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2024年3月3日日曜日

週末鑑賞。


ジョン、2時間49分もの大作だったのに拍子抜けだったよ。日本で撮影予定だったと聞いていたから観たけど残念。散々こねくりまわした挙句の最後がアレでは(もっとストレートに構成できただろ!)と思われても仕方ないと思う。
一作目は良かったのに二作目以降、つまらなくなる作品を辿ってしまった感があったよ。

マ兄貴。兄貴の無双ぶりは見ていて安心感があったし、物語の世界観も良かったのに既視感のある展開はワクワク感がなく、もう少し骨太な内容を期待したのは私の勝手は分かってる。
でも、兄貴の主演作だもの期待するよ。
ラスボスが弱すぎたのか?兄貴が強すぎたのか?何が残念だったんだろう?あれを日本で制作しろ!と言われても難しいと思うけど。

NETFLIXの「忍の家(HOUSE OF NINJAS)」を見始めたけど、舞台は小田原辺り。結末が安直になりませんように!
「わたらせフィルム・コミッション」「神戸フィルム・オフィス」「立川ロケーションサービス」などがロケ撮影に協力してるのね。

物語上「普通」が求められるものの、「ちょっと違う普通(山間にある酒造場など)」は意外と難しい。また、この作品は世界展開用だから多言語化も多い。ヒットもわかる。
つい(愛媛だったら・・・)と思うのは職業柄。愛媛に忍者いないのかな。

2024年2月28日水曜日

“おいしい”だけじゃない。


隔月レギュラーのNHKラジオ「ひめゴジ!」の終了後は、お約束の記念撮影。
初めてみるアングルというか松下Dの撮り方が芸術的(笑)。
岸本キャスターと私の間にあるのはアーム。収録などの機材がたくさんあるからアングルが難しいけど、そうきたか!という感じ。

今回は「撮影と食」=ロケ弁について。自分がロケ弁は魅力的というか可能性に溢れていると思い込んでいるから、いつもにも増して熱が入ってしまう。
「“おいしい”だけじゃないロケ弁」という切り口で、地域と作品を繋ぐアイテムと紹介したけど、岸本キャスターも「言われてみれば・・・」と納得してくれて、共感者ゲット!

先日の沖縄研修でも具体的にロケ弁の可能性を示すと共感者が多かったように、非常に分かりやすい経済効果。
そして「地域・地元の味」は話題にもなりやすく、B級グルメの「焼豚玉子飯」が出た時は撮影隊で「知ってるコレ!」ナド、緊張感漂う撮影現場が緩くなった一時。

コロナ禍もひと段落してロケ弁以外に、ケータリング(カレーや牛丼など、その場で提供される温かい出前)も戻ってくると思うけど、「地域・地元の味」で提供できたらいいな。

「ロケ弁とケータリングの違いって何ですか?」だけど、メニューももちろんだけど「お代わり」ができることが多いのがケータリングの魅力(爆)。

2024年2月27日火曜日

珍しく。


とても珍しい「フィルム・コミッション担当」の募集が松本フィルムコミッションから出てる(もう、この時点で締め切ってるかもしれないけど・・・。)

フィルム・コミッションの多くは地方自治体なので、担当者になるには“異動”による着任が多い。
「えひめフィルム・コミッション」も愛媛県庁観光国際課に事務局があるので、担当者は“異動”による着任。でも、着任した全員が時に驚きながらも手応え多い日々を過ごした、過ごしているのは事実。
「えひめフィルム・コミッション担当になりたい!」と、熱量アツアツの職員もいる。
その中で、松本観光コンベンション協会のような所が募集するのは滅多にない。

福島県会津若松フィルム・コミッションからNETFLIX作品の大規模撮影を行うので、エキストラを大募集してる。「これまでにないアクション超大作」とのことで、ナニナニ?という感じ。
3/28から4/20までと長期間の撮影。これはエキストラも大変だけど、FC担当者も体力勝負確実。くっー!スケジュールが合えば参加したかったな。

「離婚しようよ」の場合も日々の撮影には多くのエキストラが求められ、エキストラ要員を抱えていないえひめFCは、制作側へ「主役の名前を出させて欲しい!」と伝え、了承を得られて募集をすると、のべ3,000名の応募(愛媛県外から)があり、うち1,000名が参加。

撮影は基本、極秘裏に行われるけど、オープンにすることで地域が盛り上がり応援団になるという撮影もある。

調べてね。


「〇〇〇を制作している者ですが、ミカンジュースの蛇口が松山空港にあるって本当ですか?」
「はい、ありますけど・・・。」
「電話番号を教えてもらえますか?」
「あの・・・ウェブから検索もできますけど・・・。」
「そうなんですか!分かりました。他にもミカンジュースの蛇口ってあるんですか?」
「えぇ、ロープウェイ通りや道後商店街にありますけど・・・。」
「それはどこですか?」「・・・。」
と、話がイマイチ噛み合わない。

テレビ局や番組名を名乗っているけど、こんな相談は明らかにリサーチャー(撮影調査会社)。そもそも、相談以前の話かも。
自分で調べられる範囲でしょ?と困った相談。

「先日で撮影が終わり、編集に入りました。」とお礼の連絡。約1年間の撮影を支援。
ハプニングやトラブルなどを乗り越えてのクランクアップ。「ほんと、お疲れさまでした。」と伝えると「追撮の予感もあるので、また相談させてください。」と、プロデューサー。

追撮と言えば悪天候の中、強行撮影を検討したものの断念したという連絡も。でも中止にはならず、また来県してくれるとのことでフィルム・コミッションとしてはホッと安堵。

今年の市道「河又東平線(こうまたとうなるせん)」は2月29日まで通行止めの予定。「3月から通行できるかもしれません。」と伝えると早速、撮影の検討を始めると番組制作者。
令和5年度は撮影支援が多い。

2024年2月26日月曜日

1000万点!


「ゼミでフィルム・コミッションについて研究したいので協力してください。」と、相談があったのが昨夏。

相談主は松山大学生の4人。学生からの相談はこれまでにも卒論などで協力してきて、今回も無条件即決で対応。
ちなみに、松山東雲女子大学では授業で「フィルム・コミッション」について教えている。

彼らがFCについて調べたかった背景には「地域の活性化にロケツーリズムは有効で、引いてはフィルム・コミッションの可能性について」彼らなりに納得したかったから。
特にアニメ作品(産業)に興味があった学生達、一生懸命に調べて、仮説を立てて、検証して、結論に至った報告書が完成(全18ページ)したとのことで頂戴する。

報告書では「えひめフィルム・コミッションの課題と展望」という段落で、“えひめフィルム・コミッションが大規模体制にしない理由に人件費問題があり、現在の2名体制で費用対効果は出ているが、人数を増やせば撮影も比例して増えるとは言えず現状がベスト”、とまとめていた。
補足すると、もう1名は愛媛県観光国際課の職員(えひめFCの事務局は愛媛県観光国際課)

地域での撮影が増えればロケツーリズムも盛んになると考えた学生達。
しかし、そのロケツーリズムも交通の利便性なども加味すると儲け(≒活性化)は現実ではなく、ロケ誘致は「数」ではなく「質」の高い誘致を行うことが有効と結論付けていた。

学生達にとって、当初に想像していた結論と違う結果になってしまったかもしれないけど、ロケツーリズムは副産物でしかなく、1本1本、質の高い撮影誘致&支援が新たな撮影を呼び込み、結果として地域が活性すると理解してもらい1000万点!

2024年2月22日木曜日

イチャリバチョーデー!


「沖縄県民でも行ったことがないですよ。」だった南大東島、今帰仁村からフェリーが出てる伊平島、島内でも3時間かかる本部町からもお越しいただき、オンラインでも与那国島、粟国村などから参加していただいた沖縄県撮影相談&支援研修。

「♬*♡§!○£★♯◎§◀︎🎵〜」と、音は耳に入ったものの、全く理解できない(脳が処理できないとはこのこと)言葉で喋りながら入ってきたのは、沖縄県の観光業界では有名な会長さん。

ウチナーグチ(沖縄語)、分からなかったですよね?」と、突然、標準語になるから更に驚く。「大丈夫です、我々も全部は分かりません。」と、フォローしてくれるスタッフ。
でも、南大東島の人は滑らかに会長さんと話してた。その様子をマジマジと見てしまう。

質問もたくさんしてくれ、お褒めもいただいた会長さんから「イチャリバチョーデー!」と言われ、???と固まると「一度会えばみんな、兄弟という意味です。」と通訳役になってくれるスタッフ「(ご高齢の会長さんと私が)兄弟!?」と真に受けてしまう(笑)
*そう言う意味ではなく、(これからも)親しく仲良く!という意味合い。

肝心の研修は、全ての方に響いたようで好評だったとのこと。質問や意見交換もできたし、ロケ弁の話題で相変わらず盛り上がったり。
「地産地消ですね、そりゃ、もっと取り組まなきゃー!」とバイリンガルの会長さんもメモをたくさんとってくださる。

2024年2月21日水曜日

新戦略。


今回の研修依頼で一つ気になっていたのが、沖縄県は“そもそも”観光県で、フィルム・コミッションに頼らずも多くの観光客が既に訪れていて、2023年の観光客数は823万5100人で前年比44.5%増(沖縄県文化観光スポーツ部)。毎日22,561人の観光客が訪れてる計算!

そんな沖縄県が観光としてフィルム・コミッション施策をする狙いってなんだろう?という質問をぶつけてみる。

すると「観光誘客の側面もありますが、FCを通して地域を守る的な取り組みができたらいいなと」担当者。「地域を守る?」「沖縄は手付かずの自然や静かな場所も多く、撮影は暮らしに踏み込むコトも多く、住民の協力ナシでは成立しません。この先も撮影は続くと考ると、地域に(配慮した)優しい撮影も必要かもと思って・・・」という内容にハッ!とする。

いわゆる「循環型撮影」で、新しい撮影環境について意見交換。
地域住民が負担を強いられる撮影はフィルム・コミッションも望んでおらず、せっかくなら地域にも撮影を喜んでもらいたい。
「それって、新しいFC戦略ですよ。」と、車中でも昼食でも懇親会でも盛り上がる。

盛り上がった昼食は「なかざ家そば」の「炙り軟骨ソーキ、厚切り三枚肉、ピパーチ香る細切り肉」が一度で食べられた贅沢盛り(1350円/20食限定)。
見た目と裏葉にアッサリ味!

2024年2月20日火曜日

ただいま沖縄。


大雨の中、離陸したのに雲の上は青空(当然だけど)。青空の日差しは鋭く、飛行機の窓からも熱さを感じるほど。気がつけば、街並みがドンドン近づいて着陸。
1年ぶりの沖縄はピーカン。スタスタとモノレール乗り場へ向かおうと出口ドアが開いたら私に手を振っている三人がいて(えっ!)となり、沖縄フィルムオフィスだった件。

「お迎えに来ました!」と、仲間の歓迎に大感謝。
今回は沖縄FOの依頼による研修。二人は知っていたけど、残る一人の女性は初対面で、てっきり職員かと思いきや「愛媛大学からのインターシップ生です。」と言われ、「えっ!?愛媛大学?インターン生?沖縄?なぜココに?」と脳がバグる。
聞けば、沖縄県出身で愛媛大学社会共創学部の学生さん。

私の長袖姿に「暑いでしょう?沖縄の2月は曇りが多いんですけどね、もう春ですね。」と、26度だから夏日気温だけど沖縄の季節に合わせると春なのか・・・と思ったり。

今回、沖縄FOが全て手配してくれてホテルも。到着したのは中心部のオシャレなホテルで、家族連れやカップル、海外の方がとても多くて日本なのに異国の雰囲気。
そんな中、52歳男性が一人チェックイン。
部屋で作業は味気ないので、1階のオシャレラウンジで明日の確認。そして沖縄県の日没は18:24と愛媛よりも1時間遅い。

2024年2月18日日曜日

仲間を思いながら。


打合せが終わり、外に出たら夕暮れ。東京の夕暮れは愛媛の夕暮れより30分ほど早い。
日本でフィルム・コミッションが誕生して20年余り、NPO法人ジャパン・フィルムコミッションが2009年に設立されて15年、当時と比べれば日本の撮影環境は格段に良くなっていて、それは全国各地の撮影最前線で活躍しているフィルム・コミッション仲間のおかげ。

映連や日映協に加盟する映画製作会社が制作する映画にフィルム・コミッションは欠かせない存在になった。

でも、20年以上取り組んでいるのに未だ課題山積なのはナゼだろう?とも思ったり。
「そもそも、深い深いマイナスレベルから取り組み、やっとゼロ地点かも?」「解決・改善していても、解決や改善が新たな課題を生んでるかも。」「課題発生のスピードに解決・改善のスピードが追いついてないかも。」「FCに求められる期待と可能性などが新たな課題となっているかも。」など、現状を把握すると唸ってしまう。

そして(んっ!?この状況は「地域づくり」と一緒だ!)と、これまでの経験から妙に納得してしまう。

課題の解決は複数を同時並行にするのは時に難しく、一つ一つ向き合わないと次に進めないことも多く、でも、解決したコトも多いから次に進んでいるんだ!と、新たに持ち帰った課題へのモチベーション。

2024年2月17日土曜日

結果オーライ?

https://www.instagram.com/project_kabigon/

「公開しました。」という連絡があり、確認したら「カビゴン」だった件。
この撮影は「某キャラクターが全国の人たちと触れ合う様子をSNSで発信して盛り上げる。」という、分かるようで分からない内容で、一抹の不安を感じながら対応した案件。
最初から「ポケモンのカビゴンです。」と教えてくれていたら、もっと話は早かった。
色々と条件があったと思うけど、結果オーライでいいのかな?

「連絡が遅くなりスミマセン!明日、撮影します。」という連絡。
急すぎて撮影に立ち会えず。現場の協力者とは連絡を取り合っていたからセーフ!だったけど、これも結果オーライでいいのかな?放映を期待する!

「いやぁ、あの撮影は大変でした。険しい山道を背負子で移動しましたからね。」と、振り返ってくれたのは、Yakult1000の撮影を四国カルストで対応してくれたオフィスフロリダの皆尾さん。
おかげさまで話題になり、結果オーライ?

整えた撮影支援体制が悪天候で延期につぐ順延。その結果、玉突きスケジュールになり変更を余儀なくされる。こういう場合は最悪、スタジオ撮影になってしまう可能性もありヒヤヒヤ中。
撮影されて結果オーライになりますように!

2024年2月16日金曜日

違うのは分かってる。


完全に分かってます。Instagramの使い方が“ちがうでしょ?”と思われるのも無理はないです。
「えっ!?キャプションもハッシュタグもついてないじゃないですか!?」と、PRに詳しい人が驚くのも当然な使い方です。
ロケハンの記録だったり、出かけた際に直感で撮ったメモ代わりなど、あくまでもフィルム・コミッションの備忘録的な感じ。

撮った時に即Instagramへアップすればいいのに、撮り溜めてたから、まとめてアップするから一苦労だし、Instagramからは「警告!コミュニティガイドラインに違反です。」と、一度の大量アップしたのがルール違反に触れてしまい審査入りになってしまう。
100枚/日が限度なの?

自分の行いの結果ではあるけれど、やましいコトなんて微塵もない(掲載はロケ候補情報)だけどな・・・怪しまれて猛省。
でも、まだ100枚以上アップしたいんだよな・・・トホホ。

今年度は松山市以外に鬼北町、大洲市、久万高原町(四国カルストを4時間の徒歩は良かった!)、松野町、宇和島市、西条市、新居浜市、伊予市、四国中央市、八幡浜市、今治市、上島町(島の方達との出会い、交流は良かった!)ヘ行かせてもらい、尾道市まで足を伸ばせたのは収穫大。
車の免許がないから、乗せて連れていってくれる友人知人には感謝しかない(涙)。

2024年2月15日木曜日

妄想推察。


先日の映画映像談義から。エンタミートが1/30に発表した内容によると、15歳から59歳の男女2000人からの調査では、映画館で映画を「たまに見る」が36.9%で第一位。
*「たまに」とは「ときどき」よりも下で「めったに」よりも上。

「映画館には行かない」が22.7%で第二位。映画館で映画を「年に1回-2回見る」が19.3%。
「映画館には行かない」理由には「見たい作品がない。」「周りを気にする。気を遣う。」などあると報告。

この調査はたぶん、邦画と洋画を合わせた数字なので、2023年に公開された邦画洋画の合算は1232本。入場人員数は1億5553万5000人、2023年1月1日時点で日本の生産年齢人口(15歳から64歳)は、7479万6061人だから1年に2回映画館へ行ってる計算。

世代別では10代が多く、一年に1本-2本の鑑賞をするが「26%」。3本以上を見ているは「32.1%」。10代の計58.1%が映画館に足を運んでいると解釈。
統計と見合わせても違和感のない数字。

しかし、仮に5本見たからと言って5種類(別々)の映画を見たか?と言うとそうではなく、1本を3回見たという人が少ないが私の推察。

実際に「君たちはどう生きるか」を4回見たという人が隣だったし、私も「トップガンマーベリック」を映画館で2回見てしまった(人生初の同作品複数回鑑賞)。

映画館で見た人たちで書いたけど、底辺を広げるなら「見たい作品がない。」「周りを気にする。気を遣う。」など、映画館へ行かない人たちをどうしたら行きたいと思わせるか?がポイント。どこかにヒントがありそうな。

2024年2月14日水曜日

映画映像談義。


写ってないけど(ゴメンなさい)、私の向かいは「マネキネマ」代表の石川誠二さん。もう20年以上の付き合い。
ピースをしてる二人は、映画を通じて様々な世界、価値観、人に出会い、繋がっていこうとYoutubeで映画批評チャンネルを運営している「グッドウォッチメンズ(松山大学の卒業生らで構成)」のやまにーと大ちゃん。
その後ろの赤いシャツは映像作家のセイジくん。彼とは大学生の時からの縁。

セイジくんの向かいに座っているのは、今回の交流会を企画してくれた「ヒメブタの会」代表の森幸一郎さん。森さんとも20年近い付き合い。
一番奥で帽子を被っているのは新進気鋭の映像作家の寺町くん。寺町くんの向かいも映像作家の鳥谷くん、彼は「愛顔感動ものがたり」受賞者。

この交流会の幹事を務めてくれたのは、西条市でフィルム・コミッションをしたい!とプレゼンをした「オフィスフロリダ」代表の皆尾さん。
そして「フィルム・コミッショナー」の私。

マネキネマは自主上映団体、ヒメブタの会は自主映画制作団体、グッドウォッチメンズは映画批評Youtuber、そしてフィルム・コミッションは映画映像の撮影誘致支援。
見事に役割は違っても「映画」で繋がっているそれぞれ。
愛媛における映画映像の生態系という感じか。

「今日は若いエキスをたくさんいただきました。」の締め言葉は本当で、映画映像に携わっている意欲ある20代と知り合えて、思わず「次世代!」と言ってしまう。
表に出せない、書けない話題ばかりだった150分。
「また集まりましょう!」と企画した森さんに大感謝!

2024年2月13日火曜日

たかがロケ弁、されどロケ弁。


隔月レギュラーのNHKラジオ「ひめゴジ!」の打合せ。次回放送は2/27(火)17:05から。ディレクターと内容について意見交換。

立場はジャパンFCだから全国に共通する話題だけど愛媛ネタも織り込むが基本。
インセンティブ制度が経済産業省で本格始動したとか、全国各地から79のFCが集まり全国ロケ地フェアを開催したなど話題を色々と挙げた中でディレクターに刺さったのが・・・。

「撮影が地域に及ぼす経済効果をロケ弁を例に取り上げると面白いですね。」となる。
ほんと、ロケ弁は面白い。800円/個のロケ弁が1回80個注文されると6万4千円。それが最低でも1日3回(朝昼夜)起こると6万4千円×3回=19万2千円/日。1日4回の時(夜食)もある。

撮影が20日間行われると19万2千円/日×20日=384万円が直接効果。そして、この384万円の周りにはロケ弁を作る際の仕入れが発生して、更には野菜や肉や魚などの生産者にも波及効果を及ぼしていたり・・・いわゆる間接効果。

美味しいロケ弁だと、キャストが自身のSNSで「美味しかった!」などを発信してくれるとファンに届き、この発信自体は“お金”ではないけど、ファンの一部はロケ地まで訪れて同じロケ弁を食べることもある(これ本当、推しの追体験)。

すると単なる食事だけど、ロケ弁にはもの凄い付加価値があり、地域で使わない手はない!と言い続けて10年余り。

2024年2月11日日曜日

観るのも仕事。


台東区フィルム・コミッションなどが撮影支援している「不適切にもほどがある!」
栃木県フィルムコミッションなどが撮影している「春になったら」

フィルム・コミッションだから見るのも仕事だけど、ドラマは見ないことが多く(ゴメンなさい!)けど「面白いですよ!」と勧められてTVer、NETFLIXで観る。
で、面白い!一人笑ったり感慨にふけったり。

「不適切にもほどがある!」はTBS制作、脚本の宮藤官九郎さん+演出の金子文紀さん+プロデューサーの磯山晶さんは「離婚しようよ」チーム。

それにしても凝りに凝ってるとしか言いようのない小ネタ満載とスピード感は脚本と演出の相乗効果という感じ。突然のミュージカルも面白い。
個人的には「24時間戦えますか?」のリゲインが登場しないかな。今ではコンプラに絶対ひっかかる!

舞台は二作品とも東京。特に地方である必要がない作品。
とは言え、地方でも起こり得る普遍的なテーマを扱っているから、あってもいいかもね。となる。

「日本のIP(intellectual property=知的財産の所有権)は海外で人気で買われています。」は東京国際映画祭で聞いた話。
その結果が海外版のリブート、リメイクなど。面白いコンテンツが豊富な日本、地方。

2024年2月9日金曜日

増える撮影。


朝散歩で通る堀之内公園が一日にして様変わりしてた。
2/11(日)に1万人が参加する愛媛マラソンのために、会場設営は既に始まっていてテントなどで埋め尽くされてた。
「足湯」まで設置されていて全国各地から訪れるランナーへの“おもてなし”の準備。

で、この光景と数年前の撮影相談がリンクしてしまう。
NETFLIXで配信を控える「Shogun」は、松山城でも撮影したいという要望があり、その際、周りの照明などが全部撤去、撮影が終わり次第、全て復旧するというトンデモ相談で、セットも組むとも言っていたので、このような光景が撮影期間中はあったかもしれない・・・。
でも、愛媛マラソンで実現してるのだから、撮影でも同規模はできると言うことか。

すると、これまたNETFILXで配信を控える作品に目がとまる。(そうか、映画と言うから劇場公開作品と思い込んでいたけど配信だったかのか!)と撮影相談があった作品が完成してた。
他にも同様の作品が配信を控えていて、NETFLIXは日本での制作本数を公開していないけど、50本以上/年はあると勝手に推測。

令和4年に公開された劇場映画は676本(日本映画制作者連盟)。
コロナ前の水準に戻っていて、2019年に記録した689本を抜くかもしれないと思うと、劇場作品以外に配信作品の撮影支援もあるから、増えると予測するのが自然。

2024年2月3日土曜日

秋田県の仲間たちと。


秋田県内のフィルム・コミッションや関係各社を対象にしたフィルム・コミッション研修(あきたロケ支援ネットワーク主催)。昨年度に続き2回目。

今回のリクエストは「より具体的な対応」について。実務も交えながらの研修は、どうしても“生々しい”エピソードがあるから聞く方は楽しいはず(笑)
当時は絶体絶命だったのに、今となっては笑い話にできるのも20年以上の経験で肝が座ったのか?

決して笑いが欲しいネタ(パトカーに乗って警察署へ、怪我で病院事態に突如現れた代役など・・・)じゃないのに、笑えるのは必死だったから。
「泉谷さん、フィルム・コミッションの回顧録で本を書いたら絶対に売れるし、買いたいです。」と感想いただく。目指せ!文筆家!

FCは基本的に撮影相談を断らないけど、例外はあり「許諾申請が必要なのに明日撮影という相談(=これは自分たちではダメなので行政ならという浅い考え)」や「地域を著しく貶める撮影(=地域の文化や習慣などを比較したりして茶化す浅い構成)」などは【地域を守る】という側面もあるFCは、断る勇気を持つこと。と伝えると共感をいただく。

「秋田県はスラムダンク、釣りキチ三平、チェーンソーマンなど有名な作品が多いから、アニメ推しの戦略もアリと思う。」には全員納得。
実写作品もアニメ作品もフィルム・コミッションは支援!

2024年2月1日木曜日

特記事項は・・・。


日本映画製作者連盟による「日本映画産業統計」が発表される。毎年の恒例行事で楽しみにしている発表。

2023年はのべ1億5553万5000人が映画館に足を運んだ計算で、これは前年比102.3%という数字。日本の人口は1億2500万人だから、赤ちゃんから老人までの全国民が1.2回/年映画館に行ってる(超乱暴な計算)。
その昔、1.7回/年もあったし、1回未満/年という年もあった。

邦画の興行収入計は 1481億8100万円。前年比101.1%は入場者が増えたから比例と言う感じか。
でも、この1481
億円と言う規模はネットで調べると「ネイルサービス(1500億円)」「うどん(1461億円)」と同規模、参考程度。
でも、コロナ前の水準、過去最高を記録した1486億円(2019)に肉薄は特記事項。

そして、邦画の公開本数は676本、ちなみに洋画は556本。邦画の公開本数が洋画より多いのはここ最近ずっとのこと。
1日に1.8本以上劇場公開されている邦画。

で、2023年の邦画興行収入第一位は「THE FIRST SLAM DUNK(158.7億円)」、第二位は「名探偵コナン 黒鉄の魚影(138.8億円)」、第三位は「君たちはどう生きるか(88.4億円)*現在も公開中」と続き、第四位が「キングダム 運命の炎(56億円)」と実写作品が登場=フィルム・コミッション支援作品の登場。

2022年も2021年も上位三作品はアニメ作品。FCもアニメ作品の制作支援に携わっているけど、アニメ国日本は変わらず・・・を、どう捉えるか?という話。

2024年1月30日火曜日

自慢できても撮影できず。


「離婚しようよ」
の話題も一区切りして、年明けは「こんなところで裏切り飯」からスタートした2024年。既に撮影相談を受けたバラエティ番組などは放映されていたり。

個人的には昨秋に「素材撮影です。」と相談されたヤクルト1000のコマーシャル(坂本龍馬がCGで登場)の実景は、愛媛県でも撮ったはずだけど使われたのか確認できず。

楽しそうな撮影と期待している撮影が保留になる。話題になるはずだから、中止にならないで欲しい。

立て続けに山岳地域での撮影相談が入る。だけど12月から通行止めなので目的地まで行けないと伝えると「愛媛って雪が積もるんですか?」と驚かれ「スキー場は3つ、西日本で最も高い山は愛媛県にありますからね。」と自慢できても、撮影はできず・・・。
一つは断念、もう一つは一度、バラして再検討とのこと。

雪と廃坑なんて幻想的でいいと思うけど凍えてしまう。でも、通行止めを逆手に取れば誰もいない場所なので、イメージ通りに撮影できるかも。雪原での大規模撮影もいいかもしれない。

愛媛に「宇宙モノ」「戦隊モノ」や「ラブストーリー」とか来ないかなあ、過去に「宇宙戦艦ヤマト」「ガメラ」や「恋は光」などの相談はあったものの撮影には至らず。

いっそのこと、市民参画で物語をつくり撮影を誘致・・・もアリだけどご当地だけで満足してはいけない・・・と指摘したばかり。

2024年1月19日金曜日

こんなところで裏切り飯。


撮影相談は2023年9月。この時点では概要はドラマというだけで詳細は分からず。
実景のみと思っていたら、10月に台本が届き、それまでの打ち合わせ通りに「タベルナ ラ・セーラ」が舞台に描かれていた。
まさにタイトル通りで、ただ最初に「裏切り飯」と聞いた時は悪いイメージを想像してしまい猛省。「裏切られるほどに美味しかった!クッー!やられた・・・。」という感じ。

11月に撮影。実はラ・セーラの長崎さんとは10年来の知人(この時はマンダリンパイレーツを辞めていた)で、まさか撮影で再会するとは思わず。
そもそもラ・セーラは時々行っていた店で、個人的にも「こんなところで裏切り飯」状態。

撮影に伴い挨拶を兼ねて食事。グラタンもラザニアも美味しく、第一話を飾る味&インパクトとしては十分!
ロケ弁の相談を受けるも「ラ・セーラで出せますよね?」となり、今回はロケ弁はナシ。

立ち会いは私が不在だったので、えひめFCの須賀サンが初の撮影立ち会い。
「撮影時はどこにいればいいですか?」は初任者ならではの質問で研修でも事例として使わせてもらう。この場合の正解は「カメラの後ろ」。
「泉谷さん、見切ってる!(映ってる!)」と注意されてはいけない。

12月から番宣が始まり、1月15日の全国ロケ地フェアでもポスターやグッズで紹介。
1月18日に中京テレビでの放送を皮切りに各地順次放映。南海放送では1月27日(土)放映。