お年頃なのか?元〇〇の復讐劇、元〇〇が巨悪に立ち向かう、街を壊しまくり正義を貫くヒーロー映画などに気疲れ、大体同じ内容に遠慮気味な最近。
かと言って恋愛作品やホラー作品はもっと疲れるので、地域づくり系?という作品を探していたら・・・。
ラ・ドルチェ・ヴィッラ(アメリカ)
「イタリアのトスカーナ地方が舞台」、「1ユーロで古家を買って地域おこし(≒住民が増える)」という紹介文だけで見た作品。
1ユーロ(170円ほど)で古家をリノベーションしていく過程で、様々な人間関係が織りなす様子にトスカーナの素晴らしい景色、美味しそうな食事などが混ざり、行きたい!と思わせて、最後は安心のハッピーエンド。良かった!
ラストブラックマン・イン・ サンフランシスコ(アメリカ)
主役のジミー・フェイルズと本作品が初監督のジョー・タルボットの実体験が下地の物語。
サンフランシスコの片隅で都市開発から取り残されてしまった人たちの日常を描いていて、祖父が建てたと思いたい素敵な古い家にアイデンティティを重ねる主人公。
極力抑えられた音楽、終始静かな演出が印象的で、タイトルの意味は最後で分かった。
イチケイのカラス(日本)
岡山県のとある小さな港町が舞台。単にネットフリックスで新しく配信というだけで見た裁判物語。ドラマの映画版(撮影支援した「HERO」と同じ構造)。
冒頭に起こる断片的な事件を「陰謀」として繋げて視聴者を“本質から逸らす”演出は人の心理を巧みに扱う裁判劇ならでは。
真実が望んでいない不都合を突きつけると分かる、法律は不完全なことを知る。
そして、ふと思う。
こういう映画は賞賛されても興行的にメガヒットとは無縁(と思う)。
興行収入よりも伝えたいメッセージが重要なのかな?3本とも良作だった。
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