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2025年6月19日木曜日

互いに影響を受けている私たち。


象徴的だったのが「【問】勉強している子の周りで騒ぐ子供がいる場合の対応例は?」と尋ねると、「騒いでいる子供に注意をする。」的な回答が最も多かったけれど「周りに他大学生がいたら、お願いして(騒ぐ子供と)一緒に遊んでもらうようお願いする。」という意見もあり、ナルホドとなる。

そして「勉強している子と静か部屋(隣室)へ移動する。気分転換しよう!と、勉強している子と休憩する。」という意見もあり、いいね!となる。

一つの状況に複数(この場合は3つ)の対応策があることを学び、どれが“正解”ではなく、状況に合わせて選択できるようにしておくことを教える。
答え(対応策)は常に複数あると理解しておく。

もう一つ。
「【問】泣いてる子供。塞ぎ込んでいる子供がいる場合の対応例は?」については「大丈夫?」と声をかけるのは基本として、我々からアレコレ話しかけるのは必ずしも良いことではないことを伝える。
じゃあ、見て見ぬフリですか?的な雰囲気になったけど、「その子の隣に座るだけ」でも十分。

時に私の隣に何も言わず座り、無言のまま過ごす子もいる。
喋らなくても“隣にいる安心感”的な存在が心地よい時もあると言うこと。

対応策は多様であることを学んでいる学生達も色々で、子供達とたくさん遊びたい!という積極的な学生もいれば、自分の得意なコト(絵を描いたり、モノを作ったり)で近づきたいという学生、一人一人と丁寧に接したいと慎重な学生もいれば、子供達をサポートしたいと一歩引いて見守りたいという学生もいたり。

実は子供も私たちも互いに取り巻く環境に影響を受けながら発達しているという「生態学的システム理論(ブロンフェンブレンナー・U)」を図解で紹介すると納得感が増した件。

2025年6月12日木曜日

頭でっかちになるな。

ピックルボールを3人で何回続けられるか?に挑戦。

基本的に「投げる、入れる、落とす、転がす、打つ、倒す、飛ばす」程度のスポーツだから、これまでの経験から(あぁ、大丈夫。できる。)と、思うのは当然で、その通り。
だけど、それは「頭の中だけの都合よい解釈」だから、手も足も体も動かさない単に“イメージ”。

  • 子ども達に面白さを伝えるためには、まず私たちが楽しむことが大切と学びました。
  • プレーすると意外と難しかったり、コツが必要だったりと面白い要素が多かったので、ぜひ子ども達ともしたいです。
  • いつもするスポーツのようにプレーすると、逆に上手くいかないことがわかりました。軽い力だけでこんなに楽しめるので、どんな年代の人でも楽しめるのは素敵と思いました。
  • 見た目とは違って難しいスポーツもあり楽しめました。子ども達がプレーすることを考えると、また違ったアイデア、ヒントが思いつきました
  • 今までやったことがない初めてのゲームばかりでとても楽しかったです。子ども達にも楽しんでもらえるように推しポイントなど考えます!
  • 実際にプレーすると簡単そうに見えて難しく、一つ一つ似た要素はあるものの、遊んだ時の満足感などにも違いがあると感じました。特にボッチャは得点をとりに行くか、相手の得点を奪いにいくかなど、一つのゲームで別の遊び方をできるのが面白かったです。
  • どれも初めてプレーしましたが、すごく楽しかったです。子どもは大人数でやるゲームが好きとよく聞くので、きっと楽しめると思いました。


学生達から多く聞こえたのは「意外と〇〇だった。」という感想。
情報だけで分かることもあるけれど、情報だけで全てが分かるはずもなく、また情報だけで得たコトは誰が答えても同じ内容や感想が多い。なぜなら単なるコピペだから。


自分だけが得て感じて話すこと大事。
自分ごと化してくれた大学生に感謝!

2025年6月11日水曜日

習うより慣れろ授業。

ヘリドロップ(穴にボールをいれて得点を競う)

梅雨に入った愛媛。
松山東雲大学での授業は8回目、折り返し。
ココ大付属学園でのボランティア体験を控える学生達に教える中で、今年度は「スポーツ体験」があるから、先ずは皆んなでしましょう!と先週、告知していたのに、授業日は雨・・・。
どうしようか?と悩んでも何も変わらないので。

「全ての机を椅子を廊下に出しましょう!」と伝え、教室にある50のテーブル150の椅子を全て廊下に出す。
ガラン〜と何もない教室で出席をとって、スポーツ用具(今回持ち込んだのは、ヘリドロップ、ヘリディスク、ボッチャ、モルック、ピックルボール)を取り出して「ルールはともかく、先ずやってみよう!」と言っても戸惑う学生達・・・。

と、いうのも、学生達はどのスポーツも未経験だった!かろうじてボッチャは2人知ってた。
なので、説明(するほどの内容もなく)、先ずは体験!と5種類のスポーツに分かれて初めて見ると、「全然入らん!」「ムズい!」など1分もたたないうちに笑い声が響く教室。

スポーツの名前、ルールこそ少し違うけど、基本的には「投げる、入れる、落とす、転がす、打つ、倒す、飛ばす」程度なので難しくない。だから一見、簡単そうに見えても難しいのがポイント!

モルックは50点を目指すために足し算が必要だから、プレーに集中すると計算を間違えたり、フライングディスクを初めて投げる学生は「こんな感じで投げる人いますよね?」と、いきなり縦にもってプロ級を試すも飛ばず転がったり(笑)

全員が5種類のスポーツを10分間ずつ体験すると「またしたいです!」「これは面白い!」などアチッ〜!と言いながら満足げ。

「よし!用具を片付けて、テーブルと椅子を元の通りに戻しましょう!」と告げて、15分後には元の教室に戻る。
「こんな授業、初めてです!」とニコニコして帰っていった学生達。
頭で考えるより、まずやってみること大事。
「習うより慣れろ」だった授業。

2025年5月29日木曜日

彼女たちは証明してくれた。

だし油あげソーダ。脳みそがバグる。

「だし油あげソーダ(出汁と松山あげ、餅やハンペンをクリームソーダ風に見立てる、見た目とのギャップに映える。意外と味にまとまりがあり美味しそう)」。
と発表時に「イメージ画像も作りました!」と学生。
見た目はクリームソーダっぽいけど、味は“おでん”のようで脳みそがバグッてしまった。

他にも「Three いなりウサちゃん」は、いなり寿司の形状に目と耳をつけてウサギに見立て、かじると中は「抹茶チョコ、ミルクチョコ、イチゴチョコ」の三層仕立てになってる。

「松山あげショートケーキ」はスポンジの部分が“カロリーオフの松山あげ”になっていて、クリームと重層になっている。キャッチコピーの「松山ショーあげーき」は秀逸で笑う。

「フレンチあげ」は、トーストの代わりに松山あげを卵液に浸してバターで焼いたもの。たっぷり吸い込んだ卵液のフレンチあげの上にはアイスクリームなどをトッピングしてもOK。

「あげラスク」は、色々な味を染み込ませた松山あげを2cmほどに切り、乾燥や焼いたりしてサクサクのラスクにしたもの。染み込ませないプレーンもありで、ディップするのもあり。

「いなフィーユ」は松山あげをパイ生地のように仕立て、何層にもする。トッピングはペースト状にした愛媛特産の里芋「姫かぐや」をモンブランのマロンのように線状にトッピング。

「イチゴあげ大福」はイチゴ大福の餅の部分を松山あげで包む。試食の時にフワッとした食感が良かったので、柔らかい食感の松山あげの開発を求める。イチゴが嫌いな女子はいない。

「あげクレープ」は丸い松山あげにクレープと同じ要領で野菜、ダシ味のゼリーなどを入れて巻いた野菜クレープ。ワンハンドなので手に持ったまま写真が撮れる。意外とヘルシー。

など計16種類のアイデアを発表した東雲女子大学生。
彼女達は「私たちに刺さるスイーツ」を考えたのだけど、企画立案方法を知らずに、ここまで具体的に考えられたのだから、いかにターゲットが大事ということを証明してくれた。

2025年5月24日土曜日

授業なんだもの、楽しく学べ!

事前にアイデアを複数考えてきた学生もいた。

松山東雲女子大学での「松山あげ×FM愛媛コラボスイーツ授業」のアイデア出し授業
  • 絶対思いつくわけが無い!って思っていたけど、意外と色々に思いついたので楽しくアイデアを書き出せました( * ֦ơωơ֦)
  • スイーツを考えたのは初めてだったので楽しかったです。
  • 様々な視点から考えました。特に若者に刺さると言う面でいいアイデアが考えれたと思います。
  • 色々なアイデアを考える時間はないので楽しかったです。
  • 松山あげのコラボ商品を考えるのは色々なアイデアが出てきました。
  • チーズボールだと食べ歩きも可能なので若者に人気が出そうだと思います。
  • 「松山あげ×出汁」というスイーツとは程遠い味をコラボスイーツにする考えはとても面白かったです。
  • いざ商品を考えようって言われても考えられるかな?と思いましたが、アイデアが出せて楽しかったです。自分の考えたアイデアが採用された時絶対買いたいなと思いました。
  • 甘いものが好きなので、それを活かしてあげぱんが作れたので良かったです。
  • すごく自由に考えられて楽しかったです
  • いなりでスイーツを作るのは考えたこともなかったので難しかったですが、考えてみると意外にも美味しそうなものが浮かび上がって楽しかったです。
  • 商品開発を考えたりする機会は普段ないので面白かったです。

色々な教え方があるけれど、私は「先ずやってみる!」が好みで、情報に振り回されて“頭でっかち”で発想したアイデアは「悪くもないけど良くもない。」こと多し。

授業なんだもの、「振り切ったアイデアでお願いします。」とハッパをかけたのだけど、学生達はワーワー言うわけでもなく、静かに考えては記入するから(苦戦してるのかな?)と、記入用紙を覗き込んだら、ビッシリ書いてるし、中には記入用紙に線を入れて2案書いてる学生もいて、静かにアイデアに燃えていた件。

やはり、自分をペルソナ化してターゲットにしたのが良かったのかな?
次回はアイデアをブラッシュアップして発表!楽しんで学べ、学生達!

2025年5月21日水曜日

刺され!私たちに。

いなりアイスという新商品をイメージしてもらった。

「“松山あげ”を使ったスイーツを考えよう!」となった女子学生たち、ただ前回のように、企業が自分たちをターゲットにしていることすら知らない(≒刺さってない)ことに驚いた彼女たち。

それならば「自分たちをペルソナ化」することで、「こうすれば私たちに刺さる!届く!」なヒントを提供する

例えば、学生たちがスイーツを買う価格帯は300円/個以下が最も多く、400円/個以下が次点だったり。
そして、300円以下、400円以下で購入しているスイーツは「ケーキ→アイス or 和菓子」という順番。意外と和菓子(団子など)が好きな子が多く、たぶん今回のクラスの特徴と思う。

どんな時にスイーツを購入するか?は、疲れたり&嬉しかったりなどの自分へのご褒美が75%。

そんなご褒美スイーツも含めたスイーツはどこで買っているか?と尋ねると、コンビニ or スーパーが最も多かった。

そんな彼女たちの情報源は毎日、LINE、Xを使っていて、Instagram、TikTokでトレンドをチェックしている。

すると、こんな女子学生像かもしれない・・・。
テストに向けて好きな推しも抑えて勉強に励んだ結果、テスト結果は良かった。頑張った自分にご褒美!と、近所のコンビニへ行き、普段は買わない一個400円の限定販売スイーツをゲット。
Instagramに買ったスイーツを投稿して共感者と味や感想を分かち合う女子学生。


写真は参考までにAIに描いてもらった私のアイデア「いなりアイス」。
微妙だけど、ココからまた違うアイデアが生まれるから!

2025年5月14日水曜日

刺さっていないことさえ知らない。

程野商店取締役の程野さんのプレゼン。

知っているのにスルーではなく、そもそも論「企業などが
発信をしていることすら知らない」から、自分達に向けていることも知らず、刺さってもないことさえ知らないという現状をどう改善できるか?という企業の応援ボランティア初回。

程野商店さん、FMえひめさんにお越しいただき、自社紹介、自社商品紹介をしていただいた後に学生たちが素直に答えた「振り返り」は・・・。
  1. 若者に刺さっていないと言う悩みは、どの企業でも共通の課題改めて思いました。
  2. 2社とも地域密着な取り組みをされていると初めて知りました。
  3. 若者に刺さるスイーツを考えると言うことでたくさん考えたいです。楽しみです。
  4. 企業が商品の宣伝に沢山の努力をしていると知りました。しかし、その努力が若年層に届いていないと知り残念にも思いました。私たちにできることや知ろうとする努力など、できることを精一杯やりたいと思いました。
  5. 松山あげというのを初めて知りました。出汁も松山あげも美味しかったです!
  6. 企業の話を聞いて若い人に商品を知って貰えるように私たち学生が考えていかないといけないと思いました。
  7. 松山あげもだしも初めて味わったのですが、美味しかったです。いなりロールも食べてみたいなと思いました。
  8. 松山あげは知っていたのですが、いなりロールやお店があることは初めて知りました。
  9. 松山あげはお味噌汁のイメージしか無かったので素敵なアイデアと思いました。
  10. FMえひめは、ラジオのイメージしかなかったので、電波を商品に変えて地域の課題と向き合っていることが分かり学びになりました。
食べたら、買ったら「美味しい」などの気づき、その価値が分かるのだけど、食べるまで買うまで(例:商品の存在を知り→手を伸ばし→購入の意思に繋げるまで)がとても難しい。

「来週は、松山あげや出汁を使ったスイーツを考えます!」と伝えると、笑みをもらした学生たち。

授業なんだもの、振り切ったアイデアで「自分たちに刺さるスイーツアイデア」を考えよう!と。
FMえひめの西城さんによるプレゼン

2025年4月30日水曜日

10000点をあげたい。


松山東雲女子大学でのボランティア論授業。
非貨幣価値が求められる理由はなんだろう?と学生たちに問いを立てると・・・。
  • 幸せを感じられるからだと思います。幸せにも種類はありますが、ボランティアは自分のため、人に役立つという幸せだったり、自己成長を感じられる幸せなど、メリットと分かっているから求めるのではないでしょうか。
  • 自分自身しか得られないものだから(=他人に奪われない)。私はボランティア経験がありませんが、体育祭などでお手伝いをしたとき、とても暑い中、他の生徒より動き回りましたが、その分たくさん得られたものがありました。
  • 掃除が時間内に終わらず居残って掃除をしていると先生から「ありがとう」と言ってもらえたのコトが嬉しかったのです。達成感や言葉などを受け取れるのは嬉しいから。
  • 非貨幣価値は自分自身が頑張れば得られるものだからと考える。私はアルバイトをしていますが、バイトも自分が頑張れば自分だけの給料が貰えるし、サボってしまえばその分失ってしまうから。同じように考えます。
  • 私は掃除のボランティアをしたことがあります。最初はやりたいとは思っていませんでしたが、掃除をするうちに夢中になり楽しくなっていました。気分転換にもなっていい経験になりました。
  • 誰かのためにというより、自分の気持ちの整理として大事と感じています。
  • ボランティアはバイトとは違って、一人一人とより近く接することができるため、新たな知識や体験を得ることができるから。
他にもいろいろな意見があったけど、学生自身がたどり着いた意見の中で「ボランティアは他者や地域のために・・・と思っていたが、実は自分自身の成長や気づきのためと分かった。」という回答に10,000点をあげたいし、私自身もハッ!とさせられた。

そして、ボランティアとは大きな出来事(≒ギブアンドテイクな出来事)でもないことも分かってくれたかな。
自分と対話できる機会と思ってくれた学生もいて、なんと素直な学生達なんだろうと。
今期の学生とも濃い意見交換ができますように!

2025年4月23日水曜日

ボランティアの責任について。


授業後の余韻時間。
「そう言えば、昨年の授業では“にじさんじ”が大好きな学生がいたよ。」
「・・・・・。」
「どうしたの?知ってるでしょ?“にじさんじ”」
「先生・・・。発音が違います。“にじさんじ”ですよ。」
「そう“にじさんじ”。」
「“にじ↗︎さんじ↘︎”・・・」
「イントネーションがちょっと違う。」
「うーん、難しい。学びます。」
「あははっー!」
と、学生たちとの距離を縮めようと努力する53歳。

2回目の授業は「ボランティア活動の責任について」「ボランティアとNPO(法人) の違いについて」などを学ぶ。

多くの学生は「ボランティア活動には責任がある。」と思っていて、だけどそれは一般論として「道義的責任(≒道徳や人としての道理などから生じる責任。倫理ないし道徳上の責任のため、法的責任のような強制力や罰則はない。ただ、道義的責任を果たさないと、他人からの信用を無くす、不遇を受けるなどの事実上の不利益が生じる。)」のことであって、法的責任はないと紹介。

すると「気が楽になりました。」「知れて良かった。」などの意見に(授業の甲斐があった)となる。

ボランティアは自由意志による発意なのに、半ば強制的なボランティアもあり、かつ法的&道義的が混在する「責任」とやらを思わされたら、ボランティアへのイメージがイマイチになるのは当たり前。

「ボランティアはまず、ワクワク感だよ!自分のお金、時間などの損得ナシに役に立ちたい!という想いから始まるよ。」
授業中こそ、静かな学生たちだけど、「振り返り記述」にはビッシリ、学びや気づきが書き込まれていた件。

2025年4月16日水曜日

楽しく学べる授業にします宣言!


松山東雲女子大学での「ボランティア論」授業はじまる。
授業のシラバスを見せながら全15回の授業内容を紹介、この授業はテストがない代わりに60時間以上の課外実習=ボランティアが課せられていて、テストがいいか?ボランティア実習がいいか?は学生次第(笑)

講師としてもテストよりも、実体験から得る&学ぶことが多いのがボランティアと思うので、ありがたい構成だけど、学生たちが体験するボランティアを用意しなければならず、これまで
「河内晩柑のPR応援ボランティア」
萬翠荘のPR応援ボランティア」
道後一会のPR応援ボランティア」と続けてきて、今年度は「程野商店×FM愛媛がコラボで仕掛けるスイーツアイデアの検討」となる。

現在は“そのような”スイーツは存在しない。
「女子大学生に刺さるコラボツイーツアイデアを考えよう!」とワッショイすると、「本日の学び&気づき」という授業の最後に学生に振り返りをしてもらうコメント記入欄に「先生が楽しそうな授業なので、私も楽しみたいです。」などのコメントをいただく(笑)。

もちろん、座学ではボランティアの本質などを学ぶけど、そもそもボランティアを(興味があっても)したことがない、よく分からない・・・学生もいるから、先ずは体験。
頭だけで考える、理解するにはもったいないので、実体験を活かして考える授業にしよう!と。

ちなみに、他に学生たちは「愛媛県の魅力発見にロケハン体験ボランティア」「子どもたちの見守りボランティア」も体験する。

そんな女子学生たち、そもそも、なんでボランティアに興味あるのか?
それは「社会や誰かの役に立ちたいから」が75%「自己肯定感、達成感の実感」が66.7%という期待値。
「楽しく学べる授業にします!」と約束して第一回目の授業終了。

2025年4月11日金曜日

奇遇と言わず、何を言おうか?


松山東雲女子大学での「NPO・ボランティア論」も4年目。
「応援ボランティア」というテーマを掲げて、ボランティアには色々な形や内容があることを体験しながら学ぶユニークな授業(にしてるつもり)。大学側もOK言ってるし!

15回の講座はざっくり4部構成になっていて、1つ目は「NPO・ボランティア概論」、2つ目は「ゲスト講師を招いての応援ボランティア体験」、3つ目は「ロケハンボランティア体験」、4つ目は「ココ大付属学園でのボランティア体験」。

アカデミックに学ぶことも必要だけど、先入観で固まっている「ボランティア像」をほぐすこと大事。
「ボランティアは発意による無償の行動」なので、直感なワクワク感が大切。
余計なコトを考える隙も時間も与えないワクワク感!

今回のゲスト講師は「程野商店さん」と「エフエム愛媛」さんという豪華さ!
2社でコラボ商品を検討したいとのことで、通常の商品開発の延長では面白さに欠けると思い、話を進めては戻り、違う切り口で進めては戻り、全然違う話もぶっ込みながら90分の打合せで「尖った構成&振り切った構成」になる予感が持てた。

ちなみにこれまで「河内晩柑(2022)」「萬翠荘(2023)「道後一会(2024)」を取り上げて、学生たちは「私たちは〇〇だったら食べる、行く、響く」と自らをペルソナ化してPRアイデアを考えた。

で、程野商店さんといえば「松山あげ」。
「私、いなりや成の近くに住んでます。この前行きました。」と何気なく伝えたら、ゲスト講師は程野商店の役員さん、いなりや成の社長さんだった件!
これを奇遇と言わず、何を言おうか?

学生達もゲスト講師も実り多い授業になりますように!

2025年1月14日火曜日

4年目のNPO・ボランティア論。


「ほんとですか!?そんな授業受けたいです!」
「ホント!?興味ある?」
「だってテストがないんですよね?ボランティア実習でいいなら、いいよね?」
「うん!何限目の授業ですか?」
「月曜日の5限目と思う。」
「ありがとうございます!」
と、リップサービスでも興味を示してくれたのは今冬にココ大付属学園に参加してくれた松山東雲大学生。

1月は4月から始まる松山東雲女子大学での授業内容を検討&提出する時期。
担当する「NPO・ボランティア論」も4年目となり、テーマ(=応援ボランティア体験)や構成(=実践型授業)は変わらないものの、詳細は私自身もワクワクしたくてバージョンアップに余念がない。

自己紹介は“推し”でしてもらおうかな?とか、応援ボランティア体験では実際の商品やサービスで検討してもらおうかな?とか、ロケハン体験を通して地域の魅力再発見は変えずとか、ココ大付属学園夏休みでのボランティア実習もイキとか、体験を通して自らボランティアを企画するに必要な発想術は昨年よりコンパクトにシンプルにしようかな?とか。

テストがない分、60時間のボランティア体験が必須な学生。
だから、そのボランティアがつまらなくては、その後に(ボランティアなんてつまらない!)と思われたら困るので責任重大!

アレコレ考えていたら、煮詰まってしまい(散歩しながら考えよう!)と、4,000歩以上歩いて、昨日も1万歩を超えて安堵。
17時前の夕暮れ時、夕陽から放たれた光彩がハッキリしていて何だか得した気分。

授業へお招きしたいゲスト企業からも快諾いただき、学生達の興味関心をひく授業になりますように!

2024年10月16日水曜日

依頼。


松山東雲女子大学で「NPO・ボランティア論」の授業を預かり3年。
漠然と(一区切りかな・・・)と思っていたら連絡があり、てっきり“その連絡”と思っていたら「来年も継続の依頼」で、色々と考えた結果、受諾する。

受け持つ「NPO・ボランティア論」にはテストがなく、その代わりに60時間のボランティア活動が課せられていて、ココが特徴。

邪推で(テストがないから・・・)と思って猛省したのは、学生個人と話すと“意外と熱く(ゴメンなさい、表面からは分からないから)”語ってくれて、一人一人と向き合うと、NPO活動やボランティア活動から得られる効果(例:自己実現、達成感、生きがい・やりがいなど)を得たいと言ってた。

来期はどんな授業にしようかな。
現在、創価大学でリーダーシップの実践機会として「こどもスペースラボ」に関わっているけど、あんな実践型の学びは学生たちにとっても良いと思う。
すると、やはり「ココ大付属学園」での取り組みを充実、発展させようか?

「NPO・ボランティア概論」から始まり、ボランティア体験として「フィルム・コミッション」「ココ大付属学園」、そして学生からリクエストがあった「ボランティア活動の企画立案」。
これまで萬翠荘、道後一会をお招きして「女子大学生が考えるPRアイデア」というのもあった過去、これも面白かった。

女子大学はこれからどうなるのか?という話題もあるけど、個人的には企画立案、プロジェクトマネジメント界隈での女性活躍はまだ少ないと思っているので、興味関心のある学生を育てていけたらと独り言。

2024年8月7日水曜日

最後の質問。


15回の授業は理論と実践を繰り返した内容で、最後の質問として「ボランティアの本質とは何か?」を尋ねてみると・・・。

  • 意志を持って行動することと思います。
  • 「変えること」だと思います。
  • 発意で始める行動と思います。
  • 無償で行う社会貢献活動と思います。
  • 自分を資源化する(できる)機会と思います。
  • 非貨幣価値の実感

などの回答が寄せられて(あぁ、伝わっていて良かった)と思うと共に(自分ごと化してくれて良かった)とも思って安堵。

実は授業期間中に「ボランティア証明書(社会貢献活動などに参加したことを受入れ団体がは発行する書類)」という言葉を何度か聞いて「ボランティアが(内申や就職活動などに)有利な条件、ツール」として扱われる&認識されていることに少しばかり危惧を感じていたから、なおさら。
それとも、考え方が古いのか・・・。

「先生、ココ大付属学園のボランティアは冬もできますか?」と授業終了後の学生。
全員がココ大付属学園でのボランティア実習を経験した中で、響いた学生もいたようで、損得勘定ナシに居心地よかったよう。

ボランティアはもっとシンプルで、気兼ねなくして欲しいと願って3年目のボランティア論、修了。

2024年7月31日水曜日

残り1回!


松山東雲女子大学での授業も残り1回!
先週までの2回は、昨年度から始めた「ボランティア活動を企画する」授業。
これまでボランティア活動を体験してきた学生は、それらの経験などを活かして自ら(こんなボランティア活動があったらいいかも)で考えてきた!

  1. 道に迷って困っている外国人や老人などへの道案内ボランティア
  2. 年間を通して地域の魅力を体験するイベントボランティア
  3. 文化財や周辺の清掃、メンテナンスボランティア
  4. 子どもたちへの学習支援と自然環境体験活動のボランティア
  5. 海岸の砂浜で親子でスポーツゴミ拾いボランティア
  6. 地域の人と一緒にご飯を作って食べるボランティア
  7. 近所の公園の清掃ボランティア など
皆んな、表情では分からないけど、色々な事を思っているんだな・・・と実感。
各内容には「活動の特徴」「企画を思いついた背景」「その活動をしなかった末路」「その活動を求めている人」「活動の前と後の違い」なども求めていて、頑張って企画してきた学生達。

そもそもボランティア活動が必要な理由は「何かしらの課題があるから」で、その課題改善/解決の手段としてボランティア活動がある。

個人的にはボランティア活動から公益活動として発展して事業として成立しそうな内容もありメモメモ!
4月から始まった授業もあと1回!

2024年7月23日火曜日

ペロリ五合。


平岡家から七分付のお米20kgが届いた!一升炊きの炊飯器もある!試食してみなければ分からないと言うことで、学生達には「おかずだけ持ってきてね!」と伝えて当日。

私を含めて5人だったので(余れば冷凍しておけばいいか←ココ大付属学園には冷蔵庫がある)5合を準備。機種に最適な炊き方を知り、30分浸して豪熱沸騰開始!

約1時間後、ピロピロ〜♪とメロディが鳴り「お腹すいたね!」となる。フタをあけると湯気の向こうに見えたのは一粒一粒が立っている白米!「オォ〜」と覗いた全員がなる。

試食は子ども達が握る手順と同じに「消毒→衛生手袋装着→おにぎりぽっけ(秘密兵器)に白米入れる→おにぎりぽっけで包む→三角形のおにぎり完成」となる。

実は「おにぎりを握るのが苦手」の学生もいたけど、おにぎりぽっけを使えば半自動的に三角形になるので便利!となる。

そして実食。やや硬めに炊いたのが良かったようで、歯応えもありモチモチもしていてい平岡米のおいしさを噛み締める五人。

「お代わりどうぞ!」とすすめると、4人全員が二個目のおにぎり。今度はふりかけやおかずを入れたアレンジおにぎり。「おいしい!おいしい!」と頬張り、空腹を満たしてくれる。

炊いた5合は釜からなくなったものの、「私、もっと食べられるけどな。」「私もいける!」と、頼もしかった学生達。

2024年7月22日月曜日

やってみて得ること。


情報の渦に溺れているから、実体験がなくとも“そんな気”というか“分かった気”になるのも分かる。
だけど、“そんな気”や“分かった気”はあくまでも脳が描いた想像(イメージ)なので、想像と現実を混ぜては危険!

話せば分かる/理解できることも、実際にしてみると・・・。
  • ダンボールオセロの完成後、マス目を描こうとしたものの、消えるので余っていた毛糸でマス目を作ると十分に機能した、遊べた。
  • おにぎりを握った時、ご飯がアツアツで子ども達が握る時は冷ました方がいいと分かった。
  • カッターの刃が鈍ったので交換と思ったら折らずに一本丸ごと替えようとしたので「折ったらいいよ」と助言したら刃の折り方を知らなかった。
  • 新聞紙でボールを作る時は芯をギュッと固くして作り、布製ガムテープで新聞紙が見えなくなるまで覆う。
  • 蜜蝋を塗る際、布ではなく直に指で触れて塗った方が早いし気持ちい良かった・・など。
つい、企画者は立案しただけで満足しがち(そこに達成感を得る)だけど、実際に手や体を動かしてみることで「良さ」や「改善点」は分かるもの。

こう言う機会がないと経験しないことだらけだった学生達。
もしかしたら「そんな経験、いらないんじゃないの?」と言われそうだけど、学生達は「面白かったー!」と言ってくれたからよしとする。

大学生と準備中。


松山東雲女子大学で教えている「ボランティア論」授業も残り3回。
ボランティア論授業では、期末テストの代わりにボランティア体験を課していて、ココ大付属学園でのボランティア体験がクライマックス。

写真では伝わらないけど「早くっ〜〜!」と声をあげているのは「ココ大付属学園のルール」を制作してくれた学生。
素晴らしい完成度で、いざ貼ろうとしたものの仲間が来ず、手を離せず困っている姿がおかしく、笑ってしまい「後ろ姿だから使わせてね!」と、返事もできない彼女をパチリ。

「先生、ココが破れているので新しい紙で書きますか?」「いや、その破れを活用しよう!」「えっ!?」「例えば何かが“かじった”とかどう?」「あっ!そうか、分かりました。」と、端が破れていても逆転の発想で、子ども達のツッコミポイントをつくる。
破れ箇所は“リンゴがかじられた”デザインになった。

今夏から業務用扇風機が各部屋に導入された!
その威力はスゴいものの、子ども達の好奇心の的になりそうで「触らないって言う注意書きを作ってくれる?」「扇風機に目や口を描いたら面白そう!」とユニークなアイデアに喜ぶも、風力で外れてしまいそうで別案に。

でも、こんな「正解不正解のない問い」へ自分なりに考えて最適解を出す機会は授業にふさわしい。
授業だけど、ボランティアの本質は発意であり、楽しもう!と思う気持ちも発意。

2024年7月10日水曜日

“ボッチャン”ではありません。


「これがボッチャ?私の知ってるボッチャと違う!」「オホホ(とは言ってないけど)これはフランス製のボッチャです。」「カワイイー!」となり、お手玉を始める学生達。

日本のボッチャは、赤球6個と白球6個の計12球だけど、これは4色(青球、黒球、金球、銀球)×3球なので4人まで同時に遊べる。

ズッシリ重いのに教室ヘ持ち込んだ理由は、ボッチャを知らない学生がいて「“坊っちゃんゲーム”ですか?」と勘違いしてたから。

(これはマズい!)と、頭で理解ではなく、体験して子ども達へコツなどをアドバイスできたらいいと思ったから。

で、案の定「(ボッチャという)名前は聞いたことがあるけど、遊んだことがない」学生が多くてプレイ開始!

数メートル先の目印となる赤球へ各人が3球ずつ投げて、最も赤球に近かった人が勝利だけど、初プレイ人は、球の投げ方、力の入れ具合などが分からず、ボーリングのように勢いよく赤球を転がし“抜けて”いってしまったり。

何度かプレイして初めて写真のように赤玉の周りに投げた球が集まるようになった(それでも金球2個は見えてない)。

1ゲーム3分ほどで終わり、何度もプレイしていると「メッチャ面白い!」と、楽しさを体験できたよう。「子ども達にもその楽しさを伝えてね。」となる。

頭で理解するのと体験して得られるコトは似て非なるもの。

女子大学生の常識。


「ココ大付属学園で使用する自分の名札作りです!」の合図に学生達は、最初こそお喋りしながら「どんなのにする?」など検討していたけど、5分もすると黙々と作業に入り静寂になった教室。

子ども達とのコミュニケーションツールでもある名札には「本名でなくニックネームでもOKです。」と伝えると「えっ!本名でなくてもいいんですか!?」と質問。
「そこがポイント!子ども達にニックネームで興味を興し、本名は何さ!と聞いてきたら最初のコミュニケーションは成功でしょ?」と伝えると、ムムッ・・・(その通り)とガッテンする学生たち。

また、中面には「好きな食べ物」「好きな本」「好きな色」など予め用意した5つの質問と、各人が自分で設問&回答する5問の計10問のプロフィールが書けるようになっていて、見させてもらうと(あぁ、そういう質問もアリだよね)と、子ども達への掴みはGOODだと思う。

そして、このクオリティ。単にコピー用紙へ印刷しただけなのに持参してきたカラーペンなどで装飾してカラフルに。
でも中には「先生ー!裏うつりしちゃいました・・・」と油性ペンで書いたのでプロフィールが読みにくくなったり・・・どれも経験。

最後は枠の切り取りのお願いに定規で切ると思ったら、皆んな筆箱からスティック型のハサミ(見た目はハサミと思えない!)を取り出し、サクサク切り始め「えっ、ハサミを持ってきてなんて言ってないのに常備なの?」「先生、フツーですよ。」とサラリと流された件。