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2024年6月12日水曜日

問題提起。


「その映画、私が観たんです。」と教えてくれた学生。
学生に「推しの一本を教えてください。」と投げたのは先日。色々な作品が挙がったけど、無記名で書いてもらったので誰の推薦なのか分からず。でも作品を褒めてたら、その言葉。

「いい作品を観てるね、どこで観たの?」など色々尋ねると、恥ずかしそうにしながらも説明してくれる学生。察するに嬉しかったんだろうな。大作も好きだけど、問題提起やメッセージのある作品も好き。

「映画って、時代の鏡(≒世の中の今を映し出してる)と思うんだよね。だから、たくさん観ると世相(≒世の中に必要なもの)が分かっていいと思うんだよね。」と伝えた理由は映画館で映画を観る学生が40%と予想よりも多く、1ヶ月以内に映画館で映画を観たのも40%、うち年間鑑賞本数が5本以内が70%、6本以上が20%という結果が嬉しかったから。
ネット配信にも加入してるけど、どうやら“それはそれ、これはこれ”と別物のよう。

そもそも論、制作者は誰かに観てもらいたくて映画を作ってるわけで、でもその誰かは作り手の予想通りだったり、予想外だったり。

「何を観るのも私の自由でしょ!」だけど、日本では2023年に676本の映画が公開されていて、選択肢がメチャ多いのはいいことだけど、そのうち90%以上(600本以上)の作品名を知らないって、作品との出会いが失われているわけで、これこそ問題提起かもしれない。

2024年6月11日火曜日

女子力高めで。


飲食店を知らない(≒一人で食べに出歩かない)から、松本理事が今回選んでくれたのは「CIRCUS CAFE&DINING」と言うお店。
お店に入ると、アメリカンダイナーをモダンにしたような空間が広がっていて、パッ!と目に入ってきたのは女性客の多さ。

んっ!この感覚は昨年も味わったぞ!と、思い返すと昨年は「ゴルトセカンド」という店で、女性客で盛り上がってたと書いてた。

飲食店の倒産ニュースが多く流れる中で、コロナ禍に開店し、この盛況なんだから経営手腕と言うかセンスと言うか経営者次第なんだろうな・・・となる。松本さんの人脈はすごい。

「これまで潰れた会社を見てきた中で共通点が一つあるんですよ。」と、職人気質な税理士の柳井理事。
「ナニナニ?」「他責の経営者です。倒産の理由を社会や周りのせいにするんです。」「ほっー!」「大変な時でも、乗り切る経営者はいるわけで、倒産するにはやっぱり何かが足りなかったんですよ。」と、お金のプロから言われると納得せざるを得ない。

「ココ大は乗り切りましたよ。」「劇的に改善しましたよね。」と松本理事、柳井理事からのお褒めの言葉。
と、言われても実感がないのだけど、それぞれ(コンサルタント、税理士)の立場から見るとそう見えるのだから、そうなのだろう。

アドバイスをいただき2時間、最後は「スイーツ食べません?」となり、私はプリンアラモード。
「女子力(≒かわいい)高いですね。」となる。「こんな時しか、オジさんが食べるチャンスないでしょう!」と、経営コンサルティングは終了。

楽しかった。


「先生、この写真ってアリですか?」と、写真の学生が見せてくれたのは廊下と階段。
何かを感じて撮ったと思うけど、うまく言語化できず、まさに感性で撮った写真。
「二人には見慣れた教室の廊下だけど、この無機質さは病院っぽさを感じるね!」と、感想を述べると「びょ、病院!?」「ほら、この白っぽい質感と光の反射、白衣が似合いそう!」「そうは思わなかったです。」となる。

「楽しかった。」「日常なのに非日常を撮るという体験が楽しかった。」「学校の意外な一面をロケハン体験を通して感じることができて楽しかった。」「シチュエーションを考えながらの撮影は楽しかった。」など、全員から「楽しかった。」という感想をもらったロケハン体験。

フィルム・コミッションにとってロケハンは重要な職務だけど、一方で「地域の宝探し」「魅力の再発見」とも言えて、市民の誰でもできるもの。

大学生は“周りをそんな見方で意識したことがない”から、始める前まで半信半疑だったようだけど、体験から得るものがあって良かった。

ほんと、ボランティアをした最初の感想って「楽しかった!」でいいと思う。使い古され、ありきたりな表現かもしれないけど、楽しければ次も楽しめるだろうし、損得などを考える前の素直な感想と思う。

さて、次は身の回りにある「魅力的なロケハン体験」。
どんなシーンにどんな場所を探しくるのか?大学生!

2024年6月10日月曜日

宿泊漂流記。

チャーターハウス_コーズウェイベイの部屋

今年度(4月以降)最初の宿泊と分かり、前回出張(4月)はパック旅行が1泊でもべらぼうに高くて往復航空券の方が安かったから宿泊しなかったのか!と思い出す。
こう言う時に記録は役立つ。

宿泊が伴った出張は3月の香港だったのか・・・。泊まったホテル(チャーターハウス_コーズウェイベイ)からの眺めと、朝食の注文する米粉麺はよかった。

今回はパック旅行の方が断然安かったので迷わず選択。でも泊まるホテルは初なので、どんな所だろうと思ったら、ごくフツーに感じるビジネスホテルで可もなく不可もなくと言う感じ。
でもホテル単独で泊まろうとすると軽く1万円超なんだから、多くの場所で1万円以下で泊まれたのは過去の話。

ちなみに個人的な記録で印象的だったのは、沖縄県CVが用意してくれた「ホテルリソルトリニティ那覇」と岡山県津山市で用意された「ザ・シロヤマテラス津山別邸」。
二つとも自分で予約したホテルではないのが力不足!ラグジュアリーに過ごせるホテルも選択できるよう頑張ろう!

宿泊費の高騰は地方にもおよんでいるから、50人-100人規模の撮影隊は大変だな・・・と余計なことを思ったり。「素泊まりで5,000円以下/日人」 も過去の話なのかもしれない。
コロナ以降「一人一部屋」は基本(以前は二人一部屋=ツインもあった)になり、宴会場などの大広間で30人が寝るの
はなくなった。

宿泊記録を続ければ(今は何か分からない)何かに繋がるかもと思ってる。

新しい引き出し。

ココ大の開校記念を祝い長女が作ってくれたカボチャケーキ

「人生には3つの場所があるとを伝えたい。」と友人。「それは家族/家庭、職場、(家庭や職場とは違う)第三の場/機会」とのことで、大小があっても「コミュニティ」という存在。
この話を聞く前に偶然にも「おじさんの行方」で書いていたので、話がスンナリ入ってきた。

友人いわく、家族/家庭、職場、第三の場/機会をバランスよく保つことで幸せを感じられるとのこと。

“バランス”とは、「助け助けられの相互扶助関係」で、仕事やキャリア、子育て、家庭のことなど一人では乗り越えられない壁があっても周囲の助けで乗り越えたり、予想もしなかった解が得られたりする・・・と教えてくれる。

「バランスが保たれたら感じるのは“いきがい”ですか?」と尋ねると「そう!生きがい!」とのことで腑に落ちる。

最小のコミュニティは家族/家庭。そして、時に家族/家庭よりも長く過ごす職場。職場とは関係なく、時に“飛地”とも称される素の自分を受け入れてもらえる第三の場。

自分に当てはめると、家族/家庭を持ち26年、フィルム・コミッションが22年、公益活動に携わり22年、公私にわたり助けられてばっかりだったなと。
「(これらをグルグルめぐることは)人生は旅のようなもんです。」と付け加えられて、唸ってしまう。

で、どうしてこんな話になったかと言うと、これまでとは違う切り口で参画して欲しいと言う相談。新しい引き出しを開けてくれる友人に感謝。
写真はココ大の開校記念を祝い長女が作ってくれたカボチャケーキ。

2024年6月9日日曜日

三島喜美代展-未来への記憶-


「三島喜美代展-未来への記憶-練馬区立美術館」
に行ったのは、感性を育ませてくれた作家たちへのオマージュと言うかリスペクトと言う感じ。

三島喜美代(94歳)をはじめ、横尾忠則(87歳)、宇野亞喜良(90歳)、田名網敬一(87歳)など、多感なハイティーンだった35年前、彼らは50代でアバンギャルド(前衛的)な活躍がフツーへの反骨のように見えてカッコよかった。

新ためて作品とじっくり向き合うと、ポップアートの影響を多分に受けていて、それが日常からゴミへ辿り着き、作品にメッセージが有りそうでなく、なさそうで感じる所が面白い所。

初期のコラージュ作品を見ては(あぁ、似た様なことをしたな・・・)とか、シルクスクリーンを見て(アンディ・ウォーホルを真似して注意されたな・・・)など、過去の自分との対話も楽しかったり。

やっぱり芸術家は自分の表現手法を確立することが大切で、陶器に焼き付けた作品で誰にでもできない唯一無二の存在となった過程が面白かった。
ほんと、ひょんなコト、フトしたコトが彼女をここまで押し上げたのだから、感性って大事!行動って大事!

最後に展示されていた「20世紀の記憶」は圧巻。全体を見ても圧巻だし、手前を見ても圧巻。これだけ忘れてしまった(大切な)記憶があったのか・・・という感じ。

次は
田名網敬一の初となる世界初の大規模回顧展「田名網敬一-記憶の冒険-」が8月から新国立美術館で!しびれる!
心のビタミンチャージが溢れる!

超面倒くさがりでも。


Youtubeを見ていて(このスイーツ、材料が絹ごし豆腐、砂糖、ココアの3つだけなら、私にも作れるはず!)と突如思い立ち、絹ごし豆腐と木綿豆腐を買い、東京宅にあったベトナムコーヒーの粉を用意する。ちなみにベトナムコーヒーの粉には予め砂糖とミルクが入っていたので実質2種類を混ぜるだけ。

絹ごし豆腐はブレンダーでトロトロになるまで混ぜて、量の調整に木綿豆腐も少々入れる。あとは材料を倍にして粉を入れて更にかき混ぜ、冷蔵庫で冷やすだけ。
ゼラチン不要、牛乳不要、バター不要。

冷やす容器は豆腐の空き容器を活用。(混ぜて冷やすだけで美味しい豆腐スイーツができるんかいな?)と、娘が帰ってきた所で食べてもらうと「ナニコレ?豆腐ムース?おいしい!」となり「罪悪感ゼロスイーツだね!」と褒めていただく。

実際に食べてみると、豆腐の味はするものの、ベトナムコーヒー特有のほろ苦さと甘さがマッチして美味しい!食感の足しにクラッカーを砕いていれてもGOODだった。

そもそも、突然なぜ思い立ったかはココ大付属学園でつくるスイーツ調べ。超手軽で超面倒くさがりの私でも子ども達と作れる“何か”を探していたらヒットした。

焼かなくていいし、発酵もないし、手間も材料も少なくできるなんて、今までのスイーツって何だったの?という感じだけど、味に深さ(コク)はない。美味しい基準はクリアしてたから、ソコは求めない!

2024年6月8日土曜日

面倒なヤツ、爆誕!


最終的にどんな構想になったかと言うと、平岡さんから60kgのお米を寄付していただくことになった後に助成金事業として採択があり、事業名は【おにぎり百景】にする予定。

背景にあるのは「おいしい昼食を食べてもハラペコな小学生」が、お菓子で空腹を満たすのではなく、自分でおにぎりを“むすぶ”ことで世界との繋がりを知る・結ぶ。が狙い。

おにぎりの写真を撮っては「おにぎりアクション」へ投稿して、アフリカ・アジアの子供達と食べて繋がる、負担なく美味しく取り組める。

でも、手元には炊飯器がない。塩むすびも良いけど海苔やゴマ、時には鯛めしと思っても具材がない、写真を撮っても出力ができない・・・など、細かく検証すると何もない!

そこで助成金が威力を発揮する。今回、炊飯器や食材、フィルムなどを申請時に書いていて、それらを含めて購入できる。
炊飯器一つ考えても一升(10合)型だし(とりあえず1個)、食材もふりかけ、缶詰、海苔などを含めたり、記録用としてフィルムで出力してココ大付属学園の壁に貼り出そうとも考えたり。

でも、今は何一つしてなく予定と言うか妄想の域を出てない。
おにぎりへのアンテナ感度が高くなってるから、メニューを見ておにぎり!と思い頼んだら「天むす」で、食べる前に写真に残して(こうやって海苔を巻けば具材が乗るのか・・・)と、イチイチ面倒な奴、誕生!

その一本を観たことで。


作品の良し悪しは別として、映画であろうがドラマであろうが作品は【今の社会や世の中の鏡であり、多からず少なからずメッセージが含まれている】と思うのは私だけではないはず。

日本映画概況(日本映画制作者連盟)によれば、令和5年に映画館で映画を観た人数は1555万3500人。日本の人口(1.251億人)の中で18歳-20歳はザクッと341万人、人口の37%だから575万人以上の若者が劇場で映画を観てると思うのは超乱暴だけど、他の情報も参考にすると若者ほど映画を観ているとのこと。

「先生にこの作品は観るべき!という作品を1本教えてください。」と伝えると、「ワンダーエッグブライオリティグレイテストショーマンブルー・バイユーあの花が咲く丘で君とまた出会えたら宇宙を駆けるよだか」など、知らない作品が多かった件。

アニメ作品や主人公が学生、舞台が身の回り系が多いのは同世代と共感しやすいと推察。でもブルー・バイユーは社会問題を扱ってるし、グレイテストショーマンはエンタメ作品。

新しい作品もあれば、古い作品もあるし、実写もあれば、アニメ作品もあるし、大型作品もあれば、独立系作品もあったり・・・。

すると、推し作品は誰にでもあって、そんな作品と出会えるのは宣伝費が多い作品だけではなく、奇跡であってもダメなわけで、その一本を観たことで、人生が豊かになるのは本当。

そんな作品が愛媛で撮影されて地域の良さが実感できたら・・・と思うとフィルム・コミッションの役目かもねと。

2024年6月7日金曜日

うっかり外れる。


コロナ禍で強制的に終わってしまった仕事の“その後”などを兼ねて打ち合わせ。
昼過ぎに終了予定だったので(終わり次第、高尾山へ行こうかな?平日の午後は人も少ないだろう・・・)と、思い、高尾山口へGO!

天気は爽快で晴れ!今回は行きは自然が多い6号路(3.3km)、帰りは舗装された1号路(3.8km)と決める。
脇道を入ると轟音な川の流れ、鳥のさえずりが響くTHE 自然を満喫しながら進む。
先日の雨で湧水や川の流れの勢いに(写真を撮ったら綺麗なはず!)と、川辺に降りて写真を撮っていたら、いつの間にか6号路から外れてしまい、降りる人はいても登る人がいない険しい山道に入ってしまった。

そして「ずいぶんな道を選びましたね!」と、下山の方からすれ違いざまに声をかけられてしまう。
この道、地図にはなく6号路から 2号路へ横断する「自然観察2号路」という地図には描かれてない危険な道と表示された山道だった!

ゼェーゼェー登り続け、山頂に着いた!?と思ったら2号路の途中に出ただけで(ウッソー!)となり、2号路から3号路へと進み山頂へ。
山頂へ着く頃には全身汗ビッショリでヘトヘト。蛇口から水をゴクゴク。
【教訓】パソコンと資料などが入った約5kgのリュックを背負っての高尾山は大変。

仕事は達成感ゼロだったのに、高尾山登りは達成感200%以上だったから、平均して100%以上ということで良いか。んなワケないだろう!と自分に突っ込んで帰りは舗装された1号路で帰途につく。

血肉骨の80年代。


回顧するなんて“焼きが回った(≒歳を重ねて能力が鈍くなった/切れ味が悪くなったなど)のか?”と、自分に言いたくなった件。
津山市で見た“ハートカクテル風”シャッターにエモくなったのは今年3月。

あれから3ヶ月後、大丸東京で「わたせせいぞう画業50周年展」という展示販売会が行われていて、入場無料だったので行ってみる。

画業50年って!わたせせいぞうって御歳79歳なのね!今でもこの画力とセンスはスゴい。
高校生の時に週刊モーニングでキュンキュンした思い出。少なくとも30年以上は作品を見てなかったからエモすぎ!
会場は撮影禁止だったけど、ハートカクテルのエピソード(6ページほどで完結)もあり、甘酸っぱさが込み上げてくる。部屋に作品があったら明るくなるだろうなぁ・・・と思いつつも原画は高くて買えず、100万円以上の値札がついた作品の絵葉書を思い出にする。

以前、SpotfyでBOOWYが表示されたのを思い出し、銀座の街を「NO.NEW YORK」などを聴きながら闊歩する。そして米米クラブの「浪漫飛行」、THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」などに流れて、あぁ、80年代の中学&高校時代にタイムトリップ。

今の20代にも「アキラ」「グーニーズ」「YMO」「スター・ウォーズ」などは響くようで、やっぱり親の影響は大と思ったり。あぁ、80年代が血となり肉となり骨になっている私。

アンディ・ウォーホル、キース・ヘリング、ジャンミッシェル・バスキア、ロイ・リキテンシュタインなども80年代ど真ん中だもんね。

2024年6月6日木曜日

生き方は十人十色。


NYU(ニューヨーク大学)を卒業した甥っ子。卒業後はグローバルな音楽会社に勤務し、ウィーンで働いていたけど、日本で暮らしたい希望もあり、4月に転職した先はエイベックス!
三カ国語を操る甥っ子はグローバルチームに所属して、世界のアーティスト(テイラー・スイフト、BTS、XGなど)とも関わなりがら、日本のコンテンツを世界へ発信する役目も担う予定。

そして、ホーチミン在住20年以上の弟分の親族も帰国していて、私も愛媛から上京したので妻や娘も参加して再会で乾杯&お礼(二人には訪れた時などに相当お世話になった仲)
これからは甥っ子や娘の時代、親世代の我々は相乗りさせてもらうしかない!その場で話が転がったりして面白い&刺激的。
エイベックスはコンテンツを多く持ってるし、愛媛でグローバルな撮影をしてくれないかな。

で、ココ大の開校記念日(6/4)も重なり、合わせて祝ってもらう。花束は妻からいただく。
今回のメンツを見て、つくづく思ったのは「生き方は十人十色」。
生まれ育った環境が違うと、こんなにも個性的になるのかと。こう思うのも妻も私も大学生と直に接しているからで視野は広く、選択肢は多いと気付かせるのは大人の役目と妻とも話す。

生き方に選択肢が増えるように、稼ぎ方にも色々な手段があることが分かり、安定という言葉は一生に合わないんだろうなと。

これも役目。


制作資金の調達が事前にできず、地域で集められるだろうと、フィルム・コミッションの名を使い、相手に“行政のお墨付き”と勘違いさせる言動に、詐欺のようだと「ストップ!」をかけて撮影支援を中断したら暴言をはかれたのは20年以上前。

まだ駆け出しのフィルム・コミッショナーに対して、相手は百戦錬磨の怪しいプロデューサー。
ボロクソに言われたけど、地域に害がおよばず本当によかった。

でも一種のトラウマ経験で、お金(制作費)の話が出ると「資金調達にメドがついたら撮影開始でしょうか」と、ド正論を言う私は一部のプロデューサーからは煙たがられてる。
でも地域を守るのもFCの役割ですから。

ある日、「同席してほしい。」との相談で部屋に行くと某者たちがいて(この状況はナニ?)と勘ぐると、やっぱり制作資金の話。でも直接的な調達ではなく「話に乗ってくれる所を紹介して欲しい。」と間接的なのは相手も事情が分かってるから。
終了後、「あんな話はあり得ない!」と一蹴したけど、案の定、話はまとまらず頓挫。

推測するに「フィルム・コミッションを通すと、色々と面倒(厄介)だから、通さず話そう。」だったかもしれないけど、話の聞き手はFCが絡んでいると想像することが多く、全く知らない所で“そんな話”になっていると後で知る。
でも、結局、回り回って話は届くのだから怪しい話はやめて欲しい。

そもそも、浮いては沈み、沈んでは浮くを繰り返す作品は“何か”が怪しいのだ。

2024年6月5日水曜日

小さなハッピーが続いた日。


松山空港を定刻出発した飛行機は順調に着陸体制に入り、まもなく着陸という所でギュイーン!と上昇して他の飛行が着陸する様子を上から眺める不思議な光景。
羽田空港を通り過ぎてしまい数分「着陸予定の滑走路にオイル漏れがあった。」との説明で、違う滑走路へ向かうとのこと。
大きく迂回して着陸予定より20分遅れで着陸。

ここから全ての予定が変わる。昼食を予定してた場所は断念、違う店に入ろうと並んだら名前を書かなければならないのに書かずに並び、次々と後列に抜かされるのを見かねた店員さんがメチャメチャ親切丁寧で心地よく食べれたり、行列&混み混みで座れないと思ってた電車で目の前がポッカリ空いて座れたり、事務所に着いたらカンヌ映画祭に行ってたスタッフからお土産をもらったり。

更に遅れたことで打ち合わせに遅れる!というハプニングも相手も遅れて実はピッタリに打ち合わせが始まったり。

次の予定まで徒歩移動に銀座を歩いていたらポーラ美術館(鑑賞無料)の前を通り、ふと見たら鉄骨のゴッデス」という久保寛子氏の展覧会(6/9まで)をしていて、新しい作品を楽しく鑑賞。
わずか10分ほどだったけど、心のビタミンチャージができて次へ!

普通、時間が遅れたら予定も後ろへズレるわけで困ることも多いのに、なぜか遅れたことで小さな偶然やハッピーが続いた一日。と言うか感じた日。

単なる鈍感か?


松山東雲女子大学のボランティア論、は道後一会から「フィルム・コミッション編」になる。
すると早速「フィルム・コミッションは撮影隊からお金を貰っていないことに驚いた。また、愛媛県事業ということにも驚いた。どうしたら【私利私欲を捨て切る≒損得勘定ではなく】できるのでしょうか?」
と、学生からの質問。「非営利事業=私利私欲を捨てた事業
と思っているようで、文字面だけみると修行(苦行)のように見えるのか?

大学生は社会人経験がないから分からないだけ。
聖人君子でもないし、煩悩はダダ漏れ、私利私欲まみれ、ついでにインチキ(笑)。

霞を喰っては生きていけないので稼がなければならず、日々、ヒィーヒィー言いながら日銭を稼いでいる。

非営利事業という言葉に違和感があって、公益事業と“あえて”言い続けているけど、たまたま偶然にしたいコトが非営利でしかできなかった・・・と言うだけで、非営利だからフィルム・コミッションをしてるわけではないのよ。

「好きなコト(楽しいコト)を見つけることができたら幸せ」と伝えようかな。
好きなコト(楽しいコト)をしてる時はお金のことなんて(本当は気にすべきだけど)全く気にならない。

じゃあ、貧乏だったか?と言われると、お金はなかったけど貧乏と思ったことは一度もなく、それなりに楽しかったは鈍感だっただけなのか?

次回、学生に伝えるにはどうしたらいいだろう?と思案中。

2024年6月4日火曜日

ミクロとマクロ。


自分では“本命”と思っていたことが実はちょっと“ズレて”いて、ノリと言うか勢いでエイッ!と思っていた方が“結果的に”本当になった・・・は、企画あるある。

いわゆる「社会軸」と「自分軸」の違いで、「社会は〇〇になっている!だから〇〇したほうがいい。いや、すべきだ!」と声高らかに言うのもOKだけど「私の目の前で〇〇が起こっていて見逃せない。だから〇〇したい!」と、同じような内容だけど、社会全体、どこの地域にも共通する問題と、今、自分の目の前で起こっている問題は、同じ問題だけど「ミクロとマクロの違い」なのかもしれない。

「確かに社会全体、日本全体ではそのような課題はある。しかし、ここは日本、愛媛、松山なんだよ。さらに、誰か分からない人が“どこか”で気づいた課題ではなく、泉谷さんの目の前で起こってる課題の方が“具体的”ではないですか?」という感じ。

その通り。社会全体を覆う課題ではなく、目の前の具体的な課題の方がイメージしやすいけど、共通するのは課題を把握できただけで、その解決・改善法は未だ行われておらず想像で伝えるしかない。

ここで想像力や妄想力の出番。具体的に課題を提示&共有できたら、解決策も相手がイメージできるアイデアを打ち出せるか?

日本全体を改善します!は、威勢はいいけどポワッ〜ンというフワフワイメージだけど「おにぎり握って世界とお結びします。」は面白い!となる。

本日はココ大の開校記念日。


本日、6月4日はいよココロザシ大学の開校記念日。
2011年6月4日に城山公園で100名を超える人たちに開校を祝っていただき、震えてしまったのを思い出す。
今でこそ、平気に「いよココロザシ大学の泉谷です。」と言っても恥ずかしくも何ともないけど、当時は実績もなく不慣れなせいもあって、訝しげにされたけど(いや、今も同じかも)、あれから13回目、14年目に入りました。

あぁ、去年も振り返ってる。

中小企業白書などを見ると、一般的に起業から一年後の生存率は95.3%、3年後の生存率は88.1%、5年後の生存率は81.7%、そして10年後になると72%と言われ、ベンチャー企業の場合は10年後の存続率は6.3%(ホントかいな!?)とのことで、14年目のNPO法人の場合は、どれくらい?という感じ。

ちなみに愛媛県内ではこれまで700のNPO法人が設立(申請)されたが既に177法人(約25%)が解散。

事業を存続させるためには事業モデルを時代に合わせて柔軟に合わせる必要があり、求められているのは「最強なビジネルモデルではなく、最適なビジネスモデル」という感じ。
ココ大も変化(特にコロナ禍)に合わせて右往左往しながら今に至っているは本当の話。

今年は良くても来年は誰にも分からない。そんな中でも一つだけ明確なのは、2000人を超える市民学生と300人を超える市民先生、そして県内外で活動を見守ってくれている人たちがいること。
授業も700回が目前。また一年後、報告できるよう楽しむ!

2024年6月3日月曜日

最も質問が多かった・・・。


6月29日(土)10時からの「市民先生養成講座」。この講座を修了すると「IYO夢みらい館登録の市民先生」になれるのがメリット。
授業を通しIYO夢みらい館のスタッフとも顔見知りになれるし、登録されたら授業の発信もしてくださる。

今年度は前編と後編の2回(6/29、7/6)の実施。
昨年と同じ内容にしようとしても昨年は計4回だったので難しく、参加者から最も質問が多かった「資金などの調達方法」に絞って伝える予定。
市民先生になったから=即、生業になる人は少なく、まずは経験を積んで、その先に稼げるようになったら・・・というフォロー。

お金は大切。でも参加費だけでは自己実現や活動の推進は難しい。
だから資金などの調達は必要で、助成金は手段の一つ。会ったこともない方へ提案し、共感してもらえたらお金の支援に繋がるなんて良いと思う!社会資源の活用!

ココ大では既に今年度「森林環境保全基金事業」と「生活学校助成」から採択を受けており、先日は「ハローズ財団(写真)」からも採択決定通知が届いた。

参考までに採択された申請書をお見せしようと思ったり、どうかな?
助成元の意図を正確に把握して、期待に応える企画が立てられるかどうか?他には企画は良くても実行能力や実績はどうか?など、越えなくてはならないポイントはいくつもある。
例え、不採択になってもアウトプットの練習と思えば気持ちの凹みも翌日には軽減される(と思う)。

明日できることは明日する。


完全OFFだったのでハーモニープラザへ行き倉庫の整理&試作品づくり。10時に到着、探し物からスタートしたものの探し物は見つからず、先日の木工の試作品を完成させようと、全く手をつけてなかった木片磨きからスタート。

レーザーで12mm合板をくり抜いた結果、切り口が焦げてしまい炭で真っ黒。触ると手が真っ黒になり、何とかしないとならず紙やすりで、側面、裏面、表面をひたすら削る。

何も考えずに1時間余りで1回目が終了、濡れたペーパータオルで木屑や炭跡を拭いてもまだ黒くなる。新しい紙やすりで2回目、そしてまた拭いて3回目で写真の通り(でも未だ黒い)。

無心で作業に集中した2時間余りは極上と言うか心地よく、隅から隅まで自分でできたことに満足。
アパートにいたら、言われてもないコトを先に済ませようと時間を細切りにしてしまったに違いない。

で、気づく「ココまでキレイにしてこの木片は何に使うの?」。この木片は本体から出る“余り”で汚かったからキレイにしたものの用途が決まってない!

疲れたので休憩がてら整理に作業を変える。文具などを入れ替えていると磁石が見つかる!
(おぉ!これを木片に貼ったらいいんじゃない?)と目的もなく単に組合せが面白いと整理そっちのけで磁石を木片に貼って壁につけて(まっ、用途は何か考えよう!)となる。

で、気づいたら17時!楽しい時の時間経過は早い。木片できっと何かできるはず。

2024年6月2日日曜日

上質ネタを仕入れる。


すっかりココ大付属学園モード。アンテナを張っていたら「インテリアパネル」と言うものが存在し、松山市中央図書館で無料で作れる機会があったので申し込む。

松山市中央図書館には先日の「初夏に本とスパークリングワインの夕べ」に参加してくれた友人がいて、これまでにも萬翠荘で撮影された「バスカヴィル家の犬」でも「(原作がコナン・ドイルだったので)ミステリーコーナー」を用意してくれたり。

そもそも「インテリアパネル」というモノを知らず、一言で言えばパネルに壁紙を貼って壁に掛ける装飾品。でも“そのパネルってナニ?”など分からず、まずは体験!

予め用意してあったのは厚紙を3枚くっつけたパネル(=台紙)。紙だから軽い。そこへ好きな壁紙を貼るのだけど、これが住宅などで使われる壁紙。色々な種類から選べ、私は無難に空を選ぶ。
あとは台紙に合わせてハサミで切り、糊をつけて貼るだけ。とても簡単なんだけど、出来栄えは良く(これだったら子ども達も喜ぶな!)と、参加目的を確認。

ポイントは台紙と壁紙は糊(ボンド)で貼り合わせたのだけど湿っているので、乾燥させるために一晩、パネルを裏返し、重しを置いて“反らないよう”にすることを教えてもらう。

台紙も購入する必要はなく、厚紙を重ねれば作れるので安上がりにできる。壁紙は破けにくいし扱いやすくていいなと。布でもできると言ってたし、色々とアイデアは出そう。
上質な工作ネタを仕入れる。