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2025年9月5日金曜日

聞いて欲しかったのかな?

授業の様子

これは、どう捉えたらいいんだろう?
わずか6時間しか一緒に過ごさなかったのに、最後にお願いした受講感想を長文で返してくれた学生が多かったこと。聞いて欲しかったのかな?

エールと感じた学生も多かった中で、果たして自分は・・・と、あるべき姿(理想)と現実の乖離に不安を吐露してくれた学生もいて、「この先は長いから、焦らず少しずつ埋めていく&近づいていくでOK!」と、再びエール。

実は(ちょっと難しいかな・・・)と思っていたモチベーション維持のヒントになる「自己決定理論(エドワード・デシ)」を自身の半生と照らし合わせたら、納得した学生が多かったこと。

そんな彼らの感想を、いつもの通り、まとめてもらったら・・・。
悩むのも大切な成長過程!

<ポジティブな感想>
① 自己理解の深化
•自分の強みや興味から可能性を広げられる時間になった
•好きなことや得意なことを深掘りするスタイルが新鮮で楽しかった
•自律性・有能性・関係性という要素を通して、自分の本質を理解できた

② 完璧主義から継続志向へ
•完璧を求めず、合格ラインを80点にして継続を目指したい
•「まず完成させる」ことで視野が広がった
•完璧を求めないことが行動の幅を広げると実感した

③ 他者との関わりからの学び
•クラスメイトからのフィードバックで自分の潜在能力に気づいた
•一行日記や一週間日記を通じて他人の考えや生活を知れたのが面白かった
•嫌いな人の意見を知見として受け止める姿勢を持てた

④ リーダーシップの再定義
•リーダーにはさまざまなスタイルがあることを知った
•自分に合うリーダーシップの形で良いと気づいた
•現在取り組んでいる活動にて、自分のリーダー像を再確認できた

⑤ キャリアや将来への応用
•デザイナーとして自分の特性を理解する大切さを実感した
•好きを極めることの重要性を体感できた
•目標を紙に書くことで達成に近づけると感じた

⑥ 授業そのものの評価
•自己分析は難しいが楽しく取り組めた
•普段考えないことを考える機会となり、想像力を試せて楽しかった
•学びや知識に敏感でありたいと感じた

<課題・悩みを含む感想>
① 自己理解の難しさ
•今まで自分を知っていたつもりだったが、意外と知らない一面が多かった
•自分を見つめ直しても大きく変わらないと感じた

② 完璧主義との葛藤
•中途半端で最後までやり遂げられないことが多い
•完璧を求めすぎて複数課題があると半端になることがある

③ 他者との関わりでの課題
•周囲からの評価と自分の自己認識にギャップがあり戸惑った
•嫌いな人との関わり方は簡単ではなく、受け止めるのが難しい

④ リーダーシップの悩み
•グループ活動で進行役がうまくできず悩んだ経験がある
•自分はリーダーに向いていないと感じた

⑤ キャリア・将来に関する不安
•就活での不安から自分を見つめられていなかった
•立派な目標を掲げても「自分にできるだろうか」と不安を感じる

2025年9月4日木曜日

大いに勘違いして!


河原デザイン・アート専門学校の2年生、30名余りへ特別講座前編。
既に希望就職先から内定が出た学生もいれば、就活中の学生もいる時期。
どちらにせよ「不安と期待」が入り混じり、無意識のうちに思考や視野が狭くなっていたかも・・・は、学生の振り返りから。

いづれにせよ、来年4月には新生活が始まるに際して「自分の持ち味ってなに?」と自身に考えてもらう。

すると「表現力、計画力、おしゃべり力、言語力、生命力、耐久力、一途力、行動力、自由主義力、勘違い力、発想力、こだわり力、集中力、没頭力、偏愛力、マイペース力、ハングリー精神力、なんとかなるでしょ力、継続力、観察力、ラッキー力など」の造語が生まれる。

ただ、これでは「意味が分かるようで分からない」ので、グループに分かれて、〇〇力を書いた背景やエピソードを共有してもらうと、それまで静かだった学生達、ワイワイガヤガヤ盛り上がる。

何をそんなに盛り上がったのか?と思ったら・・・。

  • 自分の持ち味を造語で書き出すことで、気づかなかった自分に目を向けることができた。
  • 先生から見た私は行動力があるらしい。自分ではそうは思わなかった。
  • 友人や先生から表現力があると言われたのでその力を今後も継続したい。
  • 自分に解決力や世渡り力があるのを教えてもらって初めて知った。
  • 短所だと思っていた部分が、周りからは長所だと思われていた。
  • 同じものを見ても感じ方や考え方、捉え方が大きく違っていた点が面白く感じた。
  • 自分の能力や得意なことを再確認することができた。
  • 自分が知らない自分がいることや、視点を変える大事さを知った。
  • 意外と自分のことや相手の事を細かく知らなかった。
  • 自分の性格や好きなことを他の人に言われて納得することが多かった。
  • 周りから行動力があると言われて自分ではそんな風に思ったことがあまりなかったので、意外な自分の性格を再認識した。

など、最も身近なはずの“自分”について、意外と知らずクラスメートからの指摘で気づいた・・・が多く、自信がついたり、自己肯定感を実感したり。

個人的には「勘違い力」が印象的で、一見してマイナスイメージだけど、「大いに勘違いすることで大きく化けるからね!」と伝えると、ハニカミながら嬉しそうな表情をした学生がハイライト。

私も大いに勘違い(≒妄想)したから。

彼らのまとめ。


「NPO(法人)が行政との協働/共創のパートナーしてなり得る理由」という直球について、「講義前」に想像、「講義後」に気づいた点を職員に書いてもらう。

すると「予算がないから」「資源が足りないから」など(あららっ・・・)な回答もあったけれど、40以上の意見が出たのでまとめてもらった。


1. 公益性と非営利性の親和性

•愛媛県は公共性を重視する行政機関であり、NPO法人も利益追求ではなく公益を目的とする。

•この「非営利性・公益性」が共通点となり、公平性や公共の信頼を確保/担保できる。

•企業と異なり特定利益に左右されず、市民にとって納得感のある協働/共創が可能。


2. 専門性と多面的アプローチ

•地域課題は複雑で多面的であり、行政だけでは対応が困難。

•NPO法人は専門知識や独自のアプローチを持ち、根本的かつ持続的な解決を志向する。

•行政が知るべき課題と、NPOが専門としている分野が合致しているケースが多く、相互補完関係が成立。


3. 地域密着と市民性

•NPO法人は地域に根差し密着しており、市民の声やニーズを直接反映できる。

•メンバーが県民であることも多く、「県民主体の行政」を実現する架け橋となる。

•市民生活の実態に即した課題把握と改善提案が可能。


4. 協働による資源補完と創造性

•愛媛県は予算や人員に限りがあるが、NPOは人脈・ノウハウ・熱意を持ち補完できる。

•意欲的に協力する姿勢や専門家の創造的アプローチを行政に取り込むことで、より効果的な解決策が生まれる。


5. 社会的信頼と共感の効果

•NPOは「社会貢献度の高い存在」として市民や社会から信頼を得やすい。

•行政がNPOと組むことで、「営利でなく社会のために」という印象が強まり、取り組みへの共感や支持が広がる。

•行政とNPO法人が共通のビジョンを掲げ、共有することで、県民を巻き込んだ持続的な共創が可能となる。


<総括>

愛媛県とNPO法人は「公共性」「専門性」「地域性」「資源補完」「信頼性」という5つの観点で親和性が高く、協働・共創のパートナーとして最適。

研修はあと2回、同じ問いを投げかける事で何が変化して、何が変化しないのか?
興味深いところ!

2025年9月1日月曜日

どうしてでしょうか?


「どうしてNPO(法人)は、行政との協働/共創のパートナーとしてなり得るんでしょうか?」
的な質問をされる。

答えを探るには、予め「地域の課題の現状」について理解しておかないといけない。
「地域の課題の現状」は・・・。

(1)地域の課題は平面でなく多面的である。
ジグソーパズルのように一つ一つ課題を解決して平面的に解決したと思っても実は地域は多面的なので、単に一面を解決したにすぎない。

(2)地域の課題は要因が複雑に絡まっている。
ゴミ屋敷=片付けができない人。というほど簡単な話ではない。外側ではなく、内側から原因を突き止めてないと、根本的な解決には至らない。

(3)課題の解決/改善が新たな課題を顕在化させる。
課題を解決/改善させたとしても、その解決/改善が違う課題を表面化、根本的な課題を顕在化させてしまうことがあり、持続的な解決/改善が求められる。

先ずは上記をしっかり認識しないと「課題の深刻さ/根深さ」を想像できない。
そして、複雑に絡み合う原因は、行政だけで立ち向かうほど簡単ではない。

すると、同じ非営利組織であるNPO(法人)に白羽の矢が当たる機会があるけれど、NPO(法人)だからと言って、全てのNPO(法人)が、行政との協働/共創のパートナーになれるわけではない。

同じ方向(ビジョン)を向いている。同じ課題意識を持っている。同じ解決/改善方法を共有している。など、協働/共創のパートナーになるには互いに補完し合いながら、必要と思いながらが大切で「信頼できる間柄か?」どうかが肝。

そのためには「想像と創造が必要」と明日も言おうと思う。

2025年8月31日日曜日

生きた教材。


先日、お招きいただいた女性教職員指導者などを対象にした講演会。
そのお礼が手紙で届く。

その手紙でも、たくさんお褒めいただき、フィルム・コミッションが愛媛に役立っていることを実感できて何より。

お礼の手紙が届いた同日。
講演会に参加していた方からメールが届き、「先日はありがとうございました・・・」から始まる内容は、教職員を対象にした会報誌「愛媛文教月報」への巻頭言を寄稿依頼だった。

そして、そのメールの2日前には「教育講演会」への講演も依頼されて、一つの機会から新たに二つの機会をいただく。
ちなみに、どちらも公益財団法人「愛媛県教育会」からの依頼。

自分では全く「狙っている」わけでも「営業してる」わけでもなく、フィルム・コミッション&いよココロザシ大学について話すだけで喜んでいただけるなんて、大感謝。

むむっ!と気づいたのは、河原デザイン・アート専門学校で計4コマ(6時間)で伝えている「セルフプロデュース/セルフブランディング」の事例として使えるかも!?ということ。

自らをコンテンツ化したら、自分の想像以上に反応があり、波及効果を得られた。

でも「狙っている」わけでも「営業してる」わけでもないから、日々の出来事や思いを綴ってるだけで喜んでいただけるのは、オンリーワンだからか(学生にはエピソードはオンリーワン化の基本と伝えた)。

偶然にもタイミングが重なり、生きた教材のように紹介できる今回の出来事。

2025年8月30日土曜日

遠回りのようで。


今年3月に招かれた河原デザイン・アート専門学校での特別講義。
その時に聴講した一年生たちは今は二年生(当然)。

専門学校生って4年生大学と違い、一年目に基礎知識を全方位から学び、二年生では直ぐに実践&就職活動になるから、本人も先生も学校側も気忙しく、効率的&効果的に学ぶカリキュラムなどに余念がない。

「学生達は良い個性も持っていながらも発信力(セルフプロデュース力)が足りていないんです・・・。」という先生の悩み&相談を聞いたのが2ヶ月前。

そして「学生達へセルフプロデュース力/セルフブランディングについて計4コマ、特別講義をして欲しい。」という依頼。

「セルフプロデュース力/セルフブランディング」。
要は自分自身の魅力をどう理解して磨いて発信して確立するか?と思ったので、SNSなどの発信手段は本でも分かると伝え、「そもそも論」として、プロデュースであろうが、ブランディングであろうが、その素/源となる自身の可能性/魅力について、コンテンツ化/素材化することから始めましょう!で了承いただく。

すると、自分自身で可能性や魅力を顕在化させるには限界があるのでクラスで話し合いながらしましょう!と自分が今日、話し合いたい好きな分野を付せん紙に書いてもらうと「音楽、ゲーム、アニメ、旅行、映画&ドラマ、描くこと」の6グループに分かれたので、ワイワイ話し合ってもらう。

一見、単なるお喋りで授業っぽくないけど、好きを共有したり、指摘で気づいたり、質問が生まれたり、自分一人で考えるより何倍もの情報量が生まれる。

共感したり、頷いたりする光景を見て「学生達、いい笑顔ですね。こういうやり方いいですね!」とお褒めいただく。

「今、話したことは自身のプライベートな出来事、心象。それはコンテンツの基本です!」と伝えると、ハッ!とした学生達。

次回は情報発信編!

2025年8月21日木曜日

変化、進化、深化。


愛媛県庁2年目職員研修スタート!全5回シリーズの1回目終了!
公務員生活の中で右も左も分からなかった1年目から、少しは見通しが立ち、周りの雰囲気も理解して、公務員としての自覚も一層増してくる頃(かな)。

そんな彼らへ対して「NPO・ボランティア研修」。
愛媛県の事業遂行は、公務員だけで進めた時代(ver1.0)はとうに終わり、委託などで完結した共同(ver2.0)から、パートナーという関係性を重視した協働(ver3.0)を経て、そして新しい価値(実利)の創出を目的にした共創(ver4.0)へと進化中。

10年以上、県庁職員への研修に携わり、その変化、進化、深化は確実に若い世代に引き継がれていて、2年目職員は我が子世代。
彼らの10年後、20年後が愛媛県の進む方向と思うと、つい熱が入ってしまう。

そんな彼らは小学生からボランティア/NPO(法人)への参加、情報として知っている世代でもあり、社会に必要と思いつつ・・・個人的にはあまり良いイメージがない人もいる世代。

そのような人へは可能性、現実を伝えるのが最も有効な手法と思い「私は人並み以上に稼いでいます。稼げるNPO法人を目指しています。」と伝えると、それまで資料を見るために下を向いていた多くが、ぱっ!と顔をあげて私を見たのがハイライト。

共創時代に突入して、単に足りない部分を補う役目だった過去から、パートナーとなり、時に牽引する事業を任されるようになったNPO法人。

そんな時代の流れを喜ぶ人もいるけど、責任や成果&効果が増す/求められることも忘れてはならない。

コンサルティング力、事業力の強化に日々務めないと(NPO法人って口だけで使えない。)と思われるのだけは勘弁!という感じ。

2025年8月20日水曜日

興味関心をもっていただき大感謝だった3時間。


講演会/研修会+その後の食事会=3時間余り。
50人以上の女性(それも多くが先輩方)にひたすら褒めていただき、共感いただき、喜んでいただき、拍手で迎えられ&送り出されて、嬉しいやら恥ずかしいやらだった一時。

講演内容はフィルム・コミッションを通して愛媛県の魅力をどのように発信してきたか?

そのためには、家族の理解と協力も必要だったので家族紹介をすれば、松山出身の妻の話題(心理学の博士で愛媛大学と創価大学で教えている)に興味を示していただき、子ども達を紹介すれば、我が子が通った小学校の校長先生(当時)が参加されていて、10年ぶりの再会を果たしたり。

皆さんが大歓迎状態だったので、講話は資料に沿って紹介したものの、脱線エピソードで笑っていただき、作品を見ただけでは伝わらない「撮影現場あるある」にご満足いただけたようで何より。

ほんと、妻が愛媛県出身でなかったら、私と愛媛県は繋がらず、仮にフィルム・コミッションをしていたとしても他県でしていた可能性があると思ったら、ご縁としかいいようがない。

また、愛媛県にフィルム・コミッションを提案したとしても、「えひめフィルム・コミッション」が設立される確約はなく、よくぞ当時の課長(当時はまだ珍しかった女性課長)や部長(その後、東温市長になる)が、何処の馬の骨とも分からぬ、縁もゆかりもない30歳を採用したもんだと、愛媛県の英断、自分の数奇な運命を内省してしまう。

こんな実体験だから、ジョン・D・クランボルツの「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」を心の拠り所にしたくなるのも無理はなく、

1.個人のキャリアの80%は偶然の出来事に左右される。

2.偶然の出来事を本人が主体的に活用することで、キャリアアップできる。

3.偶然を意図的に生み出せるよう行動することが大切である。


を紹介すると、これまた感心していただき、興味関心をもっていただき大感謝だった3時間余り。

2025年8月16日土曜日

演題は・・・。


寿美江先生とお会いしたのは半世紀前!25年以上前!と思う。ヒィー!20代?
妻と結婚してほどなくして知り合い、一緒に旅行にも行った間柄。

ただ、そこからお互いに子育てなどに忙しくなって疎遠になり、でもSNSでは繋がっていたりで“ご縁”は切れず、お互いに子育てもひと段落して過ごしていたある日、「お元気ですか?」と寿美江先生から連絡が入る。

「NPO法人日本交流分析協会が10月11日、12日に松山市で全国年次大会を催すので話題を提供して欲しい。」という相談で、日本交流分析協会という団体を初めて知る。

日本交流分析協会のウェブサイトを見ると「私はOK、あなたもOK」「人は誰でも考える能力をもっている」という交流分析(TA=Tranceactional Analysis)の哲学を基盤として、より豊かな人生を営むための心理学教育実践団体。
と紹介されていて、全国組織で寿美江先生は四国支部長だった!

でも、
日本交流分析協会もTAも会員も何も/誰も知らない私が、そのような機会に登壇して何を話せばいいの?となるも「愛媛/四国は魅力的ということをフィルム・コミッションの視点と実績から紹介してほしい。」となり、演題は【銀幕の裏側からみる四国の魅力】となる。

持ち時間は約50分。
講演後は伊予水軍太鼓の演奏とおいしい食事が控えてるので(笑)楽しく、知らない同士でもワイワイ交流できる話題を提供しよう!

すると、やはり最初は掴みが必要!
ウケてくれたらいいけどな・・・と思いながら構成中。
講演が成功するか否かの判断基準は「驚きの数」か?

2025年7月18日金曜日

20年前のことを覚えておられた。


エールラボえひめ主催の「図解で学ぶ!資金調達講座」。
実は参加者全員がエールラボえひめ会員ではない「新規参加者」だった・・・という珍事が起こり、自己紹介をしていただく。
どこで本講座を知ったのか?と尋ねると、知人の紹介、SNSなど。

順に自己紹介をしていただく中で男性の番になると、小学校の校長先生!と分かり(えっ!?どうして校長先生が資金調達を?)と思うも、参加理由を聞くと現状を自分ごと化されていて資金調達方法について調べているとのこと。

すると、その校長先生から「実は講師の泉谷さんとは以前にお会いしたことがありまして。」となり、(???)となるも思い出せず・・・。
「えっ!?どこでお会いしましたっけ?」と思わず、尋ねてしまうと・・・。

「20年ほど前に教育関係者向けの講座&講演で、私が運転した車に乗っていただき送迎しました。車中でのお話しが印象的で、今回の講師の名前にピン!ときて申し込みました!」と校長先生。

いやいや、20年も前のことを覚えていてくださるなんて大感謝。
私が覚えてなくてゴメンなさい。実は同い年とも分かり、校長先生という立場だったにも関わらず、資金調達について積極的に他の方とも学び合っていただく。

事業やアイデアを図解で考えるのは偏に「思考を整理できる」から。
頭の中だけで考えると“都合よく”考えてしまうけど、図解に落とし込むと「繋がらなかったり」「曖昧な点が分かったり」「相関関係が把握できたり」色々と気づきが生まれる。

今回も、皆さんの質問や意見に耳を傾けて回答や説明をしていたら、終了時刻を過ぎていた。
会場を用意いただいた、サイボウズの久保さんにはいつもお世話になりっぱなし。

「直接、お聞きになりたい方はメールでどうぞ!」と伝えたら翌日に早速、質問メールが届くし、今回も満足いただけた!ということで終了!

2025年6月16日月曜日

100万円/個のミカンをつくる!

DXの力で1個100万円のミカンをつくる。

「民間との共創研修」では「バックキャスティング」で事業アイデアを考えてください!と伝えるも、普段は「フォアキャスティング」で事業を構築するから、頭で分かっていても長年の思考プロセスを変えるのは一苦労。

3回目は「DX化の必要性は分かっているのに取組の優先順位が低い事業者へ優先順位が高くなる事業アイデア」と設定したので、グループ内で「事業者」と「県庁職員」分けて議論させる「ロールプレイ形式」を実施。

「万引き被害などで喘ぐ書店と県庁職員」「農地を引き継いだものの“お荷物”となっている農家と県庁職員」「平均年齢70代の運転手しかない山間地域のタクシー会社と県庁職員」「地域で踏ん張る2代目医院長と県庁職員」など、ユニークなDX化したいものの優先順位が高くならない事業者のペルソナが発表されて、つい笑ってしまう。
でも、これらの多くがターゲットを設定できてもフォアキャスティング思考で進めてしまい、惜しい!となる。

そんな中で「(DXの力で)1個100万円のミカンをつくる!」と、ドッーン!と掲げたグループが現れ、突拍子もないビジョンだったのに「1個100万円だったら、検討のしがいがある!」と1時間前まで「初めまして〜」と自己紹介だったメンバーが前のめりで、ビジョンからのブレイクダウン(段階的噛み砕き)が始める。

農家役の職員も“その気”になり、「100万円の価値は消費者が決めるよね」とブランディングやNFTなどを駆使して高付加価値を見出そうと話し合ってた。

発表も理路整然として聞きやすく、1個100万円は数年後の成果だけど、バックキャスティングだからこそ出てきた事業アイデア。メンバーも「ここまで考えられるとは!満足です。」と言ってた。

「フォアキャスティングも大切、バックキャスティングも時に必要。使い分けられたら最強!」と締めに伝えて相槌をいただく。

2025年6月14日土曜日

複雑に考えない/しない。

研修で教えてもらった遊びの効果にハッとする。

放課後児童支援員認定研修から。
子ども達を取り巻く事柄は、研究や検証から多くが解明、分析されて私たちが子どもだった昭和時代から劇的に向上してる(と思う)。

ケンカのメカニズムも
すれ違いざまの接触やじゃれ合いで「叩かれた!」などと誤認し、やり返してエスカレートしがち。」
一見関係のない場面でも、以前に感じた悔しさや傷つきがフラッシュバックし、急に激しい反応につながる。」
遊びの途中でルールが守られない・順番が違うなど、理不尽と感じると感情が高まり、不満へ進展するケース。」など
場面や状況からケンカの発生確率を予測できるようになった。

すると、“先回り”してリスクへの回避行動を取れるのが大人だけど、そもそも「心配事の80%は起こらず、残り20%の割合も16%は準備しておけば対応可能なコトといわれるように、結局4%しか起きないという報告(米国ミシガン大学)を信じるなら、“気にするコトを気にしない”ようにするは大切ではないかと。

大人は危険回避能力が発達してるから、つい先回りしてリスクの芽を摘んでしまうと、それは学びの芽も摘んでしまうことになりかねないと気づく
。研修を振り返って個人的な感想。

世の中が複雑怪奇化する中で多面的・多層的にモノゴトを見よう/考えようと教えているけれど、子ども達にも同じような思考は意味がないかも?と自分への問い。

ここはあえて「複雑に考えない/しない」思考で、もっとシンプルに子ども達を捉えてもいいのではないか。

子ども達は明日(将来)を考えて遊んではおらず、また研究や検証のためにも遊んでおらず、目の前に全力なわけで、その日を精一杯元気に過ごさせることが先ずは大切かもしれない・・・と振り返り。

やっぱり大いに遊べ、子ども達。


放課後支援員認定研修も3回目。
子ども達に遊びがどうして必要なのか?についてを
まとめると・・・。

<心身の発達促進>

  • 身体的発達:鬼ごっこや縄跳びなどの運動遊びは、筋力やバランス感覚を養い、健康的な体づくりに寄与する。
  • 感覚統合の発達:砂遊びや水遊びなどの感覚遊びを通じて、視覚・聴覚・触覚などの感覚を統合し、脳の発達を促す。 

<認知能力と創造性の向上>

  • 問題解決能力の育成:ブロック遊びやパズルなどの構造遊びは、論理的思考や問題解決能力を高める。 
  • 創造力の発展:ごっこ遊びやお絵かきなどの創造的な遊びは、想像力や柔軟な思考を育む。 

<社会性とコミュニケーション能力の形成>

  • 協調性の習得:集団での遊びを通じて、順番を守る、ルールを理解する、他者と協力するなどの社会的スキルを学べる。
  • 共感力の育成:友達との関わりの中で、他者の感情を理解し、思いやる心が育つ。

<情緒の安定と自己肯定感の向上>

  • 感情の表現と調整遊びを通じて喜びや悔しさなどの感情を体験し、自己表現や感情のコントロールを学べる。 
  • 自己肯定感の育成遊びの中での成功体験や達成感が、自信や自己肯定感を高める。 

<自発性と主体性の促進>

  • 自発的な行動の促進:子どもは遊びを通じて「やってみたい」「挑戦したい」という意欲を持ち、自ら行動する力を養える。
  • 主体的な学びの基盤:遊びを通じて得た経験が、将来の学習意欲や探求心の基盤となる。

と、我が子を育てた期間では知ることも学ぶこともなかったことを“今さら”知る。
だけど、立派に育っているし、言葉を知らなくても、学ばなくても多くの保護者は実践してたはず。


そこで、遊び不足だと子ども達には何が起こるのか?は教えてもらえなかったのでChatGPTに尋ねる。
すると、やはり大いに遊べ!子ども達と言う感じで腑に落ちた。


<遊び不足がもたらすリスク例>

  • 精神的な問題増加:英国では子どもの遊び機会が減り「sedentary(動かない)、スクロールするだけ、孤立しがち」という状況が多発し、肥満や不幸感が増加していると報告されている。
  • メンタルヘルスの悪化:米国でも遊びの減少とともに、不安・うつ・自殺リスクが高まるという指摘がある。

<認知発達 & 学習能力>

  • 実行機能+問題解決力:遊びを通してプランを立てたり判断力を磨いた子どもは、抽象的思考や課題解決に優れる傾向がある。おままごとなどのごっこ遊びは、こうした能力を育むのに役立つ。
  • 言語能力・学習意欲:社会的なごっこ遊びをよく行う子どもは、語彙量や発話の長さが豊かになり、読み書きなどの学習にも好影響を受ける 。
  • 一方、遊び不足の子どもは、注意力や柔軟な思考、語彙力などが同年代より劣るケースがある。

<社会性・感情の発達>

  • 共感力・協調性:集団遊びで順番を守ったりルールを理解したりする経験が社会的スキルや協調性、共感力を高める 。
  • ストレスコーピング能力:自由に遊ぶことで、自身の感情を調整・コントロールする力が育ち、ストレスに強い子になる 。
  • 遊ばなかった子どもは、気持ちを言葉で整理するのが苦手だったり、不安・焦りなどの情緒不安定を抱えることがある。

<心身の健康・運動機能>

  • 粗大運動・身体の発達:外遊びや体を使う遊びを多くした子どもは、体幹・心肺機能が強化され、全体的に運動能力が高くなる 。
  • 身体活動への習慣:遊びが習慣化された子どもは、将来にわたって運動好きになりやすく、肥満リスクの低減にもつながる 。
  • 遊びの少ない子どもでは、肥満傾向や体力不足、運動協調性の遅れが見られやすい。

<創造力・自己肯定感>

  • 創造性・独創性:ブロックやお絵かきなどの自由な遊び経験が、柔軟な思考や創造力を培える。
  • 自己肯定感・達成感:自分の意志で達成した成功体験は、自信となり「自分ならできる」という気持ちを育てる 。
  • 遊ぶ機会が少ないと、チャレンジ意欲や自己信頼が育ちにくく、消極的になったり不安感が強くなったりすることがある。

2025年6月13日金曜日

139名の受講感想は。


140名以上が受講した愛媛県研修所での愛媛県庁職員を対象にした「民間との共創研修」。
全4回を終了し、回答総数139名からいただいた感想は・・・。


【問】受講内容に「学び」はありましたか?
【答】大いにあった:59%、意外にあった:25.2%、あった:15.8%

【問】受講前と受講後に自身に変化はありましたか?
【答】あった:95%、なかった5%


139名からのフィードバックはものすごい量で、こういう機会は貴重とつくづく思う。
似たような内容をまとめると以下になり、今後の参考に活かそう!となったけど、「小話が面白かった。」という意見も複数あり、これらの多くは「失敗談」だった件(笑)。


<1. 研修内容への満足と感謝(ポジティブな総括)>

  • 「楽しかった」「有意義だった」「勉強になった」などといった全体的な満足感。
  • 講義や講師への感謝、「説明が分かりやすかった」という声。
  • 「また受講したい」「ぜひ継続してほしい」などの継続希望。

(例)とても分かりやすい講義でした。

(例)他の研修にも参加したいと思うほど充実していました。


<2. バックキャスティング思考に対する学び・発見>

  • 「新しい視点を得た」「今後に活かしたい」「普段の業務と違った考え方」といった気づき。
  • フォアキャストとの違いや補完関係に言及する声も多い。

(例)バックキャストで考えることは初めてだったが、非常に有益だった。

(例)今後、フォアキャストと組み合わせて活用していきたい。


<3. 共創・民間視点・多様な価値観への刺激>

  • 「民間との共創」「県職員以外の視点が新鮮」「協働の難しさ」など、多様な立場の意見に触れたことへの評価。
  • 「共創に価値を見出していない人をどう巻き込むか」などの課題意識も。

(例)民間との共創という考え方は、今後さらに求められると思った。

(例)さまざまな部局の方と話せて刺激になった。


<4. 時間・形式に対する意見・提案>

  • 「時間が足りなかった」「オンラインと演習の切り替えがきつい」「発表準備が大変」といった運営面の改善提案。
  • グループワークの進行や分担に関する振り返り。

(例)もう少し講師がグループに関わってくれると良かった。

(例)午前中の議論で立案まで進めておけばよかったと後悔。


<5. 業務への応用・実践意欲>

  • 「実務に取り入れたい」「予算検討に活かす」「部署でやりたい」といった応用意欲。
  • 「今は直接活かせないが考え方は参考になる」という声も。

(例)予算検討で使いたい。

(例)所属に持ち帰り、もう一度試したい。


<6. 個人的気づき・成長実感>

  • 「視野が広がった」「思考の癖に気づいた」「考えが凝り固まっていた」といった自己理解や変化。
  • 「新鮮だった」「柔軟になれた」という感想。

(例)思考が固定化していたが、新たな捉え方に出会えてよかった。

(例)振り切って考えることの面白さを学んだ。


<7. 講師・講義スタイルへの評価>

  • 「実体験が参考になった」「説明がわかりやすかった」「小話がおもしろかった」など。
  • 話し方、雰囲気、インタラクティブさへの好評。

(例)講師の話し口調が親しみやすく、聞きやすかった。

(例)実体験に基づいた講義で説得力があった。

2025年6月6日金曜日

まもっていきまっしょい!


例え研修でも、自分たちが考えたアイデアに「これ、いいね!」とピンと来る時はある。
すると研修でもノリノリで検討するから内容は具体的になり、具体的だからリアリティ/訴求力が生まれ、聴いてる方もイメージ(脳内再生)しやすい→共感しやすい。は私の経験からもそう思う。

そんな「イケるかも!」というタイミングはどこ?と言われたら「ネーミング」もその一つ。
このグループは検討を重ねる中で方向性が出たものの「決め手」が定まらない中で、突然「まもっていきまっしょい!」と、どこかで聞いたことがるネーミングで中間発表をしてくれる。

防災に意識が低い若年層へ彼らの興味関心度が高い「ドラマ制作を通して」、知識のアップデート、防災のヒントなどを楽しみながら学んでもらおうという共創アイデア。

ロケ候補地も「須賀川ダム」「島」など具体的に検討するから、架空でもグループ全員が話しやすく、脚本家は〇〇さん、出演は〇〇さん、そして協力は「えひめフィルム・コミッション」となってた(笑)。

防災物語と言うとダサくも聞こえるけど、本物の防災グッズや最新の減災情報などを盛り込むなど、そこは演出次第。プロダクトプレイスメントという手法もあるし!

だから発表もノリノリで、エピソード1、エピソード2まで考えていたし、エピソード3の構想まで明かしてくれて、「振り切ったアイデア」と言うのは、ここまで意欲を高めるのか!?と感心してしまう。

個人的には「劇中劇」がいいなと。
愛媛県の広報担当職員が主人公で、テーマが防災/減災の広報番組の収録中に本物の地震が発災してしまう。建物に閉じ込められてしまうも、これまでに広報職員として得た知識やアイデアを駆使して72時間を生き抜く・・・とか。ダメだ、内容が浅すぎる。

振り切ってくれてありがとう!

ペルソナ化は大切。

2週連続の愛媛県研修所カレー。

公務員でも事業立案の時はターゲットを考えるけれど、「県民」であり、噛み砕いても「子育て世代」「シニア世代」「〇〇弱者」などが多い。
愛媛県研修所での共創研修も2回目。

今回のテーマは「若年層の防災意識の低さを改善する。」
だったでの、まずは「若年層って誰?」となる。

小学生?大学生?高校生?それとも34歳(若年層は15歳から34歳とされている)、各グループで検討が始まると、数分後には「大学生にしましょう!」と「 ターゲット=大学生」とホワイトボードに書いたグループが出たので、ちょっと待って!

「防災意識の低い大学生ってどんな人ですか?」「・・・。」となったので私から、「例えば!4月に隣県から大学進学でやってきた一年生、一人暮らし。実家暮らしの時は親から防災についてあーだこーだ言われたけど、一人暮らしになり、防災は大切と思いながらもお金はなく、バイト代は趣味やコンパで消えてしまい、防犯の優先順位は10番目くらいな学生。」はどう?と思いつくまま伝えると・・・。

「我が家だ。ホントその通り。どうして分かったんですか?怖い。」と、ビビらせしまう(笑)

“そこ”じゃなくて、ターゲット像を細かく設定することで生態を知ることができると伝え、普段はしない「ターゲットの細分化」に挑戦する県職員。

ホワイトボードに「ターゲット=小学生」を見つけ、「小学生と言っても1年生と6年生とは全然違いますよ。どのあたり?」と尋ねると踏み込んでいなかったようで検討してもらうと「小学生3兄弟(姉妹)の末っ子。いつも親、兄、姉が面倒みてくれるので防災意識はゼロ。でも、末っ子なのでゲームやテレビの主導権はなく、自分も優位に経ちたいと思ってる小学4年生。」となり、リアル過ぎる設定に大笑いする。

午前中が終わり昼食で並んでいると「ターゲットのペルソナ化は大切ですね!」という話になり、「今日の昼食はなんですかね?楽しみ!」と言ったら「カレーです。」と教えられ「えぇ!先週もカレーでした・・・。」と、ターゲットを気にしないコトもあると知る。

2025年6月5日木曜日

人の縁とはこんな感じ、。

岡姫乃さん。

岡姫乃さん。昨年12月にエールラボえひめで行った「失敗談祭」に参加してくださる。

その時、彼女は「防災などの周知活動を広めたいです!」と「防災」について熱く語ってくれて、(へー、若い方なのに防災に興味があるんだ。それにしてもよく通る声だな)と、思っていたら武蔵野音大で声楽を学ばれたとのこと(だから歌えもする)。

それからしばらく経ち、愛媛県研修所で共創の打ち合わせをしているとテーマの一つが「防災」になり、アドバイザー(防災士)をお招きしましょうと候補者を思い浮かべたら、岡さんの顔が思い浮かび打診すると快諾。

ただ「私、そんな(研修)所に行くの初めてですけど、大丈夫でしょうか?」と心配される。

それもそのはず。県職員も岡さんも互いに知らずの仲で研修は成立するのか?と不安になる。
しかし、そこの橋渡しは私の役割で、「誰にでも最初はありますから、心配ならさらずに。」となる。

自分で(お前も言うようになったな・・・)と思ったのは、私にも研修所デビューはあり、2011年にココ大を設立してすぐに依頼があり、その時は当時の市民活動界隈を牽引していたKさんからのお誘い。

今回の岡さんのような役割で共創アイデアにアドバイスをしたり一緒に考えたりして過ごしたのがデビュー戦。

その後もKさんとタッグを組み、愛媛県、県内市町で研修を担い続ける。
余談は私たちの講座は人気になり、3日間という今では考えられない連続講座で盛り上がった過去もある。

その後、Kさんは引退(20歳年上でしたので)。
引き継いだ私は、面白がっていただき愛媛県研修所での講師も14年!となる。これは「えひめフィルム・コミッション(事務局:愛媛県観光国際課)」があるからと思ってる。

人の縁と言うのはこんな感じで繋がる&広がる。

2025年6月2日月曜日

客観的にまとめてもらった。

名物「研修所カレー(700円)」

先日の「民間との共創事業」について、全員からいただいた感想をChatGPTにまとめてもらったら以下のようになった。

1. 研修全体の満足度・印象

  • 楽しかった、面白かったという声が多数。
  • 普段の業務とは違う考え方を知る貴重な機会だった。
  • 非常に有意義な研修だったという肯定的な声が多い。
  • グループでの議論や協働により、新たな気づきが得られた。

2. 内容・講師に対する意見

  • 泉谷先生の指導が非常に分かりやすく、参考になった。
  • 実体験に基づく話に説得力があった。
  • バックキャスティングという新しい手法について学べたのがよかった。

3. 時間・構成について

  • 全体的に時間が足りなかったという意見が複数。
  • 午前の議論を充実させすぎて午後の作業時間が不足したと後悔する声も。
  • 座学と演習の連続で疲れたが、やりがいはあった。

4. 学び・今後の活用

  • 今後の業務に活かせるという声多数。
  • 政策立案における新しいアプローチとしてバックキャスティングを評価。
  • 共創の考え方や柔軟な思考の重要性を実感。
  • 他部局との協働や横断的な検討が有益だった。

5. 改善提案・要望

  • テーマ設定をある程度絞った方がやりやすいという提案。
  • 演習の時間を増やし、より深く事業立案できるようにしてほしい。

6. その他

  • 他の班の発表が刺激になった。
  • 普段の業務では経験しないことに挑戦できたことへの評価。
  • 若手職員にもぜひ受けさせたいという意見。
  • 今後もこのような研修を継続してほしいという要望。
写真は職員と一緒に食べた名物「研修所カレー(700円)」。
実はその時に話した「撮影こぼれ話」が最も刺激が強かったかもしれないのは、講師として複雑な気持ちになったのはナイショ!

2025年5月31日土曜日

西の愛媛、東の東京。


民間との共創研修では、多くの県職員が取り組んだことがない「バックキャスティング」を学びながら事業アイデアを考えよう!を掲げる。

バックキャスティング/フォアキャスティングとは事業構想および着手の方法論で、バックだから(逆引き)、フォアは(積み重ね)で事業を取り組む。

普段はフォアキャスティングだから、バックキャスティングを理解しても実際に事業を構想すると現状分析から一つ一つ積み重ねて・・・あぁ、このままではフォアキャスティングだ。と、気付く(笑)。

現状分析はどちらにせよ必要だけど、改善を積み重ねてたどり着くゴールは「予測された未来」。
一方で「描きたい/叶えたい未来」から逆引きするのがバックキャスティング。
*どちらが良いか悪いかの話はなく、事業に合わせてどちらでも対応できるた方が良い。

ただ、どちらにも注意点はあり、フォアキャスティングの注意点は「アイデアが消極的になったり、視野が狭くなったり」することがあるし、バックキャスティングにも「描いた未来と現実との隔たりが大き過ぎると失望したり、やる気が続かなかったり」という注意点がある(笑)。

そんな凸凹を乗り超えて、9つの共創に相応しい事業アイデアが出たのだけど、やはりフォアキャスティング的だったと思わざるを得ない事業アイデアが多かった。
予め「振り切った、ぶっ飛んだ事業アイデアを期待します!」と言っていたものの、染みついた思考は突然変わらない。

でも、その中で「砥部動物園でパンダを飼おう!」というアイデアはバックキャスティングな発想で面白かった。

現状分析をすると、和歌山のアドベンチャーワールドからパンダが中国へ返還されると西日本ではパンダがいなくなる!

そこで西の愛媛、東の東京という切り口でパンダを飼い、砥部動物園、ひいては愛媛県の観光に寄与しよう!という内容。
年間1億5000万円の維持費が必要とのことだったけど、来場者増で賄えると言ってた(笑)

2025年5月30日金曜日

ターゲットは深く、マーケットは広く。

朝散歩をしながら反芻

「ターゲットは深く、マーケットは広く。」
は、誰に向けたサービスや商品なのか?
トコトン深掘りすると一見、対象者がドンドン絞られて(大丈夫なの?)と不安になるけど、最後には必ず“具体的な誰か(顔など思い浮かべられる)”に落とし込めるから、確実に“その人”には刺さるはずになる。

例えば、路線バスが撤退した山間地域にオンデマンドタクシー/バスを走らせよう!というアイデアでは、思い浮かぶターゲットは交通弱者という人たちだけど「それは誰?」となる。

「シニアです。」となったら「どんなシニア?」と尋ねれば、免許を返納した結果、交通手段がない70歳以上と考えるのはいいけど、まだ弱い。

免許を返納した70歳。持病の通院は週2回、買い物も週2回、通院と買い物のために毎週2回、松山で暮らしている娘に電話をして来てもらっているけれど、毎回の連絡に申し訳なさ、気が引けながらも、何とかならないのか?と悩んでるお婆ちゃん。

となると、単にシニアと言う言葉から生身の人間を想像できる。
すると(そう言えば、隣のお婆ちゃんも似たようなコトを言ってたな・・・)とか(ニュースで似たような取り組みを見た覚えがある・・・)に繋がるかもしれない。

ターゲットをトコトン突き詰めることで、ペルソナ化された人物は年金額から週2回の買い物内容、所要時間、娘さんとの行き帰りの車中での会話などまで想像/設定できる。

想像した/ペルソナ化されたターゲットは一人だけど「確実に刺さる」ことが大切、そこまで突き詰める。

(いやぁ、そんな人、他にはいないでしょう)と思うかもしれないけど、企画者が知らないだけで必ず存在するので、マーケット(ターゲット)に広がりはあるよ。という意味。
フワッとしたターゲットになったら、フワッとした事業にしかならないので要注意。