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2025年10月18日土曜日

ベトナムアート。

マイ・チュン・トゥ(Mai Trung Thu)のモナ・リザ(1974年)

美術館めぐりが趣味なので、ベトナムでも・・・と思ってもベトナムアートのイメージがない。
現代アートではアジア、ヨーロッパ、アメリカなどに関係なくボーダーレスな作品が多い中で「ベトナムらしさ」を見てみたい!と「ベトナム、美術館」と検索してもイマイチで、どうしてもベトナム戦争系の博物館、歴史館が多い。

何気なく、宿の周りで朝の散歩コースをグーグルマップで探していたら、「Quang San Art Museum(QSAM)」というピンを見つけてオォ!となる。

そして、場所はどこ?と地図を拡大したら、宿の近くじゃないか!それも徒歩で13分、1kmの距離!これは行かなきゃ!と、身支度整えて出発!

QSAMは道路から横道に入った奥まった場所に立っていて(多くの人に知られているのかな?)と思ったら、「民間(私人)のコレクター」を集めたベトナム初のプライベート
ミュージアムで2023年にホーチミン市文化スポーツ局に認可された公開だった!

美術館名は、
創設者Quang 氏の名前(Quang)と彼の母親の名前(San)を組み合わせたもので、ココはプライベートミュージアムの特権。

展示作品はと言うと、3階建ての各階ごとに分かれていて、響いたのは「ベトナム戦争以前」の作品。ベトナムは長らく中国の支配下にあった影響で、その様式が色濃く反映されているのだけど、モチーフや描き方は大らかで市井の様子、静物画や人物は穏やか。

その中で特に痺れたのが
マイ・チュン・トゥ(Mai Trung Thu)のモナ・リザ(1974年)。
レオナルド・ダ・ヴィンチのオリジナル作品を解釈した3作目であり、最大の作品と説明。

“この作品の真髄は模倣ではなく、文化の翻訳力にあります。ルネサンスの精神を称えつつ、ベトナムのアイデンティティを肯定する、東洋と西洋の絵画の対話”と説明は続き、見惚れてしまった。

他にもピカソの「ゲルニカ」を解釈した作品もあったりと、こういう機会に恵まれてるって、ツイてるしか言いようがなく、ベトナムアート初級編終了!

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