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2023年4月3日月曜日

あのシーンは。


NHKプレミアムドラマ「グレースの履歴」は昨晩が第3話。気づいた方がいるか分からないけど「釣島(灯台)」が登場。
「このシーンは物語にとても重要」とプロデューサーから教えてもらい、また釣島でのドラマ撮影はこれまでなかったので、とても印象に残っているのを思い出す。ほんと、夕陽がキレイだったこと、そして瀬戸内海を航行する船がTHE 愛媛だったこと。

でも、釣島でどうやって撮影するの?から始まり、定期船の利用は時間が合わない。それなら地元の方に船の協力を仰ごうと興居島へ渡り、商店で尋ねてみると釣島と行き来している方だった!ビンゴ!プロデューサーと「持ってますね、我々!」と言葉を交わしたっけ。
写真は船へ機材を乗せている様子。海を渡っての撮影は天候に伴う風や潮加減に左右されるから、撮影隊としては避けたいけど重要なシーンだから。

撮影終了時は陽が沈み、船は月夜で照らされた海を疾走するからグァングァン揺れて、手を伸ばせば海面にタッチできるスリリングに「ディズニーランドよりもスゴい!」と誰かが言ってた。
「日本全国、色々な所に行ってますが、釣島からの夕陽は絶景ですね。」と制作担当者。
地域が作品に登場することで(えっ!?どこなの?)と、視聴者などに思ってもらえれば、フィルム・コミッションとして成功。

見守り力。


「簡単なコトは難しく、難しいコトは簡単に。」と誰かが言ってたような、言ってなかったような。そんな話。
ココ大付属学園の土曜日恒例となった「大学生によるお菓子づくり(たこ焼き器でつくるホットケーキ)」は、単に作ることが目的なら効率を考えてササッ!と作って終わりだけど、子ども達が主人公なので、巻き込む必要があるから効率性などは無視した手間をかける。

養生に新聞紙を敷くだけなのに「やりたーい!」と子ども達。ホットケーキの袋を持てば「開けたーい!」、卵を持ってくれば「割りたーい!」、水が必要とわかると「入れてきたーい!」など、一挙一動に反応する子ども達に応えてくれる大学生。
子ども達にも大学生にも判断できなかったのは、微妙に余った牛乳と卵一個、「もう入れちゃおう」と私。一人でできるコトを数人でするからてんやわんや。

プロセスを視覚化すると体験できるようになり、その体験がゴールへの目標になるわけだけど、側から見てると見守り力が試される(笑)。そして顔のようなホットケーキに和む。
このプロセスを吹っ飛ばして「焼きあがった球型ホットケーキ」を出しても、話題もないし、ありがたみも薄れるから、とても大切な時間と手間。
最後に3個残ったのもジャンケンで決めた徹底ぶり。

2023年4月2日日曜日

明日から後半戦。


ココ大付属学園【春編】も中間地点。
改めて一人一人が異なる「性別、性格、学年、学校、趣向など」の中で限られた時間と空間を共有するのは、学校や家庭とは全く異なり、大人でも緊張するのだから、子ども達にとっても緊張して当然だよねと。
初日に入り口で目を見開き立ちすくんだ子、お母さんに抱きついて泣いてしまった子、緊張から直立不動で無口になってしまった子。

それが翌日、数日後には「インチキ〜〜〜〜〜!」と突進してきたり、「おりゃー!」とジャンプで飛びかかってきたりと豹変するのは、子ども達の真の姿なのか?それともココがそうさせるのか?
最初こそ、恥ずかしがっていた子と話してみると“語りかければよく喋る”と分かり「もしかして、いたずらっ子?」と聞けば「そう!」と、嬉しそうな相槌は真の姿のよう。

「ねぇ、なんでインチキ先生って言うの?」「それはね、先生じゃないからだよ。」と説明をしてたら「イ・ン・チ・キ!」と見つけられて大股で突進してきた子。
その子も交えて話していたら「この人、先生じゃないからね!インチキだけでいいのイ・ン・チ・キ!」と私が説明するより単刀直入・超ストレートな説明に納得の初めての子。

こども相談係。


「なーんか、よくわかんないよね。」「なにが?」「なにもかも・・・。」「どーしたの?」「よくわかんない。」「最近はどうなの?」「ヒマ。ヒマだけど色々ある。」「色々ってなに?」「宿題とか〇〇(習い事)とか・・・」「そっか、忙しそうじゃん。」「まっ、そうなんだけど。「昨日は何時に寝たの?」「10時頃かな?」「今朝は何時に起きたの?」「7時」「しっかり寝てるじゃん!いいね。」「でもさ、ダルいし面倒くさいし、やる気おきないし、ハァー、ココでゆっくりしたい。」

「ねぇ、勉強ってなんでしないといけないのさ!」「なんででしょうか?」「私がインチキに聞いてるんでしょ!」「そうでした。何でだろうね?これからやりたいコトに繋がるからじゃないの?」「別にやりたいコトないもん。」「でも、好きなコトはあるでしょ?なに?」「〇〇とか好き。」「もしも、その〇〇でお金が貰えたら嬉しくない?」「嬉しいよ。」「それだよ!」
「ふーん。じゃあ、インチキは何でお金もらってるのさ、銀行強盗?」

思春期を迎える子ども達も多く、周囲や環境によるバイアスで、これまで感じたことのない漠然とした不安を口にする子ども達。
頭では理解できても、理解が自身の気持ちや感情とどう向き合っていいか分からず、お悩み相談が増える。私はカウンセラーではありません。
小学生からの本格的な悩み相談は初めてで、我が子も同じだったかもしれないと思うと、適切に助言できてなかったなと反省。

2023年4月1日土曜日

終わる、始まる。


3年間取り組んだ「愛南町河内晩柑プロジェクト」が終了。
一年目に方向性を決めて、二年目にニーズへのウォンツを決め、三年目に検証機会を設けて大きな手応えを得る。これほど丁寧に取り組ませてもらった事業は久しぶり。

3年間取り組んだ「ワンダフルエミフル_シーズン2」が終了。
生物多様性がテーマの公開授業は過去にも3年間行い、今回はシーズン2。授業は全てオリジナルで企画し、大勢の方に参加いただき目的を達成。楽しい授業だった!

一年間の萬翠荘顧問を退任。
萬翠荘の主人、久松定謨伯爵が教育に注力し、松山市立番町小学校(創立136年)と中央区立久松小学校(創立150年)の設立に際しに多大な寄付をしていた事実から両校を繋ごうと交流授業を実現させる。

一年間のエールラボえひめディレクターを退任。
愛媛県の官民共創デジタルプラットフォームとして、より良い愛媛を実現する取り組みの伴走支援を行い、会員登録数888人、プロジェクト数は88という末広がりで一旦終了。

IYO夢みらい館で授業が始まる。
伊予市のIYO夢みらい館にて、ココ大授業が始まる。詳細や申し込みはこれからだけど、関係者とは既に授業アイデアはブレスト済で「面白いですね!」と了承済!弾ける!

フィルム・コミッションは年度末年度初めは関係ナシ。
現在は西山将貴監督作品がロケ中だし、6月22日にはNETFLIXで「離婚しようよ」の配信がスタート。他にも撮影支援は年度末年度初めに関係なくあり、絶賛対応中。

ココ大付属学園も今年度も継続。
現在はココ大付属学園【春休み編】を運営中、7月になれば【夏休み編】、12月になれば【冬休み編】と付きっきりになる。今日から新小学一年生がやってくるんだった!

6市町広域連携は次のステージへ
松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町、久万高原町+水口酒造で商品化したJIN「道後JIN六媛」は売れ続けている中で一区切り。次の商品開発ステージへ!

ココ大ラジオも毎週放送中。
南海放送ラジオで毎週放送している「週刊ココ大ラヂオ」も放送10周年を超え、意外と!?聞いてくださっている方が多く、会うと「聞いてるよ!〇〇が面白かった」など恥ずかしい限り!

人のふり見て我がふり直せ。


「午前4時頃に強盗事件が歩行町であったのをご存知ですか?」と最初の連絡があったのが7時過ぎ。その後も保護者からスタッフに連絡が入ったり、警察からのスクショ画面が送られてきたりして、言い知れぬ不安の払拭が求められる。
集まったスタッフや大学生も「首絞められたって・・・」「歩行町って近いよね」「知らなかった」などとなり、(午前4時に押し込み強盗ってピンポイントだな・・・)と思うもピクニックへの体制を強化。

ピクニックは怪我もハプニングもなく、思う存分に満喫して終了。
休憩にニュースを見ると「強盗は確認できず・・・と警察の見解」とのニュースに唖然。「どういうこと?」と私とスタッフ。
「狂言とのことだけど、なんで?なんのため?」と、今となってはどうでもいいことに意識が行ってしまったのが悔しい。そして、この頃には一部の子ども達にも知られていて「ナニナニ?」となる。

事情は分からないけど、間接的に影響を受けてしまった件。
ほんと、世の中には困った人がいる・・・と、子ども達に実例をもって知ってもらった感じ。
「インチキは(人に)迷惑かけてない?」と心配してくれる子どもに「(迷惑)かけて生きてます。」と吐露してしまう。
教訓:人のふり見て我がふり直せ。

2023年3月31日金曜日

興味の持たせ方。


「残念ながら満点チームはありませんでした!」「なんでだよー!」「えっー!どこが間違い?」とざわつく子ども達。「インチキ先生は萬翠荘の顧問である、○か×か?」で多くのグループが「×」と回答して×。
「実はインチキ先生は萬翠荘の顧問です。」と伝えると、目を丸くして表情が固まる子ども達。「ウソでしょ・・・。」「マジで・・・。」と絶句。
そうなんです、本日までですがインチキ先生は萬翠荘の顧問なのです。

萬翠荘を知らない子や学生スタッフに、用意したのは「萬翠荘を題材にした○×クイズ」。
分からない問題は関係者に聞けば分かるだろうと思った子ども達は、ボランティアガイドさんやアルバイト?の方に尋ねたらしいけど、その方々は「インチキ先生」を知らないし、そんな名前の人が萬翠荘の顧問なんて想像すらできないから、×と助言されたようで、仕方がないと言えばそれまでだけど、信じたのは自分たち。

でも萬翠荘に興味を持ってくれたし、実際に訪れることができたのは大きい。
回答に迷ったグループが休憩してた私の所にやってきて「分からないよ、インチキ・・・。もしかして、全部インチキ?」「どういうこと?」「問題も答も全部インチキってことじゃないよね?」と、もはやカオス、クイズとして成立しない混乱ぶり。
でも、そのグループはインチキに質問したので顧問の設問は正解だった件。

人の気持ちに触れる。


「インチキ!色紙ない?」「あるよ」と指差して数分後、今度は「インチキ、ホウソウシない?」「ホウソウシ?」「包装紙!」「ないなぁ、何かを代わりにしてよ」と伝える。
すると3人がコソコソとし始めて「ナニ?」となる。
「Tちゃんが辞めるんだよ。」「えっ!?そんな人いたっけ?」と、ココ大付属学園メンバーと思ってたら「違うよ!ココのTちゃんだよ!」とハーモニープラザのスタッフだった件。

手には「折り紙」で作った「ラッピングされたブーケ(それも色々な種類と色の素敵なもの)」を持っていて、Tさんを訪ねに行くも不在。他スタッフに居場所を聞いてスタンバイ。当人が呼びだされて「はい、どうぞ!」とブーケを渡されて「えっ!ナニ!?」と驚くTさん。
事態を理解したようで目頭を押さえて「うわっー、これはくる・・・」と絶句。
ブーケを作った子ども達はハーモニープラザでお手伝いをしてこともあり、ひとしおに来たよう。

子ども達の自主性を大人はどう見守るか?「関係ないからダメ」「前例がないからダメ」なのか?それとも気持ちを尊重してフォローやバックアップにまわるか?
ココ大付属学園では、子ども達の発案にはできるだけ応えようとしていて、今回のような「他人を敬える気持ち」には120%応えるのがポリシー。
人の気持ちに触れられる心を持てるって素敵。

2023年3月30日木曜日

記しておく。


ココ大付属学園には大学生スタッフもいて、夏休みや冬休みは研修や実習という名目で参加していたけど、春休みはボランティア参加。
春休みには松山東雲女子大学と聖カタリナ大学から計11名が参加してくれていて、日々、子ども達を見守ってくれている。その中で一日だけ参加してくれた聖カタリナ大学の二人について忘れたくないから記しておく。

夏のインターンシップ研修で受け入れた二人。夏は20名以上を受け入れたので一人一人とゆっくり話す機会も少なく、それぞれの受け入れ期間を迎えて終了。
その中で「冬休みも参加したいです!いいですか?」と声をかけてくれた二人。二人は将来、子どもと接する職業に就きたい希望があり、我々の思惑とも合致して大歓迎で受け入れ。積極的に動いてくれる二人を勝手にアテにしてしまうも、安心して任せられる二人。

冬休み編が終わった時「春休みはどう?」と誘うと「参加したいです!」と昨日の参加に繋がる。
そんな二人は就活を控えて落ち着かない日々なのに「気分転換にもなって、とてもいいです。」と嬉しい返事。
友達以上保護者未満の好きお姉さんだった二人は4月から4年生。最後の瞬間「夏休みも来ていいですか?」なんて言ってくれて涙。

共に。


寄付された布などの生地は5袋。「どうぞ!ご活用ください」と保護者。これまでも生地の寄付はあったけど、これほど“しっかり”とした質と量の寄付は初めてで、子ども達と共に驚く。
「何ができるだろう?」と周りに尋ねると「洋服を作ってファッションショーができるんじゃない?」と、斜め上の答えがいきなり出るあたりがココ大付属学園らしい(笑)。
他にも「座布団、クッション、抱き枕、ポーチ、バッグなど」スタッフ&こども達でブレスト。

その30分後、今度はお菓子が寄付される。「皆さんでどうぞ!」と保護者からで、どよめく我々。いつも腹ペコな子ども達を気遣ってくれたのか大感謝。大切にいただきます。
この他にも「クレヨン、色鉛筆、絵具、画用紙、トイレットペーパーの芯、牛乳パック、新聞紙、テープ類など」色々な資材も寄付される。で、これらは直ぐに子ども達によって「鉛筆立て、ミニテーブル、箱、アクセサリーなど」の材料に変わる。

NPOの世界にいるので「寄付」は身近なものだけど、実施の度に色々な寄付をいただけるのは、我ながらスゴいことだなと(一回のみの寄付は多いと思うけど、ココ大付属学園は今回で6回目。)
実は写真のテーブル下にある黄色いキャリーケースに入っている資材も全て寄付。多くの方に支持されながら運営しているんだなと痛感。さて、大量の生地の活用アイデアは今日も考えよう。

2023年3月29日水曜日

好奇心を沸かす。


子ども達には黙っていたけど、焼きが始まると「ナニ!?この匂い?」と始まり「何だかいい匂い!」と他の子も感づき、「あっ!パンの匂いだ!どこから?」「お腹すいてきた・・・」など、静かに作業をしていた私の周りが騒がしくなる。鼻が効くと言うか本能か?
「今日のインチキのお昼ご飯です。」と伝えると「ずるいー!食べたいー!」となる。何事も実験とパンを焼いてみる。そして「インチキパン屋さんの開店だね!」と子ども達。

子ども達の“燃費”はとても悪い。多くの子が朝の出席確認時点で「お腹空いた〜」と既に空腹状態。「朝食は何を食べてきたの?」と聞けば「パンとブロッコリーとソーセージとリンゴ!」とか「ご飯と焼き魚とお味噌汁!」など立派な朝食に羨ましいけど、なぜか消化が“良すぎて”慢性的な空腹状態の子ども達。
ちなみにお昼ご飯を食べた直後でも「足りなーい!」とスタッフのランチを狙う子ども達。

焼き上がったパンは強力粉、イースト、塩、水のみで作ったフランスパン。表面は硬いけど、中はモッチリ&シットリで大成功。
待ってました!と、昼食を食べても腹ペコな子ども達に次々と食べられてしまう。でも「美味しい!」と素材の味を楽しんでくれたのでOK!残り材料から計算すると、あと10個は作れる。
子ども達の好奇心を沸かし続ける!

男の子。


「静か部屋」に行くと、男の子たちが何やらしていて歴史について講義してた件。
普段は鬼ごっこやドッヂボールなど体を動かす系で、頭から湯気を出す男の子たちだけど、こういう光景があるのもココ大付属学園。ちなみに、彼らは違う学校に通いココ大付属学園で知り合い仲良くなったメンバー。
気づいたのは(声変わりしてるー!)と、成長を感じる子も多く見守れている実感。

写真左はダンボール基地。「インチキー!ダンボールない?」「あそこにあるよ!」と場所を伝える。その後「もっとなーい?ガムテープもなくなったからちょうだい」「はい、どうぞ」と渡し、「これはどう?」とちょっと高級な素材(使い古したハレパネ)も渡すと「おぉ!スゴい、これでいいゴミ箱が作れるぞ!」「ゴミ箱!?」と思いながらも、喜んで静か部屋へサササッー!と移動する男の子。そして見せてくれたダンボール基地。素晴らしい!

散々、外遊びで疲れたのか、いきなり静かになるから何をしてるのかと思ったら「トレーシングパーパー」でポケモンをトレースしてた。
「ポケモンって終わったんだよね?サトシは元気?」と聞いたら「何言ってんだよ!インチキ!サトシは元気に決まってるだろ!」と、こちらを向かずに黙々とトレースしながら相手してくれる。
ココ大付属学園は男子と女子の割合では女子が多いけど、小学生男子の観察は面白い件。

2023年3月28日火曜日

猛省。


朝7時過ぎに出て7時30分頃に第一現場の「ココ大付属学園」に到着、18時30分に用務を終えて19時に第二現場現場に到着。辺りは既に暗く、さらに現場は広くてどこで撮影しているのか分からず、探し歩いていると関係者を発見。
「えひめフィルム・コミッションです。」と、声をかけるとお目当ての現場とわかるも、お互いに顔が暗くて見えない状況。どうやら前の現場が終わったよう。

主要メンバーは到着しておらず、せっかくなので辺りをロケハンしようと歩いても暗くて撮影しづらい!自転車のライトを外し、辺りを照らしながら歩くも全くロケハンにならない。
そして段々と体が冷えてくるのがわかる。現場までは自転車で、登り坂もあり汗をかいたほどだったけど・・・、さらに服装は昼間の気温で過ごした格好のまま。ヤバイ。
そしてベンチに腰掛けてしまいTHE END。

撮影現場は準備が始まっているのに(このままでは確実に風邪をひく・・・)と思い、関係者に連絡して退散。
一体何しにきたんだ?と自問自答。成果はと言うと、こんな事になるなんて微塵も感じなかった時に見た夜桜と月の写真だけ。教訓【春の寒さをなめるな】
今は風邪をひくわけにもいかず、今日は「行けたら行く」という日だったのでと言い訳。キチンと訪れる日は用意してあるということで。

左脳ではなく右脳


6ヶ月ぶりの再会の子もいれば、3ヶ月ぶりの再会の子もいて、モジモジ入って来る子もいれば、「インチキ〜〜〜!」と突入してくる子もいて、会わなかった月日を全く感じさせない"昨日の続き”のようだった初日。
大人だけが感動の再会や感慨深いはず!と思っていたようで、実際は子ども達の方がドライで(馴染むのが)早い。
最初の一言目が「ねぇ、インチキ!お腹空いた」なのだから、これでいいと思う。

ココ大付属学園は自分で過ごし方を決めるので、10時の出席確認後は、お迎え時間までひたすら体育館と外で遊び続ける子がいたり、突然の創作欲からダンボールで「シェルター」を作り休憩する子がいたり、傍では抽象画を描いている子がいたり、読書にふける子もいたり。

「インチキ!ちょっと来て!来て!来て!」呼ばれて行けば「ターンテーブル」が出来上がっていてビックリ!「何も見ないで創ったの?」「そうだよ!ココに穴を開けたいんだよ!」とのことでした。いい出来栄え!

子ども達は"加減”という言葉を知らないので、力尽きるまで全力で遊び、戻って来るときは頭から湯気が出てるほど。
ココ大付属学園の後も「英会話、水泳、塾、習字、ダンスなど」の習い事がある子も多いから【左脳ではなく右脳な時間】も良いと思ったり。
「昨日から興奮してました。」「(行きの)車内で鼻歌でした」などを聞くと、いい時間にしよう!と思うわけで。

2023年3月27日月曜日

あしかけ3年間。


「もしかして、純・愛媛松山産映画って言っていいの?」「はい、そうですね!」「それは大きな特徴になりますね!」「今回、皆さんのおかげでココまで辿り着きました。」「プロデューサーとしていくつもの凸凹はありましたよね?」「えぇ、まぁ多少の凸凹は・・・。」「でも、それらを乗り越えて、いよいよクランクインですね!」「はい!ココからが本番なんですよね(笑)」「そうですね!」と、ワッハッハ!

2020年1月に出会ってから3年。意見交換から始まり、制作プロダクションへ一緒に訪れて先輩プロデューサーから話を伺ったり、構想の話を伺い、夢を聞き、制作のメドが立ちました!との朗報が入り、関係各者へ撮影相談をして多くの方に協力いただき、その間に制作資金の調達を済ませ、脚本は何度も推敲され、制作の方向性の一つに「市民参画」があがり、渋谷QWsで公開プレゼンをしたのが昨年の10月。

「メインロケ地」が決まると、一気に各所の歯車が動き出し、勢いがついて話にリアリティが出てくる。
「決定稿」をいただく。この3年間の想いが、この一冊にまとまっていると思うと、改めて「映画の力ってスゴイな」と実感。ペラペラめくると「愛媛組」と勝手に呼んでいる市民参加の方々のお名前も発見。
ココまでが既に物語のようだけど(結構、面白いと思う)、ココからが本番なんだから先はまだまだ。

始まる前に。


子ども達には一人一人の名前がわかるように「自分の名前(ふりがな)が書かれたシール」が用意されていて、首から下げるストラップ型でない理由は「万一でも、ストラップで首が締まらないように」と思ったから。でも、子ども達はそんなコト気にしてない。
パソコンを一台お借りしていて、順番待ちが分かるように「パソコン順番表」を作ってからは「次は〇〇の番だ!」と、その子を呼びに行ったり。

アルコール系除菌剤ではなく、弱酸性次亜塩素酸水を使用している理由は「アルコール系除菌剤」が苦手な子ども(手が荒れるなど)がいるため。そしてシルバーさんは毎朝、机と椅子を弱酸性次亜塩素酸水で拭きあげてくれている。
おやつ作りが恒例になったのは「大学生のアイデア」だったから。「何かしたい!」とのリクエストから、手元にある道具などから「お菓子(たこ焼きを使ったホットケーキ)だ!」となる。

昼寝もOKとしているのは安心・安全な証拠(ブランケットもあります)。日々、習い事などで忙しい子ども達にとって休まる空間であって欲しいから。
また、宿題などもOKですが私は教えられません(インチキ先生だから)、スタッフに相談してください。
「仲良くケンカしてね!」はトム&ジェリーの言葉だけど、そのまんま。笑って仲直りね。

2023年3月26日日曜日

来年度もがんばろう!


「映像が完成したので許可をお願いします。」「何の映像ですか?何の許可ですか?」「撮影した内容です。」と言われても、その撮影支援を依頼された記録も記憶なく「あの・・・FCが支援した撮影でしょうか?」「いいえ、違います。」「えっ!?許可って・・・もう作品はできてるんですよね?」「えぇ、そうですが・・・。」「そういうのって一般的には撮影前に許諾を取ってから撮影と思うんですが・・・。」「参考にします・・・。」

「日帰りで撮影するんですが、いい所ないですかね?」「〇〇や〇〇などが該当すると思いますが、どうでしょう?」「いいですね!そこにしようかな。」「えっ!ロケハンはされないんですか?」「お金がなくて・・・。」「いや、あくまでも参考意見ですから、ロケハンで周囲の確認や関係者との調整などが必要です」「(調整など)してもらえないんですか?」「(撮影情報を一切聞いてないし)詳細は直接、詰めてください。」「そうですか・・・。」

「ロケバスの発注をお願いします。」「愛媛県にロケバス事業者はいないので、貸切バス、27人乗りのレンタカー、ジャンボタクシーになります。」「ないですか?じゃあ、ジャンボタクシー2台お願いします」「あっ、いいえ。ジャンボタクシー会社の情報を提供しますので、直接連絡してください。」「えっ!」「フィルム・コミッションに電話してますよ」「・・・。」
我々の責任も大きい。

100%自分時間。


2ヶ月ぶりの再会。ハーモニープラザの皆さん&メンテナンスの方々とはすっかり顔馴染み。鍵を預かり、部屋を開ける。部屋は二つあって一つは主となる大きな部屋。この部屋が40人の子ども達の拠点となる。
もう一つは「静か部屋(写真)」の何もない土足禁止の部屋。ココは何もないので、お喋りしたり、寝転んだり、本を読んだり、トランプなどしたりと各自が自由に過ごせる部屋。

まずは部屋のレイアウト変更。机と椅子を動かして40人が座れるようにする。最初は手間取っていたけど6回目ともなると、段取りもスムース。
レイアウトができたら倉庫を開けて「バナー、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、浄水器、衛生セット、マット、レゴ、文具類など」を部屋に入れて一人コツコツと準備。
この一人時間が好きで一馬力だからシングルタスクで時間はかかるけど、自分のペースでできるから楽しい。

「やぁ!また、この時期だね」とか「また、よろしく!」と、部屋を覗いて声をかけてくれる方もいたり。適当に休んで部屋を見渡しながらコーヒー飲んだり。
アルゴもセット完了で動き出すも”囲い”を用意するのを忘れて、慌ててダンボールを用意するも味気なさに、ダンボール製をやめてレゴで囲いを作り始めると直ぐに1時間経過(実際はセンサーでエッジを認識するので落ちないはずだけど)。100%自分時間に浸れる幸せ。

投資と思うけど。


アソビューの2022年5月調査によると、旅行から地域イベントなど全てをひっくるめた子どもとのお出かけ回数は平均23.5回/年。1回あたりのお出かけコスト平均が13409円。
すると年間で31.5万円の支出が「子どもとのお出かけコスト」になる。個人的にはコストではなく投資と思うけど←ココ重要。

2019年の国民生活基礎調査によると全世帯の平均年収は552万円(月46万円。ちなみに四国は474万円)。一般的に幼稚園から高校までの15年間で教育費は全て公立通いで一人約265万円(約18万円/年)、全て私立通いで一人約1238万円(約83万円/年)とのこと。これに家賃やローン、食費や光熱費など諸々が入ると年収の50%は軽く超えてしまいそう。

子どもとのお出かけコストは平均年収の5.7%だから大きな支出ではないけど、捻出が難しいのは「(子どもとの)時間」で、共働きで収入は増えたものの、その収入が共働きによって補わなければならない時間へ支出したりすると、(アレ?なんで働いてるんだろ?)と思う時もあったり。

「体験格差」という記事を読んで、状況を知った傍らで「日本の子供の7人に1人は貧困」という記事もあり悶々。
写真の「キレイなジャイアン」は東京満喫中の姪っ子たちから。このドラえもんの「きこりの泉」は大好きなエピソード。我が子も喜んでくれた思い出。

2023年3月25日土曜日

失敗からのたどり。


「いくつもの失敗を経て今がある。」的な示唆に「う〜む」と唸ってしまう。
一見、ダメダメなネガティブ思考のようだけど、失敗を経ることで新しい可能性に繋がる・広がるという逆説的?のような不思議な理屈に(一理あるかも・・・)と唸ってしまうのは、自分にも当てはまるコトが多いからかも。
振り返れば(世間一般的に言う)失敗ばかりだったからな。でも今が悪いか?というと全く悪くない。

親は息子の大学受験失敗を残念と思ったはず。でも、失敗でアメリカ行きが決まり、NYで大学へ入ったものの中退、でも「しゃぶ辰」でアルバイトをして妻と出会えたし、オーナーとの縁も繋がってるし、NYでの経験が後にコンサルティング会社への転職に活きた。
でも、そのコンサルティング会社も若気の至りで辞めてしまい、フィルム・コミッションという2001年頃は誰もしらなかった世界へ飛び込む。

でもFCのおかげで愛媛県庁と松山市役所で計9年間も勤めることになり、卒業してココ大の設立。NPO法人で飯なんてくえるはずがない!と揶揄されながら12年目、コロナ禍で思うように事業ができずにいても生きてる(笑)。大学も中退したのに大学でも教えてる・・・。
FCでは最も経験が長い一人になり、ジャパンFCという全国組織(ナショナルFC)の理事長職を48歳で預かる。
失敗からのたどり。マルチバースの存在を見過ごせなかったり。