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2016年11月11日金曜日

570回、325人、1900名。

11月から年末へかけても授業は充実しています!明日からは八幡浜市で1泊2日の授業【目指せみかんソムリ!日本一のみかん】、11月23日は新居浜市で【白いも島日和】、11月27日は久万高原町で【キモチの平和】、11月28日は最終回となる【地酒とつまみのマリアージュ】、12月18日は愛顔の食卓でジビエなどを扱う【井内屋】、マーマレードなどを扱う【カンズフルーツ】さんをお招きして授業です。2016年は570回目の授業で一区切り。

実はウェブサイトも少し変えました。やはりココ大の屋台骨は「市民先生」なので、市民先生の写真を以前よりも多く表示しています。現在325名が登録し時々、他から「市民先生を紹介していただけますか?」と依頼もあったり。そんな時は是非!といって候補を紹介しています。

そして開校から5年5カ月、「市民学生」の登録数が1900名になりました。あと100名で2000名に達します。0人からスタートしていますから、個人的には感慨深く「Xデー」は来年の6月までに達成していたらいいなと思っています。市民大学を作ることが目的でなく、愛媛の魅力を学び合う仕組みを構築し、人や町や自然など社会と主体的に繋がり、自分の言葉で地域の魅力を語れる人を育てる。常に振り返らないとね。

2016年11月10日木曜日

実るか実らないか。

不安を抱える二人がいます。一人は「教えてください。」といい、もう一人は「経験も知識もあるので、教えは不要です。」という。「教えてください」をAさん、「教え不要」をBさんとする。教える内容が良いか悪いかは別にして、Aさんは自分の足りない点、分からない点、そして自分の意見を一緒に考えました。

Bさんは経験と知識があるとのことなので静観すると、確かに指摘も的確だし回転も速い。しかしBさんは指摘は上手なものの、意見は常に批評的で「それっぽい正論」が多い。最初こそBさんの経験と知識はAさんを凌駕しました。Aさんは時に突き放しても諦めず踏ん張りました。すると、ある時からAさんはグーン!と伸びました。一方、Bさんは「教えは不要」と、意見に聞く耳をもたなかったので成長せず。

二人とも成長できたはずなのに、この違いは何か?性格?境遇?意識?Bさんは「忙しいし、お金がないから集中できない」と「それっぽい正論」を言いました。が実はAさんの方がBさんよりも収入は不安定で厳しい。しかしAさんは頑張りが実り、本人が望んだ舞台へ行きました。Bさんは舞台から降りました。寓話のような話、たどり着いた結果を望んだのは本人。

行為のバグだったのか。

セブンイレブンユーザーとして(美味しいけど仕方なかった)のが「コーヒーの購入が面倒」で、レジに並び精算しコップを貰い、著名デザイナー開発の洗練されたデザインのコーヒーメーカーを操作して待つ。精算が直ぐなら約3分で美味しいコーヒーができるけど、精算が遅いと5分以上待つこともある。洗練されたコーヒーメーカーに「分かりにくい!」という声もあるけど使っている。そんな「セブンカフェ」は発売以来、20億杯以上売れまくる。

「セブンイレブンが決めたルール」に私たちは従っていたけど、余裕か?民意か?改善なのか?セブンカフェが自動販売機化するという話。行為のバグと称される「無駄な手順」が改善される。結局は最低限のスペック(100円で量も適量、挽きたてで自分で完結できる精算)が求められ、それ以上のスペックはユーザーから求められていなかった。

「高学歴の経営者らが(こうだろう)と決めたルール」ではなく、利用者行為のルール。大金持ちのトランプも嫌いだけど、頭が良すぎるクリントンはもっと嫌いという結果だった大統領選挙。で、危険なのは「それっぽい正論」、自分でも危険と分かっているけど、トランプにもクリントンにも会ったことはなく、「彼らはこんな人物だ!」と情報発信しているのは「意図のある編集された情報」。メディアリテラシーを学ぶには最適の教材。

2016年11月9日水曜日

三世代談義。

休みをいただき、年老いた父と母を訪ねに東京へ。76歳が18歳、16歳、13歳と何やら会話。小さくなった父と母ですが父の身長は180cmと高く、母に聞くと「(今日を)とても楽しみにしていた」とのこと。【人を元気にできるのは人】ということを実感。話を戻して何を話しているからというと「芸術はいかに人を豊かにするか?」という話題。

「絵を学ぶと音楽も学ばないといけない、歴史を遡ると芸術の発祥は音楽から始まったと思うんだ。絵と芸術が混ざって映画に発展したからな」と、いつもの父節。百貨店を"勤め上げた"父は美術に造詣が深く「君たちには(父親=私が受け継がなかった)隔世遺伝があるかもね」と力説。その様子を伺っていた末っ子「東京弁って語尾がスッーてくるね」とのこと。人によって感じる所が異なるのって面白い。

孫への人生論、職業観、芸術論は90分にも及び、息子としては(そんなに力説しても相手は10代だよ)と思うけど、当の10代組は達観していて意見を交わせたことから大満足だった様子。ここでも意識の違いが出る。「愛媛に来れば・・・」と言いたい所だけど、住み慣れた所を離れるのはと以前に言われたり。そんな年になったとしみじみ。

2016年11月7日月曜日

知るとゾッとすること。

「学長!世界経済はリーマンショックで破綻したのに、破綻前のモノサシでまた経済を動かすのはおかしいでしょ!」という熱弁に賛成しながら、実は(リーマンショックについて知らない)ので、映画「マネーショート(アカデミー賞に5部門ノミネートされ、脚色賞を受賞してたのね)」を鑑賞し少しは理解したつもり。

2008年3月14日、全米第5位の投資銀行ベアー・スターンズは一気に株価が下落(3/11に170億ドルの資金が3/13にゼロ)して破綻を公表。2008年9月15日、全米第4位の投資銀行リーマン・ブラザーズが約64兆円という史上最大の負債を抱え倒産。倒産は世界中に悪影響を及ぼし、米国では800万人が失業(四国の全人口の2倍!)し600万人が家を失い、日本では大和生命保険などが倒産。詐欺な行為だったのに逮捕者は1人だけで公的資金投入で玉虫色決着、2015年に看板を付け替えた似た商品が登場したと警告気味に映画はくくる。

外に出れば、そんな話はなかったように感じるのどかな愛媛の風景。知らないことは幸せとも言うけど「何も知らない市民が喰い物にされている」と劇中で主人公が怒っていた。知らないまま一生を終えられたら幸せだけど、??と思うことが多いと、勘ぐってしまうから厄介。変なことになりませんように。

2016年11月6日日曜日

プレゼン時間を増やす技法。

なでしこドリームプロジェクト。プレセンテーションの技法について。その①「幻の時間」。限られた時間を自己紹介に費やすのはもったいない!表紙ページに予め【事業タイトル、成し遂げたいこと、氏名】の3つを記載しておく。すると前のプレゼンが終わり事務局がスライド準備をすると「プレゼン時間前」に自分が伝えたいことが事前に30秒ほど表示される「幻の時間」を手に入れることができる。

その②「結論は二度」。プレゼンの構成をカタルシスを求めて後半に結論にすると、紹介に熱が入り時間が足らず中途半端な説明になりがち。だから表紙の次は「結論(創出される価値)」を提示し→なぜ?そう思ってたのか?→どうやって実現するのか?→創出する価値は何か?→「だから結論になる」と【結論を二度】をいえば確実に印象も200%になる可能性大。

その③「時間を増やす」。8分のプレゼンの場合、①をすると8分30秒に時間が延びる。それを10分にするには「質問回答時間を自分の時間」にする。プレゼン内で伝えなければいけない部分をあえて浅くすると、審査員から質問されることがある。そこで(待ってました!)とばかりに、深く説明すると【回答時間もプレゼン時間】にできる。しかし、これは上級編で、審査員から質問されないと自爆するので要注意。

2016年11月5日土曜日

ワークショップの成果と憂。

玉川町を舞台に「よりよい玉川町にするために自分たちができること」を5回シリーズで考えた地域デザインワークショップの最終回。玉川町は松山と今治と結ぶ山間地で素通りする人もいますが、魅力がいっぱい。その証拠にグルメマラソン、サイクリング、レイクリング、ダムカレー、マコモダケ、そして玉川美術館の存在(県内には美術館が3つありますが、その一つ)。

玉川町で地域づくりに励む「玉川サイコー」さんと、これまでの検討をアイデアに落とし込むのは楽しかったけど、憂いが一つ。地域づくりが進むと、従来の地域行事や集いの他に事業や催事も加算されていく場合があり、地域が疲弊することがあります。担い手の多くがシニアの場合、頑張りすぎて体力的にも大変さを察することができる。そしてその様子を見る若手は(大変だぁ)と引く。

じゃあ、どうすればいいか?と考えると、人手、時間、資金などの資源には限りがあるので「したいこと、できること、しなければならないこと」で「優先順位」をつけるのが一般的。一度に全部はできないし、ボランティアで活動に参加しているので強制もできない。素晴らしい現実的なアイデアが出て達成感がある中、美味しい「地域飯」をいただきながら、実はスタートラインに立てただけでこれからが本番と考えていた。ワークショップの成果と憂。

2016年11月4日金曜日

耳が痛すぎてちぎれそう。


この丘を越えるそうです。
「シェフ熟練の味」「瀬戸内の恵みが詰まった味」「手間暇かけて練り上げた逸品」「創業以来の独自製法」など、私もつい使う便利な言葉。しかし!外国人には【全く】通用しないカラッポな表現なのだ。
熟練の味ってどんな味=血と汗と涙の結晶なら鉄分濃い塩味?瀬戸内の恵みって瀬戸内海の塩味?手間暇って一品作るのに一日もかかるの?独自製法って皆、そうでしょ?と耳が痛すぎる!ちぎれそうだ。

日本人なら「1つ言ったら10わかる」という表現があるけど、それは今までの暮らしの経験から察することができるから。でも海外からの訪問者は日本で暮らしたことがないし、知らないから察することができず「1つ言っても1、もしかしたら0.5」かもしれない。微妙な意味合い(ニュアンス)は届かない!プレゼンの授業で「数値、数字で表現すること」と教えているのに・・・反省。

商品名でも美味しいさでもなく「原材料、製法、食べるシーン、生産者など」を明確に記そう。すると海外からの訪問者だけでなく、実は日本人にもよく分かる。気づかせてくれた妻に感謝!いつの間にか罠にハマっていた自分に自戒!写真は「こんな道が登下校の道だよ」と長女。どんな道を通ってんの!と驚く。

2016年11月3日木曜日

商品開発会議。

「望んでいない結末なのに自分が起因していたなんて受け入れられない!」と思う人もいると思うけど、「嫌われる勇気」を読んで己を振り返るとジワジワきたり。猪年だから突っ走ると必ず痛いことを起こすので深く、深く深呼吸。

研修三日目。これまで考えてきたコンセプトやネーミングなどをリバースプロジェクト代表取締役社長の龜石さんと意見交換。龜石さんとは大洲市で撮った「ぼくのおばあちゃん」以来の再会で、不思議な縁としか言いようがない。リバースプロジェクトの命題は【人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?】、この機会にエッセンスを吸収させていただき愛媛で活かそう!と決める。

「いい本と売れる本は違います」と、本の授業で教えられたのを思い出す。執筆者や販売者がどんなに「よい!」といっても消費者の好みは多岐多様なので思い通りにいかないもの。今回のプロジェクトも我々のコンセプトに「響く人」「響かない人」の二者択一だと「いる」だけど、「どれだけいるか?」になると響く温度差に左右される。我々が大切にしたいことと消費者が求めたいことの折り合いはどこか?商品開発って本当に面白い!

2016年11月2日水曜日

結果は望んだこと。

「人生の意味はあなたが自身に与える」はアドラー先生。なので「一般的な人生はない」ということ。出張のお供に携えていた「嫌われる勇気」を読了。
そして本日の研修も終了、和歌山、滋賀、愛知の同志と立飲み居酒屋で乾杯。プロジェクトを与えられている我々は指示待ちではなく自身で切り開くことが望まれていて、何とか登る方角が決められた感じ。

アドラー的に考えると、結果は実は自分(達)が望んだことで、出稽古で未知のプロジェクトに参加して成功しようが失敗しようが、仕事に不満があり辞表を出すか出さないかは「その結果になるよう(自身が以前から)振る舞う、思考していた」こと。振る舞う、思考することは問題ではなく最後の最後に自分自身で結論づけた結果が「踏ん張ろう」なのか「諦める」なのか。人のせいではなく自分が望んだと同志と酒を交えて考える。

「海外へ売りたいよね」「成果が数年後に自慢できるように」「ポートフォーリオに!」「この縁を大切にしたいね」と同志。フィルム・コミッションやNPOの縁で全国各地に仲間がいるけど、この機会にまた全国に友人が増える。えいえいおー!

2016年11月1日火曜日

大逆転物語。

色々と抱えながら上京!自分の研鑽出稽古として参加中の「ふるさとグローバルプロデューサー」の研修に合流。我々はリバースプロジェクトトレーディングスとして、愛媛県が誇る「伊予生糸(シルク)」の活用策を検討中でタオル以外に医薬品や食料品、工業製品など、実はシルク(繭)は多岐に活用されていると知って驚く。

ただ、生糸(シルク)といえば、群馬県のイメージ(実際にシェアNo1)があり、愛媛県にとって大逆転となる物語はあるのか?と思ったら、その昔、明浜町などから移民としてブラジルに渡った愛媛人が今や世界一のシェアと品質となったブラジルシルクを支えたという歴史があり、調べなければ、訪れなければ知るはずもなかった事実に(深い!)と唸る。えひめ南予通信大学で「シルク」を扱わなかったら、この縁はなかった!

事業全体を支えるJR東日本企画、事業構想大学も合流して意見交換。意見交換が面白いのは「互いに知らない分野の話を目の前に出すことで起きる化学反応」で、話題が発展、転用、応用されて他の話と融合すること。色々と抱えながら上京したけど、一つ(イケるかな?)とヒントを見つけたり。上京二日目はフィールドワーク!

2016年10月31日月曜日

回答日記。

自分の価値を最大にするには、自己の価値観と自己表現を伴うプロジェクト(行動)が合致していると発揮できるけど、言葉では簡単だけど実際は難しい。社会に出ると色々な制約に挟まれ潰され振り回される、理不尽なことも起こる。精神的にも体力的にも凹む、折れることもあるけれど、そこで「腐るか?」「誰かのせいにするか?」は楽だけど解決策ではないので、飲み込みに苦労するけど「自分と自問自答」する。

自分を責めたり、否定するではなくて、その現象が起こった背景を一つ一つ辿って行く。すると直接的、間接的、外的、内的に起きた要素が見つかったり。見つかると(今後、同じことが起きないよう学習しよう)と思ったり。映画All You Need Is Killのように痛みを伴う経験を重ねて強くなる。


自己の価値観と自己表現を伴うプロジェクトを誰もが持つ必要もないけれど、私の場合は30歳でソレを見つけることができ、幸運にも自己表現までできる環境がある。しかし、実は今、痛みも伴っていて(これはまた次への糧か)と思っていても痛みは痛いし辛い。えひめリソースセンターのBOOKカフェで講師役を務めた妻のブログを読んだ感想つれづれ。

2016年10月30日日曜日

ザワメキの理由。

次の講演まで少し時間があったので「どこかに連れてって!」とお願いしたらココに到着、場所は八幡浜です。駐車場の広い平屋のスーパー。
「ここは地元のスーパーです、昔からあるので老若男女、3世代が来てます」と紹介をうけて中にはいると右手に青果、左手に加工食品。そして奥が日用品という「昭和臭」漂う店内なのに、このザワメキは何?

ザワメキの理由は「見たことも、聞いたこともない商品群」。醤油、味噌、ちりめん、乾物、ジャム、ジュースなど。製造者は忘れました・・・。で、価格はバラバラで愛顔の食卓と比較すると安い品、高い品、同等品がある。特にジュースは県内最大の収穫地(八幡浜市のみかん収穫量は平成22年36245tこれは愛媛県シェア42%で1位)なのか、安い品から高い品までラインナップが多い!

まさに「日用使い」目的の店で、毎日来ているだろう方々で賑わっていた。愛顔の食卓ではこれからシーズンを迎える「みかんジュース」を数多く揃えようと思っています。そして価格帯も2路線で行こうと思っています。「我が家ではこれぐらいで」「手土産にはこれぐらいで」など、シーンのバリエーションを増やせば、お客様との接点も増える。地方の小さなスーパーで得た手応え。

2016年10月29日土曜日

はたらく講義。

松山大学生50人へ授業。先生からは事前に「学長の人生観、職業観も交えて講義してほしい」と要請があり、普段より濃く紹介。授業はアウトプット。学生は静かで中にはウトウトする学生もいたけど、記入してもらった紙には意見や感想がビッシリ!

「仕事を創造すれば可能性は無限に広がることを知った」「自分に可能性は無いと思っていたので聴けて嬉しかった」「働き方に正解はなく人それぞれに意義はあると知った」「働くとは嫌なことばかりと思ったけど、チャンスとも知った」「働くのが大事ではなく、どう働くかが大事と知った」「用意されたテンプレート的な考えに囚われないようにしたい」「自分を信じてあげれていない足かせを外したい」など。これは受講したことで創出されたコト(アウトカム)。

働くことに明るさを見出せたかな?と思いつつ「働くコトで手放すことはナニ?」と質問すると、【時間41人】【自由4人】【可能性3人】【固定概念2】。誰にでも平等な時間を仕事に割くなら、時間は有効に効果的に使った方がいいよね?と問い、好き嫌いに関係なく何事も経験することで経験値を上げるのはどうだろう?と提案。彼らが今後、どう行動するのかは影響(インパクト)。

2016年10月28日金曜日

納得の深度。

秘密調査員(あっ!妻です)による東京リサーチ結果が届く。実は妻と私は「ふるさとグローバルプロデューサー」というプログラムに参加していて、地域(愛媛)の逸品を海外へ販促する研修を受けています。
研修先は妻が「ライヴス」、私は「リバースプロジェクト・トレーディングス」。ライヴスの清家社長は宇和島市出身、リバースの河合社長は今治にご縁がある他、ナント!リバースプロジェクト代表の龜石さんとは大洲で撮影した映画「ぼくのおばあちゃん」で共に過ごした仲!ナンダコレは!という縁。

妻が訪れたのは渋谷ヒカリエ8階にある「D&DEPARTMENT」。D&といえば、3年前に札幌を訪れた際にD&を統括されている佐々木さんに会ったことを思いだす。当時は今を想像できなかったから資料だったけど、今は参考として思い出しているから不思議。それにしてもパッケージは質素な手作りなのにキッチリ自社を主張している所、学びます。

D&では「授業」もしていることが判明!「みりん」「だし」「みかん」など、ココ大・愛顔の食卓と見間違う(笑)。やはり「いいもの」という総論は誰もが納得するコトだけど、情報だけの納得と体験を通した納得では「納得の深度」が異なるなと。間違えてない!

2016年10月27日木曜日

先ずは音声ガイドから。

「木蝋、生糸の取扱で儲けた豪商河内寅次郎さん宅」「ネズミ防止に栗のイガが天井に敷き詰められている」「針金でつくったねずみ返しがある」「経年の風味が考慮された壁紙」「質素の演出にわざと穴が空いている」「畳を外すと能舞台が現れる」「床下には音響装置として"壷"が敷いてある」「畳の目は細かく扱える職人がいない」「仕切りに障子と襖の両方が備えられている」「柱を極力減らすことで借景の美しさを演出」「石垣は、のずら積み、まるた積み、すえひろ積み、ながれ積み」「敷地内に敷き詰められた石は"臼"や"鳥居などの敷石"など、一般的には使われない石が多い」「飾り釘には大工の花押があり仕事の証明が」「石積みを工夫した天然の冷蔵庫がある」「灯篭には方角を表す干支が刻まれている」などなど。

国重要文化財、世界名建築100選、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン一つ星と、評価がものすごい【臥龍山荘】ですが、上記の多くが渡されたパンフレットには掲載されていません。外国人向けの「多言語パンフ」はありますが上記は記載されていません。

フランス人家族が訪れていました。日本人でも驚くエピソード満載の臥龍山荘をフランス人も同じように驚いたか?と問われればNonでしょう。訪問者数が少ないからではなく、実際に訪れている実態に(もったいない!)と思ったり。先ずは音声ガイドでしょう!

2016年10月26日水曜日

収益化するために。

八水蒲鉾さんとの授業が縁で、八幡浜経済研究会から声がかかる。「非常にユニークな活動ですね!」と幹事さん。集まった20名以上の経営者を前に「フィルム・コミッション(FCの課題改善策として)→ココ大(市民先生に生産者が多く課題があり改善策として)→愛顔の食卓」と【活動の三段活用】を紹介。柑橘と漁業の町「八幡浜」、愛顔の食卓に並ぶ品々に興味津々のようでした。

活動の副産物(実績、意見・感想、情報など)はお金を直接生まないけど「副産物を収益の芽として整理・編集しておくと良い」と紹介。理由は【収益の芽×手段(有料化、商品化、情報化、差別化など)=収益化】ができるため。手段は無数にあるので、収益の芽をどれだけ扱いやすく整理・編集できるかが収益化or否かの分かれ道。

「スピード感がものすごいですね」と参加者。でも、FCから数えると15年の歳月が流れています(笑)。事業全体の収益は「あるorない」の二者択一では「ある」けど、蓋を開けると「未熟、不完全」な有様。赤裸々に紹介して笑いも大いにとりました!「一緒に授業をしたい場合、おいくら?」と尋ねられて講演の成果あり(笑)。

2016年10月25日火曜日

手にとられるデザイン。

(なんで、この商品を手に取ったんだろう?)と自問自答する時があり、その解決機会として企画した【おいしいデザイン】授業。答もいただき、おいしい授業でした(笑)。先ず、自宅用、贈答用、職場用、自分用など「買う目的」があれば指針(予算、個数など)ができる。

ズラリと並ぶ商品は喋りませんが、自己主張しています。その中から「色味、形状、意外性、正確な情報、名称、フォントなど」が瞬時に伝わる品を我々は選んでいることを知りました。そして実際に食べて美味しかったら繰り返し購入し、それが多くの人に波及すると「安心、信頼」が加味されて「定番」になることもわかりました。だから商品が見えるように透明な容器にいれ訴求しているのも納得。素材については文章より本物見せたほうが伝わりやすいですからね。

とは言いつつ、右も左も同じになるので応用編として挙がったのが「商品を見せないデザイン」。カネミ農園さんの「レモン果汁」は興居島の地図をあしらった手書き包装紙で全体を包んでいるので中身が見えません。「100%レモン果汁なら味はわかる」と参加者。ふむ、蓄積された「レモンの味(≒安心、信頼)」が土台にある選び方。シンプルな品ほど情報量もシンプルということも学ぶ。

2016年10月24日月曜日

出る杭は、を理解する!

今年に入り「ずっと違和感」を感じていたコトに決着!「足を引っ張る」「出る杭は打たれる」など、事態打開、前進を試みる人や状態に対して「妨げ」となる言葉、態度、雰囲気を出す人がいるけど、【何をもって、足を引っ張ったり、出る杭を打っているのか?】に興味があり、自分を素材に腑に落ちるまで内省した。

答えは【もっともな正論で足を引っ張る、杭を打つ】。「創業を考えています→誰もしたことないから難しいよ」「加工品を作りたいのですが→生産者が手を広げて大丈夫?」「売上UP策を→世の中不景気だから失敗するよ」と、当事者は真剣なのに相手は「さも世論」を放つから、当事者はやる気を削がれる。で、問題は【その、さも世論は自分の経験ではなく、外の情報を組み合わせた正論】ということ。注意深く考えると単なる総論で、各論でない!

経験に基づいていないから状況や世相で右往左往する助言や意見。コンサルや相談員は、情報をパッチワークした「さも正論」な情報が「足を引っ張る、出る杭を打つ」ことを肝に命じた方がいい。「こんなコト」「あんなコト」が悶々と引っかかっていたけど、私的にはスッキリ、気持ちいい!

2016年10月23日日曜日

デビューはTKO。

全国グリーンツーリズム・ネットワーク(GT)愛媛大会に誘われて出張販売。GTとの出会いは昨年、講師として登場した時で、その時に「来年は愛媛で!」と言っていたけど1年の経過は早い!そして「愛顔の食卓」があるとはこの時は全く考えず。

出張販売では「セット販売」が基本。「調味料セット(トマトポン酢、みかんケチャップ)」「おつまみセット(元気もん、トマトクラッカー、茶りんとう)」「匠セット(鯛めし、ジャム、みかんシロップ)」などを用意して乗込み会場の内子に到着すると現場は雨。100名以上を前にするものの、雨で皆さんテントから出ず予想に反して売り切れず、ほろ苦いTKOデビューだった初めての出張販売(涙)。

なので、帰りは「内子フレッシュパークからり→小田の郷せせらぎ→道の駅ひろた峡の館」と道の駅3カ所をはしご調査!今が旬の「柿」を横目にお目当の加工食品はというと、この辺りは「麺(小田うどん、広田うどん等)」が主力のよう。他にも色々と見ることができ思うことあり!次回の試合、もとい出張販売は11月5日-6日、松山市内にて!