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2024年3月19日火曜日

懺悔します。


毎月第三日曜日に開催の「高幡不動ござれ市」という骨董市を知り、天気も良かったので自宅から1時間30分(約11,000歩)歩いて到着。
高幡不動尊の境内には朝7時から70店舗ほどが出店とのことで、到着した10時30分時点で既に大勢の人でワイワイガヤガヤ。

いきなり目に入ったのは「草間彌生の無名時代のデッサン画」という商品で、値段は「ASK!」としか表示されおらず。「コレ、本物ですか?」と尋ねると「本当だよ!他にもあるよ!」と興味があると感じ取られたのか、色々と話しかけてきたけど、サインもないしね(習作だから当然)。

1998年発売の「オリンパスESPIO140M(シルバー)」が未開封品で500円だった!この35mmフィルムカメラ、ニョキニョキーと望遠レンズが出るタイプで当時のトレンド。
(500円は安い!)と、メルカリで調べたら未開封は5,000円以上する!
(500円で買い6,000円で売ればウッシッシ!)とよぎるも、純粋に骨董市を楽しみたいのだ!と理性が勝つ。

「これらね、病院から買ったんですよ。」という店主と話しながら、箱を開けたらメスやハサミなどが入っていて「これ、いいんですかね?」となり、店主に渡すと「あっ!これは銀製だ!」と何本か抜いて箱を戻してくれるも、私自身は買う気ナシ。
(言わずに買えば良かった!?)と思うも小市民だから・・・。色々ある骨董市の醍醐味。

写真の身長50cm以上あるビッグな招き猫は25,000円ナリ。

のべ5,000人以上!?


一週間後(3/26)は、ココ大付属学園【春休み】初日。“インチキ先生”に戻らないといけない。
申し込み受付を終えて、ボランティア保険の加入も済ませ、協力いただく関係各社への連絡も済ませ、大型バスのチャーターも完了、名簿も完成させて最後は名札づくり。

ワードで一人ずつ作成してシール印刷。ワードの起動に時間がかかるな・・・と思ったら、90ページ以上がズラズラッと表示される。

初参加の小学生は10人以上、1ページに一人の名札だから100ページ以上=100人以上となり、これまでの3年間で100人以上がココ大付属学園に参加したと分かる。

毎年、卒業する子(6年生や引越しなど)もいるけど、卒業者以上に新規参加者が多い事実。
でもココ大付属学園の一日の利用定員は40名と定められているので、この状況は申込み者(保護者)からして、嬉しいけれど手放しでは喜べない・・・と、言われたコトあり。

その通りで申し込みは先着制だし、参加できないと保護者は仕事の調整を余儀なくされる。
かと言って規模は大きくできない事情もある。

その問題は一先ず横に置かせてもらう。ゼロから事業を立ち上げて、100人以上、のべ5,000名以上の小学生と触れ合った自分にビックリ。適性というか耐性があるのかな?

このまま(4年目も)継続と松山市から連絡もあり、4月からは(つい先日まで幼稚園児、保育園児だった)新一年生もやってくる!怪獣たち(これホント!)と過ごすまでまと7日!
写真は、子ども達が描いてくれたインチキ先生の似顔絵。

2024年3月18日月曜日

アホなのか?


帰宅してから12時間後にはJFC事務局(東銀座)で打ち合わせ。
海外の撮影隊は“日本”で撮影したいけど、日本の撮影隊は“地方”で撮影したい。
一緒にグーグルストリートビューなどを見ながら説明すると興味をもってもらい、打ち合わせは継続。

打ち合わせの間にも撮影の相談が入るも「大自然のひらけた地平線で一人立って商品を説明」って、愛媛にもあると思うけど・・・愛媛よりも北海道のような平地じゃないかな?と。

「昼食に行ってきます。」と伝えて東劇ビルを出るも(ラーメン?天丼?ハンバーガー?)と悩み、何の味を欲しているか考えて、近くの中華餃子屋へ。

ランチメニューから八宝菜定食を選び、注文して気づく。(昨日までも中華料理を食べてたよ!)アホなのか?香港ロスなのか?
この餃子屋、従業員間は全員中国語オンリー。なので、香港滞在時と違和感全くなし(笑)。

出てきた八宝菜定食はボリュームもあり大満足。価格は950円(税込)。
950円ってことは45香港ドルってこと?えっ!香港で食べた麺が70香港ドル≒1400円だったけど、明らかに八宝菜定食の方がお得感あるけど・・・。
香港のコンビニ飯よりも圧倒的に安い。

海外の値段が高いのではなくて、日本の値段が異常に安い。いづれどこかで歪みが出るんだろうな。

ヌマるな危険!

日本円で5,000円から7,000円する缶も。

私の香港出張時と同時期にイギリス出張だった妻。アンティークタウンとして知られている「ハンガーフォード」という小さな街へ行った際に、お土産として買ったという「アンティーク缶」を見せてもらう。

左上の缶は、1953年6月2日にエリザベス女王の戴冠式を記念して作られた女王のイラスト入り、ビスケット缶のよう。70年以上前の缶。

右上の缶は、形状が波打つデザイン。側面が赤く、フタにはコートをまとい行進する女性が描かれているホリデー缶、キャンディー缶。

右下の缶は、イギリス御用達のタバコ会社W.D. and H.O. Wills社のシガー缶で、側面には商品名と、空気穴がある。80年以上前の缶。

左下の缶は、イギリスのビスケット会社
Mcvitie & Price社のビスケット缶。日本でもマクビティ社のCM♪が流れていたのを思い出す。90年以上前の缶。

どれも相当古い缶だけど、経年劣化でボロボロでもなく、錆も汚くなく、凹みや破損もなく、どれもいい味が出ていて、これまで全く気にしたことも、興味を持ったコトもない缶に対して、コレクターがハマる理由を理解して、興味を持ってしまう・・・。
ちなみに妻は私に右下のMcvitie & Price社のビスケット缶をくれる。

既にスターウォーズのアンティークが手元にあるから、ヌマるな危険!

2024年3月17日日曜日

またね、香港。


香港FILMART最終日。最終日まで残ってくれるFCメンバーにお礼を伝えながら「じゃあ、次はいつ会えるかな?」「そうですねー、研修?」「研修・・・あっ!総会があるね!」「ホント!総会!泉谷さんも総会に来れたらいいのに!」「えっ!?あの・・・理事長なので総会はマスト出席です・・・。」「アハハッーーーーー!そうでした。」と、大笑いしてゴマかしたのは〇〇FOのTさん。長い付き合いだから、理事長と思ってない(笑)
学長日記を毎日読んでくれているとのことだけど、あなたのコト!

香港国際航空に到着。ラウンジはJALではなくカンタス航空のラウンジを利用。時刻は14時過ぎ、昼食抜きだったので最後の香港料理を食べて、いざ搭乗。またね!香港。

機内食はラウンジでの食事を想定していたので、事前に軽めのフルーツ中心に。
このサービスは搭乗24時間前まで受付可能。ちなみにフルーツ食の場合、アイスもフルーツになる。
そして、20時過ぎに羽田空港第3ターミナルに到着。ただいま!日本。
時差の都合で時計を1時間早める。

入国審査は、課税申告書の記入や登録を済ませていれば、入国審査ゲートから素通り。拍子抜けの早さ。私はトランクなど預け荷物もないので、ほぼスルー。

ただ、ここからが長かった。JR線で事故発生で運行が乱れ、迂回しなくてはならず、乗り継ぎなどを経て自宅に着いたのは22時過ぎ。

自宅には同日早めにイギリスから帰国した妻もいて、久しぶりの再会。

たかがお土産、されどお土産。

皆んなで分け合った後だから破れて・・・。

海外出張は数日間の日程なので、周りの協力で成り立つ。お礼の気持ちも兼ねて香港お土産は欠かせない。
昨年も香港在住の方から情報を仕入れて、「稘棧茶行(KI CHAN TEA COMPANY)」でお茶を買ったり。

しかし!現在は円安で
価値が暴落、一個20香港ドルのパイナップルケーキは400円超だし、25香港$の飲料は500円超、70香港$の麺は1400円超、コンビニで手に取った昼食を計算したら100香港$(2000円超)だった。一言で言えば、これまでの2倍!
分かってるのに、これまでの価格と比較してしまい手が出せずにいると・・・。

「これ、美味しいですよ!」と、香港在住の通訳さんが差し入れてくれたクラッカー。
食べてみるとメチャ美味しい。聞けば地元の人も好んで食べるお菓子で、安いし有名、スーパーで入手できるとのこと。
「クッキーやクラッカーなどのお菓子はイギリス領だったから美味しいと思いますよ。」
話を聞いてた周り一同「お土産はコレでいいんじゃない?」となる(笑)。

早速、近所のスーパーへ行くと発見!美味しいクラッカーをゲット!
お土産用に開発されたお菓子も悪くないけど、地元の方オススメのお菓子は保証されてる感じで安心。

「お土産を渡す際に、“昨年までは200円でしたが、今年は400円でした”とは言わないもんね・・・。」と、たかがお土産、されどお土産。

2024年3月16日土曜日

M+


噂通りスゴかったけど、まだ成熟してない感を端々に感じたので、1年後、2年後に改めて来たいな・・・という感想。

西九龍文化地区に位置するM+は、2021年11月にオープンしたアジア初の世界的なヴィジュアル・カルチャー美術館。香港、中国本土、アジア各地、そして海外からのM+コレクションは、ビジュアルアート、デザイン・建築、動画の3分野と、香港のヴィジュアル・カルチャーという分野を網羅している。という説明。

ビジュアルアートならFCの範疇(映画館も入ってるし)だと、西九龍地区へ。
M+周辺の再開発は盛んで、ギャラリーがオープンしていたり新しいアート&カルチャーの発信拠点とのこと。

全く知られてないのはコロナ禍でオープン(2021年11月)したから。コロナ禍では入場制限もあってPRもできず。私自身も教えてもらい、存在を知る。

地下鉄九龍駅から高級ブラドが並ぶショッピングモール内を歩き、5分ほどでM+の表示が見える。
モダンな建物自体がアートそのもの。1階エントランスはチケット売り場や柱に表示されるデジタルサイネージなど近未来的でカッコいい&メチャ広い。

時間が限られていたので有料階(作品展)は諦め、無料階のテラスガーデン(3階)へ、ちなみに1階も無料エリア。
テラスガーデンからは香港島が一望できて、そのうち撮影スポットとしてにぎわうはず!

「成熟してない」と思ったポイントはミュージアムショップで、奈良美智、村上隆、空山基、田名網敬一など日本人が多く、M+のオリジナル品が充実してなかった・・・のは個人の意見。
勝手に期待値を上げていて猛省。

香港ホテル滞在記。

Charterhouse Causeway Bayでの宿泊部屋

事情があって2箇所のホテルを利用した今回。最初の2泊はベストウェスタンホテル_コーズウェイベイ(Best Western Hotel Causeway Bay)
路地の突き当たりにある33階建てのホテル。フロントは3階で11階に宿泊。

部屋はダブルベットルームで、日本のビジネスホテルと同程度の広さにワイドシングルが二つ並んでたからデスクスペースはなく、PC作業はベッドの上 or 出窓の物置スペースしかなく、やっぱり綺麗な写真とは違うな・・・という感想。天井は高く窮屈感はナシ。
実は他のFCも宿泊していたと判明したけど、皆んなと宿泊した部屋とは違ったようで・・・。

3泊目からからはチャーターハウス_コーズウェイベイ (Charterhouse Causeway Bay)に宿泊。20階建ての19階に宿泊、フロントはロビーにあり、立地も地下鉄駅が近くに、ホテルの目の前はバス停。


BWと比べると部屋にはデスクもイスもあり、快適に作業ができた。ちなみにベッドは大きめのダブルベッド一つ。こちらも天井は高く、
窮屈感はナシ。


ただ、実はこの部屋、隣部屋との“コネクテッドルーム(部屋内部のドア一枚で互いの部屋が繋がってる。)”で、鍵はかかっていたけど、お隣の声や生活音が筒抜けだった(ひゃー!)

BWとChの違いは値段で、Chの方が少し高い。これは立地が理由と思う。
日本では、体験できないホテル体験。なんでも楽しめ!

2024年3月15日金曜日

ぬるま湯から出ろ。

雨の路地、ホテル前

些細なコトが面白く感じる香港。これは実際に体験してみないと分からない。
  • 香港(≒海外)では空港や百貨店のトイレ(小便器)は日本の形状と違い下までない、位置が高い、だから子供用は小さくて低い。
  • 日の出は日本より遅い、なので日没も遅い。日本との時差は1時間遅い。
  • ホテルの部屋はコンクリ?石?だから素足では冷たい、便器は丸型だったり四角型。当然、便座は温かくなく、ヒャッ!となる冷たさ。
  • シャワーは操作を間違えると容赦ない熱湯が出る、内装が石だから小指をぶつけると悶える。
  • 歯磨き粉は栓がしてあるからフタを取ってフタの突起でブスッ!と栓に穴を開けないと出てこない。ちなみに歯ブラシは日本の倍くらい大きい。
  • ベッドも高いし硬い。9時にハウスキーパーがノックの後に鍵を開けて「ハウスキーピング!」と入りそうになり、慌てて「20分後にお願い!」と追い返す。で、20分後に部屋を出ると廊下で待機していて、「サンキュー」と言いながらガサ入れのように入ってきた(笑)
  • エレベーターは「閉じる or 開けるボタン」のどちらを押しても扉が閉まる。
  • 地下鉄のエスカレターの速度は日本の2倍、松山空港の到着エスカレーターより3倍速いから気をつけないと転ぶ。
  • 窓からの眺めは規則正しく並んだ窓窓窓の景色、ベランダがないから洗濯物は高層でもダイナミックに窓から出して干してる(風で飛んだら絶対に見つからない)
  • この時期の気温は20度前後、外気はモワッとしてるけど、室内は除湿なのか?空調が効きすぎてる所が多く寒い!「半袖持ってきちゃったー!」は初香港のFCの嘆き。
  • クラクションは意外と聞こえないけど、パトカーや救急車のサイレンは24時間けたたましい。
  • 野菜や果物、肉や魚などが生生しくて売られていて、剥き出しの営みを感じる。
あぁ、いつの間にか“ぬるま湯”に浸かっているかも・・・と思わせてくれる香港。LOVE。

潮流。


マーケットは市場の鏡なので、トレンドと言うか、潮目というか、キチンと見ると、これからの時代が見えて、今年のFILMARTでは大きく3つのトレンドを確認。

一つ目は「アニメ作品の躍進」。これは去年のFILMARTでもそうだったけど(実際はもっと前から)、拍車、勢いづいていて、アジア圏であろうがヨーロッパ圏でも顕著で、かつクオリティも高く、その高さゆえに「表現手法」がファンタジー系から劇画系、超リアル系などバラエティ豊かになる。

この背景にはアニメに慣れ親しんで育ったクリエイターも鑑賞者も若い世代が台頭してるから。

二つ目は「作品の多様性」。驚いたのはのFILMART入り口は“つかみ”なのでド派手な装飾物でのPRや巨大なモニターで作品紹介をしてるけど、その巨大なモニターに映ったのは男性同士がキスをしているアニメーションで、思わず立ち止まってしまった。
いわゆる「BL(ボーイズラブ)系」で、理解はしても慣れぬシーンがドーン!と映し出されたのには驚いた。

作品の多様性と言えて「あれはファンタジーですよ。」と、冷静に教えてくれたのはJFC事務局長。(そうなんだ・・・。)

三つ目は「撮影テクノロジーの小型化」。もう巨大なスタジオや巨大な装置は不要かもしれない・・・。カメラはiPhoneでも十分だし、クレーンもコンパクトでプログラミングで全自動撮影。カメラマンはカメラではなくPCを操作。

日本では特に人手不足に陥っているから、この流れはプロとアマの境目をいづれ消失させる。
こういう機会での役目は数年先を見るのが仕事だけど、着実に現実化してる。

2024年3月14日木曜日

レセプションのハシゴ。


「もっと、会おうぜ!」とリップサービスしてくれる一年に一度しか会えないTIFFCOMのCEO椎名さん。
オープニングセレモニー後にわざわざ、JFCへ立ち寄ってくださり意見交換&情報共有。

これが日本だったら、アポを入れて会議室でキチンと構えて&整えて・・・だけど、ココは香港&マーケット。気軽に話せるのがいいし、20歳以上も年下な私を面白がってくれる。

そんなTIFFCOMは10月31日から11月1日に開催とTIFFCOM主催のレセプションで発表。
このレセプションは招待制なので、面白い人が来場して意見交換&情報共有。
フィルム・コミッションは制作現場については知ってるけど、外縁のコトは同じ映画なのに知らないこと多し。
対面で話すコトってメールや電話の内容と全く違うし、得られない情報が多いのは本当。

1時間ほどでTIFFCOMのレセプション会場を後にして向かったのは、次のレセプション。
向かった会場は映画に出てきそうな夜間なのにプールが照らされてテーブルにはユラユラと火が灯るホテル。

「香港で繋がろう!」と映画関係者のほかに、国の文化担当者、国際映画担当者など、これまた普段では絶対に会えない人たち。

そして「次のレセプションに行くから」と去る人々。レセプションのハシゴって・・・。

映画は世界共通語。


ジャパンFCブースは連日大盛況。インドネシア、韓国、中国、香港、シンガポール、フィリピンなどから撮影相談。日本からも共同制作の話が持ち込まれたり。

内容も企画にリアリティを出す相談だったり、撮影の季節だけは決まってたり、日本でのロケーションを探していたり、インセンティブを探していたり・・・縦横無尽の相談内容に対応する各FC。その合間に愛媛県の紹介もさせてもらう。

ジャンルも色々で、人間ドラマ、遠距離恋愛、スポーツなど色々ある中で、ふと気づく(と、言うか知ってしまう)。

個人の意見&感想です。タイやフィリピンでは「一定数でホラー作品」が支持されていて、それも血しぶき、殺戮系なスプラッター作品よりも「Jホラー」とも言われる貞子や呪怨などのゾクゾク“身の毛がよだつ”怖い系が人気のよう。清水崇監督は向こうでも有名らしい。
ホラー(映画)って世界共通語なのね。私は怖いのが苦手だけど。

写真は各地のFCが車座になって映画制作者の話を聞いてる所。制作者にとっても日本各地の情報が聞けるっていいと思う。ちなみに他のブースで車座になってディスカッションしてる様子は見てないから日本独特なのかな?

「今年から来年にかけて3-4本は確実に来ますね!」と数本のディスカッションを終えて手応えを教えてくれたFCたち。実り多い機会でよし!

海外作品誘致策。


制作会社やプロデューサーにとって制作費の抑制は職業上の使命、事情はよくわかる。
日本でフィルム・コミッションが誕生して20年以上、世界のFCと比較すると「制作費のインセンティブ(優遇制度)」は脆弱で、制度の必要性を関係各所に働きかけて、内閣府での検証を経て今年度から経済産業省の主管で始まった日本のインセンティブ制度。

これでインセンティブが「ある or ない」では「ある」になり、海外制作者の反応は格段によくなった。「制作者に提示したら半数以上が、“話を聞きたい”と言ってきました。」が物語っていて出だしは上々。

だけど、世界は既に何十歩も先に進んでいて、「ある」の段階から次段階の内容や質が問われていて、制作費の25%のキックバック、地元のスタッフを撮影期間に雇用したら50%補助など、メニューが豊富になり、撮影誘致の決め手の一つが「資金提供」になって久しい・・・。

日本ではこれまで、100万円、700万円など各FCが独自に助成金や補助金という名目で出していて成果を出しているけど、今度は「資金調達ありき」で相談してくる制作者が現れたり。
世界と同じ土俵にあがると否応なく渦に巻き込まれるというか、Welcom to シビアな世界へ。

制度はできたから積極的活用だけど、インセンティブが誘致の全てではないと思わせる“何か”が必要だけど、やっぱりそれは唯一無二のロケ地(SHIKOKU Island,SETOUCHI SEAと伝えると知ってる人多し!)と、自分に言い聞かせ。

2024年3月13日水曜日

英気を養った値段は。


「フライドカラマリが好きなんだよね。」「それって、イカリングのことですか?」「そんな感じ。」「えっ〜と、ありますよ!イカフライ。」「おぉ!いいね。じゃあ、それが食べたい!」の後は、茨城FCの通訳の方が香港語で店員に伝えてくれて、出てきたのが写真の品。

初日が終わり、札幌FC、茨城FC+通訳さん、堺FO、広島FC、福岡FC、沖縄FO+JFC、訪れていた某会社、単独参加の東京LB、そして、この度、めでたく香港在住の映画関係者と結婚が決まった大阪FC担当者と総勢20名で決起集会!そして「結婚おめでとうー!」

次々と出てくる料理に舌鼓。異国情緒たっぷりの味付けに「うまい!」「美味しい!」「辛い!」「(ビール)おかわり!」の3つの言葉しか出てこない語彙力の乏しさ(笑)。
それもそのはずで、茨城FCの通訳さん推薦で普段から利用している店とのこと。やはり、地元の人の推薦に間違いない!

で、写真の「フライドカラマリ」到着。「なんで、フライドカラマリが好きなんですか?」「よくぞ、聞いてくれました!話が長くなるけどいい?」「いいえ、結構です!」とほろ酔い気分のメンバーから拒否される(涙)。
ちなみに去年もフライドカラマリを香港で食べてた。

飲んで食べてしゃべって翌日の英気を養った金額は250香港ドル/人(約5000円超)。
「コンビニでは品が小さい割に高いと思ったのに、この店は安い!」はコスパ&満足度の良さ。

2024香港FILMART開幕。


2024香港FILMART開幕!各地からコンテンツやIPなどを持つセラー(売り手)やバイヤー(買い手)が集まるほか、フィルム・コミッションや制作会社、技術会社など30以上の国と地域、700以上が参戦するアジア最大級の映画・映像マーケット。

中国、台湾、韓国、フィリピン、マレーシア、タイ、イタリア、シンガポール、マカオなど多くの国が出展。日本からはナショナル・フィルムコミッションとしてジャパンFC+札幌FC、富山FO、茨城FC、堺FO、広島FC、福岡FC、沖縄FO。

オープニングセレモニーは招待制とはいえ、大勢いて、歓声と共に壇上にあがった人をみて(あっ!招待状の人!)となる。でも誰だか知らず、有名な俳優さん?爽やかすぎ!
今年は香港FILMARTを含む、香港エンターテイメントEXPOが20周年ということもあり、界隈では大盛り上がり。
周年祝いと直接関係ないと思うけど、タイからは王女様もいらして、ブースはお祭りムード。

招待制だから各界の代表らも多く、昨夏に韓国プチョンファンタスティック国際映画祭で再会したジェニファーのほか、日本からは「一年に一回しか会えないですね!」と言うと「なんだよー、もっと会おうぜ!」と返してくれたのは椎名さん(TIFFCOM_CEO/普段は会えない映画界の重鎮)。

こういう国際機会に参加すると、各界の要人、重鎮が集まるから、情報や情勢などが把握できて面白い。お金と時間の使い方を学ぶ。

ただいま、香港。


到着の香港は雨。気温16度、湿度はメチャ高め。この何とも表現し難いモワッ!とまとわりつくような湿気、そして独特の匂いが(あぁ、香港ー!)という感じで、一年ぶりの香港。
一年前も、この「モワッ!感」を感じてましたな。

ガンガン追い抜き、サッと車線変更、ヒョイ!と隙間を縫って走るタクシーに(事故ったら死ぬな・・・)と思っていると、もう街中。相変わらずのニョキニョキな高層ビル群。
日本では地震が多いけど、香港は硬いプレート上にあるから地震がないと聞いたっけ。

昨年に比べ、会場周辺のホテルは激高で諦め、徒歩20分ほど離れたホテルでの宿泊。
準備を終えた帰り道で迷う=ワクワクの開始!でも雨だし、腹も減ったと、美味しそうな飲食店を吟味しながら歩いていると人々が次々と入っていく店を発見、後を追い入ると女性から「♬*♡§!○£★♯◎§◀︎🎵〜」と声をかけられ、何を言ってるか全く分からず。

店内は狭く満席だったから「満席です。」「一人?」「店内?持ち帰り?」など彼女の言葉を想像して「To Go」と言うと、一人で料理を作ってるおば様(写真)が「OK」と指ワッカで答えてくれて「持ち帰り席(レジの横)」に通される。正解だったのかな?

で、メニューは英語表記もなく香港語と写真のみ。見た目だけで注文したのは「パイコー麺」と思いきや、実際は「こんにゃく麺+豚肉」な感じで、スープが美味しく、71香港ドル(約1500円)。

唐辛子ソースもつけてくれて、さらに迷いながらホテルへ到着。この冒険感が好き。

2024年3月12日火曜日

香港へ。


前泊は泊まるだけだったので安ホテルに泊。翌日は関空までの送迎付き。6:30に出発、所要時間25分間、さすが関西人と言うべきか「どこへ?→香港」「仕事?→仕事」「何回目?→数回目」「ワシは海外に行った事がない→ぜひ」と、話している間に関西国際空港到着。

JALカウンターへ行ったら、実はキャセイパシフィック航空のコードシェア便と分かり、キャセイパシフィック航空のカウンターでチェックイン。
キャセイパシフィックのラウンジが使えるとのことで、せっかくなので利用させてもらう。

朝食がまだだったので、フルーツやヨーグルトなどをいただき(もう少し食べたい・・・)とよぎるも(この後、機内食が出るしな・・・)で理性が勝つ。

搭乗してほどなく、機内食の案内があり「チキン&ポテト(写真)」を注文。
隣席のシニア夫婦がCAの英語が聞き取れず困っていたので、「2種類(チキン&ポテト、シーフードライス)しかないので、一つ一つどうですか?」と伝え、了承を得てCAに「One of each.」と伝えて食事にありつく。「ありがとさん!」と、イキのいい関西弁の方だった。

毎回思うけど、機内食ってどうして不思議なメニューになるんだろう?チキン&ポテト、蕎麦、パン、フルーツ、アイスクリーム。エコノミーだからかな?

フライト時間は3時間45分。食事して映画(フェラーリ)を見終わったら、もう着陸体制。雲の中へ入る。

ただのアート好き。


松山空港でミモザのPRを見た後は、そのまま伊丹空港へ出発。乗り換えの大阪駅で(何かないかな?)と調べたら、阪急梅田でDIESEL IN ARTという展覧会で行われていることを知り、無料だったので行ってみる。

先日はジェフ・クーンズのブルーダイヤモンドなどが百貨店で展示販売されてたし、THE ART HOUSE(日テレ企画)では新進気鋭のアーティストの展示即売会が行われたり、気になっているから情報が入ってくるのか、そんな機会が増えたから、よく目にするのか?

今回も新進気鋭の6組が紹介されていて、ポイントはDIESELのキュレーションということもあって、作品と洋服やバッグ、靴などと一緒の空間に置かれていたこと。

なので商品も一種の作品とも読み取れて、アートとファッションの垣根がないというか延長上というか、多くの人が通り過ぎてた。

でも、よくみるとJUN OSON(ジュン・オソン)の作品は、左の男女が93万5千円、真ん中の女性が44万円、右の電話を持つ女性が62万7千円。
当然、買えない値段だけど、先日は847万円、4,000万円、9,000万円の値札も見たからアートシーンはバブルなのか?

ただのアート好き。購入しようとは思わず、こうして0円で見れることで満足。
THE ART HOUSEでも言っていたけど、これらの作品から将来、とんでもない額で取引される作品が出るかもしれないのだから、推し活としても成立しそうなアート鑑賞。

2024年3月11日月曜日

トリビアだらけの津山市。

わたせせいぞう_ハートカクテル風シャッター

ホルモン焼きうどん、ヨメナカセの他にも「味よしの横綱まんじゅう」も名物のようで、60年以上の歴史があるとのこと。巷でいうと「大判焼き(黒あん/白あん)」。
特記事項は大きくてズッシリなのに税込100円という安さで、ひたすらおば様が焼いてた。

そして「コーヒーって“珈琲”と漢字で書きますが、その“珈琲”という当て字は津山市発祥なんですよ。」「???どういうこと?」となり、津山市の観光サイトには以下の通り。

津山藩医であり蘭学者の宇田川榕菴(うだがわ ようあん)は幕末の頃、西洋からもたらされた医学や化学などの翻訳を行い、珈琲という字はオランダ語のkoffieに漢字をあてる際に、「珈」は女性の髪につける玉飾り、「琲」は玉飾りの紐の意味があり、枝に連なる赤いコーヒーの実を表した。

多くが知らないトリビア。そのエピソードで津山市が珈琲のメッカに・・・とはならなかったようだけど、今からでもやりようはある。

そして津山市出身と言えば「B'zの稲葉浩志」で、駅はもちろん、商店街など至る所でPRしていて全振りの様子。これも聞けば8月に凱旋ライブがあるようで今から盛り上がってた。

「芸人のウエストランドも津山出身なんですよ!」と教えてもらうも誰か知らず申し訳なかったけど、そもそも「ウエストランド」という商業施設があって津山市民なら誰もが知っている所から命名とのこと。

書かないと忘れてしまうと思い備忘録。

セッション。


わざわざ時間とお金をかけて県外の知らない土地へコワーキングに行くのは当人の意思。
行こうと思わせる動機は旅好き、人が好き、気分転換、出稽古など人それぞれ。
そんな中で参加の動機を「有休消化」と教えてくれた人が複数いて、(その視点があったか!)とメモメモ。有益と思う。

今回、シロヤマテラス津山別邸というホテルに宿泊させてもらったけど、せっかく時間とお金をかけているのだから・・・というギブ&テイク的な発想をすると、宿泊先のクオリティ&ホスピタリティは重要。

今回、事務局が女性、参加者も4名が女性だったことから、その点も考慮されたのかも。
でもその結果「すごく良かった!」は全員の感想で、日常からの解放という意味でも、地元食材、大浴場、サウナ、トレーニングルームなどが整っていて大満足。
個人的には洗濯の必要があり、2時間で洗濯から乾燥が完了する“いい洗濯機”で大満足。

プログラムも地元企業と直接関われたので、普段とは違う脳ミソを使えたし、体も動かせたし、何よりも一期一会で知り合った方々との即興のようなセッションによるアイデア構築は普段ではできないので楽しかった。

3泊4日という期間はギリギリセーフだったりアウトだったり。
愛媛県鬼北町でも同じような3泊4日のコワーケーションプログラムを実施したけど4日間を確保できるか否かは、ほんとギリギリ。かと言って2泊3日では物足りないしな。

今回書いたことを、エールラボえひめのコラムとして再構成しなきゃ!