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2024年10月16日水曜日

アドバイスのせめぎ合い。


当人に(どうして私に尋ねるの?)などの理由は聞かないけど、仕事の話、自身の話、将来の話など色々な話(≒相談)をされる(よく道なども尋ねられる)。

話を聞いて欲しい人には2種類いて「自分の話を聞いて“だけ”欲しい人」。
こう言う人はアドバイスを求めていなくて、自分の思いを話してスッキリしたい人。
だからアドバイスする場合は当人の発言や行動を(そのまま)肯定した方がいい。

もう一つは「自分では行き詰まってしまい、アドバイスが欲しい人」。
こう言う人の多くは選択肢(岐路)の前に立っていて、踏み出したい方向へ後押しして欲しい場合と“本当に踏み出す道(将来を見据えてなど)”へ導いて欲しいという願いがある。

これまでは、当人を尊重する意味からも、口に出したキーワードから方向性などを導き出してきたつもりだけど、もっとハッキリと明確なアドバイスをした方がいいのかも?という相談が続いて残す。

でも、アドバイスをしても責任は持てないし・・・だけど、責任なんてそもそも持てないからいいのかも・・・とも思ったり。

何が言いたいのか?と言うと、例えば起業を検討している人からの相談の場合、“する” or “しない”では、“する”という気持ちを押す。

だけど起業は1回限りのイベントではないので、起業していくら稼ぎたいのか?本業なのか?それとも副業なのか?は当人次第だけど、整理できていない場合もあるから、踏み込んで人生プランにも組み込んでもらおうとか・・・。

アドバイスって真剣に考えると難しい!

2024年10月15日火曜日

プロモーションは佳境に!


ジャパン・フィルムコミッションの事務所は、東銀座の東劇ビルにあり、このビルは松竹が所有。
エレベーターに乗り、ドアが閉まると閉まったドアへコマーシャル(広告)が投影される面白い仕組みがあり、先日、乗ってドアが閉まったら10/25公開の「がんばっていきまっしょい」のPR動画が流れて(おぉ!)となった。

テレビ東京の番組でも「がんばっていきまっしょい」のコマーシャルが流れて(気合い入ってるな)と分かる。

そして、毎年恒例のFCヒアリング用に愛媛土産を買いに百貨店を訪れたら、ナント!一六タルトから「がんばっていきまっしょい」が全面に施された特製ボックスタルト(4個入り)があった!限定発売!

普段はポエムだけど、今回はこれ一択で大人買い。
そして、レジで包装をお願いしたら「お客様、特典でクリアファイルを個数分、プレゼントいたします。」と、これまたシーンを散りばめられたクリアファイルをゲット!非売品のはず。

「がんばっていきまっしょい」のプロモーション、ものすごい力の入れようでメモメモ。
私自身はプロモーションには関わっていない。

そこへ、隔月レギュラーのNHK松山放送局のひめゴジ!への出演が重なる。
10/22(火)17:05からは「がんばっていきまっしょい」について紹介。
でも、ディレクターとは「公開直前だし、ネタバレはよくないのでギリギリを攻めようね」となる。

せっかくなので、2005年放送のドラマ版(関西テレビ制作)にも触れさせてもらう予定。

これも仕事のうち。


自分でも(何をしてるんだろう?)と思いながら、レゴ(デュプロ)をパッキング。
12月15日、16日に八王子市のコニカミノルタサイエンスドームで創価大学生が行うイベントに協力している立場として(頭で考えるだけでは危うい)と思い、レゴを持参する。

着替えも入れず、レゴ(600個のデュプロだから、通常レゴだと2400個相当)とPCだけ。
で、案の定、メチャメチャ重い!

(空港の手荷物検査の人も驚くだろうな・・・)と変なコトを思い、飛行機に乗り、妻の研究室へ運び込む。

そこへ、レゴを触ってみたい!という学生がやってきて、1時間ほど一緒にレゴで遊ぶ。
聞けばレゴを触るのは幼少期以来とのことで、本人も組み立てながら「なんか変なモノができました・・・。」と、無心に楽しむ。

「それそれ!そういうの大切だよ。主に小学生が来場するから、一緒に作りながらコミュニケーションを取ったらいいね。」とアドバイス。
そして「子ども達の創作には、全肯定でお願いします!」とも念を押す。

そもそも、このイベントは、イベント自体が目的ではなく「イベント経験を通してリーダーシップ&プロジェクトマネジメントの基礎を養う」のが目的で、こういう積極的な学生の姿勢が大切。

「皆んなにも、絶対にレゴに触った方がいい!と伝えます。」と学生。
ホント、頭だけで考えると都合の悪いことは脳内変換で“なかったこと”になるけど、実際に経験すると、不都合が起きた場合、解決しないと次に進めない。ココが違う。

あと2ヶ月後は本番、実践日。
学生達は、子ども達を満足させて、かつ、自分たちが掲げた目的&目標を達成できるのか!


2024年10月14日月曜日

自分に甘い。


国連大学前で定期的に行われている青山古市へ。
ここは産直市とアンティーク販売が一緒だから見るだけでも楽しい。
今年1月にも訪れてました。

産直市ではリンゴ、ブドウ、早生ミカンなどのフルーツが売られていて、出店者との会話が楽しい。同じフルーツでも出店者ごとに値段が違うので吟味したり。
季節によって販売物が違うのもいい!

他にも加工食品(ドレッシング、ピクルス、ジャム、ジュース、酢ドリンク、味噌、醤油など)やパンや焼き菓子なども売られていて、その中で普通のパン屋では売ってない“酸味のあるハード系パン”を見つけて、試食させてもらいホールパン(丸ごと一個)購入(1800円!)。

普段では絶対に買わないのに、こういう所だと、(なかなか食べられないし・・・)と、つい勢いで買ってしまうワナにはまる。
で、フライパンにオリーブオイルを敷いて焼いた後は、クリームチーズを乗せて至福のひと時。

奥のアンティーク売り場では、なぜかスターウォーズ特集がされていて、1977年の公開当時の宣伝用素材からのコピー写真が額装で売られていて、ココでもうっかり買いそうになるけど自制した。

そんな所へ、長女が「自然薯入りドーナッツ」を見つけてしまう。
かれこれ1時間ほど滞在してるし、疲れたし、(罪悪感の少ない)甘いものを食べて糖分補給する?と、自分に理由をつけて購入。

で、甘いものを食べたら、今度は美味しいコーヒーが飲みたくなるのは必然。
やれやれ、自分にどれほど甘いのか?となる。


親孝行。

きな粉がかかった栗味のティラミス

アメリカの父、そして兄弟夫婦との会食も終盤。
「じゃあ、デザートをお願いします。」とコース料理の最後をお願いすると、しばらくして「お待たせしました。」と、店員さんが声をかけてくれて、テーブルに出してくれたのが、このデザートプレート。

???となり、何かの間違いかと思ったら、私の誕生日の前祝いだった!
思いがけないサプライズを用意してくれたのは妻と娘で大感謝。良い時間を過ごすことができました。

思い返せば、34年前。希望大学を不合格になった高校を卒業したばかりの若者を受け入れてくれたのは、バージニア州でタイムワーナー社に勤めていたおじ様と画廊を経営していたおば様(共に日本人)の家庭で、一人息子とは一つ違い。

全ての始まりは、この一家との暮らしから。
兄弟はテニスはできて、バイオリンを弾いて、名門大学に入学。その後は結婚して家庭を持ち、医者になって、現在は医者に教える医者。そして性格はメチャ優しい。

目の前でスゴいキャリアパスを見ていて、私はと言うと、NYへ渡っても大学を中退、25歳から働き始めて数奇なご縁で今に至る。

アメリカの父へ「覚えていますか?2001年にお会いした時に、フィルム・コミッションがしたいと伝えましたが、叶えることができました。」と伝えると、覚えていてくださり、「誇りに思う」と喜んでくれる。

アメリカの母は既に亡くなってしまった。ほんと、親孝行ができる回数って多くない。
できる時にしておかないと!アメリカに帰る前に、また会わないと!

2024年10月13日日曜日

解体前に。


釜山から帰ってきたら、松山では地方祭が終わり、キンモクセイの香りが漂ってた。
そして、早速、JR移動があったので松山駅へ向かうと、これまでの駅舎を通り抜けた奥に、洗練された綺麗な新駅舎が稼働してた!

旧駅舎は・・・と言うと誰もおらず(当然)。
そこでフィルム・コミッションの血と言うか感覚が無意識に写真を撮らせてた。

と言うのも、こういう建造物での撮影、それも、今後使うことがない建造物があると、自由に撮影させてくれる場合が多く、(あぁ、この旧駅舎を開放して撮影できたらいいのにな・・・)と、関係者の皆さんに関係なく、勝手に思う。

聞けば年内に取り壊しが始まるとのことで、ますますロケ地として魅力的。
刑事物の逃走シーンや人間ドラマでの悲恋シーン、アクション映画の対峙シーン、コマーシャルなどの撮影をしてから解体とか・・・妄想。

こういうパターンは高速道路でもあり、新規開通前(一般通行前)に、コマーシャルなどの走行シーンなどを撮影させてもらったり。
いわゆる「レア撮影(普段では難しい撮影)」なので、期間限定でウリにできたりする。

そして帰り。伊予市駅で松山行きを待っていると、やってきたのは「にゃんよ(愛媛県南予のPRキャラクター)」のラッピング電車。
久しぶりに見たよ!にゃんよ!

この列車が洗練された新しいJR松山駅に行くと思うと、“エモい(言葉に表現しにくい良質な懐かしさ)”と思ったけど、使い方は正しいか?


考えてしまう。


仮に17過ぎに仕事を終えたとする。予め用意していた渡航荷物を持って松山空港へタクシーで行く。タクシー代は1,500円。

松山空港から金海国際空港(釜山)へのAIR BUSANは18:30発。
搭乗手続きは30分前に終わるのでギリセーフ!
搭乗券を受け取る際に座席を決めるけど、通路側しか空いてなかった。だけど約1時間のフライトだから問題ナシ。
19:30過ぎに着陸。アンニョンハセヨ!釜山。

松山空港から金海国際空港(釜山)の往復航空賃は26,000円。
空港から海雲台まで片道約3,000円(往復約6,000円)。

仮に海雲台で10/15から2泊3日するなら12,000円(6,000円/日×2日)。
この時点で45,500円(=1,500円+26,000円+6,000円+12,000円)。
3日間の食費やお土産を7,000円以内/日とすると計約20,000円。
合計額は65,500円となる。タクシーをバスや電車、食費などを抑えれば65,000円も可能。

買い物をしても免税を申請して還付金をいただき、帰りの金海国際空港発は16:30発。
松山空港着は17:30過ぎ。入国審査も課税申告もサクッと終われば17:50には空港を出れる。
リムジンバスでJR松山駅までは800円。65,000円の中に吸収可能。

話を変えて、東京へJAL利用で2泊3日の行程を組もうとすると往復航空賃だけで60,000円。
これに3日分の交通費+2日分の宿泊費を13,000円/日で計算すると26,000円。これで合計86,000円。食費などを加算すると計10万円という感じか。

飛行時間も東京へは片道約80分。釜山へは約60分。
約35,000円も差があるなら、余暇は釜山と考え直してしまうのは私だけではないはず。

2024年10月12日土曜日

金海(釜山)国際空港備忘録。


歯ブラシ&歯磨き粉がホテルになかったので、近くのドラッグストアで購入した際、“ついで買い”した韓国製のお菓子や韓国海苔など。そして精算時に免税申請の資料をもらう。

(この先もお土産を買える機会はある)と思ったので、“品定め”にスーパーへ寄っても買わず。

と、言うか思いの他、資料などが多くなり重くなり、リュックがパンパンになってしまい、荷物量に制限のあるLCCなので、(空港でお土産は調達しよう)となる。

金海国際空港に到着。(少額購入でも免税申請はできるのかな?)と尋ねると「あの機械で申請して!」と指さしで教えられ(機械で申請するんだ!)となる。
ATMのような機械にパスポートと免税用のバーコードが書かれたレシートを読み取り終了。

(これでおしまい?)と心細くなったのは、資料には「書類へ記入、税関に購入品の提示」などが書いてあったから。
税関はどこ?誰に見せるの?など、一抹の不安を抱えながら出国手続き&搭乗手続きが終わってしまい、搭乗口エリアに出てしまった。

(あれ!結局、免税申請はどうなったの?)と思ったら、「Tax Refund」という看板を見つけて尋ねると、パスポートが求められ直ぐに「還付金はウォン or ドル?」と尋ねられて「ウォン」と、質問のままに答えると2500ウォン≒300円が現金で返金された。

(えっ!これが減免申請?)と、資料に書かれた手続きと全く違い、簡単だった件。
で、肝心のお土産は空港内の免税店で探すも、物欲をそそる品がなかった(涙)。
と、言うのも、酒とタバコ以外は既に日本で見たことがある品が多く「釜山の土産です。」と言うインパクトがなかった・・・。

空港ってもっと魅力的になると思うけど。



雑感


振り返ると、やっぱり気づきが多くあって備忘録。

AIの進化&活用で映画製作現場&環境は激変する。
特に短編作品は、これまで映画と直接関係なかった人にも創作の機会を与える。近い将来、上手な文章(プロンプト)さえ書ければ、ストーリーボードがAIで書き起こされて、静止画やアニメ、動画などで作品化されるはず。

じゃあ、FCはどうしたらいいか?となるとAIが決して真似できない地域資源を徹底的に磨き上げる(=魅力化)のがいいと思う。

他国から(総合的に)見ると日本は羨ましく見える。
国内では政治不信や非正規雇用、過疎化などどうしようもない鬱憤があるけど、海外から見ると、日本はとても魅力的で訪れたいに値する素晴らしい国と言うこと。

否定するのも変な話なので、彼らの話を伺うと、もっと良い面(FC的に言えばロケ地も含めて)もっと卑下することなく、これが魅力だ!と、積極的に発信していいと思う。

インセンティブ(撮影優遇制度)もアリ、ファンド(基金)もアリ。
海外からの撮影相談にインセンティブ抜きでは話にならなくなっているけど、本当にインセンティブで解決するのだろうか?と知れば知るほど色々と考える。

ファンドという考え方もあり、制度を持続&循環させて、地域経済を活性できるか?なので、手段は決して一つではないという考えに至る。

来年はどうなっているのだろう?
来年も釜山に行けたら今年との比較ができるな。
せっかく釜山FCの皆さんともご縁いただいたし、釜山って四国では唯一、松山から直行便が出てると言うではないか!

2024年10月11日金曜日

積み残し。

赤い円の所に世界一高い所にあるスタバがある。

「世界で一番、高い所にあるスターバックスって知ってますか?」
「どこにあるの?」
「海雲台にあるんですよ!」
「へっー!近くにあるのかな?」
「あの建物の最上階らしいです。100階まであるらしいですよ。」
「えっ!?あの建物?60階程度と思ったよ。行ってみたいね!」

と、指差しで教えられ、行こうと思ったものの・・・。
(1)天気の良い日でないと眺望が良くないので曇天、雨天はもったいない。
(2)
展望台(エックスザスカイ)なので、入場料が別途3000円ほどかかる。
と分かり、絶対行きたい!とはならず行かず。
ちなみに100階は展望台、スタバ海雲台エックス・ザ・スカイ店は98階&99階とのこと。
100階は標高411.6mだから400mほどの高さにあるスタバ。

そして、結局、釜山国際映画祭のメイン会場である「映画の殿堂(釜山シネマセンター)」の前を通ったものの中に入れず=映画を1本も見れず。

マーケット会場のBEXCOとは徒歩約10分超の距離で往復25分。セミナー時間や上映時間などと時間が合わなかった。仕方がない。

韓国チキン(BBQ味、スパイシー味)も結局、食べ損なった。
映画「エキストリームジョブ」でも登場した“あのチキン”を食べたい!と思っていたけど、毎夜何かしらあったし、最後の夜は孤独のグルメで冷麺と決めていたし、これも次回へ積み残し。

でも海雲台海岸を散歩できたのは良かった。
「春シーズンも良いですが、中国大陸からの黄砂がヒドくて霞むので、秋がベストシーズンと思います。」と現地ガイドの方。
海雲台、良い所!またね!


孤独のグルメ、海雲台編。


釜山最後の夜は、仲間と別行動の一人で食べたかった美味しい冷麺店を探す。
いわゆる「孤独のグルメ」海雲台編。

余談だけど、朝の6時30分過ぎ、海雲台海岸を散歩していたら向こうから白Tと黒短パンでランニングしてくる背の高い人が目立ち、どんどん近づいてきて「あっ!ゴローさん(松重豊さん)だ!」と分かり、声をかけようと思ったけど、iPodしてたしジョギングを止めては失礼と見送ってしまった。

補足すると「孤独のグルメ」は、2017年の大晦日に放送された瀬戸内出張編を撮影支援し、松山の「丸万」が登場している。

話を戻して、ぐるナビなどを見ながら探した店は「釜山市郷土レストラン指定業者」と掲げていた「春夏秋冬ミルミ」。
この店、潔いメニュー構成で冷麺2種類(辛い or 辛くない)と餃子しかない。

値段を見ると冷麺は11,000ウォン、餃子は6,000ウォンと安い!
せっかくなので「辛い冷麺と餃子」を頼み、待つこと10分。出てきたのが写真の味。
ハサミで麺を切って混ぜて汁が飛ばないようにいただく。器の中は真っ赤っか。

最後の夜に相応しい辛さ&美味しさ。
一緒についてきた大根の漬物が箸休め、また美味しい!
ちなみに、水とレンゲ(スプーン)はセルフサービス。
合計17,000ウォン≒2000円ほどで孤独のグルメ海雲台編終了。

それにしても4日間で食べた(白菜)キムチの量は、過去3年間で食べた総量よりも多かったのでは?と言うほど朝昼夜で食べまくった。だから元気だったのかもしれない。

お疲れさまでした自分。

2024年10月10日木曜日

地方で考える。


「1ミリオンじゃないからね、1ビリオンだからね。」「50%と言う数字は掴みとしてインパクトあるね。」は関係者。

その通りで日本政府は、日本で撮影する海外作品に対して最大50%の製作費支援、上限10億円を用意している。

これまで、ロケ地もFCのスキルもいいんだけど・・・と、撮影誘致策に“もう一つ”インパクトが欠けていて、逃していた作品も多かった日本が用意したインセンティブ(優遇措置)制度。

昨年度から経済産業省が主幹となり、積極的にPRと活用をしてきて浸透してきた感じ。
写真はスクリーン誌の見開き記事(東京バイスの活用事例も)。

でも、これだけのインセンティブが適用される作品は、予算規模が大きく、インパクトが望める作品に限られる。
愛媛での撮影を希望する作品には規模が違い過ぎて適用されない。これは仕方がない。

じゃあ、地方のFCはインセンティブを持てないか?と言うと、そうでもなく、インセンティブを用意している自治体は多く、手段は助成金や補助金が多い。

えひめFCはインセンティブを持っていないけど、これだけインセンティブが撮影誘致のデフォルト(標準)になってしまうと、ロケ地OK!撮影支援もOK!でも天秤にかけられてしまう現実にどう立ち向かったらいいのか。

そこへ「基金の創設は?」となり、映画振興基金が作れたら製作費、人材育成にも活用して、年間予算が少額だとしても、宿泊費や渡航費などに使われると愛媛の経済に循環できる・・・と妄想。

1ビリオン(10億円)で基金が作れたら一生、携わりたい!



天国と地獄。


映画業界で「ピッチング」と言えば、「短い時間(5分程度)で自身の企画を提案して、リソース提供をお願いするマッチング機会」。

聞き手は人脈や資金などの資源(リソース)を持つプロデューサーなど。

ピッチングがうまく行けば、その内容に興味関心を持つ人が集まるし、うまく行かなければ誰からも声をかけられず、登壇者にとってはまさに天国と地獄。運命の瞬間!


今回は9組が発表したのだけど、新しい作品のプロット(あらすじ)は面白かった。
「時代だな〜」とつくづく思ったのは、未だ世に出ていない作品なので、作品をどう伝えるか?イメージ写真やイラストを多用して聞き手に理解してもらわなければならないのだけど、数組はAIによる生成画像でイメージを作っていて感心。

確かに!で、例えばホラー映画などはイメージを伝えにくく、フリー素材もない。
でも、プロンプトを上手に入力すれば、イメージ通りの画像が出る世の中になった!だからより迫力、訴求力が高まった感じ。

また、物語が複雑な場合も同じで、聞き手の理解が追いつかなかった過去が、AIによる生成画像で理解の一助になる。
個人的には、絵コンテもAIで生成すればトーン、カメラアングル、照明、背景などまで整えることができ、制作環境は劇的に変わると思ったり。若手は既に始めているよう。

釜山(韓国)でのピッチングだったので、韓国舞台(日本も絡む作品多かった)なので、韓国に精通するプロデューサー、そして資金調達(製作費)。
4,000万円/本から8,000万円/本ほどの予算で作りたいとプレゼンター達。

資金は調達できないけど、ロケ地の紹介や滞在費の補助だったらフィルム・コミッションでもできそうな気がしたのは本当のこと。

2024年10月9日水曜日

反芻(はんすう)しながら。


前日に(とても美味しかったのだけど)食べ過ぎたので体が重い。でも今日も美味しく食べたい!どうしたらいいか?BEXCO(会場)までは約3km、消化に歩いて行こう!となる。

街歩きは好きなので、てくてく歩きながら、「アンニョイハセヨー」と、すれ違う人に挨拶。そして昨日までを振り返る。

「日本では670本以上の映画が劇場公開されているって羨ましいです。」
「えっ!羨ましいですか?多すぎません?」
「でも、独立系映画も公開されてるってコトでしょ?」
「ええ、まぁ、そうですね。」
「韓国では独立系映画が制作されることは少ないです。」
「どうしてですか?」
「お金(製作費)がありません。大きな作品以外は国の支援なくして映画が作りにくくなりました。」
「本当ですか?」
「20年以上見てきましたが、そんな感じがします。」
「また、日本では色々な映画が公開されますよね?」
「はい、特に独立系映画は多様ですね。」
「それも羨ましいです。韓国ではヒットすると、その路線の人気にあやかれと、全ての作品が一方向に向いてしまいます。だから多様性がないのです。」

そんなコトはないと思うけど、近くで携わっているとそう思うんだろうな。
多様と言われてもいいコトばかりではない・・・は近くで見ていて思うもの。

道端に運動器具を見つけた!
どれどれ・・・と、体を伸ばして徒歩移動の再開。

そう言えば、日本では70歳、80歳、90歳でも映画監督がいるのにも驚いていたな。
韓国では、ほぼいないそう。

歩きながら反芻してると、BEXOが見えてきた!今日も新しい一日が始まる。

食べて外交。


ランチミーティングに参加すると「チャングムの誓い」に出てきた宮廷料理のような料理など出てきて、食べ方が分からないから、そこからコミュニケーション開始。

そして、私について身分照会のような質問(出身や経歴など)がされて、安心してくれた相手。
こう見えても22年以上のキャリアで、ナショナルFCの理事長職だし、52歳だし、年齢を重んじる韓国では十分だったよう。

そんな話の傍で、次から次へと料理が運び込まれて、「これはナニ?」「これは〇〇」とお互いに同席してもらった日韓の通訳を介して食のコミュニケーション開始。
甘い、辛い、酸っぱい味など10品以上は食べたと思う。

ランチミーティン後はAFCNet役員との懇親会で、連れて行かれたのは今度は焼肉。
ホストの釜山FCが仕切って焼いて盛ってくれる。そして、次から次へと運ばれる肉。

こういう席で「お酒が飲めない。」と断るのも失礼なので「乾杯」のビールをいただく(注:飲めない訳でなく、飲んでも美味しく感じないから飲まないだけ。)。

調味料としてニンニク、塩、タレなど数種類が並び、これまた一つ一つ教えてもらう。
数時間前に豪華なランチを済ませたばかりだけど、美味しくいただく。喜んでくれるホスト。

1時間の予定が1時間30分の懇親会となり、実はこの後も別のレセプションがあり、そちらにも行かなければならず出発。既にお腹いっぱい。

10分ほどで会場に到着すると、既にレセプションは真っ盛りでワイワイガヤガヤ。
関係者にご挨拶すると「どう?食べてる?」と言われてしまい、皿を渡されて料理を取らざるを得なく、お口直しにスイーツ&フルーツ系をいただく。
並んでいた料理をみたら寿司もあり並ぶほどの人気に(やっぱり寿司は人気なんだ)となる。

食べるのも仕事だった一日。


2024年10月8日火曜日

Strategy(戦略)。


マーケット会場ではセミナーが随時、3カ所で行われていて、内容を見ると「映画・コンテンツ業界の今とこれから(トレンド)」を知ることができる。

(トレンドは何だろう?)とみたら、ある会場では終日ぶっ通しで「AIが及ぼすコンテンツ産業について」と、AIによる制作現場の技術革新についてだった。

実際の事例紹介だったけど、AIを映像制作の現場に活かしている企業は、数年前から試行錯誤を繰り返して今があるからで先見の明の勝利。

知り得たから明日から直ぐに実践!とはならないと思ったり。一朝一夕にはなりません。
これは映画の制作現場に限らず、他でも同じ。でなきゃ登壇なんてできない。

「笑い話に聞こえるかもしれないけど、もしかしたら・・・数年後の映画は監督とプロデューサーだけでできるかもしれない。あっ、エンジニアも必要かも。」
「やっぱりそう思う?」
「だってAIが撮影(≒描写)、編集、音楽と全てしてくれるんだよ。」
AI俳優(合成俳優)も誕生してるからね」
「監督自身がプロデュース能力を兼ねたら、一人でできてしまうかもね。」
「短編映画や独立系映画はそうなるだろうね。」
「じゃあ、フィルム・コミッションも・・・。」
「そう、FCにもストラテジー(戦略)が必要だよ。プロデュース能力に長けているとか。」
「人材育成も必要だね。」

で、思う。
技術を追いかけても”イタチごっこ”でキリがないから、そもそもの上流にある表現力だったり文章力、伝える力という基礎・基本的な【力】がなければ、技術力で発揮&増幅できない。

こういう意見交換ってオンラインミーティングではできない。
でも、(明もあれば暗もあるよな・・・)と同時に思ったけど、一先ず脇に置かせて・・・。

独立系映画の運命は?


訳せば「ベトナムにおける独立系映画の運命は?」となるのか?The Wheel of Fortuneのタイトルに惹かれて参加したパネルディスカッション。

ベトナムで撮影されたフィリピン映画、マレーシア映画の監督、プロデューサーが自身の作品を通してベトナムでの独立系映画の可能性を紹介したのだけど、最後に到達したポイントは世界共通だった・・・。

そもそも独立系映画とは、大手の資本が入らない(入れない)自主制作映画。
だから大手からの制約に縛られず、監督の自由な表現や演出で創れるのが魅力だけど、必要な資源は自分たちで全て調達しなければならない。
だから監督やプロデューサーでさえも一人三役ぐらいしなければならないこともあるのが独立系映画。

自由に創れるからか「Viet and Nam」ではBLを描いていて、(こういう映画を社会主義国で撮ったんだ。)となる。
で、案の定、ベトナムでは上映禁止。でも2024年のカンヌ国際映画祭では「ある視点」部門でワールドプレミア公開、クィア・パーム賞にノミネートされる。

また、山奥などでの撮影は過酷だったようで、5日ごとに数時間かけて山を降りてフィルムを現像所に送る手配など、どこの国でも大変だ・・・となる。
ちなみにベトナムにもフィルム・コミッションはある。

で、フィリピン映画、マレーシア映画のプロデューサーが語っていたのは、独立系映画の資金調達の難しさ。

テーマや作家性に資する部分が多いと思うけど、これもベトナムに限らず、日本でも同じで独立系作品の資金調達は大変・・・と心でつぶやいてパネルディスカッション終了。

2024年10月7日月曜日

知るから始まる。


AFCNet(Asia Film Commission Network)に加盟している国と地域が19もあるのをしらなかった(インドネシア、ヨルダン、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、ニュージーランド、フィリピン、ブータン、カンボジア、日本、韓国、台湾、ロシア、タイ、ベトナム、トルコ、スペイン)。
ジャパンFCの理事長として不勉強でした。

で、“幸せの国”ブータンにもフィルム・コミッションができて「ブータンの魅力を発信したい!」と言っていたのが印象的だったけど、ヨルダン=The Royal Film Commission Jordanにもフィルム・コミッションがあったなんて!初めて知って驚くと共に

「知ってるかい?インディ・ジョーンズ 最後の聖戦で登場したのはペトラ遺跡なんだよ。」
「えっー!ペトラ遺跡は知っていたけど、ヨルダンにあるの!?」
「他にもスターウォーズでも撮影されたんだよ」
「えっー!スターウォーズ大好きなのに知らなかった!」
「ほら、The Martianでも撮影されたんだ。」
「The Martian?あっ!邦画名はオデッセイだ!」
「あと、デューンの撮影もしてるよ」
「えっ!あのデューンも!?好きな映画だよ」
「砂漠撮影はヨルダンFCにお任せって感じだな」
「そうだね。」
「でも、砂漠撮影だけでなく、立派な撮影スタジオもあるんだからどんな撮影でもできてスゴいよ。」
「わかる、ホント、その通りだね。」

と、教えてくれたのは、ヨルダンのFC担当者ではなく、AFCNetの理事会後に合流した釜山フィルム・コミッションのロケーションマネジャー(笑)。
他人から教えてもらう。

全くノーマークと言うか知る由もなかったとはこのことで、王立フィルム・コミッションのスゴさを知る。



BIFF始まる。


ホテル周辺には大勢の関係者が泊まっているので、主催者が用意したシャトルバスが、会場のBEXCO(コンベンションセンター)まで無料で巡回運行してくれたのはありがたい。
シャトルバスに揺られて10分ほどで会場についた!そして見上げた看板で気づく。

BIFF(Busan International Film Festival)は、国際映画祭とマーケットで構成さえているけど、複数の企画展示(プロデューサー用、映画監督用、脚本家用、IP関係者用など)も併催されていて、我々が参加するMARKET(企画の売買&誘致など相談)が一番広く&多く占めていた。

今年3月に参加した香港FILMARTとの大きな違いの一つ。BIFFでは技術系は少なかった気がした。中国の出展も見かけなかった。

我々のブースはアジアでの撮影振興を目的にした「AFCNet(Asian Filmcommission Network)」という各国の共同体で構えたブース。

だから、釜山FC(委員長)のほか、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ヨルダン、日本などのフィルム・コミッション担当者が打合せなどで出入りの多く、その度に紹介を受けたり、説明を聞いたり。
ちなみに今回、日本から参加したAFCNetメンバーはJFC以外に東京、神戸、広島のFC。

マーケットはセラー(売り手)とバイヤー(書い手)で構成されていて、これだけの人数が世界各地から集まって映画が企画されて、創られ、売られ、買われ、ヒット作の誕生などに繋がるんだな・・・と外へ空気を吸いに(会場は巨大だけど窓などないので)。

休憩してたら「理事長、戻って来れますか?」とメッセージ。

2024年10月6日日曜日

高級歯磨き粉。


結局、初日は歯を磨かず就寝。翌朝は6時起床、カーテンを開けると、窓から海岸が見え、天気も良かったので海雲台海岸へ散歩に出る(思い立ったら直ぐに行動できるのは立地のおかげ)。

既に海岸には、私のような訪問者の他、犬と散歩してる人、ジョガー、ウォーキング、ヨガサークル、そしてサーファーまでが集まっていて、思い思いの過ごし方をしていて(なんだか、いいなぁ)と、“隣の芝は・・・”となる。

7時を過ぎた。朝食を食べにホテルに戻ると一番乗りで「アンニョンハセヨー!」と声をかけると奥からオバさまが出てきてルームナンバーを確認すると韓国語で返してくれたけど分からず。

でも、きっと「どうぞ!」と言う意味と理解して、並んだサラダバー、キムチ、海苔、韓国スープ、白米、フルーツなどをモリモリいただく。

どれも飾ってない素朴な味というか(これこれ!)と求めていた味で、ごちそうさま。
まだ食べてない料理も多く、明日以降も食べられると思うと楽しみ!となる。

で、肝心の「歯ブラシ」はと言うと、近くのドラッグストアで韓国製歯ブラシ&歯磨き粉を購入。
そこへ、高級歯磨き粉(磨けば磨くほど歯が白くなるらしい)の存在を教えられ、せっかくなので一緒に購入してみるも、豪華な箱に自分に使うのを躊躇してしまった小市民。
まずは安い方から使い、やっと口の中がサッパリする!

次のヒリヒリ感は何が起こるのか?と思いつつ、ここまでは上出来。
そろそろ、他のスタッフも到着して揃う頃だから準備しよう。