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2022年4月28日木曜日

地域で映画を作りたい。


「地域で映画を作りたいので、地域で撮影が行われるメリットなどを教えてほしい。」という旨の相談。いわゆる“ご当地映画”のジャンルで、これらは大々的な興行作品ではなく、世界への配信もない。商業的でありながら記録作品(≒地域の教科書)という意味も含まれていて、撮影地域を舞台や素材にした作品は日本各地で制作されている。バルトの楽園(徳島県)、HAZAN(茨城県)、天外者(鹿児島県)、大コメ騒動(富山県)など。

現在も企画は各地にあり、担当者や関係者の話を聞くと、ほぼ全てで「制作資金の調達」が問題になっている。資金の多い少ないは作品の質にもかかわるから、多い方が安心するけど、ご時世もあり簡単にはいかない。寄付金、協賛金、出資金、助成金、補助金などに加えて、最近はクラウドファンディングもあり、手法は増えたけど、その分手間も増えるのでキッチリしておかないと、お金の問題は“しこり”を残しやすい。

撮影はお祭りのような勢いもあるので、撮影中の問題は解決できることが多い。製作中よりも「公開」の方が大事で、完成した作品はどこで観れるか?は超大事。劇場で公開しても2週間では短い、追加予算もない。Youtubeだと無料になってしまう。ご当地作品の場合は数年間、沁みるような上映を公民館や市民会館などで行い、多くの方に見ていただき、リクープとの両立をさせたほうが現実的。

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