久しぶりに切れ味鋭いというか、感動した素晴らしいプレゼンだった・・と振り返り。
ジャスティン・ビョンイさんは韓国のシナリオ協会の会長さんで「止まってしまった韓国の商業映画(≒不振)」をテーマに独自視点で分析した内容を発表してくれて、その最大の理由は「映画制作に投資がされなくなった為」という結果を、どのように導き出したかが面白かった件。
平たく言えば「CJとロッテが映画制作に全く投資していないから・・・」と身も蓋もない結論だけど、制作よりも配給や映画館も抱えている同社にとっては作品性など関係なく、「売れるかどうか?」だけのヒット&ラン的な短期集中的に利益が上げられるか?の指標で、この10年間を支配してきたために映画の生態系を壊してしまい、多様性もなくなり、その結果、観客も飽きて、現在の衰退に繋がっているとのこと。実に生々しい・・・。
じゃあ、どうしたら韓国映画は浮上するのか?というアイデアを「多様性」と語っていたけど、私はその多様性と「物語重視の作品(オリジナル作品など)」「日韓合同作品のような連携による幅の広がり」「作品に寄り添う劇場」と理解する。
「いい映画と売れる映画は違うんだよ。」と、よく言われるけど、まさか韓国でそんなことを思い出すなんて思わなかった。
仮説もあるけど、数字や数値をキチンと出してくれたから納得感がすごかった。名刺交換にすかさず行ったもんね。
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