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2020年7月6日月曜日

河内晩柑を穫る、飲む、食べる。

降水確率も高く「雨は降る」と観念していたのに、一時的でも日差しがさした愛南町。「オレ、晴れ男っす」と男子学生。行きの愛媛大学から愛南町までの2時間30分、車中は賑やかでお喋りが止まらなかった理由を聞いたら「皆んなと会うの5ヵ月ぶりなんです。」と喋れば「5ヵ月だっけ!マジで!」と隣の男子学生驚く。「リモート授業はどう?」「分かるような分からないで頭に入らないっす・・・」

「河内晩柑は3月末から7月末までの4ヵ月も収穫できる点も特徴の一つです。」「大きい実と小さい実では小さい実の方が味が濃いと言う人が多いです。」「河内晩柑には種がありませんが近くに甘夏などの木があると突然変異で種が入ります。」「房の皮は柔らかいので剥かずにそのまま食べる人も多いです。」「1個から絞れる果汁は200ml程度です。」「厚い外皮も活用できます。」

この取り組みは「大学生たちが河内晩柑を活用した商品を考えたら?」という内容で、参加したのは愛媛大学生30名。そしてほぼ全員が愛南町も河内晩柑も初めてと挙手。河内晩柑の収穫体験では袋一杯に詰めて、搾汁体験では味に感動して、河内晩柑ジュースの飲み比べでは好みを見つけて、河内晩柑を活用した土産の試食では意見を交わして、河内晩柑の魅力を体験した学生たち。「商品イメージできました!」と女学生、発表は3月。

2020年7月4日土曜日

知らない、飲めない。

今回の依頼は松山市、東温市、久万高原町、松前町、伊予市、砥部町の特産物を使った「クラフト・ジン」の検討。実はお酒が全く飲めないので、知識が乏しく、そもそも「ジン」とは何か?から始まる。今回お世話になるのは「仁喜多津」などのご当地地酒ブランを展開される水口酒造さん。丁寧に教えていただき基礎情報をゲット。「ジンを好む世代は20代-30代の女性」とも分かり「香りが特徴で気軽に飲める」からとのこと。

6市町が集まる会議、水口酒造さんを交えての会議などのファシリテーション、クラフトジン開発への助言が私の役割で、(なんで、得意分野でもないのに引き受けるのか?)と思われるかもしれないけど、昨年度、急遽依頼されて与えられた素材で立ち回り、満足いただけたようで今年度も依頼となる。クラフトジンは6市町連携の1つの素材であって、知らない、飲めないからこそ新たな視点が見つけられるかもが狙い。

一見、知らないことに手を出すのは弱点のように見えるけど、扱う仕事の全てが得意である必要はないし、自分からは手を出さない分野でも携わることで得られることは多いと会議で思う。忘れてた!クラフトジンを作るのはプロにお任せだけど、どうすれば「売れそうか?」の作戦を描くことも依頼の範囲だった!報告書を書きながら内省。お披露目は春!

2020年7月3日金曜日

正しく恐れる。

「ロケ撮影支援にまつわる新型コロナウィルス感染予防対策ガイドラインに沿うと共に独自対策も加味して考えてみます。」と撮影隊。3ヶ月前までは存在していなかった撮影現場における「感染予防に伴う衛生管理」。突如「最重要事項」となった現場では手探りが始まる。撮影が行われる地域にも撮影への理解が必要と、フィルム・コミッション活動を愛媛県の「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン活動推進事業」に申請。

早速、ココ大ラジオで収録。世に溢れる情報を鵜呑みにすると単に不安を感じるだけなので「正しく恐れる」のが目的。県外からの訪問者がウィルスを持っているとは限らず全員を疑ってもキリがないし無意味。撮影隊も自分たちの首を絞めるようなことはしません。そこで地域、撮影隊の双方の指針となるガイドラインがロケ撮影支援にまつわる新型コロナウィルス感染予防対策ガイドライン」という訳。

そしてラジオでは、撮影が地域に及ぼすメリットを紹介。撮影隊が地域で消費する額や公開によって地域の魅力が発信されること、そしてロケ地を訪問する人もいる。地域は色々な恩恵を受ける可能性がある中で闇雲に「県外からはNO!」と言うのはナンセンス。撮影隊には「衛生班(係)」が新たに作られ、FCと密に連絡を取り合いながら撮影中の衛生管理を徹底します。

2020年7月2日木曜日

喜びも悲しみも多面体

「夕焼け」と見るか?それとも「朝焼け」と見るか?コップに半分ほど入った水を「半分しか入っていない」と見るか?「半分も入っている」と見るか?余談だけどコップのシーンと言えば「マルサの女」で山崎努扮する脱税のプロ権藤の名セリフ「喉が乾いたからって半分しか入っていない水を飲むのは最低だ。いっぱいになっても飲んじゃダメだ、いっぱいになって溢れて垂れてくるやつを舐めればコップの水は減らない・・・」学びます。

閑話休題。仕事上の進捗においては「達成度合い(これだけ進んだ)」ではなく「残務作業量(まだ、これだけ残っている)」で測る。過去を軽視するわけではなく目の前には「これから」しかなく、全てが決まっていて変えられない過去より、良くも悪くもどんな風にもできる未来の方に腕まくりしたくなる。とは言え、何も考えず進むのは無知、無鉄砲なので過去から学んで進むのが知恵。

とにかく「物事は多面体」なのだ。一面から見たら「悲しみ」かもしれないけど、別の一面から見たら「教訓」かもしれない。また別の角度から見たら「希望」かもしれない。人それぞれの意識や価値観、感情で見た時の印象は変わるけど、多面体であることさえ分かれば常に俯瞰し、自分の中で物事をグルリと回して見ることができる。撮影でも夕陽を朝陽として撮ることもある。

2020年7月1日水曜日

唯一無二の存在

「地域づくり」の視点からフィルム・コミッションが創出できる価値に「地域の魅力再発見機械の創出」があり、撮影や作品を通して(自分たちが暮らす地域は思っている以上に素敵!)と感じられる点がある。撮影現場の見学もエキストラ体験も「地域を見直す」ことに繋がり、見慣れた風景や埋もれた資源などにスポットライトが当たることで気づかされることも多い。

「地域経済」の視点から創出できる価値は「お金」がわかりやすい。特に映画の場合、撮影隊は県外から訪れるので宿泊や食事、移動など地域で消費するので撮影期間中は1000万円以上の経済効果が起きるしセットを建てたら更に数千万円〜億単位のお金が地域で使われる。1次効果、2次効果、3次効果という言葉もあり、海外作品の撮影の場合は経済効果は二桁億円〜三桁億円というのだから驚き(それに伴う労力ももの凄いけど)

「波及効果」の視点から見ると「日本の撮影環境の向上」が挙げられ、全国各地のFCが撮影実績を一つ一つ積み重ねてきたことで信頼などを獲得し、JFCは唯一無二の「ナショナル・フィルムコミッション」と国に認知されたし、各地の映画祭などへの協力は「ご当地映画」というジャンルを明確にしたし、観光促進や文化振興によって地域の活性に寄与できていると実感。次の一手はロケーションを求めているのは実写だけではないということ!

2020年6月30日火曜日

地域も老いる

「一体、これからの世の中はどうなるんだろうね、ヤバイぞ・・・」「政治家もよくも真っ赤な嘘を真顔で言えるもんだ、だから政治家なんだろうな・・・」「投票に行きたくても、〇〇も〇〇も頼りないんだよ・・・」「テレビをつければ政治と嘘、そしてコロナだろ?参っちゃうんだよ」と東京弁の父(80歳)。インターネット環境がない実家では食卓に広げた見開きの新聞が(ほぼ)全ての情報源。

母が退院し父が看病していると聞き。時間を作って実家(八王子)に立ち寄る。老老介護とは言わないけど似た状況が心配だったけど、一先ず二人とも元気(よく喋るという判断)で一安心。「お前の仕事は、どこでもできるのか?いい世の中になったな」「これからは若いお前たちの世代、あっ!お前もそんなに若くないな、ワッハッハ!」と立て続けに喋る父。そして母は「夕食はケンタッキーとコーラがいい」。漫才か!

父も母も年老いたけど、実家も実家周辺も老いたというか変わり果てた。小学生の頃は「どんと焼き」で炎がボーボー燃える様子に喜んだり、大きな沼地で度胸試しをしたり、小川で釣りをしたり、駄菓子屋でオマケしてもらったりしたけど、埋め立てや改築で姿を消して住宅やアパートになる、頭上にはモノレールが走ってる。1400万人が住む東京とは言え、ココにも課題多しと思い去る。写真は実家の紫陽花。

2020年6月29日月曜日

悩みの淵にて。

明らかに疲労困憊で憔悴のように見えて、当人は大丈夫じゃないのに「大丈夫ですか?」と言うのは精一杯だった件。疲労困憊な原因は一筋縄ではいかない複雑さで、その複雑さの要因の一つは時間の経過と共に絡み合った因果関係が重層化し「ほどけなくなった」から。ほどけないとイライラキー!となり「えっーい!面倒だ!切ってしまえ!」となり、プチッ!と切ったらそれで全てが終了。これまでの積み重ねは全てパー。

敗戦処理って負のエネルギー(マイナスモチベーション)が重いから負担が大きい。自分の敗戦処理を思い出してしまい、こちらも気が重くなる。「決まったから」と改善や中止を受け入れず、時間だけが過ぎ、やらざるを得ない状況に陥り、不備が多いから案の定、期待された成果は得られず、でも体裁さえ取り繕えば大丈夫という浅はかな考えに嫌悪感を示したら、担当から外されて敗戦処理担当。

「落ち着いたら、ゆっくり会いましょう」と、ほとんど会話にならず、再会を約束したけど、どうようもない時もある。真面目な人ほど「あの時・・」とか「ああすれば・・」とか自分の立ち振る舞いを責めたりするけど無意味。内的要因ならいざ知らず外的要因は自分ではどうしようもない。こういう時は悶々と悩みの淵に陥りそうだから気分転換に散歩、そして遠くを見るのがいいとのこと。

2020年6月28日日曜日

ひとりキャンペーン。

最後はご褒美に「ひとりGo to 映画キャンペーン」の実施。ジブリ作品が公開されたと聞くも(あれ?一番お気に入りの「紅の豚」がないぞ!)と思いつつ、「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」で迷い「もののけ姫」を選択。1100円で大画面&音響の良い空間で観れるならお得。ただ意外と席が埋まっていてビックリ!と思ったら「前後左右に1席ずつ空けて着席」とのことで劇場内の感染拡大防止策。

1997年の公開から23年経ち、時代が流れ価値観が変わるとこうも受け取り方が違うのか?と驚く。とかくジゴ坊の言葉が沁みたのは歳のせいか(涙)。「戦、行き倒れ、病に飢え、人界は恨みを残した亡者でひしめいとる。タタリというなら、この世はタタリそのもの」「天地の間にあるすべてのものを欲するは人の業というものだ」。そう言えば、これらの言葉は敬愛する「ねずみ男」も言っていた・・・。

感想は「やはり大画面の迫力と臨場感ある音響は家とは違う」と。当時はアシタカの年齢に近かった(?)はずだけど、今やジゴ坊の年齢に近い。「いやぁ、参った参った。馬鹿には勝てん」はまさにその通りで、実直な姿は、こちらが恥ずかし眩すぎて見れないもんね(老眼もあるし)。東京滞在用にアプリを入れたものの、最後に思い出し(もしかして!)たものの「陽性者との接触はナシ」で愛媛に戻る。

2020年6月27日土曜日

たかがカレー、されどカレー。

「このカレー、ロケ弁としても有名で、カレーと言えばココという組も多いんですよ。」「へっー、何がそんなに美味しいの?」「濃厚で甘さを感じつつスパイシーです。」「あれ!バターが付いてますよ?じゃがいもが入ってますよ?じゃがバター?」「あっ!バターライスかと思って乗せてしまった。じゃがいもはかじります。」「うわっ!濃厚!」ロケ現場でも有名なカレーを囲んで会話は弾む。写真はビーフカレー。

「撮影中の楽しみは食事です。」とキッパリ言い切ったキャストなど関係者。色々なエピソードを聞いて改めて「ロケ弁」は単に味だけではなく大切な役割も担っていると思ったり(相変わらず、ドドッー!と考えが深くなりがち)。以前からロケ弁について「あーだ」「こーだ」書いてました(笑)たかが弁当、されど弁当なのがロケ弁。撮影現場に女性スタッフも多くなり、献立も様変わりしているよう。

これまでガッツリ!な弁当が多かったけど、地物を活用したご当地弁当、ベジタリアン向けの菜食弁当、ハラルなどに対応したヴィーガン弁当。単に空腹を満たすだけでなく栄養や体調の源、そして撮影への意欲増進のような位置付けになってきているとのこと。「ロケ弁による体調と環境と撮影のエコシステム」を確立できたらスゴい。「相変わらず、変なことを考えますよね・・・」と、一蹴される(涙)。

2020年6月26日金曜日

ポツンと精算。

3カ月のぶりの出張で松山空港へ、空港はガランとしていて人はまばら。なので搭乗検査もサラッと通過。飛行機の中は3列の真ん中列は空席で乗客も少なめ、ブランケットとクッションは他者との共有になるので使用禁止、乗務員はマスクと手袋で対応、飲み物は紙パックを手渡される。感覚的に乗務員による乗客への声がけも少ないような、そんな静かな機内だから熟睡。

でも東京は違い、電車内は混み「三密」は不可避、もっと言うなら「密着」を入れた四密??と感じたり。しかし「手すり」につかまる人は少なく両足だけで左右前後のバランスを保つのを真似るも失敗。席の一部では荷物を自分の脇において隣席に座らせない「偽善ソーシャルディスタンス」と思われる光景を唖然。車両の窓は開き、咳をすれば怪訝な顔をする人もいて、愛媛よりも相当過敏で大衆の同調圧力は怖いと感じたり。

アップルストアにACアダプターを買いに行ったら行列。店員が近づき「来店の目的(予約有か無か?購入か否かなど)」を尋ねられ、購入とわかると店員に付き添われ売り場へ通され、まず消毒液。「物々しいですね」と言うと「そうなんです、毎日体制が変わりまして・・」と定員。定員とは一定距離がおかれ精算時も1mほど離れてポツンと決済。店内には客よりも店員の方が多く、帰りはすれ違う度に購入のお礼を言われる。新しい生活様式の一端を垣間見る。

2020年6月25日木曜日

無人島撮影は。

「無人島で撮影をしたいんですが、いい無人島ありますか?」と、ザクッと聞かれると困る。理由は「撮影条件」が分からないから。「仕事したいので、いい仕事ありますか?」と同じで???となる。現在も放映中の某企画の場合は「自由に構造物などが建てられる」「人が簡単に近づけない」などの条件で選ばれ、炎天下、異臭とゴミで大変な思いをしたのも無人島。無人島ってロマンなのか?

でも「本当に無人島でOKですか?」と尋ねること多し。だって完全無人島だと「サバイバル(厳しい条件下での生存)」が求められるから。食料や寝床の確保をゼロからしなくてはならず、怪我などをした場合の対処も必要だし、当然トイレはない。以前、アイドルに無人島暮らしをさせる企画を相談され「ア、アイドルを無人島に?どうやってフォローするんですか?」とビックリして、お断りした経験あり。

無人島でも「キャンプ場が併設」の所もあるから、そういう場所であれば、火を起こすことも屋根がある場所もあって完全無人島と比べれば条件は良いと提案。一つ一つ突き詰めていくと現実が分かり「無人島風」で話が進む。この状況下において無人島は感染リスクが低い?から検討されているかもしれないけれど、そもそも、どんな撮影においても「撮影支援ガイドライン」の確認です。

2020年6月24日水曜日

相変わらず猛省

レギュラー出演しているラジオの生放送で不適切な表現をしてしまう。その後にキャスターがお詫びをしてくださり収束したけど、申し訳ない気持ちでいっぱい。「悪意のない、ふとした表現ですから」と、エグゼクティブの声がけに感謝。普段から何気なく使っている日本語だけど、価値観の変化によって受け取る気持ちは個々に異なると猛省。勢いではなく丁寧に話そうと思う。

(マスクが品薄だ!)と4月にマスクを購入したものの在庫ナシで5月に届いたが、届いた品は粗悪品で、耳にかけるゴムが切れたり、中には片方のゴムがないマスクまであり、販売元に問い合わせる。そしてテレビで「中国でマスクの粗悪品が大量に作られている」との映像をみて「あれ、うちのみたい(笑)」と家族から揶揄される。安物買いの銭失いとはこのこと。新しいマスクが届くが粗悪品と同じ見た目が怖い。

内省って大事。自分一人で責任に全て取れるのだったらいいけど、一つの物事には大抵、多くの人がかかわり、そして一つに紡がれていると思うと、自分のパート(パーツ)が粗悪だと全体に影響してしまう。「想像力の欠如」が最たる原因で「自分の振る舞いによる影響を考える必要あり」。そう思いながら前に進まないといけないのも事実で、上り階段を見上げると朝焼けが綺麗だったからパチリ。

2020年6月23日火曜日

伝えたいことは。

8月6日から1月15日までの約5ヵ月、【いしづちエリア(西条市、久万高原町、高知県いの町、高知県大川村)の地域資源を活用した生業を創りたい・検討したい人が学ぶ講座「いしづち編集学校」】が開講します。昨年に続き今年は昨今の事情に配慮し「オンライン講座が主体だから自宅などで受講できる」のが最大の魅力。「いしづちエリア内の居住の有無は問いません」と募集要項にもありますから誰でも学べるし、そして無料!

私は今年も校長先生役を拝命し、受講生と一緒に走ります。校長先生役に就任してインタビューや取材をうけた時、そして前年度受講生にも伝えたことは「自分に問いを立てること」。「なぜ、自分がその事業をしないといけないのか?」「自分は、その内容で納得しているか?」など、常に自分と対話を繰り返すことで、より良い方向へ進むと思っている一人なので、そこは丁寧に伝えたい所。

今年は「いしづちふれあいの里」「大川村白滝の里」でフィールドワークも予定されていて楽しみ。「地域資源とは何か?」と問われたら、「建造物や商品など見えるモノ(有形物)もあれば、伝統や味など見えないモノ(無形物)もあります。」と答え、「だから、それはナニ?」と問われたら「答は知らないけど、答の出し方は教えます」と言います。sこなんです「自分に問いを立てる」とは。

2020年6月22日月曜日

課題を捉えられない理由は2つ。

受講者を悩ませたのは「課題の設定方法」。課題と感じていながらも掴みきれない理由は2つ。(1)「自分が感じている課題」と「社会が感じている課題」とでは「自分ごと化(当事者意識)」が異なるから。自分自身が当事者の場合は具体的に考えることができるけど、社会全体の課題は漠然とした不安や曖昧な定義などフワッとして掴み所がない。当事者意識にするには難易度が高い。

(2)そもそも「それは課題か?」という話。少子高齢化も人口減少も課題ではない。だけど、少子高齢化や人口減少によって引き起こされる様々な「不都合な現実」は課題。だから人口減少を課題にしてしまうと、社会全体を覆う話題だから漠然として切り口も分からず止まってしまう。企業誘致や移住促進という手段もあるけど、それは対処療法であって根治療法ではないかもしれない。

だから例えば「子供を朝一番に保育園へ連れて行き、そのまま出勤したいから勤務時間に柔軟性が欲しい」は、自身の悩みであり当事者であるから、メチャメチャ具体的な困りごとや期待、改善案が出てくる。今回の研修依頼は、これからの愛媛を担う若手職員向けの政策立案講座。「普段とは全然ちがう発想が求められるから大変だった」「泉谷さんの講義は新規採用職員研修以来でした!」などの感想をいただき、次回は発表!

2020年6月21日日曜日

在宅ワークレベルアップ

一粒が大きい伊予市産の梅。「無農薬のオーガニックな梅ですよ!」「東京では1500円/kgです。」と友人。それを〇〇円という地元価格で譲っていただき梅仕事。在宅ワークは素晴らしいけど、ON-OFFの区切り方が曖昧だから、季節を感じると言うか、日常に「手応え感」を作らないと無味乾燥な日々になってしまいそうだから要注意。妻は店頭では売っていないだろう「糠クッキー」を作っている。

「オンライン会議」がステップ1としたら「オンラインワークショップ」はステップ2、そして、「オンライン商談会」はステップ3か?妻がオンライン商談会に参加。(どんな様子なのか?)と側から見ると、オンライン上の会場には複数のテーブルが配置され、妻にはそのテーブルの1つが与えられ「場所」となる。会場へアクセスしてきた人たちは興味関心のあるテーブルへアクセスして「画面越しに商談」となる。

次々と来訪者があり、今までお会いしたことのない方々と妻は画面越しに会話(イヤホンなので何を話しているかは不明)。で、少しの隙間時間で家事などをしたり。今まで「仕事が終わったら家事、家事が終わったら仕事」のイメージだったけど、混在できるんだと思うと時間の使い方が一層大事と思ったり。梅仕事も企画書づくりの合間に隙間時間で気分転換。

2020年6月19日金曜日

きれいごとか。

組織のトップ(リーダー)と事業推進のトップ(リーダー)は同じ表現でも異なると思った場面に遭遇。と言うのも組織の場合、ヒエラルキー型の頂点にいる存在がトップでありリーダーなのはその通りで、例えネットワーク型の組織でも、その頂点は存在するのだろうと。もしも見えない、分からないようであれば、それはネットワーク型特有の自立型であり、個々にリーダーシップを発揮しているのだろうと推測。

事業推進の場合、ヒエラルキーはいわゆる「トップダウン」で「指示型」。強烈なカリスマの存在によって事業はギューン!と進むけど依存気味になるので大変。この場合は事業の核(センター)として放射線状に広がる先に協力者や共感者などに求心力を持つイメージか。ヒエラルキーのトップでは繋がりにくい協力者、共感者も事業推進のセンターにいるトップとは繋がりやすいと思うのは絵に描いた餅か?

「いやいや、そういう風に枠にはめて考えること自体が時代錯誤で柔軟性がないよ」と、言われてないけど思われたかもしれないし、「そもそも、組織も事業も個人事業主や中小企業のような数名で行う所は分けてなんて考えられないでしょう。」とも言われてないけど、思われたかも。「理念じゃ飯は食べれません」と放った人を思い出す、単にきれいごとなのか・・・。

2020年6月18日木曜日

学びをとめるな。

オンライン会議と言えば「Skype」だった10年前、インド出張時に某社へプレゼンテーションをしなくてはならず、通信回線が不安定の中で互いに止まりながら終えたのは良き思い出。そして10年後、ワークショップなどの進行役を預かる中でホワイトボードを多用するけど、ホワイトボードに書いた内容はスマホで撮って記録していたのが精一杯(印刷できるホワイトボードがある現場は少ない)

だから「Web Whiteboard」は、個人的には満足なんだけどイマイチ活用しきれていない自分がいてもったいないな・・・と思っていた所に、同じく在宅勤務ながらガンガン仕事をする妻(彼女はリモートで大学とのやりとりや海外との会議、複数拠点を結んでの商談などをサラリとしている)から「miro」を教えてもらう。そして「これこれー!」と感動する!求めていたのはこのこと。

説明書がないから、ユーザーが使い勝手を紹介しているサイトを見て練習。ふむ、ワークショップには欠かせない付箋紙が基本なんだ(色も多い)!付箋紙に書かれた個々の意見をグルーピングする際も「frame」で分別することができる。付箋紙にはコメントもアイコンも付けることができる。そして3名までは無料とのこと。現状を嘆き悲観するだけでは始まらないから取り入れる!

2020年6月17日水曜日

軽やかに飛び越える若者

クラスメイトながら一度も学校で交わったことはなく、全てオンライン上でやりとり。そしてグループになり、個々に持ち寄った課題を一つに絞り、これまでの授業(全てオンライン)で学んだこと(STPなど)を課題改善策の検討に生かし、アイデアを考え、互いに遠隔同士ながら一つの発表資料をつくり、オンラインで発表する。(これがニュータイプか!)とシャア・アズナブルの驚きと同じ体験をする。

70名以上が自宅からネットを繋げ、3グループに分かれ、さらにグループは3-4人の班に分かれ各班で発表。私は各グループへ入室&退室を繰り返し、各班の発表を拝見。オンライン発表で気づいたのは「プレゼン時間の管理(pptでもできるけど他者へ表示できないので、スマホに時間を表示させて画面で見せる班があった)」「学生はZoomで繋がっていたけど、クラスはGoogleClassroomでもつながりメッセージで質疑可能」

そして班のメンバー間はZoom、GoogleClassroom以外にLineでも繋がっており、互いに話しかけられないからLineで補うという手段に驚く。「完全オンライン授業」間近という感じで、このような形式がいづれ標準となるのか!と思うと、我々も更新しなければ彼らと一緒の目線に立てないと思ったり。とは言いつつ「手触り、体験があってこそ」とも思っていてこの先に悶々。

2020年6月16日火曜日

広がる発想。

アイスクリームが一番おいしく感じる温度は男女平均24.1度(日本アイスクリーム協会調べ)とのことで、男性25度、女性23度だから気温が23度〜25度が適温と参考にできる。ここ最近は蒸し暑く、最低気温が22度ほど、そして最高気温が29度ほど。一言で言えば「アイスクリームの食べ時」です。ちなみに30度以上になると「かき氷」などが求められるそう、水系か・・・。

昨日も出荷したNICE CREAM。現在は家でのひとときを意識したホームプレミアという1Lサイズを販売中(フレーバーはココナッツミルク、ココナッツミルクチョコレート、ココナッツミルク抹茶)。販売に際し(どれだけの反響があるのか?)と、モニター募集をした所、予想をはるかに超える応募があり、その中には想像を超える提案があったりしてビックリ!写真はココナッツミルクにレッドカラントを入れて可愛い色になるNICE CREAM。

アイスキャンディーにもなるのか!と驚き、これを機に色々と発想が広がる。実は「かき氷」も美味しくて、特にフワフワ系のかき氷はココナッツミルクの風味と冷たさが口の中に一気に広がり、練乳が美味しい「しろくま」のよう(NICE CREAMを凍らせるとカチカチの氷ではなく、少し柔らかい氷になるからできる)。目の前にあるのは単なるアイスではないと発想のタネだと。

2020年6月15日月曜日

よい土産は・・・。

「へ〜、鵜飼と川、城、大洲ですか?」と尋ねてみたら「岐阜県岐阜市」にあるツバメヤの「本わらび餅」だった件。
そして、てっきり「ツバメヤ」という名前に創業100年を超える老舗、伝統の味と思い込んでたら創業平成22年でした(10年ほど)。うーん、人の思い込みは厄介だなと自分で思う。それにしても手提げ袋の素敵なデザインは、どう見ても鵜飼+大洲城にしか見えない・・・。

お土産も変わる、もしくは変えないといけないのだろうか?「本わらび餅」は1箱に10個入り。これで4人家族だったら全員が2回とこどもが2名だったら子供は1回プラス。1日〜2日で食べ終わる。いつ、どこで、誰が、誰と食べるか?はお土産に限らず商品開発に重要で、「すぐに自室で一人で食べる商品」の場合はお土産ではなく、おのずと違う設定になるはず。

「パッケージがかわいい!」「(商品を持ち)重いね!」「きな粉が多いね!」「一つが大きい!」「美味しい!」「(残った)きな粉は他に使えるね!」「ツバメヤってどんなお店なんだろうね」「他には何を売ってるんだろう」など、「本わらび餅」を話題にして盛り上がったのは30分程度。お土産としての役割は立派に果たし、こうして後日に話題として書いてるのだから話題が多かったと。良い土産は余韻があるとメモ。