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2022年2月1日火曜日

出稽古大切!


情報量がとても多かった徳島県への研修のアウトプットもこれで終わり。最後は「アドリブ大学」の中川社長さん。写真は「工場に泊まる」でドメトリーで一夜を過ごした翌日、出発直前の記念写真(ちなみに左端が“もってた”Dくん)。研修生の金光さんから拝借。アドリブ大学はココ大と似ているけど、全方位体制のココ大より、狙いやターゲットを絞った硬派な感じ。「コミュニティ」という言葉/表現を使われていたので「コミュニティって掴みどころがないけど、どうしてコミュニティを意識するのですか?」と尋ねる。

「(自分達が想像もできない)色々な可能性を生み出せるのがコミュニティだからね」的な返答に「コミュニティに集まる方々の知識や経験などによる化学変化ですね」と話が合う。(素敵だな)と思ったけど、その後の中川さんに更に感銘を受ける。それは我々を受け入れてくださった際の“片付け”などの裏方作業を一人黙々とされる姿で、見過ごせず我々も手伝わせてもらう。ものすごくホスピタリティの高い方。

出稽古は大切。これまで各地を訪ねたけど、いつの間にか“知ったような勘違いで自分の範囲に収まってしまう(=タコツボ化)”はよくない。以前のようにホイホイ行けないけど、正しく恐れて、常に自分をアップデートしないといけないと痛感。写真のあと、見送ってくださる時も片付けしていた中川さん。見える所だけでなく見えない所こそ本質が宿るというか素と思った件。

2022年1月30日日曜日

ムー少年だった私は。


辺りは1000年以上も遡れる歴史深い地域。細い未舗装の山道を登った先で紹介されたのは自然への意念や思想を具現化した祠(平積みの石や丸石、てっぺんの石の意味などを教えてもらったが忘れてしまった・・・)。こう言うものを作って祀り、長年暮らしていたとのことだけど、私には【UFOなどの未知と交信するアンテナ】にしか見えなかった、なぜならこの祠の上はポッカリ開けていて空と光が差し込んでいたから。

他にも神様に実った穀物をお供えする藁で編んだり組んだドーム状の置き場所があったり、収穫した稲を木に吊るしていたり、何も知らずに立ち入ると「ちょっと怖い系」と勘違いしてしまう要素大(不謹慎でゴメンなさい)。それだけ山深く時代や文化、伝統を大切にしてひっそりと暮らしている地域。当然ながら、この地域で暮らす人々は自給自足が基本だけど、アマゾンは活用している。

辺りには平家の落人伝説も色濃く残っているほか、キリスト縁の伝説があったり、そして「子泣きじじい」の里もあったり、ミステリアスな地域。ムー少年だった私からすると、この不思議感がたまらなく、色々と紹介したい反面「毎日、団体が来るとオーバーツーリズム(≒対応できない)」とのことで、地域を持続させる経済循環と平穏な生活のバランスの取り方について考えさせられた場所。

2022年1月29日土曜日

時間がない。


地域内に素晴らしい方が暮らしていて、自分達の地域を盛り上げようと献身的な姿勢に感銘を受けて(愛媛ではどうだろう?)と考えしまった。愛媛にもいるけど、これほど「狭いエリア」で複数人も自ら自覚して臨機応変に対応し、面白くてユニークな素材(コンテンツ)を持っている高齢者はいるかな?発掘できていないのか?おられないなのか?とにかく「"その人”ありき」で、人がコンテンツを再確認できた。

ただ!あえて言うと【時間がない!】のである。平均年齢約80歳の方々なので、この先は誰にも分からない。山口さんなんて「○○さんが事故で三途の川に着き、親戚らが向こうで手招きしてたから渡ろうとしたけど渡らなかったのよ!」というエピソードを、自身の体験のようにしてくれてリアリティありすぎ!「来年も来るね!」と言っても来年の相手は分からない。一般的なら継承されるけれど、そもそも人がいない・・・。

これまで携わった愛媛県の西予市や大洲市などでも同じ事態は起きていて、「その人自身がコンテンツ」だから代替えができない。10年前だったら継承できる人財育成で育てましょう!だったけど、今となっては「今だけ存在するコンテンツです。」に変わってる。コンテンツを持つ“人”も必要だけど、そのコンテンツを発掘し磨く人も必要で、私はこの10年、地域に貢献できてきただろうか?と問いを立てる。

妖怪たち。


艶やかな美声で民謡を歌ってくれた都築さんが作ってくれた昼食(写真)は、周辺で採れた野菜天ぷら(猪肉のジビエ天ぷらも!)、蕎麦は手打ち、ご飯は穀物入り。フランス人など海外からの来訪者が多く「海外ではヴィーガン、ベジタリアンも多いけど好まれますか?」と野暮な質問をした私。「みんな、好きでしたよ。」の返答に浅い質問を反省。そうだよね、味噌も醤油もご飯も雑穀も全部、手作りの安心安全な材料だから、この味が好まれる。ジビエ肉がNGなら、こんにゃくなどに交換可能。

軒先でお茶を出してくれた猪岡さんはお茶などをつくる農家。「その時」に収穫できる野菜でもてなしてくれる。そして奥では90歳超のおばあちゃんが趣味でカズラを編んでカゴなどを製作中。
ちなみに、この西祖谷地域にお茶を広めたのは山岳武士出身の徳善家で、子孫のおばあちゃんがお住まいの屋敷は1000年以上前まで遡ることができる重要文化財。

最後は大歩危駅前で歩危マートを経営される山口さん。事前レクの「気をつけて!」が何を指すのかサッパリだったけど、すぐに分かる!グイグイと引き寄せるパワーが凄まじく、お茶を飲めば「おかわりは?」、商品を尋ねれば「食べてみる?」、帰ろうとすると「これはどう?」とサービス精神が超旺盛で勢いがすごい。「みんな妖怪なんだよ。」とコーディネートしてくれたデオッチ(60歳)。人間界で言うと都築さんは77歳、猪岡さんも75歳超、山口さんは80歳。3人とも自分のことを妖怪と言っているので本当に妖怪と思う。

2022年1月28日金曜日

一期一会。

写真はデオッチ(左)から拝借

前述したように、“たまたま”その場に居合わせたDくんとは初対面だったにもかかわらず、翌日は終日共にしたし、都築さんとも初めてだったけど外国人を相手に百戦錬磨(ちなみに77歳の都築さんはタブレットを駆使する)だったので、外国人のノリで話せたし、猪岡さんとも初だったけど、昨日も会ったような語り口になったし、山口さんには押し倒されながらも古い友人のように話せた。再会を約束してバイバイ。

極め付けは「かずら橋」に到着すると、学生らしき先客が4名いてカメラを持っている。(観光で楽しんでいるんだな)と思い、カズラ橋の上で「こんにちはー」と、追い抜かす。
カズラ橋は揺れるし、橋は隙間だらけのスケスケで怖かったけどスタスタとリズムをとって制覇。近くの平家の落人伝説が残る「琵琶の滝」を見学してたら、先ほどの4人組とデオッチがなんだか話している。

「この人はスゴいんだよ!」と紹介されて、誰のことかと思えば私を紹介していて、聞けば学生4人組は地域のPR映像制作を県?から受託して、その撮影中だったとのこと。名前もそこそこに、その場でSNSの交換が始まり、記念撮影まで撮ったのがこの絵。パッと見ると一行に見えるけど名前も知らず出会って3分でこの和み&一体感。
「デオッチの知り合いだったの?」「いいえ、知らないよ」「知らんのかーい!」となる。わずか数分のできごと。

2022年1月27日木曜日

持ってる人。


「ドミトリー(簡易宿泊所)」には男性1人の先約がいて名前を尋ねるとDくん(24歳)。いわゆる“Z世代”で、旅行会社に就職したもののコロナウイルスの影響などもあり、色々と思うコトあり退職。時間が空いたことで“自分探し”で愛知県からフラリと特別な目的なし、縁もなしのアドリブ大学へ着いたとのこと。「一宿一飯の恩」でアドリブ大学のお手伝いをしていて「面白いね!」と私。

「よかったら研修に一緒に参加しない?」と今回の研修コーディネーターのデオッチ(60歳)。Dくんも予定がないから研修に参加。ビジネスアイデアなどの場で突然感想を求められたら、その後の意見交換でも会話を交わすと「いい人」とわかる。「うちに来ない?」とデオッチから冗談とも本気とも分からない意見も飛び出し、一期一会の夜は他の方々とも初対面同士で盛り上がる。

翌日、Dくんは「徳島市内を観光しようと思います」「それだったら、こっちの研修に参加したら?」とデオッチ。「えっ、いいんですか?」と話しは勢いを増して飛び入り研修生となったDくん、彼なりに地域を勉強していたのでウェルカム!
朝に出発して戻ってきたのは既に夜。「移住したら?」など朝は冗談混じりに我々からイジってたけど、帰り際は「マジで移住していいんですかね?」とDくんから前のめり。こういう素直な若者を見て「Dくん、持ってるよねー」と私たち。

2022年1月26日水曜日

4800回目の朝は。


学長日記4800回目はドミトリー(簡易宿泊所)で目覚める。「いしづち編集学校」のマスターコース受講生と徳島県美馬市にある「アドリブ大学」さんへ研修で伺う。事前に話を聞いていたものの、今ひとつ実感がわかず到着したものの外見からは想像できなかったけど、1歩中に踏み入れると、そこは別世界だった件。中川印刷所有の「印刷工場」だったという建物は印刷機がなく、その代わりにオシャレな空間になっていて、コワーキングや簡易宿泊機能も併設というビックリ施設。

「工場で寝る。」というキャッチーなフレーズわワクワクさせ、個室は2つあった。私はドミトリーの一つを使う。一般的なカプセルホテルよりひと回り大きく感じ、コンセントも小物置きもあり、小窓も付いていた。布団&毛布で寒くもなく快適に寝れた夜。目覚めて1歩出ると、そこはオシャレ空間で、そのままシャワーへ直行、シャンプー&リンス&ボディソープ完備。最近のドミトリーは湯船はなくシャワーが多いと中川さん(オーナー)。

サッパリして工場内をブラブラ。イスやソファ、コタツなどがあり、起きた者同士「おはようございますー!」とコタツに入りニュースを見る。8時頃には社員さんも出勤して、社員の皆さんとラジオ体操をして整える。ラジオ体操が終われば社員さんと挨拶してチェックアウト。働く人と泊まる人、仕事と旅(宿泊)という曖昧な境界線にここでも「曖昧さの良さ」を実感する。非日常で特別な一日の始まりだった件。

2022年1月17日月曜日

アイデアのアングル。


「アングルを探してます・・・」と言ったのは庵野監督。NHKのドキュメンタリーでシン・エヴァの制作様子を見ていて印象的だった言葉を思い出す。映画映像作品の場合、編集が最終工程だけど、その前に「対象物をどうどう捉えるか」の画角は重要で、見慣れた画角だとスンナリ入って何も感じないけど、見たこともない画角だと印象に残る。模型で村を作ったのもアングルを探すためと言ってたっけ(要は頭だけで考えないということ)。

企画立案の発想も同じで、モノゴトは多面的だから“どの面から、どのように捉えるか(アプローチ)”は重要で、従来の“面”から捉えても既に済だと印象は薄いしインパクトは弱い。そこで新しい“面”を探すのだけど、多面的なことは分かっても「どの面を捉えれば最もインパクトが大きい、強い」かはわかりにくい。でも、そこは前後に“文脈”があって繋がって物語(流れ)ができたら仮説と思えばいい。

その画角(アングル)を探す最初の一歩はメモが有効と思っていて、同時進行で進むプレゼンからひっかかる言葉やフレーズを殴り書き。総評用に書いたけど振り返りで見直すと、発想の転換や仕方、文脈の強弱、強いキーワードなどが見つかり、多面的な見方を吸収する。結局、受講生も自分の事業アイデアをまとめられて満足感を得たけど、やっぱり一番得しているのは私だと思ったり。

2022年1月15日土曜日

伝え方について。


いしづち編集学校のクライマックスはプレゼン決勝戦!5組のプレゼンターは開始時間の1時間以上前に会場入りして念入りに予行練習。持ち時間は12分間/人。12分と言うとざっくりパワポだと10枚程度の量だけど、時間配分を誤り自己紹介に時間を割いてしまい後半が早回しになったり、説明が多過ぎて尻切れになったり、意外と12分と言うのは難しい時間配分。でも、みんな頑張った!ちなみにプレゼンの構成は各自の自由。

だって「妖精さん」まで飛び出したんだから!PPT全盛に参加者を周りに集め、一人芝居を始めたOさん。予め録音されていた「妖精さん」との会話形式で事業紹介が進む。タイミングが全ての演出をやってのける、そりゃ、1時間以上もリハーサルをするのもわかった。他にもブツを披露したり、ストーリー仕立てがあったり、これまでの学びを忠実にプレゼンに全て埋め込んだ内容もあったり5組全てが面白かった。

投票は会場とオンラインの50名以上の投票の結果、最優秀賞は佐伯さんの「多肉植物の酵素ジュースで健康に!」に決定。プレゼンを初めて聞いた人も多かったので、たぶん最も驚かれた(≒へっー!と言う意味)内容だったと思う。多肉植物さえあれば自宅でもできるお得感もあり、これからの展開に期待大!人に伝えるって、一方的なら簡単だけど、共感を得て納得させるのは簡単じゃないということ。

始まりの終わり。


2021年8月に開校した「いしづち編集学校」が閉校。開校時の日記を読み返すと当時は「参加者の名前も覚えていなかった・・・」と知る(今では全員の名前は知っています、当然ですが)。そして誰一人として自身のアイデアが2022年1月にカタチとなり、発表できるなんて思っていなかったし、そもそも(私のアイデアってアイデア?)と漠然とした妄想だけで、参加の動機も曖昧だった人もいたかもしれない。

コロナウイルスの影響でオンラインに変わった講義があったり、予定変更にもめげず自分のアイデアと向き合った9名は、時にツッコまれ、時に落ち込み、時に叱咤激励され、時に鼓舞され、時に閃いて自分と対話してアイデアを形成してアウトプット。そしてまた練って成形しての繰り返し、この時間こそ【自分と向き合う超大切な時間】だったのは言うまでもなく、でも、こんな時間を“わざわざ”確保するのが難しいのが現代人。

いしづち編集学校の魅力、特徴はココにあり!プレゼンや表彰も大切だけど、一人一人が己と向き合い、もう一人の自分と対話できるって本当にスゴいこと。私といえば、相変わらず何かを教えたわけでもなく、話を聞く役で、どこで迷っているか?どこに悩んでいるか?を把握する係だった。修了式にて「みなさん、終わったと安堵してるようですが、実はスタートラインに立った今日からがスタートですよ」と締める。

2021年12月23日木曜日

私は教えない。


画面越しでも泣いてしまうやろー!と言う渾身のプレゼンが続いた「いしづち編集学校」の予選会に8名が挑戦しました。コロナ禍で対面の予定が急遽オンラインになったりして受講生の不安は多かったと思います。だからか当初は各人が考えてきた事業アイデアは不安が随所に見られました。でも「失敗OK!」と、相変わらずな助言で深刻にならぬようにしたつもり(もしかしたら一層深刻にしたかもしれないけど・・・)

受講生には「プレゼンはあなたの一人舞台ですよ!」とハッパをかけました。すると、その意図を汲んだのか写真の竹並さんは自分は何者か(アウトドアアクティビティのインストラクター)が瞬間で分かる格好で登場!この時点で言いたいことの半分は伝わった!そして大沼さんは皆んながPPTで発表する中、一人だけ「紙芝居」でプレゼン、劇団員でもある彼女の声が通ったこと。そして戸田さんは“ブドウ”中島さんは“おにぎり”イラストのトレーナーを着て伝えたいテーマを視覚で訴求!

紆余曲折、凸凹を経て「自分ごと化」された事業アイデアはどれも素晴らしく涙腺崩壊。でも待てよ?私は何も教えてないな、私は何をしたのかな?今更ながら思ったり。たぶん、これまで30名ほどの受講生と関わってきたけど、きっと全員が(なんで、アンタが校長先生なの?)と思ったに違いない。言わずして伝えられることもあるってことで!

2021年12月1日水曜日

ヤマ場を迎える。


いしづち編集学校どんな状況の写真かというと、5時間45分の1本勝負!愛媛大学井口先生ゼミのスーパー大学生とのアイデアブラッシュ大会が終わった画。学生はこの日に合わせて受講生の資料やプレゼンの映像などに目を通し「学生目線」から受講生へ質問やアイデアをぶつけて、受講生が考えたアイデアをブレークスルーして新しい気づきを共に創出するのが目的で、一人に2-3人の学生が縦横無尽にアイデアに向き合ってくた。

他人のアイデアを自分ごと化してくれた学生は褒めてくれるし、ペルソナになってくれるから受講生の中には感激のあまり、涙を流してしまう人も(笑)。それほどアイデアの実現を後押ししてくれたからスーパー学生。いしづち編集学校が始まった3年前から携わってくれた当時の2回生は4回生になり、就職先を聞けば愛媛県庁へ進む学生もいて新規採用職員研修に携わっているので「また会おうね!」となる。

思いを言語化してくれ、思考を整理してくれ、アウトプットの資料づくりまでお手伝い。ただ、それも与えられた時間まで。それまで私も意見の掘り起こしに各グループを訪れていただけど、終了1時間までになると資料づくりに没頭しはじめ、近づかないでくださいモードになったので静観。受講生は自身が気づかなかったことに気づけ大満足。学生にとってもOJT機会になり、双方良いコトづくしだった時間。

2021年11月7日日曜日

大いに“やらかして”。


他人のアイデアを聞いて感想や質問を書いて渡して寄せられた意見を読んで、ブラッシュアップしてまた喋った一日。しっかり聞かないと書けないし、しっかり喋らないと伝わらないし、受講生は脳みそフル回転だったと思います。慣れぬプレゼンも1回目はオロオロでしたが、2回目は格段に良くなり、「言いたいこと=聞きたいこと」が合致した人も出て、校長先生役としては満足でした。

「話に流れをつくり、端的にハッキリと伝えてね」と伝えると、自身が抱える実情を吐露して聞く側をグググッ!と前のめりにさせた人もいれば、「結論(テーマ)から始めるのもアリ」とテンプレップ法を伝えれば、宣言のような出だしで聞き手に理解の準備を促したり、「目的と目標は違うよ!」と伝えれば、目的と目標をキチンと整理して話してくれたり、あがり症を熱量の高さに変換したり・・・。

2回目の発表は動画録画して共有。「声には大きい小さい、高い低い、早い遅い、そして“間”があるから上手に使ってね」と助言したことがわかると思う(笑)。失敗や失態と思っても練習なんだからOK!大いに“やらかして”その経験を糧にレベルアップ、ブラッシュアップすればいい。12月に各アイデアが大化けするのを願って、いしづち編集学校のプレゼン授業は無事に終了。

2021年10月2日土曜日

良さを再確認。


意見が重なり合い、絡み合い、行き交う光景はいい!と再確認する。オンラインの画面では難しく、マナー違反とも言われそうな「同時多発的な意見のやりとり」。これまで何百回と見てきた付せん紙でのやりとりでさえ新鮮に見えてしまう。慣れない参加者に先ずは書いていただき、内容を説明してもらい、更に意識を深化してもらったり、細分化してもらったり、私たちは何百回目でも参加者には初めての作業。

「地域を知る」は意味も分かるし、そうしたいとも思うけど、「どうやって知るか?」「どうしたら知れるか?」手段や学び方が半端だと得られるものも半端になる可能性大。初心者なら「知りたい対象を可能な限り細分化して具体化する」ことをお勧めする。例えば「松山城」に興味あるなら、建造物や城主、歴史などから入り、建築構造や人物の功績、時代や文化の流行りなど細分化して具体性を持たせる。

具体的になり、イメージを描けると魅力や可能性、課題などが湧いてくると思うけど違うかな。「物事は多面的なので良い面もあれば悪い面もあり、上から下から横からなど、どこから見るかで違ってくる」とも助言したけど、抽象的な地域だからこそ、どんな視点からも柔軟に見えるように意識しないと知らず知らずのうちに「地域の困ったさん」になってしまうので気をつける。

2021年9月10日金曜日

慣れるの危険。

本当だったら、今頃は徳島県祖谷の山中でカナディアンカヌーを体験して、焚き火を囲みながら、地域資源を活用した体験プログラムの造成などに激論をかわし、ティピーテントで夜を過ごして朝は、肌寒い中、淹れたての美味しいコーヒーを飲んでるはずだった!脳内はそんなイメージで覆い尽くされていたので、オンラインでの研修に切り替わっても雰囲気を味わいたいと帽子をかぶって参加したら徳島から喜んでいただいた件。

「いしづち編集学校」のマスターコース。実地研修を通して自分に問いを立てて、どうやって改善・解決するかの機会は私にとっても【自身に問いを立てる機会】でもあって本当に楽しみしてた。自然の中でそんなことできるなんて、とても贅沢なプログラムです。と、言うのも今は一日一日が非常事態なはずで、その対応だけに追われると本来すべき、あるべきモノコトができず、、非常事態に慣れてしまい、そのまま日常になってしまいそうで怖いのが現実。

そんな非常事態時に感じた違和感に一度立ち止まって振り返りたかった。祖谷に行く機会は失ったけど、こうして“気づけた”のは幸いで自分なりに、問いを立て意識の切り替えができたのは良かったと思う。ホント、世の中に無意識、無関心で過ごすことの怖さと言ったら・・・。「今が標準、基準ではないよね」と談義。

2021年8月7日土曜日

開校!いしづち編集学校

西条市(愛媛県)、久万高原町(愛媛県)、いの町(高知県)、大川村(高知県)の「いしづちエリア」の資源を活用した起業や創業を目指す【いしづち編集学校】が今期もスタート!3期目となる今期も校長先生役を拝命し、参加者の思考の整理などを応援隊。ほんと、ありそうでない「アイデアを醸成する機会」はビジコンでもないから、色々な人やアイデアが集まりやすいのも特徴の一つ。

家族での移住者がいたり、地域おこし協力隊がいたり、事業継承者がいたり、伝統工芸の復興を目指したり、ガイドアツアーを検討したり、6次産業化を目指したいなど、応募してきた9名それぞれに物語があって(働き方、生き方が多彩になってきた)と実感。現時点でアイデアが形になっている人は誰もいないけど2022年1月の発表にはカタチになっているから不思議(これは第二期で最優秀賞を受賞した金光さんも同じで、彼女のプランもプレゼン1ヶ月ほど前に完成)

個人的に「いしづち編集学校」の何が良いかって【アイデアを検討する際の思考が整理できる点】【自分に問いを立てられる点】【相談などし合える仲間ができる点】の3つはお約束。
今期の特徴は構成する1市2町1村から参加者がいること。勝手に“事業連携”のイメージができるけど、事業は一人ではできないから「整理して問いを立てて仲間に相談など」してもらえたら、三期らしい素晴らしい価値が創出できると期待満開!

2021年6月12日土曜日

大根のツマ。

「その仕事(職業)にどうやって就いたんですか?」と、質問されますが、自分から売り込んだことはないし、募集があったわけでも応募したわけでもなく、“いつの間にかお声がけ”されるようになったので、いつから始めたのか自分でも分かりません。分かるのはこれまでの実績のみ。だから肩書きにはファシリテーターなど書いていないし、ましてや「校長先生」なんて!以前「校長先生なんです。」と言ったら「イメージが全然違った」と言われたり(汗)。

そんな校長先生役を担っている【いしづち編集学校】の第3期生募集のお知らせ。実は校長先生役なので自ら獅子奮迅のごとく、立ち回ってエイヤー!なんてありません(笑)。意識しているのは一人一人にしても全体にしてもちょっと引いて俯瞰的に見ようとしている点です。なぜか?それは一人一人がフワフワしながらもアイデアを持っていて、その実現のお手伝いなので舵取りはあくまでも当人。我々は“大根のツマ”です。

アイデアを考える際、いしづち編集学校は「安心、安全な場」であることを保証します。否定ではなく肯定、結果より過程、破壊的ではなく建設的、考え込むより行動(ちょっとキレイに言い過ぎかもしれない)。モヤモヤしていることが晴れるのは確かです。そんなことをアドバイスするから得体の知れない役目で職業だから不思議、怪しいと思われるのかもしれない。自分だって何と名乗っていいのか分からないし。

2021年5月13日木曜日

やっぱり、一番得しているは・・・。

何をしているか?と言うと取材を受けています。2019年から始まった「いしづち編集学校」が今年度も開催決定となり、校長先生役を拝命していることから、事業責任者の石川さんに同席。そして取材をしてくれたのは昨年の研修生である山口夏織さん(歌って踊れるカメラマン兼ライター、石鎚山系のガイドも目指している)。「繋がるね!」と、久しぶりの再会を喜ぶ。これまで「あーだ」「こーだ」「そーだ」など書いてました。

これまで1期、2期と行い、今回が3期。個人的な感想ですが1期は“個”の力が強く、それぞれが個性を前面に出しましたが、2期は“個”の力は1期に比べると弱かったかもしれないけど“互いを補完”し合うことで、1期にはない強みを2期に感じて(連携するとスゴイもんだ)と感心したものです。2期生たちは最初、全員が掲げる目標に漠然としていて、(良い意味での)弱みをさらけ出せたことで、互いの接点(≒可能性)を見出せた感じ(あくまでも私見です。)

3期となる今回、どんな人たちと出会えるか今から楽しみだけど、アイデアを完璧に整えて参加する必要はないです。石鎚エリアの資源を活用したいと言う思いがあれば、我々が引き出せると思いますのでご安心を。今年は、これまでの受講生を対象としたOJT主体のマスター構想もあるようなので、いしづちエリアの資源を活用した事業が走り出しそう!
やっぱり、一番得しているのは私だと思う(笑)