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2024年12月21日土曜日

理解など野暮。


「理解など不要で、ただ感じればいいのか・・・」と思った銀座グラフィックギャラリー(ggg)で行われていた菊地敦己氏(アートディレクター/グラフィックデザイナー)の作品展。

銀座に行くと入場無料のギャラリーを訪れることが多く、今回はポーラ美術館が閉館中だったので次の選択肢はggg。
扉をあけて中に入るとグラフィックデザインの展示は分かるけど、何がテーマなのか?よく分からず「菊地敦己/グラフィックデザインのある空間」というだけ。

(ナニコレ?どういう意味?何を問うてるの?)など色々と湧いたけど、そもそも“そんなコト”を考えてしまうこと自体が野暮。

(そうなんだ!面白い/面白くない!響く/響かない!)など、自分の感性にフィットするか?しないか?感じるか?感じないか?だけの話。

理屈が必要ないのがアート。説明を読んでも(だからナニ?)でも全然OK!
実際に私も(で?ナニ?)な感じだった。

地下1階にも「菊地敦己/グラフィックデザインのある空間」は続いていて、同じモチーフでも出力の違いによって生じる質感の違いを展示していて(ふ〜ん、だよね。)となる。

極め付けは写真の壁に文字がある光景。

「かべのまんなか」という文字を壁の中央に貼る。

「北東」という文字に矢印をつけて北東に向いた壁に貼る。

「明」という字をライトで照らす。

「さかさま」という文字を壁の真ん中に貼る。

均質な壁に同じ書体で書かれた文字が、音葉や位置や大きさによってその場所の意味を変える。

言葉の無力化を表した作品のようだけど、(そうなんだ。)となる。

分かる必要はなく、(不思議な展示会だったな・・・)で十分だった展示会。

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