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2023年5月30日火曜日

味の投資。


西予市のチーズ
はアペタイザー。ミカンマーマレードは甘とろ豚に和える。宇和島の鯛(みかん鯛)はカルパッチョに。島のイノシシ(ジビエ)は生ハムに。裸麦のパンでもいいし、ひめの凛の米粉パンでもいい。ワインは大三島ワイナリーから。地元野菜をふんだんに使った野菜には愛媛のドレッシング・・・。

と、全て女子大生が想像した晩餐会。これだけ知っていれば素晴らしいと思うけど、彼女たちは食べたことがない。


「地元の人たちが食べたことのない地元の味」は多い。一つは素朴な地元の味。あすもの「元気もん」などは地元のおばあちゃんからの味と教えてもらったし、「唐まん」などは地域によって形も味も微妙に違う。干し芋も「ひがしやま」と呼んでいるのは今でも分からない。昔ながらの素朴な味はレシピがないことも多く、口頭で引き継がれて、でもその途中で途絶えてしまった味もあるんだろうなと推測。今にも途絶えそうな味はある。


もう一つは創作の味、現代の味、六次産業の味と言うかもしれない。地域を売り出そうと外販しているけど、県外の人から「〇〇って美味しいよね!」と言われても知らない味もあったり。

恒常的にあるのかな?大学だったら学食で甘とろ豚にマーマレードとか小中学生なら給食に裸麦パンとか子ども食堂ならジビエ肉とか。地元の味を知らない地元の人がいるのはもったいない。単に値段の話ではない気がして、提供は投資と思ったり。

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