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2022年3月8日火曜日

知ったかぶりを猛省。


モーレツに「権利処理」を学び中で、いかに「わかったつもり」が多かったかを猛省。ややこしく感じるのは法的に明文化されているものと、法的に明文化されいないものの、判例の積み重ねで結果が出る“あいまいさ”が入り混じっている所。さらに「法的にOK」でも「道義的にNG」という人の感情も絡まり、一層分かりにくさを醸し出してる権利処理。先生は「日本映画製作者連盟」の法務で働く百戦錬磨の最前線な方々。

世間の一部を騒がしているトレパク疑惑も原則的に問題ないんだけど「著作物なのか?」「依拠性は?」「類似性は?」などがパブリシティ権に属する「顧客吸引力」を誘発していればNGになる。ただ、その判断は「親告罪(害を被った人の告訴が必要)」だし、客観的に見ようとしても人間が決めるので一律じゃないのが難しい。
人間と言えば「肖像権が!」と言っていたけど、実は肖像権と言うのは法律で明文化された権利ではなく判例上、認められている人格権的な権利と知り「えっー!?」となる。

完全理解まで程遠いけど、これまでの膨大なNG事例を聞くと面白くも感じて、(エンタメ業界専門の弁護士になってたら食いっぱぐれない!)と思ったものの、2014年にオックスフォード大学が「あと10年で消える職業」には弁護士が入っていて、膨大な判例からの判断はAIが主戦場になるのかと。フィルム・コミッションはなくならないはず。

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