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2023年11月21日火曜日

ヒャクマンエン。


「おっ、お釣りがイチジュウヒャクセンマン・・・ヒャクマンエンになってますけど・・・。」「えっ!?あ!いやだー!ホント。どうして?おかしいですね。あっ!ゼロを何回も押しちゃったみたい、ワッハハー!」と声の主はサムコッペの店主、高田杏さん。
ランチ(要予約の日替わりメニュー/870円)代を精算しようとレジ越しで話していたら、こんなハプニングに。これが杏さんの持ち味。

相変わらずランチは彩鮮やかで美味しく沁みる味。ここぞとばかりに栄養を摂取。他にも子連れのお客さんや来店者もいて多くの人にとって憩いの場のよう。

その後は以前にサムコッペが営業していた場所でコーヒーと米粉マフィンを提供し始めた人がいると聞き、行ってみる。
のどかな山間を走り続けること約15分、道路沿いに店があり、その隣に小さい店があり、そこがHARSHA COFFEE(サンスクリット語で“幸せ”)という店。

初めて訪れた店だったのに、既視感があり(デジャヴ?)と思いつつ、記憶を辿ったら2017年10月に四国運輸局の事業で立ち寄っていた。昼食は隣の「風」という店でいただき、飲み物を
サムコッペでいただいた記憶。

当時は気にもしていなかったけど、こうして縁というものを実感。そしてHARSHA COFFEEには先客がいて、よく見たら北宇和高校のハウスマスター(寮母)さんだった件。
お互いに「なんで、ここに?」

どこで何が繋がるか分からない。


2023年11月8日(土)の愛媛県は、前夜から暴風雨&雷に雹も降る大荒れで県内各地で予定されていたイベントの多くが中止。
「鬼北にぎわい塾」の最終回も中止。最終回は北宇和高校が新設した寮のお披露目をかねて、着任したハウスマスター(寮母)さんのピアノ演奏が予定されていたから残念・・・と思いきや、「もしかしたら中止を知らずに寮へ来てしまう人もいるかも・・」と急遽、現地へ。

寮に着くとピアノ演奏会は中止だけど、関係者向けに演奏会をしてくださると中井さん。寮生とスタッフら関係者ら10数名を前に演奏してくれる中井さん。
聴衆には県外出身の中井さんのご両親、演奏会のために東京からやってきた友人もいて、アットホームな雰囲気のピアノ演奏会。ピアノマン(ビリー・ジョエル)にNY時代を思い出してジ〜ンとなる。

20分ほどで演奏会は終了し、寮生から花束が中井さんに手渡しされて気付く。(アレ!?ポッピーって書いてあるけど・・・)で瞬時に記憶が巻き戻されて、遡ること数時間前。
私たちは宇和島市にある花屋POPPYで温かい飲み物を飲んでいて、そこへ初老の夫婦が訪れて花束を注文していたのを見ていた!

中井さんいわく「両親は泉谷さんらがPOPPYで今日の演奏会のことを話していると分かっていたそうです。」と、偶然にも自分の娘のことを喋っている私たちと数分間過ごしていたと判明!
どこで何が繋がっているか分からないということ。

2023年10月19日木曜日

愛媛の大学でもできたらいいのに。


これまでオンライン授業だったけど、初の対面授業で先ず驚いたのが広大な敷地(バス停が敷地を取り囲むように3-4箇所ある)、そして建物のデカさ。写真は授業棟の一階、撮影ができそう!と思ったら、実際に敷地内では撮影実績が色々とあると妻。

12月に八王子市のコニカミノルタサイエンスドームスターウォーズやレゴを使い「宇宙や科学などを知る見る学ぶイベント」をする学生達。
その企画から当日の運営までを実践型で学ぶと言っても、これまで企画立案やプロジェクトマネジメントを学んだことがない学生達、思考の発想術から教えてワイワイなる教室。

そして「企画展示、レゴ、広報、運営」の4グループに分かれて、それぞれに求められる内容を伝えると納得してくれたのか、目がランランとする学生たち。「情報量がパンパンです!」と言いつつも、ニコニコしてたからOKと勝手に推察。これが「自分たちごと化」。

授業が終わると学生達が声をかけてくれる。松山では見かけないネクタイ&ブレザー&ローファーのアイビールック姿の学生、レゴが大好きな学生、まちづくりに興味がある学生、実家が香川県でよく松山に行ってた学生など。面白い授業になること間違いナシ!
こういう授業ができるのだから、松山でもできたらいいのに・・・と。

2023年10月14日土曜日

開眼しました!と。


2日間計14時間かけて取り組んだ課題の抽出と課題の改善策について発表が終わり、寄せられた意見(質問や共感など)に目を通してるグループ。
県庁職員や市町職員が取り組んだテーマは「働き方改革、ワークライフバランス、県産品の認知度UP、DX化推進」の4種類。
1日目は堅かった雰囲気も2日目になると皆さん、身を乗り出して検討。自分たちごと化に成功。

とは言え、全員が悩んだのは【課題とは何か?】【協働とは何か?】の2つ。2日間、口酸っぱく「それは課題ですか?」と言い続けたので、パッ!と思い浮かぶ課題と思ったことは実は結果であったり、「なぜなぜ」を繰り返して本質へ辿り着こうと試してみたり。

また、協働についても「多様な主体性と共に」という前置きがあるから、これまでの委託や徐々などとどう違うの?と戸惑ったり、コンソーシアムを組めば協働?、NPOと一緒なら協働なの?など、見守った立場からすれば研修は大成功!

ずっと同じ組織、同じ立場、同じような職務だと、いつの間にかアンコンシャス・バイアス(無意識の偏った見方)が陥りがちで、職場とは全く異なる環境で情報量多めに四苦八苦するのは良かったみたい。「開眼しました!」という感想がその成果。

腑に落ちる。


サイボウズには「サイボウズ出版」というのがあり、各種書籍を出されていたので各グループが検討している間に読んでみる。
「多様な自分を生きる働き方」は最終章の事例が面白く、複業になった経緯がインタビュー形式で紹介されていて、自分の気持ちと向き合った結果、同時に2社へ転職したり、独立しても企業に属したりなど、十人十色とはこのこと!と、一人一人違って当然な働き方に面白く読み続ける。

そんな十人十色の働き方が基本なんだけど、「会社というモンスターが僕たちを不幸にしているかもしれない」を読んで腑に落ちたのは「様々な制度が同質化、同調圧力を強要している」的な内容。
ちょうど、職員らと「個人と話すと理解を得られるのに、組織になると得体の知れない威圧的な人格が拒否してくるよね」と話していたので納得。
「よかれと思って作った組織の様々な制度=得体の知れない威圧的な人格」ねぇ・・・。

「自分で選び、責任を取る。自分の意見で人生を切り開くのは楽しい。」は本の中にあった青野社長の言葉。
ほんと、その通りで実感してる。それは組織に属していようと、いないに関係なく、結局は「自分次第で全ては決まる。」と、身も蓋も無いけど結局は自分自身の意思だよねとまとまり、研修に戻る。

2023年10月13日金曜日

がんばれ!職員。


「協働のスキーム」を活かして課題の解決を2日間で目指す愛媛県職員、市町職員を対象にした研修。この時期の恒例研修。
この研修は各テーマ(働き方改革、ワークライフバランス、庁内DX推進、県産品認知度向上)に、アドバイザーがいるのが特徴。
働き方改革→久保さん(サイボウズ)、ワークライフバランス→堀田さん(ワークライフコラボ)、庁内DX推進→奥村さん(プライサー)、県産品認知度向上→水口さん(水口酒造)という豪華メンバー!

初日は、自分たちのテーマの課題は何かを探ることに専念。「(最後に行う)プレゼンの項目は何ですか?」と問われても「NO!」と答え、教えないイジワルさ。
と、言うのも事前に発表項目を挙げると【必要なことしか調べない】ので、そうではなく、取り掛かるテーマについて、あらゆる視点から調べることで情報の質と厚みが増すと説明。
で、「そもそも、モノゴトの“調べ方”って知ってる?」ともなる。

「課題」についても本質に辿り着けず悶々中。残業が多いのは課題ではなく結果、ワークライフバランスが悪いのも課題ではなく結果、DXが推進されないのも結果、認知度が低いのも課題ではなく結果。
では“課題”ってナニ?初日は7時間の健闘成果を報告。聞いてもらいツッコミを入れていただき本日は最終日!プレゼン。

チャンスですよ!と。


「どんなんだったんですか?」と尋ねられたのは、私の県庁時代。「本当に人に恵まれてました。」と伝えたのはお世辞ではなく本当のこと。
2002年に愛媛県観光課に「えひめフィルム・コミッション」が設置されて、右も左も愛媛県について全く知らないままFCを始めた私を上司や同僚らが自身の出張などと一緒に連れ出してくれる。車の免許を持ってなかったしね。

面白がってくれて、有給をとってエキストラに参加してくれたり、庁内の調整に一緒に同席してくれたり、時には知事説明に同席させてくれたり、今となっては(なぜ?そこまで?)と思うけど、色々とお世話になった。おかげで、愛媛県についても詳しくなりました。
6年間の間に出会った観光課の人々は個性が強いユニークな人たちで溢れてた(笑)。離れてから15年経ったけど、今でも繋がりがあるのは宝。

「同じ職場と思えませんね・・・。」はその通り。人も変われば、労働環境も変わり、世の中の価値観も変わり、コロナ禍では強制的に全てが一変してしまった。

「だから、今は過渡期でチャンスとも言えるんですよね」はその通りで、研修に参加していると言うのは昇進を意識しているからで「そう!良くするチャンスですよ」と、その気にさせる。

2023年9月29日金曜日

過言じゃない。


これまで愛媛大学、松山東雲女子大学、桃山学院大学、神奈川大学で授業を受け持ってきたけど、現在進行中の創価大学での授業は「最もユニーク」と言っても過言じゃない内容。
聞けば募集定員を大幅に上回り、抽選になったという授業。 


12月にコニカミノルタサイエンスドーム(八王子市こども科学館)で親子などを対象にした「宇宙や科学に興味関心を持ってもらう」イベントを行う学生達。
アドバイザー的役目でもあり、宇宙だからスターウォーズ!の魅力を調べてもらうと宇宙を舞台にした「家族(種族)愛、葛藤、希望、多様性、生き方、人間(生き物)讃歌、普遍的テーマなど」色々な意見が出て、ポイントはSWファンの学生もいれば、初めてSWを知った学生もいたこと!


イベントは宇宙への興味関心の醸成だから、キャッチコピーで表現しよう!と無茶振りをしてみると・・・。

  • 100kgのレゴで造る宇宙基地!親子の共同作業で寒い冬も家族愛を温めよう!
  • 宇宙を学びながらレゴで遊ぼう!親子で作る宇宙帝国!レアなおもちゃも見れるかも?!
  • ~創大生プレゼンツ~ 知る!見る!遊ぶ!「親子で宇宙船を作ってみよう!」 
  • 大学生と一緒にレゴで宇宙を冒険!科学足りてますか?親子で学びあるひとときを!
  • 100kgのレゴで!八王子に壮大な宇宙を創っちゃおう!大学生とともに!
  • 宇宙が舞台のあの名作をレゴで再現!大学生と一緒に”科学”を学ぼう!

と、ノリノリだった学生達(笑)。自分たちが楽しんで学ぶ(≒自分ごと化)授業が面白くないわけがない!

2023年9月28日木曜日

鬼北町とのご縁。


先日の「鬼北町にぎわい塾」も成功裏に終わり、いよいよ次回が最終回。
これまでWarmth、お鬼楽塾で開催してきて最後は北宇和高校教育寮が会場。北宇和高校教育寮では先日、五ツ鹿踊りの練習をしていた。

最終回は北宇和高校生による取り組みの経過発表が行われる他、ピアノコンサートも予定されていて、なんと素敵なコトかと思うと同時に、どうしてピアノコンサートなのか!?とも。
それは北宇和高校教育寮のハウスマスター(≒寮母)で着任した地域おこし協力隊の一人が音楽大学出身で地域との関わり方に音楽は有効と考えたのがIRCさん。
当事者のNさんも(い、いいんですかね・・・)と最初は控えめだったけど、ボルテージあがる。

そして、今回は不特定多数の方にお越しいただきたいとウェブ上でも発信!Warmthやお鬼楽塾は出入りする色々な学生と交わるけど、ハウスマスターの場合は寮生とだけ。
ピアノコンサートをきっかけに新しい繋がりができたらと模索。
【参加無料】11/18(土)16時から*定員に限りがありますので、ご興味ある方はお早めにお申し込みを。

実は鬼北町とは10年以上前から「これ」「あれ」「それ」「どれ」などのご縁があり、最初のご当地もなか「蟹モナカ」との出会いも鬼北町。
不思議なご縁だよね・・・と。

2023年9月19日火曜日

大人の役目。


「将来、なりたい職業のイメージってあるの?」「あります、公務員です。保育士です。学芸員です。エステシャンです。銀行員です。学校の先生です。」など教えてくれた高校生たち。
「なれるよ、きっと!頑張ってね!」とエール。
ワークショップが始まる前の高校生との会話。学校の総合学習の一環でプロジェクトを立ち上げたとはいえ、放課後に大人に混じって時間を過ごすって緊張しただろうな。

「空き家リフォーム、北宇和高校の魅力発信、キャンプ体験、イベント」の各班に分かれて、取り組み内容をした後は「理想から現実への落とし所」「解決していない問題点」などを大人達と解決へ。
11月の文化祭には経過報告をしないとならず、あと一ヶ月少しでどこまで進めることができるか?各班を見ていると大いに悩んでいるように見えたけど、発表になったら・・・。

「2つの問題が解決しました!」「来週からすることが明確になりました!」「協力者を見つけました!」と、あれれっ!?そんなに収穫が多かったの!?とビックリ。
「一緒に考えてくれた大人が包容力で全肯定だったので、学生達も話しやすかったんだと思います。」は顧問の先生談。
大人達が役割を果たしてくれて「鬼北にぎわい塾」は無事終了!

2023年9月16日土曜日

行き当たり、バッチリ。


「最後はなぜかうまくいくイタリア人」という本をやっぱり借りようと思った件。
思い出すのは先日のイタリアへのワーケーション/ブレンデッドトラベル。今となっては笑い話だけど、鉄道会社のストライキでスケジュールがひっくり返り、ごった返すローマ・テルミニ駅で困っているはずなのに陽気に鼻歌で長蛇の列に並んでいたイタリア人。
あの時、私たちは心底、不安だったのに(まぁ、しょうがいよね・・)という雰囲気に器の緩さ、大きさを痛感。

「鬼北にぎわい塾」の帰り道。21:30頃のパーキングエリアにて休憩中の眺め。
振り返れば学生達のアイデア(空き家リフォーム、キャンプ、魅力発信、イベント)は、どれも半歩進み、週明けから何をすべきかの道標ができたようで目的は達成できた。

でも、実は始まる前までは出席予定者が来なかったり、でも飛び入り参加で補えたり、相談したい人がいないと思ったら、「実は私・・・」と相談できる人がいたり、(学生からの意見が出るか不安です・・・)と言われてものの、学生の積極性にグイグイ検討は進んだり。

振り返れば、始まる前の不安を完全に払拭する“ハマリ具合”で、「行き当たり、バッチリでしたね!」となる。でもこれは、予めのマネジメントがしっかりしていたら少々の誤差が発生しても対応力(≒何とかなる)で補えたが結論。

2023年9月5日火曜日

試される大人。


小学生から高校生へ。来週に迫った「鬼北にぎわい塾」。北宇和高校生が考える「地域をにぎやかにするアイデア」を大人が応援しよう!というこの企画。

北宇和高校生のアイデアは「空き家が増えているので改修したい。キャンプを通して自然を楽しみたい。北宇和高校の魅力を中学生などに発信したい。地域の人たちと交流したい。」の4つ。
で、描いたものの“壁(前に進まなくなる)”にぶつかるのは当然。

でも、社会人だったら、それまでの経験を生かして上手にアドバイスできると思うんだけど、注意点は「正論やキレイ事」を並べそうになること。平たく言えば「他人事だから常識」を並べて終わらせてしまうこと。
高校生からすると、経験値に勝る大人がそういうのだから諦めるしかないか・・・というのは最後の最後の最後でいい。最初からできない理由を並べない!

例えば資金調達でも「いやぁ、資金調達をしたことのない高校生にお金は集められないでしょう」は“それっぽい”けど、やろうと思えばクラウドファンディングやスポンサーを探すこともできる。お金と同等の労働力でもいいかも。
高校生の柔軟な発想に社会人の「アンコンシャル・バイアス」の有無が試される機会。頑張ろう大人!

2023年8月5日土曜日

やらないコト。


一週間で3回、別々の方に伝えたのは「やるコト(やりたいコト)リストではなく、やらないリスト」の作成。
これから取り組みたい人は構想が、アレもコレもしたく広がる。イメージは成し遂げられたゴールが多く、それはそれで悪いことではないけど、大抵モノゴトは想像で描いたようにはならない。

思い通りにならない理由は自分のせいだけでなく、社会事情など多岐が絡むので、そこで(あぁ、私には才能がない・・・)と腐っても意味がない。
いくら描いても明日のコトは誰も分からないから、せめて、自身でコントロールできるコトは何だろう?と考えると、「(絶対に)しない・やらないリスト」の方が書きやすいと思うのはどうだろうか?

ココ大の場合「イベントなどでの客寄せ授業」は絶対にしない、お断りする。「(絶対に)しない・やらないリスト」があれば、それ以外は全てできるので、「やるコト(やりたいコト)リスト」と、結果的に同じような意味と思う。

「そんな発想、ありませんでした・・・。」となるけど、ヒントなので腑に落ちれば意識すればいいし、ピン!とこなければ流してもいいコト。
大切なのは(いい話を聞いた)で終わらず、聞いた後にどう進むか?ということ。

2023年7月23日日曜日

目の前の今が。


休憩時間に配られたのは、昨年の「鬼北にぎわい塾」に参加した山下さんのコーヒー「Coffeeとつなぐ」という屋号でイベント出店を続けていて、将来はカフェを開業したいとのこと。
そんな方を増やそう!応援しよう!も「鬼北にぎわい塾」なので、前回に引き続き今回も。
私もそうだったけれど、人って誰かに引っ張ってもらうことで世界が広がる時がある。

引っ張ってくれる人は身内や第三者など色々だけど、タイミングや自身の気持ちなど、複数の歯車的な要因がカチッ!と噛み合わないと逸してしまう。これまで逸してしまった人を何人も見てきた。
だけど、山下さんは控えめで物静か的なんだけど「やりたいです!」と意思を固めた時の表情は今でも忘れられず、今に繋がっていると思うと、他にも山下さんのような方はいるはずだよな・・・と。

私の場合は、両親が海外へ出してくれて価値観が変わったし、アメリカの父と母は、ひたすら応援してくれたので夢を描けたし、愛媛県庁はどこの馬の骨とも分からず実績もない私を信用してくれて「えひめフィルム・コミッション」を設置し、採用までしてくれた。
やっぱり、ターニングポイントとも言い換えられる機会はある。

でも、“そんなコト”を知っていたわけもなく、どうしたら機会を得られるの?と言われてもハッキリとは言えないけど、一つだけ確かなのは「目の前の今を大切にする」こととは言える。

眩しい鬼北町。


北宇和高校生がこれから取組み予定なのは空き家が増えているので改修したい。キャンプを通して自然を楽しみたい。北宇和高校の魅力を中学生などに発信したい。地域の人たちと交流したい。」の4つ。
でも、そもそも、その4つを思い立った背景は何だろう?という所から入り「課題とは何か?」を紹介。先日の丹原高校での資料がココでも役に立った!

北宇和高校生8人、大人20人(鬼北町職員11名、学校など関係者9名)の計28名が鬼北町近永のWarmthで一緒に考えた2時間。
高校生は緊張気味
と思いきや、地域づくりに参加経験済の学生が多く、大人と堂々に意見交換する様子にビックリ!
取組内容のプレゼンも原稿を作成済で「協力してほしいコト」などを明確に伝えて(えっ!?今の高校生って、こんなにスゴいの?)と顔を見合わせた大人たち。

今度は大人が高校生を驚かす番。さすが大人、高校生の意見を尊重しながら、色々な切り口で視野を広げたり、時に具体的なアドバイスを提示したり。これには高校生も嬉しくてワークショップは終始、笑顔で終了。
最後に付箋紙に高校生へのエールを大人にお願いしたら「困ったコトがあったら、役場に来てね!」って、そんな役場ある!?「高校生は地域の宝ですから」眩しすぎ鬼北町!

2023年7月12日水曜日

最優秀アイデアは・・・。


神奈川大学でも授業を受け持ち、テーマは「ロケ地などを活用した地域の活性アイデア」。
130名の学生がオンライン上で6エリア(札幌市、仙北市、仙台市、諏訪市、宇部市、愛媛県)、27グループに分かれて検討。
そのために各地のフィルム・コミッションにもアドバイザーとして入っていただき、育んできた3ヶ月。FC仲間の協力に大感謝!

先日は各エリアごとに優秀アイデアを一点選び、愛媛県からは「松山城でサバゲー」を選出。
このアイデアは実践で使われなかった松山城を舞台にスポンジ弾を用いて合戦ゲームをしよう!という内容で、個人的には本物の城で行うサバゲーもいいけど、老若男女が「戦国時代のコスプレ(町娘、商人、浪人、武士など)もできる」点が良くて選ぶ。

そして昨日の決勝。各エリアから出てきた優秀アイデアのプレゼンを6FCで審査。
その結果、札幌市で撮影された「First Love」を活用した街コン」が選ばれる。「可能性を感じた」「他FCにも転用できる」などが高く評価される。プレゼンを聞いてイメージが湧いたのも良かった。とはいえ、他のアイデアも素晴らしかったのは事実。
惜しくも愛媛県グループは最優秀賞を逃したけど、愛媛県を訪れたことがない学生に愛媛県に興味をもってもらったということでOK!

2023年7月6日木曜日

やっぱり・・・。


「撮影支援した代表作品を教えてください?」「絞りにくいです・・・。」「じゃあ、3本で」という質問。21年のキャリアで個人の独断と偏見でこれまでを振り返り、特に印象的(全体の撮影を通して)だったのは順不同の以下3本。

【離婚しようよ(2022年撮影/NETFLIX)】は、愛媛が舞台となった作品で、この作品ほど広域(松山市、今治市、伊予市、宇和島市、新居浜市、四国中央市、西予市)で撮影した作品、世界に配信された作品はなく、また大規模&難易度の高い撮影も過去に例がなく総合的な判断から代表作の1本。

【がんばっていきまっしょい(2005年撮影/関西テレビ)】は、鴨池海岸にリスペクトしながらの海岸探し、艇庫のセットを建てたこと(大三島の台海岸に設置)、放送開始後すぐの撮り直し(出演者の不祥事)、天候不順や自然災害(台風、山火事)などがあり、8ヶ月間という長期の撮影支援自体が物語だったので代表作。

【世界の中心で、愛をさけぶ(2003年撮影/東宝映画)】は、FC2年目と経験の浅い中での撮影支援で初めて道路封鎖をした作品。
諸々の撮影に前例がなく、地域や関係者からの理解や協力を得るのに尽力したので、エンドロールに「えひめフィルム・コミッション」と見た時に号泣したから代表作。

他に「坂の上の雲」なども印象的だったけど、結局、愛媛にゆかり多い作品になる。

2023年6月9日金曜日

ブランドは。


ブランドとコンセプトを分けて考えてはいけないし、戦略と戦術は明確に分けておかないといけないし、コンセプトと戦略は表裏一体だし、戦術とブランドは因果関係にも繋がるしややこしい。
話題性に安売りや派手な戦術でもいいけど、その結果「安かろう悪かろう」と思われても「チープ」なイメージを抱かせても、いや、ウチはそんなつもりでは・・・と思ってもあとの祭り。


そしてブランドを「コスト」と考えるか?それとも「投資」と考えるか?でも全く違ってくる。
(しょうがないな・・・)など、これまでの惰性などではコスト、(よし!この機会に!)など、同じ取り組みでも意欲を持てば投資。この差は意外と大きく、今日の明日に成果は見えないけど、3年後、5年後にジワジワと出てくる。

しかし問題は、その間にブランドが忘れ去られてしまうこと。


忘れ去られてしまう理由の一つは、ブランドを誰かに背負わせているからで、携わる一人一人が自分たちごと化されてないから持続の仕組みがない。
なのでブランドの確立には「ブランディング」が必要で、ブランドは資産と位置付けるべきで、その資産とは事業の中核に資する概念でもあり、切り分けてはならず、トップから末端まで、言い換えれば頭のてっぺんからつま先まで浸透しなければならないのが理想。

2023年6月7日水曜日

振り切って学生!


神奈川大学の授業に協力してくれている「札幌FC、かくのだてFC、せんだい・宮城FC、諏訪圏FC、宇部FC」と私がいるえひめFCの計6FC。
120名以上の学生が6地域に分かれ、担当した地域(FC)の活性策をロケ地などを絡めながら考えていて、SWOT分析などのフレームワークを使ったり、ペルソナを設定などをした中間発表を聞いてみると・・・。


愛媛県グループは計5グループあり、多くが愛媛県を知らない学生なのに一生懸命調べ考えてくれたことに感激する。

そして各グループから「ショートムービー」「道の駅」「ゲーム」「コト消費」というキーワードに「良いところに着目してるね!」となる。「どうして、そのアイデアに至ったの?」と尋ねると、やはり自分が好きとか関心があるのが起点だった。これは、自分自身をターゲット(ペルソナ化)するにリアリティが出るから大事なこと。


全ての発表は素晴らしかった。しかし!あえて言えば模範解答のようだったので、最後の講評で全員へ「アイデアを振り切ってほしい。踏み込んで具体性をもって深化させてほしい。」と伝える。

授業なんだもの、耳障りがよく100人が聞けばウンウンと頷くも、すぐに忘れられてしまうアイデアよりも、たった1人でも深くささり、忘れられない尖がって振り切れているアイデアの方が学びは多い。「いやぁ、予想より面白かった!」と協力FC。

2023年5月16日火曜日

思い浮かべてくれる。


愛媛大学生と松山東雲女子大学生で構成されているNPOイイトコ道後。道後の魅力を発掘して発信している学生団体で、コトの始まりは「松山アーバンデザインセンター」の勉強会から発展して組織化、学生主体で年間3-4回のにぎわいイベントを実施。

「どうやって進めたらいいか悩んでいて・・・」との相談で愛媛大学へ。すると、写真のような学生が打ち合わせや検討などで使用できるスゴい環境が整っていてビックリ!
彼女達の悩みは「7月8日(土)13時-18時に宝厳寺で夏祭りイベントを考えているが、出店者集めや運営方法など初めてだらけで、これでいいのか?不安」とのこと。
そんな時に、真っ先に私を思い浮かべてくれたことに感謝。

活動が続く中、学生達は代替わりしていて、知り合いだった初代リーダーは既に社会人。その後もリーダーは交代し現リーダーへ。
相談される状況の多くが「タスクが同列に広がりワッー!」となっている状態が多いので、優先順位や取り組む順序などの思考の整理。一言で言えばプロジェクトマネジメント。

ゴールを決めてなかったので「色々大変だったけど、また、やりたいね!と乾杯して労うことでしょ?」とおせっかい。