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2025年9月20日土曜日

共創の前に。


例えばの話。
リサイクル手法におけるプラスチックを種別で有効利用率を推計すると、ポリエチレン(PE)は60%以上、ポリプロピレン(PP)は約80%と高い。が、ポリスチレン(PS)は約20%、ポリエチレンテレフタレート(PET)は約3%と非常に低い。

という話題があったとする。

すると、行政はリサイクル率が低いPETの3%を10%へ上げよう!と考える時がある。

その時、「市民の皆さん、低いリサイクル率を一緒にあげましょう!」と言いたいけど、市民には響かない場合が多い。なぜなら“軸”が違うし、市民にリサイクル率は関係ないから。

一方で、NPOからリサイクル率が低いことへ「市民の皆さん、低いリサイクル率を高めましょう!」と言っても世間に響きにく時がある。その理由も“軸”が違うし、私はしていると思う人も多いから。

要は行政の目的を達成したい論点と、NPOの目的を達成したい背景は、
立場や現状、思いなどからズレることが多い。

そのような場合の多くは、課題の取り上げ方(≒問題意識も)異なっているし、同じように聞こえても互いの“軸”も交わってない。

しかし、軸はどこかで交わることはある。
この二軸が交わった点が互いに訴求したい共通点なのだけど、二軸だから一点しか交わらない。

そこへ、新たに軸を設けることで交わる点は大きくなる/増えるのだけど、その新しい軸とは「ターゲット」であり「当事者」であったり。

共創を始めるなら「ビジョンの共有」「課題意識の共有」「解決/改善方法の共有」と常々言っているけど、軸については
「課題意識の共有」に含まれるか。

くれぐれも、課題を際立たせたいからと誰かに非があるような表現やアプローチは避けること。
必ずブーメランになるし、言うのは簡単。

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