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2020年9月20日日曜日

ささやかな抵抗

GAME OF WARには「世界最大の犯罪は規則を破る者によってではなく、規則に従うものによって犯される。命令に従って爆弾を投下し、村で虐殺を行うのは人間なのである。」という説明文があり、この一文を読んで何も感じない人がいたら、その人を怖く感じてしまう。
一見、民主主義に見える選挙で独裁者が選ばれてきたこれまでを思い出す。ドロシーだって検閲される異常さに何も感じない訳がない。

「毒を吐く」とは、コンチキショーな社会にすり減った心身を作品を見ることで気持ちを吐いて整えること。作品の見方なんて一人一人自由なんだから好きにさせてよ!という感じ。ポップアートの多くは現状を皮肉っていたり、風刺したり、挑発していて刺激的。自分ができないから作品に共感してしまうのはそんな所から。一連の「その後の騒動(同じ系統のバスキアやヘリングではあまり聞かなかった作品の剥ぎ取りや奪取)」はメッセージの普遍性なんだろうと。

毒を吐いて心身整え、ついでにビタミンも補給できて満足。世のコンチクショーは軽減どころか深刻になっている気がして重い。これまで「無関心」が最も厄介と思っていたけど最近は「自己責任」が台頭してややこしい。「無関心なのは自己責任」「感染したのは自己責任」と一見、正論に聞こえるようだけど表面だけの浅い考えは勘弁。もう一回、バンクシー展を見に行く必要があるかも!

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