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2023年11月28日火曜日

人智を超えた何か?


しまなみ海道の島々には「展望台」があって、伯方島には開山展望台、大島には亀老山展望台とカレイ山展望台、大三島には多々羅展望台があって、それぞれの眺めは絶景。
特に亀老山展望台は有名で、展望台は高い所にあるから当然だけど“あの”坂道を自転車や徒歩で上るのはスゴいと思う。有名なのは見晴らしもだけど、著名な建築家(隈研吾氏)の作品という理由もあるのかな?

同じ大島のカレイ山展望台にもあがる。こちらは採石場が近いから、道すがら上り下りするダンプカーと行き違いになるのでサイクリストの方は気をつけた方がいい。でも、亀老山展望台と比べたらサイクリストの数はとても少なかった。わざわざ感があるのかな?
展望台にあがると、亀老山展望台とは異なる構図の見晴らしはいい!と2013年2019年にも書いていた。ちなみに展望台には私たちだけ。

そして翌朝は、2016年以来7年ぶりに岩城島の積善山へ。朝だったためかサイクリストはゼロ。
昭和感あふれる展望台からの見晴らしはサイコーで、眺めていると「天使のハシゴ」とよばれる雲の合間に隠れた太陽からの日差しが瀬戸内海を照らして幻想的に。
中世の宗教画のようで、こんな自然の現象に人智を超えた何かを感じたのかな?
「愛媛人は自分たちが暮らしている所をもっと自慢してもいいよね?」となる。

ヴィダ・コン・ミエール再び。


前回は、その空気感・世界観に飲み込まれてしまったヴィダ・コン・ミエール。「緊張するカフェ」では、呆気にとられてしまったのでリベンジ!とランチをいただく。

ちなみにランチは予約制で午前2組、午後2組の計4組/日しか、この世界観を堪能できない。


着席のテーブルにはメニューと思いきや、J.L.ルーネベリ(フィンランドの詩人)の詩が表紙だった!読みいってしまい、情景にメニューに辿り着かない。

料理はコースのようになっているものの、フランス料理、中東料理、デンマーク料理、イタリア料理と世界各地の調理法で生み出された味がでてきて「食の世界旅行だね」と、唸ってしまう。写真は「南瓜のフムス/マルチシードクラッカー」を食べ終えた皿。

一つ一つの料理を盛り付けている皿も個性的で、いちいち感激する我ら。


でもココは愛媛県上島町弓削島。離島。

照明はあるけど、自然光の中での昼食。店内に流れるBGMは時々不協和音だし、「作品の中で作品を食べているようですね」という表現は的を得たり!という感じ。

個人的にはとても面白くて、どれも美味しくて、かつデザートも込みで3,500円/人(デザート抜きは2,500円/人)はお値頃と思ったり。

気づけば90分の食の旅をしていて、大人空間を味わいたい人にはオススメできる所。
今回はキチンと対峙できて大満足!と思っていたら、
ヴィダ・コン・ミエールを知っている方からの情報で再び謎に陥るとは予想もできず、それは次回に解決。

2023年11月27日月曜日

持ってた私。


「ごいた大会」が終わり「おにぎり、厚焼き卵、酢物など」の夕食を済ませ「魚屋さんが入れる美味しいコーヒー」を飲み、一区切りも二区切りもつき、互いに名前も知らない方々と歓談していると「はいー!ジャンケン大会です!」とリーダー兼進行役の大谷さん。

「さらに、ジャンケン大会!?」と驚く会場。色々と景品があるようで「まずは肉!」という声に「オォー!」となり、親役の子どもを相手に全員総立ちでジャンケン大会スタート!大抵、こういう時は盛り上げた方が楽しく、30人ほどがワイワイガヤガヤで参加。

「次は、岩城島産の無農薬あきたこまち1kgです!」との声に「欲しいー!」とお母さまたち。既にここまで3連敗中で、目をつむりながら1回目のジャンケンで半数になり、2回目のジャンケンでさらに半分、3回目のジャンケンでさら半分。
あれっ!3-4人の勝者の中に残ってる!で4回目も目をつむってジャンケンすると「オォー!」と歓声があがり、私一人が親役(子ども)に勝ってた!

2時間ほど前に集会場に着いたばかりで、どこの誰とも自己紹介もしていない輩が勝ってしまったのに、拍手の中、岩城島産の無農薬あきたこまち1kgをいただく。
「相変わらず、持ってますねー」とIRCのOさん。
いや、こう言う所で運を使っていいのか?分からないけど楽しんだ者勝ちということで、勘弁を!

情報過多。


「ごいた」の優勝決定戦が終わり食事。余談だけど「ごいた」では2回勝利を掴んだ!
テーブルに並んだのは大量の「おにぎり」「厚焼き卵」「なます&漬物」「芋煮」など。一言でいば「ご当地ブッフェ」で食べ放題。
集会所に来る前はてっきり「地元の魚などが食べられる」と勘違いしてたけど、この集まりは、そうで場ではなく、もっと地元らしくて子供も大人もワイワイ楽しんだ食事。

そして、芋煮もてっきり愛媛らしい甘め出汁と思いきやスッキリ醤油味で(へー!岩城島ではこういう味なんだ)と思っていたら、「山形からの移住者が作った味」だった件。
(だから山形の味なんだ!)と納得。

そして、食後にいただいたコーヒーが美味しくてお礼を伝えたら「彼は普段、魚屋で鯛を捌くのが上手なんだよ。」と教えていただく、(鯛?コーヒー?)と整理できず・・・。
お会いした方は東京で大企業に勤めながらも、先日お世話になった「汐見の家」のオーナーだったり、一人一人の情報量が多すぎて混乱してしまう。

で、周りを走ってる子ども達に「みんな、同じ小学校なの?」と尋ねたら「私は神戸だよ。」「私は」に「えっ!神戸?岩城島なのに?」と、さらに混乱してしまう。
どうやら、この集まりの中には色々な人がいるらしい・・・ことは分かった。

ごいた。


「夜(食事)ですが、岩城島で島民の方々が集まるので、どうですか?」的な誘いを受けて「いいですね!ぜひ!」と即答したものの、情報はそれだけ。
集まる理由や誰が来るのか、全く分からず。でもお誘いを受けたのだから、飛びこもうJUST DO IT!

集会所には10台以上の車が並んでいて、「こんにちはー!」と声をかけてIN。廊下手前の厨房では忙しく調理中。廊下奥の部屋に入り「こんにちはー!」と声をかけると「こんにちは!」と、どこの誰?感はあったものの笑顔で迎えてくれる島民の方々。

でも部屋では複数のテーブルに4人が座り、マージャン?のようなゲームをしていて食事の雰囲気はゼロ。(あぁ、間違った部屋に入ってしまった!)と思いきや、島民の方々が集まっていたのは「ごいた」という競技で、年数回集まり、今回は優勝決定戦だった!

数分前まで「ごいた」という名前も競技も知らなかったのに、「してみませんか?」と誘っていただき、親切に教えてくれる岩城島・弓削島・佐島の方々。
子ども達も一緒にできるシンプルかつ作戦が求められるゲームで、早速助言をいただきながらプレイすると面白い!

「“ごいた”って何ですか?」と尋ねると「明治に能登の漁師が始めた遊び」とのことで、2008年には能登町の無形文化財として登録もされてた!
「これは面白い!松山でもしませんか?」とIRCのOさん。子どもでも十分にできる(実際に勝ってた)から普及できるかも!
なんでもJUST DO IT!

2023年11月7日火曜日

吹っ飛ばしたかも!?


「vida con miel」
のオーナー夫妻も「Kitchen 313 Kamiyuge」の宮畑さんも「汐見の家/ねぎねぎ」管理人の工藤さんも「tsubuta SANK!」のオーナー夫妻も「Les Dix-Sept Bateaux」のオーナーも「USHIOチョコレート」の夫妻も「WAKUWAKU GAKKO」の高野さんも「70カフェ」のオーナーも移住者。
「しまでCafe」の律子さんだけが地元の方だった。余談だけど今回の同行者4名中3人も移住者。

そして、移住者の共通点は「スピード(判断の速さ)」。ガレットを提供している「Les Dix-Sept Bateaux」のオーナーは、移住3ヶ月後には店を開いていたという超スピード。
すると、推測だけど、これまでの常識というかセオリーで言う「事業計画書づくり」や「融資相談」などは吹っ飛ばしたかも?と思うスピードに、一つの仮説が生まれる。

それは移住先で仕事や職を始めたい人の多くは、ある程度の資金を確保していて、その資金力があるから判断も早い(遅かったら資金を溶かしてしまう為)。
提供サービスも自身の質が高いから、ユーザーも納得して自ら発信しなくてもユーザー達が代わりに発信してくれる≒評価。見栄えも良いからSNSに映えて、共感を得やすいのも特徴。

地元の人たちも納得せざるをえない移住者の実力(≒吸引力)を互いに引き出し合うのが、地域を持続的に発展させる協働の姿とみた!

知った気にならない!


「島の日々をめぐる本〜瀬戸内かみじまトリップ公式ガイドブック2023〜(発行:上島町)」は、使えるガイドブックだった。無料配布
数多くのガイドブックを見てきたけど、誤解を恐れずに言えば一部のガイドブックは、どこかからコピペしたようなペラペラな響かない情報で無駄と思ったこともあるけど、手間暇かけて当事者へ取材して編集もキチンとされてた。

で、誰が編集したかと思えばKitchen 313 Kamiyugeの宮畑さんのダンナさんと判明!そりゃ、当事者だもんね・・・となる。

他にも気になる店も多く、時間の合間を縫って行こう!となるも、店舗情報をよく見ると営業日が土日、金土日、火木土など、3日-4日も多く「水曜日、日曜日が定休日の店が弓削島には多いですよ」と汐見の家の工藤さん情報。
今回は偶然にも行きたい店が空いていたのでセーフ!(我々、持ってるね・・・となる。)。

営業日が少ないとは言え、こんなにも魅力ある店が
弓削島で多くなっているのは知らず、友人達に紹介しても満足いただけると結論。

「今回、弓削島&佐島しか行けなかったから、岩城島、生名島にも行きたいですよね!」となり、まだ業務途中で先もあるのに早速、次回を期待させる上島町はいいね!となる。
情報のアップデート!大切!

素材化には?


フィルム・コミッション的に言えば、立ち寄った「亀老山展望台」は旅番組や情報番組が好きだし、「大山祇神社」は「離婚しようよ」以来の訪問で当時を思い出したし、大山祇神社の「参道」は旅番組や海外作品での実績もアリ。

ちなみに参道の突き当たりの「宮之浦港」では新車のコマーシャル撮影をしたり、「大三島憩いの家」では「船を降りたら彼女島」、「台海岸」では「がんばっていきまっしょい(TV版)」のロケセットを建てて長期間撮影した思い出。

「佐島」で見た夕陽は美しく、朝陽としても撮影できそうだったし、実景だけだったら地中海やエーゲ海など海外の海として登場させても遜色なさそう。
「弓削島」の迷路のような細い路地は言わずもがな映画に相応しく、多島美が見える橋では車の走行シーンを提案できそう(走行車両も少ないし)。

「向島」に行けば「大林作品のロケ地(新・尾道三部作)です。」という看板を見て、どんな様子かと見れば納得したり。ただ、大林監督はロケ地紹介看板の設置には一言あった。
漁港からの眺めはアマルフィで見た景色と被らせてしまったし、晩秋なのにハワイのような雰囲気を味わったり、物語を感じさせる所が多かったのが感想。

しまなみ海道・ゆめしま海道の島だけで映画が作れそうで、これらをどうやって素材化して制作者へPRできるか?大きな宿題。

2023年11月6日月曜日

夏に逆戻り。


予定より早い到着と分かり急遽、寄り道先を探すと村上海賊が築いた牙城の一つ「因島水軍城」が近くにあると分かり立ち寄る。
海賊と水軍の違いが分からなかったけど、広義で捉えれば同じ、狭義で捉えると「蛮行な輩 or 守護者」のようで、時代によって捉え方が違うことを知る。
到着すると、後ろからどこからか来た軽トラも到着し、おじいさんが城門を開けてくれる。「ワシはボランティア。休みの日は早く来る人がおるけんな」と、私たちのことだった!

教えてもらった「立花食堂」は海沿い道に建つ、広い敷地にある平屋カフェ。隣には物販も併設されていて、11時のオープンに合わせて行くと、サイクリストや車での観光客が次々と吸い込まれていく。
メニューはカフェメニューの他にラーメンや定食もあり、食欲がそそられたけど(ガレットを食べるんだ!)と見学で退散。今度はちゃんと食べに行こう。

「70 cafe」は全てが終わった帰り道、立花食堂がある道路を更に進んだ所にあるスタンド式のテイクアウト店。
アメリカンな雰囲気は店主の好みで、敷地の奥にはオシャレな家もあり、聞けば店主家族の家で、気に入ったココを購入して道路に面した敷地はカフェに。
「ブルースカッシュ」を頼んだらハワイアンな飲み物で、目の前は海、暖かさもあり夏景色。
一泊二日で盛りだくさんのリサーチは終了!

居場所づくり。


尾道自由大学は、2009年に開校した「自由大学」の姉妹校で、2012年に自由大学を訪問。そして、その縁で教えていただき色々と話を聞かせてもらったこれまで。
ただ、尾道自由大学は2023年4月に閉校し、新たにWAKUWAKU GAKKOとリスタートするとのことでアポを入れると祝日にもかかわらず、お会いしてくれた高野さん。

実は高野さん、10年前にお会いした際に対応してくれた小川さんのダンナさんで、ご縁にビックリ!ちなみにガンツウのNさんともお知り合い!世間は狭い!

地域づくりについて、現場に立つ当事者から聞けるのは貴重で、特に子育ての真っ最中の高野さんには「教育」は最重要事案で、教育を取り巻く環境(経済、観光、子育てなど)を自分たちごと化する・行動するにはどうしたらいいか?を率直にお話ししてくれて、メモメモ。
ココ大付属学園は、保護者や地域などのニーズに応えてるかな・・・と思わずにいられなかった。

市民大学も生涯“学習”だから、教育を内包する【学び】についてギュ!とネジを締め直すことができたのは私の収穫。
写真の建物は子どもたちの居場所として整備している最中で、1階は幼児、2階は少年・青年の居場所。
拠点の大切さはココ大付属学園で染みているけど、自分で整備して運営できるか?と言われると考えてしまう大ごとをコツコツと3年以上続けている高野さんから刺激をいただく。

Les Dix-Sept Bateaux


「ガレット」はクレープのような見た目、形だけど原材料はそば粉を用いているフランス料理の一つ。
教えられた道を進むと漁港(湾)に辿り着くも更に奥へ。すると行き止まりに間口が3mほどの二階建ての小さな建物があり、そこが「Les Dix-Sept Bateaux(レ・ディセット・バトー)」フランス語で「十七艘の舟」と言う名のガレット屋。

「小さい店で予約優先だから入れないかも・・・」と教えられていて入店するもやはり入れず。
でも、店の外は?という交渉を成立させてくれた同行者Oさん。
漁港を目の前にガレット(私は自家製塩バターキャラメルと胡桃&スュクルヴァニーユと檸檬/写真手前)をいただく。

聞けば店主は東京でもガレットなどを提供している二拠点事業者。お一人で回し
ているので、調理やサービスを考えれば小さく営業するのは当然。
そんな所へ突然来た我々にも気遣いいただき大感謝。それにしても食べながらの風景は日本なのに、アマルフィのように見えたのは私だけ(笑)

そして忘れられない特記事項は、お婆さんが散歩で目の前を通り過ぎたのだけど、そのお婆さん、ベレー帽、綿シャツ、ベージュのベスト、チノパン、革靴という身なりで、モデルかと思い、声をかけると「80を超えてるけどオシャレが好きでね、恥ずかしいわ」と、照れて帰られる。
お会いした時だけでなく、普段からオシャレをしてる80歳超が島、漁港にいることに驚く。

2023年11月5日日曜日

tsubuta SANK!


弓削島→因島→向島、津部田地区に入る。9時に到着したのはカフェ&アイスクリームのtsubuta SANK!(サンク)さん。朝7時からカフェはオープンなので観光客やサイクリストにとって、ありがたい店。
ちなみに店名は津部田三区だからtsubuta SANK!。

手を振って待っていてくれたのはNさん。Nさんは「いしづち編集学校」の研修生(ちなみに彼女が発表したアイデアは石鎚山系を眺めながら楽しむスパイスカレーのキッチンカー)。
今は瀬戸内海を宿泊しながら運行する豪華客船(と、言うのか)ガンツウの乗務員。

互いの近況報告にワイワイしてると「アイスクリームができました!」とオーナーが教えてくれて朝アイス。SANK!定番の「ソルティ・ミルキー」と期間限定の「マロン・マロン」のダブルをいただきながら、向島在住のNさんから情報をいただく。

「tsubuta SANK!」のオーナー夫婦は移住者。2022年9月オープンとのことで1年余り。続々とサイクリスト(海外の人も多く!)がやってきた!そう言えば今日から連休。
オーナー夫婦もサイクリストとのことで納得。

「立花食堂も人気ですけど、ガレットを提供してる“レ・ディセット・バトー”は素敵ですよ!」とNさん。(向島でガレット!?)と思いつつも「ガレットを食べに行こう!」となる。
Nさんは、この後ガンツウで勤務とのことでまたの再会を約束してお別れ!

シェアごはん


「シェアごはん」と聞いて思い出すのは、その昔、ランチを知らない人と食事する一期一会のマッチングサービス。日本にも上陸したけど、いつの間にか消滅した。
「夕食は“シェアごはん”です。」「それってナニ?」「宿泊者同士で夕食を作って一緒に食べるそうです。」と教えられ、「汐見の家」に着くと既に夕食準備が始まっていて、管理人の工藤さんと若い女性二人が台所で忙しくしてる。

7名が揃い、初対面同士ながら食事を囲んでワイワイお喋り。こういう時のコミュニケーション能力って大切。こういう一期一会が日々続いていると思うとスゴい。
Tさんは日本周遊の旅を車で続けている方で、仕事も辞め、住まいも引き払い、ADDRESSに登録してあった「汐見の家」を利用。翌日は高知へ行き、四国周遊へ。

Mさんは高知県出身のタイマッサージマスター。以前は店舗を構えていたけど出張型に変更、「汐見の家」へは、弓削島でのイベント参加ついでにヘルパーとして滞在。
ヘルパーと言うのは宿代が0円の代わりにお手伝いする制度。長期滞在にはうってつけ!

これこそ一期一会。たぶん、この先会わないと思うけど、この出会いは忘れない。
食事(アジフライ、炒め物、揚げ物など)は美味しく、3時間の滞在で1,000円/人。

そして翌日も6:30から朝食も汐見の家でいただく、卵焼き、炒め物、ノリなどをワイワイ食べて500円/人。
これをプライスレスと言わずに何を言うという感じ。

燻された夜。


夕飯は自分たちでも用意できたけど、「ねぎねぎ」から徒歩数分の所にある姉妹宿?「汐見の家」でいただくことに。
19時に汐見の家に到着すると、こちらも平屋の古民家で、灯りがついてる台所で夕食が準備中なのが見えた。

「こんばんはー、おじゃまします。」と玄関に入ると掘りごたつ式のテーブルに7人分の箸が並べられていて、(私たち以外に管理人、その他に二人?)と思いつつ台所へ。
3人が所狭しと動いていて、夕食準備のお手伝い。「汐見の家」の食事は「シェアごはん」というシステム。

食後も歓談が続き、「お風呂が沸いてるので、入っていきますか?」と誘っていただき、利用させていただくと時刻は既に22時過ぎ!翌日も朝が早いので洗い物をして「ねぎねぎ」へ帰る。
辺りは真っ暗で虫の鳴き声しか聞こえない静寂な夜。

「ねぎねぎ」へ戻るも、相変わらず玄関の引き戸はガシガシッ!でエイッ!とあけて就寝準備。
蚊取り線香を私の部屋で預かり、ずっとつけていたら蚊はいなかったけど、燻されてしまい翌日は蚊取り線香の香りが染みついてしまったのはナイショ。

でも、用意されていた布団はフカフカでぐっすり快眠。翌朝は5時起床、散歩して6:30に再び、汐見の家へ向かい朝食&チェックアウト。
外観とは違う快適さの「ねぎねぎ」は、一棟貸しで8,000円/日という破格の値段。

2023年11月4日土曜日

一棟貸し「ねぎねぎ」。


弓削島で泊まったことがあるのは「民宿中塚」と「フェスパ」。当時(10年ほど前)は数えるほどしかなく、佐島に泊まった時は「開発センター」に雑魚寝だった。
今回は「ねぎねぎという一棟貸の古民家です。」と教えてもらい、(おぉ、古民家!)と思っていたら「弓削高校の学生と改修を続けている古民家です。」と説明が追加されて(改修中?)となる。

ナビの誘導通りに路地を進み、目的地到着と告げられたのは「敷地は雑草が生えた“かなり”ワイルド」な平屋の古民家で、その外観に一同、一瞬目を疑う。
まず玄関の建て付けに一苦労で引き戸が開かない(笑)。エイッ!と開けて中に入ると、トイレ+台所+8畳の和室が4部屋、ふすまで仕切られていて快適な広さ!
そして、台所隣の引き戸をあけると細長い土間の通路を発見、壁には電動工具などDIY用具が並ぶ。

細長い土間の通路の先には「階段状の風呂場」があり奥は「五右衛門風呂(お釜型風呂)」。
ワイルドな佇まいに「面白いね!」となる。
我々は4人だったので一人一部屋を割り当て、荷物を下ろし雑談してるとプッ〜ンと蚊!11月なのに、さすがワイルド。
蚊取り線香を見つけて火をつけると香りは季節外れの夏。どうなる!?私たち。

Kitchen 313 Kamiyuge


「島の日々をめぐる本〜瀬戸内かみじまトリップ公式ガイドブック2023〜(発行:上島町)」P36に掲載のベーグル屋「Kitchen 313 Kamiyuge」の閉店時間は15:30。
「vida_con_miel」を15時過ぎに出発!10分ほどで到着予定とナビゲーション、果たして間に合うか!?

で、やはり近くに到着したもののたどり着けず、降りて細道を進むと焼杉で壁が真っ黒の
「Kitchen 313 Kamiyuge」がドッーン!と現れた。そして(んっ!?)と、よく見ると「登録有形文化財(文化庁)」のプレートが飾られていて(えっ!登録有形文化財でベーグル屋?)となる。
築100年超の実家は長らく空き家だったが、13年前に弓削島に移住した宮畑さんが9年前にオープンしたベーグル店。

全くの初対面だったのに、弓削島などの魅力を色々と教えてくれる宮畑さん。
「実は今日はKitchen 313 Kamiyugeの9周年の記念日なんです。」と特製クッキーのおもてなし。
そして、ナント!宮畑さんの誕生日でもあり、初対面の方に「誕生日おめでとうございます!」という不思議な出会いとなる。

で、肝心のベーグル(パンは弓削島に来てから独学で学んだ)はガイドブック通りにモッチリで、ベーグル好きには大満足な味。

緊張するカフェ。


愛媛県上島町発行の「島の日々をめぐる本〜瀬戸内かみじまトリップ公式ガイドブック2023〜」のP.37に目が止まった同行者。
店名を見るも「vida_con_miel」が読めない!
「島の日々をめぐる本」は2021年に第一刷、2023年に第二刷と好評な証。そんな本に紹介されているのだから、素敵な店に違いない!と店名も分からずGO!

「しまでCafe」を出たのが14時過ぎ。「vida_con_miel」の閉店時間は15時!急ぎナビを頼りに辿り着くも(ここでいいの?)となる。と言うのも看板がない、フツーの家。
同乗者に確認してもらい、ココ!となるも「マジでスゴいっす。見てくださいよ!」と驚きの表情で手招き。何がスゴいのか分からず入店すると・・・。

愛媛では見たコトも感じたコトもない、東京でも味わえない「美術館、ギャラリー」と同じ雰囲気&しつらえの空間に飲み込まれてしまい「話し声」が小さくなってしまう。

調度品、什器のこだわり(一脚ずつ違うし、手作り?など)もスゴかった。
メニューにはフィンランドの国民的詩人、ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリ(1804-1877)の詩がページ毎に書かれていて、店主のポリシーが随所に溢れてた。
席も大きなテーブル、小さなテーブルしかなく、静かに過ごすことが前提のようで、まさに空間に浸るギャラリー。
緊張しながら(良い意味)ダージリンティーをいただく。

2023年11月3日金曜日

しまでCafe


弓削島を訪れるのは数年ぶり、誰に会いたかったと言うと村上律子さん。
律子さんには、これまでに「あんなこんなそんな」でお世話になっていて、そんな中でも思い出深いのは、佐島のコミュニティセンターに雑魚寝することになったものの、布団の数が足りないと分かり、律子さんに相談すると「借りてきたわよ!」と、軽トラに積まれた布団は島民から預かってきたものだったコト。
そんなコトができる人なんていないよ・・・と大感謝だった思い出。

律子さんが経営されている「しまでCafe」で昼食。数年ぶりの再会、70歳を超えてもパワフルさは変わらずで「私も50歳を過ぎました。」と伝えると「まだ、そんな歳なんだ。」と(笑)
地域づくりを20年以上してるけど、まだまだヒヨッコなんだよね・・・。

私は「レモンポーク丼+アイスコーヒー+藻塩ソフトクリーム」を注文。律子さん、娘さんの話を聞きながら頬張る。NPO法人弓削の荘で塩づくりにも励んでいる律子さんたち。
その塩を聞きつけて、著名なな料理人が顧客になったり、豪華クルーザーやスゴいヨットで訪れる海外からの訪問者の国が世界地図でピン留めされていたり、世界各地から「しまでCafe」にやってくる。

滞在時間2時間超えとなり、次の予定時刻に慌てて、「また来ます!」とアットホームな「しまでCafe」を出発。