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2016年10月15日土曜日

なでしこドリームプロジェクト。

総会後もロケ地ツアーなどが用意されていたものの、講座を控え、後ろ髪引かれる思いで帰松。通常モードに戻る。今日から「なでしこドリームプロジェクト」、昨年度に引き続きでして、実施後は創業した方がいたり、事業が加速、展開された方もいて、とてもやりがいのあった講座でした。実は今でも数人と繋がり応援しています。

このような講座は創業や起業が目的ではなくて「自分との対話」と思っているので引き受けます。特に女性の場合、男性よりも色々と考える傾向があると思っていて、考えてしまうというのは「自分を差し置いて」に近く、自分の優先順位が必ずしも最初にこないと思う時があったり。だから、このような講座は「自分を優先して」考えられる貴重な機会だよなーと勝手に想像。

そう思うのは心理学博士となった妻の存在で、子育てや家事を一緒にしているとはいえ、価値観は一緒でも思考の構造は違うなと。互いに異なる存在を認め合うには「自分との対話」を通して自分を知ることが大切。夫婦講座としても認知(!)されつつある「ソーシャルデザインBOOKカフェ」でも心理学を扱います。ただいま、参加者募集中。

2016年10月14日金曜日

活動の三段活用。

日本映画監督協会理事長の崔洋一監督の発声による乾杯!一年に一度のフィルム・コミッションの総会前はアサヒビール園で交流会。県庁や市役所、商工会議所、観光協会に事務局を置くFCは95%、残り5%がNPO法人。事務局は1人-2人が多く「業種特有の悩みも多く、同じ境遇の相談仲間が少ない」のが現状なので、こういった場は超貴重。昨年は「こんな」「あんな」でした。

長野とは先日のマレーシアドラマ(長野でも撮影された)の情報交換、角館とは海外撮影情報、大阪とは大規模撮影の経過、東京からは講演依頼など、その他神戸、広島、大分、和歌山、淡路島、北九州、北海道と情報を仕入れる。制作者から「開店おめでとう!みかん情報に吉報あるから!」と、愛顔の食卓が県外へ発信されていることも実感したり。

【フィルム・コミッション(映画・映像で地域の魅力発信)→いよココロザシ大学(地域の魅力を発掘・共有・発信)→愛顔の食卓(結実した地域の魅力販売)】という流れは地方のFC活用策と思っています。一年に一度、こうして原点のネジがギュギュ!と締め直されると「何のために愛媛にいるのか?」という「自分のWhy?」が明確になっていい!仲間に大感謝!

2016年10月13日木曜日

本との一問一答。

「学生時代に勉強をしなかったから不満足な今日がある」は、過去に原因があり、その結果が現在という【原因論】だけど、「現在の状況を肯定するために過去を引っ張り出し、自分に安心感を与えているのでは?」と説くのはアドラー先生。たしかにね、学生時代に勉強しなくても立派になった人はいるし、勉強してもダメな人はいる。となると「トラウマは存在しない」という考えにも一理あると思ったり。

とはいえ、トラウマ的な心理ではなく、過去が幾重にも絡まり、解けなくなった現在に対して当事者へ諭しても単なる「正論」であって(そんなコトは分かってる!)と思われるのが関の山。正論じゃなくて、今からどう行動して改善に結びつけるかでしょ。原因究明も大切だけど、過去は変わらないし、今日から変えるしかないんじゃないの?と思ったり。本と私の一問一答が続く・・・。

読み終えていなかった「嫌われる勇気」を携え、飛行機を乗り継ぎ北の大地に到着。松山より5度以上低く冷たい空気にシュッ!とする。今回の目的はフィルム・コミッションの総会、今年は節目になる予感。北の大地は既に紅葉が始まっています。

2016年10月12日水曜日

シーンに話題を。

愛顔の食卓の奥は、イートイン、打合せ、授業など多様に活用しています。(いづれ飲食も提供します!)。写真は「暮れの歳時に合わせたセット販売大作戦」の様子。プロカメラマンがスタッフにいるって素晴らしい!重岡さんとの出会いは15年ほど前、それから折々でお会いし、ココ大の市民先生にもなっていただき今回のご縁。写真一枚で表現できるって本当にスゴい!と無理難題をお願いしています(笑)。

セット販売の多様性を展開します。例えば「日頃からありがとうセット」「踏ん張れセット」「ご苦労さまセット」「誕生日おめでとうセット」「送迎感謝セット」「みかんジュース飲み比べセット」「南予食べてねセット」など、些細な気持ちとして活用していただきたいと思っています。我が家では義母から「おかずをもらったお返し」「部活帰りの息子を送ってくれた保護者への手土産」にと、あらゆる場面で活躍しています。

食卓へ並べた時、職場で手渡した時、開封した時に「話題になること間違いなし!」です。色々なシーンで愛媛が話題になればいいと思っています。こうして形になってゆくのは突如ではなく、右往左往、紆余曲折、凸凹な道のりの結果です。実は5年前から伏線があったと気づく。

2016年10月11日火曜日

ウンチクの多い店。

愛顔の食卓の最大のウリは「詰合せ」と書きましたが、その品を提供くださっている生産者さん達です。西条市で「海苔の養殖」をしているなんて知らなかったし、東温市で「ジビエ」に取組んでいることも、「みかんケチャップ」とのご縁は昨年度の取材からだったし、マーマレードに入っている果皮が「ハート型」も、言われないと知らないままでした。「世間は狭い」といいますが広いです。

報道や噂、評判からか、毎週「サンプル品」が届きます。どれも「生産者の顔」が分かる品。最近は「生産者の顔」以外にも「生産現場の風景」も見えるになりました(笑)。そういった「商品に込められた物語」はとても面白いので店内で紹介させていただいています。平たく言えば「うんちく」で、知らなくても影響ありませんが、知ると「ついつい話したくなる」ことです。

うんちくの多い店なんて「注文の多い料理店」のようですが、楽しんでください。毎月、生産者から直接、話が聞けます。10月23日(日)11時からは「おいしいデザイン」、13時からは「太陽な商品たち」です。ご安心ください「注文の多い料理店」のような最後ではありません!

2016年10月10日月曜日

小さなコトからコツコツと。

「何かできると思うんですよね。ほらっ、ペンパイナッポーアッポーペンが流行っているじゃないですか、あんな感じで。」という会話。【論外】です。そんなコトを考える暇があるならコツコツと経験と実績を積み重ねた方がいいと諭す。

表面化しているコトは、単純化されているので「分かりやすく簡単に」見える。冒頭の話は「宝くじに当たった」ような突発的な話なので起業や事業に当てはまるわけがない。気をつけないといけないのは「事業を想像する時は"既に成功したイメージ"」を描いていること。成功までの道のりは「どれほどの距離、過程があるか」かを明確にしないと「絵に描いた餅」です。何が言いたいかというと「目の前のことをコツコツ積み重ねることが遠いようで一番の近道」ということ。日々は地味だし気づかれないことも多いけど着実です。

そのために「目標」があるわけで、一気にエベレストへ登れないのと同じ。目の前のことが時に「したいこと」ではないこともあります、でも(これも経験)と思い、取組むことも大切。「大きなことはできません、小さなコトからコツコツと」は西川きよし師匠、「小さなコトの積み重ねがとんでもない所へいく、ただ一つの道」はイチローの言葉。ほんと、その通り。

2016年10月9日日曜日

デザインは商品の顔。

同じ類の商品が並んでいる場合、手に取られる要素は何か?「形状、大きさ、価格、商品説明文」トドメは「(ラベル)デザイン」かな。これらが複合的に合わさった【商品への第一印象】は購買ステップに大切で、瞬時に判断し手に取るのだと仮説します。そして「食べた結果に納得」できたら「リピートや拡散」に繋がる。昨日もリピーターがお越しになりました。

と、いうような購買プロセスを実現するに、やはり「デザイン」は超重要と思います。先日の授業「あすもは元気もん」では「元気もんのパッケージを変えたら売上が伸びた!」と山下さんが言えば、「オダメイドはオーダーメイド」の納堂さんは「オダメイドアイスは容器やロゴなどデザインを重視しました」と言っていました。ラベルデザインは「商品の顔」ですからね、見た目重要です!

10月23日(日)11時-12時の授業「おいしいデザイン」では、参加者が「いい!」と思うデザインを持つ品を選び、なぜいいと思ったのか?などを「消費者購買プロセス」と組合せて学びます。一人一人が無意識に考えている、行動していることを表面化させ、商品力の向上に活用させていただきます。ただいま、参加者募集中!

2016年10月8日土曜日

ボランティアを育てる。

「ボランティアをしたいが、何から始めたらいいか分からない」と男性。多くの方の意見を代弁していると思いました。既にあるボランティア活動への参加は勇気がいる、自ら始める気はない。西条市主催「市民サポーター育成セミナー」に登場。
30名の参加者と「自分たちでできるボランティアとは何だろう?」と考えた2時間。西条市市民活動センター(SSC)の戸田さんの力を得て行い、少しでも興味ある方はSSCへ!戸田さんが相談に乗ってくれます。

誤解を恐れずにいうと、ボランティアは「大変」です。意味はボランティアする側、受入する側の双方に言えることで、発意がボランティアの根底なので参加も自由なら辞めるのも自由なのがボランティア。しかし、受入側(関係者)は対応しなければならず、双方が満足するには意外とハードルが高いと思っている一人。

だから、ボランティアの素晴らしい点、注意点を最初に伝えました。今後一つでも持続的なボランティア活動が生まれたらいいなー!今週は、南予通信大学対面授業、マレーシアドラマ撮影随行、高齢者大学講座、西予市まちづくり審査会など、県内各地で朝から晩まで働きました。忙しくても「どれだけ毎日を楽しめるか?」です。必要としてくれる現場に感謝。

つれづれ駄話。

スケジュールのリスケを忘れ、シャッターチャンスは逃し、LINEの未登録を指摘され、海外出張時の連絡法を問われ、最後は携帯電話の2台持ちを要求され遂にギブアップ!降参!「電話は通話のみで上等!」とガラケー愛好者でしたが「相手」を思うと、そんな「こだわり」は関係なく、業務にも支障がではじめたので「スマホデビュー」。正確に言うと「(初代iPhone以来の)再デビュー」。

最大の懸念事項は「携帯電話の2台持ち」で、希望のiPhone7は断念。最近は格安スマホも多く、尋ねると「SIMを2枚挿せる(2回線)スマホがある」と教えていただき、「モトローラG4」にたどり着く。OSがAndroidでもOKと自分に言い聞かせ、購入ボタンとクリック!早速、手元に届いた端末でスケジュールやメールを操作するとサクサク動く。

「隙間時間をスマホに取られる」のが嫌でガラケーにしましたが、どうなることやら。その昔「PCを使うと作業時間が半分になり、残り半分の時間は有効に使える!」と言われたけど、実際は「空いた半分の時間に新規の仕事が入り、作業時間は結局2倍になった」という笑えない話があったけど、効率化、合理性だけを求めないよう自分に念押し。

2016年10月7日金曜日

最大の特徴は詰合せ。

しばらく留守にしていた「愛顔の食卓」。不在でも快調なのはスタッフが自発的に動いているため、ありがたい!
「学長、平日は閉店間際に来店される方も多いので平日は20時閉店でどうでしょう?」と来店者視点の提案。スタッフいわく、シフトを調整すれば可能とのことで早速、平日は【10時-20時】が営業時間となりました。安心してお買い物できます。

また、オープンから1カ月が経ち、売上の40%は「ギフト」と分かりました。写真は松山へ訪ねにくる方々へのお礼として注文を賜ったギフト。先日は親族が集まるので、そのお礼として、昨日は東京から講師がお越しになるので手土産にと購入。愛顔の食卓最大の特徴は【県内各地の逸品を詰合せできる】ことです。これは道の駅でも百貨店でもできません。

「出張販売」も始まります。皮切りは10月22日のグリーンツーリズム全国大会。詰合せを100セットを販売予定です。その後は学会や講演会などでの出張販売が控えています。「市町村詰合せ」「飲み比べ詰合せ」など、いかようにも対応できる詰合せは大規模から小規模まで対応できます。「友人同士」「家族間」でも「先日はありがとうございましたセット」「毎日お疲れさまセット」とかね。「詰合せ」で毎日を応援します!

2016年10月6日木曜日

撮影クランクアップ!

19時発の飛行機へ30分前に空港到着!最後までドラマの延長のような3日間だったマレーシアのドラマ撮影。台風の影響もなく奇跡としか思えない3日間。最後の撮影は「最も理解できない人」で紹介した尾形の家にて。
匂いにつられて台所へ行くと「味噌汁」を作っている畠山さん。そして果物を剥いている主役のミカンちゃんとスタッフ。なんともアットホームな雰囲気にパチリ。すると同じく匂いにつられたマレーシアスタッフや日本人スタッフも「おぉ!味噌汁だー!」と寄ってきた。

フィルム・コミッションは「撮影隊、協力者、地域」の三者に益があるようコーディネートするのが役割で、益は「お金や出会い、経験など」様々。尾形の家では「出会い」だったようで、皆のお母さん的な存在だった畠山さんとの別れ際の"ハグ"はその象徴と思ったり。一期一会とはこのこと。

今回の撮影から経験値が上がったのは間違いなく、久しぶりに「仕事した感(≒色々と連絡調整しNGを多く味わいながらも何とか要望に応える)」を味わう(笑)。撮影終了後の記念撮影の表情がよかったこと。マレーシアドラマ撮影クランクアップ!ばんざい!

2016年10月5日水曜日

ハラルOK弁当。

今回の秘密兵器「ハラルOK弁当」。株式会社しまなみサンが考えてくれた創作弁当。「辛くしっかり味が好みです。」「ナシゴレンのようなチャーハンが好きです」「エビチリも好きなようです」など、細かい好み情報を関係者から仕入れて相談。その結果、魚系の焼き物、揚げ物、炒め物を素材に、辛味や香辛料、香草を和えたオリジナル弁当が完成。「グッドー!」と親指を突き上げる彼らをみて安堵(笑)。私たち日本人も食べましたが、辛かった・・・。

その他「松花堂弁当、幕の内弁当」のように、少ない具材を多彩に展開する献立よりも、白米と2-3種類の具材がドーン!と調理された「わかりやすいメニュー」が好みのよう。生野菜を食べない習慣、飲み物もお茶もいいけど「水」が一番身近で飲みやすいよう。箸もいいけど、フォーク付スプーンだとより食べやすい。果物は問題なく何でもOK!

「菓子パン」が好まれ、それも甘系「あんぱん、クリームパン、メロンパン、ミルクパン、チョコレートパン」はOK。サンドイッチ、カレーパンはNG。今回の経験で「異文化の食事」に対して経験値がもの凄く高くなり、次回は更に喜んでいただける手応えあり!

2016年10月4日火曜日

マレーシア隊がやってきた!

2カ月間の準備期間を経てマレーシアからテレビドラマがやってきた!マレーシア隊の撮影は初めてなので、この機会に経験値を高めようと現場に乗り込む。が、日本の演出方法、撮影方法とは全く異なり驚くばかりで経験値どころではない!

マレーシア隊はロケハンをしていなかったので、我々が事前の情報を基にロケハンをし、場所を確保していたけど、感性が異なるので「何に興味を示すか?」当日まで分からなかったけど、細かい英語表記や「のぼり旗」などに興味津々で一安心。で、ナント!その場で脚本家がPCを出し台本を手直し!そして、その場でセリフ合わせ、リハして本番。カメラは2台-3台のマルチ撮影で一気に撮る。日本じゃ、お目にかかれない撮影現場!

セリフはマレー語なので、演技にNGが出ているか分からないので監督に委ねる。(マレーシア隊は明るく陽気だなぁ)と思っていたら当然で、実は演者にはコメディアンもいて演技をしているとのこと。主人公の名前は「みかん」という女性。だから愛媛での撮影が実現。初日から濃密な時間を過ごしているけどあと2日!マレーシア隊にいい撮影環境を!

2016年10月3日月曜日

地方は面白い。

地域に興味関心を持つと、例え地元に縁がなくても面白く「大昔に屈葬で埋葬された女性の頭蓋骨(本物!)と目があったり」「縄文人が住んでいた洞窟を探検(コウモリやヘビに出くわす)したり」「八鹿踊りの面と向かい合ったり」「ブラジルへ渡り、シルク成功の礎を気付いた名前を見つけたり」「町の歴史が1000円で販売されていたり」、地方なんて・・・と思うのは(全て知ってから言って!)と忠告したい。それほど地方は面白い。

写真は「お堂」、茅ぶきの珍しいタイプを山を登り見学。振り返れば見事な風景が広がり感動したり。こういった所は大勢が訪れる所ではなく「行きたい人が行けばいい」場所。ちなみに縄文人が住んでいた洞窟の「穴神鍾乳洞」には年間1000人以上が訪れる、この地区は人口200人なので5倍もの人が訪れている計算。

地域をどう楽しむか?もう大勢が同じ楽しみをしなくてもいい時代と思っているので、「素の地域」を楽しみたいならお勧めします。今回体験できなかったのは「300段以上ある神社見学」「移住者が始めたピザ」など。ここは西予市城川町高川地区。お花畑をしたい!とも言っています。

2016年10月2日日曜日

恐るべし野村町。

一人だけ、撮影後もカメラの気配を感じポーズをとっている黄色Tシャツの方は清家さんです。「野村町は"飲むら"」と言い放ち笑いを振りまく素敵な方です。ご縁をいただき数ヶ月後に、こんな大交流会に発展するとは恐るべし野村町。

「シルクとミルクと相撲の町かぁ〜、好きになっちゃったよ」と参加者。「都市部にはない交流だよ、素晴らしかった!」と別の参加者。「あそこまで明るのはなんでだろうね?」との発言に「危機感があり、一丸となって乗り越えようという気概の表れじゃないですか?」と私。納得の皆。一期一会でファンにしてしまった自治振(地域をより良くしようとする住民の集まり)のみなさん、恐るべし。

大交流会のメニューは「蟹入り芋炊き」「アマゴの塩焼き」「菜めし」「栗の渋皮煮」。どれも野村町で普段から食べられているもので、それがいい!次から次へと参加者が増え、話題が増え、交流が増え、気がつけば名前も知らない人と喋ったり(笑)。そして、参加者同士の交流も促進されたり。充実や内容が濃いというのは、私たちが決めるのではなく、参加者の係わり具合で決まると思った瞬間。

これは、心底スゴい!

50年ぶりに養蚕農家として新規就農された「43歳の阿部さん(実はココ大で先生をされた時は柑橘生産者でした)」、50年以上養蚕農家として生計を立てられている「74歳の松下さん」。現在、愛媛県で養蚕を営まれているのは7件だけです。その内の2件を訪問できたのは意義あることでした。

実は松下さんからは「1時間程度の見学で何が分かる??」と訝しげな出会いからスタートだったらしく、また、これまで人前で養蚕について話す経験もなかったこともあり怪しいと思われました。しかし、写真の松下さんから締めの言葉として「老いましたが、このように養蚕をしていることを知っていただけて、ありがたい。」との言葉に、今回の授業がなかったら、松下さんとは会えなかったと思い、胸が詰まる。

実は50年続けていても、50年ぶりでも「養蚕方法」は変わらず、使用している道具はITとは全く無縁の年代物。松下さんの両脇に写るのは「蚕が繭をつくる為の小部屋箱」で、斜めになっているのは上へ上がる習性のある蚕が上に集まると重さでクルリと回転し、また蚕を上へ行かせるため。養蚕は「養殖、真珠、みかん」よりも歴史ある産業で日本一の品質です。この現状を打破しよう!という動きに参加します宣言!

2016年10月1日土曜日

訴求力の分かれ道は。

学長ブログも30万回以上のアクセスを超えました。2011年1月から始めたので5年8ヶ月、日々を書き続け活動の備忘録としてきました。お付き合いいただき、ありがとうございます。これからも縦横無尽に書きまくります。目指せ文筆家!

昨日は西予市で「まちづくり交付金」の審査会に登場(前回はこんな感じ)。地域発で最大300万円まで申請ができる画期的な仕組み。思いが込もったプレゼンが続く中で一つ気づく。実は気持ちは「用意した原稿をそのまま読まなくても伝わり」まして、原稿を正確に読もうと抑揚のない発表になってしまうのはもったいない!プレゼンは舞台だから、演者として大いに振舞ってほしい、審査員を「ワクワク」させてほしいです。

ワクワクの実現にはプレゼンツール(全員が使用しました)も必要ですが、個人的には「発表内容の構成」が一番大切と思っており、事業背景→課題提示→改善策(事業)明示→実現可能性→事業前と後の効果成果の明示などの順だと「ストーリー性」があっていいかと。妄想でもいいから事業物語を描ききる!やはり「構成・構想力」が必要か?訴求力の分かれ道!

2016年9月30日金曜日

レベルがあがる。

「30人前の弁当を15人ずつ"鮭と鯖"に分けてください」「午前6時に取りに伺いますが、店の裏口から入らせていただけますか?」、映画やドラマ撮影で欠かせない「毎日の食事(ロケ弁)」。何百回と経験しているので通常ならサクッ!(以前の傾向はボリューミーなお得弁当が人気でしたが、最近は「その土地の味」が求められる傾向アリ)と終わらせるのですが、今回は違う!結構大変!写真は中島でお願いした「鯛めし弁当」

「実は肉類が一切NGなんです」と私、「では肉の代わりにだし巻き玉子は?」「あっ!だし巻き玉子の味醂がNGなんです」「魚類はどうでしょうか?」「生魚は避けた方がいいです、蟹はNGです」「味付けは濃くハッキリしているのが好みです」「辛味も好きですね」「野菜は生野菜はNGなので温野菜もいいですね」と、各地でお願いする方々と細かい設定のやりとりが続く。

そんな中、日本のパンは人気と聞き、パン屋さんへ相談する。クリームパン、あんパン、塩パン、メロンパン、サンドイッチなど、肉もアルコールも関係ないパンに活路を見出す。こんなに「ロケ弁」についてやりとりしたのは久しぶり。永らく上がっていなかった経験値(Lv)が一つ上がる。

2016年9月29日木曜日

地域ド密着活動。

ビューン!と弓削島へ。今回は「えひめリソースセンター」として、パネルディスカッションのコメンテーター役を仰せつかり参加。弓削島といえば「あんな」「こんな」でとてもお世話になった離島。昼食は「しまでcafe」で村上律子さんと情報交換しながら舌鼓み。久しぶりにお会いする弓削島、岩城島の方々、やはり直接お会いして話すのは情報が新鮮でいい!

「要援護支援者を対象にした防災訓練(今治市)」「拠点づくりで交流創出(愛南町)」「自己表現できる場の創出(弓削島)」と3者の事例発表は「地域ド密着」で、ハッ!と気づかされる。ココ大も「地域密着」と思いますが、更に「ド密着か?」と問われると違います。ド密着は地域との関わりが「とても深いが活動範囲は狭い」のが特徴。ココ大は「深く活動範囲は広い」を目指しています。

じゃあ、ココ大に「とても深くは無理か?」と尋ねられればNOでして、「ド密着活動と連携」すればいいんです。人も時間も資金も制限ある中で全てはできません、これは事実。ここで「変な責任感」を負いすぎると倒れます(笑)。こういう機会に各活動と繋がり、進化するというのが私流。

2016年9月28日水曜日

ファシリテーターは。

大洲市肱南地区で始まった「肱南まちそだ手」。スケジュールさえ合えば、どこへでも伺います。今年度は既に松山市、久万高原町、四国中央市、西予市で講座・講演の依頼を引き受け、本日は上島町でファシリテーションの仕事。今回は重要文化財に指定された「臥龍山荘」を地域住民としてどうすればいいのか?がお題。

臥龍山荘の近くに住んで71年の方が「小さい頃は子供の遊び場だったんだ、大きな池もあり(今はない)楽しい場所だった」と、重要文化財らしからぬエピソードを語れば、隣の女性は近くに住んで61年「地元民としてガイドを始めたの!」と、強者混じりのワークショップになる予感を感じると、隣は「元教員で現在も総合学習で臥龍山荘を子供たちと学んでいる」と更に強者登場(笑)、私が一番学べそう。

ファシリテーションは参加者が持つ知識、技術、経験を引き出す役。場を温め、初対面でも「その気」にさせ円滑に意見交換ができる環境を演出するのが役目です。なのでファシリテーターが喋りすぎるのはNG。その「場」が成功したか否かは「終了時間後」に「会場に余韻」が残り、初対面同士だった参加者が語り続け、笑顔で退出できたかで判断できます。えぇ、濃い濃い余韻だったことは言うまでもありません。