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2024年1月18日木曜日

悲喜交々。


200名以上の方とお会いすれば、交わす話題も多く、石川県や富山県のFC担当者とは地震の被害などについて。仲間がいるから人ごとではなく、輪島市も参加予定だったけど当然、そんな状況ではなく。

今月末に研修を控えた秋田県の担当者とは最終の打ち合わせ。来月に研修を控える沖縄県の担当者とは構成について。「ロケ弁の話もぜひ、盛り込んでください!」とリクエストも。

他にもメディから取材を受けたり、新規企画に意見を求められたり、別案件ではスケジュールを抑えられたり。
愛媛県出身者という映像関係者からは「監督になったら一作目は愛媛撮影って決めてるんです!」と意気込みを受け取ったり。

そんな中で「実は12月で退職しました。連絡できなかったので報告に来ました。」と、律儀な元担当者がいたり、「今年度で退職です。」と、後任者を連れて挨拶に来てくれる担当者もいたり。
これまで、こんなシーンを何度経験したんだろうか。わざわざ報告や挨拶に来てくれる方との思い出を語り泣けてくる。

そして「理事長に言わないの?」と突かれて、恥ずかしそうに報告してくれたのは「結婚します!」「おっー!素晴らしい!おめでとう!」となり、その結婚が撮影支援を機に深まった国際結婚と知り、更に感激。
仲間が多いと悲喜交々。みんなにエール!

2024年1月17日水曜日

確実に1歩ずつ。


日本の場合、課題がズバッ!と一気に解決することはなく、少しずつ、段階的に、徐々にという言葉があるように牛歩のごとく改善していくこと多し。
その理由の一つに利害関係があったり、ステークホルダーが多かったり、複雑怪奇に絡まっているから。

「撮影に伴う許認可などの撮影環境向上」「海外作品誘致とインバウンド」「支援作品の活用と権利処理」「FC業務向上とFC地位向上」の4グループで意見交換。
同じフィルム・コミッションながら、地域も所属も経験も背景も異なる立場から意見を交わすことでヒントや突破口を拓こう!と企画。

実は20年以上前から同じテーマで切り口に新鮮味がないけど、地道に続けることが世界水準に引き上げると信じてる。

そんな成果を感じることもあって、省庁の協力と理解も浸透し、支援作品の幅も広がり、その後のロケ地ツアーなども増え、海外作品の撮影相談&支援も多くなった。
・ジャパンFCは日本のナショナル・フィルムコミッションにもなった。
・今年度からインセンティブ制度が経済産業省の所管になった。

着実に1歩ずつ前に進んでいて、20年前と比べたら20歩以上進んでるはずで、地域も所属も経験も背景も異なるけど、いいよね!となる。
新しい担当者が我が子世代のFCもあり、「そりゃ、経験も重ねれば年も取るよね・・・」と。

地方に勝機あり!


昨年は海外からプロデューサー、ディレクター、ロケーションマネジャーをお招きした「海外制作者セミナー」。
今年は山口晋氏(ノックオンウッド代表取締役)をお招きして「日本として受け入れるには」という内容で副理事長や海外作品の受入支援経験が豊富なFCも交えての意見交換。

地方の場合、多言語対応や受入環境などが脆弱なため、受入に消極的な所も多く、でも海外からのニーズは高く、FCのみならずインバウンド施策なども絡み、あぁどうしよう・・・という感じ。

問い合わせが来たら今はGoogleなどの翻訳機能が優秀だから直ぐに返事しよう!臆することなく対応しよう!という発言は「地域を資源化≒リスト化」などできていることが根底にあり、無闇にしても意味がないということ。

そして、海外作品が決まり、地域に海外撮影隊がやってきた時、結果として大きな経済効果を残すけど、その分、要望も負担も比例して大きいことを忘れてはならず、ハード(施設や機能など)とソフト(体制やサービスなど)は柔軟に応えられるかが鍵。

現在、海外作品を複数、同時に動かしている山口さん。「海外から日本は撮影に魅力的な国と思われている。求められているのは“地域資源”であり、地域に眠る伝統や文化、風習、昔話などは魅力的。しかし、明るいエピソードだけでなく暗いエピソードもあるのは当然なので、両方を示してほしい。」との発言に、地方に勝機あり!

2024年1月16日火曜日

消息不明者。


地元の東京都八王子市を離れて34年。
小学校や中学校の同窓会に参加したことはないし、高校時代に親しかった友人とも渡米を機に疎遠になってしまう。日本の大学に行ってないから友人はいないし、NY時代に仲良くさせもらった友達とも帰国したら疎遠になってしまった。
ちなみにNY時代の友人はデザイナーや画家などで有名になってる。

そんな消息不明者になっているとは全く気づかない鈍感な本人は、今回の全国ロケ地フェアで会場として使わせていただいたマイナビさんの責任者が、高校時代に一緒につるんでいた一人にお互い超ビックリ!
こんな所で!かつ、おまえが全国組織の理事長!?となる。


友達は高校時代の友人らと今も連絡を取り合っているようで、皆んなの近況を教えてもらい、高校時代の記憶が蘇る。


そんな中で、友人の一人は映像者になっていて、いづれフィルム・コミッションと繋がる気がしたし、友人の奥様はデザイナーで私の妻が働いている大学の冊子に関わっていたりと、30年以上も離れていて、それぞれがそれぞれ別の道を歩んでいるのに交差するって「ご縁」というか「めぐりあい」と言うか、またビックリ!


子供達は成人して孫に恵まれ、おじいちゃんになってた友人もいて、更にビックリ!

「今度、帰ってきた時は連絡してくれよ!」と、52歳のおっさん同士なのに、なんとなく高校時代からの連続性を感じるやりとりが懐かしくも恥ずかしかったり。

強みづくり。


北海道から沖縄(石垣島)まで79のフィルム・コミッションが集まった「全国ロケ地フェア」。

年々増える参加FCに合わせた会場を探すのは難しく、これまで東劇ビル、時事通信社、交通会館などを使用してきたけど、今回はマイナビプレイス歌舞伎座タワーという歌舞伎座の後ろにそびえる23階で開催。


「銀座で一番広いスペース」は担当者。その通りで新しく広く、眺めも良くFCにも訪れた映画映像関係者にも好評だった。


そのせいか、5時間で220名以上のプロデューサーや監督、制作担当などにお越しいただき、各地で意見交換や打合せなどが行われ会場は熱気ムンムン。

この場所で構想や企画、シナハンやロケハンなどが進む、決まると思うと、スゴい機会に成長したと感慨深くなる。


えひめフィルム・コミッションはパートナーのSさんが参加してくれてブースをしっかり作ってくれる。ちなみに彼女が被っているニット帽子は1/18から放送開始の「こんなところで裏切り飯」のグッズ。ポスターと共に実績紹介。

南海放送では1/27放送予定。


「全国ロケ地フェア」のもう一つの狙いは各地のFC担当者がこの機会に知り合いになることで、ネットワークが構築されること。
このネットワークがあるから日本の撮影は成立してると言っても過言じゃない。

ジャパンFC最大の強みづくり。

2024年1月15日月曜日

青山古市。


「渋谷蚤の市」から徒歩約25分(距離約2km)で国連大学に到着。
ココは何度も来たことがあるけど「青山古市」と初めて知る。古い半纏やアクセサリー、小物などが売られているけど、実はファーマーズマーケットの方が印象が強め。
実際に会場の多くを占めるのは各地からの野菜や果物、加工品や菓子。

何も買うつもりはなかったのに「はーい!甘いよ!食べていって!」と和歌山のみかん農家さん。
売り方が上手で「2024年のミカン福袋だよー!」と言われたので「じゃあ一つ福袋をください。」と伝えると、周りにも聞こえる大きな声で「1個500円の〇〇(名前は忘れたけど甘平系)を一個追加しまーす!」と袋に入れてくれて1500円。

和歌山のミカンも食べてみないとね!と思っていたら、また柑橘が売られていて「宇和島本」が目に入る!
聞けば店主の親戚が宇和島で柑橘農家していて直送してもらったとのこと、ブラッドオレンジまであった!
「愛媛なんですよ。」の定番挨拶から愛媛話で盛り上がった後に「カゴ(500円/盛)を一つください。」と伝えると店主から「オマケで1個追加しとくね!」とサービスをしていただく。

今日の「全国ロケ地フェア」で配るのだ!楽しい蚤の市めぐり。

渋谷蚤の市。


住友不動産渋谷ガーデンタワーで行われていた渋谷蚤の市へ。「Very old BAG.」と声を掛けられてしまう。
見ていたのはアンティークアメリカ製の巾着袋で、こんな時は、いちいち「日本人です。」と訂正するのも面倒なので「サンキュー!」と返す。
ここでは日本人である必要はないし、実際に訪れていた人の多くは外国人だったし。

で、隣店のアンティーク小物などを見ていたら「HELLO!」と、今度は店主が外国人だった。
また、自作の絵を売っている人がいて、よく見たら「ドゥモ」が描かれていたので(フィレンテェ?)と思ったら店主はフィレンツェの美術学校卒業のイタリア語講師で、「フィレンツェに行ったことはある?」「昨年行きました。」から始まったコミュニケーションで盛り上がる。

また一角では映画やコンサートなどのシーンを額にいれて販売していて、ギターケースに無造作にキース・ヘリングのプリント(ABSOLUT VODKA)が16800円で売られていた。1980年代にホットドッグやポパイなどの雑誌でよく見かけた広告。

眺めていたのを感じ取られたのか、店主が「お安くしますよ!」と声をかけてくれるも持ち金がなくお礼を言って退散。

いやぁ、土地柄なのか訪れる人の多くが外国人だし店主も外国人の多かった国際派蚤の市。
さて、次は青山古市へ!今回はハシゴ!

2024年1月14日日曜日

一人柑橘大使。


「はしり」とは「出始め」のことで、酸味が甘さよりも強いですよ。という親切な説明があった愛媛県産伊予柑(1個110円)。
上等!甘さを追い求める柑橘が増えてきてる中で「媚びない味(酸っぱさ&苦味)」は最高。何よりもスーパーで柑橘を見ると(愛媛産はあるかな?)と確認してしまうのは、愛媛ファンだから。*スーパーには和歌山産、熊本産など各地の柑橘も多く売られている。

色艶や重さの確認に一つずつ持って選んでいると、その様子を見てなのか、1人、2人が追随するから面白い。心の中で(オススメします。)と呟く。

そもそも伊予柑1個の値段は110円くらいなのかな?愛媛では頂くことも多いから値段を知らなかったり・・・。以前に甘平が600円/個で売られていたのには驚いたけど。
ケーキと同じ値段と思うと、もっとありがたみを持っていただかないと。

生果は充実してるけど、愛媛産の柑橘ジュースは全く充実してない。置いてあるのはどれも濃縮還元ジュースで生搾りジュースが置いてないのはもったいない。
「みかんジュースヌーボー」とか企画したなー。

ブツブツ呟きながら、一人柑橘大使は手に買い物カゴを持ち愛媛から遠く離れた店を物色。

四国四県。


四国四県で撮影したい。という相談。四国は四県しかないし、お遍路や四国八十八か所、四国カルスト、石鎚山系などの資源も共有してるから協力体制は整っていて、先日のジャパンFC四国ブロック研修でも意見交換をしてきたばかり。

2012年からあんなこんなそんなどんなで四国各地でのブロック研修について書いてた。

四国四県で連携した作品で記憶深いのが「ロード88出会い路、四国へ(監督:中村幻児/2003年)」。
愛媛では久万高原町や松山市などで撮影したけど、トラブルやハプニングが続出したっけ。

今でこそ撮影ネタにしている「パトカーがサイレンを鳴らしながら停車、撮影中止。私と製作担当がパトカーに乗せられて松山東署でお灸を据えられたものの、道路使用許可をその場でいただき、パトカーに乗って現場に戻ってきた。」は武勇伝。

四国ブロック長でもあるから、四国各地の地図を見たら5-6年ほどの間に訪れた場所が表示される。色々な所を訪れているけど、室戸岬や馬路村辺りは最近訪れてないことがわかる。
徳島県も訪れている所が少ない。

四国四県は魅力的なロケ候補地が多く、海や城などで被らないようにもしなくてはならず、撮影は無事にできるのか!?

2024年1月13日土曜日

スペック。


コロナ禍で必須となったのがオンライン会議の「Zoom」「Teams」、Skypeの出番は減った。遠距離学習などでオンラインホワイトボードの「miro」。遠隔地との情報共有に「Chatworks」「Slack」。そしてココ大付属学園では「BAND」で情報共有。

3年間で6種類のアプリケーションの使い方を学び仕事環境をDX化。頑張りました私。
1990年以降、使い方を覚えたアプリは30種類はあると思われ(Word、Excel、Powerpoint、Illustrater、Photoshopは言うに及ばず、Streamline、QuarkExpress、Premiere、Lingo、Directorなど懐かしい・・・今では全て忘れてしまった)。

で、ここに来て「移管するので、新しく〇〇を利用します。」となり、また新しいアプリの使い方を覚えなければならない事態に!
スマホやタブレットの登場によって、アプリにはPC版とスマホ・タブレット版があり、その両方の使い方を覚える必要がある・・・と感じてしまう自分のスペックの衰えにやれやれ。

自分をDX化しないとならず、でも「DX化」のアプリはなく日々精進。
アプリを使いこなす人になるのか?それともアプリに使われる人になるのか?
「アプリをダウンロードしてくださいね!泉谷さん」と非情の指示。生き残れるのか?ワタシ。

仕事観。


そもそも25歳まで働いたことがなかったし、更に言えば就職活動も入社試験も受けたことがなかったから、アドバイスが相談者にとってどれほどの価値があるのか分からない。
一つ伝えられるようになったのは、“そんな経験”から培って醸成された仕事観など。

働く年齢や職種、働く場所などに差はないし、仕事にやりがいや愛着はあった方がいいと思う反面、給与面などの待遇が良ければ“割り切って”働くのもアリと思う。
給与をもらうだけの仕事でもプライベートで充実してればOKと思う。要は比重(バランス≒ワークライフバランス)なのかな?

だから仕事に何を望むか?は大切と思っていて、自己表現や実現や収入、社会との繋がりなど人それぞれ。
もったいないのは、働いている時間やコトを後悔すること。仕事しながらゾンビ化は残念。

60歳まで割り切って働いても、その後はこれまでの比重を変えて心機一転もあるかもしれない。

「定年を迎えます。」「50代で転職しました。」「定年後に起業しました。」などの連絡が続き、シルバー人材センターが定期的に開いている入会説明会が毎回盛況なのを見ると、8年後は申し込んでいるかも!?と思ったり。

2024年1月12日金曜日

広報はちおうじ登場。


・グループワークを行う上で重要なプロセスには、会議中の意見の衝突もある。
・リーダーシップは、リーダー1人よりも全員が意識することで、互いに影響を与える。
・計画を先に立てることでリスクをあらかじめ予見したうえで逆算できるので効率いい。
・成果をあげやすい雰囲気とは、成果を見据えつつも、成果に縛られずにコミュニケーションを重視するという、難しいもの。
・嬉しかったことは声をかけた何気ない一言が、イベント参加者に安心を与えていたこと。


半年間に渡った創価大学でのリーダーシップとプロジェクトマネジメントを実践で学ぶ授業が終了。
最後はそれぞれが振り返りを発表し、次に繋げようという内容。

SWの展示&レゴ遊びのイベントを検討→計画→準備→実行→終結と体験したから、感想の一つ一つにリアリティがあり、詰まってた。

イベントはアウトプット。参加者の満足度や学生達の学びはアウトカム(創出された価値)。

そして、八王子市の全戸へ配布となる「広報はちおうじ(1/15号)」の表紙を飾ってしまう。これは予想外のことでインパクト(波及効果)。
八王子市教育長が訪れたのもスゴかったけど。

私自身も学生と学びあい気づくことも多く、これはアウトカム。

2024年初高尾山。


午前中に仕事に終えて2024年初高尾山へ出発。14時に高尾山口到着。外気が寒い!と言うか冷たい!相変わらずの軽装・手ぶらで来てしまった。
1号路をあがるも年末年始の怠惰な生活で体が鈍ってしまったのか体が重い。ヒッーハッー言いながら、美味しそうな団子を横目にみながらあがり続け、15時過ぎに標高599mの山頂到着。

年末に訪れた時は富士山は見えなかったけど、今回はハッキリ見えて良い景色。
平日、午後の時間帯も相まって山頂の人も数人。年初のミッションクリア!という達成感。
でも、登山口よりも体感気温はさらに冷たく感じ、早々に退散。滞在時間は10分程度。

再び1号路を今度は下りたわけだけど、実は上り(上り坂)よりも下り(下り坂)の方が体(特に足・膝)への負担は大きいと思っていて、急勾配を30分以上下り続け登山口に着く頃は筋トレが終わった感じ。
往復2時間の移動、上りは1時間10分、下りは1時間、計4時間の高尾山詣。

家に戻ると高尾山へ行っている間に届いたメールに対応。
相変わらずのエクストリームワーク。これも一つの働き方。

1日は24時間しかなく、同じ日は訪れない。でも誰でにも平等に与えられるわけで、ならば楽しむしかない。

2024年1月11日木曜日

本当に危機。


「映画監督になるには?」というフローチャートが表示されて、一般的には「高校卒業後→大学・短大・専門学校で自身の興味関心分野の基礎知識を学び→映画・映像制作プロダクションに就職→コンテストなどに応募して腕を磨き→映画監督(と名乗る)」が流れのよう。
弟子入りなどの徒弟制度は絶滅。
映画監督だけではなく、撮影監督やプロデューサーも大体同じような流れ。

しかし、現状は「ほんとに壊滅的でヤバい。この先、映画制作は消滅しますよ。」と、冗談とも言えない発言のプロデューサー。「若い方の憧れの職業ではもうなくなったんですよ。」と遠く離れてしまった世代。

現場は3Kではなく4K(キツい、帰れない、厳しい、給料安い)とも言われてるようで、日本の映画を含むコンテンツ産業は大丈夫か?と否応なしに心配になる。

夢がないのかな?それとも「いつまで夢なんて見てるの!」と言われてしまうのかな?
日本FP協会の「小学生の夢を叶える作文コンクール2022」によると、小学生男子1109点、女子1220点の作品から映画監督を夢見ていたのは男子女子ともに2名/計4名で、それぞれ79位と91位。

映画監督という概念が古いのかもしれず、Youtuberに取って代わられているという指摘もあるけど、映画って総合芸術だから違うと思うんだよなー。そんな考えも古いのか・・・。
どうでしょうか?黒澤明監督!

抗いたい。


2024年の最初に行く展覧会は森アーツセンターギャラリーで開催中の「キース・ヘリング展〜アートをストリートへ〜」に決めていて、昨年に告知されてから、どんなに楽しみしていたか!
NYのセント・ヨハネ大聖堂は良かったな・・・と、しみじみ思い出したり。
これまで多くの作品を観てきたつもりでも、まだ観たことがない作品≒メッセージがあるのだから、キース・ヘリングはやっぱりスゴいし愛の人。

平日の昼間だったから空いていて、一つ一つの作品と対峙して作品の変容をおさらい。
キース・ヘリングの何が好きかって、「アートは大衆のモノ」という思想はそれまでの権威主義的で一部の人が楽しむコトへの抗いがいい。
評論家の評価よりも落書き批評家の評価の方が気になってたというエピソード好き。
もちろん、アンディ・ウォーホルらポップアートを確立したアーティストの存在も大きかったけど。

たっぷり2時間の心のビタミンチャージは溢れてしまった。
メッセージも10代で読んだ響きと50代で読んだ響きは違っていて、50代にもなると色々と背負い込んで守りの姿勢になる時も多いけど、「何歳でも自由でいいんだ。」と、今に抗いたくなってしまうのは作品からエナジーを感じるからか。
もっと生きたかったろうな・・・。

展覧会の目録を購入しようと思ったらナント!作成されてなかった。

2024年1月10日水曜日

おいしい国際交流。


正月の高齢親見守りで実家へ。「初詣に行こう!」となり、高幡不動尊、大國魂神社などこの辺りでは大きな神社へ行くかと思ったら近所の八幡宮で、夏祭りで境内に多くの屋台が並び、お小遣いを握りしめて射的や駄菓子などをしてた記憶が蘇る。
そして(あれ、境内ってこんなに狭かったっけ?)と、“幼少期の記憶あるある”。

最寄駅前の通りではマーケットが開かれ数多くの店が軒を連ねていたので、ブラブラするとシリア料理の「フムス(ひよこ豆を茹でて潰してペースト状にし、ごまペースト、潰しニンニク、レモン汁、塩、オリーブオイルなどで味を整えた中東料理)」を見つける。懐かしい。

先客がいたので待っていると「サーレップ」という木の根の粉末を牛乳で溶かした温かい飲み物(にシナモンを振りかけたもの)を店主がサービスしてくれる。
初めての味に感激すると喜んでくれるシリア人店主夫婦。

旦那がフムスを盛ってくれている間、奥さんはフライパンではピタパンを焼いてくれて「写真を撮ってもいい?」と尋ねると、見栄え良い角度に合わせてくれる。
こういう異国との偶然の出会い、かつ即興でノリのいい場面って好き。

“媚びてない味”は異国情緒たっぷりで、突然の美味しい国際交流。
あぁ「旅に出たい症候群」がムズムズうづく。

覆った話。


2019年12月から続いていた映画「宮本から君へ」の助成金不交付決定(=出演者の有罪判決が理由)について、最高裁は2023年11月17日に河村光庸氏(スターサンズ当時代表/故人)の主張を認めて芸文振の不交付決定処分を取り消す判決を下した。

この決定を受けて芸文振は、日本映画製作に対する令和6年度助成対象活動募集案内にて、2023年12月26日で助成金不交付決定に際する「公益性の観点」の文言を削除した。

削除した全文は以下の通り。
「また、助成対象団体が団体として重大な違法行為を行った場合や、助成対象活動に出演するキャスト又はスタッフ等が犯罪等の重大な違法行為を行った場合には、「公益性の観点」から助成金内定や交付決定の取消しを行うことがあります」。

要は交付決定の取り消しは今後もあるけど、公益性の観点は関係ないよ。という内容。
これで「作品(内容)に罪なし」が確立したと思っていいのかな?

これまでの慣例や前例の踏襲が覆るのは未来を示したもの。
こういう報道はFCでも時々話題になる「撮影支援作品は、地域に資するのか否か?議論」と同じだったからメモメモ。

2024年1月9日火曜日

2024年の初フライトは。


搭乗機の座席を指定できず、カウンターでの手続きに夜明け前の6:35に行くと大きな荷物を持った人が多数。席を確保して2階へ上がると、保安検査場の入口から長蛇の列がジグザグで通過時間は20分待ちとのこと。
見送る人も含めて100人以上はいたと思われる松山空港の大混雑と熱気。

搭乗が完了して飛行機の扉が閉まり動き出そうとした時にダダダッー!と後ろから通路を走り抜ける女性が扉付近にいたキャビンアテンダントに何やら訴えていて飛行機が動かない!

そこへ今度はダダダッー!と男性がスマホを握りながら走り過ぎて行き「あるよー!」の声。女性の安堵の様子が伝わったけど、機内に漂ったのは“やれやれ感”。
どうやらスマホを置き忘れたと勘違いしたよう。

満席の飛行機ではトイレに行く人も多く、通路側の席に座っていた私を乗り越えていただいたのだけど、1回目はうまくまたげたものの、2回目はドスン!とまたぎに失敗して膝上に座ってしまうハプニング(笑)。

気づけば着陸体制。先日の航空機事故が否応でも気になり、窓外の滑走路をみてしまう。
「どこだったんでしょうね・・・」と隣の方と喋り、心の中で黙祷して羽田空港到着。
さすが帰省などのタイミング、普段のフライトは違った件。

一緒に見るしかない。


ベネッセコーポレーション調べ(n18,000人の小学生/2023)によると、小学生がなりたい職業の第1位は男女総合で「Youtuber」。2020年から4年連続の1位。
ココ大付属学園の男の子も女の子もYoutuberになりたいって言ってた。

第2位は芸能人。「歌手になりたい」って子がいた。第3位は「漫画家・イラストレーター・アニメーター」。上手に絵を描く子もいたし、トレーシングペーパーで模写に没頭した子もいた。

それが男子高校生になると第1位は「公務員」。第2位は「ITエンジニア・プログラマー」。第3位は「会社員」と続き、「Youtuber」は第8位。「漫画家・イラストレーター・アニメーター」は圏外に。

女子高生の第1位は「看護師」。第2位は「公務員」。第3位は「保育士・幼稚園教諭」。「芸能人」は4位、「漫画家・イラストレーター・アニメーター」はデザイナーとなり5位とベスト進学ネット調べ。

小学生から高校生へ進学する過程で夢や希望が変わるのは当然だけど、上位10位に映画監督がランクインしていないのはYoutuberに取って代わられたから?

映画監督もしくは脚本家になりたかったけど才能の無さに断念。でもフィルム・コミッションとして映画などに携わってるから今に大満足。

子供が親の全く知らない世界に興味を持ったら、どうしたらいいか?という悩みの助言は、親も一緒に興味=努力を持つしかない。

2024年1月8日月曜日

お守り。


読み聞かせをするわけでもない、聖人君子のような見本でもない、宿題を教えるわけでもない、何かを指導するわけでもない、指示や命令をするわけでもない、笑わせるわけでもない、遊びに入るわけでもない、工作やお絵かきが上手なわけでもない・・・。

1日10時間以上、そこに居て、子ども達の様子を見てるだけ。
「我々は居場所を提供してるだけなんよな・・・。」は館長の言葉。子ども達が安心安全に過ごせる環境(≒枠)を演出してるだけで、ポイントは子ども達に“そう感じさせない”こと。
実際の雰囲気は子ども達自身が醸成してる。

放っておくと、子ども達は考える。
遊び方や時間の使い方、友達との話し方や誘い方、大人へのアプローチ法など状況や事情に合わせて考える。ただ、その考える時間が1分未満の時もあれば10分、1年の時もあるから大人の辛抱にも限度がある(笑)。

ココ大付属学園の場合は最大10時間/日あるから、多くは考えて行動しても収まる。だから当人たちの満足度も高まりやすいと推察。

「お守り」みたいな存在と思っていて、特に何もしてないけど“妙な安心感”みたいなもの。
で、この「お守り」みたいな存在はフィルム・コミッションとも同じで、撮影現場でFCがすることは(全て撮影前日までに済ませているため)ほとんどない。

感謝のお手紙をいただき、自分たちの役目や意義について振り返った件。