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2025年9月12日金曜日

そんなコトは起きるのか?


えひめフィルム・コミッションの撮影支援作品「劇場版トリリオンゲーム」のDVD発売が、9月11日発表の「オリコン週間映像ランキング」で初週売上1.1万枚、『~豪華版Blu-ray』が初週売上1.7万枚を記録して、「週間DVDランキング」と「週間Blu-ray Discランキング」ともに初登場1位を獲得(
集計期間:2025年9月1日~7日)。

乱暴に一つ1万円で計算すると2.8万枚だから2.8億円!
この調子だと、3億円、いや4億円以上は確実という見通しか。

「劇場版トリリオンゲーム」の興行収入は20億円以上、観客動員数146万人以上と言われているから2025年の興行収入記録には残るし、ベスト10にも入るかな?どうかな?

2025年は「鬼滅の刃-無限場編-」が314億円以上、「名探偵コナン」が146億円以上、「国宝」が133億円以上と、100億円以上が3本もある異常事態(実際は史上2回目)。

ほかにも「劇場版TOKYO MER」が46億円以上、「ドラえもん」も46億円以上、「ガンダムジークアクス」が36億円以上、「8番出口」が20億円以上・・・と、色々あるから2025年の映画は20億円以上を稼いでもベスト10に入れないかもしれない。
ちなみに2024年の第10位は、36億円の「僕のヒーローアカデミア」だった。

もしも「鬼滅の刃-無限場編-PART2」が2025年に公開されて100億円以上の興行収入を記録したら、一年間に興収100億円以上の作品が4つ入ったら、劇場公開映画史上初めての事件。

ただでさえ、実写作品(「国宝」)が、100億円以上の興収を記録したのは2003年以来、22年ぶり(「踊る大捜査線2」)という話題もあるのに・・・。

撮影に関する直接効果(スタッフ、キャストなどの愛媛への旅費、松山での宿泊費、ロケ弁などの飲食費)は数百万円だけど、間接効果まで含めれば23億円以上と言える。

撮影の誘致および支援の成果&効果をしっかり留めておかないと!

2025年9月10日水曜日

ジャパンFCは新体制スタート。


3期6年で退任したジャパン・フィルムコミッション理事長は「小室新体制」となり、令和7年度最初の理事会。

フィルム・コミッションが日本に誕生して25年、ジャパンFCが16年。
黎明期は「フィルム・コミッション」を知ってもらう所から始まり、その後は作品の誘致・支援の実績を積み重ね、日本映画監督協会、日本映画製作者連盟、日本映画製作者協会などに認めていただき、「撮影になくてはならない存在」と評してくれたのは、2020年の日本映画批評家大賞特別賞。

そして、世界にも日本は撮影がしやすい国だと認知してもらおうと、文化庁などの協力を得てAFCI(Association of Film Commissioners International /国際フィルムコミッション協会)に加盟。

寺脇研→田中まこ→泉谷昇→小室裕一と理事長職が受け継がれた中で、小室理事長から「フィルム・コミッションには風が吹いている。」という説明があり、効果や成果の顕在化から影響力が認知、浸透し始めていると聞き、(あぁ、ここまできたか・・・)と、これまでがフラッシュバック。

と、言うのも
小室理事長はフィルム・コミッション出身ではなく、長らく霞ヶ関で仕事をされて、現在も関わっているとのことで、フィルム・コミッションに可能性を感じて新理事長になられたと思うので、内側(中)にいる人では分からない/感じない“何か”があるのだろう。
そこを期待したい。

撮影に直接関係する警察庁や消防庁だけでなく、内閣府、経済産業省、文化庁、観光庁だけでなく、外務省などとも連携する機会も増えて、この先も拡充が続くのだろう。

そのためには、議論もしっかりしなければならず、提議をする役を勝手でる。
「立場を明確にされて良かったです。泉谷さんしか(提議を)出せないでしょう。」は理事会終了後に声を掛けてくださった理事。

機内で理事会内容を振り返りをメモっていたら、着陸のアナウンス。
ただいま!愛媛。

2025年9月9日火曜日

改めてコマーシャル。


何気なく“流し見”してしまうコマーシャル。
フィルム・コミッションでも撮影支援をするけど、全国展開の新商品販売&新サービスが主。
だから、地元/ローカルな撮影の依頼はほぼない。

でも、審査という消費者でも関係者でもない第三者の視点で、多くの作品をじっくり見ると、コマーシャルって15秒の物語だ!と思ったり(ちょっと、大袈裟でした。)

そう思わせる源は構成なのだけど「最も伝えたいことは?」「誰(ターゲット)に伝える?」「どんな手段/イメージを用いる?」「どんなアプローチ(届け方)にする?」「見終わった後に行動を起こせるか? or 記憶に残せるか?」など、考えれば考えるほど、尺は決まってるから構成は難しくなる。

でもクライアントは「全部を求める」。
15秒の尺を3秒ずつ均等に紹介しても伝わらないから、内容を強弱、高低、濃薄、明暗、速遅つけて構成するのだけど、そんな細かいコトは無視して、えぇい!と力技で、新商品や新サービスの名前、もしくはメーカー名さえ伝わればいい!も戦略だし、見終わった後にすぐに行動しやすいよう呼びかける内容もアリ。

商品やサービスを一切紹介しない「イメージコマーシャル」と言うのもあり、ブランドイメージをPRしてステイタスの維持を保ったりするのは、既に社会に認知、顧客が確立されているブランドの証。

コマーシャルは基本15秒だけど、30秒もあり、最近では「続きはYoutubeで」という、詳細を別に設けている内容もあったり。

30秒だとナレーションでは長い。
だから「物語仕立て」にした世界観で商品やサービスを訴求するけど、すると今度は制作コストや手間がかかる。

アメリカンフットボール(NFL)の優勝決定戦(スーパーボウル)で流れる30秒CMの放送料金が12億円というのも分かったり、いや分からない・・・。

2025年9月3日水曜日

あぁ、やっぱりか。


岐阜県関市での「ご当地映画トラブル」を見守っていた者としては、(あぁ、やっぱりか・・・)と想定範囲。

関市は8月29日に関市の魅力を発信するご当地映画の制作費として、「イロハスタンダード(兵庫県豊岡市)」ヘ補助した2000万円の返還を求めて提訴。
その理由は「補助金交付の条件を満たしていなかったから(上映期間、上映会館数など)」。

全額の返還を求めていた市に対して、最初は「一部返還」としていたようだけど「全額を分割払い」としたイロハスタンダード社の返答は認められず、全額返還を求めての提訴。

どうみてもイロハスタンダード社が100%悪いのに、こういう場合の弁護士って、どんな心境なんだろう?実績にならないと思うけど・・・。

皮肉なのは、補助金を受けたもう一つの会社が制作したご当地映画「怪獣ヤロウ!」が話題になって配信作品で見れたこと。そして「怪獣ヤロウ!」が「意外と面白い!」と私の周りでも見た人がいたこと。

不名誉な話題になってしまったけど、今回がなければ「怪獣ヤロウ!」も「岐阜県関市」も知らなかったわけで、一定の役割を担った・・・とか、イロハスタンダード社は言わないよね。

そう言えば愛媛県で撮影したいと言っていた「学園ソンビ映画」はどこへ行った?
意気揚々と企画書を持って来られたものの、その後、脚本は届かずフェードアウトしてしまった。他にもここ数年、年一で相談があった企画は今年はなかった。

企画の頓挫、延期は多いけど、最初から「制作費の調達」も相談してくる企画は怪しい。
こういう「ご当地映画」は地域にとっては魅力ある作品になるけど、ロングラン上映(ヒット)になることは稀だから、そんな話があったらフィルム・コミッションに相談してほしいな・・・と独り言。

2025年9月2日火曜日

放送開始まで1ヶ月!

愛媛県庁第一別館ロビーで展示された作品紹介(またします)

先日の「24時間テレビ」では、えひめフィルム・コミッションにも撮影支援依頼があったのだけど、「みかんジュース、焼き豚卵めし」以外も紹介されたのかな?

「シューイチ」でご当地味や人など色々と取り上げるとのことだったけど、放送されたのかな?Tverで探したものの見つからず・・・。

話は変わり、伊予市が登場するアニメ「私を喰べたいひとでなし」の放送開始まで1ヶ月!
昨年10月には「がんばっていきまっしょい」のアニメ映画が公開されたから、アニメが続く愛媛県(愛媛県舞台ではアオアシなどもあるけど、支援作品ではないので割愛)

主に実写作品の支援だったフィルム・コミッションを「もっとアニメ作品の支援も増やしましょう!」と宣言したのは、2019年のジャパンFCの理事長就任挨拶時。

他の県では既にアニメ作品の支援も増えていたけど、愛媛県でもやっと「アニメ作品も支援してます!」と言えるようになって嬉しい。

それも原作者が愛媛県在住と知れば、熱も入る。
先日、原作者の苗川采(なえかわ さい)さんに直接、インタビューをさせていただき、苗川さんの話、漫画家の実態を教えてもらう。

例えばこんな感じ。

【質】苗川先生が好きな伊予市(愛媛県)の場所・眺め、食べ物は何ですか。

【答】伊予市の五色浜!夕方の海が好きで、眺めながらリフレッシュしている。

食べ物は、作中にも出てくる「ベビーカステラ」を土曜夜市等のお祭りで食べたことが記憶に残っています。

【質】普段の創作の様子、素材探しについて教えてください。

【答】起きてから寝るまで、ずっと創作を行っています。(連載を2本抱えているため、1日の作業時間は約15時間です。)

素材については、アイデアが降ってくるなどということはなく、友人と旅行に行った際に見た景色やカラオケでの様子など何気ないことから広げています。

 
放送開始まで1ヶ月、伊予市を中心にさらに盛り上がりますように!

2025年8月26日火曜日

また一つ逃す。


ロケ候補地としてどこか提案できる場所があったなら良かったのだけど、“そもそもなかった”のだから、しょうがない・・・。

と、思いたいけど、今後も同じような相談が来た場合(実際は以前から同じ内容の照会/相談が来ていた)、愛媛県では受けられない=撮影相談を一種類逃すことになるので、どうしたら良いものか?と独り言。

世界中で撮影スタジオが不足という状況になって数年。
新規に作られても、すぐに撮影で埋まってしまう・・・という状況。

それもスタジオであればいいか?という単純な話ではなく広い/大きいスタジオの方がよく、敷地が限られている日本では海外のような広大なスタジオは難しいのが現状。

でも、そんな中でも最近では巨大なモール、展示会の駐車場(=整備された広い平地)にセットを組んでスタジオ化することも可能だし、「敷地されあれば何とかなります。」とか「工場跡地の倉庫、大きな体育館でもOKです。」など、条件を緩くした照会/相談もあるから、何とかできないものか?

今回は「高さ」も求められて、15m以上、20m以上がベスト!と言われたけど、この時点で体育館はほぼNG(競技施設体育館の天井は12.5m以上)。

多いのが2階建ての家や数階分のオフィスなどを実際に組んで撮影だけど、そう予測すると、やはり倉庫の方が天井が高くて都合がいい。

実際に以前、2階建ての家を断面にしたセットを組み、普段の生活では絶対に見ることができない、1階→2階、2階→1階の移動も撮影したいという撮影プランもあった。

城山公園/堀之内公園でサーカスが3ヶ月行われている。
個人的には、あの場所を「セット組み立て可能」にできれば、「敷地さえあればOKです。」という撮影に対応できるかも・・・と妄想。

逃した撮影がヒットしたら、悔しいじゃないですか。

2025年8月23日土曜日

熱中症対策。


この炎天下でのロケ撮影は、時に命の危険にさらされる可能性がある。と言うことを理解しなくてはいけない。

先日の「〇〇で撮影予定ですが・・・」という撮影相談には「熱中症対策」に「看護師、保健師」の手配情報を付け加えたところ。

「公益社団法人愛媛県看護協会」という名前を知ったのは「バスカヴィル家の犬」の撮影の時。あぁ、否応無くコロナ禍での撮影を思い出してしまう。

「バスカヴィル家の犬」の前、愛媛県が舞台で、ちょっと変わった大学生の恋を描いた「恋は光」が1年間撮影を延期したにもかかわらず愛媛県での撮影はコロナ禍が理由で止むを得ず中止。その影響は制作会社にも及んだり・・・。リメイク希望!

「バスカヴィル家の犬」に話を戻す。
(コロナの影響でこの作品も逃すのか!?)と、ヒヤヒヤしたけど、周りの理解と協力で萬翠荘を貸し切っての撮影は終了。
その後のPRもうまくいき、愛媛県にとってグッドプラクティスな作品/撮影になる。

これまでも夏の暑さはあったけど、ここまで鋭く厳しい暑さ(高温)はなく、2024年8月に愛南町で撮影した「笑うマトリョーシカ」での日照りには「この暑さ、やばいっすね。」と撮影隊と交わした思い出。

撮影隊だけでなく、待ち時間の長い/多い「エキストラ」への配慮も不可欠になった。
「恋は五・七・五」の大会撮影の時、100人以上の観客エキストラが集まってくれた時、協賛の伊藤園から大量のお茶が提供されて、巨大なバケツに水と氷が入れられてキンキンに冷えたお茶が提供されたっけ。

こんなに暑いとロケが敬遠されないか心配。

現場には制作関係者、エキストラの他、フィルム・コミッションもいるから対応策を考えないと。

2025年8月9日土曜日

一年は早い。


一年が経つのは早い・・・という話。
一年前の8月8日は、愛南町をメインロケ地とした連続ドラマ「笑うマトリョーシカ」の撮影が続いていて、えひめFCも早朝から撮影現場へ向かう。

「笑うマトリョーシカ」は、5月から実景撮影が始まっていて、7月には東京撮影も見学させていただき、愛南町撮影は大詰めだった撮影。

とにかく暑かった(とても良い天気だった)のを覚えていて、撮影現場で冷えた「みかん蛇口」を用意してPRに励んだり。撮影隊はみかんジュース蛇口と記念撮影を撮ってた。

昼飯は撮影現場周辺に飲食店がなく、地元のおばさま達が郷土料理を振舞ってもくれて、キャスト、監督、プロデューサーらに「美味しい!」と感激してた。

最終回の総合視聴率は12%と言われていて、個人的には総理大臣まで上り詰めた清家(主人公)のその後を知りたい!続編希望!愛媛撮影希望!

一年前の8月8日と言えば、午後4時過ぎに起きた「南海トラフ地震関係」と報道された日向灘地震。
ココ大付属学園に戻り、間もない時に揺れて、その場にいた子ども、保護者にとっさに指示した思い出。
災害と言うのは本当に突然やってくると心に刻んだ日。

それから2月14日に公開だった「トリリオンゲーム」のPR。
それからドキュメンタリー映画の打ち合わせ&撮影。
それから新作映画の打ち合わせと撮影。
それから「私を喰べたいひとでなし」のPR。
それから「インビジブルハーフ」の応援。
その他、バラエティなどの撮影支援もあり、気づけば秋、冬、春と流れて、先日は24時間テレビの撮影支援も終えて今。

一年は早い。

2025年8月1日金曜日

サヨナラ三角また来て四角。

ラ・セーラでの撮影風景

今日から8月、あっという間だった7月。
1ヶ月前はブリスベンへの出発日だったのか!?
帰国後は猛烈なスピードでモノゴトが進んでいった。
書けていない出来事もたくさんあったのが悔やまれる・・・。

そんな7月で、えひめフィルム・コミッションのパートナーだった須賀サンとお別れ。
彼女とは2022年4月からペアを組み、最初は“おっかなビックリ”で不安げな表情だったけれど、「こんな所で裏切り飯」で撮影現場デビュー。
ラ・セーラに急遽、エキストラとしても出演する。

それから「グレースの履歴」では早朝、夜間の撮影現場、「笑うマトリョーシカ」では愛南町での撮影現場、「トリリオンゲーム」ではPR交渉などを担当し、最後は先日撮影した劇場映画。
思い起こせば、アメリカからのドキュメンタリー作品アニメ作品もあったり、色々な作品を支援した間柄。

公務員がフィルム・コミッションを担当すると、どうしても“はみ出してしまう”部分があり、その部分を、得と考えるか?損と考えるか?は個人の自由。
だけど、非日常を楽しんでくれたと思いたい。

最後は、えひめFCの将来像まで描いてくれて「国際映画祭へ行こう!」と盛り上がったり。
その妄想は実現できなかったけど、彼女自身がそこまで盛り上がってくれた(自分ごと化してくれた)のが嬉しい。

あぁ、これで一体、パートナーと何度組み、何度解散しただろうか?10回以上かな。
そして、次のパートナーは我が子より年下!なんだか、こっちの方が気を遣ってしまう(苦)

実は現在、えひめフィルム・コミッションは大わらわ。
これまでの歴代担当者が築いてくれた実績をさらに発展させようと、サヨナラ三角また来て四角。

2025年7月15日火曜日

今回もアドリブ多めで。


お伽座の大亀昌子さん(写真真ん中)が「おこり地蔵」という昔語りをしてくれる。
そして2025年は戦後80年と知る。「これは戦争じゃない」と正当化する人ほど、戦争当事者。

記憶が正しければ有史以降、戦争が起きている期間の方が戦争がない期間よりも長いと教えてもらったような・・・。

「おこり地蔵」は80年が経ち、風化して顔立ちが「怒っているようにも笑っているようにも見えるとは、考えさせられます。」と、コメントを残してひめゴジは終了。

そんなコメントから遡ること50分前。
今回のテーマは「夏に観たい愛媛ゆかりの映画」と題して喋る。
「夏に観たい=夏は暑い=涼みたい=ホラー映画」という流れで「死国」を最初に紹介。
ホラーは苦手だけど、なんとなく世界は(第○次)ホラーブームな感じがしている。

「日本のホラー(Jホラー)の特徴は何でしょう?」とパーソナリティの岸本さん。
「Jホラーの怖さは、呪い、祟りなどの精神的に訴える捉えところがない、後味の悪い気味悪さじゃないでしょうか?」と答える。
スプラッター、残虐性とかはイマイチ日本の怖さにフィットしないのか?

涼しくなるのはホラーだけじゃない!と「ウォーターボーイズ」も紹介して、いかにアルタミラプクチャーズの企画力がスゴいかを紹介。
でも、知らない人が多かったな・・・。

そして、「がんばっていきまっしょい」も紹介。
小説→映画→ドラマ→アニメーションと時代に合わせて作品化されてきた稀有な物語で、これは「普遍的だから!」と紹介。

ココまで快調に飛ばして話が弾んでしまったので4本目の紹介!ということで、「水つながり」で「離婚しようよ」を紹介。
なんで?と思われるかもしれないので書くと、主人公の大志(松坂桃李)は雨男で登場する度に雨が降るから・・・。

でも、「(繋がりとして)ギリ大丈夫ですかね?」と自分で紹介して放送中に大笑いしてしまった私。今回もアドリブ多めでしゃべらせていただいた!

2025年7月2日水曜日

どうして撮影を受け入れてくれるのか?


大丸百貨店のオープンは10時。
「オープン前に大丸百貨店で撮影されたロケ地をご案内いただきます。」とマリさん。

(いいね!オープン前の百貨店に入れるんだ!)と嬉しい我々。
従業員入り口前で待っていてくださった大丸百貨店担当者から腕章を預かり館内へ。
と、言っても平日の開館前、出勤する従業員、関係者、業者などと一緒に館内へ。

オープン前だから、準備に慌ただしい中、担当者さん+マリさんが「僕の彼女はサイボーグ」などのロケ地を紹介してくれる中で、いつもの質問を大丸担当者に投げる。

「どうして、手間も労力も“わざわざ”必要になる撮影を受け入れてくれるのですか?」
すると「大丸神戸店が掲げるポリシー(≒地域の一員として、お客様と共に歩む)に沿っているから」という主旨の返答をしてくれて(これまで各地で同じ内容を尋ねてきたけれど、業種や職種は異なれど、皆さん同じ返答だ・・・)と気づく。

別場所。大正時代に建てられたモダンなビルでも、この建物の価値を広められるなら・・・的な内容をマリさんから聞いたし、「アウトレイジ」でヤクザ事務所として使われた部屋(建物)のオーナーは「撮影を面白がってくれて残してくれている。」とのこと。
でも、撮影当時の雰囲気を壊さず(弾痕跡とか)残しているから、その部屋からはお金が生まれない。

「(街/地域の)価値を高めていると思う。」とマリさん。
それは決して貨幣価値だけでなく、エピソードなどの付加価値という非貨幣価値でもある。
でも、非貨幣価値が醸成されるには時間が必要で、1回や1年では醸し出しにくい。

コピー用紙一枚を一回の経験値としたら500回して数センチの価値・・・という感じ。
「だから25年の価値の賜物」「神戸市民にも撮影は身近なコトと思われてる」とも言ってたけど、愛媛はどうかな?

撮影を楽しんでもらえてるかな?それとも迷惑な行為かな?と自問自答。


お待ちかね、神戸ロケ地ツアー!

誰もが頷く「ヤクザ事務所」。弾痕跡も。

ジャパンFCの総会後は開催地FCによる「ロケ地ツアー」が恒例。
昨年の佐世保総会でもあり好評だった思い出。

今回、私は「神戸市中心部のロケ地ツアー」に参加。
案内役は今年3月まで神戸フィルムオフィスの代表だったマリさん。

マリさんとも不思議なご縁だったので触れておくと、マリさんはマコさんの後任で神戸FOの代表になる。JFCの理事として知り合った仲だったけれど・・・。

2017年だったかな?松山市花園町の再開発が完成し、「お城下マルシェ」を始めることになり「参考になる先進地へ視察に行こう!」となり、神戸の「KOBE ファーマーズマーケット」を訪れる。

するとKOBEファーマーズマーケットにマリさんがいて「あれれっ!」と、フィルム・コミッションとは異なる活動に参加しているとを知り、「まちづくり」という共通点から仲良くさせてもらう。

そして、退任直前にお会いすると「豊かで穏やかな生活なの」と案内してくれたアートインレジデンスの管理人として過ごしている現在。

そんなマリさんによる元町エリアでのロケ地めぐり。
元町と言えば「ココが神戸の元」と言われ、ハイカラで外国人居留地だったエリア。今は大丸百貨店やハイブランドなどが歴史的建造物と一緒に立ち並び、愛媛にはない街の様子に「海です、山です、茅葺き屋根です。なんて一言もないね。」と全く異なる街並みに、隣にいた小豆島FCと笑い合ったり。

クライマックスは、貸しスタジオビルで、どこに案内されるのか?と思いきや「アウトレイジ」で登場したヤクザ事務所、と言う設定の部屋(笑)。見たコトある!と頷く一同。

劇中でぶっ放された弾痕も“そのまま”残されていたり、誰もがイメージするTHE ヤクザ事務所に全員がニヤニヤしちゃったり(笑)。

愛媛でヤクザ事務所を探して欲しいと言われたら、どうしようかと。

2025年7月1日火曜日

少し余裕ができそうですか?

見通しはいいと思う。

「6年間、お疲れさまでした!」と何人もが声をかけてくれて、労いと私から学んだことなどを振り返ってくれる(涙)。

でも、その度に「(FCを)辞めるわけではないからね!えひめFCだし、JFC理事&四国ブロック長は続くから」と退任=引退と勘違いされてないか心配したり(笑)。
でも、6年間で全国各地のFC仲間と語り合えたのは一生の宝。

「少し余裕ができそうですか?」とも各地のFC担当者からも労ってもらう。
この辺りのFC担当者は、人生相談にのった間柄でプライベートを相談をしてこられた方々。

一番多かった相談は「今後のキャリア形成、人生について」。
「任期付きキャリア」も多いFC担当者。5年間(が最も多い)の任期で、3年目までは無我夢中で作品の誘致支援をしても4年目から漠然と悩み始めて5年目で選択を迫られる。
選択肢があるのは良い方で、退任しかない選べない担当者は「FCを続けたいのに続けられない。」という悔しさを滲ませながら去る。

結婚後のライフプランの描き方も多かった。
そんな相談をしてくる理由の一つに、我が家をイメージ(私も妻も自立していて、別々に暮らしているものの家族の絆は強いなど)があるようで、「結婚しても仕事を続けたいけど、理解は得られるだろうか?」とか「結婚して転勤されたらどうしよう」「結婚ってした方がいいですか?」など、FCを超えた相談に人生訓を添えたり(笑)

話を戻して「少し余裕はできそうですか?」という質問。
言われてみれば、この6年間、JFC/FCを最優先して全国を駆け巡り、資料を作り続け、講座や講義を受け持ち、皆んなの輪に入り叱咤激励をした日々で、それらがゼロになるわけではないけど、少なくなる=自分の時間が増える(はず)。

人生の約半分(≒25年)をフィルム・コミッションに捧げてきて、今後も続くけれど、一つ分かったのは「人生はフィルム・コミッションだけではない。」ということ。
見通しは悪くないと思う。

第11回ジャパンFCアワード表彰!

受賞された皆さま、おめでとうございます。

(1)素晴らしいロケーションを発掘したFC
(2)大規模撮影やこれまでにない工夫を実現したFC

(3)支援作品を地域のPRにうまく活用したFC

(4)支援作品を地域のまちづくりにうまく活用したFC


を表彰する「第11回ジャパン・フィルムコミッションワード」を開催し、その結果を紹介。

全ての方面で紹介したくて、こちらでも掲載。


【最優秀賞】

佐賀県フィルムコミッション マレーシア作品誘致による県の知名度向上

【受賞理由】

新たな撮影誘致先としてマレーシアへの営業に力を入れ、初のイスラム圏制作チームへ粘り強く対応したことで初のマレーシア作品「From Saga, With Love」の誘致に成功。
佐賀県色を強めてもらえるよう、シナハンのために脚本家、監督等を佐賀に招聘。撮影では県内の特産品や地域をPRするシーンが追加された。さまざまな取り組みを受けて、マレーシアを中心に「SAGA」の知名度が急上昇。これを受け、2024年の佐賀県のマレーシア人宿泊者数は前年比197.9%を記録。コロナ前と比較しても125.3%増となり、FCが中心となって県とマレーシアの国際間を繋げ、地域経済の活性化に貢献させたことが大きく評価された。


【優秀賞①】

小豆島フィルムコミッション ドラマ・映画『からかい上手の高木さん』

【受賞理由】

島内外で500人以上のエキストラが参加し、実際に生徒がいる中学校での撮影が実現された。その結果、映画の仕事を将来の職業としてスタッフに相談した親子もいたほど、制作と地域の関係が深まった。
オマージュポスター「もてなし上手の町⾧さん」の作成によるロケ地巡り客増、宿泊のコラボ商品、タイアップ記念乗車券の発行などFCが中心となって地元と製作側を繋げて成功させたことが大きく評価された。


【優秀賞②】

富山県ロケーションオフィス 映画『正体』

【受賞理由】

デイサービス利用者もいる現役介護施設で建て込みやガラスを割るアクション、スモーク使用、雪降らしなど本来、許可を得にくい施設での許可取りやロケ地マップをFCが全国約35か所の劇場に直接交渉し配布した。
宣伝側と企画を重ね、全国最速の有料先行上映会を実施しつつ、同日に地元のテレビ局や新聞社による監督への個別取材も調整して県内PRに繋げるなど、FCの継続的な粘り強い活動の積み重ねが表彰の決め手となった。


【優秀賞③】

いばらきフィルムコミッション 映画『はたらく細胞』

【受賞理由】

人間の体内に見えるロケ地という難しい課題を、県内市町村FCと連携し模索。無機質で工業的な雰囲気の空間をあえて提案することで本採用になる。「人間社会」パートも県内で撮影、4市5ケ所にわたる広域ロケを実現し、公開に合わせた企画展も県内5会場で展開した。
20日間に及ぶ撮影には、宿泊や機材使用等で約1,700万円の経済効果を生み出すなど、各市町村FCとの連携が功を奏した地域経済の活性化に貢献する好事例となった。


【優秀賞④】

かくのだてFC、だいせん大曲FC、あきたロケ支援ネットワーク、千葉県柏市

映画『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』

【受賞理由】

主演を務めた柳葉敏郎さんの地元である「秋田で撮りたい」という強い思いから撮影が決定した本作品。公開前から県内各所に室井慎次の等身大パネルの設置、ポスターやチラシの掲示、柳葉さんの映像メッセージ等で告知を行った。
地元のラジオ番組にてロケ地巡りの放送や舞台挨拶で演者が秋田県内ロケの思い出を語るなど、制作、演者、FCが一体となったことで地元秋田で話題になった。
県内映画館の観客動員数もけた違いに多く、地域経済の活性化に貢献する好事例となった。

みんな、おめでとう!

2025年6月30日月曜日

時を超えた話。

東映京都撮影所の福居プロデューサー

「泉谷さん!ご無沙汰しています!覚えていらっしゃいますか?」と、向こうから声をかけてくれたのは、東映京都撮影所のラインプロデューサー福居雅之さん。

(福居さん?お会いしたことあった?)と思い出せずにいると「23年前、大阪芸術大学映像学科の卒業制作で撮影した際にお世話になりました!あの時は本当にありがとうございました!」
に「もしかして、島で撮影した時の学生さん?」「はい!そうです。あの時に撮った作品で東映に就職できたんです。」と、23年の時を超えての報告(涙)

23年前と言えば、えひめFC1年目。学生映画であろうがなんであろうが、全ての撮影支援に同行して、ロケ候補先や関係者へ挨拶や交渉をして、製作者と一緒に動き回っていた頃。
言われるまで忘れてたけど、こうして当時の記憶を大切にしてくれていたことに大感謝!なんだか泣けてしまった。

ちなみに福居さんはラインプロデューサーなので、その前は制作担当、更にその前は制作主任と経験されて今のポジション。だから、東映内で着実に実績と力をつけてこられた方。

そして、なぜジャパンFCの総会レセプションに参加されていたか?と言うと、昨年の第10回JFCアウォードを機に誕生した「優秀制作部賞」の受賞者だったから!

「優秀制作部賞」とは、制作/撮影現場でFCと最も緊密な関係になる制作部は、撮影に欠かせない存在なのに、黒子な存在なので、スポットライトが当たらない。

しかし、その存在は撮影/作品の質を左右するものであり、フィルム・コミッションが顕彰することに意義があると掲げると、映画監督協会、日本映画製作者連盟、日本映画製作者協会からも支持されて発足した賞。

そこへ今回受賞の福居プロデューサー。
こんな、時を超えて私から表彰の言葉を伝え、盾を渡す時が来るなんて、フィルム・コミッション冥利に尽きる、感慨深くなるのもわかってもらえるよね・・・という話。

長いのも悪くないと。


ジャパン・フィルムコミッションの総会後は、開催地神戸のフィルム・コミッション「神戸フィルムオフィス」の設立25周年を記念した特別講演とシンポジウム。

特別講演は「日本におけるFC の夜明けと未来への提言」と題して、元神戸フィルムオフィス代表の田中まこサン。
日本にフィルム・コミッションの概念を持ち込み、私とは不思議なご縁の姉的存在

2001年夏、私はワシントンD.C.で行われた「シネポジウム」という世界中のFCおよび関係者が集まるカンファレンスに参加するため、ダレス空港だったかな?到着して飛行機からゲートへ移動する車両の中で「あなた日本人?」と突然話しかけてきたのがマコさん。

ビックリして「はい、そうです。
」と返答して、その後もシネポジウムに参加する旨を伝える「えっ!私もよ!」と喜んでくれて、「乗せてあげる!」とマコさんが借りたレンタカーに乗せてもらい数日、一緒に過ごすという体験をする。

また、疲れてFCから距離を開けていた時、「私、今、愛媛にいるんだけど会えない?」と突然連絡してきて、会うと「戻ってきて欲しい。」と言われて、マコさんの為に戻ったり。

そんなマコさんも喜寿を迎えて、これまでの25年、これからの25年の示してくれて感慨深くなる。

シンポジウムではエピスコープ(株)石塚紘太さんが登壇されて「久しぶりです!」となる。「新幹線大爆破」「スミオの話をしよう」など話題作を立て続けに手掛けている制作会社を創業されて社長になられていました。

と、言うのも石塚さんとはコロナ禍に撮影した「バスカヴィル家の犬」でご一緒し、二人で萬翠荘での撮影交渉や出演者全員のワクチン接種証明書の取得など、撮影の実現に向けて奔走した仲。二人で焼き鳥屋で作戦会議をしたり、映画の未来を語りあった仲でも。

そんな方々が目の前で講演、ゲストとして語ってくれているのを見れるなんて、FCに長く携わっていたからこそ。
長く携わるのも悪くない・・・と思った瞬間。

2025年6月29日日曜日

ジャパン・フィルムコミッション総会終了。


令和7年度のジャパン・フィルムコミッション総会が終了。
大きな変更点は理事長を3期6年務めた私が退任したこと。

次期理事長は小室裕一さん。元官僚の小室さん、その実績と歴任された要職は数多く、コンテンツ業界とも縁深いということで、私から小室さんへバトンタッチ。

しかし、このバトンタッチには驚く人が多かったのも事実。
でも、理事会で賛成多数で承認されたので、見守るしかなく、私は理事兼四国ブロック理事に戻り、改めてJFCのあり方などを問うていきたい。

と言うのも、JFCには可能性が多い反面、課題も多く、3期6年の間で私が精力的に取り組んだのが「FC人材育成」と「会員の声を聞く」こと。
会員にとってJFCは単体FCではできないことをネットワークを組むことで実現できる拠り所であり、一つ一つのFCとJFCとの繋がりを太く強くしてきたつもり。

だから、次はいよいよ拡充へ!なんだけど、可能性と期待が大きくなればなるほど、比例して課題も大きく顕在化/深刻化する傾向はFCに限らずで、今日の明日の話でなくとも、わかった時点で対処すべきと伝えたつもり。

そんなJFCが抱える課題の一つが「資金調達/収益化」の改善策。
JFCの規模は年々大きくなっていて、実績や数字だけをみればスゴい!となるけど、多くが「外発的財源」で、大口だけど変動性、対価性&事業性という性質は、成果は出しやすいものの、利益を出しにくい&残しにくい(出してしまったら還付が多い)。

直接的な利益が出しにくい&残しにくいから、その成果を自主事業に活かして収益化が基本だけど、今度は自主事業化するコスト、軌道に乗せるまでのコストがかかってしまうと、利益が出るのは当分先・・・が多い。

すると、作戦(戦略と戦術)が必要なわけで、さて、どうする!?となる。

2025年6月28日土曜日

24年ぶり。

美味しいに“ご当地味”を+@できたらいい。

令和7年度のジャパン・フィルムコミッション(JFC)総会出席に神戸へ。
松山空港から伊丹空港へ、伊丹空港からリムジンバスで三宮へ、三宮からポートライナーでポートピアホテルで下車。

辺りには国際会議場や国際展示場などがある一体で、(なんか見覚えがあるな・・・)と思ったら記憶がフラッシュバックして(あぁ〜!)となる。

記憶が正しければ2001年。JFCの前身である全国フィルム・コミッション連絡協議会の設立総会の出席に同じ場所を訪れてた!今から24年前の出来事!

当時はフィルム・コミッションの「フ」の時も知られていなく、私自身にも誘致支援経験はなく、愛媛ではフィルム・コミッション(FC)と言ったら「フランチャイズ」「ファンクラブ」「フットボールクラブ」など、紛らわしい!とクレームが入った思い出。
脚本が愛媛フットボールクラブ(愛媛FC)へ送られてしまった笑話も添えておく(本当の話!)

あれから24年後、当時を知る唯一の最古参FCとなり、経験や知識も豊富になって戻ってきた。
24年も立てば各地のFC担当者も10代目!もあったりして時代の流れを感じずにはいられず。

確かに色々ありました。
参考になる情報は海外からしかなく、前例がない誘致支援策はどうしたらいいか?一先ず、良いか悪いかの前に目の前のことに精一杯しかなく、その経験値を持ち寄って夜通しで語り合ったり、FCを一気に大きくしようとして自爆して居場所がなくなってしまった人がいたり、任意団体では事業を受託できないので法人格を持とう!と機運が高まったり・・・。

写真は、総会前の理事会終了後に配られた弁当。
とても美味しかったけど、(こういう、美味しい弁当に+@を求めたくて“ご当地ロケ弁”の必要性も感じたんだった。)と、色々思い出して総会へ。

ご協力に大感謝!

日没後の愛媛県庁本館、加工済

えひめフィルム・コミッション、いよ観ネット、松山市の公式LINEで発信(既に全て削除済)したエキストラ募集作品の撮影がクランクアップ。

作品名もキャスト名も伏せられての募集に「集まるか分かりません、不安です。」と、正直な気持ちを伝えたのは東京でのプロデューサーや助監督など5人との打ち合わせ時。

実は「離婚しようよ」の時は「作品名、主演の名前の公表OK」と返事をいただき、募集をかけて、多くの方から興味関心をいただいた過去があったので、今回は本当にドキドキしたけれど、松山市シティプロモーション推進課の協力も得て全てエキストラが必要だった全てのシーンでご協力いただけて大感謝!

厳密に言うと「エキストラ募集」はフィルム・コミッションの支援対象外。
なので原理原則に沿うと「できません。」とも言えるけど、それでは話が進まないので、できる範囲で協力というFCが多い。えひめフィルム・コミッションでは要相談で対応。

また、撮影が多いFC/地域では「エキストラリスト」なる協力者を抱えてる例もあり、撮影支援の付加価値としてPRしていたり。
ちなみに都市部ではエキストラは有料だけど、FC経由の場合は無料。

そこへコロナ禍があったから、エキストラの扱い(不特定多数の接触は避けるべき、個人情報の扱いなど)が取り沙汰されて、FC自体がエキストラを直接集めるではなく、制作会社に窓口を設けてもらい、エキストラの募集の情報提供のみになったケースも多い、今回もそうだった。

とは言え、エキストラに参加したい人には、そんな情報は関係なく、物語の世界観という非日常を体験できる機会を楽しんでいただけたようで何より、時間などの提供をありがとうございました。

帰り際に通った愛媛県庁本館の夕焼けが美しかったこと。
写真はGoogle Pixelで電線を消してます。

2025年6月27日金曜日

“鬼”から物語。


日本国内には1,741の地方公共団体(自治体)があるけれど、唯一「鬼」という字が入る鬼北町-鬼北町-より。実際に鬼伝説もあり、鬼王丸、柚鬼姫というシンボル像まで立てて鬼に全振り。

私は鬼北町で「にぎわい塾」という、何をしたい&始めたい人向けの講座を受け持ちかれこれ5年、今年度も実施との連絡が入り、鬼北町とのご縁も長くなった。

そんな鬼北町でご当地映画を作ると聞いたのは昨年。
愛媛県出身の大森研一監督が今回取り上げたのは、その「鬼」で、どんな物語になるのかな?と思ってたら、これまでの愛媛作品にはない、鬼ベラシという「鬼の血を引く「鬼女」たちが生き残りをかけて戦う姿を描いたサバイバルバトルムービー。」

えひめフィルム・コミッションの支援作品ではないけど、大森監督、今作品で助監督を務めた皆尾さんとも長い付き合いなので応援してる。

出演はアイドルグループSTU48のメンバーなどで(アイドルが鬼ってどんなの?)と思い予告編を見たら、怖いんだけど、凄みがあるけれど、(良い意味で)カワイイ鬼でした。

特記事項としては、やはり、この手の作品を完成させたこと。
ご当地映画の場合、多くが地域密着型だから題材も地域に根付いている文化、伝統、風習、習わしなど。時に古臭く、埃被ったような素材を作品を通して照らす&磨く目的に作るから、基本的に戦わないし、殺し合いもしない。

それが「鬼」という一文字から、73分の物語を創ったのは、大森監督の才能。
かつ、中途半端(例:誰でも考えられる物語=鬼伝説を調べる役場の職員が秘密に気づいてキャッー!みたいな)ではなく、振り切ったからこその賜物。

えひめフィルム・コミッションでも「サイコ・ゴアマン」みたいな作品が来ないかな・・・。