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2023年12月7日木曜日

迷ってみる。


2回目の金沢市。と、言っても前回(3年前)は用務+21世紀美術館だけで街を知らない。
今回は「バス1日乗車券(800円/大人1名)」を購入してめぐる。
約15分間隔で「右回り・左回り」の2種類が運行していて、チケットを買った目の前に来たのは右回り周遊バス。

こういう時、私はまず一度周遊するのが流儀で見知らぬ街をバスは進む。さすが100万石の城下町、東茶屋町、兼六園、金沢城、21世紀美術館、香林坊など聞いたことがあるバス停ばかりで40分ほどで一周が終わる。あっ!と言う間。

なので、乗車した金沢駅でも降りず、そのまま乗車(金沢駅が主となる発着場所だけど、乗車し続けてもOKとアナウンスがある)して、東茶屋で降りて歩く。
地理的には松山市と似ていて街の中心に城と公園があり、美術館や博物館があり、平日でも訪れている人が多かった。

人が多かったのでメインストリートから外れて路地・細道に入って迷ってみる。すると、写真のような軒下に柑橘が無造作に販売されていたり、橋の上で休憩しているおじいちゃんに会ったり、途端に生活感が感じて、いいねー!となる。こういう予期せぬ発見があるのが散策の醍醐味。
なんでもかんでも最適解を最短にかつ効率的に求められるけど、止まったり迷ってみることも大事。

2023年12月6日水曜日

またぐ世界。


韓国が1997年の通貨危機の打開に外貨獲得策の一つとして映画産業に力を入れたのは有名(釜山フィルム・コミッションなどが設立され、シュリ、JSAなどが制作される。)で、内需だけではエンタメは育たない。
そのためには「エンタメコンテンツのクロスボーダー化」は必須で、大前提として面白いのは当然なので世界を相手に切磋琢磨して今がある。と言う説明は、これまで点だった事柄がピピッ!と繋がって納得感が高かった。

中国は世界を相手というより、自国が大きく56の民族で構成されているので、全ての民族が満足いく作品を届けるのは至難の業。いつも頭がいたい。
とは言えヒット作の多くは「素朴な生活(リアリティ)」がキーワードで、特に「家族への感情」は、どの民族にとっても普遍的な話題なので共感しやすい。
良い作品は必ずリアリスティックに描いており、研ぎ澄ませば、おのずと世界にも通じると思う。

最近の作品を見ると「同じような作品」が増えているような気がしてならず、物語は面白いけど(これでいいのか?)と思うほど、“ウケるフォーマット化”が世界を覆い、このアジアでも同一化・同質化を危惧している。
決して自国ファースト主義ではないが、もっと各国で培われた歴史や文化という独自性・オリジナリティを大切した上でのアクションや恋愛などがの作品が生まれたらいい。と「グレースの履歴」の源監督はクリエイターの視点から登壇。

2023年12月5日火曜日

優先順位は。


どうりで知らなかったはず。14回目までは韓国で開催されていた「アジア・ドラマ・カンファレンス(ATDC)」。その後、15回目から日本での開催となり、コロナ禍を経て16回目。
七尾市に集まったのは9つの国と地域(
韓国、中国、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、インドネシアなど)から200名以上。
内容は
これからのコンテンツ制作についてのナレッジ共有。

フィルム・コミッションは映画だけでなく、ドラマの撮影も支援しているから、端でも当事者だけど、これまで数々のカンファレンスで出てきたので気づいてしまった!
脚本家も多かったせいか「脚本(原作)が大切」と言っていたし、プロデューサーは「インセンティブが大切」と言っていたし、監督(演出)は「オリジナリティが大切」と言うし、テクニカル系は「技術が大切」と言う。
ちなみに、フィルム・コミッションは「ロケ地が大切」と言う。

全部正解なのは、それぞれが当事者の視点から言ってるから。だけど、これらの歯車がカチッ!とハマって美しく動くことは珍しい。
それぞれに優先順位があり、互いに譲れないけど「面白さ」というユーザー視点は全てにおいて上位に来ると分かる。
ビジネスだから当然と言えばその通りなんだけど、ハッ!とした件。

2023年12月4日月曜日

向かうだけでRPG。


小松空港への飛行は悪天候の中で、窓の外を見ていたら、一瞬ピカッ!と鋭い閃光がしてオッ!となったものの、一度だけ。その後着陸。
しかし、空港に着いたら、乗ってきたJAL185便の折り返しと思われるJAL186便は「要機体整備」となり1時間以上遅れて離陸とのこと。閃光は雷で185便に落ちたんじゃないの?と詮索。

遡るコト3時間前、(そういうことか!)と、松山空港に到着して合点がいく。
6:30なのに空港には修学旅行生と保護者や関係者で溢れていて、航空券を予約した時は既に満席。(なんでだろう?)と思い、その後も「搭乗便は満席なので早めのチェックインを・・・」と言う依頼メールも届いてた。

CAいわく羽田空港経由で千歳空港へ向かい、スキーを楽しむ予定とのことで、全員を乗せるために同時刻帯に出発するJALとANAの両方で行くというのだから(こりゃ大変!)と、先生たちが右へ左へ声がけなどで奔走してた。

小松空港から能登半島への移動中も晴れたり雨が降ったりと激しく、でも、こういう天気が多いのが能登なんだそうな。
そして、七尾駅では鮮やかな虹がかかりウェルカム気分を味わう。でも数分で消えて、また雨。そしてゴールの和倉温泉駅に到着。
行くだけでミッション終了のようだけど、まだ何も始まってない・・・。

2023年11月29日水曜日

インクルージョン。

魚屋さんが淹れてくれたコーヒーと子ども達作のスモア

とてもとても個人の見解です。

今回、特に印象的だったのが「岩城島」での夕食&レクリエーション参加で、その理由はいくつかあるけど、至極私的に思ったのは「お酒」がなく、こじらせる人が一人もいなかったからと思ったり。

極めて健全で最後まで全員が和気あいあいだったのが印象的。


とても和やかで健全だった雰囲気の理由は車で帰らなければならなかった・・・もあるけど、他にも子ども達も多く、ベイビーちゃんから小学生までが保護者と参加して安全・安心に走り回る(遊ぶ)ことができたから。

そして、もう一つは石川県に伝わる伝承遊戯「ごいた」。これは酔っ払ってはできない遊び、かつ老若男女が参加できるから、酔っ払ってるヒマなんてない!という感じ。


初参加の私たちには、ココいる全員が旧知の中で、雰囲気から察すると(昨日も会っていたような感じ)だけど、実際は2-3ヶ月ぶりとのことで、中には移住者がいたり、私たちのようなポッ!と参加した旅人もいたり、「インクルージョン(=包括、包含)」という言葉があるけど、まさに“全部ひっくるめて”という感じ。

こういう場があるって素晴らしいし、こういう場を作られたリーダーはスゴいと帰り道。

互いに名前を知らずとも。


今回も宿泊は「ねぎねぎ」。しかし、今回は上海から弓削島へやってきた方とのシェアで、聞けば「竹製の自転車」を作ってるということで「それはナニ?」と思いつつも解明できず。


前夜は岩城島で島民との交流でワイワイし、夜遅くに帰り、そのまま就寝。翌朝は5時に起きて朝散歩して6:45に朝食会場となる「汐見の家」へ。

すると「汐見の家」に泊まっていた4組が既に朝食の準備をしていて、お手伝いしようも台所が渋滞してたので子ども達の相手係となる。


「子ども達のお相手上手ですね!」と、お母さんからお褒めの言葉をいただき「実は子ども達を預かる取り組みをしてまして、子ども達から“インチキ先生”と呼ばれてるんです。」と言った瞬間に、お母さん達大爆笑、子ども達はシラッーと引いてしまう。


朝食なのに色鮮やかな野菜や厚焼き卵(管理人の工藤さんの名物料理)が所狭しと並び「ご当地食材ビュッフェ」となる。


8時に出発する際に「みんなで記念撮影を撮ろう!」となったのが、この写真だけど、相変わらず、お互いの名前も仕事も知らず(かろうじて情報としては3組の家族は神戸から、サイクリストの男性は千葉から来たという程度)。右手前の黄色いパーカーの後ろの女性がオーナー。

だけど、それが良くて「また会えるかもね!」と子ども達にバイバイして出発!

2023年11月28日火曜日

人智を超えた何か?


しまなみ海道の島々には「展望台」があって、伯方島には開山展望台、大島には亀老山展望台とカレイ山展望台、大三島には多々羅展望台があって、それぞれの眺めは絶景。
特に亀老山展望台は有名で、展望台は高い所にあるから当然だけど“あの”坂道を自転車や徒歩で上るのはスゴいと思う。有名なのは見晴らしもだけど、著名な建築家(隈研吾氏)の作品という理由もあるのかな?

同じ大島のカレイ山展望台にもあがる。こちらは採石場が近いから、道すがら上り下りするダンプカーと行き違いになるのでサイクリストの方は気をつけた方がいい。でも、亀老山展望台と比べたらサイクリストの数はとても少なかった。わざわざ感があるのかな?
展望台にあがると、亀老山展望台とは異なる構図の見晴らしはいい!と2013年2019年にも書いていた。ちなみに展望台には私たちだけ。

そして翌朝は、2016年以来7年ぶりに岩城島の積善山へ。朝だったためかサイクリストはゼロ。
昭和感あふれる展望台からの見晴らしはサイコーで、眺めていると「天使のハシゴ」とよばれる雲の合間に隠れた太陽からの日差しが瀬戸内海を照らして幻想的に。
中世の宗教画のようで、こんな自然の現象に人智を超えた何かを感じたのかな?
「愛媛人は自分たちが暮らしている所をもっと自慢してもいいよね?」となる。

2023年11月27日月曜日

持ってた私。


「ごいた大会」が終わり「おにぎり、厚焼き卵、酢物など」の夕食を済ませ「魚屋さんが入れる美味しいコーヒー」を飲み、一区切りも二区切りもつき、互いに名前も知らない方々と歓談していると「はいー!ジャンケン大会です!」とリーダー兼進行役の大谷さん。

「さらに、ジャンケン大会!?」と驚く会場。色々と景品があるようで「まずは肉!」という声に「オォー!」となり、親役の子どもを相手に全員総立ちでジャンケン大会スタート!大抵、こういう時は盛り上げた方が楽しく、30人ほどがワイワイガヤガヤで参加。

「次は、岩城島産の無農薬あきたこまち1kgです!」との声に「欲しいー!」とお母さまたち。既にここまで3連敗中で、目をつむりながら1回目のジャンケンで半数になり、2回目のジャンケンでさらに半分、3回目のジャンケンでさら半分。
あれっ!3-4人の勝者の中に残ってる!で4回目も目をつむってジャンケンすると「オォー!」と歓声があがり、私一人が親役(子ども)に勝ってた!

2時間ほど前に集会場に着いたばかりで、どこの誰とも自己紹介もしていない輩が勝ってしまったのに、拍手の中、岩城島産の無農薬あきたこまち1kgをいただく。
「相変わらず、持ってますねー」とIRCのOさん。
いや、こう言う所で運を使っていいのか?分からないけど楽しんだ者勝ちということで、勘弁を!

情報過多。


「ごいた」の優勝決定戦が終わり食事。余談だけど「ごいた」では2回勝利を掴んだ!
テーブルに並んだのは大量の「おにぎり」「厚焼き卵」「なます&漬物」「芋煮」など。一言でいば「ご当地ブッフェ」で食べ放題。
集会所に来る前はてっきり「地元の魚などが食べられる」と勘違いしてたけど、この集まりは、そうで場ではなく、もっと地元らしくて子供も大人もワイワイ楽しんだ食事。

そして、芋煮もてっきり愛媛らしい甘め出汁と思いきやスッキリ醤油味で(へー!岩城島ではこういう味なんだ)と思っていたら、「山形からの移住者が作った味」だった件。
(だから山形の味なんだ!)と納得。

そして、食後にいただいたコーヒーが美味しくてお礼を伝えたら「彼は普段、魚屋で鯛を捌くのが上手なんだよ。」と教えていただく、(鯛?コーヒー?)と整理できず・・・。
お会いした方は東京で大企業に勤めながらも、先日お世話になった「汐見の家」のオーナーだったり、一人一人の情報量が多すぎて混乱してしまう。

で、周りを走ってる子ども達に「みんな、同じ小学校なの?」と尋ねたら「私は神戸だよ。」「私は」に「えっ!神戸?岩城島なのに?」と、さらに混乱してしまう。
どうやら、この集まりの中には色々な人がいるらしい・・・ことは分かった。

2023年10月9日月曜日

一人遠足最終回。


ゴールは愛媛県と高知県の県境ポイント。そこには「星降るヴィレッジ」という宿泊施設があり、併設のレストランで食事を思っていたけど大混雑で断念。
その隣の「カルストテラス」は資料館兼休憩所で、せっかくだから四国カルストについて”かじる”。
四国カルスト一体は元々は海!でゴツゴツした石灰岩の元は珊瑚礁!と知り、1300mも隆起したってこと!?雨風にさらされて残ったのが現在の形。

でも、まだ時間が余った。(そうだ!モニターツアーのアンケートに答えよう!)と答えるも次ページが続く。40問ほどあり、思ったことを正直に書く。
JR松山から久万高原まで1,360円、久万高原から落出まで670円、合計2,030円/片道。往復4,000円超の交通費。今回は落出からカルストテラスまで無料だったけど、値段設定できるなら往復500円-1,000円/片道が利用者リクエスト。

一人往復5,000円だと二人の場合は10,000円!6:30に出て18:30に帰ってきたから12時間という所要時間や食事料金も加味すると1万円以上!他に選択肢を考えてしまうかもしれない。
結局、何も買わず食べず飲まずで申し訳なかったけど、現実は難しい・・・。

で、トイレに行ったら顔がヒリヒリすると思ったら、日に焼けてた(後首も)。
寒さ対策などは万全だったのに、まさかの日焼け。
耳なし芳一かい!と自分に突っ込んで帰りのバス時間となる。

一人遠足続編。


落出から終点のカルストテラスまではジャンボタクシーに乗換えて出発。標高1300mへはクネクネ道が続き、右左の揺れに不覚にも酔ってしまう・・・。
9:30にカルストテラスの一つ手前の「姫鶴平」に到着!私は酔いも覚ましたく、降りて四国カルストテラスを目指す!同乗した方々とお別れ。

道のりは4.5km、「ゆっくり歩いて1時間くらいかな?」と運転手さんの助言+帰りのバスが14:45発という余裕もあり、気の向くままに歩こうと出発。

天気は薄曇りだけど日差しアリ。歩いては止まり、脇道を見つけては進み遠回り。
車で来る人が多いので徒歩の人は見かけず、でも徒歩のスピードは“景色を見落とさず”立ち止まっては(あぁ、こんなの撮影隊が好きだな)とブツブ言いながら撮影。
撮影隊が求めるのは「強い画≒色々な要素が入っている画」で風景写真とは違う。

アップダウンの道を歩き続け、高知県に入った!そして天狗高原に到着。四国カルストは愛媛と高知にまたがっているから共有財産。だから高知側も知っておかないと!と思い脇道に逸れたら笹などで道が塞がれて戻ったり・・・。
ススキ野原を歩き続け、目指す天狗岳の麓にあるカルストテラスが見えた!時計を見ると時刻は13:30!ナント4時間も過ごしたのか!

ゴールは写真の愛媛県と高知県の県境ポイントで記念撮影。昼食もとらず、お菓子だけでよく頑張った!と自分を褒める。

2023年10月8日日曜日

一人遠足。


5時起床。外からはお囃子が聞こえていて、祭はクライマックス。そんな賑わいをよそに朝仕事。そして、気づけば6時。シャワーを浴びて外出の準備を整えるも(あっ!四国カルストって寒いかも!?)と気温をチェックしたら最高気温は17度、松山は24度。
標高1300mほどだから当たり前だけど、半袖?長ズボン?ジャケット?など微妙な気温に悩むも半袖、長ズボン、ポケットが多いジャケットのみのバッグ無しで出発!

久万高原町観光協会の情報で国土交通省が社会実験として実施中の「四国カルスト行きシャトルバス無料体験」に参加。
正確には四国カルストへ行く「落出から四国カルストテラス」までが無料。なので落出までは自力で行かないといけない。とは言え、車の免許を持っていない私にとっては「ロケハン機会」であり、逃すわけには行かず、JR松山駅6:50発のJRバスに乗り込む。

1時間かけてバスは終点の久万高原に到着。路線バスはココまで。次に久万高原町営バスに乗り込み終点の落出まで30分揺られる。
このバスはマイクロバスと小型になる。そして社内アナウンスは上浮穴高校の生徒の声!それもバス停ごとに違う声に(いい取り組みだなー)とテンションが上がってきた!

終点の落出に到着、バス停には関係者がいて「泉谷さんですね!お待ちしていました!」と、いよいよ無料バスに乗り込んで四国カルストへ!時刻は8:30、既に出発から2時間!

2023年7月10日月曜日

どうしたらいいでしょう?と。


1回あたりの国内旅行にかかる費用は、23日が36.2%(次は12日の32.6%)で最も多く4万円。先日の研修でも話題になったのが「旅費が高くなった!」こと。

冷静に考えると「今までが(コロナなどのダメージで)とても安かった」と思うべきなんだろうけど、松山⇔東京の12日のパック旅行代金が底値で2万円台だったのは昔、今は安くても5万円台だから「以前に比べると」という感じ。物価も人件費も高騰してるからね。


今回は洗濯もできる長期滞在も可能な(お住まいの方もいる)レジデンスホテルに宿泊。
汗もかくし毎日、ドラム式洗濯機に放り込めば4時間ほどで乾燥まで終了。電子レンジも備え付け、朝食は飲食スペースはなく、フロントで「無添加の冷凍食品(洋食はクロックムッシュ+スープor 和食は御膳+味噌汁)」を部屋に持ち帰り、電子レンジで温めて食べる形式。

きっとコロナの様式が続いているのかもしれないけど、個人的には好み。


しかし、海外旅行は依然鈍いと新聞。日本から行くのは円安だから割高感があるけど、先日の松山空港仁川国際空港線は27000円だったし、行きも帰りも満席だったから、ミクロとマクロの違いなどを把握しないといけないかも。

「どうしたら、海外からわが街に来てもらえるでしょうか?」という新規の相談。「ゼロからはもの凄いエネルギーが必要だからコラボ作戦はどうでしょうか?」と。

2023年7月3日月曜日

助け助けられ。


3泊4日の韓国弾丸出張
「27th Bucheon International Fantastic Film Festival(BIFAN)」は、振り返れば成果も手応えもあったと報告できる。と、言うか滞在中の学長日記が公開型の報告書のよう(笑)。このような形体でいいのか・・・は要検討。
誰にでも訪れる一日が、こんなにも濃くも過ごせるのか?という感じ。ただ単にグータラに過ごす日もあるのに・・・不思議。

初参加、初体験だったから濃い印象だったのかもだけど、多くの人にも助けてもらい、私は本当にラッキーとも再確認。
初日のBIFANボランティアスタッフ、相談したホテルスタッフ、セッティングしてくれたVIPOスタッフ、繋いでくれたプロデューサーや再会した友人、そしてBIFANの運営スタッフ。
ほぼ全員が初対面なのに、皆さんが親切にしてくれたおかげで想像以上の手ごたえに感謝。

心残りといえば「焼肉と冷麺を食べれなかったこと(正確に言えば、焼肉は大勢で食べたかったので控えた。冷麺は食べるチャンスはあったけど丼になった。)」だけど、次回の楽しみとしよう!
宿題もいただき、検討を早速始める。そして、明日から上京して今度はJFCに加盟してくれているFCに捧げる!

ある日、ある時、突然に。


話す人の多くがプロデューサーで業界話や現場の話、未来の話などについて意見交換。ただ、その中で一人だけ「今の話」をしてきた方がいて、その方とは初対面、互いにこれまでの実績も知らず実力も知らず、わかっているのはプロデューサーとフィルム・コミッションという間柄だけ。
どうして、そんな話になったかは覚えてないけど、キーワードは「企画と地域」だったような。

実は似た話を「香港FILMART」でも別人から聞いたので(おっ!?2回目!これはニーズか?)と企画スイッチが入る。
「〇〇が〇〇を〇〇して〇〇へ〇〇するのはどうですか?」と尋ねると「それは、ありがたい!できますか?」となり、「はい、フィルム・コミッションならできます。」
自分たちが持っている資源を有効活用できているか?と言われると怪しいFCも多いからいいかも!となり「叩き台書きます。」と20分前に会った人に言う(笑)

生態系とも言うけど、同じ思考や行動をしている範囲では、こういった外的指摘は起こりにくく、(えっ!?そんなコトを求めているの?)とある人にとっては普通のことでも、他人にとっては貴重なことがあると分かった機会。
その後もイメージを具体化して共有して分かれる。
これも他流試合の成果。

韓国食紀行。


バッジをもらいにプチョン市役所へ行った時に対応してくれたのは学生ボランティアっぽい方々。土地勘が全くなくても腹は減るので「この辺りで美味しいヌードルレストランを教えてください(この時は麺類が食べたかった)」と尋ねる。
キョトン?とするボランティアたち。その中で一人が「まっすぐ行った所に美味しいヌードルを出してる店があります。」と教えてもらう。

昼食時に、その店へ行くと韓国語で話しかけられるも英語で「一人です。」と答える。
メニューはハングル文字だけ。店員さんが一生懸命に英語で話してくれるから、こちらは「辛くない料理でオススメは何ですか?」と尋ねると、イチオシマークが付いてた「野菜ボウル」と指差し、あとは写真で「蒸餃子」があったので指さすと「ポークorキムチ」と言われたので「ハーフ&ハーフ」で注文。

自動的に「カクテキ(大根キムチ)」が出される。蒸餃子は皮が薄くてメチャ旨!そしてメインの野菜ボウルは具材をかき混ぜて、お好みで辛旨ソースをかけると教えてもらう。
野菜たっぷりの具材をかき混ぜたら「麺じゃなく五穀米だった」けど、健康的!と意識を変えていただく。
初日の店もそうだったけど、若い方が紹介してくれる店ってスタイリッシュな店構えだけど、伝統的な味を好むのね。お値段1800円。

2023年7月2日日曜日

12年ぶりのピッチ。


今回で言うなら、日本でピッチ(企画内容をまとめて、興味関心者へ資金などのリソース提供を求める短いプレゼン)は見たことがあったけど、日本を舞台にした作品に対して韓国へピッチする機会は初めてで感動した件。
VIPOとJFCの共同企画だった「Project Spotlight Japan Pitching & Luncheon」は、聞けば12年ぶり!に日本にスポットライト浴びる貴重な機会だったと知る。

写真は今回のピッチに登壇した5組の監督やプロデューサー、そして関係者。「全組、昨晩は寝れなかったと思いましたが、一気にギアを上げて素晴らしい内容でしたね。」とメンター役の関係者。
その通りで、ピッチ(≒プレゼン)は伝える内容も大切だけど、5-6分の1本勝負だから、技法や工夫が大切で、教えている立場としては全組聞きやすく、1本でも多くの作品にスポンサーが付くのを願う!

「でも、この場だけで全て調達できるとは最初から思ってないんですよ。」「えっ!?どういうことですか?」「彼らは企画の実現(≒制作)に各地の映画祭に赴いてはリソースの調達を行います。」「と、言うことは?」「企画成立までの長い道のりが始まったんです。」と、まだ無名に近い監督やプロデューサーには先ず、大勢に知ってもらうのが大切とのこと。
本当のキカクの「キ」の字が始まった瞬間。

愛というか情熱というか熱量。


笑いや拍手、歓声があがったピッチの一つが「映画制作集団_大田原愚豚舎」の渡辺兄弟。
栃木県大田原市を拠点に10年間制作を続けていて「インディーズ世界で渡辺兄弟は有名なのでご紹介します!」とプロデューサー。

大田原市での制作にこだわっているとのことだったので「どうして、大田原市での制作にこだわっているのですか?」「良くも悪くも自分たちの故郷ですから、現実味のある物語を作りやすいんです。」と、ごもっとも。海外映画祭でも紹介されたようで要チェック!

台湾の制作者から相談。「日本を舞台に日本の話題を映画化したくて権利を取りました。〇〇の話なんです。」「ぜひ!協力します。」と伝えて話を聞き続けると(んっ?そのエピソード知ってるぞ!)となり、「もしかして、〇〇な話ですか?」と尋ねたら「そうです!何で知ってるんですか!?」となり、何で知ったか覚えてないけど「いい話だなぁと思うエピソードでした。」と距離が縮まり、感激の台湾制作者。「泉谷さん、スゴい・・・」となる。偶然です。

日本の某テレビ局も「映画事業部が立ち上がったので、FCと協力して海外作品の誘致をしたい!」とお誘い。映画への「愛」というか「情熱」というか「熱量」と言うか、学び多い一時だった件。

韓国映画浮上せよ!


久しぶりに切れ味鋭いというか、感動した素晴らしいプレゼンだった・・と振り返り。
ジャスティン・ビョンイさんは韓国のシナリオ協会の会長さんで「止まってしまった韓国の商業映画(≒不振)」をテーマに独自視点で分析した内容を発表してくれて、その最大の理由は「映画制作に投資がされなくなった為」という結果を、どのように導き出したかが面白かった件。

平たく言えば「CJとロッテが映画制作に全く投資していないから・・・」と身も蓋もない結論だけど、制作よりも配給や映画館も抱えている同社にとっては作品性など関係なく、「売れるかどうか?」だけのヒット&ラン的な短期集中的に利益が上げられるか?の指標で、この10年間を支配してきたために映画の生態系を壊してしまい、多様性もなくなり、その結果、観客も飽きて、現在の衰退に繋がっているとのこと。実に生々しい・・・。

じゃあ、どうしたら韓国映画は浮上するのか?というアイデアを「多様性」と語っていたけど、私はその多様性と「物語重視の作品(オリジナル作品など)」「日韓合同作品のような連携による幅の広がり」「作品に寄り添う劇場」と理解する。

「いい映画と売れる映画は違うんだよ。」と、よく言われるけど、まさか韓国でそんなことを思い出すなんて思わなかった。
仮説もあるけど、数字や数値をキチンと出してくれたから納得感がすごかった。名刺交換にすかさず行ったもんね。

2023年7月1日土曜日

再会。


第27回BIFANのオープニングレセプション。会場が狭かった(良い意味)ので、色々な人と話しやすかった件。普段はフィルム・コミッションや関係者が多いけど、外に出れば「他流試合」
周りの全員が知らない人なので、自分から興味ある方へ連絡するしかなく、海外の方と思ったら日本語が通じるし、日本人と思ったら海外の人だったりと、他流試合は良い緊張感をもたらす。そして、感激の再会もあったり。

写真のジェニファーは台北フィルム・コミッションのディレクターで「第一回愛媛国際映画祭」では愛媛にきてくれた方。台北FCは単に撮影の誘致や支援を行っているだけでなく、制作部門も持っているので他国との共同制作に積極だったり、映画祭にも関与していたり、フィルム・コミッションという枠では溢れてしまうほどの実績があり、とても刺激的な存在。
「まさか韓国で会うとはね!」とお互いに再会を喜んで記念写真。

さらに、今年3月までの10年間、福岡FCで数々の作品を誘致・支援し退職されたIさん。2月にお会いして以来の4ヶ月ぶりの再会。お互いに立場は違ったけれど研修などで、一所懸命に学んでくれた姿勢を覚えていて、これからにエール!

そして制作側からFCへの要望も聞いて、その場で企画の話になったり、他流試合は想像以上のことが起きるからゾクゾクワクワク。