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2020年6月22日月曜日

課題を捉えられない理由は2つ。

受講者を悩ませたのは「課題の設定方法」。課題と感じていながらも掴みきれない理由は2つ。(1)「自分が感じている課題」と「社会が感じている課題」とでは「自分ごと化(当事者意識)」が異なるから。自分自身が当事者の場合は具体的に考えることができるけど、社会全体の課題は漠然とした不安や曖昧な定義などフワッとして掴み所がない。当事者意識にするには難易度が高い。

(2)そもそも「それは課題か?」という話。少子高齢化も人口減少も課題ではない。だけど、少子高齢化や人口減少によって引き起こされる様々な「不都合な現実」は課題。だから人口減少を課題にしてしまうと、社会全体を覆う話題だから漠然として切り口も分からず止まってしまう。企業誘致や移住促進という手段もあるけど、それは対処療法であって根治療法ではないかもしれない。

だから例えば「子供を朝一番に保育園へ連れて行き、そのまま出勤したいから勤務時間に柔軟性が欲しい」は、自身の悩みであり当事者であるから、メチャメチャ具体的な困りごとや期待、改善案が出てくる。今回の研修依頼は、これからの愛媛を担う若手職員向けの政策立案講座。「普段とは全然ちがう発想が求められるから大変だった」「泉谷さんの講義は新規採用職員研修以来でした!」などの感想をいただき、次回は発表!

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