グラフィックデザイン科への特別講座だったので、てっきり全員(30名余り)が「グラフィックデザイン≒商業デザインなど」への道を希望していると思ったら、そうではなかった件。
それもそのはず、彼らはまだ一年生で“今後”について描きにくい&描けなかった。
とは言え、中には「パッケージデザインに興味がある。」「絵本作家に興味がある。」など、話を振ると夢を語ってくれる。
ある学生にも「どんな方向に進みたいと思うの?」と振ると、しばらく沈黙があって「先生みたいなデザインをプロデュースしたいな。」とポツリ。
この発言の背景には、これまでの実績を見せて「これらの作品は私がデザイン(描くこと)してません。方向性などのコンセプトデザインを担当してデザイナーと一緒に作りました。」と、自分では描いていないことを紹介したからと思う。
その学生は一度、社会人を経験してから河原デザインアート・専門学校に入学していて、働いていても「絵を描くことを諦めきれなくて」的な内容で入学。
でも、本人いわく「絵が特段に上手くない。」とのことで、(たぶん)周りの学生と比較してジレンマ(≒もどかしさ)を抱えていそうな表情。
社会人を経験すると、現実も見えたり。でも夢も垣間見えたり。
「今からでも十分になれるよ!大丈夫!」とエール。
そして「AIが発達する中でデザイナーって生き残れますか?」と言う質問。
「AIにデザインをお願いしたら、数秒で何パターンも提示してくれるもんね。同じことを人間がしたら2-3日かかるよね?どうする?」と不安をさらに煽ってしまった、ゴメンなさい。
「じゃあ、AIができないデザインをすればいいんじゃない?」と隣の学生。
「それって・・・ナニ?」と質問した学生。
「先生が言ってた貨幣価値と非貨幣価値の間に何かあるんじゃない?」と問いを立てた隣の学生。
「・・・。」と、質問した学生は考え込んでしまったけど、そんな問いがあちこちで見受けられた授業はGOOD!
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