それで心が軽くなるなら喜んで。オススメはニューポカラのカレーはどうかしら。

2022年3月25日金曜日

親として。


写真のどなたも存じ上げませんが、笑顔溢れる写真だったから、この「かぞくのうれしい顔写真展」を企画した方に1000万点!。皆さん素敵な笑顔です、ほっこり。
親として子どもたちに何を育んで欲しいか?各ご家庭それぞれだし、子供の成長によって変化するのも分かっているけど、末っ子も18歳で高校を卒業し、我が子3人の子育てもひと段落(とはいかないけど・・・)、あえて一言で表現するなら・・・。

総じて【独立心≒生きる力】かもしれない。我が家でもこどもの成長にあわせて「想像力」「探究心」「思いやり」などを育むようにしてきたつもりだけど、それらを全て包括的にひっくるめて【独立心≒生きる力】に繋がっていたと。年齢的に言えば、子よりも親の方が先に死ぬわけで、子育てがたどり着くゴールの一つは「たとえ、コンチクショーな世の中でも生きていかなければならない力」を育めるか。

18歳で実家を出て、援助を受けながらも一人で拓かなければならなかったアメリカ時代を思い出す。外に出すって親にも子にもそれなりの覚悟(例:病気や事故を心配したらキリがない。経済的に心配しても見通せないなど)が必要で、その覚悟は「育んできた親子関係」に尽きると思う。子離れするタイミングかもしれず、末っ子の卒業に、よくぞ今日まで頑張りましたと自分を褒めたいわけです。

2022年3月24日木曜日

居場所の話。


作業中にメッセージ着信。見ると久しぶりの佐伯さん。「子どもたちの居場所ができたから見に来ませんか?」というお誘い。作業の途中だったので3時間後に約束、商店街の中、3階にできた「コドモノイバショ」に入ると写真のような感じで、他にも広いベランダ(キャンプや上映会ができるほど広い)や別室、リフォームされたキッチン、バス、大きなテレビにエアコン完備など「えっ!?ココに住めるよね??」となる。「えぇ、住めますよ」と佐伯さん。

何かを教える教室的な居場所ではなく、ものづくり(3Dプリンターもあった)やプログラミング(PCもあった)などに興味ある子ども達が来ては気が済むまで作業して帰るらしい。
あれ!?こんな話、どこかでも聞いたぞ!と思ったら「おかけや」という居場所を柴崎さんも始めようとしていた(開いたかな?)。うーむ、コロナ禍にて様々なニーズから「居場所」の必要性が高まっているよう。

学校とも家とも違うし塾とも異なる。居場所の価値ってなんだろう?と考えると「子ども達が自発的にしたい、学びたい」という意欲を叶えられる場所なのかな?と。「勉強と学びは異なる」を目の当たりにする。と、思ったら(あれ、ココ大付属学園も同じ!)と自分で納得してしまう。前後左右が一緒だからと安心と進んでいては、目の前に崖が迫っていても分からないよ・・・という話。

そうなのかい?と猫近づく。


「不思議なのは、20年もフィルム・コミッション(FC)に携わっているのに、そのフレッシュ感は何ですか?」との質問を受けて心理学博士の妻に意見を求めた。すると「FCには好奇心、探究心があるか、生まれるんじゃない?」と返してくれる。映画映像作品の誘致支援は20年間変わらずだけど、一つ一つの支援作品は同じものはなく、また支援内容も同じものはないので、常に新鮮な気持ちで携われるのでは?ということ。

そうか!と深い納得だったけど、全てがうまくいくはずもなく、“うまくいかなかった”方が多かったと思う。もしも、うまくいってたら「◯宙◯艦◯マ◯」「◯十◯紀◯年」「◯ろ◯に◯心」「銀◯」「◯は◯」「◯賊◯呼◯れ◯男」などが撮影されていたわけで、愛媛県への効果(経済など)は何十億円にもなり、表彰されたと思う(笑)。そう思うと撮影の誘致は(次こそは!)というバクチに近いのか?

「撮影ってお祭りみたいだよね」と表現した人がいれば「知らない同士でも大勢が作品に注力するってモノづくりの醍醐味だよね」と言った人もいた。大変なことも多いけど、楽しいことはもっと多い。だから仮に作品を誘致できなくても「必ず次がある」ことを知ってるから引きずらない。これこそ、過去に何度も書いたレジリエンスであり、創意工夫で楽しめるか否かの分かれ道!(そうなのかい?)と猫ちゃんが近づく。