韓国が1997年の通貨危機の打開に外貨獲得策の一つとして映画産業に力を入れたのは有名(釜山フィルム・コミッションなどが設立され、シュリ、JSAなどが制作される。)で、内需だけではエンタメは育たない。
そのためには「エンタメコンテンツのクロスボーダー化」は必須で、大前提として面白いのは当然なので世界を相手に切磋琢磨して今がある。と言う説明は、これまで点だった事柄がピピッ!と繋がって納得感が高かった。
中国は世界を相手というより、自国が大きく56の民族で構成されているので、全ての民族が満足いく作品を届けるのは至難の業。いつも頭がいたい。
とは言えヒット作の多くは「素朴な生活(リアリティ)」がキーワードで、特に
「家族への感情」は、どの民族にとっても普遍的な話題なので共感しやすい。良い作品は必ずリアリスティックに描いており、研ぎ澄ませば、おのずと世界にも通じると思う。
最近の作品を見ると「同じような作品」が増えているような気がしてならず、物語は面白いけど(これでいいのか?)と思うほど、
“ウケるフォーマット化”が世界を覆い、このアジアでも同一化・同質化を危惧している。
決して自国ファースト主義ではないが、もっと各国で培われた歴史や文化という独自性・オリジナリティを大切した上でのアクションや恋愛などがの作品が生まれたらいい。と「グレースの履歴」の源監督はクリエイターの視点から登壇。
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